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// 条件1に該当しない場合の処理

文部科学省

意外と知られていない「大学の無償化」誰にいくらまで?

家計簿をつけるお母さんのイラスト

塾長です。

世間はもちろん緊急事態宣言のニュースで一色ですが、大切なニュースが他にもあります。

4月から始まった「国公立大学の無償化」です。

これもある意味、大学生の命を守るニュースです。
埋もれているところを掘り起こして、今回はこれを取り上げたいと思います。

大学の無償化とは

高校の無償化なら知っているけど、大学もいつの間に!?

ビックリされる方も多いのではないかと思います。
ですが、この春から粛々とこの制度がスタートしています。

ポイントは大きく2つです。

  1. 大学の入学金および授業料の減免
  2. 給付型奨学金(返済不要の奨学金)

この2つを合わせて「支援金」と呼ぶそうです。

最大で国公立大学の授業料が無料になり、私立大学でも8割くらいまで無料になる制度です(大学や学部によります)。
授業料の面から見れば、かなり大学の敷居が下がったことになります。

ただし、対象となる世帯はずっと限られています。
高校の無償化に比べると、所得制限が狭き門になりますが、それでも大切な制度です。

対象者と金額

一言で言えば「住民税非課税世帯」か、それに準ずる世帯の学生が対象です。
つまり、住民税が支払えないほど世帯年収が少ないご家庭ということです。

具体的には下図の通りです(出典1)。

大学無償化_住民税非課税世帯

支援金の満額に対して、大学生のご家庭で

  • 世帯年収が約270万円までは満額
  • 世帯年収が約300万円までは3分の2
  • 世帯年収が約380万円までは3分の1

を受け取る事ができます。

そして具体的な支援金の額面は下表のとおりです(出典1)。

大学無償化_支援金額

授業料減免+給付型奨学金の合計で考えれば、年間あたり、

  • 4年生の国公立大学で最大134万円
  • 4年生の私立大学で最大161万円

の支援金が満額ということになります(下宿生の場合)。

出典1:文部科学省「高等教育の修学支援新制度」

なお、中にはこの支援金の対称にならない学校もあります。

「大学・短大は97%、高専は100%の学校、専門学校は62%の学校が対象」

とありますが、詳細は上の出展1のリンクで確認しましょう。
大学の検索機能も付いています。

どこでどうやって申請?

大学生本人が

  1. 大学から関係書類をもらった上で
  2. インターネットを通じて日本学生支援機構(JASSO)に申し込み

をする手順です。つまり自己申告制です。

こういう制度はだいたい自己申告制です。
世の中そのようにできています。
自分から情報を集めて、自分の口から「申し込みたい」と申請しない限り、案内も何も出てこないので早めに動きましょう。

なお、申し込む上での注意事項をあげると、だいたいこんな感じです。

  • 申請は自己申告でチャンスは年2回のみ(〆切厳守)
  • 給付型奨学金と授業料等減免の手続きはセットで行う
  • マイナンバーの記載が必須
  • 申込から決定まで3カ月かかる
  • 成績が悪い/授業の出席率が悪い場合は、打ち切りまたは返還になる

これらの詳細は文部科学省のホームページに分かりやすくまとめられています(出典2)。

半年に1回ずつ、4月と9月に申請ができます。
期限を1日でも過ぎると受け付けられません。締め切り日については各大学に確認してください。

出典2:文部科学省「大学生の皆さんへ」

「ご自身が対象かも?」

と思ったら、ぜひ上のリンクを確認したり、大学の窓口に電話したりしてみてください。
なお、ご自宅の世帯年収については、保護者様にご確認ください。

一度は支払う必要がある?

授業料をいったん支払って後から返還されるのか、それとも支払いを待ってもらえるのか。

これは大きな違いです。
できるだけ後者を願いたいところです。

しかし、これは大学ごとに違うようです。
大学にお問い合わせください。

進学を諦めないセーフティネットになって欲しい

消費税が10%にアップし、さらに新型コロナウィルスの影響が続いてしまい、日本の経済はリーマンショックとは比較にならないほどの大打撃を受けています。

ご家庭の収入が下がってしまうことは、残念ながら誰にでも起こるかもしれません。
リーマンショックだった時に塾長はサラリーマンでした。あの時はマジで年収が100万円も下がりました。

ですから高校3年生や、大学受験生を持つお父さまやお母さまには、今の内から、こうした情報も知っておいて欲しいと思います。
親と子は世代が別です。それを忘れないで欲しいです。

ちなみに、国公立大学の授業料免除制度は、昔からあり、そして今もあります。
私立大学も独自の減免制度や特待生制度があり、今もあります。実際、文部科学省が示した今回の支援金と同じようなことを、一足先に早稲田大学が実施していました。

良く調べれば、進学を諦めずに済むことが多いかもしれません。

実は塾長も・・・

実は塾長も、大学生の時は苦学生でした(自分で言うのはおこがましいですが)。
私の世代はバブル経済が崩壊した時に大学へ進学したので、苦労している学生が多かったです。

日本育英会の無利子の奨学金を借りました。返済に18年かかりました。
途中から授業料の免除制度を知って、半年ごとに毎回申請しました。手続きは相当めんどうですが半年に1回です。
アルバイトもしました。かなり。

下宿生でしたが、そうやって親からの仕送りが無くても大学を卒業できました。
大学院も出る事ができました。
大学や大学院には感謝しきれません。

大丈夫です。
調べてみると、何かしらの支援制度が出てきます。
意外とそういう学生は多いです。

お家にお金が無いことは、恥ずかしいことではありません。
自分ではコントロールできない境遇というものが、多かれ少なかれ誰にでもあります。

自分だけが苦しいと思えば、もっと苦しくなります。
「きっとみんなも何かしら大変な思いがあるんだろうな。」
そのように考えると、少しは前を向けるようになります。

そして何か策がないか探しましょう。
みんなで知識やノウハウを出し合って、助け合いましょう。

諦めないで、勉強に励んで欲しいと思います。

 


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【塾長の独り言4】大学入試 英語の民間試験活用がドタキャンされたので、言いたい事を言います

塾長が大学入試制度の諸問題を考えている様子の絵

こんにちは。塾長です。

今回は、ちょっと文句を言います。

センター試験に代わって来年度から実施される大学入学共通テスト。その準備として、いよいよ高校2年生に共通IDと呼ばれる受験番号が発行されようとしていました。しかし、いきなり英語でコケてしまいました。なんと、英語の民間資格試験を入試に活用する話が、急に無くなったのです。正確には2024年度まで延期されました。文部科学省の決定は11月1日。正にドタキャンでした。

これについて、ぐちぐち言います(動画です)↓

大学入試 英語の民間試験活用がドタキャンされたので、言いたい事を言います

https://youtu.be/JB4AZvM4OFs

 

何がキャンセルされたの?

令和2年度(2019年11月の時点で高校2年生)から、大学入試制度が新しくなります。センター試験が廃止されて、新しく「大学入学共通テスト」になります。

といっても、独立行政法人 大学入試センター が実施することには変わりがありません。一部の試験形式と、制限時間、配点が変わります。ここでは全てを書きませんが、詳細は当センターが発表している

★ 独立行政法人 大学入試センター
令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等

などをご覧くださいませ。
今回は英語に話を絞ります。英語では、下のように変更される予定でした。

新しい英語の試験

  • リーディング 80分 200点 → 80分 100
  • リスニング  60分  50点 → 60分 100 
  • 話す・書く  なし → 民間資格試験を活用

このうちの「民間試験を活用」が今回キャンセルされてしまい、4年間も延期されてしまいました。

これまでは、入試センターの用意したリーディング試験とリスニング試験だけを受験すれば、その合計点が志望する大学へ通知される仕組みでした。入試改革では、それに加えて、英検やGTECといった民間試験のスコアも一緒に、志望する大学へ通知されるようになる、というのが新しく、大きな変更点でした。

そして11月1日に、民間試験をスコアを使うことが、延期されたということです。

ちなみに、英語の民間試験は、「英検」、「GTEC(ベネッセ主催で、主に学校で受験)」、「TOEFL」、「ケンブリッジ英検」などです。他にもありますが、塾長の周りでは受験した人を見たことが無いので、メジャーなのはこれくらいでしょう。検定料だけで見れば5,000円台で受験できるのが英検とGTECだけですから、多くの高校生にとって、事実上はこの2つで選択となります。

受験可能な4技能試験は、次のサイトが便利です。

★英語4技能試験情報サイト 資格・検定試験 比較一覧表
http://4skills.jp/qualification/comparison.html

まだ1年以上あるのに、どうしてドタキャンなの?

今回の変更で最初に影響を受けたのが、大学入試を目指している高校2年生たちです(この記事を投稿した2019年11月の時点)。大学入試は、まだ1年以上先の話しです。

いえいえ、実は、その準備がすでに始まろうとしていたのです。そのための手続きが、正に11月1日から開始されるよう体だったからです。具体的には、下の手続きがドタキャンされました。

とん挫した実施計画

  • 11月1~14日 高校→入試センター 共通ID発行の申込
  • 2020年1月 入試センター→生徒 共通IDの通知(ハガキ)
  • 4月~12月 民間の英語資格試験を受験(2回まで)
  • 2021年1月 共通テストの受験

練習して慣れるために今年から受験していた

そして、実質的にはもう始まっていました。民間試験を高校3年生の内に2回受験できるとはいえ、生徒たちからしてみれば、少しでもスコアを伸ばそうと思ったら3回でも4回でも練習したいでしょう。

実際、次の日曜日は英検準2級や2級の面接試験(2次試験)の日です。うちの教室からも高校2年生が受験します。もちろん練習のためです。しかし、今回の件で、その練習は取り越し苦労になってしまいました。もちろん本人のためにはなりますので決して無駄にはなりません。しかし他のやることを切り捨てて受検してきたことには変わりありません。そして受験料もかかっています。

そもそもの問題とは?

検定料の問題

大学入試改革で、センター試験と新しい共通テストの検定料は変わりません。しかし、英語だけは民間資格試験が別料金なので、その分が事実上の追加料金になります。

そして、民間の試験ということは、もともと任意の受験です。学習塾や英会話教室にかよったり、練習で回数を多く受験したりするのも、すべてお金がかかります。ということは、収入の格差で大学受験の有利・不利が決まりやすくなってしまいます。

つまり、経済格差の問題があたらしく発生します。

機会の不公平

大学入試センターが行う試験は、これまで実施してきた実績や体制があり、地方や交通の便の悪い地域でも受験できました。

しかし民間試験は基本的に都市部でしか受験会場が用意されません。そうなると英語の民間試験を受験するために、別途、交通費や宿泊費がかかります。年に2回受験できるのが、安心ではなくて経済負担という不安になってしまうのです。仮にお金があったとしても、それだけ予定の都合がつきにくくなります。

つまり、受験のチャンスが不平等である、という問題も発生します。

ちなみに、民間企業が地方に試験会場を用意できないのは当たり前です。赤字が出せないからです。多くの人数が集まらない地域では、経費がかさむばかりで、1企業ではその損失に耐え切れません。これは企業が悪いのではありません。日本の税制は赤字企業でも法人税を課しますし、信用保証協会や銀行、株主が評価するのは黒字であることで社会奉仕ではないからです。利益の出ない行動をする企業なんて、国や銀行や株主、時には世論によって一瞬でつぶされます。つまり赤字の行動=悪行というのが方程式です。日本に限らず、どこでもそうですが。

教科間のバランスの問題

これは塾長の意見です。何人かの知識人は似たような主張をしていますが、少数意見かもしれません。

英語、数学、理科、社会、国語

この5教科の中で、もっとも資格だ、スコアだ、習い事だ、などと騒がれているのが英語です。他にたくさん教科があるのに、英語だけが騒がれ過ぎている印象です。これは1億人がみな英語を喋れなければいけない、という間違った印象があるからでしょう。

どうせ1億人の全員に学ばせるなら、英語なんかよりも、数学や読解力(論理国語)、それに近代史とそれに関係する地理や文化(現代の文学)でしょう、って思います。数学に抵抗がある人はプログラミング(コーディングではないよ)でも良いです。

逆に、英語がペラペラでも、話の内容に教養がなく、文化への理解もなく、ウィットのない事ばかりをしゃべられたのでは、仕事にしろ文化交流にしろ、何の役にも立ちません。むしろ害です。英語が片言でも、論理的で、文化への理解があり、創造的なことを話せた方が良いに決まっています。

何が言いたいかというと、国が主導して、ほとんどの受験生が受験するような試験であるのに、英語だけを特別に取り上げて騒いでいるのが滑稽だということです。

英語は表現手段の1つに過ぎません。日本語、英語、数式、楽譜、絵画なご、数ある表現技法や言語のうちの1つです。

それでも英語力の優れた人材を求めるのであれば、それは大学がそれぞれ個別に試験を実施すればよいだけです。

例えば数学なら、センター試験や共通テストで数学Ⅲを出題していませんよね。数学Ⅲは大学の理系学部が個別試験で実施しています。

共通テストで英語に実用的な技能試験まで出題するというおは、数学で言えば数Ⅲを出題するようなものです。

ちなみに、日本語でさえ、日本人の読解力は、まだまだ不足しています。そちらの技能アップの方が先、という指摘もあります。

みなさんは、どう思います?

問題は前から指摘されていた

英語の民間資格試験の活用には、このように色々な問題がありました。しかも、これらはずっと以前から指摘されていました。

だとしても、つい先月までは、実施が決まっているものとして、目の前の生徒たちと一緒に対策を進める方に力を入れてきました。文句を言っても教育論を語っても、困るのは生徒です。ならば黙って対策を進めるしかありません。

しかし、ここへ来て、いきなりストップです。急ブレーキをかけたら、完成の法則で止まり切れなかったのが文句でしえた。ちょっと言いたくなったので動画にしました。

メディアや野党の皆さん、問題を指摘して政府や文部科学省をたたくのはけっこうですが、どうせ炎上させるなら、なぜ、もっと早くやらなかったんですかね?

どちらにしろ、国で主導する試験である限り、大学入試センターに窓口を一本化するような試験方式や体制をつくるしか解決のしようが無いように思います。

細かいことは未定

さて、英語以外の科目ついては、予定通り、新しい形式や時間配分、配点で試験が準備されていくそうです。

とはいえ、英語の試験の細かい部分が、まだ曖昧です。ストップすることしか決まっていません(11月3日)。

英語の民間試験活用がストップした今、このまま、リーディング100点、リスニング100点の新しい配点で行くのか、あるいはセンター試験の形式に戻すのか。はたまた、さらに折衷案を出してくるのか。

今後の文部科学省の発表を待つ必要があります。

直接の被害者はもちろん大学受験を目指す高校2年生。そして高校の教職員と大学入試センターの職員。もちろん参画していた英語の資格試験を行っている民間の業者さんたち。心中をお察しします。

お疲れ様です。これからも日本のために、一緒に頑張りましょう。

 


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文部科学省 プログラミング教育の手引き

プログラミング教育って何?
という保護者様にも大ニュースです。

この3月、ついに文部科学省が出しました!

小学校プログラミング教育の手引き(第一版)

こうなるとプログラミング教育の必須化まで、いよいよ秒読み段階ですね。
さて、学校の授業はどうなるのでしょうか?
上の資料を読むのが面倒な人も、これを見たら分かります・・・

続きを読む

間違ったプログラミング教室

プログラミング教育必須化について注意したいことがあります。

あまり知られていない混乱があります。

実は、国や文部科学省が推進したいプログラミング教育は、

プログラミングすることではない!

という事実です。

しかし実際には、多くのプログラミング教室やロボット教室が実施しているのは、プログラミングすること、になってしまっています。

どういうことか、お判りでしょうか?

みなさん、

「プログラミング」

というと、どんなことを思い浮かべますか?

何やら難しい文字列をコンピューターの画面いっぱいに打ち込んでいる・・・

そんなイメージをお持ちの方も多いでしょう。

そのイメージは正確に言うと「コーディング」と呼ばれます。

誤り: プログラミング=コーディング

というのが日本で浸透している認識です。

しかし、海外の認識からすると、これは間違っています。

海外でプログラミングといえば、もっと広く、「設計」から「検証」の意味まで含まれます。

「コーディング」はクリエイティブというよりは、どちらかというと「作業」に近いものにすぎません。

  • コーディング = 実現作業の一部(日本でプログラミングと呼ばれる領域)
  • プログラミング= 計画+設計+実現+検証

というのが、正しい認識です。

もちろん、国や文部科学省がやりたかった教育はコーディングなどではなく、これです。

コンピューターを使って、目的を早く実現させたり、身の周りを便利にしたり、社会の問題を解決しよう、という意識や思考力を伸ばす教育でした。

ロボットや人工知能が躍進する時代に、人間はむしろ「コンピューターを使いこなす能力」を伸ばす必要があるのですから、この方針はとても自然なことだと思います。

文部科学省は慌てて「プログラミング」を「プログラミング的思考」という言葉に訂正したのですが、この新しい言葉はあまり認知されていないでしょう。

  • 訂正前: プログラミングの必須化
  • 訂正後: プログラミング的思考の必須化

教育の専門家がプログラミング教育に反対している理由も、よく理解してみれば、

「小学生からコーディングなんてやるより、もっと基礎力を伸ばすべきだ!」

という主張がほとんどです。

これは英語教育の必須化に反対している人が、

「国語力や異文化を理解する力を伸ばす方が先だ!」

と主張している状況にとても似ています。

教育を改革する上で、国がどのような言葉を使って方針を説明するかが、いかに重要かが分かります。

ですから皆さん、

IT企業に勤めている社会人がやっているようなことを小学生にやらせる、というイメージは捨てて下さい。

まずは、

  • 誤: プログラミングの教育
  • 正: プログラミング的思考の教育!

と覚えて欲しいです。

そして、プログラミング的思考の教育とは、数学的な思考力や論理的な思考力(国語力)を駆使して、コンピューターを使いこなす能力だと思えば、およそ正しいでしょう。

では、どうすれば「プログラミング的思考の教育」と「コーディング教育」を見分けられるのでしょうか?

それは、このようにご判断ください。

プログラミング教室をのぞいた時に、意外に思う方が本当のプログラミング的思考の教育です。

たとえば次の1と2では、どちらがプログラミング的思考の教育だと思いますか?

  1. パソコン画面やロボットに向かってひたすら試行錯誤している
  2. 話し合ったり、紙やノートに色々な場合を書き出して確認したり、計算したりしている場面が多い

もうお分かりですね。正解は、

  1. コーディングがメインの教育
  2. プログラミング的思考がメインの教育

です!

コーディングは、よく勉強してきた人間にとっては、短期間でマスターできますから、小学生からやる必要なんてありません。社会人になってから学んでも遅くはありません。

 

これでプログラミング教室の正しい方向性は分かりました。

しかし、これは私塾の話です。

 

学校教育の現場で、学校の先生が、どこまで理解できていて、どこまで教育できるのか?

これが日本にとって、最大の課題でしょう。

英語の授業では、日本人の先生のほとんどがネイティブの発音ができませんでした。

そして外国人や有資格者を英語の先生とは別に招き入れることになりました。

おそらく、プログラミング的思考の教育も、そのようにする必要があるでしょう。

あまり知られていないプログラミング教育必須化

プログラミングのイメージ写真

プログラミングが小学生から必須化される話をご存知でしょうか?

2020年の教育改革に向けて国が正式に打ち出している方針です。

すでにイギリスでは導入済みで、数年間の実績報告までまとめられています。

ところが、日本ではプログラミング教育必須化の認知度がまだまだ低いことが判明しています。

「プログラミング教育に関する意識調査」2018年2月20日 コエテコbyGMO 発表

によると、

  • 保護者の約4割がプログラミングについてよく知らない
  • 保護者の約5割がプログラミング教育の必須化を知らない

という結果が出ています。

また、意識や行動については、

  • 保護者の約3割がプログラミング教育を必要と思う
  • 保護者の約4割がプログラミングを習わせたい
  • 約7%がすでにプログラミングを習っている

だそうです。

国や文部科学省が必ず導入する、と決めている割には、あまり浸透していないようです。

人工知能やロボットが安く賢くなるこの時代。

人は人らしい能力を発揮することに集中し、コンピューターにできることはコンピューターにやってもらうようになります。

コンピューターを使いこなす能力が必要になることは明白です。

もっともっと知ってもらうために、マナビバにできる事をしていきたいと思います。