塾長です。
卒業の季節ですね。今年も卒業生に宛て、何かしら書いてみます。
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世の中だいたい何とかなるけれど・・・
最近は変な形で絶望している子供たちが多いです。
大卒でなければ就職できないとか、資格がないと仕事ができないとか。
何やらレッテルに縛られているようですが、そこまで世の中は単純ではありません。
卒業して、嬉しさと同時に不安もあるでしょう。
もしも、その不安が上のようなものであるならば、本当のことを言ってやりたくなります。
「いやいや、だいたい何とかなるよ」
現実の世界はもっと複雑で、そんなに捨てたもんじゃありません。
あまり臆することなく、自由に学んで欲しいと思います。
まぁ、これが言いたいことなのですが、もう少し書きます。
こんな調子で、今年も皆さんに贈る言葉を書いてみます。
自由に学ぶためのスキル
これから卒業生は高校や大学へ進学していくわけですが、そこは「義務」教育ではありません。
何をどれだけ学ぶのかは皆さんの「自由」です。
もちろん最低限の義務はありますよ。
その点はどこの世界でも同じです。
例えば、出席数や定期考査の点数にはクリア条件があるでしょう。
単位を落としたら留年してしまいます。
このような最低限の義務を果たしながら、できるだけ「自由」に学ぶ、というワケです。
そういう意味では、今までも少しは自由な部分があったかもしれません。
しかし、進学すれば、さらに自由の幅が広がります。
さて、自由に学ぶということは、
裏を返せば、不自由なモノを切り捨てる、ということです。
つまり「選択」が必要になります。
不要なものをスルーすることが大切です。
義務と選択とスルー
1日は24時間しかありませんし、体力も精神力にも限りがあります。
時間の使い方、お金の使い方、体力の使い方。
もっと言えば、自分の命の使い方。
若いうちは意識しないかもしれませんが、これらは常に制限があります。
人間は万能ではありませんから、全てをこなすことなんて無理です。
ですから、必ず制限があります。
そこで、あえて次のような行動をしましょう。
- 義務は最小限に抑える
- 他は自分の意思で選択する
- 選択しなかったものはスルーする
中でも「義務は最小限に抑える」がもっとも難しいでしょう。
例えば、テストの点数や通知表の目標設定があります。
推薦で進学を狙うなら、高い目標設定が必要です。
しかし一般入試で進学するなら、卒業できるギリギリの成績まで目標を下げられます。
それなら「学校の成績や内申で悩まない」という選択もアリです。
え、そんなことして良いんですか?
良いのです!
何度も言いますが、そもそも義務教育ではありません。
誰もが高得点を目指すべき、というのは、単なる思い込みでしかありません。
思い込みから解放されて自由に学ぶためには、
上の3つのような行動が必ず必要になります。
ただし、上の3つは互いに依存しています。
どれか1つだけ実行すれば良いというワケにはいきません。
3つのバランスが大切です。
このバランス感覚を、ぜひ鍛えて欲しいと思います。
自分の人生を自分の意思で切り開くためには、この訓練がとても重要だからです。
スルーしたものにも価値がある!
もう1つ。大切なポイントがあります。
自分が選択しなかったこと、自分がスルーしたことも、
他の誰かにとっては、大切だったり、頑張っていたりすることかもしれません。
きっと何事にも何かしらの価値があるのでしょう。
その価値に気が付けるのか、気が付けないのか。
優先的に取り組めるのか、取り組めないのか。
それもまた出会いや運命のめぐりあわせです。
たまたま今の自分は、やろうと思わなかった。
もしかしたら将来どこかで選ぶかもしれない。
そのくらい軽い気持ちで考えておきましょう。
成長していれば、価値観なんてコロコロ変わります。
変わって当然です。
自分の選択に後悔したり、選択しなかったことを悔やんでも仕方ありません。
そういう後悔にとらわれてしまうと、心が不自由になります。
自由に学ぶためには、軽い気持ちで選択することだと思います。
今の自分の気持ちが向いている方向や、手にしているチャンス。
今の自分が使える時間や体力。
今の自分が理解できるものごとや見えている世界。
今ある範囲でこれら使いこなし、今の自分に導き出せる「最適解」で行動するしかありません。
やってみて、多少の失敗は経験するでしょう。
そして色々なことに気が付けば、次はさらに良い最適解を得られるでしょう。
こうした行動パターンは、プログラミング教室でやってきたことと同じです。
答えが1つなんて思わないでください。
答えが1つでないから、面白いし自由なのです。
集合知という価値観
インターネットで世界中がつながり、人工知能を始めとしたコンピューターの進化につれて、
ものすごいスピードで私たちの価値観が変わってきています。
たとえば、次のような考え方の変化が起きています(人や立場によって見方は様々です)。
- 模範解答 → 最適解と改善
- 年功序列 → 成果主義
- ピラミッド型組織 → ネットワーク型組織
- 会社に就職 → プロジェクトに参画
- フレックスタイム → 出社不要
- 先輩と後輩 → できる人から学ぶ
- 学歴 → 学習歴、生涯学習、リラーン、リスキリング
- 偏差値の向上 → キャリアの向上
- モノが欲しい → 良い経験がしたい
- ものづくり → ことづくり
- クラス分け → 個別最適
- 天才が世界を変える → みんなで世界を変える
- 機密と競争 → オープンソースと共生
- 構造化 → オブジェクト指向 → マルチパラダイム
- 暗記する → ググる、タブる → AIと対話する
上のような価値観の変化の背景や共通点は何でしょうか?
ぜひ考えてみてください。
私は、人間とコンピューターの役割分担が進んだことだと思っています。
古い価値観は、おおよそ次のようなものだったと思います。
古い考え方:
「何年もかけて必要な全てのことを学び、優秀になってから仕事やプロジェクトに参加する。」
しかし今は違います。
コンピューターを活用すれば必ずしもすべてを準備する必要はありません。
能力のある人とコレボすればよいし、それができるツールが揃っています。
今の考え方:
「解決したい目的に向け、まず行動する。自分にできる事を互いに出し合う。」
1つの目的に、いろいろな能力や価値観の人が参加し、いちはやく解決に取り組む。
そのような行動が当たり前に変わってきています。
世界は広く、そしてみんなつながっています。
それが実感できる現代においては、
狭い地域や価値観の中で全ての人から理解されようとするのではなく、
世界中の何百人かの人たちから理解されればよい!
という考え方がどんどん広がっています。
こうした考え方や価値観が、これから皆さんの世代で当たり前に親しんでいく「集合知」や「多様性」だと思います。
大切なのは、身の回りや社会の問題を解決することであり、自分の能力をひけらかすことではありません。
だいいち価値観が多様化しているのですから、何かを自慢したところで必ずしも相手には通じません。
逆に、このような価値観の中であれば、皆さんが熱中していることや得意としていることが、必ず誰かしらの役に立つことでしょう。
本当は今も昔もそうだったのですが、今はもっとそうなっています。
だから今の方がもっと夢を実現しやすくなっていると思いますよ。
ぜひ、自由に学び、そして夢を持って生きて欲しいと思います。
卒業おめでとう!
進学実績
卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたります。生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。
国公立大学
名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学
私立大学
中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、愛知工業大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学
公立高校
菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、愛知教育大学附属高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校、菰野高校(三重)
私立高校
愛知高校、中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校
(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校
天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校
※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒
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教室の様子(360度カメラ) http://urx.blue/HCgL