「危険な暑さ」とまで言われて寝苦しい名古屋の夜。
南の空を仰げば、怪しく光る一番星が目に留まります。
火星です。
ダントツに明るいので、すぐに見つかります。
この火星について、今、大変なことが起きています。
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火星の話題
2018年7月31日 地球に大接近
約2年2か月ぶりに火星が地球に近づきます。
近いので、火星が大きく明るく見えます。
火星の接近とは、つまり、「火星と太陽の間に地球が来た」ということです。
実際には軌道が立体的にズレているため、近づく距離は毎回変わります。
今回は約5760万kmまで近づき、2003年以来の大接近なのだそうです。
家庭にあるような望遠鏡でも、火星の模様をかろうじて見ることができます。
逆に、地球から見て火星が太陽の裏にまわったとき、火星はとても遠いです。
この時に望遠鏡で火星を見ても、赤い点にしか見えません。
かなり本格的な望遠鏡でなければ見ても火星だとは分からないでしょう。
ちなみに大接近でもロケットで半年かかります。
悲報、砂嵐が発生中
実はこの火星、せっかく接近しているのに、望遠鏡で見ても模様が見えませんでした。
火星で大規模な「砂嵐」が発生していて、表面が砂埃で覆われたからです。
火星にも四季があり、春から夏、秋から冬になる時に、大小さまざまな砂嵐が発生します。
今年は5月下旬から砂嵐が発生しはじめました。
6月には、なんと火星全体を覆うような砂嵐が発生しました。
せっかく観測したのに「模様が見えない」「写真に写らない」と嘆く天文マニアが急増しました。
幸い7月に入ってから少しずつ模様が復活してきました。
月末の大接近までには嵐が消え去っていて欲しいですよね。
火星への有人飛行
アメリカのスペースX社や電気自動車のテスラ社などを率いるイーロン・マスク氏は、火星と地球を往復できるロケットの開発を進めています。
実際、今年2月にロケット「ファルコン・ヘビー」を打ち上げました。
現在、宇宙船を模した彼の愛車と人形が、火星へ向かって飛行中です。
さらに2024年には、火星に人を送り込むそうですよ。
その先に移住計画があるそうです。
NASAではなく民間企業がやっている、というのが凄いですよね。
冷戦時代の宇宙開発とは違って、本当に夢がありますよね。
日本人も参加する火星移住計画
実は日本人にも火星の移住計画に貢献している人たちがいます。
私の知人で、2週間の火星移住実験に参加した岡本先生もその1人です。
なんとNHKの番組になってしまいました。
CREW191 ~フツーの7人が挑む火星移住実験~(BS1スペシャル)
https://www.nhk.or.jp/bs-blog/800/301308.html
日本火星協会という組織で活動されています。
くわしくは協会のホームページをご覧ください。
日本火星協会
http://mdrs1.sakura.ne.jp/index.html
火星とは?
太陽系で4番目の惑星です。
地球よりも小さく、空気が薄く、そして寒いです。
気温はマイナス50度で、気圧は地球の150分の1程度。
宇宙服を着なければ立つこともできません。
火星最大のオリンポス山は標高24000m。
エベレストの3倍の高さです。
その頂上は火星の薄い大気圏を突き抜けた宇宙空間です。
今でこそ赤茶けた砂漠の大地しかありませんが、
約40億年前には川や湖があり、生命がいたかもしれないそうです。
今でも地下には水の氷が大量に眠っているそうです。
現在、アメリカのNASAから送り込まれた探査機「マーズ・ローバー」が火星の大地を自走して調査を続けています。
かつて火星に川や湖があった痕跡は、すでに見つかっています。
近い将来、生命の痕跡を見つける日が来るかもしれませんね。
そして火星へ移住するための調査にもなっています。
夏休みの自由研究におすすめ
星や宇宙については、以下のように学びます。
- 小学4年生 星の動き
- 小学6年生 太陽と月
- 中学3年生 星の動き、太陽系、銀河系など
けれども教科書に載っている情報では物足りないでしょう。
望遠鏡の使い方や写真撮影の方法は、インターネットで探した方が早いです。
図書館で図鑑を見るのもよいでしょう。
ぜひいろいろと調べてみてください。
火星の大接近が今ホットです。
詳しく分かったら、夏休みの自由研究としてまとめてみてはいかがでしょうか。
以下のページも参考にしてみてください。