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進学

めちゃ大事!? 大学に行く理由

数式を見つめる少女の写真

偉大なる物理学者、ホーキング博士が亡くなったそうです。2018年3月14日に永眠され、76歳だったそうです。
私は天文学者か物理学者になるのが夢でした。そう思っていた中学生の頃を思い出しました。

一方、最近は夢を持たない子が増えたと言いますが、大学の進学率は順調に増えています。
私と違って、夢なんて無くても今の学生、はちゃんと進学してきます。
だったら問題はないのでしょうか?

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スマホ依存で成績を下げない方法

家では勉強に集中できない様子の写真

進級や進学に際して、子供にスマートフォンを買い与えたくなる季節です。

同時に、

  • スマートフォンに依存しすぎて勉強がおろそかにならないか?
  • 友達とのコミュニケーションに問題が発生しないか?

などと心配にもなります。

私が多くの生徒を見てきた経験からズバリ言ってしまうと、

  • スマートフォンを休憩時間に使う子は成績が伸びない
  • 友達とのコミュニケーションは使い方しだい

です。

小学生や中学生は、親の心配や信頼に反して、確実にスマホ依存になります。

しかも巧みなので、親は使いこなせていると信じてしまいます。

もしも既に買い与えてしまったとしたら、今すぐに使い方を決めて、徹底させる仕組みを作ってほしいです。

具体的には、以下のように対処してください。

 

★『勉強の合間にスマートフォンを絶対に触らない』ための3か条

  1. 勉強の前後を含めた「時間帯」を具体的に決めること
    (例) 毎日 18:00~21:00 + 塾の時間帯 など
  2. その時間帯は親にスマートフォンを預けること
  3. その時間帯は連絡できない旨を友人に周知徹底させること

 

ポイントは、家族で決めたルールをお友達や関係者にも周知徹底しておく、です。

これは、友人に周知徹底しておくことで、

  • いじめ対策になる
  • 周りに宣言させて自覚を促す

という2つの効果を生みます。

この方法を友人が取り入れれば、その友人のためにもなります。

 

大人でも依存症になりやすいスマートフォン。

お子様が使いこなすには、これくらい明確で強制力のあるルールが必要です。

 

さて、スマートフォンの悪影響をもう少し詳しく解説します。

 

例えば、

50分間は勉強して、

10分間の休憩だけスマートフォン

これを4回繰り返して、だいたい3時間半の勉強をしたとしましょう。

 

中学生が普段から3時間半も勉強したとしたら、かなり多いと思います。

きっと褒めたくなるでしょうが、

残念なことに、

翌日には、勉強した内容をほとんど忘れてしまいます。

 

勉強の合間にゲームをしたり、スマートフォンを楽しんだりすると、勉強した意味が無くなります。

何もしないで休憩した場合に比べて、圧倒的に忘れ去られてしまうのです。

 

このことは以前にも少し書きました。

なぜでしょうか?

 

人間の脳は常に記憶の整理をしています。

そして不要な情報を忘れるのも立派な能力です。

何が必要な記憶で、何が不要な記憶なのかは、興味があるか無いかで決まります。

 

さて、子供にとって、

  • 50分間勉強したこと
  • 10分間スマートフォンを触ったこと

のうち、どちらが楽しかったでしょうか?

もちろん、スマートフォンの10分間でしょう。

すると、もう想像できますね。

子供の脳内では、

  • 50分間の勉強=つまらない=興味ない=不要な記憶
  • 10分間の休憩=楽しかった=興味ある=必要な記憶

という方程式になります。

この設定をされた脳が睡眠をとって記憶を整理したら、当然、勉強した内容は優先的に消去されていきます。

 

さらにスマートフォンは脳を疲れさせます。

休憩にはなりませんので、勉強の効率はさらに落ち込みます。

 

代わりに、ゲームやSNSの内容はよく覚えていることでしょう。

もちろん、それは成績には1点も貢献しません。

 

社会人でも、休憩時間や仕事の合間にスマートフォンやSNSに時間を割いている人が、仕事の効率を落としています。

顧客との話し合いや会議で話し合った結果を正確に覚えたりメモしておけない人がいます。

実は社会的な問題になっていて、各企業ではWebの閲覧制限やスマートフォンの私的利用の制限に乗り出しています。

 

こういう大人になったら迷惑です。

一生懸命働いている周囲の社員たちは相当な不満でしょう。

 

ましてや子供たちならば、大人のような自己管理を期待できるわけがありません。

 

冒頭で上げた3か条を、ぜひ、徹底させてほしいと思います。

スマホ依存も予防が大切です。

 

逆に、

スマートフォンを理性的に扱えるお子様はいるのでしょうか?

 

まれに「うちの子は使いこなせている!」みたいな著名人の記事を目にします。

しかし、どうしたらそうなれるかは書いてありません。

今のところ、ルール以外で、つまり子供の意思だけを尊重する方法で、

子供たちが理性的な大人のようにスマートフォンを使いこなせる教育方法を私は知りません。

 

もしも発見したら、もちろん、この場でアナウンスします。

やってはいけない進級の準備

3月に入りました。

新しく塾を訪れる保護者様や生徒たちが増えてきました。

この時期は、進級や進学を前に、おすすめの参考書や、勉強法について、ご相談をよく受けます。

進級や進学の準備に話題を絞って、まず伸び悩んでいる生徒さんに共通のことを並べてみましょう。

ご自身に当てはまる、という場合は要注意です。

 

  1. 書店で新しい問題集を何冊も買ってくる
  2. 教科書より先に参考書を読む
  3. ノートをきれいに使いたい
  4. 進級の祝いや塾通いの連絡用にマートフォンを買い与える
  5. 平均点や実力に関係なく、常に80点以上が目標

 

一見すると、やる気があって前向きなものが多いように思われます。

なぜダメなのでしょうか?

その理由は、それぞれ以下の通りに対応しています。

 

  1. どの問題集も中途半端に終わり、勉強時間の無駄で徒労感が増し、混乱を招く
  2. 基本をおろそかにして記憶があいまいになり、かえって非効率
  3. 思考の途中過程が改善されず、勉強の効果が薄い、または問題の難易を上げられないまま放置
  4. スマートフォンの悪影響(後述)で勉強した内容がほとんど定着しない
  5. 根拠のない行動で、勉強をする/しないが気分に左右されやすく不安定

 

ですから、次のように準備して欲しいと思います。

 

  1. すぐに問題集や参考書を買わず、まず学校の教材をこなすのに必要な勉強時間を把握する
  2. 特に3月中は教科書の再読とテストの解き直しで復習する
  3. 学校に提出しない家庭学習用のノートを別に用意し、消しゴムをできるだけ使わないようにする
  4. スマートフォンを買い与えない(ゲームアプリやSNSは使える時間帯を決めて徹底する)
  5. 現状+5~+10点を目標点にし、どんな問題を何問正解すれば達成できるか具体的に決める

 

そして、特に注意したいのが、4番のスマートフォンです。

勉強の合間や休憩時間にゲームやSNSをやってしまう生徒は、全員、もれなく成績が下がります。

というよりも、一生懸命やっている生徒から、すぐに差をつけられます。

問題が難しくなったり平均点が下がったり、という変化に対して、他の生徒たちよりも点数が崩れやすい生徒は、これが原因かもしれません。

 

例えば、50分間だけ勉強して、次の10分間だけスマートフォンを楽しんだとしましょう。

すると、先にやった50分間の記憶は、何もしないで10分間休んだ場合に比べて、圧倒的に忘れ去られてしまいます。

なぜかは、人間は覚えたいものしか覚えないからです。

これについては長くなるので、また別の機会に詳しく説明します。

 

さて、簡単にまとめて終わります。

 

  • 無理のない目標を設定すること
  • 目標に沿った努力だけをすること
  • やることを絞って繰り返すこと
  • 病気や注意散漫は予防に努めること