この週末はセンター試験でした。
月曜日に生徒の保護者様から
「塾で教わった問題が出て、最高点が取れた、と喜んでましたよ!」
と嬉しい報告を受けました。
でも風邪をひいたので塾はお休み・・・寒かったもんなぁ。
新聞で問題と正答が公開されたので、さっそく解いてみました。
レベル感、勉強法などについてまとめました。
45歳にもなると新聞の小さい字が読みづらい・・・老眼です!
眼鏡を外して新聞とにらめっこしていると、2歳の息子がいたずらして眼鏡を何処かへ持って行ってしまいます。
まぁ、そんな感じで目をこすりながら英語と数学を解いた感想です。
Contents
英語
とても素直で解きやすい問題でした。
レベル感は英検2級よりやや上
新聞によれば、例年どおりの難易度だそうです。
使われている単語や熟語、構文は、重箱の隅をつつくようなものは使われていません。
仮に分からない単語があったとしても文脈の前後関係から推測できるようなものでした。
過去問をやり込んでいれば十分に対応できる内容と言えます。
英検2級レベルと言われれば、確かにそんな気がしてきます。
語彙力はむしろ英検2級ほど必要ではありません。
長文は英検のようにパラグラフごとに解ける問題も多めでした。
ただし大学受験では英検よりも高い得点率が要求されます。
総合的に考えて英検2級以上のレベルと言えます。
どんな勉強が必要か
学校の教科書や課題だけしか勉強していない生徒にとっては難しいでしょう。
語彙力が優しいと言っても、教科書だけでは全く足りません。
ネクステージ、速読英単語、速読英熟語、やっておきたい英語長文300など、受験生の間で定評のある参考書と問題集をこなせば十分に対応できます。
そういう勉強をしてきた生徒にとっては想定の範囲内、という意味です。
高校2年生は120分で120点が国公立を狙える目安
これから受験生になる高校2年生のみんな!
とりあえず制限時間を2時間くらいに緩くしてチャレンジしてみてください。
辞書は使わず、まずは自分の構文解釈力だけで解いてみましょう。
筆記試験の200点満点のうち、2時間かけて平均点の120点くらいが目安です。
高2の今の時点で平均点が取れれば、国公立を狙えるでしょう。
逆に100点を切るようなら、今後、英語だけでかなり勉強時間を要します。
その分、対策できる教科が絞られるので、国公立のハードルがグンと上がります。
めっちゃ気合入れて頑張るのもよし、私立大学に変えてランクアップを狙うのもよし、です。
数学1A・数学2B
特にこれといって特殊な問題はありませんでした。
制限時間内に設問の誘導(文脈)に気づいてヒントにするのはきついですが、それも例年通りです。
紙面としては統計分野が多めでした。
実用的な問題が多くなっているのがトレンドです。
レベル感は黄チャート相当
教科書の定理や公式を使いこなせれば対応できる問題です。
ただし制限時間内に設問の誘導に気づけるのは慣れが必要でしょう。
受験用の問題集を多く解いている学生にとっては例題どおりでした。
平均点が57~60点であるため、総合的には標準的な難易度です。
文系の学生や公式主義の学生には難しく感じたかもしれません。
数学の偏差値が60以上の学生にとってはパターン問題でした。
数学1Aの難易度
選択問題の選択の仕方が命運を分けたかもしれません。
新聞では、問題ごとにレベル感がバラバラとの評価でした。
実際、第3問の確率では、条件付確率と漸化式の発想を合わせた出題がありました。
ネット上では、それが難問だったと少し炎上していました。
数学2Bの難易度
ほとんど公式通りです。
変数変換で式の値を求める問題が、三角関数と指数関数の両方で出題されました。
計算力をやや重視している印象を私は受けました。
定積分の求め方で少し冗長な文脈を作っている感がありましたが、そういうのも含めて例年通りです。
過去問をこなしていれば、裏切られることはなかったでしょう。
どんな勉強が必用か
もちろん高校で教科書とセットで配られる「サクシード」や「クリアー」だけでは、全く勉強不足です。
それだけでは設問の意図を拾う力が養われず、機械的な計算力しか身に付きません。
計算力は基礎力の手前でしかなく、かけ算の「九九」みたいなものです。
基礎力は「黄チャート」や「フォーカス」などで養いましょう。
トップ校は赤チャートなど上位教材を使いますが、もちろんそれでもOKです。
このとき、例題の解き方を単純に暗記するだけではダメです。
本当にその解き方でうまくいくのかを自分でも確かめてください。
「手を動かす」「思考実験をする」という習慣を身に着けるのが応用力です。
そして、一通り終わったら早めにセンター試験の過去問をやり込んでください。
設問の流れを読む訓練は、過去問が一番です。
高校2年生は(調べながら)120分で60点が国公立を狙える目安
これから受験生になる高校2年生のみんな!
とりあえず制限時間を2倍の2時間くらいに緩くしてチャレンジしてみてください。
数学に関しては「黄チャート」や「フォーカス」などで解き方を見ても良いです。
ただしネット検索、つまりグーグル先生に聞くのはダメですよ!
もしも「黄チャート」や「フォーカス」を一通り取り組んできたなら、2時間以内に類題のページを開いて思い出しながら解くことができるでしょう。
1回も解いたことが無ければ、調べているだけでタイムオーバーになるでしょう。
グーグル先生を使ってしまうと、このレベル感が分らなくなるので使用禁止なんです。
高校3年生になって初めてこれらに着手するようでは周回遅れです。
その分、対策できる教科が絞られるので、国公立のハードルがグンと上がります。
めっちゃ気合入れて頑張るのもよし、私立大学に変えてランクアップを狙うのもよし、です。
全体を通して
基礎力をしっかり試す素直な問題です。
書店で手に入るような、定評のある問題集を繰り返しやれば対応できます。
大学入試改革でセンター試験が廃止された後も、ほとんどの問題はセンター試験の出題傾向を引き継ぎます。
それを考えれば、ここで出題傾向が例年通りに安定してきたというのは、安心材料と言えます。
英語は「読めばわかる」という出題です。
後半に行くほど、つまり長文問題ほどその傾向が強く、高校2年生の教科書として使えます。
数学も教科書通り、参考書通りで、とても事務的で淡々とした出題でした。
理系の心をくすぐる要素は特にありませんでした。
受験者数から見る改革のあるべき方向性
さて、今年のセンター試験は利用大学数は過去最多でした。
しかし受験志願者数は57万6,829人で昨年より5,842人減少したそうです。
このことは、大学が増えて生徒が減る、という流れを象徴しています。
選ばなければ、全員が大学に入れます。
もはや入試は「関門」の役割を果たさなくなりつつあります。
入試改革で問題を難しくしても平均点が下がるだけかもしれませんね。
となれば、本当は入試改革ではなく「卒業改革」をやるべきなのかもしれません。
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