塾長です。
大学の偏差値ランキング。
これに関連して8月末から炎上しているというニュースがあります。
学歴とは何でしょうか?
何が起きたのか?
大学を訪問して学歴をイジるネタで有名なYouTubeチャンネル「wakatte.TV」(ワカッテTV)。
8月末、ここに福島大学を訪問した動画がアップされて炎上しました。
炎上後いったん動画は削除されましたが、一部を編集して再アップされ、それもまた炎上しました。
炎上の対象となった場面の一部が以下です。

当該チャンネルの中では福島大学が国公立大学の中で偏差値ランキング最下位らしく、それを揶揄する発言が何度がありました。
さらに、福島大学は放射線の研究で有名ですが、そのことについて
「放射能とか原子力って、エネルギーで超重要な問題なわけですよ。福島大には触らせたくない。」
「ヤメロオマエ!」
というボケとツッコミをしました。
これが極めつけとなって、多くの人がカチンと来たようです。
福島大学の学長や文部科学大臣などから相次いで遺憾の意が発せられる事態となりました。
この一連の騒動について、wakatte.TV は謝罪動画を出しました。
なお現在、炎上の元になった動画は削除されています。
なぜ炎上したのか?
これに関連するニュースの中で、つぎのような意見が多かった印象です。
- 偏差値ランキングと大学の研究力は関係ない。
- 福島復興の願いもあって福島大が放射線の研究拠点になっているのに、その思いを踏みにじった。
- これまでも学歴を揶揄して炎上したことが何度かあったのに反省していない。
三者三様に非難しました。
とはいえ、ネットは反対意見や非難が露呈しやすい場所。
当該動画が極端に大学を揶揄して目立つように、それを批判するコメントもまた極端に強い口調のものが目立ちます。
炎上している意見や書き込みが多いからといって、それが世論の縮図というわけではないので、そこは少し注意が必要です。
良いか悪いかと言えば、そりゃもちろん悪いことでしたが、その非難の程度は冷静に見る必要があるでしょう。
私の個人的な意見としては、wakatte.TV のチャンネルは、このまま存続しても良いだろうと思っています。
上記のように、チャンネル主催者本人が非を認め、謝罪もしているわけですから。
何より、福島大学の学生や研究者を始めとした関係者、あるいは、これから福島大学を目指す受験生たちへのフォローの方がもっと大切です。
今となっては非難よりケアの方が大切だろうと感じます。
炎上商法は表現の自由なのか?
一方、こうした炎上商法とも見える手法について、その是非は考える必要があるでしょう。
わざと極端な考えや行動をする、一部の人がカチンとくるような論評や表現をして見せる、そうやって注目を集める。
こうした手法はネットでアクセス数を稼ぐのに有効で、多かれ少なかれ、多くのインフルエンサーがやってます。
wakatte.TV は、大学を偏差値ランキングだけで序列化して揶揄する、いわゆる「学歴イジり」を芸風にしています。
大学入試の難易度や偏差値ランキングで一方的に序列化するという意味では、極端な表現で目立ってきたチャンネルです。
実際、これまで何度かプチ炎上してきて、それをネタにまた AbemaTV の番組に出演するなどしてきました。
それが今回はプチ炎上では済まなかった、なるべくしてなった、という印象です。
wakatte.TV のチャンネル登録者数は80万人弱。
共通テスト受験者数が50万人弱ですが、それを大幅に超える登録者数。
受験生だけではなく、多くの人からニーズがあるということでしょう。
100万視聴を超えた動画も多くあります。
学歴イジりで湧く人がそれくらい多いということです。
ニーズがある限り、そのニーズに対応したキャラを演じ続けることができる。
1つの動画について問題が指摘されたとしても、根底には、その種のコンテンツを支持しているニーズがあるわけです。
かくして、今回の騒動も一過性の事象にすぎず、すぐに過去の記憶に慣らされてしまうしょう。
これからも学歴イジりの動画は生み出され続ける、それが現実でしょう。
それって塾に対するニーズなの?
上記のように、これからも学歴イジりを支持する層がいらっしゃる、という現実をいったん受け入れましょう。
すると、ここで学習塾としての命題が発生するかもしれません。
学歴イジりの支持層に対して、自分の塾をアピールすべきか否か?
これは塾の価値観に触れる部分だと思います。
ヒーローズ植田一本松校は、そういう層とは少し距離を置いています。
塾生の何人かに聞いたことがありますが、うちの生徒たちの反応と来たら・・・
「wakatte.TV は、なんかむかつくから見ない。」
だそうです。そういう子が多いです。
うちの層と学歴イジりの支持層とでは、やっぱり価値観が違うようです。
ここで注意ですが、上で書いたように、塾長は学歴イジりの支持層を特に否定はしてません。
いらっしゃる前提で考える一方で、
我々の塾がそのニーズを満たす役割にはない、ということです。
もう少し補足します。
偏差値の高さをモチベーションにする、という考え方を否定しているワケではありません。
実際、受験に偏差値はつきものです。
偏差値が受験の「道具」の1つであることは確かです。
「道具の1つ」として偏差値を上手に使いこなして欲しい、とは思います。
逆に、偏差値が有用でない生徒にとっては、また別の道具がある、ということです。
そして私の価値観で見たとき、今回の炎上は、そういう道具の話ではないです。
人の価値、高校の価値、大学の価値、といった、より複雑かつ複合的な存在の価値に対して、
偏差値という単純な指標を一方的にあてはめて序列化してしまうことに違和感がある、
そういう価値観の違いが分かった、という話です。
ヒーローズ植田一本松校は、その違和感を感じ取れる人たちが集まりやすい教室だと言えるでしょう。
学歴社会は日本の法制度が原因?
よい大学に行かなければ就職が不利になる。
よく言われます。これは事実です。
私の知る企業のほぼ全てが、大学卒業以上の学歴でなければ新卒としての応募ができません。
しかし就職後はまったく逆のことが起こります。
大学で学んだ知識を仕事に生かす場面は、ほとんど無いでしょう。
職場で学んだり使ったりする知識は、大学で学んだものとはかけ離れています。
それどころか、新人に求められる知識は、中学生レベルで足りてしまいます。
読解力や論理的思考力の訓練が多少は必要だとしても、せいぜい高校生レベルで十分でしょう。
あきらかに大学卒業までは不要なのです。
それなのに、なぜ企業は大学卒業を要求するのでしょうか?
それは日本の終身雇用制にあります。
(正確には「人材の流動性が低い」です)
日本は法律の規制が厳しく、ひとたび人を採用してしまうと、ほぼ解雇ができません。
解雇すると、企業は行政処分や民事訴訟など、多くのリスクを背負うことになります。
法令を遵守した手続きを用意するとなれば、そのためだけに膨大なコストと時間がかかります。
結論から言えば、それが原因です。
企業が学歴を重視するのは「解雇できないから」です。
解雇できないなら、念のため、高卒よりは大卒を採用しておきたいと考えるでしょう。
今は不要だとしても、将来は必要になる知識や能力があるかもしれない。
大卒の方が、何となく報告書や資料作りに慣れているよね。
勉強することに慣れている人の方が良いよね。
時代はどんどん変わるため、企業の仕事もどんどん変わり続けます。
その変化に合わせて、新しい知識を学び、新しい能力を獲得できることが求められます。
そういう変化が将来あると考えたとき、念のために大学卒業くらいの人材を採用しておきたい。
不安だから、できるだけ履歴書がキラキラの人材を採用しておきたい。
それが学歴社会を生み出している日本の実態です。
AIによって打ちのめされる学歴社会
ただ、そうした社会構造でさえ、間もなく崩れようとしています。
AI(人工知能)の台頭があるからです。
AIの進化が多くの人の予想をはるかに上回っています。
高校入試や大学入試の問題を解くとしましょう。
風景画や人物画を描くとしましょう。
読書感想文や小論文を書くとしましょう。
ゲームをつくるとしましょう。
たいていの人は、もうAIに勝てません。
とくに速さや正確さや忍耐強さに関しては、何百周も引き離されてしまうでしょう。
たくさん知識がある、速く計算できる、偏差値が高い・・・
人間が何年も努力して学歴を積み重ねながら得られる、このような能力。
これをAIは無情なまでに一瞬のうちに超えていきます。
AIが学習するスピードは、人間の何万倍、何百万倍も速いからです。
要は、学歴を積むより、AIを使った方が何万倍、何百万倍も速いということです。
AIを使えば、学歴を自慢している人に簡単に勝てます。
あなたが社長だったとしましょう。
変化の激しいこの時代に、高学歴な人材を採用しますか?
人を採用したら、法的なリスクがあるかもしれない、新しい能力の獲得に時間がかかり過ぎるかもしれない、モチベーション管理のコストも不安定・・・
だったらAIを採用しますよね。
不安だから、できるだけAIを採用しておきたい。
それが間もなくやって来る現実かも知れません。
さよなら偏差値ランキング
学歴が崩壊する理由として、AIとは別の観点もあります。
それは少子化の加速です。
大学進学者数は、2025年に65万人となりましたが、これがピークです。
今後は減少を続け、2050年には45万人まで減少すると言われています。
定員数より学生数の方が、ずっと小さくなるわけです。
要するに、これからは学生の取り合いです。
入学試験なんてやっていられなくなるでしょう。
どうぞ、うちの大学に来てください。
うちの大学は、とっても入りやすく、入ってからも手厚いサポートがありますよ。
そういう時代になりかもしれません。
入学したら、逆にお金がもらえるかもしれませんよ。
入学試験が無くなっていくのですから、偏差値を出す意味もありません。
偏差値ランキングは消滅する運命にあるのでしょう。
それが何年後になるのかは分かりません。
そうなるのに速いか遅いかの違いがあるだけだと思っています。
志望校の決め方
上で見てきたように、学歴に相当する多くの能力は、「AIを使うこと」に置き換わります。
すると、特定の能力や資格を獲得することは、もはや進学する理由とは言えなくなるでしょう。
それでは何のために進学するのでしょうか?
皆さん、今こそ
〇〇になりたい!
〇〇を作りたい!
という希望を持ってください。
このような希望を実現するには、能力が必要です。
しかし今や能力の多くはAIやコンピューターという道具に置き換えられます。
能力は道具です。
自分が道具になるのではなく、道具を使う側になれば良い。
皆さんが描くのは希望です。
どうしたいか。
何を作りたいか。
そのような人間の希望や欲求は、AIという能力がいくら進化しても変わりません。
人間の希望や欲求にとって、AIは道具にすぎません。
それが人間の欲深さというものです。
環境を破壊してでも、人間は欲求を満たそうとします。
それだけに、欲求を上手くコントロールすることが大切ですね。
今こそ、
〇〇になりたい!
〇〇を作りたい!
という希望を持って、志望校を決めてください。
そうやって、キャンパスライフを夢見て欲しいと思います。
新しいものをつくったり
未知のものを発見したり
新しい価値を提案したり
そういう活動は、やっぱり楽しいでしょう。
その活動を訓練したり実現したりするために、進学してくださいね。
そして同時に、そうした活動と、環境保護や社会福祉とを両立させる知恵も学んでください。
でも勉強するの?
自分で書いた記事を読み返して、重大な説明不足に気が付きました。
そこで最後に、ちょっと追記します。
AIがあるなら勉強は不要?
という問いに対して、塾長の考えを書いておきますね。
結論から言えば、AIが進化しても勉強はした方が良いでしょう。
ただし勉強すべき内容は、時代と共に変わります。
何がどう変わるのか、これから何が必要なのか、
それを確認しながら、
皆さんは自分の時代に合ったことを学んでいってください。
ただし、そもそも「何がどう変わるのか、これから何が必要なのか」を確認するのに、基礎学力が必要です。
また何かを新しく学ぶにも、その前提として基礎学力が必要です。
その基礎学力を学ぶのが義務教育です。
おそらく義務教育で習うことは、何十年たっても、それほど大きくは変わらないでしょう。
義務教育とは、皆さんが脳や体をある程度まで使いこなせるようになるための訓練だからです。
その訓練で得られるのが基礎学力ですから、そこは一生懸命にやっておきましょう。
その先の高校や大学は、何をしたいか、何になりたいか、で決めればよいと思います。
進学実績
卒塾生が入学した学校の一覧です(※)。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたります。生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。
※ ここで卒業生とは、進路が確定するまで在籍していた生徒のことです。進路実績とは、その中でもさらに進路調査表を提出またはそれに準じた進路報告をした生徒分の進学先です。併願校は含みません。
国公立大学
名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学
私立大学
中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、愛知工業大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学
公立高校
菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、愛知教育大学附属高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校、菰野高校(三重)
私立高校
愛知高校、中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校
(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校
天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校
※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒
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