長男が生まれて父親になった時、私の母は私たち夫婦にこう言いました。
「子供は神様。そう思って接するの。」
え?どういうこと?
母は10人の子を育てました。私は10人兄弟の8番目です。
そんな母に真意を問いました。
子供は、夜中に泣き出したり、突然わめいたり、お漏らししたり、意味が分からない事ばかりする。
理由がある時もあれば、無い時もあるし、理由が分からない時もある。
ただ受け入れて、子供を中心に、子供のために世話をしてやるしかない。
自然もそう。
神様が怒って大雨を降らせたり地震や火事を起こしたりしても、理由なんてわからない。
ただ、その摂理を受け入れて、それに従って生きていくしかない。
だから子供も神様も同じ。
神様がやることだと思って世話をしてあげなさい。
確か、そんなような説明を受けて、なるほどと納得したのを覚えています。
母親の苦労を想像する難しさ
最近、こんな記事を見つけました。
子供が泣いてるなら落ち着くの待ってないで対応しろよ」という指摘への反論がこちら → 「ほんとこれ」「わかります」と共感の嵐 (ツイナビ より)
人間は視野を狭めるほど、正しいことが言えるものです。
正しそうに見える意見でも、視野を広げれば間違いに変わることすらあります。
相手の立場に立つ。
色々な価値観や生き方が共存できる社会にする。
実践する難しさを実感させられるような記事地ですね。
ほどよく自分を疑って、そのつど考えるしかないんですよね。
経験してないことは想像できませんから、謙虚に経験者の話しを聴くしかないですよ。
学校の先生には「親を叱る」ことができる権限があるべき
子供が小学校に通うようになると、親も学校を訪問する機会が出てきます。
ある日、息子が熱を出したので迎えに来て欲しいと学校から連絡が入りました。
下の子が熱を出していたので、うつっていないか心配をしていた所でした。
ちょうど妻が動けなかったので、私が車で迎えに行きました。
学校に着くと、わざわざ校長先生が廊下まで出迎えてくださいました。
そして息子がいる保健室へ私を案内しながら、息子の様子を細かく説明されました。
とても腰が低く、言葉遣いや歩き方がホテルマンのように丁寧でした。
もちろん、とても嬉しい対応でした。
むしろ申し訳ないくらいに丁寧な対応で、ちょっとびっくりもしました。
いや、寂しい、くらいの気持ちかもしれません。
子供を叱るのが先生だし、その子供の親のしつけが悪ければ、その親も叱るのが先生です。
学校の先生は、国家試験を受けて資格を持っています。
公務員ならば行政の一役を担う職員でもあります。
少なくとも私はそうに思っていましたので、子供の体調管理について注意を受けるくらいの覚悟をしていました。
ところがお客様扱いをされてしまったので、ちょっとびっくりしました。
いつからこうなった?
あいさつや態度がどうのとか、お客様気取りで文句を言ってくる親でも増えたのでしょうか?
子供の体調不良について、必要以上に学校の管理責任を問い詰める親でも増えたのでしょうか?
学校の態度が丁寧すぎると、逆に心配してしまいます。
学校の先生は、子供を叱るし、必要があればその親にも注意する。
学校の先生が聖人君子であろうとなかろうと、先生なのだから、それができる役割として振舞って当然。
とくに少子化の現代は、保護者のほとんどが、初めて親になる初心者。
学校の先生は誰に対しても、良いことは良い、悪いことは悪いと言えた方が、親は助かると思うのです。
そして、聞く耳を持たない親を叱る時があっても、私は良いと思うのですが。
親を叱れる人間が少なくなった世の中が起こした事件
千葉県野田市で小学4年生の女の子が親の虐待で殺されてしまった事件。
とても悲しいです。
親とは何か、大人とは何か。
親権とは何か、保護者とは何か。
そんな疑問が頭の中を支配しました。
周りに複数の大人がいたのに救えなかったんです。
「お父さんにぼう力を受けています」
「先生、どうにかできませんか」
そうに打ち明けたアンケートを、教育委員会は当の父親に見せてしまいました。
その子を保護したはずの児童相談所は、親元に子供を返してしまいました。
そもそも保護と言っても、容疑者の親族に引き取ってもらっていたそうです。
父親は学校や教育委員会に対して、親権を主張して訴訟を起こすと迫ったり、激しい口調で怒鳴ったりしていたそうです。
また母親に対してDVをしていた事実もありました。
「お父さんに叩かれたのはウソ」という文章を本人の手で書かせていたそうです。
親権って、そんな風に乱用できるものなんですか?
子供は親を選べません。
こんな悪魔のような親にも親権はあるのでしょうか?
まとまらないけど、まとめ
私は塾の先生です。
もしも私が生徒を親から保護したら、それは誘拐になります。
なぜなら塾は国家資格や免許が不要な任意の職業だからです。
それらが不要ということは、行政的な権限は何もありません。
私に限らず、いくら信頼が厚い人でも、いくら地元の名士でも、実の親から子供を引き離すことはできません。
それだけに、国家資格を持っている職員の立場は重要です。
学校やその上位組織の教育委員会、あるいは児童相談所は、みな資格を持った職員が働いています。
その専門性から、親を指導したり、他の親からの知恵をシェアしたりすることができます。
場合によっては警察と協力して親元やいじめの現場などから子供を保護することさえできます。
しかし今回の事件では、それがうまく機能しませんでした。
学校がサービス業になる必要なんてありません。
それは資格不要の学習塾が自由競争の中でやることです。
その上で、
そして、そんな神様を世話する悩みや苦労を親だけが背負うのは良くありません。
もちろん学校にその責任を押し付け過ぎるのもよくありません。
ましてや第3者が学校の先生に聖人君子であることを求める論調はおかしいです。
「子供は神様」みたいな認識を多くの人に共有して欲しいです。
親がクレーマーになってしまったら、学校は親に助言し、親を助言する体制をつくれません。
親でも何かを間違えたら、小さなミスで済むうちに他の誰かに指導されるべきです。
だからこそ、学校の先生には、親を指導し、時には親をも叱る、身近な存在であって欲しい。
愛情の反対は無関心。
視野の狭い大人の正論が、学校を委縮させ、結果的に親の過ちに無関心な社会になってしまったのでしょうか。
学校の先生には先生としての専門性があり、社会の組織的な役割もあります。
親ならば子供のために、学校や行政の先生方の指導を、真摯に受け入れるべきです。
親ならば、叱られる覚悟を持つべきです。
そんな風に思わされた今日この頃です。
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