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教育改革

ICTでどうなる?とある塾長が教育の未来を予想してみた

未来の教育

宇宙とコンピューターが大好きな塾長です。

「これから日本の教育はどうなると思いますか?」

こんな質問を昨日、とある教育関係に就職を希望している講師から質問されました。そこで私のした回答をブログにも書いておこうと思います。

プログラミングで「すでに起こっている未来」とは!?

最初に「すでに起こっている未来」について紹介します。面白い事例です。

そして実はこの話は今日のブログの最後の話に繋がります。

その「すでに起こっている未来」とは「マイクラミング」の「プロコース」に通う生徒たちの姿です。

なんと、学年がバラバラすぎるのです。

小学生から大学生まで、本当に色々な学年の生徒たちが、同じコースを受講しています。

飛び級とか、そういうレベルではありません。

もっと言えば、ぜひ大人たちにも受講して欲しいとすら思っています。大人たちが子供を引っ張っていくのですから、大人にもプログラミングを学んでほしいです。

小学生は、かなり背伸びをして学んでいます。それでも付いてきています。「ハイコース」を卒業して来ただけのことはあります。
中学生は、すこし背伸びをして学んでいます。ちゃんと付いてきています。もちろんハイコースの卒業生です。
高校生以上は、理解が速いです。でもプログラムのミスは小中学生と同じように発生します。

人間はランダムにミスを起こしやすい生き物です。知識の差がない内は、学年によらず、みんな同じようなミスをします。みんなでミスを共有してノウハウを高めていきます。

またプログラミングはコンピューターのサポートを受けながら学ぶのが前提です。人間の得手不得手がコンピューターのサポートで穴埋めされてしまうので、それだけ学年の差が目立たなくなります。

さらにプログラミングでは「答えのない問題」にチャレンジします。これまでの勉強とは逆に、むしろ「間違えること」が大切なのです。そのため知識のある人が素早く解いて暇を持て余すような状態が起こりにくいです。

「コンピューター」とか「ITS」などと言われると、みなさんは何を思い浮かべますか?

「作業効率」や「便利さ」などが注目されがちです。もちろん、それもありますが、上で書いたように人間の経験がフラット化して、

「先輩も後輩もなくなってしまう」

という現象も起こるのです。

今まで日本の学校ではプログラミングをほとんど教えて来ませんでした。ですから何年生であろうとプログラミングを学ぶのに知識や経験の差はほとんどありません。

学年は大きな意味を持たないのです。

そのため結果として、同じプロコースを小学生から大学生までが同時に受講しているという現象が起こります。

さて、こうした事実をヒントに、みなさんも

これからの教育がどうなっていくのか?

ぜひ予想してみてください。

テストや入試が無くなる!?

最もインパクトの強そうものから、あえて大胆に行こうと思います。

将来的には学校のテストが無くなると思います。考えれば考えるほど「成績をつける」という行為がそもそも無駄な作業だと思えてきます。何年後になるか分かりませんが、そうなると予想します。

これは「教育の理想」から逆算した予想です。わたしはそれを次のように設定してみました。

  • 誰でも、希望のスキルを習得するまで必要十分な教育を受ける権利がある
  • 誰でも、教育の内容や方法は自分に合った個別最適で受ける権利がある

もしもコンピューターがこの理想に向かって活用され、進化していったらどうなるでしょうか?

きっと、生徒が学習して来た全ての過程がコンピューターに記録されるようになるでしょう。するとそこから、その生徒に必要な次の学習が素早く適切に示されるようになります。このような仕組みの下では、そもそも学年が不要です。できるところはどんどん進んでしまい、できないところはじっくりマイペースにやればよくなります。
そして学校の先生はコンピューターの記録を見れば生徒の状況をすぐに把握できます。いつでもすぐに把握できるなら、わざわざテストを実施する必要がありません。

このような仕組みの下では、そもそも優劣の定義ができません。みんなが違うことを違いペースで行うため、横並びの比較ができないからです。あるのは一人一人の緻密な記録です。

人間には指紋があって、それは一人一人違います。しかし誰も「こっちの指紋の方が優れている」なんて比較しませんよね。そのような状態になるでしょう。

進学に関しては、学習内容のマッチングが重要になります。高校や大学でやっていることと、生徒がやってきたこととの相性が何らかの指標で示されるでしょう。学習を進めればその相性はリアルタイムで更新されていくので、自分に合う進路をどの時点においてもじっくり考えることができます。入試は不要です。

第一、少子化がどんどん進むのですから定員は満たされません。競争が無いのですからマッチングの質を高めるしかないでしょう。入試は自然消滅していくと思います。

学校の先生は、今よりももっと生徒指導にやりがいを感じやすくなると思います。テストをしたり成績を付けたりする手間がなくなるのですから、それだけ生徒のよき相談相手として役割に集中できるでしょう。しかも今までよりも実践的な相談ができます。勉強で何を伸ばしたいのか。逆に苦手をどうしたいのか。回避したいのか、克服したいのか、そこそこに乗り切りたいのか。そのような相談をして、一人一人の教育方針をきめ細かく設定し、コンピューターに指示していくことができるでしょう。

ビッグデータの学習ログさえ実現できてしまえば、テストも入試も不要になると思いませんか?

学年もクラスも無くなる!?

生徒の教育を最後までやり切る。

そこに集中していけば、上のようにテストも成績管理も不要になると考えました。

私はさらに「学年」や「クラス」も消えてしまうと予想します。それらの代わりになる別のグループ単位が構築されるだろうと思います。

今度は逆に「今までの方がおかしい」という所から考えてみましょう。

今の僕たちは、テストが終わればそのテスト範囲の勉強は終わりです。よい成績を取るのが目的であり、その先が無いからです。もうそれ以上は授業を受けることができません。

これって変ですよね?

なぜなら勉強とは「できない」を「できる」に変えることだからです。テストで間違えたところを「できる」ようにすべきで、本当はテストを終えた後こそ、もっと勉強すべきです。先に進んではダメでしょう。

ところが今はそうなっていません。なぜなら「学年」や「クラス」という制限があるからです。

昔はコンピューターが無かったので、生徒一人一人の学習過程を細かく記録することができませんでした。そこで記録を細かくつけるのは諦めて、1人の先生が覚えきれるくらいの人数で指導する「クラス」という単位ができました。記録ばかりしていたら指導ができません。コンピューターが無かったので大雑把に記録するしかありませんでした。

また昔は教材も電子化されていなかったので、1冊の本に合わせて勉強する方が分かりやすかったのです。指導もその方が楽です。そこで「学年」を設けて学年ごとに1冊の教科書が対応するようになりました。1年の学習計画も教科書に合わせて立てられました。

このように学校の学年もクラスも定期テストも、全てコンピューターが無かった時代の仕組みです。

コンピューターの発達でその前提が崩れました。「作業が大変だから無理」という理由が無くなり、もうすぐ生徒1人1人の細かい学習の記録が可能となり、教科書も電子化されてランダムに参照できるようになります。いよいよ個別最適の教育ができるようになります。

個別最適の教育

その行きつく先では、学年もクラスも無くなっていると思いませんか?

本当の意味で表現が自由になる

教育改革では、

  1. 知識・技能
  2. 思考力・判断力・表現力
  3. 主体性

の3つの内の2番目と3番目の強化がうたわれています。
その中でも特に気になるというか、疑問に思っているのが「表現力」です。

主体性は表現した結果を見て判断するしかありません。そのため主体性も表現力次第になってしまいます。「実力はないけれど、表現がうまいから主体性があると見なされる」では、教育に中身がありませんし、不公平です。

そう考えると「表現力」とは何なのかが気になります。というよりも「何を表現と認めるのか」が気になります。そこで先に理想を設定してみようと思います。

  • 多様な表現手段や表現形式が認められるべき
  • 誰でも、自分の望む表現ができるようにサポートを受ける権利がある

コンピューターの発達で、それが可能になっていくだろうと塾長は思うわけです。

代表的な例が、漢字の自動変換です。キーボードで漢字入力が正しくできるのであれば、書き取りの能力としては十分だと認められるべきでしょう。

それだけではありません。塾長はもっともっと多様な表現形にも対応していくべきだと思うワケです。

仮に入試そのものが無くなるとしても、現実問題として、学習過程の練習や演習では「認められた表現形式」でしか回答が許されないでしょう。これはつまり、「学習の記録」の残る「できた」「できない」の評価がその形式に依存してしまうことになります。社会科なのに漢字で書かないから「できない」と見なされたのでは社会科の学習過程を正しく記録できません。

自分の表現が形式上の制約を受けてしまい、思うような表現ができないのであるなら、それは問題です。例えば進路のマッチングについて正確に分析ができなくなるかもしれません。

教育改革後の入試問題を見る限り、相変わらず表現手段として「文字列」しか認めていないのが現状です。問題文には図表が出て来ますが、図表で回答することができません。許されている回答の表現形式が、あまりにも限定されすぎています。

言葉で答えたら〇なのに絵では×

塾長が中1のときの話です。理科のテストでした。動物の分類が問われました。

ハチュウ類のワニは大きく2種類に分類されます。アフリカやアジアに住む「クロコダイル」と、アメリカに住む「アリゲーター」です。確か生息地をヒントに名前を回答する知識問題でした。

私は肝心の「クロコダイル」「アリゲーター」という名前を忘れていしまいました。なんとか必死に思い出そうしていると、授業中に先生が「アフリカの(クロコダイル)は下の歯が見えるが、アメリカの(アリゲーター)は見えない。」と説明していたのを思い出しました。そこで「クロコダイル」と書くべき解答欄に、代わりに「下の歯が見えているワニの横顔の絵」を描きました。そして「アリゲーター」と書くべき回答欄には、「下の歯が見えないワニの横顔の絵」を描きました。

もちろん×でした。

まぁ期待はしていませんでしたが、あわよくば部分点をという期待が打ち砕かれて、何とも寂しい気持ちになったのを今でも覚えています。とにかく中1の時の塾長は、テストに慣れていなかったので、このように回答形式で空気が読めずに苦労しました。

表現力や主体性を評価したければ表現の自由度を拡大させる必要がある

それはそうと、今あらためて教育者の立場として振り返ってみますと、今だからこそ「別に〇でも良いじゃん。」などと思えてくるのです。

もちろん昭和の時代は×でよかったです。コンピューターが未発達でしたから「紙に文字をしっかりと書く」という表現形式が前提になっていたのは仕方がなかったと思います。社会に出れば何かと「紙に文字を書く」ことが要求される世の中でしたからね。

でも今は違います。コンピューターが当たり前の時代で、しかも日々ものすごいスピードで進化しています。ペーパーレス化が進み、ほとんど直筆の文字も書かなくなり、人工知能が落書きも認識してくれるような時代です。もっと広く表現手段を認めても良いだろうと思うワケです。

実際問題として、学年が低くなるほど、表現力も主体性も乏しくなります。まだ知識が少ないし、表現手段や表現のテンプレも多くは知りません。特に文字の読み書きに関しては、学習障害で生まれつきの格差が起こり易いです。

ですから今のまま義務教育の段階の子供たちや習熟度の低い高校生たちに、表現力だ、主体性だ、などと言っても、生徒たちは何もできずに困ってしまうだけではないでしょうか?

一方で、確かに表現力や主体性の強化は大切です。

それではどうするか?

もう、その「表現力」として認める表現形態を多様に認めるより他にないでしょう。子供たちが使える数少ない表現手段で、一生懸命に表現してくれたものを前向きに認めていく必要があると思うのです。

つまり、表現力や主体性を評価したいのであれば、評価する側には、多様な表現形式を受け入れられるだけの懐の広さが求められるというものです。

そのように、教育のあるべき姿を考えれば、表現する側も、それを評価する側も、コンピューターのサポートを受ける必要がどんどん出てくるでしょう。

コンピューターによる表現サポートが発達すれば、その先には、表現の自由が拡大した世界が待っている思いませんか?

一生ちょこちょこ勉強し続けるスタイルになる

コンピューターで人々がつながるようになり、率直な意見の出し合いも盛んになりました。TwitterなどのSNSを見ればわかるように「意見」になる手前の「心のつぶやき」レベルの言葉がたくさん共有されるようになりました。

これが教育に与える影響は大きいと思います。つまり今まで何となく心の中だけで「これ勉強しなくても良いんじゃね?」と疑問に思っていたようなことが、見えるようになってしまったからです。

例えば、誰かが

「ぶっちゃけ漢文って勉強する意味ないよね。みんなが勉強することじゃないよね?」

みたいにつぶやいたとします。それをみんながリツイートしたり賛同のコメントを書いたりしていくと、それが一種の社会現象になります。その中から世論にまで拡大するものが出てくるでしょう。

「みんなもそう思ってたんだ。だったら勉強したい人だけすれば良いじゃん!」

このような意見が世論の圧力にまで高まってしまえば、国も指導要領を変えるしかありません。教育改革していたら対応が間に合いませんから、文部科学省から教育委員会へ通達を出すような形で小改訂が繰り返されるようになると思います。

もちろん今の段階では「入試で出すから勉強しろ!」と脅して学生諸君を黙らせることができています。しかし、少子化や学校の経営難などが加速すれば、その脅しも効かなくなるでしょう。不合理な出題をするような大学には学生が集まらなくなるかです。そうやって不合理な入試そのものが無くなっていきます。ですから、そのころになると、いよいよ文部科学省から教育委員会へ通達する改善案件の数も増えていくでしょう。ちゃんとICT化を進めていれば、この対応もそれほど難しくはありません。もしもICT化ができていなければ、その対応作業に追われてブラック職場になり、果ては閉鎖に追い込まれると思います。

このような合理化の流れによって、学生の学ぶものがミニマム化したり、アラカルト形式に変わったりしていくことでしょう。

漢文を勉強したい人はするし、したくない人はしない。必要性があれば勉強するし、なければしない。そのような合理化によって、みんなが画一的に勉強するというシステムが、どんどん壊れていくと思います。

こうした変化は義務教育では起こりにくいかもしれませんが、高等教育ほど起こり易くなると思います。学年が高いほどオンデマンド的な教育が進みやすいでしょう。

今のシステムに代わりに「学びたいものを学びたい時に学ぶ」というスタイルになるでしょう。つまり生涯教育が加速していくと思います。

これまで多くの人にとって「大学入試までの勉強」だったものが「一生涯の勉強」に変化していくのだろうと思います。

「三角関数なんて、要らないよ。」

と信じている人は、それを勉強しない選択をするでしょう。どうせやっても頭に入りません。しかし人生は長いので、もしかしたら必要になる時が来るかもしれませんし、本当に一生必要ないかも知れません。ですから

誰であろうと、必要な時に必要なものが勉強できる!

という環境を整えておくことが社会全体としては大切なのです。

生身の人間だけでその環境を作るのは無理でした。しかしコンピューターの発達で、それができるようになっていきます。それに伴って、人々の学びに対する態度はさらに合理的になっていき、結果として「生涯ちょこちょこ勉強し続ける」ようなスタイルになると思います。

世の中は少しずつ良くなっていく

私は根柢のところで

「世の中は少しずつ良くなっていく」

と信じております。

そして「良くなる」の意味が「自由になる」ことだと思っています。

ICTの活用でそれが進むと信じているので、上のような予想になりがちなのだと思います。

みなさんはどう予想しますか?

 


ヒーローズ植田一本松校の進学実績

卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたりますが、当塾の理念に反するので生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。

国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校

私立高校

中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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実力を伸ばす「間違え直し」と、それを邪魔する古い大人たち

プログラムのエラーと問いかけ

塾長です。昨晩は月、土星、木星が近かったみたいですね。

さて、学習塾でもプログラミング教室でも、塾長が戦わなければならない相手がいます。
この悪魔を倒さなければ、生徒の能力が伸びていきません。なかなかの強敵です。
その相手とは、

間違え = 悪い

というマイナスイメージです。
子どもの勉強に限らず、日本の成長を止めている諸悪の根源だと塾長は思っています。
ほんと、どうにかしたい!

ダメ出しから入るのは、日本人の悪いクセです。

ラグビー日本代表も克服した

スポーツ心理学。

ラグビー日本代表チームの練習に取り入れられたことで有名ですね。
2019年のワールドカップではベスト8という歴史をつくり変えました。

メンタルコーチを務めた荒木香織さんの特番が先日やってました。

それまでは、コーチが指導に入ると、選手が

「すみません」

と答えていたそうです。
コーチは成長のチャンスだと思って声をかけるが、選手はダメ出しだと思って謝ってしまう。
この雰囲気を最初に改善しようと思ったそうです。

  • 間違えを成長の出発点とする文化
  • 間違えを失敗として叱る文化

この違いは大きいですね。
世界トップに仲間入りするためには、努力だけでは足りなかったわけです。

スポーツ心理学は、海外から日本に持ち込まれた学問です。
日本のスポーツ界にも、今やなくてはならないものです。

失敗をどうとらえるか

これはとても示唆に富む話だと塾長は思います。

学習塾でも学校でも同じ

例えば、このへんとか

例えば、このへんとか

高濱先生も、藤原先生も、どちらも学校の教育現場と民間の両方に関わってきた人たちです。

プログラミングは失敗から学べる!だからオモシロイ!!

教室には、子どもたちが目を輝かせてプログラミングに通っています。
その最大の理由は、

間違ってもディスられない勉強だから!

だと思います。
いえ、むしろ

  • たくさん間違えた方が良い!
  • どんどん失敗しなさい!

こんな勉強です。
なかなか今までは無かった教育でしょう。

しかし子供はそういう環境に飢えています。

画像処理のやり方やエクセルの使い方なども、ちょっとやって見せれば、あとは自分でやりだします。

もちろん見よう見まねですから、すぐに分からなくなったり、失敗したりします。

でも、そんな「小さなこと」は気にしない。

使いたい、実現させたい、という興味の方が強いんですよね。

そして間もなく、できるようになってしまいます。

座標も三角関数も、使い方から教えてしまう方が速いです。

新しい教育が全く理解できない大人たち

一方で、プログラミング教室へ見学に来られても、どうしても古い勉強や古い常識にこだわってしまう方がいらっしゃいます。

体験授業のとき、私は見学している保護者様に、

「間違えて試行錯誤するのが大切ですから、決して横から正解を教えたり、最短の手順を教えたりしないでください。」

ということをお願いします。
しかし、それでも中には、

「ああ、そうじゃない、ちがうでしょ。そこが2じゃなくて、隣が2でしょ!」
「隣の子はもう終わってるよ。もっと速く、がんばって!」

こんなふうに口を出してしまう方が出て来ます。
でも、ここまでは普通です。
僕もそうですが、ずっと古い教育を受けてきたのですから。

「お母さん、ダメですよ。お子様が自分で発見していきますから、それを見守っていてください。」

それで「はっ」と気づいて下さる方がほとんどです。
しかし、中には聞く耳を持たない方もいます。

お子様が試行錯誤している過程には一切目もくれず、スマホの画面とにらめっこ。
たまにお子様の様子を見たと思ったら、違うだの遅いだの、ダメ出しばかり。
そういう方に限って、

宿題は出るのですか?
テストはありますか?
隣の子より遅かったので才能が無いんですかね。
・・・

日本再興への道のりは、なかなか険しそうです。

新しい開発よりミスの修正の方が速く技術が身につく!?

塾長がプログラマーだった若かりし頃の思い出です。

当時の私に与えられた仕事といえば「バグ取り」という作業ばかりでした。
他人が作ったプログラムの不具合を、来る日も来る日も修正していくのです。

本当は、新しいソフトウェアの開発がしたかったのに・・・

ちょっと仕事が嫌になってきました。
それで上司に相談しました。

意外にも、こう言われました。

「技術力が速く身につくのは、新規の開発よりも不具合を修正する方だよ。」

これは今から振り返っても、確かにそうでした。

つまり、失敗をたくさん見て経験した方が、成長が速いのです。

成功事例よりも、失敗事例の方が勉強になるんですよね。

間違えを隠して出発点にすら立てない子供たち

私たちはテストで×を付けられると、それがダメなことだと思ってしまいますよね。
なぜなら×が着くと成績が下がるからです。

本当は×を修正する時点からが初めて「勉強」になるのです。

しかし、その「本当の勉強」をさせてはくれません。

テストの結果で成績が判断されてしまうのであれば、わざわざテストを見直しをする理由がありません。
それ以前に、テストで悪い点数を取りようものなら、

ガミガミ
イライラ

こういう大人の姿を見たら、そりゃ見直しや復習どころではありません。

どうごまかすか。
何を言い訳にするか。
誰のせいにするか。

そんなことばかり考えるお子さんになってしまいます。
塾というのをやっていると、そうなってしまったお子さんを多く見てきました。

現に、悪い点数を取ったら成績が下がってしまうのですから、仕方がありません。
しかも受験では内申点となって不条理に付きまとうのですから、仕方がありません。
そういう教育行政の仕組みでした。

仕組みがそうだったのですから、そりゃ誰だってそうなります。
そういう歪んだ価値観になるように、育てられてきました。

間違ったら成長できる!

日本でこれをちゃんと自覚できている子供たちは何割でしょうか?

私たち大人が古い価値観を断ち切れるか否か。

子どもたちの未来は、これにかかっていると思います。

未来ではなく今、すでに時代が変わっている

次のような古い教育を日本はいつまで続けるのでしょうか?

テストの結果を将来の評価まで引きずってしまう。
だからテストには後がない。

このような評価制度では、人は学ぶようにはなりません。

今はどういう時代!?

ベビーブームの時代で、なおかつコンピューターが未発達だった時代は、このような「落とす」ための評価システムで回っていたのかもしれません。
しかし、今の時代はこうです。

  • 少子化で限られた人材をちゃんと教育すべき時代
  • 定員割れで全員が進学できる時代
  • 集合知で知恵を出し合う時代
  • 速く正確な作業はコンピューターがやる時代
  • グローバル化や多様化で、社会問題が複雑化する時代
  • 答えのない問題にチャレンジしていく時代

貴重な人材を「落とす」なんてしていたら、どんどん人手不足になっちゃいます。

貴重な人材を、わざわざ人工知能と戦わせて消耗させて良いのでしょうか?

教科書の全てをやる必要がなくなる

「学校で勉強したことなんて、仕事に役立たない。」

そう言うのであれば、

なぜ教科書を丸暗記させるようなテストをするのでしょう?
なぜ全単元を漏れなく履修させる必要があるのでしょう?

例えば歴史。

ある生徒は江戸時代に詳しいけど他の時代はよく知らない。
ある生徒は幕末に詳しいけど、他の時代はよく知らない。
ある生徒は古い地名に詳しいけど、歴史の用語は苦手。

それでOKです。

「日本全体の集合知」として「日本の歴史をきちんと語ることができる社会」であればよいのです。

それではテストができないって?

いや、テストくらいできますよ。
間違ったら、そこからが勉強なのですから。
どんどんテストで間違えればよいのです。

それでは成績がつけられないって?

いや、成績なんてつけてどうするんですか。
どうせ入試なんてしなくても、必ずどこかには進学できるのですから。
むしろ「ぜひ来てください」と言われるようになりますよ。

人が学んで知恵を出すのが大切なのであって、人を落とすのが大切なのではないですから。

古い価値観でITSを間違って使ったら日本は沈没する

政府が進めている行政のITS化やSociety5.0構想。
例えばビッグデータをちゃんと活用すれば、

× 成績を付ける

という概念は無くなって、

○ 学習のログを付ける

という概念に代わるでしょう。
ただし、こうした新しい取り組みも活用を間違えれば台無しです。
その活用として正しいのはどちらでしょうか。

  •  × 過去の学習状況から成績を評価する
  •  ○ これから学ぶ/活躍するために使う

こういう考え方。
まだ難しいのでしょうか。

これができる大人を、どれくらい増やしたら日本は再興できるのでしょうか。

そろそろタイムリミットだと思うのですけれど。

進学は推薦で行け!

残念ながら、大学受験や高校受験において、一般受験の出題傾向は、しばらく古い基準のままです。

教育改革には長い時間とたくさんの労力や予算を使います。
ですから教育改革はもともと時代の急な変化には追いつけません。

現に、国際バカロレアの教育方針と比較しても日本の教育は事務処理型に偏り過ぎています。
この指摘は数十年前からありましたが一向に変わりません。

それでは、海外より高度な教育内容なのかと言えば、そうでもありません。
数学1つを例にとっても、人工知能や量子コンピューターに必要な単元はほとんど高校では習いません。
日本人の学生は経済観念に疎く、起業する発想もなく、政治にも関心が薄いです。

学問的にも社会的にも日本の教育が先進的であるとは言えないでしょう。

というわけで、時代に合った教育で突き進むなら、どうしても高校入試や大学入試が邪魔になります。
そこで、一般入試の評価基準や出題傾向に左右されにくい方法で進学するのが良いということになります。

そう、推薦入試です。

いちおう文部科学省は、推薦入試が学力低下にならないよう、大学側には厳格な審査を要求しています。
しかし「学力とは何か?」という定義は指定しておらず、また、それは時代によって激しく変化してきています。

国が定義できる学力は「読解力」だけ

逆に文部科学省にたいして「今年の学力の定義を送ってください!」と大学側から詰め寄られたら、文部科学省自身が困ってしまうでしょう。
実のところ文部科学省が定義できる学力は「読解力」だけです。

それ以外の専門分野は時代と供にニーズが変わり、それは民間が決めることだからです。

そのため読解力と小論文を書く力を鍛えればよいわけです。
しかも小論文を書くためには何かしらの分野において深い知識が必要です。

ですから読解力と小論文さえ厳格に審査しておけば、大学側も文部科学省から文句を言われません。
代わりに専門性について問えばよいのですから、大学に合う分野の学生を早くから発掘できて一石二鳥です。

集合知の時代なのですから、無理して全教科で偏差値が高い学生を入れるより、専門性があって論文を書ける人材を入れた方が良いに決まっています。

学生としても、全教科の偏差値を上げる、という呪縛から解放されます。
そうやって節約した時間と体力を、自分の極めたい分野にどんどん回して、競争力のある「何か」を手に入れてしまった方が良いでしょう。

これは部活動でも同じです。

たとえば大学進学では、部活で推薦が効くのは全国レベルだけです。
高校進学ならもう少し緩いですが、それでも県選抜メンバーくらいの実力が必要でしょう。

もしも部活で忙しいなら、自分がそのレベルに到達できるかどうかを冷静に判断して欲しいと思います。
そして、不可能であることが明らかなのであれば、すぐに戦う土俵を変えるべきです。

進路選択も試行錯誤してよい時代です。努力の方向性を間違えたら修正すればよいだけ。
初志貫徹が美徳だったのは過去の話です。

「間違えてもOK」が評価される!?

そして推薦入試の面接でも「間違えを前向きに対処できたか」が評価されます。

面接官は、受験者の欠点や失敗談を質問してきます。
悪いことばかり聞いてくるので、意地悪な質問だと思うかもしれませんね。

しかし、そうではありません。

答えのない問題にチャレンジしていく、そういう高等教育や研究をしているのが大学です。

ですから間違えたり失敗したりするのは当たりまえ。
間違えたり、失敗した後で、それをどうして来たか、なのです。

間違えを前向きにとらえ、分析し、次に活かしてきたのか。
試行錯誤の中から最適解を見つけるような経験をしてきたのかどうか。

ノーミスで研究成果が出て論文を書けた。
そんなラッキーな研究者はいません。
試行錯誤の上に研究があります。

面接官は、そういう事ができる学生なのかどうかを知りたいんです。

まとめ

「何でこんな勉強しなきゃいけなんだ!」
「部活が忙しくて勉強できない!」

本心からそう思うなら、努力する方向性を変えましょう。

ただし何をするにしても努力は必要です。

 


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愛知県公立高校入試 2020 競争が緩和され得点率が下落

受験戦争は終わりました

塾長です。

生徒の皆さん、朗報です。
受験戦争が終わりつつあります。

しかも私立高校も公立高校も無償化されています。

みなさん、好きな高校へ行きましょう!

愛知県公立高校入試 過去4年間の平均点

愛知県のホームページ「高等学校への入学」に昨年度の平均点が掲載されました。
公立高校入試の平均得点(22点満点)について以下の通りです。

国語 数学 社会 理科 英語
R02 受検者 14.1 14.2 10.8 9.7 12.8 12.4 10 10.7 10.9 10.8
合格者 14.7 14.7 11.5 10.1 13.4 13 10.7 11.3 11.5 11.4
H31 受検者 13.6 13.5 12.7 12 12 12.6 8.5 9.6 11 11.2
合格者 14.1 13.8 13.1 12.4 12.5 13 9.1 10.1 11.7 11.5
H30 受検者 13.8 14.2 12.4 11.2 13.4 11 10.3 10.8 11.1 11.4
合格者 14.5 14.8 13 11.8 13.8 11.6 10.8 11.4 11.6 12
H29 受検者 15.3 13.6 10 13.5 13.9 11.6 11.4 11 11 12.3
合格者 15.7 14.1 10.3 13.9 14.4 12 11.9 11.5 11.3 12.8

※ 出典: 愛知県HP「高等学校への入学」-「(6) 学力検査得点の平均点(全日制課程)」

全体的な傾向としては、毎年どんどん平均点が下がってきているようです。

ただし表のままでは分かりにくいですね。
他の情報も含めて分析していきましょう。

過去5年の推移

科目別に平均点を見てしまうとバラツキが大きいです。
そこで5教科の合計点で見ることにします。
各方面や各先生のブログなどから次の情報を集めてみました。

  1. 公立高校入試5教科総合得点の平均点
    個別学習のセルモ 日進西小学校前教室 西尾先生のブログ
    https://www.selmo-nisshin.jp/2019-06-21-enter-exam-average/
  2. 公立高校定員割れによる二次募集の人数(県の合計)
    未来義塾 守田先生のブログ
    https://miraigijuku.com/2020/03/28/28-3/
  3. 中学生の人数(県の合計)
    愛知県 令和元年度 学校基本調査結果「学校調査(PDFファイル)」P20
    https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/321931.pdf
  4. 普通科全体の受験倍率
    2018~2019年度 愛知県ホームページ
    https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kotogakko/0000027366.html
    2015~2017年度 さくら個別指導学院 國立先生のブログ
    https://sakura394.jp/aichi-hi-school/owari-kouritu/how-to-read

次の表にまとめました。

愛知県公立高校入試 年度推移

卒業年度 二次募集
人数
中学生数
(人)
倍率 平均得点率 (%)
A日程 B日程
2015 420 216944 2.43 59.6 57.4
2016 550 213816 1.9 55.1 56.9
2017 789 210948 1.88 56.0 56.4
2018 1,064 206910 1.96 55.5 53.3
2019 1,560 206367 1.91 52.5 53.5

せっかくなので表にしました。

  • 青色系が平均点の推移です。
  • 赤色~オレンジ系が定員に関する動態です。

愛知県公立高校入試の年度推移_2020

 

なぜ入試の平均点が下がり続けるのか?

上の青い折れ線のグラフを見れば、年々、入試の平均点が下がっているのは明らかです。

「脱ゆとり教育」や「高大接続教育改革」などで指導要領が増えて難易度も上がっていることは確かです。
ということは、やっはり、入試が難しくなってきたので平均点が下がっていると見るべきでなのでしょうか?

塾長は今年の入試問題について次のように分析してブログを書きました。

愛知県 公立高校入試 2020年の問題を解いてみた塾長の所感

この中で全体的に問題文が長くなる傾向や、思考力を試す問題が増えている傾向をだと書きました。
確かに少しずつ問題が難しくなっているのだと思います。

ただし気になるのが赤い折れ線のグラフです。

公立高校の定員割れが、どんどん目立ってきているということです。

また、オレンジ色の折れ線のうち、上の折れ線は中学生の人数、下のは公立入試の競争倍率です。

生徒数が減少しているにもかかわらず、入試の倍率が2倍弱で安定しているのは、公立高校の定員が調整されているためです。

これについて考察してみましょう。
グラフには書いてないことも含めて、一昨年前から昨年にかけて、次の変化が分かっています。

  • 中学生の人数が540人くらい減少した
  • 公立高校の定員が320人減少した
  • 私立高校の定員が約100人減少した
  • 公立高校の二次募集人数が496人増加した
  • 高校進学率は9割以上である
  • 私立高校のほとんどが定員の50~80%を推薦入試としている
  • 私立高校も含めて高校が無償になった

まず生徒数が540人減ったけど定員は420人しか減っていません。この時点で定員に余裕があります。

同時に、私立高校の推薦枠が増大し、私立も無償化されました。であれば入試日程の遅い公立高校の人気は下がります。

結果として公立高校は定員割れをおこして二次募集の人数が増えています。

志願時点までは受験倍率を2倍弱にキープできていますが、実際には途中から多くが私立高校に流れていることが浮き彫りになってきました。
公立高校は定員割れを起こしており、その人数が増加しいていることから、実質的な倍率は低下していると言えましょう。

つまり高校の受験競争は緩くなってきていると言えます。

これはもう確実でしょう。

つまり、そんなに難しい問題まで解けなくても合格できる状況にあると言えます。

受験生の学力が例年通りだと仮定しても、問題が難しくなれば平均点が下がるだけと予想され、実際に数字がその通りになっています。

つまり入試の問題を難しくしても平均点が下がるだけで、教育的な効果は無いと言えます。

受験や競争が勉強する理由にはならなくなってきた

上のことを簡単にまとめますと、

  • 子供の数より高校の定員の方が多い
  • 推薦入試の方が定員が多いし受験も早く終わる
  • 私立高校も含めて高校は無償で行けることになった

という時代になりましたので、無理して勉強しなくても進学できるようになりました。だから、

  • 入試の問題を難しくしても、だれもそこまで勉強しない
  • 入試の難易度をx点分難しくすれば、平均点がx点分だけ下がる

という状況になりつつあります。

従いまして、

教育改革の方向性として、入試の問題を難しくする路線は間違い(意味ない)

という結論になりそうです。

そして、この状況は大学入試も同様です。

大学の方が、もっと定員が余っています。

おそらく大学入試の新テストはセンター試験よりも平均点が下がるでしょう。

同時に、新テストで導入された難しい問題は、受験生の学力を上げる効果には繋がらないでしょう。

意外に思われるかもしれませんが、実は塾長としては、それはそれで良いことだと思っています。

二極化が起こり、次に差別化が起こり、最後に個別化が起こる

このように全体としては大きく早い変化の最ただ中です。

しかし人々の価値観は、変化に気づいてから追従するかたちで、ゆっくりと変化します。

二極化のフェーズ

ですから当面は

「偏差値が高い高校」=「良い高校」

という価値観は存続するでしょうし、姿を変えて永続もすることでしょう。

つまり一生懸命3月まで勉強する生徒と、あまり勉強しない生徒で、学力の格差がものすごく開きます。

あくまで偏差値という見方をすれば、おそらく中堅クラスの高校という存在が無くなっていきます。

偏差値の難易度は、難関校はさらに偏差値が上がり、中堅以下はどんどん偏差値が下がります。

差別化のフェーズ

私立高校は推薦枠を広げて一般入試の定員を絞ることで、一応、偏差値ランクの維持を試みます。

しかし生徒数はさらに減ります。

そのような対策もすぐに限界が来るでしょう。

同時に、推薦で受け入れた生徒たちをしっかりモチベートし、勉強してもらうように導かなければなりません。
その子たちが卒業した後で、高校の名誉を上げてくれなければ、高校が続きません。

だからといって偏差値で競争して大学の進学実績を上げる作戦には無理があります。
推薦で受け入れた生徒たちは偏差値の競争が苦手だからです。
しかも大学はもっと二極化が進んでいて、名の通る大学は、さらに偏差値の難易度が上がっています。

では、どうするか?

進学実績以外で、高校の存在意義をアピール数しかありません。

他の高校との差別化です。

  • 注目度の高い部活を強くする
  • かるた部など新しい分野の部活で一気に有名になる
  • 大学とのパイプを太くする
  • 交換留学のパイプを太くする
  • 資格試験に強い学校にする
  • 特殊学科を増やす

などです。

すると今度は、推薦入試のマッチングがもっと大切になってきます。

高校の活動や特長に賛同してくれる生徒を1人でも多く一本釣りするような入試になります。

こうなると入試というよりは「お見合い」です。

高校全体としては、むしろ一般入試で偏差値の高い学生を受け入れるよりも良い結果をうむでしょう。

このように「お見合い」入試をする高校は現在どんどん増えています。

もちろん大学も同様です。

個別化のフェーズ

差別化はさらに細分化し、最終的には、生徒ひとり一人に合った教育をしていく所まで行きつくでしょう。

これまでは不可能だったかもしれませんが、ITSで可能になってきます。

個別化です。

しかし、このフェーズにある高校は、まだほとんどありません。

これからです。

これからの学力とは?

上のようなことを書くと、

学力の向上が置き去りにされてしまうのではないか?

と心配になる人もあるでしょう。

もちろん学力は大切です。

ただ「学力」の意味を問い直したうえで「新しい学力」の向上をはかる、という意味で大切です。

そういう時代に来ていることは確かだと思います。

難解な文章の読み書きが、本当に国語力なのか?

塾長は文を書くのが好きですが、分かりやすい文章で書こうと思うと、すごく書くのに苦労します。
こうしてブログを書くからには、多くの人に読んてもらわないと役に立ちません。
しかし難解な文章を書いていたら、だれも読んではくれません。

そのようなことに気を遣うと、作業の効率が悪くなるのです。
だから塾長は、文章力がないというか、本当の国語力がまだまだ足りないと思っています。
まだまだ国語を勉強しいてます。

そう考えますと、

あれ?

学校や入試対策では、今まで逆のことをやってきましたよね。

お偉い評論家の書いた難しい文章を、正確に緻密に読み解く訓練をしてきました。
生徒に現代文を指導するときも、そんな感じで指導すると点数が伸びます。

だからパズルのように深い意味が編み込まれた文章を書ける方が偉いのだと、何となく思わされてきました。

しかし社会に出て、

  • ブログを書くとき、
  • 広告を書くとき、
  • 報告書を書くとき、

どうでしょう?

難しい文章を書こうものなら、

  • 誰にも読んでもらえません、
  • 注目されずに成果が出ません、
  • 上司から「わからん!」などと怒られます

おかしいですよね。

今まで勉強してきた国語力とやらを発揮すればするほど、役に立ちません。

日本の国語の教育は、本当に正しいのでしょうか?

私は最近、難解な文章の読解を試すような教育は、正しくないと思うようになりました。

それどころか職場で使えない人間を量産してしまう危険性すらあります。

表現方法を多種多様にするべし!

上のような国語教育の失敗がなぜ起こってしまうのかを考えましょう。
次のことを考えてみてください。

これまでの偏差値教育の最大の欠点は何でしょうか?

これについて私なりに答えを持っています。
私がこの問題に名付けた名前からご想像ください。

「文字列依存症」

こうに呼びたいと思います。

※ 中二病でもよいですが、これには色々な意味がありすぎるようなので、別の名前にしました。

その問題とは、

教科が何であれ「読む」「書く」「聞く」「話す」という4技能のすべてが「文字列」だけに依存しているということです。

例えば、社会の試験なのに、漢字で書けなければ失点、とかは単なる罰ゲームです。
時間の無駄とは言いませんが、その採点基準をクリアするための努力は時間と体力の消耗でしかありません。

情報処理の資格試験でさえ、回答が漢字でないとダメみたいですから、もう病気ですね。
パソコンを使う技術者に漢字調べや漢字の自動変換を許さないと言っているようなものですから。

難しい文章で説明するより、図表を使った方が分かりやすいのであれば、図表を使うべきです。

情景を表現するのは文章だけではありません。

文章を読み書きする力と、絵や図表で読み書きする力は、教科を問わず等しく扱われるべきですよね。

既存のくだらない採点基準を一発で亡き者にできる方法があります。

試験には、辞書でもパソコンでも持ち込み可能にしてしまえばよいです。
これだけで教育のすべてが改善されるでしょう。

今までこれができなかったのは、情報の伝達手段が貧弱で高価だったからです。

本当の学力とは?

今は違います。

文でダメなら絵で、あるいはスピーチや動画で。

情報のインプットもアウトプットも、色々な手段があるので、どれか1つの手段で解釈に成功すれば〇がもらえれば良いでしょう。

そのような教育体系に早く進化させるべきでしょう。

試験の問題は多種多様な表現手段と膨大な情報量で構成されるべきでしょう。
回答形式も自由で良いと思います。

その前に、そもそも試験は不要になるという問題もあります。
ITSで生徒たちの学習過程の全てがロギングされていれば、評価のためにわざわざ試験を行うなんて必要がありませんから。

これからの学力は5感のどれかで、あるいは全てを使って回答を導く能力のことだと、塾長は思います。

しかも問題が複雑化する現代にあっては、模範解答ではなく、最適解が求められるのです。

ますます多様な表現手段が必要です。

これまでは、教育の世界で扱うことができた情報伝達手段がショボかったので、そのシュボさに合わせて文字列依存症の教育になっていました。

文字列というごく狭くて限られた世界で、文字列を扱う能力が伸ばせた人だけが高い偏差値をとって「優秀」とされてきました。

今もです。

早くその状態を脱するために、教育のITS化があるのだと思います。

 


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どうなる1学期の定期テスト? テスト範囲が決まるポイント

黒板_定期テスト

塾長です。

臨時休校が解除されて学校が再開しました。
愛知県は緊急事態宣言が解除されたからです。

やっぱり学校が再開になって生徒たちは嬉しいみたいですね。
今週は身体測定や新学期のレクリエーション、「新しい生活」の説明などがメインのようです。
季節は夏ですが雰囲気は春みたいな感じです。

教室の雰囲気づくりや心のケアからスタート

生徒たちに学校の様子を聞くと、学校の先生方が生徒たちのメンタルに気を遣っていらっしゃる様子が伝わってきます。
例えば、同じ時間の中で先生が交代したり、授業中に他の先生が教室に顔を出して挨拶するなど、できるだけ多くの先生と生徒たちが顔を合わせられるように工夫しています。
新学期最初のイベント期間だからこそ、今のうちに交流を深めておく必要があります。

長引く臨時休校の後です。
稲武の野外学習や体育祭、部活の大会などが中止され、夏休みも短くなり、悪い知らせばかりが続いた後です。

学校と子供たちの間の心の距離を、少しでも早く縮めようと努力されている。
そんな学校現場の姿が目に浮かぶようです。

今週からテスト対策の案内を開始!

このようなホンワカした学校の雰囲気も今週いっぱいまでです。

勉強の遅れを取り戻すために、夏休みまでカットしています。
いよいよ来週から勉強の加速が始まります。

すると次に気になるのがテストの日程。

テストがいつなのか?

3学期制の学校では多くが

  • 7月の第2~3週目にテスト!

を実施するようです。

そこで今週からその日に受けた定期テスト対策の案内を生徒たちに配り始めました。
今週中にはすべての生徒に行き渡るようにします。

そしてテスト範囲はどこまでなのか。

そろそろ学校行事表が配られ始めています。
まずはそれをチェックしていきましょう。

年度内に挽回する予定の学校が大半

3月下旬~5月末まで臨時休校が続きました。
丸2か月の遅れです。

文部科学省はこの遅れを挽回するために、次の方針を通達しています。

  • 遅れの挽回は学年をまたがってもよい
  • 家庭学習で履修できた分は学校で授業をしなくてもよい

ところが実際の学校現場では、この通達を受け入れることはできなかったようです。

  • 夏休みを2週間~3週間カットする
  • 週に1時間くらい授業を増やす

という方針で、年度内に後れをできるだけ挽回していこうとする学校がほとんどのようです。

文部科学省は小1や中1などの初学年と、中3や高3などの卒業学年の挽回を優先し、他の学年は年度をまたいで挽回を図ってもよいとしました。
つまり学年で対応の濃淡をつけてもよいという方針です。

ところが学年ごとに対応を変えるとなれば、学校にとって管理負担が増えるばかりで、むしろ運用が難しくなるでしょう。
そうなれば、せっかくあれだけ強引に進めてきた学校の先生の「働き改革」が、無に帰してしまいます。

結果として、全学年で足並みをそろえ、一律に年度内に遅れを取り戻すのが無難です。
そのために夏休みをカットし、学校行事を中止し、授業数を増やしています。

定期テストが5回から4回に

今年は定期テストの回数が減りました。

3学期制の学校では、年間5回から4回になりました。
例年、1学期の定期テストは5月末と7月頭の2回に分けて実施されてきましたが、今年に限ってはその2回分が7月の1回に集約されてしまいました。

つまり第1回定期テストの範囲は「1学期のすべて」です。
もう少し正確に言えば、次の範囲です。

  • 前学年の2月中旬~3月中旬の範囲
  • 今年6月分

これらを一括すてテストするような内容になります。

ちなみに2学期と3学期の定期テストについては、ほとんど昨年と同じ日程で行われるようです。

もちろん、2学期と3学期のテスト範囲は例年よりも少しずつ広い範囲になるでしょう。
1回のテスト範囲あたり7~8時間の授業に相当する量の範囲が、例年よりも追加されて出題されます。

1学期のテスト範囲は?

ヒーローズ植田一本松校では、公立中学校で行われる7月の定期テストについて、その範囲を予想して掲示しました。

いつも定期テストの1か月前に範囲を予想して張り出すのですが、今回は予想が難しかったです。
おそらく開校して以来、最も難しかったと思います。
というか、ほぼ予想できません。

ですから予想の立て方を変えました。
今回だけは次のように判断して作りました。

  • 「これ以上進んでしまったら生徒が着いて来れないだろうという範囲」
  • 「さすがにこれ以上は進まないだろう」

このような観点で予想範囲を作りました。

それでも大きな不明点を抱える教科が2つありました。

社会と国語です。

地理と歴史のどちらを優先する?

中3の社会は予想しやすいです。

地理の残りを優先して終わらせ、そのうえで歴史をできるだけ進める!

これ以外に進め方の選択肢がないからです。

難しいのは中1と中2の社会。

地理と歴史をバランスよく進めるのが理想ですが、実際にはどうしてもどちらかが優先して進みます。

例えば、第1回の定期テストで地理が歴史より多めになってしまったとすれば、第2回の定期テストでは逆に歴史が多めになります。
そうやって地理と歴史の進退が交互に入れ替わって年間を通じて進捗のバランスをとっていきます。

しかし、こうも臨時休校が長いと、どちらも大幅に遅れています。
そして定期テストまであと5週間くらいしかありません。
このような短期間で教科書を進めるなら、やはり地理か歴史のどちらかが優先して進むことになるでしょう。

例年、中1の社会は歴史の方から授業が始まりますが、時間に余裕がないのは地理の方です。
歴史は中3の1学期まで履修できる一方で、地理は中2までに全範囲を履修する必要があるからです。

すると、もしかしたら今年の中1は地理から始める可能性もあります。

同様に中2も地理を優先して進めるかもしれません。

国語は古典を2学期に繰り越す?

社会と同じくらい範囲の予想が難しいのが国語です。

例年であれば、愛知県の中学校の国語は、だいたい1学期のうちに次の内容を一通り習います。

  • 詩の朗読
  • 物語文/小説
  • 古典(ただし中1は古文なしで詩が多め)
  • 説明文

中学生はどの学年も古典(古文または漢文)を2学期の後半で習います。
その前段として、中2と中3は1学期に少しだけ古典を習います。

問題は、この1学期にならうちょっとした古典をやるのか否かです。

これまで国語の進捗が遅れたことが何度かありました
そういう時は1学期の古典をひとまずスキップして2学期に合わせてやってしまうような措置が取られてきました。

つまり、今回もそのような古典飛ばしがあるのかどうか。

そこがテスト範囲の注意点になりそうです。

なお、中1はテスト範囲に大きな影響が出にくものの、詩の表現活動が削減されてしまうでしょう。

中1はもとから1学期に古典を習いませんが、その代わり詩の解釈に時間をかけてきました。
詩の感想文をクラスで発表しあったり、詩から頭に浮かんだイメージを絵に描いたり。
そうした表現活動が普段点になるのでしょうが、今回はそれが削減されてしまうでしょう。

そうなると、どうしても知識の詰込みのようなテストになりがちです。
不服ではありますがノート丸暗記がテスト対策になります。

テスト範囲を仮決めしないと勉強が進められない

とはいえ、かなり予習が進んでいる生徒と、そうでない生徒の差がついています。

進んでいる生徒には、進み過ぎずに立ち止まって、復習を始められるように指示する必要があります。
進みが遅れている生徒には、残りの見通し示してモチベートする必要があります。

こうした明確な指導をするために、多少の当たり外れはあれど、テスト範囲を仮決めしておく必要があります。

中学によっては、テスト範囲表を配布する予定日を明示しているところもありますが、多くの学校はまだ予定の詳細を明らかにしていません。

早く知りたいところですが、現段階では塾としてできる範囲で進めます。

仮説を立てて進める。
違ったら改善する。

実はこうしたアプローチは、2020年度から始まっている教育改革後で、生徒たちが実践しなければならないことなんです。

臨機応変な対応をやって生徒たちに見せるのも教育のうちです。

 


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【緊急に備える】塾生のためのZOOMの使い方と注意事項

塾生向けZOOMの使い方

塾生各位、保護者様各位

今回はお願いの記事です。理由は順を追って説明いたします。
ご理解とご協力をお願い致します。

お願い事項

無料アプリ「ZOOM」をお持ちでない方は、インストールをお願いします。
万が一の備えとして、オンライン授業もできる仕組みだけは作っておきたいためです。

期間: 3月19日までを目安に
概要: ZOOMという無料アプリのインストール
対象: 次のa,b,cのどれかにインストールしてくださいませ

(a) スマートフォン(iPhone または Android系)
(b) タブレット(iPad または Android系)
(c) パソコン(Windows、Mac、Linux)

具体的なインストール方法については、下の「ZOOMのインストール方法」で説明いたします。
どうしても不可能な場合はけっこうです。
できる範囲でご協力くださいませ。

防災訓練としてご理解ください

防災訓練では、ヘルメット、消火器、はしご等の状態をチェックし、使い方を確認します。

それと同じように、ご家庭でもZOOMというアプリの使い方を確認をしておいてくださいませ。
消火器のように使わないで置いておくだけかもしれませんが、備えとしてZOOMを入れておきます。
このままコロナウィルスが沈静化されるのを祈りつつ、準備だけは進めておきましょう。

もしも可能なら、一度はオンラインでの受講をお試しください。
「今週だけZOOMで」
「明日だけZOOMで」
など、部分的に切り替えていただき、少しでも慣れておく方が良いと思います。

現在、学校の臨時休校を受け、既にオンライン授業に切り替えている生徒もいらっしゃいます。
今は塾長だけがオンラインを担当していますが、今後は、他の講師にもスキル研修を行って体制を強化していきます。

なぜオンライン授業の備えが必要なのか

法令の基準よりも安全に行動するつもりで書いております。ご了承ください。

政府は4月7日の夕方、緊急事態宣言をしました。今のところ愛知県や名古屋市は対象外です

しかし、いつ愛知県も対象に入るか分かりません。

実のところ、緊急事態宣言が出てもヒーローズは閉鎖の対象になりません(下の「閉鎖対象は大手のみ?」参照)。
それでも一部または全てでオンライン授業の対応が求められるのが現実でしょう。

また、もしも万が一に感染者が出てしまうと、最低2週間は教室を閉鎖する必要があります。
感染していない人の授業までストップしてしまうのは、理不尽です。
オンライン授業の環境があれば、授業を続けることができます。

そうした「万が一」に備え、いつでもオンライン指導に切り替えられる環境を準備しておく必要があります。
もちろん、使わないで済むなら、その方が良いです。
しかし万が一が「有ると仮定して備える」のが防災です。ぜひご理解くださいませ。

閉鎖対象は大手のみ?

緊急事態宣言で閉鎖の対象となるのは、床面積が1,000平方メートルを超える施設です(新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令 第11条 第13項)。
学校や大学、大きな建物を構える集団塾や予備校などです。
実はヒーローズを始め、ほとんどの個別指導塾は教室が小規模であるため、閉鎖の対象になりません。
1000平方メートル未満も対象にする場合は、厚生労働大臣による決定と公示が必要(同条第14項)ですが、今のところ何も公示されていません。
ちなみにNHKも含め、ほとんどの報道はこの条項を確認していないので報道の信頼性が低いです。唯一、日経新聞だけがこの法文に言及していて信頼できる報道をしていました。

なぜZOOMなのか

理由は大きく2つです。

  1. 導入のしやすい(機種、難易度、料金)
  2. ヒーローズ植田一本松校の指導スタイルを実現できる機能が揃っている

講義形式や集団形式の授業であれば、他に利用できるアプリは多くありました。
しかし当校の指導スタイルを維持するためには、ZOOMの機能がどうしても必要でした。

他のアプリもいろいろ調べましたが良いものが見つかりませんでした。 Microsoft Teams、Google Hangout、Google Meet、Google Class Room、LINEのパソコン画面共有など色々ありますが、どれも集団塾でなら使えそうですが、個別指導には向きませんでした。

もちろんバックアップシステムは欲しいので、これからも探し続けます。

ZOOMのインストール方法

正式な名前は「ZOOM Cloud Meetings」です。略してZOOMです。
スマートフォン、タブレット、パソコンのどれでもインストールできますが、インターネットに繋がっていることが必要です。

スマートフォンまたはタブレットの場合

入手とインストール

iPhone/iPad: アップルストアで “zoom” と検索してインストール
Android 系 : Google Play で “zoom” と検索してインストール

※ スマートフォンの場合はアカウント登録が不要です。登録しなくても使えます。

ZOOM_検索

通信料にご注意ください

追加料金が発生しないようにご家庭のWifiに接続することを推奨します。
4Gなど電話回線のままZOOMを使い続けると、契約ギガ数をオーバーした分の追加料金が発生してしまいます。
ご家庭にインターネットがつながっていて、Wifiに接続できるようになっているか、確認してください。

パソコンの場合

パソコンでもアカウントの作成をしなくてもインストールできる方法がありました。
アカウントを作成しない方法で更新しました(2020/4/16)

入手とインストール

ZOOMのホームページを開きます。

ZOOMホームページ1

ホームページの下の方へスクロールします。

ZOOMホームページ2

ミーティングクライアント」をクリックします。

ZOOMホームページ3

ミーティング用Zoomクライアント」の「ダウンロード」をクリックします。

ZOOMホームページ4

ダウンロードが完了すると、ブラウザの右下に「ZoomInstaller.exe」というアイコンが表示されます。
それをクリックして実行します。
※ブラウザによってダウンロードしたファイルを実行方法が異なります

ZOOMインストール

インストールが始まります。
あとは画面の指示に従ってください(ほとんど何もしなくても完了します)。

ちゃんとインストールされていれば、Windowsの「スタート」メニューに登録されているはずです。

Start_Zoom

これでインストール完了です。

カメラとマイクが必要

ノートパソコンにはカメラとマイクが最初からついていることが多いです。
ノートパソコンのディスプレイの上に、小さな黒い穴があれば、それがカメラやマイクです。

もしも無かったら、別途購入する必要があります。1,500円くらいです。
100万画素以上のカメラでマイク内臓のUSBカメラがお得です。
※ amazonは値上がりしているため楽天やSofmapで購入した方が安いです。

Windows 10 の「カメラ」アプリを起動して自分の顔が映ればOKです。

Windows10カメラ

ZOOMのバージョンアップ

すでにZOOMをインストール済みという方は、バージョンが最新であることを確認してください。
少なくともバージョン4.6.10以降である必要があります。

バージョンアップは自動で行われますので、その画面が出てきたら、迷わずバージョンアップしてください。

セキュリティ強化のために、古いバージョンの利用は避けましょう。
4月2日にバージョンアップされたばかりです。

ZOOMの設定

プロフィールの設定は本名でお願いします。

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✖ ニックネーム

オンライン教室への入室を許可するときに、誰だか分からない場合は許可できないためです。
ニックネームでは許可できないため、授業に参加できません。

なお入力必須でないところは何も入力しないのが無難です。

オンライン授業に参加する方法

授業の時間になったら、指定のURLをクリックしてください。
ZOOMが自動的に起動して、授業に参加できるようになります。

URLは事前にComiruでお知らせいたします。

なお下のような画面になったら「インターネットを使用した通話」を選択してください。

ZOOM 音声の選択

間違えて「ダイヤル イン」を選択すると音声が出ません。その場合はZOOMをいったん「退室」または「終了」させて最初からやり直しましょう。

パソコンもタブレットもスマートフォンもない場合

もしもZOOMをインストールできる機器がご家庭に無い場合は、残念ながらオンラインでの受講が難しいです。

万が一、行政から緊急事態宣言が出された場合は、個別に教室に来ていただくか、授業をお休みして翌月以降に振り替えていただくような対応になる予定です(行政の指示にもよります)。

もしも中古で購入されるなら、4万円くらいのノートパソコンが相場です。
またインターネットの契約をする必要もあります。インターネット代は月3000円くらいのところが多いです。

パソコンの所有や使い方はご家庭の方針でお決めくださいませ。

ZOOMに関するセキュリティ対策

ZOOMにはいくつかのセキュリティ問題が指摘されてきました。
4月2日のバージョンアップや運用回避で、こうした問題は解決しています。

詳細はこちらの記事に譲ります。

Zoomを安全に利用する4つのポイント。Zoom爆弾や情報漏えいへ対処する。

どのようなアプリにも欠陥はあります。
誰もが使っているLINEやFacebookですら、セキュリティに厳しい人から言わせれば怖くて使えないのだそうです。

何はともあれ、現状ではZOOMよりも優れたアプリが存在しません。上手に使うしかないでしょう。

ZOOMでよくあるトラブルと対策

音声が聞こえない

開始する時にオーディオの選択を間違えているから

スマートフォンで参加する場合、最初にオーディオの選択があります。「インターネットを使用した通話」を選んでください。「ダイヤル イン」を選んでしまうと聞こえなくなります。

ZOOM 音声の選択

いったん退室してから、「インターネットを使用した通話」を選んで参加し直してください。

その他の理由

次のサイトをご参照ください。

Zoomで参加者の声が聞こえない時の対処法

音声が途切れる、画像がまっ黒、画像が止まる

通信回線が遅いから、Wifiの電波が弱いから

次のリンクをクリックして、インターネットの回線速度をチェックしてみてください。

https://fast.com/ja/

ネット回線のスピード_FAST

50Mbps以上であることが望ましいです。

50未満の場合は、改善する必要があります。

Wifiの電波が弱いようであれば、電波の強い部屋に移動してください。
近所にWifiの電波が多く飛び交っていると遅くなります。
パソコンであれば有線接続が良いでしょう。

生活と学業の両方を諦めずにコロナの対策を

感染を防ぐ、感染を広めない、という対策を取りながら、生活と学業もまた守る必要があります。

教育改革などで少しずつ教科書を肉厚にしてきた日本の教育改革も、この騒ぎで振り出しに戻りました。
この1カ月以上の遅れを取り戻すだけで精一杯です。
それよりも、このまま自宅学習に任せたまま何もしなければ、学力の遅延と格差がますます拡大してしまうでしょう。

ITS機器には苦手意識を持たれる人もあるでしょう。
確かに、もう少し時間をかけて慣れていきたかったです。

しかし、スマートフォンでゲームをダウンロードして遊ぶだけの能力があれば、使いこなせるものばかりです。
設定上のトラブルは多少ありますが、少し対応すれば解決できるものがほとんどです。

ITS機器を使いこなすことは、それ自体が将来のためになり、子供たちのためにもなります。
そう考えて、一緒に乗り越えていければと思います。

ご理解とご協力をお願いします。

 


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オンライン指導が板についてきました

塾長の独り言_20200312

塾長です。

ああ、何ということでしょう!

外出禁止令の緩和で少しホッとしました

全国各地の教育委員会から、外出禁止を緩和する指示が出はじめました。
これは少しホッとしましたね。
ありがとうございます!

そのためか、昨日や今日は外で多くの子供たちを見ました。

街中でマラソンしている小学生の姿。
親子で散歩している姿。
公園に子供たちが帰ってきました。

なんだか久しぶりの風景でした。

ただ、政府はイベント自粛などの緊急措置を、さらに10日間も延長すると決めたそうです(2020/3/10のニュース)。
感染集団(クラスター)の発生や拡大を回避するためです。

卒業旅行でディズニーランドに行けない生徒たちが、少しかわいそうです。

でも、こういう状態だから仕方がありません。きついのは、みんな同じです。健康あっての人生ですから。

オンライン自習室を開始!

そんな中で、昨日から自習室を始めました!

いえいえ、気が緩んだわけではありませんよ。新型コロナウィルスへの警戒はまだまだ続けていきます。

「オンライン」の自習室を用意したんです。

オンライン学習指導の「成績110番」さんが開いているオンライン自習室。

成績110番オンライン自習室

それをうちの生徒たちも使えるようになりました。
成績110番の堀先生、ありがとうございます!

オンライン自習室を用意することは、先週から塾長の宿題でした。やっと回答を出せて少しホッとしています。

オンライン自習室で意識がレベルアップ!?

ところで皆さん、自習室は利用しますか?

「勉強なんて、家で一人でやれば良いじゃん。」

いやいや、それができないから困っているんですよ。

「学校から9時から15時まで勉強しましょう。」
「学校がある時と同じくらい勉強しましょう。」

学校からそうに言われていますよね。

やってますか?
今日は?
昨日は?

あれれ、という間に勉強しないまま1週間が過ぎていきます。
勉強しない人の中にいても、そのヤバさが理解できません。

勉強する人が集まるところに身を置いて、初めて問題が分かります。
そして意識が変わります。
現実が変わります。

オンライン自習室。

多い時は、50人くらいのみんなと一緒に勉強できますよ。
リアルで50人も集まる所なんて、今は怖くて行けませんよね。
だからオンラインで。

漢字練習を黙々とやっている男の子。
資格試験の勉強で、参考書から暗記用のマインドマップを作っている高校生。
連立方程式の文章題を解いている中学生。

たくさんの子供たちが勉強しています。
それが当たり前の世界に、すぐ入れます。
ゲームやテレビの誘惑が当たり前の世界から、たった「ボタン1つ」の距離です。

図書館の自習がそのままオンラインになったような感覚です。
みんなが勉強しています。

そんな中で勉強すれば、モチベーションもアップしますよ!

ということで、朝から遠慮なく自習してください!

ZOOMやペンタブレットの操作もお手の物

通常授業の方でも、オンライン指導を開始して2週間目になりました。

だいぶ慣れてきました。

オンライン指導_中2英語の例

というか、楽しくなってきました。

カメラの向こうに、生徒だけでなく保護者様の姿も見えることがあります。
みんなに見てもらえているみたいで、それも嬉しいです。

リアル教室で紙に書いて見せて指導しても、オンラインのホワイトボードを使って指導しても、教えることは同じです。

生徒と教室で同じ教材を見て指導する分には、不自由はありません。

ICTなら課題はあっても直ぐ改善

一方で、生徒が持っている参考書やノートをWebカメラで見せてもらう時に、やや不便でした。

Webカメラで教科書やノートを写すと、文字がボケてしまうからです。
顔や背景はくっきり表示しますが、文字がピンボケします。

パソコン付属のカメラや、テレビ会議用のカメラは、マクロ機能がないのでしょう。
ノートを近づけるとピントが出ません。だから文字の撮影が苦手のようです。

この辺りが改善ポイントです。

しかし、もう改善方法を思いついて用意しました。

生徒のノートや教材を見せてもらう時は、別に写メを送ってもらえば良いです。
それを共有した方がキレイに表示できます。

ITSは便利なので、課題が見つかっても直ぐ対応できますね。
改善が早くできるのが良いです。

多様な勉強スタイルに対応していく!

新型コロナウィルスの対策で、子供たちには不便を強いている状況です。

やっぱり教育者としては、そのことに心を痛めています。
きっと誰もがそのことに少なからず心を痛めていると思います。

ただ、そういう気持ちに捕らわれている時間さえも、どんどん過ぎていきます。

だから、

外出しなくても、
体調が少し心配でも、

変わらずに勉強できるような手段を、すぐに用意することが大切です。

そのために塾長は頭をひねって努力しています。大人になっても新しいことを勉強するのです。

だから生徒たちも勉強してください。

ゆとり教育の再来を阻止しよう!

いまの子供たちにとって、今回の臨時休校や外出の自粛は、まるで

「夏休みが年2回になった!」

くらいのインパクトがあります。

下手をすれば、丸々1か月分の学習が遅れます。

授業のスピードは1学期から3学期に向けて加速していきます。その事を考えれば、3月の遅れは1カ月分の遅れに相当するからです。

これは教科書の1割に相当します。

単純に量だけで考えてみます。

その遅れが解消できないとしたら、それは教育改革で増量した分が無意味になることに相当します。

つまり「ゆとり教育」に逆戻りです。

逆に、新学期から授業のスピードを上げて、1年に13か月分を詰め込んだらどうなるでしょうか。
学力の格差が広がることは、すぐに想像できます。

3月の遅れは大きいです。

しかも、2020年度から次の教育改革が反映される予定です。
万が一にその出鼻もくじかれたら、今の子供たちは、もっとかわいそうです。

そんな世代をつくってはいけません。

それだけは絶対にダメです!

 


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「読解力」の伸ばし方。国語の勉強だけじゃダメだった!?

AIに負けない子供を育てる

塾長です。

週末は台風19号で塾をお休みにしました。幸い名古屋の被害は少なかったようですが、実家のある群馬をはじめ関東地方や長野県で被害が大きかったようです。とても心配です。

さて、その週末は何もできなかったので自宅で読書をしました。2019年9月の新刊「AIに負けない子供を育てる」(新井紀子著)です。超お勧めです。

それで、例によって感想を動画にしました。

「AIに負けない子供を育てる」新井紀子著を読んでみた塾長の感想(解説動画)

【書評】読解力がヤバイ!?「AIに負けない子供を育てる」新井紀子著を読んでみた塾長の感想

読解力を伸ばせはAIに負けない!?

筆者の新井紀子先生は、人工知能で東大合格を目指す「東ロボくん」プロジェクトのディレクタをされていました。人工知能の東ロボくんは、最終的には理系科目で合格点を達成しましたが、長文読解問題ではそこに至りませんでした。

つまり総合的には、高度な読解力を試される難関国公立大学の二次試験を突破できないということでした。ただし高度な読解能力を試されない出題形式である、関関同立やMARCHの入試問題は合格点を突破したそうです。

つまり、人工知能に勝つためには、読解力を鍛えればよい、ということです。ちなみに日本人は平均して、ほとんど読解力が無いらしいです。読めているようで、実は読めていない。確かに、いたるところでネットが炎上しているのも頷けます。そういうヤバイ現状もまた事実だそうです。

そして、この本では、読解力のテストと、読解力の鍛え方について書かれています。

読解力に必要な6つの能力

書籍の中で読解力は以下6つの能力で測るとあります。

  1. 係り受け解析
    文の構造(主語・述語・修飾語など)を正しく把握する。読解力の最も基礎となる能力。
  2. 照応解決
    代名詞が何を指しているかを正しく認識する。
  3. 具体例同定(辞書・理数)
    辞書の定義を用いて新しい語彙とその用法を獲得できる。
    または理数的な定義を理解し、その用法を獲得できる。
  4. 同義文判定
    与えられた二文が同義かどうかを正しく判定する。語彙力や論理力が必要。
  5. 推論
    既存の知識と新しく得られた知識から、論理的に判断する。
  6. イメージ同定
    文と非言語情報(図)を正しく対応づける。

出展:本の82ページ および RSTのホームページhttps://www.s4e.jp/ )より

国語だけ勉強しても読解力は伸びない

上の1~4の前半が、いわゆる国語力です。そして4の後半~6については、国語の授業では学ばない内容です。

そうです。なるほど、と思ったのは、国語の授業の範囲を超えて読解力を計っているという点です。

塾長は日ごろから「国語は万能ではない」とか「数学や理科や社会など他の教科も勉強しなければ読解力は上がらない」とかいう主張を、たびたびブログなどで言ってきました。それがビシッと上のように書かれていたものですから、とても納得がいきました。

教育改革で新設される「論理国語」とは!?

ところで、高校生の国語に新しく加わる「論理国語」ってご存知ですか?

ここで突然、そんなことを思うのは、この本でいう「読解力」が、まさに「論理国語」の一足先を行っているように思えるからです。

プログラミング教育必須化やセンター試験廃止、英語の民間試験活用を皮切り2020年度から始まる教育改革。高校生の教科書改訂は2022年度から実施されます。その時に高校生は「論理国語」なる新しい科目に出会います。

いったい何でしょうね、論理国語って。みんなで出口先生の論理エンジンを勉強しようって話でしょうか?
これとか。

しかし、そうではないようです(ただのネタです)。

正確には、国語の選択科目が変わります。従来の

「国語表現」「現代文A」「現代文B」「古典A」「古典B」

から、

論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探求」

に変更されます。単位数に変更はないようです。そして論理国語は選択科目の1つです。

選択科目なので学校やコースによっては全く選択されないケースも出てきます。ただし社会的な要請や大学入試の出題傾向を考えれば、「論理国語」を選択する人が増えていく流れになると思います。

文学作品が軽視されるのではないか、などと懸念の声があるようですが、私はそうなるとは思いません。そもそも文学的な価値があるか否かは読み手が自由に判断することです。いつまでも古い大先生の古典作品を「よいしょ」し続ける風潮は、逆にどうかと個人的には疑問に思います(あくまで個人の感想です)。

本の構成

話しを本の内容に戻します。本の構成は、ズバリ、科学的で実践的なアプローチです。本の章立て自体が、問題解決の手法手順と同じ順で構成されているのが分かりやすいです。つまり、

読解力の底上げという課題設定

「読解力」の計り方を6つの能力で定義

RSTでテスト

タイプ別分析と読解力アップの処方箋

という流れが一通り書かれています。このような文章構成そのものが勉強になります。

読解力をテストする!?

本の中で紹介されている読解力テスト「RST」は有料ですが、本の中にお試し版の28問があり、解答用紙もついています。
自己採点して自分の読解力を試せます。

詳細はRSTのホームページhttps://www.s4e.jp/ )をご覧くださいませ。

ホームページを見ると、読解力の6つの能力(分類)のうち「具体例同定」が更に2つに分かれた7分類で説明されています。
さらに、その7つは読解過程の11の読解プロセスからピックアップされた能力であることも分かり、興味深いです。
本に書かれていることは、理論体系のほんの一部だったんですね。

おすすめのポイント

この本はAIの本ではなくて、教育の本です。AIに負けないために読解力を伸ばそう、という本です。そして、かなり実践的な本です。学校の先生や塾の先生にはもちろん、お子様をお持ちの保護者様たちにもお勧めです。概ね、次の点で良かったと思います。

  • 読解力をテストするRSTのお試し版を体験できる
    自己採点すると自分のタイプが分かります。
  • 読解力を上げる方法が分かる
    上のテスト結果をもとに処方が書かれています
  • 学校や塾の先生向けに授業の進め方が書かれている(第8章)
    読解力を上げるための実践的な方法が具体的に書かれています
  • ご家庭向けにお子様への接し方が書かれている(第9章)
    幼少期、小学校低学年・・・中学生、など学齢別に子供への接し方や教育方針が書かれています

最後に、著者である新井先生の「ここまでやるのか」というほどの熱意を感じました。日本人に読解力が無い。その事実が分かったとして、普通の人は「ヤバイ」で終わってしまいます。この先生はその課題を克服すべく、ここまで仕組みを用意して活動されています。本当にスゴイと思いました。

 


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日本ヤバイ!ICTもプログラミングも早くやったもん勝ち!

教育改革とICTのイメージ図

塾長です。ICTと教育改革についてお話しします。

昨日のブログで一次関数について解説する動画を出しました。その中で、次々にコンピューターにグラフを描かせながら話をしました。

これが普通じゃないと、むしろヤバいのでは?

使ったのは Jupyter Notebook というツールです。「パワーポイントの中でプログラムを実行させることができるような環境」といえば伝わるでしょうか。グラフの表示やシミュレーションをライブでやりながらプレゼンができるので便利です(以下の動画のコメント欄でツールのページへジャンプできます)。

その動画をつくっていて、ふっと思いました。

「便利っていうか、もう、これが当たり前じゃないと日本はヤバいのではないか?」

教科書のデジタル化やICTの推進。「推進!」「推進!」と国はずーと言い続けてきましたが、あっという間に10年です。

そこで一次関数の動画を作ったあとで、直ぐ、こんな動画も出しました。

【教育改革】教育改革を待っていては遅すぎる!?ICTもプログラミングも早くやったもん勝ち!自分で学び先生を追い越していく時代!

 

なかなかICT化が進まない日本

ICTという言葉をご存知でしょうか。Information and Communication Technology の頭文字をとった言葉で「情報通信技術」という意味のようです。そして日本で進められている「教育改革」や「働き方改革」は、ICTを活用することが前提です。

なぜなら、ICT化はここ10年以上、ず~と言われ続けてきたからです。次の改革は「ICTがあって当たり前だよね」という雰囲気で行きたいのです。

学校はどうですか?
学校は黒板が無くなってデジタル教科書になりましたか?

残念ながら、現状はそうではありません。日本のICT化は先進諸国の中では最低レベルです。まず社会人がICTを使えていません。

学生は先生を追い越すつもりでICTを学ぼう

教育改革で来年度からプログラミング教育が導入されます。やっとです。しかし最初の数年は、ほとんど期待できない質になるでしょう。まず学校のICT環境が非常に脆弱だからです。先生だけが一生懸命に準備しても、環境が足を引っ張っています。

ですから教育改革を待っていたり、学校の先生が環境を整えてくれたりするのを待っていては、遅いと思います。

すでに、どんどん海外諸国から差をつけられています。この20年間で、理数系の人材は減り、技術力は先進諸国の中では最低レベルに落ちました。人工知能の専門家の人数を1つ見ても、先進諸国の中では最低レベルです。

「日本の技術はスゴイ!」と言えたのは10年くらい前までです。おそらくノーベル賞も、これからは取れなくなるだろうと言われています。

改革は間に合わないので個人でスタートするしかない

幸いにもインターネットで多くの情報が無料で手に入ります。大学の講義さえ視聴できます。自分次第です。プログラミングを学ぶのも1つの手です。

パソコンやスマートフォンでゲームをする人は、どんどんバカになっていきます。
パソコンやスマートフォンで勉強をする人は、どんどん賢くなっていきます。

これからの世界は、意識の持ち方で、ものすごく格差が広がります。

みなさん、どんどん勉強してください。学校の先生や私たちを、どんどん追い抜くつもりで勉強してください。

日本人はあまり勉強しない国民になってきました。ですから友達の勉強の仕方は、あまり参考にならないし、役に立ちません。それよりも海外の学生を手本にしてください。すごく勉強しています。かつての日本人の姿です。

自分でどんどん勉強して、英語の文章でも恐れずに読んで、海外のホームページを積極的に見に行くようにしましょう。

もちろん学校の勉強は大切な基礎です。しかし基礎だということに注意しましょう。発展させてください。使ってください。

どうしたらよいか?

そう、そういうことも、どんどん教室で質問してくださいね。

 


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プログラミング教室では、どんなことをしているのですか?

マイクラ×Scratch3.0

こんにちは、塾長です。今年は冷夏と言われていたはずなのに、この暑さ。災害級です。皆様くれぐれもご無理をされないようにお願いします。

さて、プログラミング教室へのお問い合わせが増えてきました。

「どんなことをやるのですか?」
「学校でも始まると聞きました。体験してみたいです。」
「子供がやりたいと言ってます。体験できますか?」

はい、ぜひ、来て見て体験してください。百聞は一見に如かず。お待ちしております!

一方、プログラミング教育が良く分からない方もまだまだ多いはず。そこでお電話をいただく前に読んでいただけるよう、少し説明を綴ってみたいと思います。

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