中学生のみなさん
2023年1月以降の公立高校入試についてです。
選抜方法の詳細が愛知県から発表されました。
ソースはこちら。
3~4冊のPDFに分かれています・・・全体像が分かり難い・・・
えいっ、まとめます!
公立高校入試改革とは?(おさらい)
改革の詳細は先回のブログをご覧ください。
少しおさらいすると、主に次のが変わるのでした。
- 学力試験が1回だけになる
- マーク試験になる
- 日程は早まる
- 面接を実施するか否かは高校ごとに決める
- 合格判定方式を3種類から5種類に増やす
これらのうち、4~5つ目について「詳細は後日発表」という状態でした。
それが4月28日に発表されましたので、まとめます。
なお、ヒーローズ植田一本松校の学区からよく受験される公立高校に話を絞ります。
植田中学、御幸山中学、神丘中学、牧の池中学からよく受験される公立高校です。
また今回は一般入試についてまとめます。推薦入試や特色選抜については書きません。
ちなみにマーク試験についての詳しい解説は、こちらのブログをご覧くださいませ。
話しを戻します。
それでは新しい判定方式について、詳しく見ていきましょう。
高校ごとに判定方式と面接の有無が決定!
まず入試の仕組みを語る前に
「判定方式」とは何ぞや?
を知っておく必要があります。
おさらいになるかもしれませんが、次のとおりです。
合格の判定方式とは?(おさらい)
判定方式とは、通知表の「内申」と学力試験の「当日点」の傾斜配点の方法です。
- 評定得点 … 中3の通知表の5段評定×9教科×2=90点満点
- 学力検査得点 … 2月24日の学科試験 22点×5教科=110点満点
これら2種類の得点をベースに、傾斜配点が5種類あります。
- Ⅰ 評定得点(90) + 学力検査得点(110) = 200点満点
- Ⅱ 評定得点(90)×1.5 + 学力検査得点(110) = 245点満点
- Ⅲ 評定得点(90) + 学力検査得点(110)×1.5 = 255点満点
- Ⅳ 評定得点(90)×2.0 + 学力検査得点(110) = 290点満点
- Ⅴ 評定得点(90) + 学力検査得点(110)×2.0 = 310点満点
どれを選択するかは高校がそれぞれ決定します。
Ⅰ~Ⅴを並びかえて図示すると、要するにこんな感じです。
- Ⅴ 学力を超重視 --★★
- Ⅲ 学力やや重視 --★-
- Ⅰ 得点通り ----
- Ⅱ 内申やや重視 -◆--
- Ⅳ 内申を超重視 ◆◆--
面接を実施するか否か?
面接を実施するか否かも高校ごとに決定するようになりました。
結論から言いますと、面接が実施される高校は
- 日進高校
- 守山高校
の2つだけだと思えばOKです。
あくまでも「ヒーローズ植田一本松校から受験される公立高校の中では」という話です。
他の学区は知りませんよ。
なお、これは一般受験での話ですから、推薦や特色選抜については、また別です。
では、全体をまとめます。
尾張1群の選抜方式
※ヒーローズ植田一本松校の学区から受験しそうな高校に絞っています。
※左の数字は偏差値の目安です。
偏差値の高い高校ほど学力重視の傾向です。
従来Ⅲだった高校の多くがVへシフトし、より学力重視の傾向を強めました。
中堅高は従来の方式のまま据え置きが多いです。
惟信高校はⅠからⅢへ変更しました。学力をやや重視する傾向になりました。
尾張2群の選抜方式
※ヒーローズ植田一本松校の学区から受験しそうな高校に絞っています。
※左の数字は偏差値の目安です。
千種高校が従来のⅢのまま据え置いたのが意外でした。
山田高校がⅠからⅢへ変更しました。学力をやや重視する傾向になりました。
専門学科の選抜方式
※ヒーローズ植田一本松校の学区から受験しそうな高校に絞っています。
※左の数字は偏差値の目安ですが、普通科ほどあてにはなりません。
やはり専門学科でも一般受験であれば面接は行われません。
判定方式(Ⅰ~Ⅴ)については、普通科と併設の高校は普通科と同じ方式になるケースが多いようです。
なお、実技試験のあるところは、実技の配点が大きいため偏差値はあまり参考にならないと思います。
内申は中3の2学期まで
試験の日程が早まるのに伴い、
内申点は2学期まで? 3学期まで?
という未解決事項がありましたが、方針が見えていきました。
結論は、2学期までです。
- 中3の1学期
- 中3の2学期
この両方を総合的に判断して学年末評定とするようです。
一般には「1学期と2学期の平均値」になりますが、そう単純とも限りません。
実力試験の結果や伸びしろなども判断されます。
学校の先生は内申点を±1変更する権限をお持ちです。
また評定会議を通じて複数の先生の目で決定されますので、一概に平均とは言い切れません。
学校では色々な先生に見られていますよ、ということです。
判定方式の影響は実は少ない
判定方式が5種類に増えたとはいえ、内申点が大きなウェイトを占めていることには変わりません。
ここまで書いておいてなんですが、判定方式が変更されても、その影響は少なそうです。
次の資料にこうあります。
「愛知県公立高等学校入学者選抜方法協議会議(令和3年度第2回)の結果について」(愛知県)
P.5 – 12-13行目より
なお、これらの方式を適用することによって、合否に関わる影響を受ける可能性が
あるのは、合否ライン付近に位置する受検生のみである。
ということで、公立高校入試の難易度は、実質的には今まで通りの感覚になります。
※2022/4/30に以下を修正しました
- 2段階選抜の仕組みは廃止されたため、その記述を削除
- 上記のソースと補足説明を追加
内申が不利だと思ったら私立へ
内申点に伸び悩んだり、実技科目が苦手だったりする人は、早めに私立高校に絞った方が幸せかもしれません。
9教科の全ての得点を上げるのは、生まれつきの能力に大きく左右されます。
また評定の基準やプロセスは非公開ですから、学生からしたら暗中模索です。
科学的な要素や論理的な要素が少ないため、努力が無駄に終わるリスクが大きいです。
また中学時代では未発達でも、高校以降で発達が加速するお子様もいます。
人より少し遅れて成長する子には内申制度は不利です。
内申点のことで悩むくらいなら、内申点の配点が少ない私立高校へ早めに切り替えてしまう方が健康で文化的な生活を送れます。
気持ちを早く切り替えて、その分、前向きに勉強に取り組みましょう。
さいごに
一般試験では、ほぼほぼ面接がなくなりました。
内申点と当日点から合否が自動判定される仕組みになります。
マーク試験になるため採点ミスもなくなるでしょう。
より速く正確に合否判定が行われるようになるでしょう。
その一方で、公立高校の学力試験は1回しか受験できません。
つまり当日の不調で失敗するリスクが大きくなりました。
その対策として、私立高校はできるだけ3校受験しておきましょう。
滑り止めを盤石に固めておく方が安心です。
進学実績
卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたります。生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。
国公立大学
名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学
私立大学
中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学
公立高校
菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校、菰野高校(三重)
私立高校
愛知高校、中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校
(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校
天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校
※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒
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〒468-0009
名古屋市天白区元植田1-202 金光ビル2F
TEL:052-893-9759
教室の様子(360度カメラ) http://urx.blue/HCgL