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放射線

【自宅学習ネタ】3つの事例に学ぶ。今だから笑えるデマ!

今だから笑えるデマ

塾長です

臨時休校の学生諸君や、週末なのに外出を控えている皆さんのために、話題を提供します。

今回のテーマは世間を騒がした「デマ」です。

みんなが不安な時は、デマが流れやすいですよね。今もそうです。新型コロナウィルスに関係して、軽微なものは無数にあって、もう何だかわかりません。もしかしたら、気が付かないうちに自分も軽く騙されているのかもしれません。

中には腹が立つような悪意のあるデマもありました。ただ、そういうニュースは最近うんざりというか食傷気味です。

そこで今回は「今だから、ちょっと笑える」ものをご紹介します。笑えなかったらゴメンなさい。

地球の大気が2分間だけ無くなる!・・・ワケねえだろ!

みなさんは「ハレー彗星」をご存知ですか?

学生諸君や若いきみたちは知らないかも知れません。むしろその方が普通だと思います。45歳以上ならば知っている人が多いでしょう。

ハレー彗星とは

ハレー彗星は76年周期で太陽に接近する大きな彗星です。エドモンド・ハレーという天文学者が発見した彗星だから、ハレー彗星と呼ばれています。

彗星については、中学3年生の理科で習います。

彗星は太陽系の遠い彼方からやってきます。小惑星の仲間ですが、めっちゃくちゃ長い楕円軌道で太陽を公転してるので、太陽にめっちゃ近いときと、太陽からめっちゃ遠いときを繰り返します。それで何十年に一度、何百年に一度しか太陽の近くにやってきません。運が悪ければ、途中で木星や土星にぶつかって消えてしまうことさえあります。

暗く冷たい世界からやって来る

太陽系の遠く端の方は、太陽の光が弱すぎて、とても寒い氷の世界です。彗星は、そういう所からやって来るので、氷やドライアイスのような成分を多く含んでいます。太陽に近づくと、それらが太陽光で温められて蒸発し、彗星からガスや塵が噴き出します。その状態で動き続けるため、ガスや塵が長引く尾のようになって見えるようになります。

その姿を地球から見ると、お掃除で使う「ほうき」のように見えることから、「ほうき星」とも呼ばれてきました。そんな美しく、珍しい天体が夜空に出現するわけですから、昔の人達は驚いたり、天変地異の前触れだと思ったり、神の啓示だと思ったりしたようです。

1986年は楽しいブームだった

特にハレー彗星の場合は76年周期です。一生に一度見られるか否かという絶妙なレア度なので、接近すれば必ず話題になります。見逃したら、もう一生みられませんからね。

先回の接近は1986年でした。

塾長は小6でした。ちょうど今くらいの季節でした。塾長は小さい時から天文少年だったので、姉の車で望遠鏡を運んでもらって、わざわざ山まで見に行ったのを覚えています。実はテレビにも出たんですよ。

残念ながら、その時は地球にあまり接近してくれませんでした。5~6等星くらいで見にくかったです。しかし、それにも関わらず大ブームになりました。それまで星に興味がなかったような人も双眼鏡や望遠鏡を買いました。

1910年の大接近でデマが発生

更にその前に地球に接近したのは1910年。デマが発生して大混乱になったのは、その時です。

ハレー彗星は地球の軌道の近くを横切ります。そのため、ハレー彗星から出されたガスや塵の中へ地球もいつかは突入していくわけです。

1910年は地球にとても接近したため、ハレー彗星の姿が日に日に大きくなり、まるで彗星の尾の中に地球が飲みこまれて行くような迫力でした。

発端はフランスの混乱

フランスの天文学者が「ハレー彗星の尾に含まれる有毒ガスが、地球の大気と化学反応を起こし、地球上の生物が窒息する」という説を唱えました。その説を信じた人たちが毒ガス用のマスクを購入したり酸素ボンベを購入したりして混乱しました。

日本で流れたデマ

そしてなんと、その説は日本の新聞でも紹介されてしまいました。しかも話がどんどんねじ曲がり、世間一般では

「ハレー彗星が最接近する7月27日は、地球の空気が5分間だけ消滅する!」

という話として広まりました。

5分だけ消滅なんて、そんな器用なことがあるはずないですよね。でも当時は多くの日本人が本気でそう信じてしまったそうです。

そこで、当時の人はどうしたと思います?

とにかく5分間だけ息が続けばよいのです。

ある人は5分間息を止める訓練に走りました。海女さんは3分くらい息を止めていられるそうです。才能があれば可能かも。いや、普通は死にます。ちなみに現代のギネス記録は17分だそうです。

しかし地球全体がそうなるなら話は別。なんと学校でも息を止める訓練を児童たちにやらせた所があったようです。

またある人は、タイヤや氷袋を買いあさりました。袋やタイヤの空気で5分間過ごせば生き延びられると考えました。この技はけっこう広まってしまい、氷袋やタイヤの買い占めが起こりました。しかし、それらは高価だったので農村の人達はほとんど買う事ができませんでした。

理科って大切だよね

そんな混乱があったのは、今から110年前です。映画にもなりました。

今の人達なら、そんな非科学的なデマを信じないでしょう。日本の教育レベルは当時に比べてとても上がりました。国民の常識レベルもそれだけ上がっているからです。

しかし100年後の人達から今の私たちを見たら、どう思うでしょうか?

ちなみに、そのフランスの天文学者は、作家でもありました。どこまで本気だったのでしょうか。もしかしたら、最初はSF小説のつもりで大げさに言ってみたけど、大騒ぎになってしまい、罪に問われては困るので、最後まで本気を通したとか。今となっては不明です。

オイルショックでトイレットペーパー不足・・・どこかで聞いた話だぞ

次のお話は、歴史の教科書でも写真付きで紹介されています。

オイルショックとは

中学3年生の歴史で習います。

1973年に中東戦争が起こりました。中東と言えば石油の産地です。石油の値段が1.7倍にも高騰しました。日本は石油を中東に頼っていたので、とても困りました。それがオイルショックです。

石油が不足したら、それを燃やして工場を動かす事ができなくなります。

なぜか紙だけに話題が集中

石油を燃やす工場はたくさんあります。そのため全体的にもの不足になるという懸念が広がりました。

製紙工場も石油を燃やして多くの熱を必要とします。しかし多くある工場の中の1分野に過ぎません。それでも、紙が生活必需品なだけに、話題になりやすかったのでしょう。

政府が「紙の節約」を国民に呼びかけました。

それが裏目に出たのです。「紙がなくなる」という噂に化けて広まってしまいました。

そしてトイレットペーパーの買い占めをする人たちが表われました。

その様子をマスメディアが何度も放送したため、焦る国民が一気に増えました。

そして買い占めがさらに過熱するという負の連鎖が生まれました。

こうして日本中がパニックになりました。

身近なものに極論が集中し易い

オイルショックの影響は大きく、どの業種にも影響があったはずです。モノが不足するのは全体的な話しのはずでした。

しかし身近なもの1点に話題が集中してしまい、パニックに発展しました。

オイルショックでトイレットペーパーの買い占めパニックが起こったのは、今から50年近く前の話しです。

ところが、同じことがつい先週も起こりました。今度は新型コロナウィルスの話しが発端です。またトイレットペーパーですよ。日本人はどんだけトイレットペーパーが好きなんでしょうか。

何はともあれ、人間は、正しいものを信じるのではなく、見えているもの、見たいものを信じます。

身近なものは多くの人が話題にし易いです。

たまたま自分がトイレットペーパーが変えなくて、SNSでも同じ経験をした人を見たりすると、それがあたかも日本全体で起こっているかのように錯覚してしまいます。

そして最初に錯覚した人が、それをSNSで発信してしまうと、負の連鎖に発展することがあります。

一人ひとりの安全策が、かえって全体を危険にしてしまう

普段トイレットペーパーを買うタイミングと量は、皆さんどれくらいでしょうか。

残り2~3ロールになったら1セット買う(12ロール買う)。

それくらいが普通だと思います

もしも今回のようにデマが広まって、全体の4人に1人が

「残り2~3ロールだから、念のために、2セット買っておこう。」(量の倍増)
「まだ余裕があるけど、念のために1セット買っておこう。」(頻度の倍増)

などと考えれば、単純に考えても需要が1.5倍くらいに跳ね上がると想像できます。すぐに在庫がなくなり、パニックになりそうだと理解できます。

トイレットペーパー不足だという噂を、どれくらいの人が真に受けたでしょうか。

「ヤバイ」
「どうせ空騒ぎに終わるでしょう」
「そんな心配ないでしょう」
「どうせ、またデマでしょ」

受け取り方はさまざまだったとしても、

「もしかして」
「念のために」

と考えれば、結局は多くの人が、トイレットペーパーの買い増しという行動を選択します。

一人ひとりは、ほんのちょっと「一応」「念のため」と行動しただけかもしれませんが、その少しの変化で、多くの人に影響してしまうことがあるんですね。

根本解決は難しく、他人事ではない

このことを真面目に考えると、けっこう難しい問題だな、と塾長は思うわけです。

生身の人間の体1つでは、社会全体の状態を正確に把握することはできません。身の回りの情報だけで判断せざるを得ない限り、デマに乗せられるリスクは常にあるわけです。

だから根本的に解決するためには「瞬時に全体を把握する」ような神のような能力が必要です。

もしも一人ひとりが「ウィルスの動向に関係なく、トイレットペーパーの需給バランスは大して変化していない」ことを、確かめたい時に、すぐに把握することができたら・・・デマであることが直ぐにバレて、だれも買い占めには行かなく済んだでしょう。

あらゆることに対して、全体の状況を、知りたい時に瞬時に知る事ができる。

技術がもっと発展すれば、そんなことは可能になるのでしょうか?

政府の掲げる Society 5.0 構想では、ビッグデータと人工知能やICTの活用で、社会の仕組みが変わるとあります。

もしかしたら、可能になるのかもしれません。

でも今の段階では、まだまだ他人事ではありませんね。

花崗岩がウィルスに効く?・・・令和の時代ですよ~

最後はトンデモ科学にまつわる話です。これも先週まで起きていた話ですよ。

花崗岩(かこうがん)とは

中学1年生の理科で習います。

地中でマグマがゆっくり時間をかけて固まっると岩石になりますが、中でも白っぽい色の石を花崗岩と呼びます。
白っぽい色になるのは、石英や長石といった無色の鉱物を多く含むからです。
大陸を構成する岩石の主成分なので、そこら中にあります。

このように理科的に説明すると難しいですが、要するに、

そこらへんに転がっている普通の石の一種

です。磨くと模様がキレイなので石段や表札などに使われます。御影石(みかげいし)とも呼ばれます。

【復習】新幹線はカリアゲ?

ちなみに、マグマが冷えて固まってできる岩石は6種類です。

地中深くで時間をかけて固まるのが深成岩(しんせいがん)。3種類あって、色の白い順に花崗岩、せん緑岩、斑れい岩。

地表近くで短期間に冷えて固まったのが火山岩(かざんがん)。3種類あって、色の白い順に流紋岩、安山岩、玄武岩。

表にすると下のようになります。

しん か(ん) せん
成岩 崗岩 せん緑岩 れい岩
山岩 紋岩 山岩 武岩

それぞれの頭の文字を繋げて「新幹線は、かりあげ」と覚えるのでした。

花崗岩デマとは

新型コロナウイルスの感染予防として、花崗岩が効くというデマが広がりました。

これに連動して、ただの石ころである花崗岩が、フリーマーケットアプリなどを通じて、2,000円とか3,000円などといった高額で販売される事態が起きました。

もしも今回のデマが無かったら、花崗岩は0円です。ただの石ころですから。そんなものが高額で販売されていることに対して、もちろん多くの非難や疑問の声もあがりました。

今週になって新聞やネットニュースがデマだと報じるようになり、事態は収束しつつあります。

ある人のmixiブログや、また別の人のtwitter投稿など、数人の人達による持論が何度も投稿されたり拡散されたりして、信じる人が増えていったようです。

ネットで散見される花崗岩のデマは、主に次のようなものです。もちろん全てデタラメですよ。

  1. 花崗岩から出る放射線はウィルスだけ殺菌してくれる効果がある。
  2. 花崗岩から出る放射線を浴びれば、テロメアが長くなる。
  3. テロメアが長くなれば免疫力が上がり、新型コロナウィルスに感染しにくくなる。
  4. 花崗岩を身の回りに多く置けばウィルスに感染しにくくなる。
  5. 花崗岩の漬物石を使った漬物や、花崗岩の石臼でひいたそば粉は美味しくなる。
  6. 昔の日本人は病人を花崗岩の上に寝かせて治療した。

こんな話でも信じてしまう人が多かったようです。

法律的にはどうなの?

薬事法では、正規の手続きで効能が認定されていないものを勝手に「○○に効く」と言って販売してはいけないことになっています。違反すれば警察に捕まります。

それでは今回の花崗岩デマはどうなのか。

おそらく「新型コロナウィルスに効く」と言った人と花崗岩を販売した人が、同じかどうかがポイントだと思います。販売目的でデマを流した場合もヤバいですね。

ただ今回、デマのきっかけになった人たちは、単純に科学に対する理解の浅い人たちで、本気で間違えていただけだったようです(何を信じるかは本人の自由です)。

そして花崗岩の販売も押し売りではなく、アプリなどを通じて買いたい人が買いました。売る側も、売れるから売ったという人がほとんどのようです(何をいくらで買うのかは自由です)。

デマというのは、このように社会現象になってしまい、誰が悪いというよりは、全体的にどうかしていた、みたいになるのが特徴ですね。

花崗岩を買った人たちが、そのことを被害だと思うのか、あるいは満足しているのかについても、私には分りません。

言葉のニュアンスを繋げただけで科学を語ればインチキになる

花崗岩が天然の放射線を微弱に出しているのは本当です。まぁ花崗岩に限った話ではありませんけれど。

テロメアというのは染色体のフタみたいなもので、染色体が壊れないように染色体の端をガードしているものです。細胞分裂を繰り返すたびに短くなっていきます。だからテロメアが長いと細胞分裂の上限回数が多くなります。細胞分裂が多くできれば、それだけ組織の修復や再生が多くできるので、組織の老化が起こりにくいと考えられています。これも本当でしょう。

それでは、花崗岩の放射線でテロメアが長くなるのでしょうか?

そんな話は聞いたことがありません。むしろ放射線は染色体を切断して破壊するものですし、放射線が遺伝子にどう作用するかは予測不可能です。都合よく長くしてくれるなんてことはないでしょう。それに、染色体の自己修復で放射線の影響はほとんどは取り消されてしまいます。

それ以前に、テロメアが長いとウィルスに対して免疫力が強くるのでしょうか?

これも聞いたことがありません。というか、理論が飛躍し過ぎて、ちょっと何を言っているのか分からないです。

「花崗岩は日本に多くある」
「日本は長寿国」
「テロメアが長いと細胞が若い」
「ガンの放射線治療」
「花崗岩から微弱な放射線が出ている」
「ウィルスに対する免疫」
・・・

新聞やネットニュースなどで、よく目にする言葉や情報です。

それらの1つ1つをちゃんと理解せず、ただ断片的に覚えただけだったとします。
その状態ままで、それらを適当につなげて作文したら、どうなるでしょうか。

今回のような非科学的な解釈が生まれ、とんでもない持論が生まれ、あるいは誤解が生まれるのかもしれません。

空想と妄想の区別ができなくなると、どうなるのか?

世の中には、科学的な説明を拒否する人たちがいます。

科学は、人類が何世代にもわたって実験や考察を繰り返して積み上げてきた知識です。

それを勢いよく、エイヤーっと投げ捨てて無視してしまう人たちです。

「科学が分かりにくいのは嘘だから。」
「難しい言葉を並べるのは、本当のことを隠しているから。」

そんな陰謀論まで飛び出してきます。

もしも科学的にうまく説明されてしまい、論破されそうになると、今度は科学を詭弁だと言って、怒り出します。

それなのに、自分の説明の中には、ちゃっかり科学用語をたくさん並べたがります。しかも大学や研究所の引用を多くしたがるのです。

ツンデレなのかもしれません。

何はともあれ、自分の思いついた理論だけが正しいと言い切ります。

それでも論破されそうになると、とうとう

「自分は特別な存在だ」
「偉人の知識を生まれながらに受け継いでいる」
「神の声が聞こえる」
「自分の意見に反対する人間は悪だ」
「科学にダマされている人を救うべきだ」

などと言い出すのです。

けっして悪気はありません。本気なんです。

だから、その本気や熱意にあてられて、中には騙される人が出てきます。賛同する人も出てきます。ファンになる人も出てきます。

しかし、ひょっとすると、わざと本気のように演技をしている人がいるかもしれません。

例えば、ただの石ころが3,000円で売れるのです。中には便乗した人がいたかもしれませんよ。

本当のところは誰にも分かりませんけどね。

 


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学年末テスト対策 時事用語の解説と補足

時事用語を解説しているイメージ写真

塾長です。

中学3年生の学年末テストの対策も大詰めです。テスト週間になると「時事用語の解説」を配っています。定期テストで時事問題を出す学校があるからです。ただ今回は配るのがちょっと早かったので、ニュースに少しだけ差分が出てきました。そこで今回は2つほど差分の話題をピックアップしておきます。天文ネタと国際ネタです。

ちなみに学校の先生は、なぜか科学ニュースや国際ニュースについて時事問題をあまり出題しません。だから今回は印刷し直すほどではないと考え、このブログに載せるにとどめます。なお、天文ニュースは塾長の趣味で肉厚の解説です。

※新聞を読むうえで理解しておくべきキーワードを赤表示にしてあります

オリオン座のベテルギウスが暗い!もうすぐ爆発!?

やっぱり宇宙ネタから話すとテンション上がります。

いま、オリオン座にある1等星ベテルギウス」が変です。2019年10月頃から暗くなり始め、1月の時点で明るさが2.5分の1にまで減少してしまいました。つまり、明るさが1等級もダウンして、ほとんど2等星の明るさになっています。パッと見るとオリオン座の形が変わったのかと思うほど、変な違和感を感じます。

オリオン座とは?

冬の星座と言えばオリオン座ですよね。具体的には、いつ頃、どこに見えるのでしょうか。
小学4年生と中学3年生の理科で習います。国立天文台のホームページで1月の星空を見てみましょう。オリオン座を見つけてみてください。


出典: 2020年1月中旬 20時頃の東京 国立天文台(NAOJ)より

ベテルギウスとは

オリオン座には2つの1等星があります。赤いベテルギウスと、青白いリゲルです。オリオン座が南に見える時、三ツ星の左上にある方がベテルギウスです。赤いので色ですぐに解ります。

そしてオリオン座の左には「冬の大三角」が見えます。1等星でできた逆さの正三角形です。オリオン座のベテルギウス、小犬座のプロキオン、そしておおいぬ座のシリウスです。

このように、ベテルギウスは冬の星空を形どる重要な星なんです。

存在感の無さも100年に1度なら目立つ

その重要な星が暗くなったので、今見ると妙なアンバランスを感じます。ベテルギウスの存在感が無さすぎて、見慣れた形が崩れています。

まず、オリオンの右肩(左側)がスカスカです。勇ましく棍棒を振り上げているはずの肩が弱弱しいです。脱臼でもしたのでしょうか。ギリシャ神話では、オリオン座は夏のサソリ座から逃げ回っている設定ですが、そんなことでは、さそり座に追いつかれてしまいますよ。もっとも、地球温暖化で、冬は夏に追いつかれるのかもしれませんが。

そして、冬の大三角が見つかりません。「え、どこ?」という印象です。リゲルの方が目立つので、ベテルギウスをすっ飛ばしてリゲルへ視線が行ってしまい、キレイな三角形が結べません。

ベテルギウスが暗くなる周期は、なんでも5.9年と425日の2種類があって、両者のタイミングが一致すると、めちゃ暗くなるのだそうです。だいたい100年に1度くらいでそうなり、どうやら今回が観測史上もっとも暗いらしいです。

地味な現象ですが珍しいので、ぜひ見ておきましょう。

巨大で不安定。爆発が近い!?

実際のベテルギウスの大きさは、なんと太陽の1000倍!
もしもベテルギウスが太陽系の中心にあったら木星公転軌道の近くまで飲みこまれてしまいます。

それほど大きな星とは言え、大きな天体望遠鏡で見たとしても普通は点にしか見えません。ベテルギウスまでの距離は500光年。途方もなく遠いからです。

それでも世界最大で視力4000のアルマ望遠鏡なら、その姿をとらえることができます。


出典: 2018/1/23 アルマ望遠鏡がとらえたベテルギウス 国立天文台(NAOJ)より

ベテルギウスの姿は赤く、いびつです。もうすぐ大爆発すると言われています。そのため不安定で、星の明るさだけでなく、形さえも変わりやすいです。

もしもベテルギウスが爆発したら、遠い地球でさえ、オゾン層の一部が破壊されるそうです。そしてブラックホールができるだろうとも言われています。ちなみに、ブラックホールができるような星の大爆発のことを「超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)」と呼びます。太陽よりずっと巨大な星は、最後に超新星爆発を起こすそうです。

ベテルギウスが爆発したら満月の100倍も明るく輝くそうです。それだけ明るければ夜でも普通に歩けますね。そんな状態が3か月くらい続くそうですよ。しかし、その後は数年かけて暗くなっていき、遂には見えなくなってしまうそうです。

爆発するのは、1年後とも10万年後とも言われています。なにしろ宇宙規模の現象なので、アバウトさも宇宙規模です。

超新星爆発で地球上の生物が大量絶滅!?

ちなみに超新星爆発が起こると、その星の自転軸から強烈な放射線ビーム(ガンマ線バースト)が発射されることが多いです。もしもそのビームが地球に向いていれば、地球上の生命の多くが絶滅してしまいます。ベテルギウスは星の形や温度分布がでこぼこしているので、星が自転する様子が直接観測されています。その観測の結果、ベテルギウスの自転軸は、地球には向いていないことが分かりました。一安心です。

ちなみに超新星爆発の放射線で、地球上の生命が大量に絶滅したことが、これまでに何度かあったようです。生命誕生から40億年ともなれば、進化の歴史に宇宙が関係してくるのですね。

さて、次のニュースです。

イラン政府がウクライナ航空機を人的ミスで撃墜したことを認めた

とても悲しいニュースです。しかもニュースの内容が二転三転したために、混乱した人も多かったでしょう。実際に私も、生徒に時事用語の解説を配った後でも話が変わったので、ニュースを見るたびに混乱しました。

どんなミスだったの?

当時のイラン軍は臨戦態勢でした。いつでも攻撃できるような緊張した状況のとき、たまたま飛行していた民間の旅客機を、敵機と間違えて攻撃してしまったのだそうです。勘違いだったそうです。

犠牲者は民間人

ウクライナ政府の発表によると、乗客167人、乗員9人が搭乗していて、全員が亡くなってしまったそうです。82人がイラン人、63人がカナダ人、ウクライナ人11人、スウェーデン人10人、ドイツ人とイギリス人が各3人だったそうです。

犠牲者の中でカナダ人が多かったため、カナダ首相の声明もニュースで放送されたいたのです。

イランは誰に対して臨戦態勢だったの?

イランはアメリカからの攻撃を想定していました。両国は何十年も国交を断絶していて緊張状態です。イランの隣国のイラクには、アメリカ軍が駐留してイラン軍の攻撃に備えています。実際、今年に入ってからも攻撃しあっていました。ここ2週間だけで次のような緊張状態が連続しています。

  • 1/3 米軍はドローン兵器でイラン司令官のソレイマニ氏を含む計10人を殺害
  • 1/4 米ドナルド・トランプ大統領は、攻撃の正統性を発表、
    イラン国内のアメリカ人に退去命令
  • 1/7 イラクの米軍駐留基地に、イラン側から十数発の弾道ミサイルが着弾
    イランはソレイマニ殺害への報復攻撃だと発表
  • 1/8 ウクライナ国際航空の旅客機がイランの首都テヘランで墜落
  • 1/11 イラン政府はミスによる誤爆と発表

そもそも何で対立しているの?

イランはもともとアメリカと親しい国でした。しかしアメリカがイランの原油について利権を主張し過ぎたとしてイラン国民が反発、1979年に革命を起こし反米国家になってしまいました(イラン・イスラム革命)。それ以来、イランとアメリカは仲が悪いままです。一触即発の緊張状態が何十年も続いています。

穏健派だったオバマ政権の時代に関係が少しだけ改善しましたが、強硬派のトランプ政権になると一転して悪化する方向へ逆戻りしました。

日本との関係は?

日本とイランは良好な外交関係にあり、その関係は100年近く続いています。石油の約85%を中東から輸入する日本にとって、むしろイランとの外交は大切です。

ところがアメリカは、日本のようにイランと外交関係にある国々に対しても、「イランから石油を買うなら、アメリカが経済制裁するぞ!」と脅してきました。

そのたびに石油の値段が高騰したり、株価が下がるなど、日本にとって良いことはありません。

アメリカがイランと貿易する関係諸国に対してまで経済制裁の手を広げるのは、いくら何でもやり過ぎということで、アメリカは仕方なく「期限付きで制裁対象から除外」するという姿勢を維持しています。とても不安定な状態です。

昨年6/13に安倍首相はイランを訪問し、アメリカとイランの仲裁を試みました。しかし両者の仲はそうそう簡単には良くなりません。日本とイランの友好関係を確かめるに留まりました。

ボーイング737MAXとは関係なかった

撃墜されたウクライナ航空機の機体は「ボーイング737」という機体でした。そして、最初のニュースでは、軍やテロとは関係なく「技術的な問題で墜落した事故」だと報道されました。これがとても紛らわしかったのです。

というのは、昨年12月に米ボーイング社は「ボーイング737MAX」という機体の生産中止を報道したばかりだったからです。ボーイング737MAXは、墜落事故が多くて生産中止に追い込まれたのです。

多くの人が「またボーイング737MAXの墜落か」と勘違いしたことでしょう。私も勘違いしました。

機種名が紛らわしいのです。正確には、誤爆されたウクライナ航空の機種は「ボーイング737―800NG型機」でした。これは安定飛行をする名機です。生産中止になったのは「ボーイング737MAX型機」です。名前は似ていますが、まったく評判の違う機体でした。

結局、今回撃墜された飛行機は、ボーイング737MAXの欠陥の話しとは何も関係がありませんでした。

新聞やニュースを見ても意味が分からない

正直に言って、新聞やテレビのニュースは、読んでも聞いても、サッパリ意味が分からないですよね。訳も分からないまま「ふーん」と聞き流している場合が多いです。

情報が断片的だからです。

ニュースで報道される情報は、昨日までのニュースとの「差分」だけです。情報が必要最低限に切り取られ過ぎていて、前後が見えません。いきなり差分だけ言われても意味が分からないんです。例えば

カルロス・ゴーン被告はブラジルの有力紙の取材で 「日本人はのろまで、準備と計画、理解にたくさんの時間をかける必要がある」と語った

などというニュースを見たところで、

「はぁ?何のこと??」

ってなります。なぜゴーン氏なのか、なぜ「のろま」と言っただけでニュースになるのか。その日のニュースを見ただけでは、理由も意味がサッパリです。上で解説したニュースもそうでしょう。

イラン政府は1/11、ウクライナ航空機を人的ミスで誤って撃墜したことを認めました。

これも難しすぎてわかりません。なぜイラン政府なのか。「認めた」とは、どういうことか。ニュースではカナダ大統領のコメントが出て来て、さらに混乱したでしょう。このニュースの背景にある、イラン、イラク、アメリカの関係の説明があった上で、さらに誤爆により一方的に巻き込まれた人たちとの関係が説明されないと、ニュースの意味がサッパリ分からないと思います。

まだ知識の乏しい中学生や高校生がニュースを理解するのは、もっとハードルが上がるでしょう。

ですから教室では、ニュースのに出て来るキーワードに対して、事の発端や背景、言葉本来の意味などを解説しているわけです。新聞が読めないのは漢字や用語が多いからではありません。背景の説明が省略されているために、そもそも文脈が分からないから読めないのです。

それに、新聞やテレビのニュースを見ても無関心な状態は、人としてどうかと思います。意味が分かれば関心の持ちようが出てきます。

予想問題は学校から嫌われる

ちなみに、時事問題の「予想」は学校の先生に、めちゃくちゃ嫌われます。

これは以前の記事「時事問題の対策は、問題を予想するのではなく用語を学習する」(2019/5/29)でも書きました。

そりゃそうですよね。学校の先生は生徒に新聞を読んで欲しいから時事問題を出すのです。予想問題に飛びついて、中身のない暗記だけをされては先生の教育方針が台無しです。ちなみに学校の先生でなくても「本当の教育」を語る人たちから嫌われます。教育って熱いですから。

何より、塾が嫌われるならまだしも、生徒が先生から嫌われたらかわいそうでしょう。万が一にも塾の配っている「ズバリ予想」みたいなプリントが、学校の先生に見つかってしまったら目も当てれません。

塾から時事対策のプリントを配る時には、生徒が安心して学校に持っていけるような物にしておくべきだと思います。

 


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