塾長です。
受験も大詰めです。
今朝の名古屋は雪でしたが、私立高校の受験と重ならなくて良かったです。
その私立高校の受験結果も、そろそろ出そろう頃です。
さて、来年の高校受験はどうなるのでしょうか?
1年の見通しを書いておきますので、高校受験の勉強計画で何か迷ったら読んでみてください。
マイペース、新研究、整理と対策
中学2年生のみなさん、
きっと学校から受験勉強の教材を紹介されている頃だと思います。
毎年1月末~2月末までの間に配られます。
その教材の名前は、次のどれかです。
- マイペース
- 新研究
- 整理と対策
これらのうち、どれか1つの案内が学校から配られているでしょう。
植田中や御幸山中では「マイペース」か「新研究」を交互に採用しています。
ちなみに2022年度は、植田中がマイペース、御幸山中が新研究を選択しました。年によります。
そして、この案内が配られたら、
必ず購入しましょう!
重要なので、もう一度。
必ず購入しましょう!!
この教材は、中学校の中で真剣に考えられて選ばれます。
毎年ちゃんと窓口担当の先生が立って、購入の相談にのってくれます。
おすすめの理由
学校から紹介される教材の多くは購入しなくても良いですが、これだけは絶対におすすめです。
その理由は次の通りです。
- 塾や書店で購入するよりも安価
- 3年間のまとめが1冊ですむ
- 教科書や入試の出題範囲を守っており、単元の抜け漏れがない
- 最新の教科書改訂にも対応している
- 学校の朝学と連動しやすい
- 定期テストの実力テスト部分の対策に使いやすい
- 章構成が分かりやすい(前半の基礎編は1学年10単元と明確)
- 自宅の受験勉強でやることが明確になる
- 塾から受験勉強の家庭学習方法をアドバイスしやすい
- 長年の実績があり、他の教材とは一線を画す品質
- みんなが持っている
注意点
- お下がりはダメ(新品を買いましょう)
- 後から買えない
- 書店では買えない
- 日進市の中学校ではあっせんされない
- 学校で紹介される過去問集は買わない(粗悪品です)
教科書改訂や指導要領の改訂が続きました。
お下がりの教材では、新しい単元や出題傾向に対応できません。
入試対策の教材は最新のものを使うのが鉄則です。
また、夏休みになってから「やっぱり欲しい」と言っても買うことができません。
およそゴールデンウイーク前には在庫が無くなります。
在庫が残っていれば学校から取り寄せてもらえますが、学校の先生のご迷惑になります。
みんなと一緒に購入しましょう。
なお、学校で紹介されるものを全て買う必要はありません。
たとえば公立高校の過去問集が紹介されますが、これはダメな商品です。
高校入試の過去問は東京学参や英俊社のものを書店やネットショップなどで購入しましょう。
もっとも、過去問に着手できるのは夏休みの基礎固めが終わってからです。
後で書きますが、過去問は秋から着手してください。
愛知県の高校受験(2023年1月~3月)
来年から受験方式が変更されます。
まずは情報のソースからまとめていきます。
公立高校の新しい入試制度
以下から公式パンフレットをダウンロードできます(愛知県教育委員 2021/11/17)
パンフレット「令和5(2023)年度入試から公立高校の入試制度(全日制課程)が変わります!」について
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kotogakko/368047.html
今の時点(2022年2月5日)で発表されているのはこれだけです。
より詳しい発表が6月頃にされるようです。
私立高校の入試日程について
入試の方式に大きな違いはありませんが、全体的に日程が早くなります。
以下から公式発表の資料をダウンロードできます(愛知私学協会 2021/11/22)
令和5年度入試 愛知県私立高等学校生徒募集日程等
https://www.aichi-shigaku.gr.jp/file/R05nyushibi-yokoku.pdf
変更のポイント
上記を踏まえて重要なポイントをまとめます。
全体的に入試の日程が早まる!
私立も公立も、今までより10日くらい試験の日程が早くなります。
ただし他県に比べて早い日程なのかと言えば、そうでもありません。
たとえば来年度は次のようになります。
2023年度の場合
- 私立推薦: 1月16日~17日
- 私立一般: 1月20日~24日
- 公立推薦: 2月6日
- 公立一般: 2月22日(学力検査)および24日・27日(面接)
なお、公立高校の面接は実施される高校とされない高校があります。
来年度から、面接を実施するか否かは、高校側で個別に決めるようになります。
公立高校の試験回数が1回だけになる!
愛知県の場合は公立高校を2校まで併願できます。
高校がAグループとBグループに分けられていて、それぞれ1校ずつ選択できる制度だからです。
今後も2校を併願できます。
しかし問題は試験の回数です。
今まではAグループとBグループで試験日が異なり、志望校ごとに試験を2回受けていました。
しかし、来年度からは試験が1回にまとめられてしまいます。
つまり学力試験のチャンスが1回しかありません。
1発勝負です。
公立高校の入試がマークシート方式になる!
中京高校のように、これまでもマークシート方式の試験形式を採用していた私立高校はありました。
来年度からは、公立高校の入試もマークシート方式になります。
詳細は6月頃の発表です。
公立高校は合格判定の方式が増える!
これまで3通りの判定方式が、次のように5通りに増えます。
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲが従来どおりですが、さらにⅣとⅤが追加されます。
- Ⅰ 評定得点(90) + 学力検査得点(110) = 200点満点
- Ⅱ 評定得点(90)×1.5 + 学力検査得点(110) = 245点満点
- Ⅲ 評定得点(90) + 学力検査得点(110)×1.5 = 255点満点
- Ⅳ 評定得点(90)×2.0 + 学力検査得点(110) = 290点満点
- Ⅴ 評定得点(90) + 学力検査得点(110)×2.0 = 310点満点
いわゆる、Ⅰがバランス型、ⅡとⅣが内申重視型、ⅢとⅤが学力重視型の試験タイプです。
ただし、ⅣやⅤが追加されて影響があるのは、ボーダーライン上に並ぶ数パーセントの生徒たちだけのようです。
- 評定得点 … 中3学年末の通知表 5段評定×9教科×2=90点満点
- 学力検査得点 … 2月24日の学科試験 22点×5教科=110点満点
なお、どの方式を採用するかは高校側が決めます。
概ね、合格偏差値の高い高校や難関大学への進学率が高い高校ほどⅢやⅤを選択する傾向が強いです。
2学期までが勝負になる!
もっとも影響が大きいのは、試験日程が約10日も早まってしまうことです。
詰め込みの日程がヤバイ!
今年の日程感覚に重ねてみると、そのヤバさが分かります。
特に「学年末テスト」と「私立一般入試」の間を見てください。
2022年(従来の制度)
- 3学期始業式 1月7日
- 学年末テスト 1月18日~19日
- 私立推薦入試 1月26日
- 私立一般入試 2月1日~3日
- 中学卒業式 3月3日
- 公立入試 3月7日~11日
これが来年は
2023年(新しい制度)
- 3学期始業式 1月6日
- 私立推薦入試 1月16日~17日
- 学年末テスト 1月17日~18日 ??
- 私立一般入試 1月20日~24日
- 公立推薦入試 2月6日
- 公立一般入試 2月22日~27日
- 中学卒業式 3月7日
などと変わります。
半数の生徒は学年末テストを捨てる?
来年からは、私立高校の一般入試には2学期までの内申しか反映されなくなるようです。
日程的に見て、3学期の成績を気にするのは、公立一般入試を受験する生徒のみとなるでしょう。
これまで一般入試であれば、私立も公立も、3学期までの内申点が反映されてきました。
しかし来年からは、3学期の成績が関係するのは、公立一般入試のみとなります。
つまり多くの生徒にとって2学期までの成績が重要になります。
【追記と訂正】
すでに早い受験日程を実施している他県の先生に聞くと、公立高校でも2学期までしか内申に含まれないそうです。
つまり3学期の定期テストは重要ではなく、私立高校の入試対策を完全に優先するそうです。
さらに愛知県内でも情報の早い中学校や塾の先生に聞いてみると、公立高校でも同様のことをおっしゃっています。
愛知県の公立高校入試でも、3学期は内申に含まれなくなる可能性があります。
公立一般入試は修羅の道?
さらに、大きな問題があります。
学年末テストと私立一般入試の日程が近すぎる問題です。
どちらの対策を優先したらよいのでしょうか?
私立が本命の生徒は、学年末テストは捨てればよいです。
どうせ3学期の内申は受験には無関係です。
しかし、公立が本命の生徒はそうはいきません。
私立高校の入試対策も、学年末テストの対策も、両方しっかりする必要があります。
それなのに、この日程間隔。
両立ができるのでしょうか?
一般入試を受験するなら2学期までに教科書を終わらせるべき!
こんな修羅の1月を乗り切るためには、12月までに実力を完成させるしかありません。
要するに2学期までに教科書を全て終わらせます。
遅くとも12月中旬までに教科書を終わらせて、12月下旬には私立の過去問を解きつつ、学年末テストの対策もする、という勉強になるでしょう。
学校の進度に合わせていたら、もう受験どころではないのです。
あるいは、学校の学習スピードが今までよりも早くなるのかもしれません。
そんな感じで、2学期も過酷な期間になりそうです。
するとさらに逆算して、夏までに基礎を固めておかなければ、2学期も乗り越えることができません。
何が何でも夏までに基礎を固めよう!
ということを逆算して考えてくると、もう夏休みまでに、いかに勉強したかで勝負が決まりそうだということです。
2学期に入ってしまうと、勉強がスピードアップして、復習をする余裕などなくなります。
夏休みまでに1年生、2年生、3年1学期の復習をがっちり固めておく必要があります。
今までのように秋から大逆転というのは難しくなるでしょう。
模試の形式がすぐに対応できない!
もう1つ、注意です。
4月から始まる愛知全県模試。
すぐにはマークシート方式に対応できないそうです。
(愛知県からの発表が急だったので、これは仕方がないです。)
おそらく第1回~第3回くらいまで、従来の記述回答形式で実施される見込みです。
マークシートに対応できるのは、おそらく第4回あたりからでしょう。
ちょっと練習不足が心配です。
まとめ
いま中学2年生の諸君は、新しい入試制度で受験に臨みます。
その影響で3学期にはテスト対策も私立入試対策も十分にやる時間が取れません。
2学期は学校の授業が加速して着いていけなくなるリスクがあります。
あるいは12月中旬までに独学で教科書を全て終わらせる必要があります。
12月下旬から冬休み中は、私立の過去問を解きつつ、学年末テストの対策もする、という過酷な勉強になるでしょう。
そんな2学期を乗り切るためには、夏休みまでに基礎固めを完成さておく必要があります。
来年からは、夏期講習が最後の砦になるでしょう。
夏休みは1日10時間、1か月で400時間くらい勉強する必要があるでしょう。
学校でマイペースや新研究を購入し、1学期~夏休みの内に、ガンガンやりつくしておきましょう。
秋になってから「受験対策をして欲しい」とお問い合わせがくることがありますが、来年度はお断りするかもしれません。
基礎固めがお済であればお受けしますが、その時期から対策を考える時点で基礎固めがされてないケースがほとんどです。
秋から逆転するには、知能指数(IQ)125以上(上位5%)くらいでないと、ちょっと無理だと思います。
進学実績
卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたります。生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。
国公立大学
名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学
私立大学
中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学
公立高校
菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校
私立高校
中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校
(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校
天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校
※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒
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