起:夏の宿題は7月中に完了!?
学校の「夏休みの宿題」。
まだ終わっていない生徒は、少し焦りはじめましょう。
早い生徒は、もう終わりました。
そして夏期講習も半ばです。
これも早い生徒は1教科目を修了させています。
承:ダラダラ=もったいない!
さて、その宿題や夏期講習。
ダラダラやったら、もったいないです。頭に残りません。
せっかくなら、真剣にやりましょう。
転:「正しく」頑張る!?
ところで「正しく」真剣にできているでしょうか?
今日は「正しい頑張り方」について現場からお伝えします。
あー、もう、この宿題、やだー。めんどう。
お、学校の課題プリントをやっているんだね。
どれどれ。おお、すごくいいプリント。
きっと苦労して作ったんだろうな。
熱心でとても良い先生じゃない。え、そうなんですか?
そうだよ。
夏は基礎の徹底が大切。
みんな教科書の大切な場所、もう忘れてるでしょ。
まずは、それをしっかりと覚えるように作ってあるよ。でも、いちいち教科書を調べて穴埋めするとか、作業がめんどくさいんですけど。
教科書で覚えてない所があってはダメってことです。
教科書が嫌ならマイペース(新研究)でも良いですよ。
基本を知らなかったら、模試や入試の問題で考えることができないでしょ。はあ。そうですね・・・。
ちなみに、もしも入試の時、
そのレベルの問題で1問5秒以上かかるようなら、平均点にも届かないよ。
この地域は日進西高校や天白高校が大人気だけど、夢のまた夢ですよ。え!?
そうなんですか。ヤバイじゃないですか。
(となりの生徒にも声をかけて)
おい、これ5秒以上かかると日進西高うからないらしいよ。
ヤバくない?(受験生がしばらくざわつきました)
まずは必要なレベルを知りましょう。
みんなは学校の先生に許しを求めて勉強しているんじゃないよね。
合格するためでしょう。
8月26日の模試で、合格判定を目指すのですよね。
ちゃんと敵を知り、必要なレベルを知りましょう。
しっかり頼みますよ!
結:夏は基礎徹底が正しい頑張り
大切なのは、ダラダラした時に、すぐにシャキッと戻れることです。
そのためには、自分に必要な「レベル感」を早く身に着けましょう。
夏休みは、基礎の抜けもれを無くす!
それが最重要課題です。
基礎に抜けもれがあると、合格判定どころか、問題文の意味すら分かりません。
誰にでもできる基礎力の判別方法
まず手元にある受験用の参考書をぱっと開いてください。
高校受験生なら、マイペースや新研究、ファイナルステージ、ビルダー、マイクリアなどです。
大学受験生なら、文法・構文の参考書、数学のチャートなどです。
もちろん現役生なら既習の範囲でOKです。
もしも1つでも説明できない事があれば、焦りましょう。
【中学3年生の理科の例】
「溶解度」とは?
- 水に溶けること⇒ ×
- 溶質が溶媒に溶ける量のこと⇒ ×
- 水に溶ける溶質の重さ⇒ ×
- 水100gの解ける溶質のグラム数⇒ 〇
【高校生 数学1の例】
\(f(x)=y=x^2+2ax+b (0<x<2)\) の最大値と最小値の求め方は?
- 抜けもれのある例 ⇒ ×
\(y=(x+a)^2-a^2+b\) は下に凸だから、
頂点 \(f(-a)=-a^2+b\)が最小値で
\(f(0)\) か \(f(2)\) の大きい方が最大値- 抜けもれの無い例 ⇒ 〇
\(y=(x+a)^2-a^2+b\) は下に凸だから、
頂点 \(f(-a)=-a^2+b\) が最小値
最大値は軸が変域の中心より左か右かで場合分け。
\(-a < 1\) のとき \(f(x)\) は単調増加だから、最大値は \(f(0)=b\)
\(-a = 1\) のとき 最大値は \(f(0)=f(2)=b\)
\(-a > 1\) のとき \(f(x)\) は単調減少だから、最大値は \(f(2)=4a+b+4\)
上の例は、教科書に書いてある基礎知識です。
このように、太字の語句や重要表現、公式、構文、図表や定石などについて、
どれも、教科書の用語を正しく使って説明できること。
5秒以内に答え始めなければアウトです。
1つでもできないなら、基礎の抜けもれがあります。
それが無くなることを目指すのが、基礎の徹底です。
基礎徹底で2学期の飛躍につなげましょう
このように基礎のチェックを行い、
「夏休み中に基礎の抜けもれを無くす!」
という目標からブレないようにしましょう。
人によって志望校のレベルは色々ですが、
まず、これができないと、受験生の平均点を突破できません。
がんばりましょう!