塾長です。
昨日は高3のお母さまからお礼のメールをいただきました。第1志望の大学に合格したそうです。詳細は伏せますが、不運な〇〇からの逆転合格でした。すごく立派でした!本当におめでとうございます。
この生徒はドラマチックなエピソードが盛りだくさんなのですが、お母さまから許可が得られたら後でブログにしますね。
中2、高2の君たちへ
さて今日のブログは、
これから受験生になる、あなたたち。
2月の時点で、中学2年生と高校2年生のあなたたち。
そう、そこの君たち!
植田中学、御幸山中学、牧の池中学、神丘中学、日進西中学、
菊里高校、天白高校、日進西高校、東郷高校、緑高校、愛工大名電高校、南山高校、愛知高校、東邦高校などの私立高校、
へ通っている2年生の皆さんに向けて書きました。
前半は心構え。後半は勉強の仕方についてです。
受験まで1年を切ってますよ!?
周りの先輩方の進路決定や合格の話しを聞いていると、
「あー、来年は自分の番かぁ。」
って思いますよね。
でも、ちょっと待ってください。来年どころか、今年ですよ。もう1年は無いですから。
下手すれば、
あと11か月!?
くらいしかないですよ。
大学受験生なら、大学入学共通テストが1月です。AO入試や推薦なら夏に大学訪問がありますよね。
高校受験生なら、私立高校の一般入試が2月上旬。推薦なら校内の内定が12月です。
どうみても1年ありません。
すぐに始めるべき受験勉強
ということで、中2や高2の君たちは、もう立派な受験生でございます。
そんな君たちに、今の時点で知っておいて欲しいことがあります。それは受験勉強の正しい準備です。
と、その前に、次のことを押さえておきましょう。
勘違い禁止!「基礎」の正しい意味とは?
多くの受験生や保護者様が勘違いしがちなことがあります。私も受験生のとき、そうでした。この勘違いにハマると勉強しても成績が伸びません。
それを先に対策しておきます。
それは「基礎」の意味を勘違いする事です。絶対にやってはいけません。
次の比較を見れば「はっ」と気づかされるでしょう。
「基礎を固める」とは・・・
× やさしい問題を解く
〇 教科書の内容をぬけもれなく頭に入れる
そうです。そういうことです。
もう少し言い換えます。
「基礎を固める」勉強とは・・・
× 問題集が10で教科書確認が0
〇 問題集が6~7で教科書確認が4~3
このように書くと、実践的なイメージがわきやすいでしょう。教科書は大切ですが、教科書だけじっと眺めていても頭に入りません。
- 問題を解く中で色々な「気づき」が生まれる
- そうすると脳が活性化して関連した情報が頭に入りやすくなる
- その状態で教科書(基礎)を確認していく
この繰り返しです。
だから問題を解く時間が6~7で、教科書が4~3です。
「今まで気づかなかったけど、教科書って、すげー良くできている。」
そんな風に感じられるようになれば、もう偏差値60超えてます。
難問を解けなくても、基礎を徹底しただけで高い偏差値が取れるものです。まずはそこが本当の第一関門です。
夏までは基礎徹底の教材に絞れ
とかく、夏までは上で見たような基礎を固めることに励んでください。
高校受験も大学受験も、夏休みまでは徹底した基礎固めをしましょう。それに相応しい教材を選んでください。よって2月のこの時期は、次のことを頭に叩き込んでおきましょう。
高校受験生
教科書だと何が重要か分からない・・・初学者はそうに思いますよね。そこでお勧めの教材を書いておきます。
名古屋市の中3生
名古屋の生徒なら学校が共販してくれる「新研究」または「マイペース」を必ず購入してください。5教科で7,500円前後です。この値段で基礎固めができるのですから、絶対にケチらないでください。サブノートなどの付属品もあるようですが、それらは学校の先生のお勧めに従えばよいです。
また、兄弟や親せきのお下がりは、あまりお勧めしません。書き込んであったら取り組みにくいですし、教科書改訂や移行措置などに未対応で、そういう差分に限って入試に出るものです。
日進市の中3生
日進市の生徒は、残念ながら良い共販がありません。むしろ粗悪品が共販されているようなので買わない方が良いです。いかにも天下りした職員が「過去問を適当に集めて作りました」的な問題集が共販されます。いきなり春から過去問に挑戦なんてあり得ません。解説がついていないし、印字もきれいではないので、お勧めしません。
それでは、どうするかというと、日進市は5教科全てに問題集が配られていますよね。これは名古屋市より恵まれています。ですから特に新しいものを買う必要はありません。中1~中3までに配られてきた5教科の問題集を解き直していけばOKです。
学習塾で買えと言われたら?
下手な学習塾の問題集を買わされるより、上に挙げたものをやる方が無難です。学習塾で販売する受験生用の問題集も「過去問シャッフル系」が多いので、春から取り組むには早いです。秋以降に活用してください。とにかく夏までは基礎固めが大切なのですから。
大学受験生
私立大学を受験するなら、夏まで基礎徹底です。
ただし国公立大学を志望するなら話が別です。今の時点で高1~高2の基礎が徹底されていないとまずいです。特に名古屋市内の国立大学ともなれば、受験勉強は1年では足りません。
何はともあれ、基礎徹底に適した教材ですね。
すべては無理ですので、英語と現代文を例に紹介しておきます。
英語と国語は長文読解の力を養ってください。古典もです。長文解釈を講義しているような参考書がお勧めです。実況中継本または動画教材が良いでしょう。
英文法や古典文法はもちろん大切ですが、できれば高2までに仕上げておきたいです。まだ未完なら並行してやりましょう。それに長文解釈の中で文法を確認していく方が、実践的で頭に入りやすいです。文法だけやる、単語だけやる、という極端な方法は時間が無駄になるので避けてください。
ポイントは、
長文解釈と文法と単語を全て平行でやる!
です。長文をやる中で、文法と単語を見直していきましょう。
英語長文の実力をつけるなら、例えば「やっておきたい英語長文300」(川合出版)が基礎固めに使いやすいです。
ただしこの問題集は、中学英語ができていて、高2までの定期テストである程度点が取れている人でないと解けないかもしれません。
中学から英語が苦手だったという人は、根本的に頭を英語脳に改造する治療が必要です。その場合は「英文解釈教室 基礎編 伊藤和夫著」(研究社)がお勧めです。今から読み始めてください。
もちろん英文法や単語帳も大切です。しかしそれらの参考書は多くの高校で配布しているものがあると思いますので、それで良いと思います。
くりかえしますが、重要なのは、長文解釈の中で文法や単語の知識を「使う」「引き出す」ということです。長文を解釈しながら既存の文法や単語を見直していってください。文法書や単語帳は学校から配布されたものや自分が気に入っているものでOKです。
続いて現代文です。
現代文ならば出口先生の「システム現代文 ベーシック編」と「システム現代文 バイブル編」(どちらも水王舎)が鉄板ですね。
そもそも現代文はちゃんと勉強する学生が少ないです。しかし適当に読んで点が取れるほど甘くはありません。まずは「読み方」を頭に叩き込みましょう。知っているようで全く知らないものですよ。一字一句を正確に読むということを、まず身に着けること。これが現代文の基礎です。
似たような参考書に「船口の最強の現代文」(学研図書)もあります。こちらも定評があります。
シリーズが何冊かあるようです。
出口先生か船口先生か。好きな方をお使いください。
それから現代文は語彙力も大切です。言葉を知らなければ勘違いを起こします。お勧めが「現代文 キーワード読解」(Z会出版)です。
以上、ここまで書籍で紹介しましたが、動画の方が解りやすい人も多いでしょう。その場合はベリタスなどの動画教材を使いましょう。
ベリタスはヒーローズの教室でも受講できますので、お問い合わせください。
国立大学は難易度が段違い?
最後に大学受験について補足しておきます。
大学受験は高校受験とはレベル感覚が全く違います。もっとも感覚が違うのが、国立大学の受験の難易度でしょう。
国立か私立か早く決断すべき
「できれば国立大学で。ダメなら私立で。」
という感覚で受験に臨んではダメです。私立大学なのか国立大学なのか。最初からキッチリ決めて対策しなければ全く歯が立ちません。
まず、私立と国立で受験に必要な科目の数か変わってきます。国立なら7科目が普通です。私立なら3科目のみが普通です。国立に必要な科目数は私立の2倍以上です。
私立大学は科目が少なく、マーク形式が主流である代わりに、合格点が高くなります。3科目の中で苦手部分を無くさないといけません。受験科目を早く決め、選択と集中で偏差値を上げる必要があります。
国立大学は科目が多く、二次試験は記述試験です。問題の難易度が高く点が取りにくいです。解答用紙の書き方や部分点をとる練習などをしておく必要があります。
名古屋で国立大学を目指すなら高1から勉強
名古屋の生徒たちは地元志向が強いです。少しでも良い高校へ進学すれば、みんな高校受験のノリで
「国公立大学を目指します。」
などと言います。
しかし愛知県の国立大学は、どれもレベルが高いです。
名古屋大学、名古屋市立大学、名古屋工業大学です。
全国から受験生が集まってきます。
中学の時にクラスで1番だったくらいの実力では、このクラスに合格できるか分かりません。
例えば、あなたが理系の高校2年生だったとします。
今の段階で、数1Aや数2Bの教科書が頭に入っていないようなら、かなりヤバい状況です。三角関数に関連する公式が20個くらい書き出せるか、つくり出せるようでなければ、非常にまずいということです。
これが教科書レベルの知識、つまり「基礎」です。そういう基礎を遅くとも3月末までに覚え直しましょう。それができないなら、地方の国公立大学や私立大学も検討を始めてください。物理的に勉強時間が足りません。
逆にたどれば、部活と両立するなら高1からしっかり勉強していくことです。高1をサボってしまった人は、部活を止めて高2から猛追しましょう。
高3は全員が頑張ります。頑張るのが当たり前なので差がつきにくく、ましてや逆転も難しくなります。ですから高2最後のこの時期に、1カ月でも早く受験勉強をスタートして、少なくとも「基礎の徹底度合」で差をつけるしかありません。
合格して来た先輩たちは、自分が想像している以上の努力をしてきているものです。
がんばりましょう!
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