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プログラミング

マイクラで土星と衛星タイタンをプログラミングしてみた

マイクラで土星をプログラミング

塾長です。

土曜日のプログラミング教室。
ある小学生のパソコンを見せてもらうと、マイクラの世界に土星が浮かんでいました。
自宅でプログラミングしてみたそうです。

何を作りたい?

昨年は名古屋市科学館のプラネタリウムをプログラミングした生徒もいました。建物に入ると、ちゃんと夏の大三角形が見えたりしましたっけ。

他にも、ポケモンの「ポットデス」やフォートナイトの「ラマ」。アニメやゲームのキャラは人気ですね。

プール付きの巨大なホテルを作った生徒もいました。海外の有名なホテルで、一度は行ってみたいそうです。

もちろん、世界のどこにも無いような空想の建築をする生徒だっています。

そして先週は土星でした。

「しまった、写真を撮るの忘れていた・・・」

ということで、ちょっと今からマイクラの世界に土星をプログラミングしてみましょう。

土星のプログラム

こんな感じで再現してみました。
マイクラの世界の夕日をバックに土星。ちょっとスターウォーズっぽいでしょ。
ついでに衛星タイタンも描きました(写真の左に浮く1ブロック)。

マイクラで土星と夕焼け

プログラムは小学生にもできます。
マイクラミングの「球を描く」命令と「円を描く」命令を使いました。
こんな感じです。

土星のプログラム

土星は本体も輪も茶色系なので、木材ブロックをつかいました。オーク、マツ、シラカバ、ジャングルの4種類の木材です。
それだけでは寂しいので、衛星タイタンもつくりました。

といっても、土星に比べてタイタンの直径は50分の1ちょっと。ほんとうは1ブロックにも満たないはずですが、今回は砂岩の1ブロックで表現しました。
タイタンの軌道も本当はもっと土星から遠いはずですが、これも写真映えするように近めに設定。

宇宙を本当の縮尺比で描いてしまうと、スカスカ過ぎて写真映えしませんし、紙に描くことも不可能になります。
このあたりは先のブログ「中3生の難問「理科の天体問題」を宇宙大好きな塾長が解説」をご参考にしてくださいませ。

衛星タイタンが土星の周りを公転するプログラム

さて、タイタンは土星の周りをぐるぐる回っています。
しかし上で作ったマイクラのタイタンは、静止しています。

このままでは土星に墜落してしまい、たいへんです!

ということで、ぐるぐる公転するように動きをシミュレーションしましょう。
と言っても、スピードの比率などは適当です。今回は雰囲気だけです。

土星の衛星タイタンのプログラム

こんなプログラムを作って実行すれば、土星の周りをタイタンがぐるぐる回り始めます。
今回は1秒間に3.3度ずつ進みます(1周に約108秒かかります)が、本当はもっともっとゆっくりです。これも実物の比率で作ると眠くなってしまうので、映えるスピードにしてあります。

さて、「円軌道で動かす」というプログラミングの部分で、とうとう悪名高きsinθとcosθが出てきてしまいました。

とはいえ、座標を理解している小学生であれば、そう極端に難しいプログラミングというワケではありません。なぜなら、

半径1の円について、

  • cosθ: 角度θからx座標を教えてくれる関数
  • sinθ: 角度θからy座標(今回はz座標)を教えてくれる関数

という使い方だけ分かればよいのですから。
そういう物だと受け入れて、道具として使ってしまえばプログラミングが可能になります。

中学生なら、さらにハードルが低く感じるでしょう。
そして高校生なら、sinθとcosθ を習っています。「単位円」の発想でそのままプログラミングができます。

土星

あらためて、土星について。

土星は皆さんご存じですよね。太陽系で6番目の惑星です。
直径が地球の9倍もある巨大なガス惑星です。

教科書では中学3年生の理科で習います。

そして望遠鏡で見せたとき、やっぱり土星が一番人気です。

なんといっても輪が印象的です。

「あ、本当に輪がある!」

模様ではなく形が違う。明らかに変な形。だから一目瞭然。

火星や木星を見せても、リアクションが薄いです。
星雲や星団に至っては「よく見えない」とちょっと残念そう。

そういう時は、土星を見せればリアクションがとれます。

※ 天体望遠鏡の観察には慣れが必要です。

大気のある衛星タイタン

12月はテスト対策期間中に

「衛星」って何ですか?

という質問を受けました。

  • 太陽(恒星)の周りを回っているのが惑星
  • 惑星の周りを回っているのが衛星

例えて言うなら、

  • おじいちゃんの子供がお父さん
  • お父さんの子供がキミ

みたいな階層。
はい、そこで「おばあちゃんは?」とか「お母さんは?」とか言わない。
宇宙のお話しってことで。

そしてタイタンは土星の衛星です。

土星には80個以上の衛星があります(発見されるたびに増えていきます)。
その中でタイタンが最大の衛星です。
大きさは水星と火星の間くらいです。サイズだけなら惑星でもおかしくないです。

しかも、

  • 大気がある
  • 雨が降る
  • 山や川や湖がある

という特徴があります。

しかし分厚い大気に隠されて、地上の様子がよく見えません。

宇宙生命体とか、いそうじゃないですか?

探査機カッシーニとホイヘンス

NASA(アメリカ航空宇宙局)は、1997年に探査機「カッシーニ」を打ち上げました。カッシーニは2004年に土星に到着しました。

カッシーニには小型の探査機「ホイヘンス」が搭載されていました。ホイヘンスはタイタン着陸船です。

土星に到着してから半年後、タイタンにホイヘンスが投下されました。
ホイヘンスはパラシュートを開き、タイタンの大気中をゆっくりと下降していきました。
そしてついに、人類は初めてタイタンの地上の様子を動画で見ることに成功したのです。

その映像がこちらです。

タイタンの大気は、地球よりも厚く、気圧は1.5倍もあります。
しかし、大気の主成分は窒素で、次にメタンや水素が含まれています。酸素はありません。

気温はマイナス179度。タイタンの世界では、メタンが水の代わりだそうです。
メタンの雲ができて、メタンの雨が降る。そしてメタンの川が流れてメタンの海ができる。

こんな極寒の世界に生命がいるとしたら、水の代わりにメタンを使う生き物なのかもしれないとか。

次にNASAは、タイタンにドローンを飛ばして調査する計画があるそうです。
それが次の動画です。

楽しみですね。

教科書は何ページまで厚くなり続けるのか?

マイクラを使ったプログラミングでは、次のようなことが日常的に起こります。

  • 中1で習う「マイナスの数」を小学1年生や2年生が使いこなす。
  • 高2で習う「空間座標」はマイクラでは常識。
  • sinθやcosθでさえも小学生や中学生が使ってしまう。

みんながそうなるとか、そうならなければいけないとか、そういうのは重要ではありません。
「それぞれが、成りたいようになる」
のが重要です。

パソコンなどコンピューターを使えば、理屈よりも体験が先に来ます。
それぞれがそれぞれに思いついたことから、学習がどんどん加速します。
みんな同じである必要はありません。

この先、まだまだ人類は多くの知識を獲得していきます。
そうすると学校の教科書も、どんどん厚くなっていきます。

そうなれば、いつか

「こんなにたくさん学校で教えられない!」

という状態がやってきます。
いや、すでに一部では、そうなり始めています。

ですから、コンピューターをどんどん活用して、中身を「ブラックボックス化」したり、授業を「圧縮」したりしていく必要があると思います。

  • 習ってないから使ってはいけない
  • 理解してないから使ってはいけない

そんな意地悪を言う必要はないはず。

実現したいから、そのために何をしたらよいかを、今すぐに知りたくなる。
その方が大事です。

  • 中身はよく分からないけど、使い方は知っている。
  • 理解は後からついてくる。

もともと勉強には、そういう順番で体得するものが多いですからね。

そうしなければ、本当に教育がパンクしてしまいますよね。

「まだ習ってない」とか「数学が難しい」とか、そういう平均的な感想は関係なくなっていくでしょう。

知識を「理解する」ことよりも先に、「使う」「体験する」ことの方が来てしまう逆転現象。
コンピューターの登場で、そういうケースがますます増えるでしょう。
そういうことが簡単にできるようになってきました。

何をどういう順番で学ぶかなんて、自由でOKです。
人と違うことは良いことだと、互いに認めていく必要があります。

 


ヒーローズ植田一本松校の進学実績

卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたりますが、当塾の理念に反するので生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。

国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校

私立高校

中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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教室の様子(360度カメラ) http://urx.blue/HCgL

高校でプログラミングしたい中学生が目指すべき志望校とは?

進路希望_ゲームを作る高校

塾長です。

先日、とある塾長さんから電話でご相談を受けました。

プログラミングできる高校に進学したい!

「プログラミングできる高校を受験したい!

そうに言っている中学生がおります。
独学でプログラミングをしているそうで、もっと上を目指したいそうです。
どのように進路指導すればよいでしょうか?」

その中学生の気持ち、よくわかります。
何かを創り出すのって楽しいですから。

ところで、一言で「プログラミング」と言っても、内容は様々です。

「どんなプログラミングがしたいと言ってますか?」

「ゲームを作りたいそうです。」

なるほど。
すでに独学で始めていて、しかも「ゲーム」を作りたいと。

それで私の説明のしかたが決まりました。

そういう高校はありません

「おそらく、その生徒さんが望んでいるような授業をやってくれる高校は、愛知県には無いと思います。専門学校ですね。」

「え!そうなんですか? でも『情報』と名のつく学科やコースを設けている高校がありますよね。」

「確かにそうですね。でも、そういう所で学ぶプログラミングは、ちょっと違います。」

「そうなんですか。じゃぁ、どんなプログラミングをやるんですか?」

「統計の数学とか、機械を動かしてみるとか、データーベースの考え方とか、そういうものです。」

「ああ、要するに勉強ってことですね。」

「そうです。あくまでも勉強です。」

「パンフレットやホームページで『ゲームを作っている』と謳っている高校もありますよ。」

「皆さんがスマホやゲーム機でやっている『ゲーム』とは程遠いものですよ。」

「確かに一言で『ゲーム』と言っても、色々ありますもんね。」

「その生徒さんは、すでに趣味でゲームをつくり始めているのでしょう。高校の授業で作るゲームがそのレベルを超えることはないです。きっと期待外れになりますよ。」

「ゲームらしいゲームが授業の中で作れる! などと期待するのは違うんですね。」

「そういうのは専門学校になります。」

日本の高校で受けられる「授業」としてのプログラミングは、その生徒が思い描くものとは違うものでしょう。

  • ゲームを作りたい
  • 何かのシミュレーションをしたい
  • CGをぐりぐり動かしたい

具体的に作りたいものが明確に決まっていればいるほど、期待を裏切られると思います。

ちなみに最近はN高校やS高校があります。
高校の勉強と実践的なプログラミングを両立して学ぶことができる数少ない高校です。
ただし愛知県の場合はオンライン授業がメインとなります。

高校の情報科で学べること

情報科の高校で教えてくれるのは、もっと普遍的な知識や技術です。

時代に左右されにくい基礎の部分です。

とても大切である反面、すぐに何かを作れるような知識というわけではありません。

試しに本屋さんに行って

「情報処理技術者試験」

という国家資格を取るための参考書を見てみてください。

ちょうど、そこに載っているようなことを学びます。
それが情報科の授業です。

専門用語や使われている数学は、けっこう難しいです。
ちゃんと勉強しないと理解できないことが多いでしょう。

コンピューターの使い方は色々あります。
その色々な使い方に通用する部分を基礎として学びます。
卒業後に生徒たちがどの方面に進んでも困らないように、基礎をまんべんなく学びます。

基礎だから簡単というワケではなく、むしろ難しいものもあります。
だからじっくりと時間をかけて基礎を固めます。

技術の流行り廃りが速いからこそ

コンピューターの世界は技術の入れ替わりが激しいです。
そのため長いあいだ変わらず通用し続けて残るのは、基礎の部分だけになります。
それ以外の知識は、5年くらいで変わったり使い捨てたりしていきます。

ですから長い目で見れば、基礎がとても大切です。

直ぐに何かを作れる技術ではないものの、
ずっと役立ち続ける基礎をしっかり学ぶ。

それが情報科で学べることです。

急がば回れ

ですね。

コンピューターの業界に長くいればいるほど、基礎が大切になってきます。

実は普通科でも多くを学べる!?

ちなみに今後は、その「基礎」の多くが普通科でも学べるようになります。

教育改革で「情報」という教科の内容が強化されるからです。
この件で全国の高校で先生が悲鳴を上げています。

「教えられる人、どれくらいいるの?」

そのくらい内容が濃くなります。
しかも、2025年から大学入試の試験科目にもなります。

これに連動するかのように、文系学部でも数学を入試の必須科目とする大学が増えてきています。

コンピューターが当たり前になる中で、文系・理系を問わず、情報処理が重要になります。
すると、情報処理に必要な数学も連動して重要になっていくからです。

こうした背景から、普通科でも学べることが多くなります。

ここからは塾長の推測ですが、おそらく推薦入試の試験形態も変わっていくでしょう。

今は小論文が主流ですね。
しかし「小論文」の代わりに「コンピューターを使った表現力」を見られるように変わるかもしれません。

自分の考えを論理的に表現する方法は、何も文章だけではないからです。

グラフやチャート、プログラムなど、色々あります。
コンピューターが当たり前になってくれば試験をコンピューターで受ける形式も増えるでしょう。
推薦入試の試験内容が、小論文からコンピューターによる表現形式に代わっても、何ら不思議はありません。

自由にやりたければ部活やサークルで

「それでは、どのように指導したらよいでしょうか?」

「プログラミングにこだわらず、しっかり勉強するために進路を選んでほしいと思います。普通科でも情報科でも、どちらもで構わないと思います。」

「それで納得しますかね?」

「これから3年間くらいのスパンで考えるなら、部活やサークルでゲームを作る生活の方が、きっと本人のイメージに合うと思います。」

「先ほどの、授業でゲームが作れるわけではない、ということですね。」

「そうです。」

高校は何科でも正解。しっかり学ぶことが大切!

「それならば、専門学校に行くのはありですか?」

「言い忘れましたが、ゲームクリエイターの専門学校には、中卒の人はむしろ少ないです。高卒や大卒、または大学中退の学生が多いです。高校までしっかり基礎を学んでおかないと、結局は通用しません。」

「そうなんですか。」

「例えば、最近はUnity(ユニティ)を学びたいという小学生が増えています。ゲームプログラマーを目指すお子さんは、そういう開発環境の知識をYouTubeなどを見て知っているんですよね。凄いでしょう。そのUnityでリアルな物体の動きを再現しようとします。そうすると、Unityのなかで物理学の公式に数字を設定していく作業が出てくるんです。そやって何か少しでも緻密なことをやろうとすると、とたんに高校の知識が出てくるんです。」

「ちょっと待ってください。今メモします。『ユニティ』ですね。」

「はい。その言葉が分かる子なら、なおさら高校の授業に期待してはいけませんよ。ですから高校までは『しっかり勉強する方がおすすめ。』とお伝えください。」

軽いゲームなら趣味でも作れます。
趣味のレベルでもプログラミングそのものは鍛えられます。

学校で教わるのを待つよりも、具体的に何かを作ながら、先輩や友達からアドバイスをもらいながら、
そうやって部活やサークルで、自由にプログラミングしていく方がイメージに合うでしょう。

そして本格的なゲームを作るともなれば、高校までの勉強も大切になってきます。

普通科でも情報科でも工業科でも、どちらへ進学しても良いですが、とにかく高校で学べることをしっかり学んでおくことが重要です。
ちなみに植田一本松校では昨年、商業科からプログラマーを輩出しました。

苦手や得意のデコボコがあっても全くかまいませんが、それでも高校までは最低限しっかり学んでおきたいところです。

 


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実力を伸ばす「間違え直し」と、それを邪魔する古い大人たち

プログラムのエラーと問いかけ

塾長です。昨晩は月、土星、木星が近かったみたいですね。

さて、学習塾でもプログラミング教室でも、塾長が戦わなければならない相手がいます。
この悪魔を倒さなければ、生徒の能力が伸びていきません。なかなかの強敵です。
その相手とは、

間違え = 悪い

というマイナスイメージです。
子どもの勉強に限らず、日本の成長を止めている諸悪の根源だと塾長は思っています。
ほんと、どうにかしたい!

ダメ出しから入るのは、日本人の悪いクセです。

ラグビー日本代表も克服した

スポーツ心理学。

ラグビー日本代表チームの練習に取り入れられたことで有名ですね。
2019年のワールドカップではベスト8という歴史をつくり変えました。

メンタルコーチを務めた荒木香織さんの特番が先日やってました。

それまでは、コーチが指導に入ると、選手が

「すみません」

と答えていたそうです。
コーチは成長のチャンスだと思って声をかけるが、選手はダメ出しだと思って謝ってしまう。
この雰囲気を最初に改善しようと思ったそうです。

  • 間違えを成長の出発点とする文化
  • 間違えを失敗として叱る文化

この違いは大きいですね。
世界トップに仲間入りするためには、努力だけでは足りなかったわけです。

スポーツ心理学は、海外から日本に持ち込まれた学問です。
日本のスポーツ界にも、今やなくてはならないものです。

失敗をどうとらえるか

これはとても示唆に富む話だと塾長は思います。

学習塾でも学校でも同じ

例えば、このへんとか

例えば、このへんとか

高濱先生も、藤原先生も、どちらも学校の教育現場と民間の両方に関わってきた人たちです。

プログラミングは失敗から学べる!だからオモシロイ!!

教室には、子どもたちが目を輝かせてプログラミングに通っています。
その最大の理由は、

間違ってもディスられない勉強だから!

だと思います。
いえ、むしろ

  • たくさん間違えた方が良い!
  • どんどん失敗しなさい!

こんな勉強です。
なかなか今までは無かった教育でしょう。

しかし子供はそういう環境に飢えています。

画像処理のやり方やエクセルの使い方なども、ちょっとやって見せれば、あとは自分でやりだします。

もちろん見よう見まねですから、すぐに分からなくなったり、失敗したりします。

でも、そんな「小さなこと」は気にしない。

使いたい、実現させたい、という興味の方が強いんですよね。

そして間もなく、できるようになってしまいます。

座標も三角関数も、使い方から教えてしまう方が速いです。

新しい教育が全く理解できない大人たち

一方で、プログラミング教室へ見学に来られても、どうしても古い勉強や古い常識にこだわってしまう方がいらっしゃいます。

体験授業のとき、私は見学している保護者様に、

「間違えて試行錯誤するのが大切ですから、決して横から正解を教えたり、最短の手順を教えたりしないでください。」

ということをお願いします。
しかし、それでも中には、

「ああ、そうじゃない、ちがうでしょ。そこが2じゃなくて、隣が2でしょ!」
「隣の子はもう終わってるよ。もっと速く、がんばって!」

こんなふうに口を出してしまう方が出て来ます。
でも、ここまでは普通です。
僕もそうですが、ずっと古い教育を受けてきたのですから。

「お母さん、ダメですよ。お子様が自分で発見していきますから、それを見守っていてください。」

それで「はっ」と気づいて下さる方がほとんどです。
しかし、中には聞く耳を持たない方もいます。

お子様が試行錯誤している過程には一切目もくれず、スマホの画面とにらめっこ。
たまにお子様の様子を見たと思ったら、違うだの遅いだの、ダメ出しばかり。
そういう方に限って、

宿題は出るのですか?
テストはありますか?
隣の子より遅かったので才能が無いんですかね。
・・・

日本再興への道のりは、なかなか険しそうです。

新しい開発よりミスの修正の方が速く技術が身につく!?

塾長がプログラマーだった若かりし頃の思い出です。

当時の私に与えられた仕事といえば「バグ取り」という作業ばかりでした。
他人が作ったプログラムの不具合を、来る日も来る日も修正していくのです。

本当は、新しいソフトウェアの開発がしたかったのに・・・

ちょっと仕事が嫌になってきました。
それで上司に相談しました。

意外にも、こう言われました。

「技術力が速く身につくのは、新規の開発よりも不具合を修正する方だよ。」

これは今から振り返っても、確かにそうでした。

つまり、失敗をたくさん見て経験した方が、成長が速いのです。

成功事例よりも、失敗事例の方が勉強になるんですよね。

間違えを隠して出発点にすら立てない子供たち

私たちはテストで×を付けられると、それがダメなことだと思ってしまいますよね。
なぜなら×が着くと成績が下がるからです。

本当は×を修正する時点からが初めて「勉強」になるのです。

しかし、その「本当の勉強」をさせてはくれません。

テストの結果で成績が判断されてしまうのであれば、わざわざテストを見直しをする理由がありません。
それ以前に、テストで悪い点数を取りようものなら、

ガミガミ
イライラ

こういう大人の姿を見たら、そりゃ見直しや復習どころではありません。

どうごまかすか。
何を言い訳にするか。
誰のせいにするか。

そんなことばかり考えるお子さんになってしまいます。
塾というのをやっていると、そうなってしまったお子さんを多く見てきました。

現に、悪い点数を取ったら成績が下がってしまうのですから、仕方がありません。
しかも受験では内申点となって不条理に付きまとうのですから、仕方がありません。
そういう教育行政の仕組みでした。

仕組みがそうだったのですから、そりゃ誰だってそうなります。
そういう歪んだ価値観になるように、育てられてきました。

間違ったら成長できる!

日本でこれをちゃんと自覚できている子供たちは何割でしょうか?

私たち大人が古い価値観を断ち切れるか否か。

子どもたちの未来は、これにかかっていると思います。

未来ではなく今、すでに時代が変わっている

次のような古い教育を日本はいつまで続けるのでしょうか?

テストの結果を将来の評価まで引きずってしまう。
だからテストには後がない。

このような評価制度では、人は学ぶようにはなりません。

今はどういう時代!?

ベビーブームの時代で、なおかつコンピューターが未発達だった時代は、このような「落とす」ための評価システムで回っていたのかもしれません。
しかし、今の時代はこうです。

  • 少子化で限られた人材をちゃんと教育すべき時代
  • 定員割れで全員が進学できる時代
  • 集合知で知恵を出し合う時代
  • 速く正確な作業はコンピューターがやる時代
  • グローバル化や多様化で、社会問題が複雑化する時代
  • 答えのない問題にチャレンジしていく時代

貴重な人材を「落とす」なんてしていたら、どんどん人手不足になっちゃいます。

貴重な人材を、わざわざ人工知能と戦わせて消耗させて良いのでしょうか?

教科書の全てをやる必要がなくなる

「学校で勉強したことなんて、仕事に役立たない。」

そう言うのであれば、

なぜ教科書を丸暗記させるようなテストをするのでしょう?
なぜ全単元を漏れなく履修させる必要があるのでしょう?

例えば歴史。

ある生徒は江戸時代に詳しいけど他の時代はよく知らない。
ある生徒は幕末に詳しいけど、他の時代はよく知らない。
ある生徒は古い地名に詳しいけど、歴史の用語は苦手。

それでOKです。

「日本全体の集合知」として「日本の歴史をきちんと語ることができる社会」であればよいのです。

それではテストができないって?

いや、テストくらいできますよ。
間違ったら、そこからが勉強なのですから。
どんどんテストで間違えればよいのです。

それでは成績がつけられないって?

いや、成績なんてつけてどうするんですか。
どうせ入試なんてしなくても、必ずどこかには進学できるのですから。
むしろ「ぜひ来てください」と言われるようになりますよ。

人が学んで知恵を出すのが大切なのであって、人を落とすのが大切なのではないですから。

古い価値観でITSを間違って使ったら日本は沈没する

政府が進めている行政のITS化やSociety5.0構想。
例えばビッグデータをちゃんと活用すれば、

× 成績を付ける

という概念は無くなって、

○ 学習のログを付ける

という概念に代わるでしょう。
ただし、こうした新しい取り組みも活用を間違えれば台無しです。
その活用として正しいのはどちらでしょうか。

  •  × 過去の学習状況から成績を評価する
  •  ○ これから学ぶ/活躍するために使う

こういう考え方。
まだ難しいのでしょうか。

これができる大人を、どれくらい増やしたら日本は再興できるのでしょうか。

そろそろタイムリミットだと思うのですけれど。

進学は推薦で行け!

残念ながら、大学受験や高校受験において、一般受験の出題傾向は、しばらく古い基準のままです。

教育改革には長い時間とたくさんの労力や予算を使います。
ですから教育改革はもともと時代の急な変化には追いつけません。

現に、国際バカロレアの教育方針と比較しても日本の教育は事務処理型に偏り過ぎています。
この指摘は数十年前からありましたが一向に変わりません。

それでは、海外より高度な教育内容なのかと言えば、そうでもありません。
数学1つを例にとっても、人工知能や量子コンピューターに必要な単元はほとんど高校では習いません。
日本人の学生は経済観念に疎く、起業する発想もなく、政治にも関心が薄いです。

学問的にも社会的にも日本の教育が先進的であるとは言えないでしょう。

というわけで、時代に合った教育で突き進むなら、どうしても高校入試や大学入試が邪魔になります。
そこで、一般入試の評価基準や出題傾向に左右されにくい方法で進学するのが良いということになります。

そう、推薦入試です。

いちおう文部科学省は、推薦入試が学力低下にならないよう、大学側には厳格な審査を要求しています。
しかし「学力とは何か?」という定義は指定しておらず、また、それは時代によって激しく変化してきています。

国が定義できる学力は「読解力」だけ

逆に文部科学省にたいして「今年の学力の定義を送ってください!」と大学側から詰め寄られたら、文部科学省自身が困ってしまうでしょう。
実のところ文部科学省が定義できる学力は「読解力」だけです。

それ以外の専門分野は時代と供にニーズが変わり、それは民間が決めることだからです。

そのため読解力と小論文を書く力を鍛えればよいわけです。
しかも小論文を書くためには何かしらの分野において深い知識が必要です。

ですから読解力と小論文さえ厳格に審査しておけば、大学側も文部科学省から文句を言われません。
代わりに専門性について問えばよいのですから、大学に合う分野の学生を早くから発掘できて一石二鳥です。

集合知の時代なのですから、無理して全教科で偏差値が高い学生を入れるより、専門性があって論文を書ける人材を入れた方が良いに決まっています。

学生としても、全教科の偏差値を上げる、という呪縛から解放されます。
そうやって節約した時間と体力を、自分の極めたい分野にどんどん回して、競争力のある「何か」を手に入れてしまった方が良いでしょう。

これは部活動でも同じです。

たとえば大学進学では、部活で推薦が効くのは全国レベルだけです。
高校進学ならもう少し緩いですが、それでも県選抜メンバーくらいの実力が必要でしょう。

もしも部活で忙しいなら、自分がそのレベルに到達できるかどうかを冷静に判断して欲しいと思います。
そして、不可能であることが明らかなのであれば、すぐに戦う土俵を変えるべきです。

進路選択も試行錯誤してよい時代です。努力の方向性を間違えたら修正すればよいだけ。
初志貫徹が美徳だったのは過去の話です。

「間違えてもOK」が評価される!?

そして推薦入試の面接でも「間違えを前向きに対処できたか」が評価されます。

面接官は、受験者の欠点や失敗談を質問してきます。
悪いことばかり聞いてくるので、意地悪な質問だと思うかもしれませんね。

しかし、そうではありません。

答えのない問題にチャレンジしていく、そういう高等教育や研究をしているのが大学です。

ですから間違えたり失敗したりするのは当たりまえ。
間違えたり、失敗した後で、それをどうして来たか、なのです。

間違えを前向きにとらえ、分析し、次に活かしてきたのか。
試行錯誤の中から最適解を見つけるような経験をしてきたのかどうか。

ノーミスで研究成果が出て論文を書けた。
そんなラッキーな研究者はいません。
試行錯誤の上に研究があります。

面接官は、そういう事ができる学生なのかどうかを知りたいんです。

まとめ

「何でこんな勉強しなきゃいけなんだ!」
「部活が忙しくて勉強できない!」

本心からそう思うなら、努力する方向性を変えましょう。

ただし何をするにしても努力は必要です。

 


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プログラミングに数学は使いますか?どれくらい必要ですか?

プログラミングに数学は使いますか?(サムネイル)

塾長です。

今週はテスト対策の準備と指導で忙しかった。
来週からが本番なのですが・・・。

そんな中で、高校3年生が中央大学経済学部に推薦合格しました。
おめでとう!
おかげで疲れが吹っ飛びました!!

けっこう数学を使う分野に進むので、これから数学も勉強していくそうです。
最近は私大文系でも入試に数学を課すところが増えてきました。

さて、そんな数学ですが、プログラミングでは使うのでしょうか?

  • 小学校で習う算数は使う?
  • 中学1年生、2年生、3年生の数学は?
  • 高校のsin, cos, tan は?
  • 使うとしたら、いつ、どんな分野で使うのでしょうか?
  • 数学ができなければプログラマーに成れないのでしょうか?

ということで、解説動画(YouTube)を作りました。

ちなみに、数学を使わないプログラマーの方が多いです。
そうなる理由も解説しています。

ぜひ、ご覧ください。

プログラミングに数学は使いますか?学校で習ったことは役立ちますか?

動画の内容

0:00:20 数学的な思考力は必要というけれど・・・
0:00:38 どの程度の数学までが使われる?
0:00:52 小学校の算数は使いますか?
0:01:20 中1~中2の数学は使いますか?
0:02:09 中3の数学は使いますか?
0:02:25 高校の数学は使いますか?
0:02:46 逆に高等数学はいつ使う?
0:02:53 プログラミングで何をつくる? 2つのタイプ「AとB」
0:03:03 Aタイプのプログラミング → 数学を使わない
0:04:08 Bタイプのプログラミング → 数学を使う
0:05:20 【実例】マイクラミングでAタイプとBタイプを比較
0:05:50 マイクラミングでのAタイプ
0:07:55 マイクラミングでのBタイプ
0:10:24 2つのタイプの比較まとめ
0:11:12 AかBか、どっちが良い(高収入)?
0:13:11 最後のまとめ

マイクラミングとは

動画の中に出てくる「マイクラミング」とは、プログラミング教室のブランド名です。

ジュニアコースからプロコースまであり、小学2年生から大学1年生まで通っています。
動画に出てくる画面は、ジュニアコースからハイコースで使う環境です。

マインクラフトというゲームの世界をスクラッチでプログラミングすることができます。
本来なら高等数学や大学の数学が必要な図形処理を、小学生でも簡単に扱えるように工夫されています。

ご興味がある方は、教室までお問い合わせくださいませ。

 


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【大人用】子供たちの将来を潰さないためのドリル(テスト)

老害じゃないよ!

塾長です。

古い価値観の人たちから怒られそうなテストを作りました。
このテストで点数が低い大人は、子供たちや後輩たちの将来性を奪っているのかもしれません(もっと怒られそう)。
どうか若い人の邪魔をしないでください(ヤバイ、嫌われそう)。

けっして煽っているのではありません。
本当に心配なんです。

軽い気持ちでやってみてください。

ドリルですから、繰り返しが重要です(笑)。

老害にならないためのドリル(テスト)

4点×25問=100点満点です。
それぞれ〇か×かでお答えください。

  • 問1: 書類にはサインに加えてハンコが必要だ(〇 / ×)
  • 問2: 苦手は必ず克服すべきだ(〇 / ×)
  • 問3: 年上や先輩の方が偉い(〇 / ×)
  • 問4: 利益を追求するのは悪いことだ(〇 / ×)
  • 問5: 何事も初志貫徹が大切だ(〇 / ×)
  • 問6: 日本の技術力は世界トップクラスだ(〇 / ×)
  • 問7: 新人はお茶くみやホチキス止めなどの雑用から経験を積むべきだ(〇 / ×)
  • 問8: オンラインでは雰囲気や気持ちまで伝わらない(〇 / ×)
  • 問9: せめて定年までは不平不満を我慢して働くべきだ(〇 / ×)
  • 問10: 学歴が低ければ一生苦労する(〇 / ×)
  • 問11: 高校は普通科の方が工業科や商業科よりもレベルが高い(〇 / ×)
  • 問12: 途中で意見を変えるのは卑怯だ(〇 / ×)
  • 問13: ディベートは相手を論破したら勝ちだ(〇 / ×)
  • 問14: 若い人の意見の方が新しい時代にふさわしい(〇 / ×)
  • 問15: 学校のテストは平均点くらい取って欲しい(〇 / ×)
  • 問16: コロナ禍で政府は何も有効な対応ができなかった(〇 / ×)
  • 問17: 「批判的に見る」とは「ダメ出しをする」ことだ(〇 / ×)
  • 問18: みんな頑張っているから楽をしてはいけない(〇 / ×)
  • 問19: 起業するには多額の貯金や特別な才能が必要だ(〇 / ×)
  • 問20: 英語力がなければ国際的に活躍するのは難しい(〇 / ×)
  • 問21: 数学は考える科目で、社会は暗記する科目だ(〇 / ×)
  • 問22: 専門知識を身に着けた方が将来は有望だ(〇 / ×)
  • 問23: 大学へ進学しなければ高等教育を受けることは難しい(〇 / ×)
  • 問24: 簡単にできることは、あまり価値がない(〇 / ×)
  • 問25: 速く正確に答えを出せるよう訓練するのが勉強だ(〇 / ×)

お疲れさまでした。

解答と解説

  • 問1:× ルールや風習の根本理由を考え、必要なら変えるべし。
  • 問2:× 苦手を克服するよりも、できることを伸ばして社会に貢献すべし。
  • 問3:× 適材適所は年齢とは無関係、そもそも普遍的な文化などではない。
  • 問4:× 利益=会貢献度であり、また、そうなるよう行動するのが本来。
  • 問5:× 本来の目的に立ち返り、やり方や手段は臨機応変に変えるべし。
  • 問6:× 日本のモノづくり技術に匹敵する国はすでに多い。最先端技術やソフトウェア技術はむしろ遅れている。
  • 問7:× 気付いた人がやればよく、そもそも「雑用」であるならそれを不要にする改善に取り組むべし。
  • 問8:× オンライン授業やオンライン会議の方が気持ちや臨場感がよく伝わる事例は多い。根拠や事例をもって科学的に考えるべし。
  • 問9:× 我慢=主体性なし。人生100年時代では60歳でも若者。我慢するより第2、第3の挑戦をすべし。
  • 問10:× 学歴よりも「何ができるか」「何を成したか」。そもそも勉強は一生続くもの。また知識の不足はコンピューターで補える。
  • 問11:× 今後キャリアが細分化し学び方の選択肢が増えるに伴い、むしろ工業科や商業科の役割は重要になる。若い人の生産性向上は格差是正になると期待。
  • 問12:× 目的は問題を解決することであって我を張る事ではない。ITSが発達した集合知の時代では、言論の正しさよりも速く問題を解決できることの方が重要視される。解決に必要なら自分の意見などコロコロ変えてしまったた方が良い。
  • 問13:× ディベートの目的は相手の論破ではなく、より優れた提案を行うこと。問題解決を忘れて攻撃に終始すれば敗者となる。
  • 問14:× 若い人の意見が本当に若い人自身にとって有利なのかは慎重な議論が必要。同様に、若い人が若い人の意見に耳を傾けられるとも限らない。むしろ若くして上から目線な人は傲慢で、同世代の若い人たちを踏み台にしているかもしれない。
  • 問15:× 「人並み」や「平均点」という目標が子供を苦しめないよう注意が必要。子供の個性を大切にし、9教科の枠組みを越えた「選択と集中」も時には必要。苦手をITSで補い子供の可能性を広げる教育が必要。しかし学校教育は改革に8年もかかるため、変化の激しい今の時代にあっては、テスト内容や成績のつけ方そのものが時代遅れというリスクもある。GIGAスクール構想やプログラミング的思考の教育について、その真意が広く認知されるまで、まだまだ時間がかかる。先進国の中で日本のITS教育は10年単位で遅れており、その差は中学、高校になるにつれ顕著。ITSアレルギーな大人たちによって改革が邪魔されないことを望む。成長が著しい企業ほど学歴や学校の成績によらない独自の採用活動をしている。受験生の能力を多面的に評価する高校受験や大学受験の形式が増えている。
  • 問16:× 全否定や全肯定というレッテル貼りではなく、正しい情報で科学的に見ることが大切。さらにコロナ禍は人類初の経験で「だれも正解がわからない」問題。仮説を立て試行錯誤を繰り返す中で「最適解」を探っていく対応が基本となる。今後は「正解が分かる問題」はコンピューターが担当し、「正解が分からない問題」が人の担当になっていく。政府が「最適解」を求めて試行錯誤を求めていく過程を正しく理解しようとしないのは、正しい批判姿勢とは言えない。
  • 問17:× 「ダメ出しをする」では問題解決に至らない。知識を簡単に検索できる時代においては「解決策」まで考えることが批判に含まれる。そのためダメ出ししか言わない評論家には、むしろ批判が集まってしまう。
  • 問18:× みんなが楽できる方法を探るのが最適解のはず。まず率先して楽する方法を見つけ、それを他の人たちも矛盾なくできるようにすべし。
  • 問19:× 起業すること自体は資本金100円でも可能。今後ITSや新しいビジネス基盤が発達し、お金や技能を集めることが容易になっていくにつれ、格差の原因は財産や能力から「モチベーション」に変わっていくと言われている(モチベーション格差)。
  • 問20:× 自分の能力不足はコンピューターや他人の能力に頼ればよい。苦手を嘆くよりも自分にできることを活かし、WIN-WINのコラボができるチームを構築すべし。ちなみに日常会話なら自動翻訳機が2~3万円で実用化されている。
  • 問21:× 知識や正解がすぐに検索できるため、どの教科も「考える」ことが勉強の中心になっていく。社会も暗記科目ではなくなり、資料を読み解きながら論述するような科目になっていく。
  • 問22:× 今の時点で学んでいる専門知識が将来も変わりなく価値を保つとは限らない。コンピューターや人工知能が専門知識を持ってしまえば価値がなくなっていく。専門知識を使って問題を解決したり、人に感動や貴重な体験を提供できることに価値が移っていくと言われている。
  • 問23:× 無料で学べるコンテンツが増え、学ぶ方法も増えている。有料コンテンツも安く優れたものが多い。大学にいくよりも早く安く専門知識や技能を習得できることが可能になって来た。奨学金で借金をしてまで大学へ進学する必要はなくなってきている。キャリアを積みながら、必要な知識や技能を必要になった時に体得していけるような環境が、これからどんどん整っていく。
  • 問24:× 難しいことを誰でも簡単にできるようにすることで価値が出る。また簡単なことを組み合わせて新しいサービスや複雑な仕組みを作りだすこともできる。1つの知識の難易度や、個人の頭の良さで、安易にものごとの可能性や優劣を評価してしまうのは危険。問題を解決できることが大切なので、きることを組み合わせたり他の知恵を借りたりして、最適解を求めていく「プログラミング的思考」が大切。
  • 問25:× 速く正確に答えを出す仕事はコンピューターの役割になっていく。生身の人間がコンピューターに挑戦するような不毛な努力を若い人にさせて消耗させてはいけない。

答えは全て「×」って単純すぎますかね?
まぁテストが目的ではないですから。
これはブログ(エッセイ)ですから、一応。

おわりに

もちろん別解もあります。上の解答解説は、あくまでも答え方の事例です。

またコンピューターや人工知能が、私たちの予想とは違う進化を遂げれば、それに応じて私たちの価値観も変わるでしょう。

上に書いた塾長の設問のし方や、解答・解説の事例の示し方も、これから変わってしまう可能性があります。
塾長の考え方も常に更新されています。

最適解はあくまでも「今の」「目の前の」最適解にすぎません。
時代や土地や立場によって、より優れた最適解が簡単に出てくるでしょう。

私たちは神ではありません。
人としてできることは、変化を前向きにとらえ、できることを組み合わせて「最適解」を求めていくことです。

 


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【プログラミング教育】買ってはいけないノートパソコン

パソコンの選び方

塾長です。

これからは小学生も、中学生も、高校生も、そして大学生も、パソコンを使うのが当たり前。
リモート授業にプログラミング教室。
お子様にノートパソコンを買ってあげる場面が、これから増えるでしょう。

「先生、パソコンは何を買ったらよいですか?」

ちょくちょくアドバイスを求められるようになりました。
そこで「パソコンの選び方」や「性能の読み方」について説明します。

高くて性能が悪いパソコン

を買って泣かないように、ノートパソコンの「当たり前」な性能を書いておきます。
これより悪い性能や高い値段のノートパソコンを買ってしまわないよう、ぜひご注意ください。

それじゃぁ、いきますよ!

これが普通!今どきのノートパソコン

パソコンは便利なので、後から色々な使い方をしたくなります。

  • オンライン授業を受ける
  • 人工知能に発音をチェックしてもらう
  • インターネットで調べ物をするのにブラウザをいくつも表示させる

こうしたことを快適にやりたければ、そこそこに性能の高いパソコンが必要です。
そして何より、

  • セキュリティソフトが超重い!

というのが落とし穴です。
コンピューターウィルスや不正サイトからパソコンを守るソフト。これを快適に動かすだけでも、それなりの性能が必要です。
でもこれ、意外と知らない人が多いです。

そうした実用的な意味で最低限の性能」は次の通りです。(2020年9月時点)

(例)マイクラミングの推奨環境

CPU Intel Core-i5 または AMD Ryzen5
メモリ 8GB
ストレージ SSD 128GB
ディスプレイ 1600×900 ドット
OS Windows 10 または macOS(※)
価格 新品 6~7万円
中古 3~4万円

※上記スペックは年と供に更新されていきます
※マイクラミングの技術サポートはWindows10のみとなります

プログラミング教室「マイクラミング」に通う生徒にも、これ以上のスペックでWindowsパソコンを購入するよう推奨しています。
これくらいの性能があれば、マインクラフトとスクラッチを同時に動かして、無理なくプログラミングを楽しむことができます。

逆に、これよりも性能を妥協してしまうと、次のようなトラブルが起こりやすくなります。

  • キーボードやマウスの反応が遅くて作業がイラつく
  • アプリの起動が遅い
  • たまにブラウザやアプリが動かなくなる時がある
  • 調子の悪い日がある(Windowsのアップデートが裏で実行されている時など)
  • セキュリティソフトを入れたら重くて使えなくなった
  • ゲームができない
  • 簡単な動画の編集処理ができない
  • Windowsをアップデートしたら急に重くなった

性能が悪いと何がいけないのか?

パソコンで「性能が悪い」とは、一般に

  • 処理速度が遅い
  • ストレージの容量が足りない

などの意味でしょう。
これらの原因は、だいたい上の表のどれかが不足ということです。

それでは性能が悪いと、いったい何が良くないのでしょうか?

もちろん、

「やりたいゲームや使いたいアプリが快適に動かない」

という事なんですが、
パソコンを買う時に、使いたいゲームやアプリを決めていない人も多いです。

そのような人には、別の説明も必要でしょう。
そういう人は、こんな意味でとらえてみてください。

「若い人の速い操作に着いて来れない」

パソコンの反応が遅いと、イライラますよね?
または、本当に動いているのか心配になったり、不安になったりします。

特に子供は「ちょっと待って様子を見る」という行動ができません。
むしろマウスやキーボードを連打してしまいます。

そうやって、さらに高負荷な状況へと、パソコンを追いやってしまうのです。
こうして、性能の悪いパソコンは、

ちょっとしたきっかけで、
雪だるま式に処理が遅くなり、
ついには何もできない状態になってしまう、

というリスクが高いのです。

まぁ、普通の人は、パソコンがすべての処理を終えるまで待ちきれません。
たいていは途中でパソコンを再起動してしまい、保存し忘れたデータを失います。

性能の読み方を知らないと大きな後悔

実のところ、パソコンの性能はここ5~6年の間、たいして変わっていません。
それなのに毎年のように新製品がたくさん登場するため、ラインナップが過密状態です。
つまり、

  • 少し値段が安いだけで性能が大幅ダウン
  • 中古の方が安くて高性能

という現象が起こりやすくなっています。

例えば、次のようなパソコンの新製品が実際に売られています。
値段の割には性能がいまいちです。
性能を悪くしているポイントを赤色にしてあります。

CPU Intel Celeron
メモリ GB
ストレージ HDD 500GB
ディスプレイ 1920×1080 ドット
OS Windows 10
その他 DVD/CDマルチドライブ内蔵
価格 新品 10万円

実はこれ、10万円もします。
性能からすれば割高です。
このパソコンが高価になっている理由は次の通りです。

  • 新しいモデル
  • 日本製
  • DVD/CDマルチドライブを内蔵

おそらく高齢者がターゲットのパソコンなのでしょう。
写真、インターネット、YouTube、DVDやCDなどのメディアを鑑賞するだけなら十分な性能です。
高機能なゲームもしないでしょうし、動画編集やプログラミングもしないでしょう。

性能が良いことよりも、日本製で「安心」できるのがポイント!

それが売りの商品です。
しかし学生の実用性という意味では不向きなポイントです。

パソコンが当たり前!

の世代を生きて行く、これからの子供たち。
彼女ら、彼らには、ちょっと物足りない性能です。

パソコンの性能の見方(スペックを見る方法)

さて、上の表を普通に理解できる人は、ここでお話はおしまいです。

ここからは、表の項目について、個々に意味を説明します。
まずパソコンの性能を見るのに重要なキーワードを4つ覚えましょう。

  • CPU
  • メモリ
  • ストレージ
  • OS

それぞれ順に説明します。

CPUの意味と選び方

パソコンの計算装置です。人間の頭脳に相当し、「どれだけ同時に速く処理できるか」みたいな性能を決めます。
この部品が廉価版だと処理スピードが落ちます。高価なものは脳みそを4つも6つも搭載しています。
主に2つのメーカーから色々な型番(CPUの商品名)が出ています。

メーカーごとに、型番を性能順に並べたのが下です(ノートパソコンでの話)。

Intel社(インテル)

Celeron < Pentium < Core-i3 < Core-i5 < Core-i7

AMD社(エーエムディ)

A6~A10 < Athlon < Ryzen3 < Ryzen5 < Ryzen7

赤文字の型番よりも上(右側)を選ぶようにしましょう。

メモリの意味と選び方

パソコンの記憶装置です。人間の短期記憶に相当し、「暗算がどれだけできるか」みたいな性能を決めます。
多ければ多いほど有利ですが、逆に少ないと処理スピードが落ちます。

最低でも8GB(ギガバイト)以上

としましょう。

何もアプリを動かさなくてもWindowsが2GBくらい使ってしまいます。
そしてブラウザも1GBくらい使います。
これに加えてアプリを動かしたら、すぐに4GBを越えてしまうでしょう。

ストレージの意味と選び方

パソコンの記憶装置です。人間の長期記憶に相当し、「知識や経験(アプリやデータ)をどれくらい持っているか」みたいな性能を決めます。
またメモリで暗算しきれない計算を「ひっ算」するときにも使うため、これも高速な部品を選びたいところです。
主にHDD(ハードディスク)とSSD(エスエスディ)の2タイプありますが、絶対にSSDを選びましょう。

HDD << SSD

HDDとSSDの性能差は数十倍で、大きな大きな差があります。ひっ算が速くなるのでパソコン全体の性能が上がります。
一昔前は高嶺の花だったSSDも今では手ごろな値段に落ち着いています。選ばない手はないでしょう。

容量よりも性能を重視

SSDは高価です。5年前はもっと高価でした。
中古パソコンになるとSSDが128GBと少ないものもあります。
一方HDDは昔から安かったので、500GB以上が普通です。

同じ値段なら大容量のHDDの方がお得な気がしますが、それは違います。
パソコン全体の性能に関わる事なので、性能を取った方が良いでしょう。

容量が足りなければ、後から外付けのHDDやメモリカードを買い足せばよいだけです。
しかし性能は買ったときに決まってしまいます。

数字に騙されてはいけません。

OS(オーエス)の意味と選び方

オペレーティングシステムの略です。これは人間に例えると言語や文化みたいなものです。
OSが違えばアプリも違います。
iPhone用のアプリをWindowsで使うことはできません(インストールもできません)。

市販品では大きく5種類のOSがあると覚えておきましょう。

  • Windows10
  • macOS
  • iOS
  • Android
  • Windows Mobile(2019年で終了)

このうちパソコン用のOSは上の2つだけです。
MacBook Air、MacBook Pro、iMacの3種類のパソコンはmacOSです。
その他のパソコンがWindows10です。

残り3つはパソコン用ではありません。タブレットやスマートフォン用です。
iOSはiPhoneやiPad用です。
Androidはその他のスマートフォンやタブレット用です。

全くちがうので注意しましょう。

WindowsかMacか?

パソコン用のOSで市販品は「Windows10」か「macOS」です。
そして、

  • Windows系のOSを搭載したパソコンを「Windows」、「 PC」
  • 同様にmacOSを搭載したパソコンを「Mac(マック)」

などと呼びます。

パソコンを買う時に、どちらかを選ぶ必要があります。

どちらのOSが良いのでしょうか?

結論から言いますと「周りに合わせる」のがベターです。

つまり、プログラミング教室や学校の先生に聞いてみてください。
同じものを使う方が、学習しやすいに決まってますから。

大学生であれば、大学からおすすめされたものや、多くの教授が使っているものが良いでしょう。
研究室の配属が決まっている大学生なら、研究室の環境に合わせましょう。

Linuxとは?

フリーソフトのLinux(リナックス)というOSをご存じの方もいらっしゃるでしょう。
とても高機能で優れていながら、すべて無料という最強のOSです。

しかし、パソコン初心者にはお勧めできません。
例えばパソコンで何か分からなくなった時に、いちいちサポートセンターに電話して相談するようなレベルなら、手を出さないことです。
自分で調べて自分で解決できるなら、そろそろLinuxも選択肢に入ってきます。

あるいは、あえて勉強のために、設定を壊してもよいパソコンを1台用意して、失敗しながら学ぶのもOKです。
これは趣味の意味合いが強いので、ひたすら保護者やお子様の方針次第です。

まぁ、とにかく、使いこなすには多くの知識が必要です。
そもそも自分でインストールや設定をする必要があります。
操作の多くは「コマンド」と呼ばれる文法付きの英単語で行います。

パソコンに詳しくなってから、選択肢の1つに入れてみてください。

  • 世界基準でプログラミングを本格的にやりたい
  • サーバーを安く作りたい
  • 趣味でコンピューターの高機能っぷりを味わいたい

などに役立つでしょう。

ちなみにmacOSは、元からFreeBSDというLinux同等のOSが内部で動いています。
プログラマーにMac使いが多いのはそのためです。

そして最近ではWindows10も内部でLinuxを動かせるようになってきました。
まだ特殊な設定が必要ですが、その内に、だれでも使えるようになるでしょう。

パソコンだと思って買ったらパソコンじゃなかった!?

エクセルのマクロを家でやろうとしたら、できなかった!
プログラミングを家でやろうとしたら、できなかった!

こんなトラブルがたまに起こります。

タブレットはパソコンではない!?

最近はタブレットにキーボードをつけたタイプのものが販売されています。
外見はノートパソコンそっくりです。

また学校によってはパソコンではなくタブレットを生徒に使わせています。
そのためタブレットをパソコンだと勘違いしている生徒も出て来ました。

もちろんタブレットなのでパソコンではありません。
スマートフォンとほとんど同じです。
タブレットとスマートフォンの違いは、電話回線に繋がっているか否か、だけです。

タブレットはパソコンと違って、基本的にファイルの操作ができません。
専用のストアからダウンロードしたアプリを使うだけの端末です。
「作る」のではなく「使う」に特化した端末といえます。

よって、外で買ってきたワードやエクセルのインストールができません。
プログラミングもできません。
環境をカスタマイズしたり特定の処理を自動化するような使い方ができません。

安いこともあって、ついついよく見ずに買ってしまう人がいるので注意しましょう。

OSで見分ける!

必ずOSをチェックしましょう。
そうすればパソコンとタブレットの見分けがつきます。

パソコンを買うのであれば

Windows10またはmacOS

を選びましょう。

予算があるならディスプレイの解像度をチェック!

最後に見落としがちなのが、ディスプレイの解像度です。

インチ数とドット数

パソコンの広告では画面の大きさを「インチ」や「型」の数で表しています。
これは画面の大きさを、対角線の長さ(インチ数)で表しています。
ノートパソコンなら「12インチ」~「15インチ」が普通です。
「12型」や「15型」と書いても同じ意味です。

しかし、これよりも重要なのが「解像度」です。

これは画面の画素数(ドット数)を「縦の数×横の数」で表しています。
ノートパソコンなら「1600×900」~「3840×2160」があります。
単位は「ドット」や「ピクセル」で、どちらも同じ意味です。
デジカメの解像度「○○万画素」などと、ほとんど同じ意味です。

日本では解像度が表示されていない広告が多いです。
広告を鵜呑みにせず、少し調べて解像度もチェックした方が良いでしょう。

解像度は一度に表示できる情報量

解像度は、一度に表示できる情報量の多さを表しています。
数字が大きいほど、小さな字を精細にくっきりと表示させることができます。
数字が小さいと、小さな字がピンボケしてコントラストの低い画面になります。

画面の解像度の違いを比較した写真

上の写真は2種類の解像度を比較したものです。

左側が1600×900です。ブログのページの半分しか表示できていません。
右側が3840×2160です。ブログのページ全てを2列も表示できています。

画面の面積はそれほど変わりません。
ところが右側の方が4倍以上の情報量を表示できています。
新聞に例えれば、左が新聞の1面の半分で、右が見開きの2面分、といった感じです。

ただし、それだけ遠目に見ている感じになるため、文字の大きさが小さくなります。
小さい文字では読みにくいので、実際には文字を少し拡大して情報量を少し控えます。

それでも画質がケタ違いに良くなるため、写真や動画を表示させると気持ちがいいです。
特に画像処理や動画編集をしたい人には、解像度が低いのはありえません。

プログラミングをする人も、色々な画面をたくさん表示させて作業します。
レポートや論文を書くときも、原稿を書く画面の横に参考文献の画面も同時に表示できます。

画面に表示できる情報が増えれば、それだけ作業効率が上がります。

フルHDと4K

「フルHD」は「1920×1080」のことです。
「フルハイビジョン」と呼ばれます。
日本製のノートパソコンでは、2019年頃からようやく一般的になりつつあります。
必要十分ですが、アプリやゲームが高機能化する今では、少し物足りなくなりつつあります。

「4K」は「3840×2160」のことです。
ちょうど「フルHD」の2×2=4倍になります。
東京オリンピックを前に、大型テレビや高級カメラの宣伝で「4K」が強調されるようになりました。
ただし27インチ以上のディスプレイでないと、小さい文字が読めなくなります。
それより小さいディスプレイでは、文字の拡大設定が必要になります。

高級なノートパソコンやデスクトップパソコンでは昨年あたりから4Kが普及しつつあります。
13~14インチで4Kならば、ちょうどiPhonと同じくらい高精細な表示になります。
iPhoneのRetinaディスプレイが、そのまま広くなったようなディスプレイ、といえば分かりやすいでしょう。

文字の表示という意味では、ノートパソコンの小さいディスプレイに4Kはオーバースペックかもしれません。
しかし画像や動画をきれいに表示させたり、アプリの小さいアイコンをくっきり表示させるには、ノートパソコンでも4Kディスプレイは有効です。

ただし4Kはバッテリーの消費が多いのが難点です。
外で作業することが多い人は、フルHDの方が良いでしょう。

オリンピックがあると解像度が上がる?

オリンピックはカメラやテレビが進化する1つのきっかけです。

次の東京オリンピックは、報道カメラが4Kにアップグレードされます。
その美しい映像を十分に楽しむためには、テレビやディスプレイも4Kにする必要があるというワケです。
ちなみに、4Kの動画データは膨大になるため、それを送受信する無線通信の5Gも一緒に整備されます。

これまでノートパソコンで4Kディスプレイと言えば、MacBook Pro や iMac の独壇場でした。
動画編集をするYouTuberやクリエイター、プログラマーなどからは、以前から人気です。

2020年に入ってからWindows10のノートパソコンでも4Kディスプレイを搭載したものが増えてきました。
値段も全体的に15万円くらいまで下がってきました。
しばらく前までは、このクラスのパソコンは30万円コースでしたから、だいぶ安くなってきました。

4Kディスプレイの生産体制が整ってきたのでしょう。
さらに Windows10パソコンでも4Kディスプレイが増えてきたため、Macとの価格競争が起こったのでしょう。

予算を奮発できて、パソコンで作業している時間が長い人は、できるだけ高解像度なディスプレイを選んだ方が快適でしょう。

良いものを安く買うなら海外製

付録で、パソコンの目利きが慣れている人におすすめな買い方を紹介します。

日本国内で販売されているパソコンは値段が少し高めです。
そこで、通信販売なら海外で組み立てられたものを船便で送る格安のモデルがあります。

  • DELL(デル、アメリカ)
  • HP(ヒューレット・パッカード、アメリカ)
  • lenovo(レノボ、中国 / 旧アメリカのIBM)
  • ASUS(エイスース、台湾)

といった海外メーカーのパソコンです。
世界中に組み立て工場を持ち、人件費の安い地域で組み立てて、船便で安く輸送するので、価格が安いのです。

日本の代理店が用意した、日本語のホームページから注文して購入するのが普通です。
ちゃんと日本語のキーボードを搭載し、日本語に設定されたパソコンを買うことができます。

電気屋さんの店頭や国内メーカーの通販で買うよりも、かなり安く購入できます。
その代わり、

  • 到着に2週間~1か月かかる(船便)
  • 発注したら返品できない(オーダーメイド扱い)
  • サポートで日本語での対応が不十分

という課題があります。
パソコン初心者や早く手に入れたい方にはお勧めしません。

  • パソコンの性能について目利きする自信がある
  • 到着まで気長に待てる

こういう人には、海外メーカーのパソコンを通販で購入するのがおすすめです。

まとめ

これから学校でも家でもパソコンを使うのが当たり前になります。
せっかくお子様に買ってあげるなら、長く使えるものを選びましょう。

必ずしも新品が良いとは限りません。
中古でも良いパソコンが多く販売されています。

またパソコンでないものを間違って購入しないよう、必ずOSをチェックしましょう。

パソコンの性能の見方をちゃんと理解すれば、賢い買い物ができます。

ぜひ、予算内で十分な性能のパソコンをゲットしてください。

 


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新教育「めんどうな事はコンピューターにやらせよう」(2)

タブレットを操作する女の子の写真

塾長です。

今回の記事は、心臓の弱い方は要注意です。

先回の記事『新教育「めんどうな事はコンピューターにやらせよう」(1)』の続編です。
先回は、

  • これから世界がどうなるか
  • なぜ「コンピューターの使い方」を子供たちに教えるべきか

について書きました。
今回は、コンピューターの使い方について、さらに深堀します。

  • コンピューターが使えない
  • コンピューターを使わせない

その恐怖を感じてもらえればと思います。
後半は、かなりショッキングなデータが登場します。

その努力はおいくら万円?

多くの場合は一生懸命努力することは良いことです。
だからと言って、常にそうとは限りません。
次の事例について、ぜひ考えてみて欲しいと思います。

同じ研修、同じ仕事

ある会社で、ある特殊機能を搭載したパソコンのマウスを新しく開発したとします。
そして、そのマウスを欲しがるターゲット層が2種類あるだろうと想定しました。
そこで同じマウスを、色合いや質感を少し変えて、2種類の商品として別々に販売することにしました。
商品名は「マウスα」と「マウスβ」に決まりました。

問題は、その値段です。

そこで係長は、社員のAさんとBさんに、それぞれの市場調査をお願いしました。

社員Aさんには「マウスα」について。似たコンセプトの商品が何種類あって、それぞれ何円で販売されているかを一覧表にまとめるように言いました。
社員Bさんには「マウスβ」について、同様の調査をお願いしました。

もちろん、パソコンの会社ですから社員にはプログラミングの研修をしてあります。

仕事の速いAさん

Aさんは、研修で習ったプログラミングを活かし、2日間で一覧表を完成させました。
1日目は、調査方法を調べました。どのホームページを見るか、どんなキーワードで探すか、などを決めました。
2日目は、調べた方法を自動化するプログラミングをしました。先輩から助言をもらったものの、半日でプログラムが完成したので、調査はあっという間に終わりました。
グラフを描くなど統計分析もしましたが、それも含めて丸2日間で終わりました。

仕事の遅いBさん

Bさんは、プログラミングを面倒に思って手作業で取り組み、5日間で一覧表を完成させました。
1日目から一覧表の作成に取り掛かったので、最初の内はAさんよりも早く仕事が進んでいると思いました。
2日目も同じ作業を続けました。色々なホームページを見て回り、似た商品を1つ見つけては、それを手作業でエクセルにコピーしていきました。
3日目も同じように続けました。たくさんあったため作業が大変でしたが、ついに一覧表を完成させました。しかし集めた情報の種類がバラバラで、間違って関係ない商品の情報をコピーしてしまったなどの作業ミスが見つかりました。
そこでチェックと修正をするために、さらに2日間かかりました。
結局、5日間かけて完成しました。

どちらの仕事の方が価値が高いか?

さて、Aさんの仕事とBさんの仕事。
最終的なアウトプットが同等であったとした場合、どちらの方が価値が高いでしょうか。

AさんとBさんは、いつもこんな感じです。
Aさんの方が、早く仕事をこなします。しかも間違えが少ないです。
Bさんは頑張ったことを主張しますが、いつもAさんよりも仕事が遅いです。

競合他社よりも早く新商品を打ち出せば、それだけ有利です。
速く仕事を終えれば、その分だけ他の仕事も進められます。

普通に考えれば、早く終えた仕事の方が、より価値が高いと思われます。

ところが現実は逆です。

コスパの悪い作業

簡単のために、AさんとBさんがの月給が、どちらも22万円だったとします。
月給ですから、どのような働き方をしても、もらえる給料は一緒です。

単純に日割り換算すれば、

2日間で完了したAさんの仕事は、2万円です。
5日間で完了したBさんの仕事は、5万円です。

おやおや。

なんと、遅かったBさんの仕事の方が、むしろAさんよりも3万円も高く評価されてしまったことになります。

それは納得のいく評価でしょうか?
Aさんは、Bさんが同じ給料であることを、どう思うでしょうか?
周りの社員は、どう思うでしょうか?

キミはAさんとBさん、どちらと一緒に仕事をしたい?

あなたはAさんとBさん、どちらの人と一緒に仕事をしたいですか?

社員の立場だったら?
お客様に接している立場だったら?
経営者の立場だったら?

そして平等を考える立場だったら?

この先もAさんとBさんが同じ評価をされてしまうのであれば、他の社員さんたちは、こうに思うでしょう。

「できるだけ、ゆっくり作業しよう」
「サボりながらやれば、効率よく給料がもらえる」

そんな会社は間もなく潰れてしまいます。

「会社が潰れる前に、転職しよう」

仕事のできる社員から逃げて行ってしまうでしょう。

努力の向きや種類が違う

Aさんは、研修で習ったプログラミングを積極的に活用しました。

「この仕事が楽になったら、他の社員や後輩たちも助かるかもしれない。」

そんなサービス精神もありました。
だから、自分の作ったプログラムを、他の社員も利用できるように公開していました。

仕事をすればするほど、コンピューターを色々な方法で使えるようになりました。
それにともなって、仕事が速く終わることが増えていきました。

Bさんは、Aさんと同じ研修を受けていました。

Aさんと動機ですが、Bさんの方が偏差値の高い大学を出ていました。
暗算や暗記が得意で、プログラミング研修の確認テストでは、むしろAさんよりも点数が高かったです。
しかし、その知識を実際の仕事には活用しませんでした。

Bさんは頭の回転が速くて、事務処理能力も高いので、手作業で競争すれば他の社員よりもテキパキとこなしました。
そのため、作業量が多くなっても、手作業のまま作業を進めてしまいがちでした。
仕事の量が増えても、仕事のやり方を改善しようとしませんでした。

同じ環境で同じ知識を与えられても、心構えが違えば結果も評価も違ってきます。

「コンピューター使おう」と思える能力

「コンピューターを使いこなす」
「プログラミング}

そんなに難しく考える必要はありません。
とりあえず次のように考えてみてください。

  • 作業が多すぎ → プログラミングして楽をしよう
  • 何度も何度も → プログラミングして2度目を無くそう
  • 覚えきれない → コンピューターに覚えさせよう
  • 調べきれない → コンピューターに調べさせよう
  • 徹夜はいやだ → コンピューターにやらせて帰宅しよう
  • 全員同じ作業 → だれか1人がプログラミングすればOK
  • ミスできない → コンピューターにやらせよう
  • 手順が難しい → コンピューターにやらせよう
  • 疲れるばかり → コンピューターにやらせよう
    などなど・・・

同じ作業を50回も100回も繰り返すと嫌になります。
だいたい3回目くらいで察しがつきます。

「どうしよう、このまま最後まで時間も体力も大丈夫かな。何か効率的にならないかな?」

と思い始めます。
決まった手順の作業でも、それが複雑で難しければミスが出やすいです。
だいたい最初の3回の内にミスを連発して思います。

「あとで見直しも大変になりそう。そもそもミスしない方法でできないかな?」

そういう時こそ、プログラミングを活用するチャンスです。

まだまだ日本人に欠けている発想

コンピューターを解決手段の1つとして、すぐに思い浮かべられること。

今の日本人には、この発想が学生にも社会人にも不足しています。
そもそも学習にコンピューターを活用してこなかったからです。
経験が無ければ発想ができません。

発想と言うのは、言い換えれば行動パターンです。
普段からコンピューターを活用している経験がある人ほど、発想しやすいでしょう。

調べ物をしたり、学校の宿題を提出したり、何かを発表したり、保護者のあんーとをとったり、などなど。
できるだけ多くの場面で、コンピューターを活用する経験を早くからさせておく。
それだけでも立派な教育です。

日本人は先進国の中で、コンピューターを勉強に使う時間が少ないそうです。
高性能な道具を手にしても、それをゲームにばかり使っているそうです。

この状態は早く改善する必要があります。

世界最弱レベル!? パソコンを使えない日本の生徒たち

まず、このグラフを見てください。

どう思われますか?

OECD「PISA2018」のグラフ

自宅や学校にノートパソコンがあり、それを使うと答えた児童の割合 ※ OECD「PISA 2018」のデータを基に教育社会学者の舞田敏彦氏が作成出典:
Newsweek 「世界で唯一、日本の子どものパソコン使用率が低下している舞田敏彦氏(2020/1/8)

 

この状況は、どうやら今に始まった事ではないようです。

30年も遅れている日本

アメリカ赴任中にお子様をアメリカで育てられた方からのコメントです(原文まま)。

米国で子供を育てましたが、35年前にして、公立中学校でも、エッセイは、タイプライターかワープロで打って提出するように、手書きは、それだけで減点対象との指示。その後、大学に進学したら、当時のデスクトップPCを購入するように、それを学生寮の部屋から学内のネットに接続して履修届やリポート等を提出するようにとの指示が、30年前。

元Google日本法人社長 村上氏 談(Facebookの塾長の投稿に対するコメントより)

上のコメントについて、また別の方からもコメントをいただきました(原文まま)。

私もちょうどそのころ、米国に住んでおり、現地の中学・高校に通いましたが、まさにそうでした。当時、日本は「ワープロは手書き文化を損なうので禁止すべきだ」ということが真面目に議論されていて、子ども心に日本の衰退が予測できて悲しかったですね。

STUDY PLACE 翔智塾 代表 中村先生 談(Facebookの塾長の投稿に対するコメントより)

また少し違った角度から、紙で提出してはいけない理由を解説していただきました(原文まま)。

Double spaced on one side of the page ですね.これは大事な点で,提出物は「コメントをしてもらえるように」というのが鉄則で,間違えてsingle spaced で提出すると傲慢ととられます.数学は例外で手書きもたいていO.K.とおもいます.
日本の英文学会は長いことsubmitした原稿は「決定稿」でレフェリーコメントによって改善する,というシステムはありませんでした.アメリカの文学会はsubmitした原稿を採択する場合にはレフェリーの意見により,書き直しをお願いすることもあります.これはよりよい論文を本誌に掲載したいと思っているからです.というのがはっきり書いてあります.
そして「必ず」推敲が必要,自分がいいたいことは自分が一番わかっていない,という認識でしょうか?そのため,消しゴムを使うのは最悪で,editの後がわかるように証拠を残す,editがあるのが大前提でinvitation for commentsという形で余白をつくる.

名古屋大学 宇澤教授(Facebookの塾長の投稿に対するコメントより)

あぁ、なんということでしょう。

日本は30年も遅れている!

いや、最悪35年も・・・

教育現場においてITSの活用で遅れている?

単にそれだけではありません。

「自分が言いたいことは自分が一番わかっていない」
「エビデンスを残す」

このような科学的な思考の育成が、そもそも一歩も二歩も遅れています。

そして、エビデンスを持つということは、30年前からその手のビッグデータが蓄積されているということです。
そのデータ自体が、また次の研究や開発の対象として価値を生みます。
ソフトや教育の資産価値を高めていく土壌がアメリカにはあるのです。

日本には、その土壌がまだありません。
ITSが遅れるということは、このように2重にも3重にも色々なことが遅ることになります。

反省すべき過去30年

その結果、次のような差が生まれてしまうのです。

平成元年と平成30年の「世界時価総額ランキング」を比較すると、バブル期の日本が相当ヤバかったし世界の変動も見て取れる

この状況について、もちろん政府は問題視してます。
政府どころか、東京都でもこんな資料を作っているくらいです。

「未来の東京」への論点 ~ 今、なすべき未来への投資とは ~(概要)東京都政策企画局

そしてこんな記事まで。

これが長期停滞の元凶…コロナ禍が暴いた日本IT化「絶望的な遅れ」現代ビジネス 2020/8/23 野口 悠紀雄氏の記事より

挙げればきりがありません・・・

この状況はどうしたら改善できるでしょうか?

まず、この状況は子供たちではなく、大人たちの責任です。

私たちが子供に何をしてあげられるか?

子供たちにかける言葉を間違わないことです。

そこから考えなくてはいけません。

たとえば、読書感想文を

「原稿用紙に書いて提出しなさい」

というのを

「メールで送りなさい」

としたり、あるいは少なくとも

「パソコンで打って印刷したものを提出しなさい」

などとしなければ変わりません。
大人が

「紙に書け」

と言えば、子供はコンピューターではなく紙に書きます。

そのような、何気ない私たちの慣れ切った言動のパターンが、子供たちの将来性を奪ってきたのだとしたら・・・

そう考えると、子供たちに申し訳なく思います。

日本の私たちは、自身の「当たり前」が世界の非常識になっている自覚を持たざるを得ない。

そういうところまで来ています。

大人の好き嫌いが子供たちの将来性を奪っていないか?

もうすでに身の回りはコンピューターだらけです。
これからはコンピューターが使えて当たり前になります。

大人の皆さんは、まだコンピューターが良く分からなかったり、あるいは苦手だったりするかもしれません。

  • プログラミング? ただの流行りでしょ。
  • プログラミング? 本物の教育とは言えないね。

そんな評価や食わず嫌いを言う人もあるでしょう。
大人は自分の生活を自分の責任で生きています。
ですから、こんな好き勝手を言ってもOKです。

しかし、自身の主義主張や苦手意識を理由に、子供たちからコンピューターを利用するチャンスを奪ってはいけません。

大人たちの今がどうだろうと、子供たちの将来は、

コンピューターが使えて当たり前!

になるなのです。
もっと辛いことを言えば、海外では30年前から、すでに当たり前になっています。
後で書きますが、知らないのは日本の大人たちだけです。

大人の皆さん、子供たちの将来を奪っていませんか?

子供たちの将来は、今の大人たちの好き嫌いとは関係ないはずです。

笑えるようで笑ってられない。こんなことまで手作業!?

日本をむしばむ悪しき習慣を列挙してみましょう。

  • 1つの漢字を「20回ずつ書いてこい」などという類の宿題
  • 重箱の隅をつつくような問題に対応するためのテスト対策
  • 感想文や小論文の原稿を何度も手書きで提出させる
  • 自由研究の提出物がいまだに紙や原稿用紙
  • 提出書類のフォーマットが厳格で、少しでも間違えると無効
  • 先生が講義ノートを見ながら板書し、それを生徒たち全員がノートに写す
  • ハサミとノリでプリントの原稿を作る
  • 印刷物のフォーマットをエクセルで作る
  • わざわざ議事録を作る
  • インターネットエクスプローラ(IE)でなければ動かない
  • コロナ禍でもハンコを押すために出社
  • 取引書類を紙で取っておかなければならない
  • 決裁権のない人が会議に参加して「持ち帰って検討します」と言う
  • 1人が作って配ればよいのに、毎回みんなで作っている
  • お役所Aがお役所Bの書類を持って来いと言う
  • データがCDやFAXで送られて来る

みなさん、他にどんなものを思いつきますか?

誰にでも手にしている技術を使わないということは、次の世代に不当な苦労を強いることになります。

自分の行動が老害になっていないか?

常にチェックする必要があります。

少なくとも、子供たち、学生のみなさんは、上のような行動を参考にしてはいけません。
反面教師にしてください。

若い人がコンピューターやアプリを使って何気ない改善提案をしてきたとき、それを目上の人がつぶさないことです。

ちゃんと1度受け止めて、真剣に対応しましょう。

3万円でできるコンピューター環境

以前にこんな記事を書きました。ご参考になれば。

予算3万円!子供のために立派なパソコンとソフトウェアを揃える方法

 


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1=2が証明されたってホント!? ウソを見破れるかな?

数式を見つめる少女の写真

塾長です。

たまに虚構新聞の記事を見て爆笑しています。
ある虚構新聞のファンから次のアドバイスをいただきました。

科学面の「『2と1は等しい』数学界で論議」という記事が面白いよ。これ教育に使えるんじゃない?

2008年の記事です。
こんな素晴らしい記事を見過ごしていたとは。

1=2の証明!! ホント?ウソ?

まず問題となっている「1=2」の証明を見てみましょう。

問題となった証明

上の記事からの抜粋と補足です。中3以上の知識で読めるでしょう。

因数分解を使いますが、数学の好きな生徒ならば、中学2年生でも何とか読むことはできるでしょう。

$$ a=b $$
両辺に $a$ をかけて
$$ a^2=ab $$
両辺から $b^2$ を引いて
$$ a^2-b^2=ab-b^2 $$
両辺を因数分解して
$$ (a+b)(a-b)=b(a-b) $$
両辺を $(a-b)$ で割って
$$ a+b=b $$
ここで $a=b$ であったから
$$ 2b=b $$
両辺を $b$ で割って
$$ 2=1 $$

むむむぅ・・・確かに結論が「2=1」となってしまいました。

どうでしょう?

大真面目な質問

この証明は正しいと思いますか?

数学では、たった1つでも反例を言えれば間違いと言えます。
逆に言えば、何も間違えを指摘できなければ「正しい」ことになってしまいます。

もしも上の証明の間違いを言えなければ、みなさん、大変ですよ。

1=2が正しいとなれば、また小学校から勉強のやり直しです。

それは嫌です。

何とかして証明の間違いを見つけたいところです。

いかがでしょう?

証明のどこが間違いなのか、みなさんは分かりますか?

どうしてこうなった?

計算のルール。たくさんあります。

その1つでも無視して計算してしまうと、このような詭弁が生まれてしまいます。

もちろん冗談としては、なかなか面白い証明です。

やってはいけないルール

それはさておき、

上の証明で無視したルールが1つあります。

それは何でしょうか?

このルールを無視してしまうと「何でもあり」の結論を好きなだけ導くことができます。

そのルールとは、

0で割ってはいけない

です。
このルールに違反してしまった計算のことを、

ゼロ除算

と呼びます。まるで犯罪名のような名前までついています。

教科書で明記されているか?

ゼロ除算

これについて、いつ学校で教わるのでしょうか?

割り算は小学3年生で習います。
しかし小学校では「指導しなくてよい」というスタンスです。
ただし一部の教科書では、国語的な意味で「答えは0」と解釈できる場合を紹介しています。

中学の教科書でも「0で割ることは考えない」としています。
これも、あまり明確に「0で割らないように注意しろよ!」と教えることはないようです。

このルールを明確に意識するのは、高校数学からです。
ゼロ除算を特別に取り上げるページは無いものの、式の証明や場合分けの過程で何度となく教わります。

どこでゼロ除算をしてしまったのか?

さて、話しを戻しましょう。

冒頭の証明のどこでゼロ除算を犯してしまったのでしょうか。

これは証明の式に、具体的な数字を当てはめれば分かりやすいでしょう。
特に次の式以降に着目です。

証明の中で、次の行に注目です。
$$ (a+b)(a-b)=b(a-b) $$
ここで $(a-b)=0$ ですから、この式は、
$$ (a+b)\times 0=b\times 0 $$
ということです。
ここで両辺を $(a-b)$ で割る、つまり $0$ で割ってしまいました。

このように、0で割ってしまうルール違反をしていました。

なぜ0で割ってはいけないの?

それでは、そもそも0で割ってはいけない理由、なぜでしょうか?

破壊的だから

数学者の厳密な説明はさておき、まずは良くないことが起こる様子を経験しましょう。
上の式で見たようなことを、具体的な数字に置き換えてみれば分かりやすいです。

$$ (a+b)\times 0=b\times 0 $$
この部分をさらに
$$ 100\times 0=5\times 0 $$
などと書いてみましょう。
これは右辺も左辺も確かに $0$ となって正しいです。
しかし両辺を $0$ で割ったらどうでしょう。
$$ 100=5 $$
とたんに話がおかしくなります。

このように

「0で割る」

を許してしまうと、33=101 のような詭弁をいくらでも作れてしまいます。
0で割ることに

「意味が定まらない」

ので、それを逆手に取って

「どのような意味にも設定できてしまう」

とできてしまうからです。
これは、かなり破壊的です。
一般に、

$$ x\times 0=y\times 0 $$
を満たすような $x, y$ は「何でもよい(不定)」

です。
よって

「0で割る」

を許してしまうと、上で見たように

何でも=何でも

という関係をいくらでも作れてしまい、おかしくなります。
数の世界が破壊されてしまいます。

よって、0で割ることを安易に許してはいけません。

そういうルールです!

意味が分からないから

そもそも「0で割る」とは、どういうことでしょうか?

例えば

$100\div 5$

は、

「100を5等分にした内の1つ」
または
「100の中に5がいくつ入るか」

などという意味になります。
試しに後者の意味だとします。

では、

$100\div 0$

の計算は、どうなるのでしょうか。

「100の中に0はいくつ入るか?」

なぞなぞなら「2つ」というトンチも許されますが、割り算の答えにはなっていません。
かと言って、答えが分かりません。

「そもそも0の何個分?」

という意味が分かりません。
0は何個集めても0だからです。

計算が終わらないから

そこで100歩譲って、

$100\div 5$

から出発して、「割る数」の5を、どんどん小さくして0に近づけようと思います。

$100\div 5 = 20$
$100\div 0.5 = 200$
$100\div 00.5 = 2000$
・・・
$100\div 0.00000000 \dots 005 = 2000000000 \dots 00$

このように、割る数を0に近づければ近づけるほど、答えは無限に大きくなってしまいます。
これを繰り返していけば、いつか「0の何個分」か答えらえれそうです・・・

・・・しかし、割る数はどこまでも小さくできます。
出てくる答えも、どこまでも大きなります。

この作業は、いくらでも続けられます。
終わりません。
永遠に続きます。

結論が出ないから禁止

そして、いくら続けても、

「0で割る」

の結論が出ません。

宇宙が終わる頃には結論が出るのでしょうか?

それも分かりません。

さらに、良くないことがあります。
割られる数が100であろうと1であろうと、2であろうと、とにかく

「答えが無限に大きくなり続ける」

ことに変わりがありません。
だからといって、

100÷0

3÷0

無限の先で同じ答えになっているのか、あるいは違う答えになっているのか、それも分かりません。

このように「0で割る」という計算は、いくら考えても答えを特定できませんでした。
だから「0で割る」という計算の定義ができないことになります。

「0で割る」

とは

「わからない」

または

「永遠に計算が終わらない」

または

「そもそも計算の定義ができない」

ということになるわけです。

だから、

「0で割るな!」

となったわけです。

プログラミングでも禁止

プログラミングの世界、もっと言えば、コンピューターを使う世界でも、

「0で割ってはいけない!」

というルールが徹底されています。
プログラマーならだれでも

ゼロ除算

という悪魔を知っています。
これが出てきてしまうプログラムを書いてはいけません。

さて、実際にやったらどうなるのでしょうか?

試しに、Pythonというプログラミング環境で

$5 \div 0 $

を計算した結果が次の画面です。

ちなみにプログラミングでは「5÷0」のことを「5/0」と書きます。

ゼロで割れない

パイソンで0除算エラー

 

“ZeroDivisionError: division by zero” (0で割ったというエラー)

というエラーが表示されて、怒られてしまいました。

近代的なプログラミング環境では、コンピューターに「÷0」を計算させる前に、その式を検出してエラーを出すようになっています。
コンピューター全体が止まってしまったら大変ですからね。

このようにコンピューターの世界でも「0で割る」は禁止です。
ですからプログラマーの世界では「ゼロ除算」と言ったら、それはバグ(*)の1つを指します。

これが本当に計算されてしまうと、最悪の場合、コンピューターが止まってしまいます。

(*) プログラムの不具合のこと

勉強したことを笑いに活かす

今回は虚構新聞の昔の記事から数学のお話をしました。

虚構新聞はフェイクニュースのサイトです。
このようにウィットの利いた面白いニュースをでっち上げるジョークサイトです。

文字通り「虚構」の新聞ですね。
このような分野では有名で、すでに不動の地位とも言えます。

本当のことを知っている人だけが楽しめます。

勉強したことをジョークに活用する。

そんな勉強の応用もあるんですね。
虚構新聞の記者たちの仕事は楽しそうです。

何に価値があるのか、何が仕事になるのか。

やってみないと分からないものです。

キャリア教育のネタにもどうぞ。

ゼロで割ったら答えが0?

最後に少し補足です。

特定の文脈において「0で割った」ときの答えを定義することは可能です。
例えば、

300gのケーキを100gずつ分けました。何人に配れるでしょう?

という文脈があったとします。この計算は、

$300 \div 100 = 3$

ですから、答えは

3人

となります。
つまり、この文脈では「割り算の答え」は「配れる人数」を意味します。
この文脈を前提として、

300gのケーキを0gずつ分けました。何人に配れるでしょう?

を考える場合はどうでしょう。同じように計算式は、

$300 \div 0 = ?$

となりますね。
もちろん式だけ見れば計算に困りますが、文脈から答えを決めることはできます。

答えが分からない → 配れる人が決まらない → 配れない → 配れる人数は0人

このように社会的な意味から答えを導いて、それに合わせて

$300 \div 0 = 0$

と無理やり決めてしまうことができます。
こうして、この文脈の中では、

「0で割った答えは0人」

と決めることができるでしょう。

実際、小学3年生の一部の教科書では、このような考え方を紹介しているコラムがあります。
ただし、あくまでも考え方の1つにすぎません。
こうした教科書の影響かどうか分かりませんが、中には、

「0で割ったら0だよ。」

と覚えてしまっている人もいます。
もちろん、これは早とちりです。
常には成り立たないからです。

これはあくまでも、上のような文脈だけに通用する決め方です。
数式に対して常に言えるものではありません。
つまり、

「ローカルルール」
にすぎません。

このように、0で割ったときの答えを決めるのは「特定の文脈上の都合」です。

それは数学というよりは、国語や社会、あるいは工学のお話しになります。

 


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新教育「めんどうな事はコンピューターにやらせよう」(1)

コンピューターの上に人が乗っている図

塾長です。

今日のタイトル。子供から大人まで、みんなで共有したいことです。
とりあえず、この記事を見てください!

(ちなみに続編もあります。 新教育「めんどうな事はコンピューターにやらせよう」(2) )

子供が大人になる頃の世界。キンコン西野さんの説明が神!

コンビニの話しがめっちゃ解りやすい!

「失敗をする人」のほうが得になる
これから「役に立つ人」の価値は薄れていく。キンコン西野が“コンビニにあるもの”で解説

どうして教育改革が行われるのか。
どうしてプログラミング教育なのか。

この説明を見れば、もうだいたい理解できます。

× 正解をすぐに言える人
〇 ストーリーを生む人

たくさんの知識を頭に詰め込むことには価値がなくなります。
ネット検索や人工知能が便利なのに、わざわざそれに生身の人間が対抗するのは不毛です。

そういう時代です。

つまり、こんな価値観になるかもしれません。

クイズ番組が無くなる!?

クイズに素早く答える。
正解すれば勝ち抜ける。
優勝すれば豪華賞品。

そんな定番のクイズ番組は、これから無くなるのかもしれません。

10年後の人たちから見れば今のクイズ番組は、まるで古文です。
クイズ王の何が凄いのか、全く理解できないでしょう。

ネットで検索すれば済むようなことを、なぜ、わざわざ問題にするのか?
スマートスピーカに聞けば済むようなことを人間が答えたくらいで、なぜ騒ぐのか?

いったい何が「いとをかし」なのか、解説されなければ分からないでしょう。

暗記と思考を区別しない学習

みなさんは「いつの間にが勉強になっていた」という体験はありませんか?

塾長は、比例や反比例、平方根の計算がそうでした。
ちゃんと理解したのは、高校受験でちゃんと勉強した後です。
しかし必要に迫られたのは小学6年生のころでした。

小学6年生が平方根の計算

塾長は、小学生の頃から星の写真を撮ることにハマりました。
友達と田んぼの真ん中でカメラを構えて、目には見えない星々を写し取るのです。

よい写真を撮って、もっと色々な天体を見てみたい。
撮った写真を友達に見せたい。

そんなストーリーの中で、天体写真のノウハウが書かれた本を読むのが好きでした。

そして、カメラやレンズの設定を計算するために、比例や反比例の計算が必要でした。
望遠鏡の焦点距離からシャッタースピードを計算する公式には、平方根の計算が必要でした。

もちろん小学生だった私が平方根をちゃんと理解していたはずがありません。
しかし理解しなくても困ることはありませんでした。

公式は、本に載っているものを見ながら使えれば十分です。
平方根の計算は、電卓のルートボタンの使い方さえ知ってしまえば可能です。
高校生の姉に、電卓の使い方を教わったので大丈夫でした。

私にとって、比例も反比例も平方根も、理屈を理解するより先に、まず体験がありました。

数学は暗記科目か?

例えば、みなさんは数学を暗記だと思いますか、それとも、思考だと思いますか?

  • 数学は考える科目だ
  • 数学も結局は暗記科目だ

どちらだと思いますか?

人間の脳にはメモリもCPUもない

ところが、そもそも人間の脳みそは、覚えることと考えることの区別をしていません。
コンピューターは、

  • 記憶 → メモリ(覚える装置)
  • 演算 → CPU (考える装置)

というように、機能ごとに装置が分かれています。
一方、人間の脳は、そのような構造が見当たりません。

区別が無いのです。

ですから、覚えることと考えることは同時に起こります。
数学は考える科目ですが、同時に、暗記科目でもあります。

逆に、数学を暗記と思考に分離して学ぼうとすれば、むしろ効率が悪くなる可能性があります。

「ひたすら暗記」は苦行でしかない

このように覚えることと考えることは両方が同時に必要です。

知識が無ければ考えることはできません。
考えなければ知識を使いこなすことができません。

しかし、これまでは前者を重視し過ぎていたと言えます。
暗記が曖昧であることを、目くじらを立てて減点する試験でした。
だから暗記が完璧にできないと、次の段階に学習が進みません。

考える過程で、ちょっとでも参考書を見てしまったら0点と同じです。
このような受験競争で培ってきた日本の教育は、明らかに暗記に偏っていたと思います。

そこまで暗記に偏った学習は、脳の構造に逆らった不自然な行為でした。
それゆえ勉強は辛い苦行でした。

苦行はコンピューターが代行する

今やコンピューターやインターネットを誰でも使えます。
わざわざ人間が知識を大量かつ正確に暗記しておく必要がありません。

ほんのちょっと資料を確認するだけで考えが進むのであれば、見ればよいです。

何かの考えを進めるにあたって、その前提となる知識を全て正確に暗唱するまで、わざわざ待ってからでないと次の考えに進められないなんて、馬鹿げています。

不便ですし、そもそも見ながらでも知識を使ってしまった方が、覚えるのが早いです。

こうした不合理から日本の子供たちは、そろそろ解放されるべきでしょう。

コンピューターの利用を前提とした教育にどんどん変えましょう。
そうすれば、私たちはついに「暗記」という苦行から解放されるのです。

これからの勉強で大切になるのがストーリー

考える、使ってみる、応用してみる、ということを通して知識が身につきます。
また逆に、先に知識を得たから、考え方や使い方がより良くなることもあります。
それらが区別なく同時に起こります。

つまり、あらゆる学習が体験型になっていきます。

すると今度は、

  • どんな体験をするか
  • 誰と体験するか
  • どこに共感して体験するか

といったストーリーが大切になります。

星の写真を撮って友達とワクワクしたい。

塾長は、そういうストーリーの中で、いつのまにか学習していたことが多くあったのだと思います。

これからの勉強が、みなそうになったら、とても楽しいと思います。

先生の役割が変わる

暗記が不要になるのは、生徒の学習に限った話ではありません。
先生や塾の講師にとっても同じです。

先生は間違えてもよい

これからの学校や塾の先生は、

  • 何でも知っている必要がありません。
  • 間違えてもかまいません。

というスタンスになります。

何でも知っていて間違えない

これはロボットやコンピューターに期待される役割です。

では、先生や講師の役割とは、いったい何なのでしょうか?

拡大する役割

それは次のような役割になると思います。

  • 生徒によりよい体験を提案するコーディネーター
  • 生徒の取り組みを横で支えるコーチ
  • 生徒の体験を意味付けし、社会の常識と対応させるカウンセラー

今でも先生にはこのような役割があります。
それが、これから凄いスピードで拡大していくと思います。

縮小する役割

きっと、教科書を説明する役割が、どんどん減っていきます。
自分で説明しなくても、分かりやすい解説動画が見つけて流すだけです。

分かりにくい説明で生徒の時間を奪う方が、かえって悪いことです。
先生の誰もが説明がうまいとは限りません。
同じ説明が全ての生徒にとって分かりやすいとは限りません。

先生に求められることは、自分で説明することとは限りません。
その生徒にとって最適な説明を検索して提示してあげること、
その方がむしろ大切になるでしょう。

そうなれば、先生や講師は、授業ノートを準備する必要が無くなります。

だから、もっと新しい役割の方へ集中できるわけです。
これまで忙しすぎて、なかなかできなかったこと。

「本当の教育」

そう思うことをやればよいと思います。

プログラミング教室のあるべき姿とは

コンピューターを活用して、自分の苦手をカバーしつつ、人間らしい活動、自分らしいことに集中する。
これからの生徒に必要な、新しい能力とは、

  • 理解よりも先に体験する!
  • 苦行はコンピューターに任せる!

というものになります。
コンピューターは生徒たちが勉強を「体験」して「楽しむ」ために必要な道具です。

塾長がプログラミング教室をつくった、最も大きな理由がこれです。
だから他社製のプログラミング教室とは違います。

間違ったプログラミング教育

プログラミングは、決まった答えを速く正確に導くような学習ではありません。
つまり、次のようなプログラミング教室は、どれも間違っています。

×「テキストの通りにプログラミングしたら動いた」
×「テキストと違うプログラムを作ったら修正させられた」
×「模範解答を示されないと何も作れない」

このようなプログラミング教室にしてしまったら意味がありません。

ミッションにチャレンジする体験型の授業

生徒と共有するのは教科書の模範解答ではありません。
共有するのは「目的」(ミッション)」です。

その目的を達成するために、生徒たちは「こうしたい」「ああしたい」という要求を出してきます。
私は、それを実現するのに使えそうな命令や道具を、生徒たちに伝えるだけです。

使うのは生徒たちです。
作るのは生徒たちです。

でも、できたら一緒に喜びます。

みんな違うプログラミングをしますす。
マイクラの世界に現れる建築物が、生徒の個性によって違います。

でも、みんな共有した目的は達成しています。

プログラミング教室だからできる

英語、数学、国語、理科、社会・・・

これらの教科は、いつから体験型に変わるのでしょうか。

残念ながら、まだまだ変わるのに時間がかかるでしょう。
今後も辞書やスマホの持ち込みを禁止してテストが行われていくでしょう。

変わるのには時間がかかります。

しかしプログラミングなら、一足先に実践できます。

あとがき

苦手を回避して代替することも含めて実力では?

足が無ければ車いすや義足を使います。
それを社会が補助するのは、人権を守ることに等しいと思います。

では、学習障害については、どこまでがそうなのでしょうか。
学習の得手、不得手については、どこまでがそうなのでしょうか。

漢字を間違えたら、理科でも社会でもバツですか?
変換機能など代替手段を使えば済むのに。

クイズのような問題で成績をつけるのですか?
ほとんどの大人は忘れていて、必要なら調べるという手段で済ませているのに。

子供を消耗させるのが勉強ですか?

いつまで、そんな教育を続けるのでしょうか。
大人の世界では、そのような実践を誰もしていないのに。

何か苦手なことがあれば、それを回避する手段も与えたうえで、トータルで評価すべきです。

サポートされない6%の子供たち

日本では、生れてくる子供たちの約9%が、何らかの発達障害や学習障害を持っていると言われています。

そして、その9%の内の6%は、障害が軽微であるため小学校までは気が付きません。
小学校の勉強がまだ緩いからです。
生活に支障があるわけではないため、小児科の先生や保健所からは、特に何も指摘されません。

つまり、障害を認められて支援学級に入れる子供は、たったの3%だけです。
残りの6%の方は、問題なしとされてしまい、何の手当もされません。
これはクラスに1~2人の割合になります。

これが日本の教育の問題点です。

それゆえ、中学生になると、とたんに困ることになります。
中学のテストは1文字でも間違えたらバツになるような厳しさです。
そういう正確な暗記と記述が、一気に増えてしまうため、ついていけなくなるのです。

クラスに1~2人の生徒は、努力が足りないのではなく、障害が原因で勉強が遅れているのです。

コンピューターで教育の不平等を改善したい

もちろん、障害があろうと無かろうと、とっても良い子たちです。

だから、そういう子たちが本来の個性や良さを活かせるような、そういう道具が欲しいです。
コンピューターを使えるようになってくれたら、それが可能かもしれません。

  • 計算の間違えが多い?
  • 漢字が書けない?
  • 歴史が覚えられない?

苦手なことがあっても、気にすることはありません。
得意なことも苦手なことも、人それぞれ。
みんな個性があって、良いじゃないですか。

ただ、困らないように、コンピューターに助けてもらう方法を考えましょう。

そういう教育に早くしてあげたいと思います。

塾長には息子が2人いますが、下の子には障害があります。
まだ小さいです。
この子の勉強は、どうしたらよいでしょうか。

コンピューターが助けになるのであれば、絶対に間に合わせなければなりません。

記事の続編

この記事には続編もあります。
新教育「めんどうな事はコンピューターにやらせよう」(2)

よろしければ、こちらもご覧くださいませ。

 


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夏休みの宿題もう終わった? 他に勉強しておきたいベスト3

英才教育のイラスト

塾長です。

名古屋市の小中学校の夏休みも残り10日ほどになりました。
夏休みの宿題は、もう終わりましたか?

残念ながら愛知県は緊急事態宣言で帰省が規制されてしまいました。
そこで、宿題以外で、お家でできることについて書きます。

夏休みにやっておきたい勉強ベスト3!

塾長の勝手な価値観でおすすめするベスト3を考えました。

  1. 芸術活動(音楽、図画工作、書道、体操が演劇、文学創作、写真撮影など)
  2. プログラミング
  3. 経済を考える自由研究

とくに今年は夏休みが短くて、外出も規制されて、子供たちがかわいそうな状態です。
勉強も大切ですが、それ以外の活動にも時間を割いてあげたいですね。

第1位、芸術活動

東大生はピアノを弾ける人の割合が高いそうです。
ほんとかなぁ・・・と思っていたら、こんな記事がありました。

東大生にピアノ経験者が圧倒的に多い理由」(東洋経済オンライン 2017年)

似たような記事が他にも多くありました。
ピアノを置けるような家に住んでいるという経済バイアスがあるのでしょうが。

それはともかく、何でもよいので、芸術を鑑賞したり、何か創作したりしてみてください。

芸術活動をおすすめするのは、一応、理由があります。
まず、この言葉をご存じでしょうか?

STEAM

STEMAという並びで言う人もいます。
Steamというゲーム環境がありますが、それじゃないですよ。
STEAMとは、

  • 科学 cience
  • 技術 echnorog
  • 工学 ngineering
  • 美術 rt
  • 数学 athematics

これら5つの頭文字をとった言い方です。
この分野の教養を身に着けておくことが、これから必須と言われています。
「STEAM」とネットで検索すれば、わんさか出て来ます。

まず、この中にちゃんと芸術が入っています。

芸術は人の感情を動かす活動です。

何をやるにしても、何かしら人の心を動かすものが無ければ、それは活動と認知され得ません。
多くの人々に愛されているものや、長く愛され続けているものには、きっとそれなりの理由があります。
芸術に触れて、その理由を感じ取るセンスを磨くのです。

情報や物が溢れていて有り余る時代です。
それでも貧富の格差が生まれます。
富の再分配では解決できない格差です。

モチベーション格差

と言われる、新しい格差です。
熱意のある人は、多くの人から共感を集め、そこに情報も物もお金も集まってきます。
そして、その熱意に芸術性が加わると、さらに爆発的に共感の輪が広がります。

例えば、iPhone を見れば明らかでしょう。

もう今から10年も前のこと。
iPhone3 を初めて目にしたとき、そのデザインに驚きました。
しかも、圧倒的に多機能で高性能でした。

もしも性能や機能が優れていただけでは、ここまでヒットしなかったと思います。

欲しくなるようなデザイン!

感性に訴えるようなデザインが、他の製品とは決定的に違っていたのです。

デザインが世の中を変える!

そんなことが、これから多く起こるでしょう。
もちろん、デザインは姿形だけではありません。
音や匂いや言葉、体の感じ方も、すべてデザインの対象です。

お金が無いからチャンスが無いとは言えないのが、これからの時代です。

第2位 プログラミング

これは、もう色々と説明してきました。
教育改革でもプログラミングが必須化されました。

・・・という説明は、もう、いいですよね。
つまらない説明を省きます。
とにかく、これからの時代は

できて当たり前!

です。
むしろ急いだ方が良いです。
ただ、学校でプログラミングが正しく指導できるようになるまで、あと5年くらいかかります。

そしてプログラミングを学ぶときには、少し注意が必要です。
というのは、まだ多くの人がプログラミング教育を

「モノづくり教育」のことだと勘違いした状態

だからです。
これではダメです。
これまで日本がやって来たようなモノづくり型の生産活動では、お子様の将来の給料は下がる一方です。

それは、アメリカの Google、Apple、Facebook、Amazon の資産価値を考えればわかります。
たった4社の資産価値だけで、世界第4位のドイツのGDPに匹敵してしまうのです。
ソフトウェアの生み出す価値は、ヨーロッパ第1位の国をも軽く超えるのです。

世界時価総額ランキング

を見れば日本の遅れが明らかです。

実は我らが日本のトヨタは6月まで50位以内に入っていました。
しかし7月にはランク外へ落ち込んでしまい、今や日本の企業は1つもありません。
上位の企業は、ソフトウェアの力で生産性や社会への影響力を伸ばしてきています。

こんな資料もあります。

5000万人に使われるまでの時間

自動車や飛行機は60年以上かけて5000万人のユーザーを獲得しました。
テレビは22年、携帯電話は12年。
フェイスブックは4年。
ポケモンGOは19日!

ソフトウェアのサービスが、いかに大切かが端的にわかります。

ソフトウェアは若い人が若い人の感性で学ぶのが良いです。
残念ながら、これまでの古い考え方では、なかなかソフトウェアの可能性を理解できません。

ですから、ご家庭で少しでも早く始めてしまいましょう。

ただしゲームはダメです。
やるのはプログラミングです。
頭を「使わされる」のではなくて「使う」のです。

第3位 経済を考える自由研究

若いうちから経済観念(けいざいかんねん)を身に着けておくことは重要です。

経済的にどうなっているのか?
経済的につじつまが合うのか?

を考えるように癖をつけておくことは良いことです。

身近な経済の例を題材にして、運転資金、仕入れ値、仕入れの個数、人件費、家賃、光熱費、宣伝広告費、設備投資などを考え、利益が出るのか否かを計算してまとめさせてみましょう。
とても良い教養になると思います。

本来このような思考ができない人にキャリア教育を行っても何の意味もありません。
日本の教育では、このあたりがゴッソリ抜け落ちていますから、自分で勉強するしかありません。

それでいて、経済観念は生きて行く上で必要な教養です。

お母さんの家計簿をつけるのを手伝う!

これでもOKです。
立派です。

ちなみに「収支のバランスをとる」という話はすべて「経済学」です。

友達に悪いことをした(借り)、だから謝罪する(返済)。
友達から良くしてもらった(収入)ので、お返しをした(支出)。

人付き合いの面倒な折り合いのつけ方。
実は多くは、経済的な要素を含んでいます。

経済を学ぶということは、社会的な常識を身に着けることにも通じます。

身の回りの色々なことについて「経済学的に考える」ということを、ぜひしてみてください。

どんな題材があるか?

あるある的な事例ならば、

「コンビニのおにぎりは、なぜ1個130円なのか?」

を考えさせる、などです。
よく、

「おにぎりなんて、自分で作れば1個20円くらいでできるじゃん。」

という計算をして、コンビニのおにぎりは高いと早合点する人がいます。
買うか否かは本人の自由ですが、それとは別に、

価格がなぜ適正と言えるのか?

については、ちゃんと考えなければ分かりません。

逆に、

「もしもコンビニがおにぎりを1個20円で販売したら、何が起こるか?」

を考えてみるのもよい勉強になります。

これは単に経済観念を学べるだけではありません。
ものごとの価値が分かるようになるということは、相手の価値を認め、ひいては自分の価値も認められるということです。

身勝手な人やわがままな人は、相手の価値を認めな人のことです。
それが無知から来ることも分かるのでしょう。

例えば、会社の仕事よりも家事の方が価値が劣っていると考えるのも身勝手なことです。
とは言え、もしも家事のことを良く知らなければ、正しく価値を判断できません。

人の価値を認めないのは、多くの場合、経済的に無知であることが原因だと思います。

経済はお金の話だけではない!?

ということで、経済的な感覚(センス)が人と大きくズレていれば、信用を失い、友達も失います。
友達から借りっぱなし、友達に貸しっぱなし。

これは良くありません。

上の例で少し見たように、
経済のバランスを考えることは、何もお金の話だけではありません。
時間、情報、モノや恩情、安全性など多岐にわたります。

のび太くんがジャイアンに貸した漫画。
いつまでも返さないければ、ドラえもんの道具が火を噴きます。
それくらい分かりやすければ逆に良いのですが、実際には、黙って付き合いを絶たれてしまうのが普通です。

また、気持ちを込めてお礼をするにせよ、詫びるにせよ、経済的なバランスが大切です。
経済的につじつまが合わなければ、気持ちが相手には伝わりません。

例えば、自動車の交通事故で相手にけがを負わせた場合はどうでしょう。
いくら誠意を込めて相手に謝ったとしても、任意保険に入っていなかったら。
そんな人の誠意など、無いに等しいという評価になりますよね。

もっと気軽で身近な例もあります。

お歳暮やお中元、年賀状など、古い風習が無くなってきています。
SNSで気軽に繋がれるようになった今日。
手間暇を必要とする古い挨拶の形が消えつつあります。

価値を比較したときに、もしも

挨拶+もの > 時間

という不等式になるならば、古い挨拶の習慣は守られます。

しかし、今の生活様式は、昔とはだいぶ違います。
自分の時間や自由を奪うだけでなく、相手にも同等の負担を負わせてしまうからです。

挨拶+もの < 時間

と判断する人が増えてくると、古い挨拶の習慣は消えていくでしょう。

モノや情報が溢れ、
ごみの分別が細かく大変になり、
家の間取りは狭くて物を置く場所がない。

そういう時代です。
相手に物を送ることが、決して喜ばれるとは限りません。

相手の生活様式や価値観、ニーズなどを考え、こちらにできることを考え、両方のバランスが合う形であいさつをする。
そのような一連の考えや行動は、正に経済的な感覚と言えましょう。

このように、

「常識を持つ」

という意味の半分くらいは

「経済的な感覚を正しく持つ」

つまり

経済観念を身に着ける

ということだと思います。

そもそも「経済」とは?

「経済」

と言われると

「お金の計算?」

という印象を持つのが普通だと思います。
しかし、上で見てきたように、もっと広い意味があります。
簡単にまとめて言ってしまえば、経済とは、

「何でも数字で表して比較する」

という活動のことです。
経済学が科学と違うのは、数字にする対象が「人間のやること」という点です。

アンケートを集計することも経済の研究になります。
人々の意思決定を見えるようにして分析することは全て経済学に入ります。
経済学のおかげで、人々の考えや、行動の仕方が数字で見えるようになります。

ですから、経済の仕組みを考えることは、とても社会の勉強になります。
視野が広がります。
もちろん、お金も数字ですから、お金は経済の一部を表しています。

公民で習う経済は薄っぺらい!?

公民の教科書に載っているミクロ経済の「需要曲線、供給曲線」。
株の売買で株価が上下することも紹介されています。
中学3年生で習います。

確かに興味深い話ですが、それは経済モデルの1例にすぎません。
それだけが経済のように勘違いさせてしまうのは、逆に危険です。
そういう意味では、教科書の説明がとても薄っぺらいのです。

経済は私たちが瞬間瞬間に考えている

「好き、嫌い」
「欲しい、要らない」
「やる、やらない」
「選ぶ、選ばない」

を見えるようにして、1つ1つ丁寧に考え直すことです。
そこには必ず、体力、時間、お金、能力などの制限が付きます。
限られている状況だからこそ、考えるとも言えます。

そのような思考を通じて、経済観念が養われていくと思います。

今のところ教科書では教えてもらえませんから、
夏休みの自由研究としてやってみてはいかがでしょうか。

あとがき

今回は夏休みにやっておきたい勉強ベスト3を塾長の偏見で一方的に紹介しました。

  1. 芸術
  2. プログラミング
  3. 経済(学)

芸術やプログラミングについては、重要性をうたう記事が増えてきました。
しかし経済については少ない印象だったので、3番目に挙げて、最も長く説明を試みました。

みなさんなら何が「学びたいベスト3」になりますか?

それにしても暑いです。
エアコンの効いた部屋でなければ頭が働きません。

塾長は夏生まれですが暑さは苦手です。

そういう時は、カワウソや猫やウサギのYouTubeを見て元気を取り戻します。

 


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