after_corona

塾長です。

今日は「アフターコロナ」について書きます。

社会の自由研究に良いと思います。今なら自由に想像しても違和感がありません。
なぜなら、まだ専門科の間でさえ、どうなるか意見が分かれてるからです。
生徒それぞれに調べて自分なりの未来予想図絵を描いてみても良いでしょう。

コロナ

コロナ・・・太陽大気の最外層。皆既日食の時に見える。
コロナ・・・新潟県のとある暖房機器メーカー。
コロナ・・・温泉付きの宿泊施設などによく使われる名前。

昨年までは、そんな印象だった言葉「コロナ」。

あっちもコロナ、こっちもコロナ。
テレビでもコロナ、ラジオでもコロナ、ネットでもコロナ。

コロナ・・・新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の略称。

後から出てきた意味のくせに、大迷惑この上ない。
先輩たちに謝れ!

アフターコロナ

さて、そんなコロナに関して、さらに新しく

「アフターコロナ」

という言葉が出て来たらしい。
色々なところで盛んに目にするようになった。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を私たちが克服した「後の世界」のことらしい。

その頃になると、人びとの価値観や行動様式が、今とは変わっているというのだ。
そのような近未来を指して「アフターコロナ」と言うらしい。

COVID-19が消滅するのが1年後か2年後か。
あるいは薬や免疫の強化で人類が耐性を得て、いつの間にかその日が来ているのか。
とにかく何かしらの結末で私たちが今の状況を克服したとしよう。

コロナ騒ぎがすっかり過去になった。
そんな3年後、5年後の世界を想像してみてして欲しい。

何が起こるのか?

ということで、これから何が起こっていくのか。順に想像していく事にしよう。

さて今はコロナ騒ぎの最中である。

外出できない
人と接触できない

今のような状況が、半年、1年、2年と続いたら、みんなどうするだろうか。
そういうことを想像してみると分かりやすい。

今のままでいられるワケがない。

最初は制約ばかりで不便で不満しかなかった、かもしれない。
しかし、人々はそれを克服しようと、新しい環境を作り、そして新しい環境に慣れていく。

慣れたら手放せなくなる

最初はストレスを感じながら、新しい環境を受け入れつつも、次第に慣れてくる。

では、それで終わりだろうか?

いや、「慣れた」の次は「手放せなくなる」になるだろう。

オンライン
テレワーク

最初はバカにしていたが、使ってみると思いのほかに便利である。
人と直接会うことと、オンラインで話をすることに、何ら区別はないと分ってしまう。
それどころかオンラインの方が、むしろ人との距離を近く感じるし、エビデンスも取りやすい。

インターネット上に散らばる無数のコンテンツ

わざわざ自分で作らなくても、探せばだいたい手に入る。
教科書を読まなくても、学校の先生の話を聞かなくても、もっと分かりやすい解説動画がすぐに見つかる。
しかも無料で、いつでも何度でも。

あらゆることをもっと正確に、もっと具体的に、何でも知りたがるようになる。

あるいは、人混みを避けて、インターネットで通販を利用する人が増えていく。
日々の野菜や果物でさえ、通販で間に合ってしまうことに気が付いてしまう。
特売品やタイムセールは、ポイントや特典という姿に変わり、お得感も巧みに再現されていく。

あらゆる物をもっと早く、もっと安く、もっと便利に求めるようになる。

そうなれば人々はますます、

「自宅やスマホから、どんな情報でもどんな物でも手に入る」

ような環境を求める。

あらゆるものが「見える化」されていく

では、情報や物が手に入ればよいかと言えば、そうではない。
その過程で、かならず不安が付きまとう。

人間は理屈で理解したら、感情で決断を下す。

だから

「安心したい。だからもっと知りたい。」

そんな感情を満たす行動が加速するはずである。
そうやって、あらゆるものが

「見える化」

されていくのである。

あらゆる知識
あらゆるノウハウ
あらゆる経験談や実話

あらゆるサービスの品質
あらゆる物の状態や経路
あらゆる財源の分配先や用途の正統性

どんどん数値化されたり、図表になったりしていくだろう。

見えたら気付いてしまう

すると今度は、もとの環境の方に、不便さや矛盾を感じるようになってしまうのだ。
見えないものまで見えて来て、気にしなかったことまで、気になるようになってしまうのだ。

  • なんで行かなきゃいけないの?
  • なんで他の時間じゃダメなの?
  • なんで「目的」ではなく「やり方」や「態度」を指定するの?
    なんで創意工夫が「ダメ」で、古いやり方への固執が「良い」なの?
    なんで根拠のない努力(作業)を押し付けるの?
  • なんで紙を無駄にするの?
  • なんで自分で作る前に検索しないの?
  • なんで規制されているの?
  • なんで特別扱いされてるの?
  • なんで差別されているの?

今まで「あたり前」と思っていたことが、実は非生産的で、無駄で、無意味だった。
そんな発見が、わんさか出てきてしまう。

そう、人びとの価値観が完全に変わってしまうのだ。

人びとはより合理的になっていく

皆さんは、スマートフォンなしで人との待ち合わせができるだろうか。
携帯電話なしで、友達と行動を同期できるだろうか。

もはやできないであろう。
便利な機械があれば、使うのは当たり前である。

それと同じような感覚だ。

便利な環境を手に入れてしまえば、もう戻れなくなってしまう。
ITSを前提として、人びとの価値観は、より合理的になっていくのである。

同一賃金同一労働が加速する

奇遇にも、4月1日から「同一賃金・同一労働」の法律が施行されている。
中小企業は来年度から。
でも大企業は今年度から。

もう始まっている。

労働の価値について、正社員と契約社員の間で区別がなくなっていく。
しかもアフターコロナの価値観が相乗効果になるのである。

つまり、成果とそれに対する報酬、時間の使い方、生産性・・・こうしたものが、どんどん数値化されて「見える化」されていくのである。
その上での同一労働・同一賃金。

何が起こるのか、もうお分かりだろう。

一億総タレント時代

本当に評価される能力でしか、仕事を「させてもらえない」のである。
何でもよいから「人より目立つ何か」を手に入れる必要がある。

簡単な例を出す。

例えば、皆さんが車を買うとしましょう。

  1. ちょっと目立たない所に1cmだけキズのついた車
  2. 無傷な車

同じ値段だとしたら、どちらを買いますか?

もちろん2の後者ですよね。

1000円安くしたら1の方を買いますか?

買わないでしょう・・・

これは人々の選択が、99点ではなく、100点満点だけに集中する事を表している。

「2位じゃダメなんですか?」
「ダメです。」

1cmのキズがあるだけ。
車としては完璧。
どうせ乗り始めたら誰でも半年以内に、それくらいの傷をつける。

でも人々は選んでくれない。

こうした評価が、これからは個人から個人へ、ダイレクトに行われるようになる。
人びとが、あらゆるものを見える化して、合理的な判断をすればするほど。

みんながちょっとした芸能人やタレントのようになっていくのだ。

最初のほんの少しの間は、この法律を盾に労働条件が改善されるかもしれない。
しかし正社員は特権を失い、複数の現場で鍛え抜かれた契約社員に追い抜かれてしまう。

もはや会社は社員を守れない。
「正社員」という枠が無いに等しいのだから。

みなさんがそう望むから、望みような世界になった。

他人の人件費を認めないとどうなるか

何かの商品やサービスのちょっとしたことにクレームを入れるなら、
それは巡り巡って、自分や、あるいは自分の子供たちに対して、
ちょっとした行動にもクレームが入る、ということになるのだ。

例えば、コンビニのおにぎり1つを手に取って、
「原材料が20円くらいなのに、それを100円で売るのは高い。」
と主張するとしよう。
それは、おにぎりを作ったり運んだりする人の人件費や工場の施設費を否定することになる。
それでも「もっと安く」を望むのであれば、そうなっていく。
人が働かない仕組みで、おにぎりが生産されて提供される方へ力が働くのである。

本当にみんながそう望めば、である。

学習塾でもそうかも知れない。
生徒が自己都合で欠席をする。しかし講師は出勤して待機している。
それでも
「授業を受けていないのだから授業料を返金して欲しい。」
「振り替えを補償して欲しい。」
という主張が強いのであれば、それを実現できるように力が働くのである。
しかし学習塾は2倍の人件費を負担するので長くは続かない。
だから講師の人件費の方が否定され、やがて人が働くことが否定されていく。

そうやって、あらゆるところで、人間は人間の要望にそって、人間が働くことを否定していくのである。

他人の人件費を認める「見える化」に成功するか否か

逆の可能性ももちろんある。

人件費を認めるような正当な「見える化」が発展して、人間が働くことがもっと肯定されるかもしれない。

職人のつくったおにぎりが1個200円で販売され、機械が握ったものが50円になるのかもしれない。

ホテルのようにキャンセル料が発生したり、銀行のように振替手数料が発生したりする。そんな学習塾が出てくる可能性だってあるのである。

「職業に貴賎なし」

であるから、究極的には、個人の社会貢献が見える化され、その数値化がお金の代わりになり、人々は貢献と貢献を交換し合って、つまり助け合って、生きていくようになるだろう。

何をどう評価するか真剣に考える時代になる

つまり、他人を評価することは、めぐりめぐって自分が評価されることになる。
人にケチを付けるなら、自分も同じ尺度でケチをつけられる。

他人を認めれば、それは巡り巡って、自分も認められることになる。
他人の良いところと自分の良いところを出し合って支え合うことができる。

それはある意味、努力が正しく報われる世界なのかもしれない。
同時に、浮き沈みの激しい厳しい世界でもあるかもしれない。

もしかしたら窮屈でシビアな世界かもしれない。
同時に、好き勝手にできる丸裸の世界なのかもしれない。

何でもよい。
人よりも1mmでも良いから差別化できる「何か」を手に入れてほしい。

1つの評価にこだわらず、自分を色々な視点で見て欲しい。
色々な角度から得手不得手を見極めて欲しい。

自分の個性を磨いてほしい。

そのために、心して「本当の勉強」をしよう。

 


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