コンピューターと宇宙が大好きな塾長です。
4月です。新年度です。小学校も中学校も1人1台のパソコンです。
本当に使いこなせるの?
子供がパソコンで遊んでしまわないか?
気になりますよね。
Contents
スマートフォンの失敗経験
スマートフォンで成績が上がった子供と下がった子供の人数。
はたして、どちらが多いでしょうか?
これといって統計は見当たりませんが、カウントするまでもありません。
下がった子の方が圧倒的に多いでしょう。
学んだことが身に着かないような生徒は、もれなくスマートフォンにハマっています。
的中率は100%です。
まだまだ子供に「正しいスマートフォンの使い方」を実践させる仕組みが整っていないです。
無法地帯で好き勝手に使わせている。そんな状況です。
スマートフォンを買い与えたのが失敗だった・・・
まさに現在進行形で、そんな悩みを抱えている保護者様は多いでしょう。
ゲームをするために勉強する。
だから「勉強しているフリ」になる。
だからゲームの記憶は残っても勉強の記憶は残らない。
そういう短絡的な子供たちが増えています。
それでは、パソコンはどうでしょう?
今年度からパソコン1人1台。
スマートフォンと同じような運命をたどってしまうのでしょうか?
あるいは、このままでよいのでしょうか?
逆転の発想?! どうしたら正しく使いこなせるのか?
マイナス面だけ見ていても夢がありません。
いつかは賢く使いこなして欲しいです。そういう時代ですから。
すでに持っているなら、どうにかして有効活用したいものです。
これがゲーム機なら、まだ話は簡単です。
ゲームをやらない時間を設ければ、ゲーム機を触らせないという管理ができます。
「ゲームをやらない時間」=「使わない時間」
ですから、まだ勉強や生活のリズムを維持させる指導ができます。
スマートフォンやパソコンはどうでしょうか?
YouTubeやSNS、ニュースなどなど、ゲーム以外にも使う用事がたくさんあります。
多機能であるがゆえに、
「使わない時間」
を設定することが、そもそも難しいです。
であれば・・・どうするか?
これはもう、
使いまくる!
という逆転の発想しかないでしょう。
そんな無謀な!
いいえ、無謀ではないです。
私は実際に目にして、考えが変わりました。
勉強にスマホやパソコンを「使い過ぎる」環境にすべし
例えばアメリカでは20年以上前からパソコンでレポートを提出するのが当たり前です。
むしろ手書きのレポートを提出すれば減点されます。
日本もパソコン1人1台にしたのですから、早くこうすべきだと思います。
インターナショナルスクールや国際バカロレアの学校に通う生徒たちに話を聞くと、このことが本当になっています。
- 学校からの事務連絡
- 宿題や課題の連絡や、それらの達成条件や評価方針の連絡、
- 宿題の提出
- 提出物に対する評価やフィードバック
- テスト範囲の連絡
- テスト結果の連絡
- 成績の発表
・・・
学校と家庭、先生と生徒の、ありとあらゆるやり取りがITSで行われています。
かなり進んだ教育だと感じます。
宿題が何かを確認するのはネット上、
宿題のレポートをまとめるための参考資料もネット上、
提出するのもネット上、
先生から提出物について評価やコメントをもらうのもネット上、
成績発表でさえもネット上です。
パソコンやスマホを「勉強の道具」として、否応なしに使わせています。
つまり、勉強するためにパソコンやスマホを使う時間の方が、遊びに使う時間よりも多いのです。
あそび < 勉強
こういうパソコンの使い方をしている子供たちを実際に目の当たりにして、塾長は気が付いてしまったのです。
なぜ、子供たちがスマホやパソコンで「ゲーム依存症」になってしまうのか?
その理由です。
それは、
勉強のためにパソコンを使わせる「量」や「時間」が少なすぎるから!
なのだと。
日本の中だけでは、本当に気づきにくいです。
だって日本は遅れているもん。
日本の大人が、パソコンやスマホを仕事に使わなさすぎる。
→ だから子供たちもパソコンやスマホの使い方を知らない。
→ だから、とりあえずゲームやYouTubeにハマっておく・・・
完全に大人の責任だと思います。
日本がITS後進国である本当の理由は、正にこれだと思います。
子供たちには、本当に申し訳ない。
そう思います。
大人は子供たちの手本ではなく「伴走者」であるべき
まずITSを教育に活用していくことに関して
大人は子供の手本には成れない!
という件について、ちゃんと正面から向き合う必要があるでしょう。
否定するのではなく、出発点にするのが大切です。
大人は手本に成れない?
日本の大人たちは先進国の中で、
- パソコンが苦手
- 勉強しない
という位置づけです。
「ガートナー、主要先進国のワークプレースに関する実態調査結果を発表 – 日本の働き方改革に立ちはだかる課題が浮き彫りに」(2018/3/12)より
それでは、日本人の能力が低いのかといえば、決してそうではありません。
むしろ先進国の中では高い方です。
個人で見れば、アメリカやドイツよりも高いスキルです。
「国際成人力調査(PIAAC:ピアック)」文部科学省
(調査結果の報告が公表されたのは平成25年10月8日)
そうすると、上の2つの文献が矛盾しているように思います。
ITSが遅れているけれど、能力は高い?
これは矛盾ではありません。
再び上の2つのことを注意深く見ていけば、分かってきます。
要するに、日本の大人たちは
- 仕事にITSを活用していない
ということです。つまり、
- 能力があっても使わない
- 勉強したことを役立たせようとしていない
ということです。これは
「大学の入学」が勉強の「ゴール」
になってしまっている日本人の弱点と言えます。
いわゆる
受験までの人
ということですね。
そういう教育や採用をしているようではダメです。
日本の企業の採用試験。
その多くが「人間性重視」で「専門性軽視」です。
大学で学んだことを仕事に活かすような企業は、ほとんどありません。
そういう日本人の行動パターンを反映しているから、上のように矛盾に見える調査結果が出てくるのでしょう。
高等教育を生産に活かせないから、いつまでも労働生産性が低いまま
それが日本の現状と言えるでしょう。
そう考えると、教育改革で「教科書」や「入試問題」を難しくしてきましたが、これはトンチンカンな方向かもしれません。
本当は大人の方に「勉強を続けさせる」仕組みや、「勉強したこと使わせる」教育をする方が、日本の再起動が早いのかもしれません。
何はともあれ、少なくとも、
多くの大人は、子供の手本ではない
ということです。
試しに地下鉄に乗ってみてください。
すぐに証明できます。
車内で周りを見渡して、
大人たちが何をしているか?
観察してみてください。
- スマホでゲームをしている
- マンガを読んでいる
- 週刊誌を読んでいる
- 寝ている
日本の職人芸や勤勉さが世界を驚かせていたのは20年前までの話。
今は違うということを、ちゃんと受け止めましょう。
ですから子供たちの手本だなんて、そんな威張った態度ではいけません。
子供と一緒にITSを学んで活かせる大人
それでは大人がやることは何もないのかといえば、その逆です。
大ありです。
大人は急いでITスキルを高める必要があります。
とはいえ、子供を待たせておく時間なんて、もうありません。
塾や学校の先生がITを勉強している間にも、子供たちはどんどん卒業します。
教育現場にITを導入することに、もう猶予はありません。
もう、
子供も大人も同時に教育するしかない!
のです。
ただ救いがあります。
同じことをやるなら、そりゃ大人の方が理解が速い!
それが救いです。
それで大人の役割というのが自然に決まります。
一緒に学んでいく中でも、理解の速い大人の方が先回りできることが多いですから、十分に子供たちの良き相談相手に成れます。
一番やってはいけないのは、
- ITSの食わず嫌い
- 苦手意識でコンピューターの利用を避ける
というものです。
能力が低いことは問題ではありません。
- 子供たちに学ぶ機会を与えないこと
- コンピューターに触れる機会を奪うこと
それが問題です。
学ぶことを邪魔することが問題です。
大人も子供も一緒に学ぶ。
このような前提を宣言してしまえば、
「勉強にパソコンやスマホを使いまくる」
という状態を直ぐにスタートできます。
後ろ向きな大人
学校のシステムに少しぐらい不便があっても、大きな問題ではありません。
それに文句を言うのではなく、一緒に解決するのですよ。
問題を前向きにとらえて柔軟に解決していく姿を見せること
これが子供のためになるのです。
逆に、すぐに学校へクレームを出したり、いちゃもんをつけたりする姿はよくありません。
「文句を言ってやった!」感を出す大人の姿
これは子供たちにとって有毒です。
集合知の時代です。
批判や文句には価値がありません。
「どうしたら解決するか」という試行錯誤
それにこそ価値があります。
もう、いい加減に、こうした時代の変化を受け入れなければいけません。
先生に「威厳」は不要!むしろ有害!
たった「1通り」しかない答えを「速く正確に」出すこと。
子供を電卓にするような教育。
子供を電子辞書にするような教育。
子供をクイズ王にするような教育。
かつてはそれが必要でした。
でも今となっては古い考え方です。
そのような古い時代には、
- 生徒よりも早く答えを出せること
- たくさん答えを知っていること
が先生の「威厳」だったかもしれません。
黒板から目をそらしただけで怒鳴っていた先生
塾長が高校生のとき、数学の怖い先生がいました。
私はその先生の授業を選択で受講していました。もちろん先生は選べません。たまたまです。
ある日、私はその先生の説明に着いていけなかったので、授業の途中から教科書を読み出して、必死に着いて行こうとしていました。
おそらく3分くらい経ってしまったでしょうか。
じっくりと教科書を読みふけっていたのです。
思わず教科書の方へ全集中してしまったのです。
うかつでした。
気が付いたころには、もう、教室がシーンと静まり返っていました。
そして斜め下の方から強烈な視線を感じるようになりました。
恐る恐る、教科書から目をそらし、机の斜め下の方、つまり床の方に目線を移してみました。
信じられないことに、なんと、先生と目が合ったのです!
床の方を見ているはずなのに、先生と目が合ったのですよ。
一瞬、ちょっとパニックになりかけました。
先生が床の方から見上げるようにして、私の顔を覗き込んでいたのです!
それも、鬼のような形相で。
いつから睨まれていたのでしょうか。
怖くて考えたくもありません。
「おい。俺が今、黒板で話したことを言ってみろ。」
・・・もちろん答えられません。
「なんでぇぇええ、先生がぁああ、話している時にぃぃいい、ちゃぁあんと黒板を見ていないんだぁぁああ!!!」
実は、それが初めてではありませんでした。
私はその先生から目を点けられてしまったのか、何度か怒鳴られた経験があります。
選択科目だったので、その授業が終われば、また自分のクラスに戻ります。
「おまえ、また怒鳴られてたろう。隣の教室まで聞こえてたぞ。」
同級生から、よく茶化されたものです・・・
これは実話ですが、極端な例でしたね。
まぁ、とにかく、このような先生の「威厳」は、もう成立しないでしょう。
ちなみに、こんなふうに数学が苦手だった塾長が、大学では数学科に進んでしまいました。
ちゃんと卒業できたのですから、みなさんはもっと自信を持って良いですよ。
コンピューターが当たり前になったので
今やコンピューターが当たり前。
- 決まった模範解答を、速く正確に答える。
- 先生が言ったことを正確にコピーして復唱してみせる。
- 難しい漢字が書ける。
そのような能力を極めても、何の価値も出てきません。
それよりもコンピューターを使いこなして、
- 答えが「1つに定まらない」問題にチャレンジする
- 今できる中で最善を尽くす
という教育の方が重要になってきています。
もちろん思考を構成する「最低限の知識」は必要ですが、これも「考える」と「覚える」を区別して学ぶ必要が無くなりました。
調査と思考を大量に行う過程で自然に知識が身に着いてい行く、という本来の学びへ収束していくでしょう。
「覚える」だけを取り出して「鬱陶しい」が漢字で書けるかどうかテストするとか、そういう無駄な教育は無くなっていきます。
伴走者の資格とは
ですから授業の準備の中で「完璧な答弁」を用意する必要はもうありません。
教室でパソコンがうまく動かなかったらどうしよう・・・動くように試行錯誤することも立派な教育です。ベテランの先生なら、むしろトラブルを仕込んで授業計画を立てましょうよ。
生徒の方がパソコンの使い方を知っているから気が引ける・・・知っている生徒の知識と先生の認知力の高さを合わせる「集合知」で授業を進めればよいじゃないですか。大人にも分からないことはあります。正々堂々とググればよいです。
大学でちゃんと自分の意思で学び、卒業研究に取り組み、自分の頭を使って論文を書いて卒業し、そして学校や塾の先生になったのであれば、問題解決の作法を十分に経験してきたはずですよね。子供たちから見えれば、かなり身に着いているはずです。
あるいは、仕事を自分の意思で真剣に取り組んできたのであれば、何かしらの改善活動をしてきたはずです。それも問題解決の実践です。
そういう塾の先生や学校の先生であれば、なんの問題もありません。
その能力で十分です。
もちろん威厳なんて最初から不要です。
ちゃんと授業ができるはずです。
きっと生徒のよき「伴走者」になれるでしょう。
進学実績
卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたりますが、当塾の理念に反するので生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。
国公立大学
名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学
私立大学
中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学
公立高校
菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校
私立高校
中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校
(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校
天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校
※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒
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