
塾長です。
高校生もテスト期間です。高2までは、やっぱり定期テストが忙しいですね。高2までは辛抱強く基礎固めです。
さて、その高校2年生の今の時期と言えば、数学で苦労する生徒が続出します。数列、軌跡、ベクトル・・・「わかりません!」
特に数列の後半で扱う「群数列」で気持ちが打ち砕かれるようです。そこで今回は群数列について解説します。
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群数列とは?
- 数列を、ある規則に従ってグループ「群」に分けたものです。
- 先頭から第n番目の群を「第n群」と言います。
こうに説明をしても「なんのこっちゃ?」となるので、まずは下の例題を見た方が速いです。
群数列の解法
- 「群に分ける前の数列」に戻して考える!
- 「先頭から何番目?」で考える!!
例題を解いた後で「なるほど!」となりますから、例題と解いた後で、もう一度ここを読んでみてください。
例題
1で始まる自然数を1個、2個、4個となるように区切って群に分ける。つまり、第n群の個数が
個となるようにする。
(1) このとき第n群に含まれる数の総和を求めよ。
(2) 1000は第何群の何番目か。
(1)の解答
方針
第n群に含まれる数の総和を
例えばn=4の
第4群の先頭8と末尾15を考えれば
である。そして、
先頭の 8 = 第1群の項数1 + 第2群の項数2 + 第3群の項数4 + 1
末尾の15 = 先頭8 + 第4群の項数8 - 1
となっている。
よって、第n群の先頭の数が i 、すなわち先頭から i 番目であったとすると、
である。
また、第n項の末尾がj 、すなわち先頭から j 番目であったとすると、j は i + 第n群の項数 - 1 だから、
である。
以上から、題意は
を求めることである。
そこで、まず i を求める(i を n で表す)。次にそれを上の式にあてはめて計算する。
解
第n群に含まれる項の数は
等比数列
の和の公式
を思い出そう!
だから第n群の先頭は、数列全体の先頭から数えて
番目である。よって
以上から、
第n群に含まれる数の総和は
(2)の解答
方針
まず、1000 が第何群にあるかを考える。
前問から、先頭から数えて、第n群の先頭の項は
なるnを考えればよい。
解
1000が第n群にあるとすると
である。
であることから、この不等式を満たすのはn=10のとき。
すなわち、1000は第10群だとわかる。
第10群の中で、1000は先頭の512から数えて、
以上をまとめて、
1000は 第10群の489番目
さて、今回は1つの例題を通じて、群数列の解法の流れを解説しました。ここまで理解できたら、再び冒頭に戻って「群数列とは?」の部分を読み返してみてください。それで頭の中が整理できれば幸いです。
他にも次のような例題をよく見ます。
他の例題は?
問
2で始まる偶数数を1個、2個、3個となるように区切って群に分ける。つまり、第n群の個数がn個となるようにする。
第n群の先頭の項をnの式で表せ
問
1で始まる奇数を1個、3個、5個となるように区切って群に分ける。つまり、第n群の個数が2n-1個となるようにする。
第n群の末尾の項をnの式で表せ
などです。
群数列をマスターして、定期テストを無事に乗り切ってください。
頑張ってね!
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