昨日、小学4年生の漢字の復習をしました。
意外とみんな「研究」が書けないようです。
それはさておき、
研究と言えば「夏休みの自由研究」ですよね。
生徒の悩みの種です。
「研究テーマが思いつかない~」
教室ではこういう相談が毎年恒例です。
ということで、今日は研究テーマの出し方を書きます。
実は簡単です。
さあ、紙と鉛筆を用意しましょう。
まず心を自由にしましょう
アイデアが出ない理由は、はっきりしています。
「研究らしいことをしよう」
「学校の先生や皆に見せたら何て言われるだろう」
などと身構えてしまうからです。
そういうことは、とりあえず考えないようにしましょう。
他人からの評価を先に考えてしまうと、人はアイデアが出ません。
むしろ、どんなアイデアでも「スゲーかも!」と思うようにしましょう。
もちろん「わざと」そうに思うのです。わざとです。
実際、成功している会社や研究所の中では、
「誰のどんな意見に対しても拍手する」
というルールをわざと決めてからアイデア出しを行います。
アイデアの良し悪しは後で考えよう、という発想です。
将来も役に立つ考え方なので、覚えておきましょう!
アイデア出しのコツはこれ!
さて、心が自由になったところで、アイデア出しのコツを覚えましょう。
そのコツとは、
何気なく見たり思ったりすることに、わざと「なぜ」をつける!
です。
また「わざと」ですね。
普段、何気なく感じていることを調べるのが研究の基本です。
何気ないだけに「わざと」気に留めてアイデアにします。
例えば、
「暑い」と思ったら 「なぜ」+「暑い」? と考えます。
そこから気象ニュースを連想して、
「そういえば今年は猛暑らしい」 ⇒ 「なぜ今年は猛暑なのか?」
などと話題を絞るのもよいでしょう。
そうやって、何でもかんでも「なぜ」をつけてみればよいのです。
「なぜ」を「何」「どうやって」「どこで」「いつ」などに変えてみる
やっていく内に、「なぜ」だけでなく
「どうやって?」「何?」なども思いつくこともあります。
もちろん、それもOKです。
たとえば、
なぜ今年は猛暑なのか?
⇒ 「何が猛暑の基準なのか?」
⇒ 「どうやって猛暑だと判断しているのか?」
などと連想するかもしれません。
せっかくですから、そういうアイデアもどんどん書き出しましょう。
やってみよう!
さあ、他にもどんどん考えてみましょう・・・
- 今年はセミが少ない ⇒「なぜセミが少ないのか?」
- なぜ今年は蚊が少ないのか?
- なぜ道路でミミズが死んでいるのか?
- なぜゴキブリは嫌われるのか?
- どれくらい火星大接近は珍しいのか?
- 今年の台風は、なぜ変なのか?
- なぜ台風でも名古屋だけ雨が少ないのか?
- なぜ勉強したくないのか?
- 本当の勉強とは何か?
- なぜ部活に入らなくてはいけないのか?
- なぜ受験しなくちゃいけないのか?
- なぜ叱られるのか?
- なぜスマホの使いすぎがダメなのか?
- なぜゲームがダメでプログラミングは良いのか?
- スマホの中身はどうなっているのか?
- なぜ漢字のトメ・ハネ・ハライの違いで減点されなくなったのか?
- なぜ子供からも消費税を取るのか?
- なぜ平成がもうすぐ終わるのか?
などなど。
やりだしたら止まらないですよね。
まずは15分~30分くらい、考えられるだけ書き出してみてください。
そして、その中から1つ、好きなテーマを選べばよいです。
おわりに
「研究」の漢字を個々に調べてみると、
- 「研」は「研ぐ」「努力する」「きわめる」
- 「究」は「きわめる」「深いところまで明らかにする」
という意味だそうです。
テーマが何であれ「研究」とは、
みんなが気が付かない、考えないレベルまで掘り下げること。
むしろ、当たり前の中から新しいことを見出すことに価値があります。
ぜひ、やってみてください。