札幌市で12/16におきた爆発事故が連日ニュースに取り上げられています。
締め切った部屋で消臭スプレー120本のガス抜きを行い、給湯器に火をつけたら爆発。
作業をした不動産仲介業者は、ガスの危険性を知りませんでした。
知らないばっかりに、大変な事故を起こしてしまったのです。
知らない事の恐ろしさと罪。
そこから教育について考えてみます。
「スプレー缶のガスは引火する」は常識ですか?
今回の事故では、スプレー缶に含まれるジメチルエーテル(DME)が爆発しました。
製品によっては、液化石油ガス(LPG)も使われているそうです。
どちらも空気中で燃える気体です。
気体が燃える現象は、主に小学6年生の理科、中学1年生の理科などで扱います。
しかしジメチルエーテルは義務教育では習いません。
生活や家庭科の教科書にも出てきません。
これらの物質は、高校の化学で少しだけ出てきます。
一方、ガスを使ったスプレー缶には、注意事項が必ず表示されています。
そして製品の表示を正しく読んで注意事項を守ることについては、生活や家庭科で習います。
また、自治体が発行しているゴミ処理のチラシには、スプレー缶の正しい捨て方が記載されているのが普通です。
ちなみにYouTubeなどネット上でも、
スプレーの噴射に火がつくと危険であることを紹介する動画が複数アップされています。
以上から、
スプレー缶のガスの危険性や、その注意事項を確認しておくことは、
社会人であれば、常識の範囲と言われても仕方がないでしょう。
問題は理科の教育ではない!?
さて、明日は我が身です。
自分の子供が、将来このような重大事故を起こしたら大変です。
そうならないために、何をどう教えておくべきなのでしょうか。
身近な化学物質について義務教育で学ばせるべきでしょうか。
理科の教科書でもっと多くの化学物質を紹介すべきでしょうか。
デジタル教科書に希望を託せば何とかなるのでしょうか。
しかし製品に使われる化学物質は、技術革新でどんどん変わります。
いちいち教科書に載せていたら、きりがありません。
つまり私は理科や家庭科の教科書が問題ではないと思います。
特に私は学習塾の立場なので、
「勉強の仕方」を身に着けることを通じて、
「正しい行動パターン」を身に着けるべきだ、
と思います。
テスト勉強なら、テスト範囲を確認し、必要な知識を頭に入れ、問題集でやったものを講師や先生にチェックしてもらい、その上で、テストに臨みますよね。
それと同じようにすればよかったのです。
スプレーのガス抜きをするなら、スプレーの注意書きを確認し、正しい手順を頭に入れ、それを上司や知見者に説明してチェックしてもらい、その上で、120本の処理に入るべきでした。
自分の子供が事件を起こさないために
学校の教育で最も大切なことは、
正しい習慣、正しい行動パターンを身に着ける!
ことだと思います。
学校で習った細かい「知識」は大人になったら抜けてしまいますが、
知識を得る過程で身に付けた「行動パターン」は血肉になります。
そして正しい行動パターンを身に着ける手段の1つが、
「勉強の仕方」を身に着けることです。
ただし、それだけでは足りません。
上の例で見たように、
勉強の仕方を他の行動に置き換えて活用することが必要です。
勉強の仕方を他に応用できる人間とは、
勉強の仕方を自分で分かっている人間です。
例えば、
とにかく塾から大量の宿題が出されて、それをひたすらこなして何とか点数が取れています。
という状態は良くないということです。
勉強の仕方を身に着いていないからです。
5年後、10年後の役には立ちません。
そう考えると、
勉強した「知識」が将来どれくらい役に立つのか立たないか、
という議論は、いっそうどうでもよいです。
そんなことよりも、
勉強を通じてどんな生活習慣を身に着けたのか。
それを勉強以外にどうやって活用するか。
を考えることに、もっと注意を向けさせるべきだと思います。
まとめ
- 学校の勉強は、やっぱり大切です。
- 勉強の過程で身に着けた「勉強の仕方」は、もっと大切です。
- 勉強の仕方を他の行動に応用していくことは、もっともっと大切です。
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