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分からないのは君のせいじゃない

バインダーの指導メモの写真

高校生もテスト対策が始まりました。

ところで高校の授業ですが、「解りやすい先生」と「分かりにくい先生」の格差が激しいですよね。

今日はこんな相談をされました・・・

学校の授業で、いきなり、これを覚えろって言われました。

$$\begin{eqnarray*}
sin(\frac{\pi}{2}+\theta)&=&cos\theta \\
cos(\frac{\pi}{2}+\theta)&=&-sin\theta \\
sin(\pi + \theta)&=&sin\theta \\
cos(\pi – \theta)&=&-cos\theta
\end{eqnarray*}$$

ぜんぜん意味が分からなかったです。
やっぱり僕は数学が苦手だから分からないんですかね。
もう、テスト勉強はどこから手を付けたら良いか、分かりません。

説明が下手な先生は目的を伝えない

例えば、高校1年生が今くらいの時期で習う三角関数。
サイン、コサイン、タンジェント。
懐かしさと共に、頭が痛くなる保護者さんも、きっと多いことでしょう。

三角関数は、初めて習う学生にとって、まさに「未知との遭遇」です。
それまで習ってきた比例、反比例、二次関数とは、まったく異質に思えます。

ちょうど、黒船でペリーが初めて日本にやってきたときと同じです。
江戸幕府は彼らが来た目的や本音が分からず、対応に困り、とりあえず突き返しました。

人は未知と遭遇した時に「何のために」が分からなければ受け入れを拒否するものです。

三角関数は、どういう目的で、なぜ作られたのか?

そこから話さないと、その先に進めません。

今回、生徒から相談された公式の勉強についても同じです。

この公式がなぜ必要なのか?
何が便利なのか?

細かいことを説明する前に、そこを話さないと。

1から10まで説明してしまうのは下手な先生

目的や全体像が分からないうちは、解き方をいくら丁寧に教えても、生徒はできるようになりません。
ちょっと違う問題が出されたら、すぐに解けなくなってしまいます。

作業手順を教えるのではなく、目的を教えることが大切なんです。

例えば、補助線を引かなければ解けない問題。
なぜ、そこに補助線を引くのか?

× ここに補助線を引いたら解けるようになります。
〇 四角形の性質なら知っている。だから五角形は補助線を引いて四角形を分けます。

ちょっとした違いなんですけどね。
得意な生徒なら、

〇 四角形の性質なら知っているよね。それを使うにはどうしたらいい?

というヒントだけでも十分です。

解りやすい先生と、分かりにくい先生。

目的を教える先生と、作業手順を教える先生の違いなんだろうと思います。

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