塾長です。
オンライン指導やテレワークの環境整備が急速に進んでいます。
中でも圧倒的に利用されているのがLINEとZOOMです。
この2つは他の同種のアプリに比べ、ご家庭に利用をお願いする時の「分からない」「面倒」というクレームが最も少ないです。そのためダントツで多く使われているのでしょう。
そこでLINEやZOOMで「最初にしておくべき設定」と「セキュリティの注意」についてまとめておきます。
まずはZOOMから説明します!
ZOOMを使う前に最初にすべきこと
ZOOMにはユーザー情報がどこかに送られてしまうような欠陥や隠し機能があるのでしょうか。
実は、かつて不具合としてZOOMにもそのような機能が動いていることがあったようです。
また他の悪意あるアプリと連携して個人情報を抜きられる脆弱性も見つかっていたようです。
しかし2020年4月2日以降にアップデートされ、今では修正されています。
つまり古いバージョンを使ってはいけません!
使う前にバージョンを確認し、必要ならアップデートしましょう。
使う前にアップデートを確認
バージョン4.6.10以降を使うようにしましょう。
頻繁にZOOMを使うのであれば、自動的にアップデートを促してきたり、すでにアップデートが完了していたりします。
心配な方は、次の手順で手動でアップデートを実行してください。
少なくとも4月6日以降で、1回以上はアップデートしておく必要があります。
ちなみに4/15の時点で最新版は4.6.11になっています。
ZOOMパソコン版
-
アプリの画面でユーザーの写真をクリック
-
メニューから「アップデートを確認」を選択
-
「更新可能!」と表示されたら、しばらく待つ
一方ここで下のように表示されたら最新なので問題なし。
そのまま「閉じる」を押せばOK
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「更新」ボタンが表われたら押して実行
-
更新が完了すると表示される画面。下にバージョン番号も表示される。
サインアウトされているので、使うなら再び「サインイン」を押す。
-
再びサインイン
メールアドレスとパスワードを入力してサインインします。
ZOOMスマートフォン版
スマートフォンの場合はアプリの更新が自動で行われていると思いますが、電源節約モードにしていたり、電波の届きにくい場所に長くいたりすると、更新されていないことがあります。
心配な方は以下のように手動で更新してみてください。
-
アプリのページを表示
下のリンクからご自身の機種のページを表示させてください。
iPhone/iPad: アップルストアで “zoom” と検索してインストール
Android 系 : Google Play で “zoom” と検索してインストール -
「アップデート」または「更新」と表示されていたら実行
インストールや起動をするボタンの名前が変化しているので分かります。
逆に変化していなければ最新ですから、何もする必要はありません。
どんな懸念があるか
パスワード無しでミーティングを開いていると「ZOOM爆弾」と呼ばれる迷惑行為に遭遇する危険性があります。
中には、ウソの新型コロナウィルスの検査キットを販売しようとする詐欺広告を表示した者までいたそうです。
はぁ、本当に、なんというか、低レベルとしか言いようがないですね・・・
みんなが困っている時に、どうしてこういう事ができるのでしょうか。
世界には、まだまだ教育が足りない人たちが少し残っていらっしゃるようです。
ZOOMのバージョンが古いと、こうしたZOOM爆弾や冒頭に書いた個人情報漏洩の危険性が残されています。
ですから必ずZOOMはバージョン6.9以降で使うようにしましょう。
特にZOOM爆弾の予防策として、次の2つの設定がデフォルトになりました。
- 参加者にパスワードを入力させる
- 参加者は「控室」で一度待たされて主催者が許可を与えるまで参加できない
ちなみに、パスワードの入力をめんどうに思う人がいるかもしれません。
その場合は主催者からの招待状にあるリンクを使ってください。
パスワード入力が不要で便利です。
さて、次はLINEです!
LINEで最初にすべき設定
LINEというアプリを利用するたびに、アプリを操作した何らかの情報がLINEの運営会社に送られています。
これは良く知られている話しというか、LINEの公式ホームページにもちゃんと説明されています。
実はLINEに限らず、ゲームアプリやSNSアプリは、そのような機能が裏で動いているのが普通です。
なぜ無料でアプリが利用できるのかを考えれば、直ぐに察しが付くでしょう。
広告が表示されるような無料サービスや無料アプリは、広告主に有利な表示ができるように、常に人々の興味家臣を調査する必要があるのです。
もちろん決して個人情報が送られているわけではないのですが、それでも嫌だという人は、次のように送信を止める設定に変更しておきましょう。
「コミュニケーション関連情報」をオフに
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「ホーム」の「ギヤ」ボタンを押して「設定」画面を出す
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「プライバシー管理」を選択する
-
「情報の提供」を選択する
-
「コミュニケーション関連情報」をオフにする
ちなみにバッテリーの減りが早い人は「LINE Beacon」もオフにした方が良いです。
LINE Beacon は Bluetooth通信を使って近くのお店のお得情報やクーポン情報を感知する機能です。
便利ですがBluetooth通信はバッテリーをとても消費します。
なぜLINEは情報を収集するのか
ユーザーから収集した情報はLINEのサービス向上やセキュリティ強化などに役立てられるそうです。
例えばLINEの内部で人工知能を学習させて、好みに合った表示をしてくれたり、迷惑な投稿をブロックしてくれたりして、利便性や安全性が向上することが期待できそうです。
どんな情報が収集されているのか
具体的にどんな情報が送られているのかは、公式ホームページで公開されています。
「「サービス向上のための情報利用に関するお願い」について、よくあるご質問および詳細情報」
個人でやりとりした内容は収集されませんが、公式アカウントについては内容も収集されるようです。
ちょっと文面が分かりにくいです。
できれば、もう少し解りやすい日本語で、なおかつ収集される情報の依存関係が分かるように図表などにまとめて書いてあれば嬉しいです。
どんな懸念があるのか
LINEは多くの人から信頼され、また愛されているアプリです。
何かプライバシーが侵害されるような事故があるとすれば、それはLINEが悪いのではなくて、十中八九LINEの使い方が悪いと言うべきでしょう。
つまり、それだけLINE側は私たちの投稿内容を何も監視していませんし、個人情報も見ていません。良くも悪くもプライバシーは守られているようです。
映画や小説のように「もしも」を仮定しだしたら、それこそインターネットの世界は何でも心配です。
仮にそこまで心配してしまえば、どんなアプリも使えなくなってしまいます。
あえて懸念を挙げるとすれば次の2つがあります。
- LINEをバージョンアップするたびに、上の設定をいちいちやり直す必要がある
- 有効にするとバッテリーの減り方がほんの少しだけ早くなる(かもしれない)
大きな問題はないですね。
LINEのあの噂はデマだった
2018年1月ころ、LINEを運営する会社がユーザーの操作情報を収集して利用する方針を発表しました。
そしてLINEをアップデートする時に、その新しい方針に同意を求める画面が表示されるようになりました。
多くの人にとって、それは突然の表示でした。いきなり
「同意しますか?」
と表示されて
「え、これって本当に同意していいの?」
などと不安の声が多く上がりました。
個人情報が収集される危険性があるんじゃないかと、勘違いする人が出てきました。
そこで半年後、こうした不安を払しょくするためにLINE側は安全性を説明したうえで、いつでも設定を変更できることを重ねて説明しています。
「LINEの情報利用に関するご案内」(2018/7/24)
あれから1年以上たった今では、あの時の騒ぎはすっかり「デマ」だったとして有名になっています。
設定は個人の意思で
多くの人はプライバシーが脅かされることに敏感です。
ですから説明が少しでも不十分だと、瞬く間に混乱の渦が起こってしまいます。
それに、いくら個人が特定されないとはいえ、何らかの情報が知らない所でどこかに送られているというのは、決して良い気がしません。
設定は自由に変更できますから、気味が悪いと感じたら、送信しないように設定しましょう。
逆に心を許せるようになれば、元に戻せば良いでしょう。
便利さとプライバシーは交換条件!?
例えば、インターネットでホームページを見ると、ほぼほぼ広告が表示されます。
よく見ると、自分が検索するキーワードに関連した広告が表示されています。
例えば、YouTubeを見ると、お勧めの動画が親切に表示されるようになっています。
何か動画を見ると「あなたと同じ動画を見た人は、他にこんな動画も見ていますよ」と提案するようになっています。
それらは便利なのですが、同時に、自分の好みや行動履歴が、それだけ多く他人に知られていることにもなります。
情報の利用や情報の発信が手軽にできる便利さを現代の私たちは手に入れました。
それと引き換えに、自分のプライバシーを少しずつ切り崩して開放してくような選択を、常に迫られています。
アプリも同じで、便利に使えるためには、ある程度は自分のプライバシー情報をアプリ側に伝える必要があります。
大切なことは、それをどこまで許すか、どこまで設定するか、だと思います。
そして最終的には、アプリを開発・運営している会社を、あなたはどこまで信頼しますか、という話しになります。
どういう意味で何が危険なのか
なお「パスワードを開けられたら」と仮定すれば、危険性はまだあります。
しかし、それを仮定してしまったら、メールもLINEもスマホも銀行のキャッシュカードさえも、すべて危険です。
「危険」という意味がどの程度のものかを、実用に照らして考えるのが大切ということですね。
使いながら、このようなことを日ごろから考えること自体が訓練と言えましょう。
何もしないよりはましです。
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