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文法

【勉強の仕方】簡単なようで難しい英文。やっぱり文法は大事

簡単だけど難しい英語

塾長です。

きのうの中日新聞で、アマンダ・ゴーマンさんの特集がありました。
バイデン米大統領の就任式で詩を朗読した女性です。

アマンダ・ゴーマンさんの詩

彼女の詩が世界的に大絶賛されています。
YouTubeでも流れていました。

新聞の紙面やCNNのニュースサイトに載っていたので、読んでみました。

けっこう難しい・・・いや、それほど難しくはない・・・あ、やっぱり難しい。
これ、入試に出たら嫌だよなぁ・・・

そんな感想でした。
受験とは関係なく味わいたいものです。

その詩の冒頭を少しお見せしますね。
辞書や参考書を見ながらでOKですから、ちょっと読んでみてください。

The Hill We Climb

(1) When day comes we ask ourselves,
(2) Where can we fined light in this never-ending shade?
(3) The loss we carry,
(4) a sea we must wade
(5) We’ve braved the belly of the beast
(6) We’ve learned that quiet isn’t always peace
(7) And the norms and notions
(8) of what just is
(9) Isn’t always just-ice
(10) And yet the dawn is ours
(11) before we knew it
・・・

Amanda Gorman さん (詩の冒頭のみ)

※ブログの構成上の都合で行番号を追加してあります。

英文は「思い込み」で訳せなくなる!?

さて、ちょっと訳してみてください。
まずは1行目です。

(1) When day comes we ask ourselves,

なになに・・・あれ、語順がよく分からない?

・・・いきなり難しくないですか?

とりあえず「詩」なので、細かな文法はアレンジされています。まぁ、芸術作品ですから。
ということで、教科書通りに補足するとこうなります。

(1′) When day comes, we ask ourselves,

中学2年生が習います。

「接続詞の文が最初にきた時は、主節の前にカンマをつけるべし」

でしたよね。
だから学校で教わった通り、カンマを付け加えました(赤文字の部分)。
これで教科書通りです。

さて訳してみましょう。

「日が来たとき、私たちは私たち自身に尋ねます。」???

もしもこんな和訳になってしまったら、もうハマり込んでしまいます。
詩の2行目以降を読む勇気が無くなります。

ポイントは、 day という英単語の意味の取り方です。

・ the day: その日
・ a day, one day: ある日
・ day: 日中、昼間

つまり day の意味は大きく2種類。

・ a や the などが付く → カレンダー上のどこかの「日」
・ 何もつかない → 「日中」

というように、意味が2通りに変わります。
この違い、もしも

day and night 「昼と夜」

のように使われていたら、すぐに day を「日中」の方の意味だと分かったでしょう。
しかし今回のように、文中にパッと出てきてしまうと、経験した回数の多い「日」の方だと思い込んでしまいます。

英語の長文読解で、こうした「思い込み」でドハマりすること、ないですか?
けっこうあると思います。

ということで、正しく「日中」で訳せば次のようになります。

「日中が来たとき、私たちは私たち自身に尋ねます。」

つまり

「夜が明けたとき、私たちは自分に問います。」

こんなふうに、ちょっとした違いで、英語1行の意味が分かる、分からないが変わってしまいます。

最後の1文字まで気が抜けない!?

さて、ここでクイズです。

よく見ると1行目の文は、最後がピリオドではなくカンマです。

(1) When day comes we ask ourselves,

文の最後なのにピリオドではない。
詩ですから、きっと何か意味のあるアレンジでしょう。

なぜ、アマンダさんは、わざわざピリオドをカンマにアレンジしたのでしょうか?

みなさん、分かりますか?

ヒントは、続く2行目です。

(2) Where can we fined light in this never-ending shade?

どこからどう見ても、1つの独立した疑問文です。

ですから、やっぱり1行目は文の終わりのピリオドしかない?

いえ、1行目をよく見てください。
中2では、ask の使い方をこう習ったはずです。

・ ask [人] [内容] 「 [人] に [内容] をたずねる。」

1行目では、まだ ask の続く [内容] が書かれていません。
つまり、その内容が2行目です。

試しに、1行目と2行目は間接疑問文(中3)を使って、

When day comes, we ask ourselves where we can fined light in this never-ending shade.

と繋げてしまうこともできそうです。
このように1行目と2行目を1つのかたまりと見なせば、確かに1行目の文は、まだ終わりではありません。

なぜ、アマンダさんは、わざわざピリオドをカンマにアレンジしたのか?

それは、1行目が2行目に続く問いかけだったからです。
気持ちとしては文末ではないからでしょう。

言い換えると、

2行目は、

Where can we fined light in this never-ending shade?

でもあり、同時に

where we can fined light in this never-ending shade.

でもある、ということなのかもしれません。
もちろん詩ですから、色々な解釈を楽しめるでしょう。

みなさんは、どうお考えですか?

このように詩の朗読は難しいです。
とはいえ、言葉や文字の1つ1つに込められた意味を読み解こうとすれば、文法の1つ1つを使うことになります。

もちろん、こんなことまで入試では問われません。
それでも、入試で得てきた知識でも、ちゃんと朗読を楽しめるというワケです。

やっぱり英文法って大切ですよね!

ちなみに2行目以降の和訳は、こうなるそうです。

和訳の例

大統領就任式で注目を集めたアマンダ・ゴーマンさんの詩を、ここでもう一度読んでみてください(2021/1/28)」(esquire.com)

難しくないのに読めない英文

例えば、一昨年のセンター試験の小説文。
それほど難しい文章ではありませんでした。
使われていた英単語も、それほど難しいものはありませんでした。

それなのに、

読んだ内容が頭に入ってこない・・・
情景が思い浮かばない・・・

そういう生徒がちらほらいました。

死んだはずの犬が自分を助けてくれた話し。
幻覚なのか幽霊なのか。
あやふやで確信が持てない、そういう人の気持ち。

そして今回の詩のように、
何かを示唆する抽象的な表現。
心に訴えかけるような言葉。

そのような形のハッキリしないものの表現。
必ずしも難しい単語が出てくるわけではありません。

また説明文や論説文でも、たいてい第1パラグラフが「まとめ」や「問いかけ」です。
辛抱して第1パラグラフを乗り越えると、第2パラグラフ以降で、やっと何を言いたいのか分かってくる・・・
よくある段落構成です。

詩や情景の表現。
論説文の第1パラグラフ。

それらはたいてい抽象的で、格好つけた文章です。
ポエムです。

こうした雲をつかむような読解。
複数の意味をもつ単語なら、どの意味なのかを取り違えやすくなります。
ニュアンスの思い違いを1つ、また1つと重ねるうちに、どんどん意味が分からなくなっていきます。

いっそうのこと、難しい単語でも良いから、具体的で形のあるものであってほしい。
何のことを言っているのか分からない。

そうやって解釈が難しくなります。

制限時間のあるテストともなれば、焦りも重なります。
英語の読解に不安が増大していきます。

英文法や語法の知識が道具になる

ですから、
文法や構文が簡単な文だからといって、
使われている英単語が簡単だからといって、
軽く見てはいけません。

特に複数の意味を持つ場合。
どの意味なのか、共通するニュアンスと共通しないニュアンスは何なのか・・・
普段から深く知ろうとする態度が必要です。

この先、英語のテストから英文法や語法の問題が少なくなっていきます。
そういう教育改革の流れです。

しかし、だからといて、英文法や語法の知識が不要になったのではありません。
それらが「使えることが当たり前」と見なされるようなったのです。

たとえば語法なら、単語の意味を単語帳で機械的に覚えているだけでは実力不足です。
抽象的な表現に出会った時、その読解力に差が出てきてしまうのです。
たとえ同じ英検2級でも、

単語のニュアンスまで注意すること。
たとえば冠詞が付くときと付かない時で意味が違うなど、少しの違いにも目を見張ること。

そのような普段からの注意で、読解力が違ってきます。

英文法や語法の知識は、小さな違い、少しの違いに気付くための道具だと言えます。

必要な英語の知識

最後に、上の詩で抜粋したところを読むための知識をまとめておきます。

主な英文法

(1) 接続詞 When → 中2
(2) 疑問詞 where → 中1、間接疑問文 where S V → 中3、助動詞 can → 中1、”単語-単語” でつくる形容詞 → 高1
(3) 倒置 → 高1(または関係代名詞の省略 → 中3)
(4) 倒置 → 高1(または関係代名詞の省略 → 中3)、助動詞 must → 中2
(5) 現在完了 → 中3
(6) 現在完了 → 中3、接続詞 that → 中2、部分否定 → 高1
(7) 接続詞 and → 中1
(8) 前置詞+複合関係代名詞 what → 高1
(9) 部分否定 → 高1、”単語-単語” でつくる形容詞 → 高1
(10) 接続詞 and → 中1、接続詞 yet → 高1
(11) 接続詞 before → 中2

使われている英単語(中学生用)

・ ourselves: 私たち自身(we, our, us, ours, ourselves)
・ never-ending ~: 終わることのない~
・ shade: 陰、暗がり
・ the loss: 損失、うしなったもの
・ wade ~: (ぬかるみや雪場など足場の悪い所)~を歩いて渡る
・ brave ~: (勇敢に)~に立ち向かう
・ belly: 腹部、お腹、胃
・ beast: 動物、(人間の反対語として)けもの
・ norm: 基準、標準、規範
・ notion: 概念、意見、意志
・ just: 正しい、公正な
・ ~ of what just is: 「正しい」が意味することの~
・ just-ice: 正義(おそらく just+ice = justice から ice 「よそよそしさ」を掛詞にした(塾長の推測))
・ yet: しかし(but と同じ意味)
・ dawn: 夜明け、暁

 


ヒーローズ植田一本松校の進学実績

卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたりますが、当塾の理念に反するので生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。

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名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

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(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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名古屋市天白区元植田1-202 金光ビル2F
TEL:052-893-9759
教室の様子(360度カメラ) http://urx.blue/HCgL

なぜ小学生のプログラミングはスクラッチが主流なのか?

小学生にはスクラッチが良い理由

こんばんは!塾長の松下です。

プログラミング教室の認知度が高まってきました。
あと1年ですからね、小学校でプログラミング教育が必須化されるまで。

ところでお母さん、お父さん、「プログラミング教育」と聞いて、どんなイメージが思い浮かびますか?

もしも次のようなイメージだったら大きな誤解です。
それは10年以上も前の話しで、今は違います。

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