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2025年 11月 の投稿一覧

【数学】x=1 のグラフが分からない?

塾長です。

少し前になりますが、とある中学2年生の保護者様から、数学のグラフについて相談を受けました。
おそらく、同じ疑問をお持ちの方も多いかと思います。
冬休みの宿題や冬期講習で復習すると思いますが、実は高校生でも分かってない場合が多いです。

納得できないグラフ

次のようなご相談でした。

中2の息子が「数学のグラフが分からない」と言っています。
例えば、x=1 のグラフが描けません。
「縦一直線だよ」と教えても納得できないようです。
学校の先生に聞いても、塾の先生に聞いても、分からないそうです。
どうやって教えたらよいでしょうか?

なぜ?
どうして??

疑問に感じたことを納得するまで考える姿勢、とても大切です。
なかなか優秀ですね!

そこで、

「なぜ x=1 が縦線になるのか?」

について説明します。

まずは「イメージ」から入ります。直観力(センス)を養うことも大切です。

xではなく、xとy

数学のグラフを考えるとき、最初に確認することは何でしょう?

実は無意識のうちに選択しているのが「軸の本数」です。
「数直線の本数」と言い換えてもOKです。

まず、変数がxだけの場合、つまりx軸だけの場合を考えましょう。
これは1本の数直線と同じです。
よって「x=1」のグラフは以下のような緑の「点」になります。

このx軸の数直線の中には、数が隙間なく並んでいます。
+1の横には+1.1がありますが、それらの間にも +1.01 や +1.0098 などが無数に存在しています。
その中で+1だけが選択されている、という状態を描いたのが上のグラフです。

この数直線の上下には何もありません。
細い一本橋の様なもので、左右には進めますが、上下に足を踏み外せば奈落の底です。

ただし、橋と違うのは「硬さ」という概念がありません。数が並んでいるだけですからね。
つまり、x軸の数直線は、どこまでも伸ばせると考えてOKです。
左右だけでなく、上下にも伸びるのがポイントです。

さて、中1の比例や反比例、中2の1次関数などでは、xとyの2文字を使います。
つまりx軸とy軸の2本のグラフになるわけです。

そこで上のグラフでy軸をニョキニョキっと生やしましょう。

上のグラフでは、まだx軸の上下が未使用でした。
x軸の上下には、まだ数を並べる余白が空いていますから、y軸を上下に生やします。

そこでx軸を上下にビヨーンと引っ張って伸ばします。
すると以下のようになるでしょう。
x軸の目盛りの罫線も一緒に引き伸ばされるイメージです。

ここでy軸の目盛りの罫線をどうするか考えましょう。
先にy軸を描いて、その横にx軸を生やした場合は次のようになりますから、
y軸の罫線は横に引き伸ばされるというイメージです。

x軸とy軸のどちらが偉いということはないので、どちらの罫線も採用します。
よって方眼紙のような罫線になります。

こうして「x=1」は以下のようなグラフになるわけです。

清書するとこうなります。

ちなみに、3つ目のz軸も追加するとどうなるでしょうか?

左右がx軸、上下がy軸ですから、前後をz軸にしましょう。
上のグラフを前後に伸ばしてz軸を生やすと、次のようになります。

x=1は上の水色の平面です。
つまり立体のグラフでは、x=1は平面になります。

だいたい直感的にはこんなイメージです。
しかし、ちゃんとした説明にはなっていないため、もうすこし説明を続けます。

グラフは点の集まり

中学1年生の数学で、比例や反比例を学ぶ前に「関数の定義」を教わったはずです。

yがxの関数」であるとは、
xの値を決めると、それに対応してyの値がただ1つに決まる関係」のことである。

何よりもまず、こうした定義をしっかり覚えることが大切です。
成績が伸び悩む生徒は、こうした教科書の基本を覚えず、問題集だけをひたすら解いているケースが多いです。

実際、関数のグラフは関数の定義に沿って描かれるのです。

いくつか例を挙げて描いてみましょう。

y=3xのグラフ

比例の式 y=3x を例に、関数の定義にそってグラフを描いてみましょう。

つまり、次の手順でグラフを描いていきます。

  1. xの値を何か1つ決めると、それに応じてyの値も1つ決まる。
  2. そのx、yの値を座標の点としてグラフに描く。
  3. 1に戻って繰り返す。

上の手順は難解でも繰り返すことができます。
試しに、xを0.25ずつ変えて、何個か (x, y) の座標を求めて描いてみましょう。

x -2 -1.75 -1.5 -1.25 -1 -0.75 -0.5 -0.25 0 0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75 2
y -6 -5.25 -4.5 -3.75 -3 -2.25 -1.5 -0.75 0 0.75 1.5 2.25 3 3.75 4.5 5.25 6

これをグラフ上に描くと、下図の点列部分のようになります。

さらに無限に繰り返すことができますから、グラフ上に描かれる点も無限に増えていきます。
やがて点と点がつながって、下図の赤い直線のグラフになっていきます。

つまり「グラフは点の集まり」ということです。

y=1のグラフ

同様に考えて、今度は関数 y=1 のグラフを描いてみましょう。
xの値を何か1つ決めても、yの値は常に1ですから、以下のようになります。

x -2 -1.75 -1.5 -1.25 -1 -0.75 -0.5 -0.25 0 0.25 0.5 0.75 1 1.25 1.5 1.75 2
y 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1

この表をもっと細かくしていけば、やがてグラフは下図のようになります。

x=1のグラフ・・・

さて、いよいよ x=1 のグラフを考えたいのですが・・・できません!

x=1ですから、xの値は1としか決められません。
しかも、対応するyの値が不明です。
x=1という式には、yをどうするか書かれていません。

x 1
y

つまり、x=1 は「yはxの関数」ではないのです。
これではグラフが描けません。

困りました。
どうしましょう・・・

関数ではなく方程式

ここで教科書に戻りましょう。
x=1 や y=1 のグラフは中学2年生で習います。
中学2年生の教科書を開いて、その単元のタイトルをあらためて確認してみると・・・

方程式とグラフ
二元一次方程式 $ax+by=c$ のグラフについて考えましょう。」

とあります!

おや?
関数ではありません。
方程式です。

  • 関数のグラフ
  • 方程式のグラフ

という2つの言葉が出てきましたが、x=1のグラフは「方程式のグラフ」として習うのでした。
いつのまにか話が変わっていました。

教科書のタイトル、めちゃ大事です。

ここで、x=1は

二元一次方程式 $ax+by=c $ $ (a=1, b=0, c=1)$
すなわち
$x+0y=1$

と見ています。つまり、

$x, y$ の二元一次方程式 $x+0y=1$ の解をグラフに描きましょう。

という話に変わったのでした。

二元一次方程式は、xの値1つとyの値1つの組(座標)が1つの解となります。
つまり、

  • x=1 という式には文字yも隠れている
  • xとyの値の両方をワンセットで同時に考えるべき

ということです。

そこで、$x+0y=1$ を満たす $x, y$ の値の組み合わせを考えましょう。
yの係数はゼロですから、yに何を代入してもyの項は0になります。
つまり解 (x, y) は次のように、

$ \dots, (1, -5), (1, -4), (1, -3), (1, -2), (1, -1), (1, 0), (1, 1), (1, 2), (1, 3), (1, 4), (1, 5), \dots$

などなど、何個でも考えられます。
解がいくらでもあるわけです。

もちろんyの値は小数でも分数でもかまいません。
たとえば2つの解 (1, 0), (1, 1) を考えたら、その間にも無数の解があるわけです。

それらをグラフの座標として点を打っていきましょう。
無数の点をグラフに描いていくことを想像してみてください。
それらの点と点がつながり、やがて縦の直線になることが分かるでしょう。

こうして、x=1のグラフは縦の直線として描かれるわけです。

ここまでの話をまとめると、

「yはxの関数」という世界では、x=1のグラフは描けません。
「yとxの二元一次方程式の解」という世界なら、x=1のグラフを描けます。

ということです。

関数のグラフが分からない!

というお子様の感覚は、実は正解なのでした。

暗黙のルールをあぶり出そう!

これまでの話を整理して、数学のセンスみたいなもの引き出しましょう。

あらためて最初の問題を振り返ってみます。

x=1のグラフを描け。
(回答欄はx軸とy軸の描かれた方眼用紙)

ここで、

x=1のグラフを描け。

という1行だけに着目してしまうと、次のようなグラフを描いてしまうでしょう。

y軸を使っていないため、これは間違いとして採点されます。

回答欄はx軸とy軸の両方がある方眼紙です。
つまり、この問題には

変数xと変数yを同時に満たすことを前提として

というルールが暗黙のうちに設定されている、と見なすべきです。
そして「関数」とは言われていません。
そもそも「yはxの関数」と解釈したらグラフが描けないわけです。
だから、

$x, y$ の二元一次方程式 $x+0y=1$ の解をグラフに描きましょう。

という解釈をしてグラフを描き、次のようになったのでした。

ここで次の2行は同じです。

$x, y$ の二元一次方程式 $x+0y=1$ の解をグラフに描きましょう。
$x, y$ の二元一次方程式 $x=1$ をグラフに描きましょう。

この2行を見比べると、つぎの暗黙のルールが言えるでしょう。

条件の指定がない変数には、どんな数をあてはめても良い。

いかがでしょうか?

考え方をまとめます。

x軸とy軸の2つの軸がある世界においては、変数xの値に対する変数yの値も、常にセットで考えます。
その上で、変数xに対してはx=1と指定されていますが、変数yに対しては何も指定されてません。
これを「変数yの係数が0である」と解釈したので、

「yの値は何でもよい。」
「yは全ての実数をあてはめてOK!」

という考えになりました。
これを短く言えば、

yについて条件の指定が書かれていないので、yの値は何でもよい!

と見なせるわけです。すなわち、

x-y 平面のグラフにおいて、
「$x=1$」は「$x=1$ かつ $y=何でもOK$」と同じ

と解釈しましょう。
そうすれば次のように、いくらでも解を書き出せます。

$ \dots, (1, -5), (1, -4), (1, -3), (1, -2), (1, -1), (1, 0), (1, 1), (1, 2), (1, 3), (1, 4), (1, 5), \dots$

あとは上で見たように、これらをグラフにしていけば、やがて縦一直線のグラフになります。

このように

数学では条件の指定がない変数には、どんな数をあてはめてもよい

と解釈します。
これが、暗黙のルールみたいなものです。

話が飛躍しているでしょうか?

いえ、そんなことはありません。
ちゃんと別の説明もできます。

高校1年生の「集合と命題」でも表現できます。
命題の単元では「反例が見つからなければ真(正しい)」を学びますが、これを使います。

集合で表すと { $x, y | x=1, y \in R $ } です。
この集合において、
$y=5$ としても、$x=1$ は成り立つ( $x=1$ が成り立たなくなる場合が見当たらない)。
$y=-100$ としても、$x=1$ は成り立つ( $x=1$ が成り立たなくなる場合が見当たらない)。
・・・
つまり、yはどんな実数でもOK!

こんなふうに考えるわけです。

逆に、中学生までの間に「方程式のグラフ」を十分に経験しておかなければ、集合を実数まで拡張することが難しいでしょう。

まとめ

  • グラフの軸の本数(変数の数)を確認する
  • x軸とy軸を使うx-y平面のグラフでは、常にxとyを同時に考える(座標で考える)
  • x-y平面のグラフにおいて、xの条件が指定されていない時は「xはどんな数でも良い」と考える
  • x-y平面のグラフにおいて、yの条件が指定されていない時は「yはどんな数でも良い」と考える
  • x軸とy軸とz軸を使う立体のグラフでは、常にxとyとzを同時に考える(座標で考える)
  • 以下、文字を増やしても同様・・・

以上から

  • 軸が1つだけ(x軸だけ)の世界では、x=1は数直線上の1点になる
  • 軸が2つ(x軸とy軸)の世界では、x=1は平面上の直線になる(x=1、y=全ての数)
  • 軸が3つ(x軸とy軸とz軸)の世界では、x=1は立体空間の中の平面になる(x=1、y=全ての数、z=全ての数)

教科書には全て書くべき?

今回は中学2年生がグラフの読み書きでお悩み、という件で考えてきました。

悩む根本的な理由は「教科書が読みにくいから」だろうと思います。

なぜ読みにくいかというと、上で見て来たように、数学には独特の読み方や解釈があり、それがなかなか掴めないからです。
タイトルや回答形式まで気にしながら式を読まなければならないのは辛すぎますよね。

「x=1のグラフを描け」

とは

「x-y 平面において $x+0y=1$ のグラフを描け」

という意味でした。

「変数yも同時に考えなさい」

という大前提が隠れていたのでした。

だったら、最初からそうに書けばいいじゃん!

などと文句の1つでも言ってやりたくなるでしょう。
5教科の中で最も行間を読まなければならないのが数学かもしれません。

学校では先生が、この行間を説明しながら授業を進めます。
ちゃんと行間を説明できる先生が、分かりやすい先生、ということになるでしょう。

数学は、式によって簡潔かつ厳密にものごとを表現できる、というのが最大の特徴です。
数式の意味を日本語で説明すると長くなったり、ときに説明が不可能だったりします。
そういうメリットがある反面、読み方の訓練が必要です。

これはプログラミング言語でも同じですね。

そして数学の記述も完ぺきではありません。
例えば、よく言われているのが、カンマ記号を「かつ」と読むべきか「または」と読むべきか論争です。
「かつ」と「または」は論理的に逆の意味ですが、その相反する意味が1つの文字に与えられているのですから、ややこしいです。

例えば、

二次方程式 $ x^2=1 $ の解は $ x=1,-1 $ ですが、この時のカンマは「または」です。

一方、

連立方程式 $ 2x+y=7, 5x-y=14$ の解は $(3, 1)$ ですが、これらのカンマはどれも「かつ」です。

このように場面によってカンマを読み分けるよう、知らないうちに訓練されているわけです。
同じカンマという文字に、2つの意味、しかも真逆の意味があるので、言語のつくりとしては欠陥(仕様バグ)と言えます。

ですから教科書には、その読み方について注意書きを載せるべきだと塾長は思います。

さて、現代は不登校が普通になってきました。
それどころか年齢に関係なく、独学で何かを学んだり、あるいは学び直したりすることが頻繁になっています。
超高齢社会で人生が長くなり「リラ―ン」の重要性が高まっていますから、なおさらでしょう。

その中で、中学校や高校の数学を独学する人も増えていくと思います。
そこには行間を説明してくれる先生はいません。

このような時代において、教科書には、もっと行間の説明を分かりやすく載せておく必要があるのかもしれませんね。

 


進学実績

卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたります。生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。

国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、愛知工業大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、愛知教育大学附属高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校、菰野高校(三重)

私立高校

愛知高校、中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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教室の様子(360度カメラ) http://urx.blue/HCgL

2つのアトラス彗星を撮影して来たよ

塾長です。

10月はレモン彗星とスワン彗星を追いかけてきました。
それで今年の彗星祭りは終わりかと思っていたのですが・・・

なんと、11月も2つの彗星が注目されていることが分かりました。
しかも1つは太陽系の外から飛来しているとか。
なんでもエイリアンの宇宙船だと疑う人がいるなど、世間を騒がせているそうですよ。

さっそく観測しきました。

2つのアトラス彗星

11月中旬の深夜に日本から見える彗星は2つ。

  • C/2025 K1 (ATLAS) 彗星
  • 3I/ATLAS 彗星 (太陽系の外からやって来た恒星間彗星。恒星間彗星は史上3番目の発見)

2025年11月15日AM4時ころの位置は、下図の通りです。
どちらも望遠鏡でやっと見えるか見えないか、というくらい暗くて小さいです。

なお図はフリーソフト「ステラリウム」の画面を使って作成しました。

下の写真は当日の明け方、北東の夜空です(観測の終わりごろに撮影)。
2つの彗星がある方面をスマホで撮影したのですが、街が明るいので小さい星は写ってくれません。
上の星図と見比べて、およその彗星の位置を水色でマークしてみました。

写真のとおり名古屋市郊外なので星はそれほど見えません。
周囲の街明かりで空が照らされ、暗い星はかき消されてしまいます。

写真を撮るときには、「街の明かりをカットし、星の光だけをよく通す」という特殊なフィルターを使って撮影します。

ところで、2つの彗星の名前には、どちらもATLAS(アトラス)が含まれています。
昨年の「紫金山・アトラス彗星」にも「アトラス」がついていました。

アトラスとは、NASAとハワイ大学が運用している小惑星地球衝突最終警報システム(Asteroid Terrestrial-impact Last-alert System) のことです。
地球に衝突しそうな隕石がないかどうか、いつも監視しているため、そのついでに彗星を多く発見します。
このシステムが発見した彗星には ATLAS の名が付く、というわけです。

C/2025 K1 彗星と遠くの銀河たち

夜12時前に機材のセットをひととおり終えました。
他の天体を撮影しながら、待つこと2時間・・・
最初に昇って来たのは、C/2025 K1 (ATLAS) 彗星です。

ステラリウムには事前に彗星の軌道データを追加しておきました。
ステラリウムで望遠鏡の視野をシミュレーションすると、彗星の近くに銀河が複数があるようです。
この場所は、おおぐま座の端っこです。

これらの銀河と彗星を一緒にねらって撮影したのが下の写真です。
この1枚を撮影するのに3分間かけています(露出60秒×3枚)。

彗星の動きはとても速く、この3分の間にも動いていきます。
彗星の中心部が点ではなく、横にズレた線になっているのは、それだけ彗星が動いたからです。

よく見ると彗星の下に淡い斑点がいくつか写っています。
これは銀河でしょうか、それともボケた星やノイズでしょうか。
いったい何が写っているのかを、コンピューターに判定させたのが下の写真です。

やった、銀河でした!

コンピューターが判定した上の画像について、少し説明します。

いくつかの星が赤く色づけされています。
これはコンピューターが星の配置パターンを認識するために使った星たちです。
星の配置パターンをデーターベースと照合し、望遠鏡の向きや視野の角度などを自動的に判定しています。

緑色の円で囲まれているのが遠くの銀河です。
7つの銀河が検出されたようですね。緑の字で銀河名も表示されています。
これら7つは Abell 1185 という銀河団です。

何兆倍という距離の差!

もっとも大きく写っていた銀河が NGC3550 です。
距離は4億光年~4億9千万光年。

つまり4億年以上前の姿を見ているわけです。

4億年前の地球といえば、植物が陸上に進出し始めたころ。
動物はまだ海の中で暮らしていました。

C/2025 K1 (ATLAS) 彗星までの距離は、約4光分(光の速さで4分弱、約6800万キロメートル)。
一緒に写っている銀河群までの距離は、約4億光年以上(光の速さで4億年以上)。
50兆倍以上も距離のちがう天体が1枚の写真に収まっているのは、なんとも不思議な光景です。

別の星から来た 3Iアトラス彗星

明け方の4時を過ぎると 3I/ATLAS 彗星も昇ってきました。
おとめ座の1等星「スピカ」は、また地平線付近ですが、その上の方に彗星があるはずです。

下の図はステラリウムでシミュレーションした望遠鏡の視野です。

とくに目立つ星や天体がない領域です。
こういう場所にある天体は見つけるのが大変なんですよね。

もしも望遠鏡に自動導入の機能がなかったら、見つけることができなかったかもしれません。
昔は彗星を探しているうちに夜が明けてしまった、などという経験が何度かありました。

文明の利器で難なく導入に成功し、撮影しました。
こちらは10分露出しました(60秒×10枚)。

写真の中央に、ぼうっとした天体があります。
それが 3I/ATLAS 彗星です。

この彗星までの距離は約3億Km。
地球と太陽の距離が1億5000万Kmですから、その約2倍です。
上の C/2025 K1 (ATLAS) 彗星と比べると4~5倍くらい遠いのですから、暗くて当然でしょう。

彗星らしく尾を引いている姿を期待しましたが、尾は写ってくれませんでした。
この彗星は、その姿が日々変わると言われており、尾がある日もあれば、ない日もあります。
あるいは、この日は空の透明度が悪かったため、単に暗い尾まで写せなかっただけかもしれません。

彗星の軌道がおかしい

3I/ATLAS 彗星は2025年7月1日に発見され、世界中の天文学者の注目の的となりました。
軌道が楕円ではなく双曲線だと判明するや否や、すぐにハッブル宇宙望遠鏡による追加観測が行われました。
予約でいっぱいの宇宙望遠鏡が使われたということは、それだけ重要な発見だったということです。
なぜなら、この彗星が太陽系の外からやってきた天体だと判明したからです。

NASAは 3I/ATLAS 彗星の専用サイトを設けて、観測の詳細を公開しています。
その一部を紹介しましょう・・・

ハッブル宇宙望遠鏡が7月21日に撮影した映像です(NASAのサイトのリンクを埋込表示)。
少し尾が確認できます。

At the center of the image is a comet that appears as a teardrop-shaped bluish cocoon of dust coming off the comet’s solid, icy nucleus and seen against a black background. The comet appears to be heading to the bottom left corner of the image. About a dozen short, light blue diagonal streaks are seen scattered across the image, which are from background stars that appeared to move during the exposure because the telescope was tracking the moving comet.

NASAが発表している、この彗星の軌道です(NASAのサイトのリンクを埋込表示)。

火星軌道の内側を通り抜け、地球には12月19日ころに最接近します。
そのあと木星方面へ進んでいきます。
そのまま太陽系を後にして、やがて別の星へ旅立っていくようです。

NASAによれば、この彗星は普通の彗星と比べて、スピードがとても速いそうです。
発見当時の時点で秒速58Kmという猛スピード!
太陽に最接近する10月29日には秒速68Kmに達すると見積もられました。

ちなみに地球を出発点とした脱出速度は、

  • 太陽系からの脱出速度: 秒速16.7Km
  • 銀河系からの脱出速度: 秒速300Km

らしいです。
※ 脱出速度の式 $ v=\sqrt{\frac{2GM}{R}} $ は高2物理で習います。

太陽の重力を振り切り、太陽系を抜け、また別の星まで飛んでいくでしょう。
わずか1年たらず、2026年のうちに太陽系から脱出するようです。

例えば1977年に打ち上げられた探査機「ボイジャー1号」のスピードは秒速17Km。
太陽系を脱出するのに約40年かかっています。
それに比べると3I/ATLASがどれだけ爆速であるかが想像できます。

また電波観測から、この彗星が太陽系の外で作られたことが示唆されています。
その成分から、太陽系ができるよりも前、もっとずっと昔から存在していた可能性も示唆されています。

銀河系内の恒星をいくつか訪れるたびに尾をなびかせ、質量を失い、やがて宇宙の塵になるのかもしれません。

実は、このような天体は初めてではありません。
太陽系の外から飛来してきた天体を人類が観測するのは、これで3つ目。

たった3つですから、とても珍しい天体。
天文ファンなら、これだけでご飯3杯はいけます。

なお、彗星の名前 3I/ATLAS のI は Interstellar 「恒星間」の I です。
広大な宇宙の中で、星と星の間を旅する彗星であることから、このような記号が付いています。
3I とは「3番目に発見された恒星間の天体」という意味になります。

3Iアトラス彗星は宇宙船かもしれない?

3I/ATLAS 彗星は珍しい、というだけではありません。
実は、想定外の加速をしていたことが観測されています。

彗星ですから、太陽の重力で加速するのは当然なのですが、
どうも、それだけでは説明のつかない加速をしていたようです。

彗星の表面は、太陽光で物質が蒸発してガスを噴射します。
そのガスがロケット噴射のような役割をして加速した、ということが考えられます。
しかし、その仮説で噴射されたガスの総量を計算すると、彗星自身の重さを超えてしまいました。
つまりガスの噴射では説明できません。

また、太陽系の外から飛来した彗星であれば、惑星の公転軌道面とは大きく異なる角度でやってくるのが普通です。
わざわざ太陽系の公転軌道面に沿ってやってくる確率は低く、少ない事例の中で、そういう天体に出会える確率はとても低いはず。
それなのに、たった3つ目の発見にして、もう出くわしたともなれば、本当に偶然の中の偶然でしょう。

つまり、

ロケット並みに強力な加速ができて、
ご丁寧に太陽系の公転面に合わせて侵入して来た、

ということで、そんな稀有な天体なんて、なかなか見られません。
それだけに、

きっとロケット噴射をしたに違いない!
宇宙船が太陽系を観察しにやって来たのだ!

そんな憶測が飛び交っています。

果たして真相はいかに!?

実は、このような憶測でお祭り騒ぎになるのは、今回が初めてではありません。

最初に発見された恒星間天体「オウムアムア」が 2017年に飛来した時も、謎の加速が観測されました。
さらにオウムアムアは極端に細長い形をしていたため、それこそロケットだと思われたのでした。
ちなみに、オウムアムアのNASA専用サイトもあります。

その後ほどなくして、オウムアムアの謎の加速を説明できる理論が発表されたのでした。
3I/ATLAS 彗星の加速も、いつか説明できる理論が登場するでしょう。

※NASAは11月19日に正式見解を発表し 3I/ATLASと知的生命体との関係を否定しています

北斗七星の周りには銀河がいっぱい

さて、無事に2つの彗星を写真に収めることができました。

実は、2つの彗星を待っている間とても暇でした。
この日の最低気温は6℃。そんな寒い中、ただ待っているだけというのは辛すぎます。

幸い、2つの彗星の近くには、おおぐま座の北斗七星があります。

北斗七星のまわりには、たくさんの銀河が観測できます。
特に早くから昇って来るのが M81とM82のペアです。

そこで彗星を待っている間、ひたすらM81とM82を撮影しました。
それが下の写真です。

右上の銀河がM81です。ボーデの銀河とも呼ばれ、きれいな渦巻き銀河です。
左下の銀河はM82です。葉巻銀河とも呼ばれ、構造が不規則な銀河です。

この2つの銀河については、以前こちらのブログでも紹介しました。
詳細は4月29日のブログ「【天体観測】天の川の写真を撮って来たよ」をご覧ください。

あとがき

仕事の都合がつき、なおかつ晴れる日ともなると、観測できるチャンスは本当に少ないものです。
今回は塾の仕事を終えてから観測に出かけたため、遠くまで出かけることができませんでした。
名古屋市近郊とはいえ、観測をスタートできたのは夜12時頃からでした。

秋と言えば、スッキリ晴れた天気に夕焼け、というイメージですが、今年はどうも違います。
空気中の水蒸気が多く、空気が霞んでいます。

この日も透明度が悪く、4等星がやっと見える程度でした。
秋の夜空とは思えない、スッキリしない夜空でした。

それでも話題の彗星を観測できたのは幸運でした。

街の明かりに邪魔されて、ほとんどの星は見えませんが、
特殊なフィルターを使って撮影したため、なんとか天体の姿を映し出すことができました。

とはいえ、フィルターも万能ではありません。
街の光と一緒に天体の光もカットしますから、どうしても露出が不足しがちになります。
銀河のように天の中で動かない天体であれば、露出を増やせますが、
彗星のように天の中を動いていく天体となれば、それができません。

やはり山奥のきれいな星空が恋しいです。

とはいえ、山はクマが出るし、冬は雪で閉鎖される所も多いです。
自然の変化に対して、技術だけでは全てを解決できません。
正常な自然の状態に戻って欲しいものです。

撮影データ

撮影の共通データ

写真や機材の共通データです。

  • 赤道儀 ゼロ(自作の零号機、本体重量5.2Kg ジュラルミン製、OnStepX による制御)
  • 三脚  INNOREL RT90C
  • 電源  DABBSSON 600L(半固体電池 768Wh, AC出力600W(純正弦波, 瞬間1200W, Boost 900W))
  • ガイド ZWO 30F5ミニスガイドコープ、 ZWO ASI120MM、ZWO ASI-Air mini
  • 画像処理  Siril 1.4.0-beta3 による画像処理、必要に応じてペイントによるトリミング・回転・解説記入・名入れ

 

観測風景 しし座と2つのアトラス彗星

  • 日時 11/15(土) 04:36
  • 場所 日進市内の田園地帯
  • カメラ Google Pixel 10
  • 露出 1/3秒(夜景モード)

観測風景 北斗七星と3Iアトラス彗星

  • 日時 11/15(土) 04:41
  • 場所 日進市内の田園地帯
  • カメラ Google Pixel 10
  • 露出 1/3秒(夜景モード)

C/2025 K1 彗星(素の写真と解説入りの2枚)

  • 日時 11/15(土) 02:37 – 02:40
  • 場所 日進市内の田園地帯
  • カメラ ZWO ASI585MC Pro、Gain200、-10℃、Antlia Quad Band Anti Light Polutionフィルタ
  • 望遠鏡 Vixen R200SS + コマコレクターPH
  • 露出 3分(60秒×3枚)、トリミング
  • 解説 Siril によるアノテーション(銀河の検出と名入れ処理)

3Iアトラス彗星

  • 日時 11/15(土) 05:06 – 05:15
  • 場所 日進市内の田園地帯
  • カメラ ZWO ASI585MC Pro、Gain200、-10℃、Antlia Quad Band Anti Light Polutionフィルタ
  • 望遠鏡 Vixen R200SS + コマコレクターPH
  • 露出 10分(60秒×10枚)、トリミング

M81とM82

  • 日時 11/15(土) 00:39 – 02:24, 02:53 – 04:08
  • 場所 愛知池
  • カメラ ZWO ASI585MC Pro、Gain200、-10℃、Antlia Quad Band Anti Light Polutionフィルタ
  • 望遠鏡 Vixen R200SS + コマコレクターPH
  • 露出 2時間27分(60秒×147枚)

 

以上です!

 


進学実績

卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたります。生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。

国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、愛知工業大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、愛知教育大学附属高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校、菰野高校(三重)

私立高校

愛知高校、中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


名古屋市天白区の植田で塾を探すなら個別指導のヒーローズ!!

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個別指導ヒーローズ 植田一本松校
〒468-0009
名古屋市天白区元植田1-202 金光ビル2F
TEL:052-893-9759
教室の様子(360度カメラ) http://urx.blue/HCgL

2025年度の冬期講習・入試対策・年末年始

塾長です。

2学期期末テストの対策中ではありますが、
冬期講習、入試対策、および年末年始の予定をお知らせします。

なお、冬期講習と入試対策の詳細はコミルで告知した通りでございます。

ヒーローズ植田一本松校では、コミルの連絡を正としております。
塾生ならびに保護者様は、必ずコミルをご覧くださいませ。

さて、ブログでは外部の方に向けたご連絡をいたします。

 

冬期講習と入試対策について

講習は内部生のみに開校しております。

外部生には開校しておりません。
また講習での体験授業はしておりません。

指導の品質を維持するために人数制限をしており、内部生だけで満席となります。
ご了承くださいませ。

冬期講習に合わせてご入塾をご希望される方は、講習期間にご注意ください。
冬期講習期間は 2025年11月24日~2026年1月16日 です。
受講開始日の1週間前までが〆切となります。

入試対策に合わせたご入塾はできません。
翌年度の新学期に合わせたご入塾の方で、あらためてご検討くださいませ。

 

年末年始の営業について

ヒーローズ植田一本松校の2025年11月から翌1月までの予定は、以下の通りです。
(白は開校日、ピンクは休業日で、グレーは講習日またはプログラミング教室の日)

塾生ならびに保護者様は、年間カレンダーでもご確認できます。
年間カレンダーは入塾時または2月~3月上旬に配布しております。

 

年末年始の休業期間

2025年12月28日(日)~2026年1月4日(日)

上記の連休中は教室に入れません。

教室がお休み中のご連絡

塾生と保護者様はコミルでご連絡ください。
一般の方は当ホームページの「お問い合わせ・資料請求」またはFAXにてご連絡ください。

なお、お休み中のご連絡に対する対応は、休み明け以降となります。
あらかじめご了承くださいませ。

 

新規のお問い合わせについて

教室の見学や体験に関するお申し込みは、当ホームページの「お問い合わせ・資料請求」からご連絡ください。

当ホームページの「体験予約」から、学習塾の説明会やプログラミング教室の体験会のご予約ができます。
ただし、講習などで満席がちな時は、予約できないカレンダーが表示される場合もあります。
その場合は「お問い合わせ・資料請求」からご連絡ください。
あらかじめご承知くださいませ。

 

以上、学習計画のご参考にしてくださいませ。

 


進学実績

卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたります。生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。

国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、愛知工業大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、愛知教育大学附属高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校、菰野高校(三重)

私立高校

愛知高校、中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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