偉大なる物理学者、ホーキング博士が亡くなったそうです。2018年3月14日に永眠され、76歳だったそうです。
私は天文学者か物理学者になるのが夢でした。そう思っていた中学生の頃を思い出しました。
一方、最近は夢を持たない子が増えたと言いますが、大学の進学率は順調に増えています。
私と違って、夢なんて無くても今の学生、はちゃんと進学してきます。
だったら問題はないのでしょうか?
1988年に出版された「ホーキング、宇宙を語る」は、日本でも大ベストセラーになりました。
もちろん私も出版されてから、すぐに読みました。
小学6年生の時に夢中になって読んだ「宇宙のなぞ」(ポプラ社 1983)と並び、この2冊が私のバイブルでした。
ですから、大学は浪人までして、理学部に進みました。
大学は刺激にあふれた楽しいところ
大学では、同じような経験や夢を持った仲間たちに多く出合いました。
もっとも、超優秀な人や天才たちにも出会ってしまいました。
そういう人たちって本当にいるんですよね。
自分はとてもじゃないけどホーキング博士のようには成れないな、と悟ってしまいました。
それでも、大学や大学院を過ごした時代は、今でも心の中で光り輝いています。
人類がこれまで積み上げてきた知識やノウハウ、つまり、皆さんの人生の何百万回分よりも、はるかに多くの経験と知識が、大学には集結しています。そして大学生は、その知識にいくらでもアクセスできる権利を持っています。
もっとも実際4年間の在学中にどれだけアクセスできるかは、あなた次第です。
「大学へ進学する理由」が変わった?
中日新聞の日曜版で「マナビバ」というコーナーがあります。
このサイトと同じ名前なのは、たまたまです、本当です。
それはさておき、色々と参考になりますから、皆さんもぜひ読んでみてください。
その中で「大学へ進学する理由」を学生に聞いたアンケートが紹介されていました。
- 社会にまだ出る自信がないから
- 大学を出ていないと就職できないから
- 何かあった時は高卒からリストラされると聞いたから
という意見が目立ちました。
何だか、とても悲しくなり、そして同情もしました。
大学は、もっと良いところですよ。
もっと、夢を持って行って欲しいです。
夢がない理由と対策は?
今の学生さんは、夢を持てるだけの情報に、ちゃんとアクセスできているのだろうか?
そもそも大学がどのようなところか知らないのかもしれません。
高校生が大学を職業訓練校のように考えてしまうのは、情報不足なのかもしれません。
そういう根本的な疑問が同時に沸き起こってきました。
私が中学生の頃に比べたら、ネットやスマートフォンのお陰で、入手できるニュースや情報の量は、圧倒的に増えているはずです。
だったら、今の学生さんは、うらやましい限り。
そう思えてもよいはずなのに、実際には、こんな逆の状況です。むしろ、掃いて捨てるほど雑多な情報の中で、目立つノイズだけに反応して、短絡的に判断していることの方が多いのではないでしょうか?
- 多すぎる情報
- 隙間時間を埋め尽くすゲーム
- SNSで断片化される集中力
こうした無駄な刺激をシャットダウンして、
もっと1冊の本を読んだり、
人の偉業を調べたりして、
自分の頭で、自分のペースで、
想像を膨らませるようにした方が、
将来が明るく思えるのではないかと思います。
新しく受験生になる皆さん、受験生を持つ保護者様、
進路や志望校を決めるうえで、ちゃんと調べる時間、考える時間を取って欲しいです。
私の知りうる限りをお伝えしますし、
そして、ご相談にも乗ります。