「英語ができる」から「英語でできる」の時代へ

国際科の留学生のイメージ写真

受験生から進路相談を受ける中で、英語科や国際科はどうかと聞かれることが多いです。

特に高校受験では、普通科か専門科かで、進路希望に迷いが出てきます。
名古屋には千種高校の国際教養科や名東高校の国際英語科があります。

生徒に理由を聞くと、高校受験生にしろ大学受験生にしろ、やっぱり、

  • 英語が得意だから
  • 英語が好きだから

となります。

それなら、そのまま薦めるべきでしょうか?
英語科や国際科に行けば、英語が強みになるのでしょうか?

高校も大学も全入学時代になってきました。

学歴に差がつかないなら、専門性で差をつけたい、という流れでしょう。

専門的な知識や技能が習得できる学科に人気が出てきています。

本人の希望が英語科なら、私も基本的には応援します。

ただし、その上で、次のことをお話ししています。

帰国子女が集まる英語レベル

英語科や国際科は、英語がペラペラの生徒たちが集まります。

「英語がちょっと得意!」くらいでは通用しません。

帰国子女でないにしても、海外ドラマや海外のニュースを英語で聞いて、そのまま理解できるレベルです。

  • TOEIC 750点以上
  • 英検2級の上位~準1級

という実力の生徒たちが普通にいます。

入学してから後悔しても困りますから、そのレベル感だけは伝えるようにしています。

さらに・・・

英語だけでは先がない!?

英語だけで何かができる職業は、翻訳、同時通訳、英語の先生、くらいでしょうか。

何にせよ、そうとうに極めないと、まず職が無いでしょう。

最近では、こんな製品も出てきました。

音声翻訳機 ili(イリー)

https://iamili.com/ja/

グーグル翻訳などのサイトは昔からありますね。

日常生活レベルの英会話なら、もう機械がやってくれます。

英語だけが特技というのでは限界があります。

英語「で」何をするか?

もうお分かりでしょう。

これからは英語「を」勉強するのではなく、英語「で」何かを勉強する時代です。

実際、大学の英語科や国際科は、今その中身がどんどん変わっています。

入学すると、

  • 英語で何かのディベート
  • 英語で経済の分析
  • 英語で文学作品の論評
  • 英語で文化比較や文化交流

などといった活動をやっています。
英語の勉強よりも、英語を使った何らかの活動の方がメインです。

英語だけを勉強している時間なんてありません。

学科の名前も従来の「英語科」や「英文科」から、「国際英語科」や「国際コミュニケーション科」、「グローバル○○科」などと名前が変わってきています。

「英語が」できる、ではなく、「英語で」何かができる、という学びが必要です。

もちろん英語を勉強しなければいけないのは、この先も同じです。

それが「何か別のことをやりながら英語も身に着けていく」というやり方に変わっていきます。

今は大学生がそうですが、そのうちに高校生もそうなっていくでしょう。

実際には、その方が早く身につくと思いますので、悲観することはないと思います。

単語帳の英単語をひたすら書き取りして覚えるよりも、自分に必要な単語を使いながら覚えた方が自然に身につきます。

英語科や国際科をめざす皆さんへ

英語科や国際科を志望するきっかけは「英語が得意だから」「英語が好きだから」でOKです。

早くから方向性が決まるなんて、むしろ素晴らしいです!

せっかくですから、もう一歩、あと少し、

その「英語で」何をするか?

も、ぜひ考え始めて欲しいと思います!

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