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【高校入試】面接対策の必勝ポイント 良い例と悪い例

面接でこれはアウト

塾長です。

私立高校の推薦入試が迫ってきました。

推薦でも不合格は出る!

推薦とはいえ、ちゃんと学力テストと面接という試験がありますよ。

そして、舐めてかかれば容赦なく落とされますので、気を引き締めて!

推薦の定員が増えてきている代わりに「選抜」の要素も強くなりつつある傾向です。

例えば、学力テストの問題。
最近は一般入試と同じくらいの難易度や問題量で出題するところが増えてきました。
ちょっと昔までは、基礎的な問題だけだったのですが、今は難しい問題も出題されます。

このように、推薦だからと油断して甘い態度でいれば、痛い目を見ます。
ですから面接も手を抜けません。

面接とは何か?

そもそも面接とは何か。

キミは答えられますか?

もしも答えられないのに準備をしているとしたら、それは準備とは呼びません。

さて、高校の立場で考えれば、面接で聴きたいのは大きく2つです。

  • キミの志望動機
  • キミが高校で頑張れる理由

面接とは、この2つのことを高校がキミに確認する「お見合い」です。

「知りたい」のではなく「確認したい」というのがポイントです。

つまり、質問の仕方を色々と変えてみて「証拠」を集めようとします。
ですから質問のバリエーションは多いかもしれません。
しかし、それも全て上の2つの「証拠集め」なのです。

ちなみに「証拠」とは具体例や実体験といったエピソードのことです。

今すぐ志望動機を書き起こそう!

そこで、すぐにやって欲しいのが「志望動機」の確認です。

何よりもまず紙に文章で書き起こしてください!

「ちゃんと考えてますよ!」

という生徒に限って、いざ書かせてみるとボロボロだったりします。

何となくできるように思えても、意外と書けないことに気が付くでしょう。
1時間でも早く危機感を持ってもらえるように、いちはやく紙に書き起こしてください。

その上で、次の事例を参考にして欲しいと思います・・・

事例で学ぼう!どこがダメで何が良いのか考えよう!

いくつか回答例を載せますから、どこがどうダメなのか、逆に何が良いのか、考えてみてください。

例題1 初級

面接官:「どうして当校を志望したのですか?」
生徒A:「はい。体験会に参加した時に、校舎がキレイで、貴校の先輩たちがとても親切に、丁寧に説明してくれたので、感動して受験を決めました。」

好印象な受け答えですが、実は質問に対する答えになっていません。
生徒Aさんには何も加点されません(減点もありません)。

なぜでしょうか?

例題2 中級

面接官:「なぜ推薦で当校を受験しようと思ったのですか?」
生徒B:「はい。自分は勉強が苦手なので一般試験では確実に合格できるか不安でした。そこで学校の先生に相談し、親の勧めもあって、推薦の方が自分に合っていると思うようになったからです。」

ちょっと質問が意地悪なので中級にしました。本当のことを答えているので、誠実な印象です。
しかし、これも生徒Bには加点がありません。減点もされないとは思いますが、もしも普通科であれば減点されるリスクが僅かにあります。

なぜでしょうか?

例題3 中級

面接官:「本校を志望した理由を教えてください。」
生徒C:「あ、は、はい。ぼ、ぼぼ僕は、じ、柔道部を頑張ってきました。き、き貴校の柔道部も、つ、強い、、、あ、県大会で、いつも優勝しているのを、いつも見ていまして、、、えっと、、、ふぅ、、、えっと、、、」
面接官:「ゆっくりでいいですよ。」
生徒C:「はい、ありがとうございます、、、そ、それで最初から志望していたのですが、た、担任の先生から勉強をもっと頑張らないといけないと、言われましたので、えっと、それで、一生懸命に勉強して、なんとか学校の先生から推薦が、もらえるようになって、それで受験できるように、なりました。よ、よろしくお願いします。えっと、、、い、以上です。」

とても緊張してしまったのか、どもったり止まったりしてしまいました。面接官からフォローされて後半は少し流ちょうになりました。
こんなボロボロな受け答えでしたが、ちゃんと生徒Cには加点されました。そして減点はありません。

なぜでしょうか?

何を質問されても、その真意は同じです

上の3題について、どうでしたか?
ちょっと簡単すぎましたかね?

それでは、解説です。

ポイント

もう1度書きますが、面接官が確認したいことは次の2つです。

  • キミの志望動機
  • キミが高校で頑張れる理由

つまり、この2つの情報が回答に含まれていれば加点されます。

例題1の解説 何も言ってないのと同じ

生徒Aの回答には、生徒A自身が何を考えて志望したのかが、全く含まれていません。
いくら高校を褒めても、面接官からしてみれば、生徒A自身のことが何も伝わってきません。

面接官は褒められて悪い気はしませんが、点数をあげたくても、あげようがありません。

幸い減点はありませんから、合格できるか否かは定員次第です。
だれか1人を落とさなければ・・・となったら、少しリスクが出て来ます。

推薦と言っても多くは集団面接です。
質問は2つか、せいぜい3つ。

そんな中で、他の質問で挽回する必要性が出てきてしまいます。

もしも面接官が親切なら

「例えば、具体的に当校の何が良かったですか?」

などと追加の質問をくれます。
そこで挽回しましょう。

逆に追加の質問が無く、ニコニコ和んでスルーされてしまう方が不利ですよ。

例題2の解説 あるある的な失敗

これも例題1と同じです。生徒B自身の志望動機が回答に含まれていません。
回答したのは「きっかけ」でしかなく「動機」ではないからです。

それ以前に、推薦入試が勉強しなくて良いことの言い訳にされてしまったら、高校としては面目丸つぶれです。
勉強の努力が足りないし、それを気づいた後でも努力をしようとしなかった。そんなふうに受け取られてしまったら減点されるリスクさえあります。

一般受験は1点の差で合否が決まります。そういう競争が苦手な人もいます。また5教科の点数には表れない良さが人にはあります。
だから推薦入試のように、多面的に評価できる入試制度があるのです。

確かに一般入試に比べて5教科の点数は大目に見られるかもしれませんが、その代わり、入学後も頑張り続けることや、自分の適性を伸ばし続けることを期待されているのです。

それができるかどうかを質問で確認されているのです。

その期待に応えるような回答になっていませんでした。
もしも面接官が厳しくて、期待を裏切る回答だと受け取られてしまったら減点されます。

例題3の解説 アナウンサーの面接ではありません

生徒Cの回答には、「話し方」と「話した内容」の両方が気になると思います。

もしもこの生徒が「アナウンス学科」とか「接客科」などというコースの面接に挑戦しているのであれば、このような話し方をしてしまったら、まず合格できません。

しかし、少なくとも愛知県にはそのような高校は無いです。

生徒Cは、ちゃんと考えて準備して来たであろう回答を、真面目に思い出しながら最後まで答え切っています。
しかも、高校で頑張りたいこと、つまり「志望動機」を明言しています。
そして、推薦をもらえるように勉強を頑張ったというエピソードは、文武両道で「入学後も頑張れる」という「証拠」になります。

むしろ回答としては完ぺきな内容だったと言えます。

こんなに良い生徒だったら、話し方が少しくらい苦手でも、それも含めて入学してから頑張ってもらえれば良いと思えてしまいます。
話し方のことなど、とても小さな問題です。

ということで、この生徒は間違いなく合格します。

エピソードの話し方

面接のポイントについて、大枠は上に書いた通りで、とてもシンプルです。

続いてエピソード、つまり「証拠」の言い方について、少し細かいポイントです。

過去より未来に重点を置くこと

例えば、こんなことです。

面接官:「あなたの短所は何ですか?」
✖生徒:「やったらやりっぱなしな所です。例えば学校の課題は真面目にやりますが、見直しがおろそかでした。」

これはダメですよね。
短所は過去のこと。それはそれとして「未来をどうしたいのか」も答えましょう。
こんなふうにしてみてください。

面接官:「あなたの短所は何ですか?」
〇生徒:「やったらやりっぱなしな所がありました。例えば学校の課題は真面目にやりますが、見直しがおろそかでした。そこで、やることを絞って、その代わり徹底してやるように心がけています。他の問題集にいろいろ手を出さず、その代わり学校の課題の見直しを繰り返すようにしたら、テストの点数も少し上がりました。中3になってからやり始めたことなので、今後も続けていきたいと思います。」

こんな感じで、自己管理をちゃんとしていて、今後も工夫して頑張っていきます、みたいな未来志向で回答します。

そして、このうような回答を準備することも、前向きに考える練習です。
ある意味、これも勉強です。

自分で自分を褒めないこと

自分について良いことを言うのが自己PRです。しかし、ここに落とし穴があります。

みんな自分で自分を褒めちゃうんですよね。
自己PRでありがちなミスです。

面接官:「あなたの長所は何ですか?」
✖生徒:「はい、明るく活発な所です。私はいつも元気よく挨拶し、学校の行事には何でも積極的に参加してきました。」

自画自賛しても、面接官には信じてはもらえません。
だから学校の先生や友達に褒めてもらいましょう。

面接官:「あなたの長所は何ですか?」
〇生徒:「はい、明るくて元気だと部活の仲間たちから言われます。校内の練習試合でも公式の大会でも変わらずに大きな声で仲間を応援したり、声を掛けたりしました。特に仲間がプレーに失敗したときほど、笑顔を維持して次のプレーに影響が出ないように気を遣いました。」

周囲の人から自分はどのように評価されて来たのか。
それを冷静に受け止めて、あくまでも事実の範囲で語った方が良いです。

固有名詞を使いまくること

面接に限らず、やりがちなのが「抽象的に話す」「ぼんやり話す」というミスです。
変に一般化してしまい、かえって「何を言っているのか分からない」という状況です。

面接官:「中学生活で最も頑張ってきたことを教えてください。」
✖生徒:「はい。私は何でも一生懸命やるようにしてきました。必ずしも努力が実るとは限りませんが、頑張ることが大切だと思っております。」

分かりやすい失敗事例を挙げてみました。
この生徒が中学生活で何をして来たのか、全く分かりませんよね。
でも馬鹿にしてはいられませんよ。この類のミス、みんなけっこうやってます。

エピソードは具体的である方が良いのです。
一般論なんて不要です。

面接官:「中学生活で最も頑張ってきたことを教えてください。」
〇生徒:「はい。1つのことに打ち込んだという特別な活動は特に無いのですが、それでも私は何でも一生懸命やるようにして来ました。例えば今年はコロナ禍で文化祭が無くなり、代わりにクラス内で学習発表をすることになりました。私は授業で使うタブレットの使い方や注意事項について詳しく調べ、それを図や表にまとめて発表しました。例えば学校の「みんなの資料集」というサイトでは、どこにどんな資料があるのか分からなかったり、探し方に慣れていなかったりする友人が多かったからです。発表したら、そのままマニュアルとして全員に配りたいと、先生に褒めてもらいました。」

いつ、どこで、だれが、どのように、何をしたのか。

5W1H

って、よく言うでしょう。それを明確にしましょう。
それが具体的ということです。
固有名詞を使いまくれば、自然にそうなります。

話の大小は関係ありません。
人に誇れるようなエピソードである必要もないです。そういうのが1つも無くても大丈夫。ない方が普通。

ですから、自分が一生懸命やったこと、ちゃんと考えてやったことを、小さなことでも良いので、具体的に、こまかく、はっきりと答えましょう。

自分の言葉で書こう

このように、面接の準備として、まずは文章に書き出してチェックをしていってください。
そして上のような観点で問題があれば、どんどん修正していきましょう。

ただし、必ず自分で書くこと。

たまーに、保護者や家庭教師に書いてもらって、それをただ暗唱しているような人がいます。

何も準備をしていないよりは、まだ「まし」です。
ただ気がかりなのが、自分で書き直していないことです。

自分のことなのに、最後まで人任せ。
人から渡されたものを、ただ覚えるだけ。

そういう人は、必ず何でもかんでも人のせいにします。
ろくな人生を歩みません。

人として、それはやってはいけません。
周囲の大人にしてみたって、そういう過保護は良くないですよ。

そして、鋭い面接官であれば、自分の言葉か他人の言葉かなんて、すぐに見抜いてしまいます。

「対策なのだから、別にいいじゃん。」

そういう人は、まぁそういう価値観なので「論理的には、そうですね。」としか言いようがありません。

でも、高校側からしてみたら、どうでしょう。
たぶん、そういう生徒は絶対に入学して欲しくはないでしょうね。

だって、きっと本人は何も頑張れないだろうし、そういう過保護なタイプの保護者は、きっとクレーマー予備軍です。
関わりたくはないでしょう。

ですから見抜かれてしまえば、確実に落とされます。

対策で人からアドバイスを受けたり添削してもらうのは良いことですよ。
指導やアドバイスならね。
むしろ成長のチャンスなので、どんどんやってください。

でも、丸投げは絶対にダメですよ。

一般入試から面接が消えている!?

※ 例年通り公立高校入試では面接があります。混同しないようにお気を付けください。

私立高校の一般入試では、今年から面接が無くなっているケースが増えています。

もちろんコロナ禍の影響だと思います。

もう一度、よく出願要綱を確認するようにしてください。
また出願方法(受験方法)によっても異なるので気を付けますよう。

もちろん高校から中学校へ連絡がいっているでしょうから、不安ならば担任の先生にも確認してみましょう。

コロナ禍の第3波。
2回目の緊急事態宣言が出されているにもかかわらず、なかなか沈静化してくれません。

すでにメディアは「ウィズ・コロナ」(with コロナ)という言葉を使い始めています。
全部ではありませんが、今後も面接を課さない試験が広がっていくのでしょう。

 


ヒーローズ植田一本松校の進学実績

卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたりますが、当塾の理念に反するので生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。

国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校

私立高校

中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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〒468-0009
名古屋市天白区元植田1-202 金光ビル2F
TEL:052-893-9759
教室の様子(360度カメラ) http://urx.blue/HCgL

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