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高校受験

高校でプログラミングしたい中学生が目指すべき志望校とは?

進路希望_ゲームを作る高校

塾長です。

先日、とある塾長さんから電話でご相談を受けました。

プログラミングできる高校に進学したい!

「プログラミングできる高校を受験したい!

そうに言っている中学生がおります。
独学でプログラミングをしているそうで、もっと上を目指したいそうです。
どのように進路指導すればよいでしょうか?」

その中学生の気持ち、よくわかります。
何かを創り出すのって楽しいですから。

ところで、一言で「プログラミング」と言っても、内容は様々です。

「どんなプログラミングがしたいと言ってますか?」

「ゲームを作りたいそうです。」

なるほど。
すでに独学で始めていて、しかも「ゲーム」を作りたいと。

それで私の説明のしかたが決まりました。

そういう高校はありません

「おそらく、その生徒さんが望んでいるような授業をやってくれる高校は、愛知県には無いと思います。専門学校ですね。」

「え!そうなんですか? でも『情報』と名のつく学科やコースを設けている高校がありますよね。」

「確かにそうですね。でも、そういう所で学ぶプログラミングは、ちょっと違います。」

「そうなんですか。じゃぁ、どんなプログラミングをやるんですか?」

「統計の数学とか、機械を動かしてみるとか、データーベースの考え方とか、そういうものです。」

「ああ、要するに勉強ってことですね。」

「そうです。あくまでも勉強です。」

「パンフレットやホームページで『ゲームを作っている』と謳っている高校もありますよ。」

「皆さんがスマホやゲーム機でやっている『ゲーム』とは程遠いものですよ。」

「確かに一言で『ゲーム』と言っても、色々ありますもんね。」

「その生徒さんは、すでに趣味でゲームをつくり始めているのでしょう。高校の授業で作るゲームがそのレベルを超えることはないです。きっと期待外れになりますよ。」

「ゲームらしいゲームが授業の中で作れる! などと期待するのは違うんですね。」

「そういうのは専門学校になります。」

日本の高校で受けられる「授業」としてのプログラミングは、その生徒が思い描くものとは違うものでしょう。

  • ゲームを作りたい
  • 何かのシミュレーションをしたい
  • CGをぐりぐり動かしたい

具体的に作りたいものが明確に決まっていればいるほど、期待を裏切られると思います。

ちなみに最近はN高校やS高校があります。
高校の勉強と実践的なプログラミングを両立して学ぶことができる数少ない高校です。
ただし愛知県の場合はオンライン授業がメインとなります。

高校の情報科で学べること

情報科の高校で教えてくれるのは、もっと普遍的な知識や技術です。

時代に左右されにくい基礎の部分です。

とても大切である反面、すぐに何かを作れるような知識というわけではありません。

試しに本屋さんに行って

「情報処理技術者試験」

という国家資格を取るための参考書を見てみてください。

ちょうど、そこに載っているようなことを学びます。
それが情報科の授業です。

専門用語や使われている数学は、けっこう難しいです。
ちゃんと勉強しないと理解できないことが多いでしょう。

コンピューターの使い方は色々あります。
その色々な使い方に通用する部分を基礎として学びます。
卒業後に生徒たちがどの方面に進んでも困らないように、基礎をまんべんなく学びます。

基礎だから簡単というワケではなく、むしろ難しいものもあります。
だからじっくりと時間をかけて基礎を固めます。

技術の流行り廃りが速いからこそ

コンピューターの世界は技術の入れ替わりが激しいです。
そのため長いあいだ変わらず通用し続けて残るのは、基礎の部分だけになります。
それ以外の知識は、5年くらいで変わったり使い捨てたりしていきます。

ですから長い目で見れば、基礎がとても大切です。

直ぐに何かを作れる技術ではないものの、
ずっと役立ち続ける基礎をしっかり学ぶ。

それが情報科で学べることです。

急がば回れ

ですね。

コンピューターの業界に長くいればいるほど、基礎が大切になってきます。

実は普通科でも多くを学べる!?

ちなみに今後は、その「基礎」の多くが普通科でも学べるようになります。

教育改革で「情報」という教科の内容が強化されるからです。
この件で全国の高校で先生が悲鳴を上げています。

「教えられる人、どれくらいいるの?」

そのくらい内容が濃くなります。
しかも、2025年から大学入試の試験科目にもなります。

これに連動するかのように、文系学部でも数学を入試の必須科目とする大学が増えてきています。

コンピューターが当たり前になる中で、文系・理系を問わず、情報処理が重要になります。
すると、情報処理に必要な数学も連動して重要になっていくからです。

こうした背景から、普通科でも学べることが多くなります。

ここからは塾長の推測ですが、おそらく推薦入試の試験形態も変わっていくでしょう。

今は小論文が主流ですね。
しかし「小論文」の代わりに「コンピューターを使った表現力」を見られるように変わるかもしれません。

自分の考えを論理的に表現する方法は、何も文章だけではないからです。

グラフやチャート、プログラムなど、色々あります。
コンピューターが当たり前になってくれば試験をコンピューターで受ける形式も増えるでしょう。
推薦入試の試験内容が、小論文からコンピューターによる表現形式に代わっても、何ら不思議はありません。

自由にやりたければ部活やサークルで

「それでは、どのように指導したらよいでしょうか?」

「プログラミングにこだわらず、しっかり勉強するために進路を選んでほしいと思います。普通科でも情報科でも、どちらもで構わないと思います。」

「それで納得しますかね?」

「これから3年間くらいのスパンで考えるなら、部活やサークルでゲームを作る生活の方が、きっと本人のイメージに合うと思います。」

「先ほどの、授業でゲームが作れるわけではない、ということですね。」

「そうです。」

高校は何科でも正解。しっかり学ぶことが大切!

「それならば、専門学校に行くのはありですか?」

「言い忘れましたが、ゲームクリエイターの専門学校には、中卒の人はむしろ少ないです。高卒や大卒、または大学中退の学生が多いです。高校までしっかり基礎を学んでおかないと、結局は通用しません。」

「そうなんですか。」

「例えば、最近はUnity(ユニティ)を学びたいという小学生が増えています。ゲームプログラマーを目指すお子さんは、そういう開発環境の知識をYouTubeなどを見て知っているんですよね。凄いでしょう。そのUnityでリアルな物体の動きを再現しようとします。そうすると、Unityのなかで物理学の公式に数字を設定していく作業が出てくるんです。そやって何か少しでも緻密なことをやろうとすると、とたんに高校の知識が出てくるんです。」

「ちょっと待ってください。今メモします。『ユニティ』ですね。」

「はい。その言葉が分かる子なら、なおさら高校の授業に期待してはいけませんよ。ですから高校までは『しっかり勉強する方がおすすめ。』とお伝えください。」

軽いゲームなら趣味でも作れます。
趣味のレベルでもプログラミングそのものは鍛えられます。

学校で教わるのを待つよりも、具体的に何かを作ながら、先輩や友達からアドバイスをもらいながら、
そうやって部活やサークルで、自由にプログラミングしていく方がイメージに合うでしょう。

そして本格的なゲームを作るともなれば、高校までの勉強も大切になってきます。

普通科でも情報科でも工業科でも、どちらへ進学しても良いですが、とにかく高校で学べることをしっかり学んでおくことが重要です。
ちなみに植田一本松校では昨年、商業科からプログラマーを輩出しました。

苦手や得意のデコボコがあっても全くかまいませんが、それでも高校までは最低限しっかり学んでおきたいところです。

 


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実力を伸ばす「間違え直し」と、それを邪魔する古い大人たち

プログラムのエラーと問いかけ

塾長です。昨晩は月、土星、木星が近かったみたいですね。

さて、学習塾でもプログラミング教室でも、塾長が戦わなければならない相手がいます。
この悪魔を倒さなければ、生徒の能力が伸びていきません。なかなかの強敵です。
その相手とは、

間違え = 悪い

というマイナスイメージです。
子どもの勉強に限らず、日本の成長を止めている諸悪の根源だと塾長は思っています。
ほんと、どうにかしたい!

ダメ出しから入るのは、日本人の悪いクセです。

ラグビー日本代表も克服した

スポーツ心理学。

ラグビー日本代表チームの練習に取り入れられたことで有名ですね。
2019年のワールドカップではベスト8という歴史をつくり変えました。

メンタルコーチを務めた荒木香織さんの特番が先日やってました。

それまでは、コーチが指導に入ると、選手が

「すみません」

と答えていたそうです。
コーチは成長のチャンスだと思って声をかけるが、選手はダメ出しだと思って謝ってしまう。
この雰囲気を最初に改善しようと思ったそうです。

  • 間違えを成長の出発点とする文化
  • 間違えを失敗として叱る文化

この違いは大きいですね。
世界トップに仲間入りするためには、努力だけでは足りなかったわけです。

スポーツ心理学は、海外から日本に持ち込まれた学問です。
日本のスポーツ界にも、今やなくてはならないものです。

失敗をどうとらえるか

これはとても示唆に富む話だと塾長は思います。

学習塾でも学校でも同じ

例えば、このへんとか

例えば、このへんとか

高濱先生も、藤原先生も、どちらも学校の教育現場と民間の両方に関わってきた人たちです。

プログラミングは失敗から学べる!だからオモシロイ!!

教室には、子どもたちが目を輝かせてプログラミングに通っています。
その最大の理由は、

間違ってもディスられない勉強だから!

だと思います。
いえ、むしろ

  • たくさん間違えた方が良い!
  • どんどん失敗しなさい!

こんな勉強です。
なかなか今までは無かった教育でしょう。

しかし子供はそういう環境に飢えています。

画像処理のやり方やエクセルの使い方なども、ちょっとやって見せれば、あとは自分でやりだします。

もちろん見よう見まねですから、すぐに分からなくなったり、失敗したりします。

でも、そんな「小さなこと」は気にしない。

使いたい、実現させたい、という興味の方が強いんですよね。

そして間もなく、できるようになってしまいます。

座標も三角関数も、使い方から教えてしまう方が速いです。

新しい教育が全く理解できない大人たち

一方で、プログラミング教室へ見学に来られても、どうしても古い勉強や古い常識にこだわってしまう方がいらっしゃいます。

体験授業のとき、私は見学している保護者様に、

「間違えて試行錯誤するのが大切ですから、決して横から正解を教えたり、最短の手順を教えたりしないでください。」

ということをお願いします。
しかし、それでも中には、

「ああ、そうじゃない、ちがうでしょ。そこが2じゃなくて、隣が2でしょ!」
「隣の子はもう終わってるよ。もっと速く、がんばって!」

こんなふうに口を出してしまう方が出て来ます。
でも、ここまでは普通です。
僕もそうですが、ずっと古い教育を受けてきたのですから。

「お母さん、ダメですよ。お子様が自分で発見していきますから、それを見守っていてください。」

それで「はっ」と気づいて下さる方がほとんどです。
しかし、中には聞く耳を持たない方もいます。

お子様が試行錯誤している過程には一切目もくれず、スマホの画面とにらめっこ。
たまにお子様の様子を見たと思ったら、違うだの遅いだの、ダメ出しばかり。
そういう方に限って、

宿題は出るのですか?
テストはありますか?
隣の子より遅かったので才能が無いんですかね。
・・・

日本再興への道のりは、なかなか険しそうです。

新しい開発よりミスの修正の方が速く技術が身につく!?

塾長がプログラマーだった若かりし頃の思い出です。

当時の私に与えられた仕事といえば「バグ取り」という作業ばかりでした。
他人が作ったプログラムの不具合を、来る日も来る日も修正していくのです。

本当は、新しいソフトウェアの開発がしたかったのに・・・

ちょっと仕事が嫌になってきました。
それで上司に相談しました。

意外にも、こう言われました。

「技術力が速く身につくのは、新規の開発よりも不具合を修正する方だよ。」

これは今から振り返っても、確かにそうでした。

つまり、失敗をたくさん見て経験した方が、成長が速いのです。

成功事例よりも、失敗事例の方が勉強になるんですよね。

間違えを隠して出発点にすら立てない子供たち

私たちはテストで×を付けられると、それがダメなことだと思ってしまいますよね。
なぜなら×が着くと成績が下がるからです。

本当は×を修正する時点からが初めて「勉強」になるのです。

しかし、その「本当の勉強」をさせてはくれません。

テストの結果で成績が判断されてしまうのであれば、わざわざテストを見直しをする理由がありません。
それ以前に、テストで悪い点数を取りようものなら、

ガミガミ
イライラ

こういう大人の姿を見たら、そりゃ見直しや復習どころではありません。

どうごまかすか。
何を言い訳にするか。
誰のせいにするか。

そんなことばかり考えるお子さんになってしまいます。
塾というのをやっていると、そうなってしまったお子さんを多く見てきました。

現に、悪い点数を取ったら成績が下がってしまうのですから、仕方がありません。
しかも受験では内申点となって不条理に付きまとうのですから、仕方がありません。
そういう教育行政の仕組みでした。

仕組みがそうだったのですから、そりゃ誰だってそうなります。
そういう歪んだ価値観になるように、育てられてきました。

間違ったら成長できる!

日本でこれをちゃんと自覚できている子供たちは何割でしょうか?

私たち大人が古い価値観を断ち切れるか否か。

子どもたちの未来は、これにかかっていると思います。

未来ではなく今、すでに時代が変わっている

次のような古い教育を日本はいつまで続けるのでしょうか?

テストの結果を将来の評価まで引きずってしまう。
だからテストには後がない。

このような評価制度では、人は学ぶようにはなりません。

今はどういう時代!?

ベビーブームの時代で、なおかつコンピューターが未発達だった時代は、このような「落とす」ための評価システムで回っていたのかもしれません。
しかし、今の時代はこうです。

  • 少子化で限られた人材をちゃんと教育すべき時代
  • 定員割れで全員が進学できる時代
  • 集合知で知恵を出し合う時代
  • 速く正確な作業はコンピューターがやる時代
  • グローバル化や多様化で、社会問題が複雑化する時代
  • 答えのない問題にチャレンジしていく時代

貴重な人材を「落とす」なんてしていたら、どんどん人手不足になっちゃいます。

貴重な人材を、わざわざ人工知能と戦わせて消耗させて良いのでしょうか?

教科書の全てをやる必要がなくなる

「学校で勉強したことなんて、仕事に役立たない。」

そう言うのであれば、

なぜ教科書を丸暗記させるようなテストをするのでしょう?
なぜ全単元を漏れなく履修させる必要があるのでしょう?

例えば歴史。

ある生徒は江戸時代に詳しいけど他の時代はよく知らない。
ある生徒は幕末に詳しいけど、他の時代はよく知らない。
ある生徒は古い地名に詳しいけど、歴史の用語は苦手。

それでOKです。

「日本全体の集合知」として「日本の歴史をきちんと語ることができる社会」であればよいのです。

それではテストができないって?

いや、テストくらいできますよ。
間違ったら、そこからが勉強なのですから。
どんどんテストで間違えればよいのです。

それでは成績がつけられないって?

いや、成績なんてつけてどうするんですか。
どうせ入試なんてしなくても、必ずどこかには進学できるのですから。
むしろ「ぜひ来てください」と言われるようになりますよ。

人が学んで知恵を出すのが大切なのであって、人を落とすのが大切なのではないですから。

古い価値観でITSを間違って使ったら日本は沈没する

政府が進めている行政のITS化やSociety5.0構想。
例えばビッグデータをちゃんと活用すれば、

× 成績を付ける

という概念は無くなって、

○ 学習のログを付ける

という概念に代わるでしょう。
ただし、こうした新しい取り組みも活用を間違えれば台無しです。
その活用として正しいのはどちらでしょうか。

  •  × 過去の学習状況から成績を評価する
  •  ○ これから学ぶ/活躍するために使う

こういう考え方。
まだ難しいのでしょうか。

これができる大人を、どれくらい増やしたら日本は再興できるのでしょうか。

そろそろタイムリミットだと思うのですけれど。

進学は推薦で行け!

残念ながら、大学受験や高校受験において、一般受験の出題傾向は、しばらく古い基準のままです。

教育改革には長い時間とたくさんの労力や予算を使います。
ですから教育改革はもともと時代の急な変化には追いつけません。

現に、国際バカロレアの教育方針と比較しても日本の教育は事務処理型に偏り過ぎています。
この指摘は数十年前からありましたが一向に変わりません。

それでは、海外より高度な教育内容なのかと言えば、そうでもありません。
数学1つを例にとっても、人工知能や量子コンピューターに必要な単元はほとんど高校では習いません。
日本人の学生は経済観念に疎く、起業する発想もなく、政治にも関心が薄いです。

学問的にも社会的にも日本の教育が先進的であるとは言えないでしょう。

というわけで、時代に合った教育で突き進むなら、どうしても高校入試や大学入試が邪魔になります。
そこで、一般入試の評価基準や出題傾向に左右されにくい方法で進学するのが良いということになります。

そう、推薦入試です。

いちおう文部科学省は、推薦入試が学力低下にならないよう、大学側には厳格な審査を要求しています。
しかし「学力とは何か?」という定義は指定しておらず、また、それは時代によって激しく変化してきています。

国が定義できる学力は「読解力」だけ

逆に文部科学省にたいして「今年の学力の定義を送ってください!」と大学側から詰め寄られたら、文部科学省自身が困ってしまうでしょう。
実のところ文部科学省が定義できる学力は「読解力」だけです。

それ以外の専門分野は時代と供にニーズが変わり、それは民間が決めることだからです。

そのため読解力と小論文を書く力を鍛えればよいわけです。
しかも小論文を書くためには何かしらの分野において深い知識が必要です。

ですから読解力と小論文さえ厳格に審査しておけば、大学側も文部科学省から文句を言われません。
代わりに専門性について問えばよいのですから、大学に合う分野の学生を早くから発掘できて一石二鳥です。

集合知の時代なのですから、無理して全教科で偏差値が高い学生を入れるより、専門性があって論文を書ける人材を入れた方が良いに決まっています。

学生としても、全教科の偏差値を上げる、という呪縛から解放されます。
そうやって節約した時間と体力を、自分の極めたい分野にどんどん回して、競争力のある「何か」を手に入れてしまった方が良いでしょう。

これは部活動でも同じです。

たとえば大学進学では、部活で推薦が効くのは全国レベルだけです。
高校進学ならもう少し緩いですが、それでも県選抜メンバーくらいの実力が必要でしょう。

もしも部活で忙しいなら、自分がそのレベルに到達できるかどうかを冷静に判断して欲しいと思います。
そして、不可能であることが明らかなのであれば、すぐに戦う土俵を変えるべきです。

進路選択も試行錯誤してよい時代です。努力の方向性を間違えたら修正すればよいだけ。
初志貫徹が美徳だったのは過去の話です。

「間違えてもOK」が評価される!?

そして推薦入試の面接でも「間違えを前向きに対処できたか」が評価されます。

面接官は、受験者の欠点や失敗談を質問してきます。
悪いことばかり聞いてくるので、意地悪な質問だと思うかもしれませんね。

しかし、そうではありません。

答えのない問題にチャレンジしていく、そういう高等教育や研究をしているのが大学です。

ですから間違えたり失敗したりするのは当たりまえ。
間違えたり、失敗した後で、それをどうして来たか、なのです。

間違えを前向きにとらえ、分析し、次に活かしてきたのか。
試行錯誤の中から最適解を見つけるような経験をしてきたのかどうか。

ノーミスで研究成果が出て論文を書けた。
そんなラッキーな研究者はいません。
試行錯誤の上に研究があります。

面接官は、そういう事ができる学生なのかどうかを知りたいんです。

まとめ

「何でこんな勉強しなきゃいけなんだ!」
「部活が忙しくて勉強できない!」

本心からそう思うなら、努力する方向性を変えましょう。

ただし何をするにしても努力は必要です。

 


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【大人用】子供たちの将来を潰さないためのドリル(テスト)

老害じゃないよ!

塾長です。

古い価値観の人たちから怒られそうなテストを作りました。
このテストで点数が低い大人は、子供たちや後輩たちの将来性を奪っているのかもしれません(もっと怒られそう)。
どうか若い人の邪魔をしないでください(ヤバイ、嫌われそう)。

けっして煽っているのではありません。
本当に心配なんです。

軽い気持ちでやってみてください。

ドリルですから、繰り返しが重要です(笑)。

老害にならないためのドリル(テスト)

4点×25問=100点満点です。
それぞれ〇か×かでお答えください。

  • 問1: 書類にはサインに加えてハンコが必要だ(〇 / ×)
  • 問2: 苦手は必ず克服すべきだ(〇 / ×)
  • 問3: 年上や先輩の方が偉い(〇 / ×)
  • 問4: 利益を追求するのは悪いことだ(〇 / ×)
  • 問5: 何事も初志貫徹が大切だ(〇 / ×)
  • 問6: 日本の技術力は世界トップクラスだ(〇 / ×)
  • 問7: 新人はお茶くみやホチキス止めなどの雑用から経験を積むべきだ(〇 / ×)
  • 問8: オンラインでは雰囲気や気持ちまで伝わらない(〇 / ×)
  • 問9: せめて定年までは不平不満を我慢して働くべきだ(〇 / ×)
  • 問10: 学歴が低ければ一生苦労する(〇 / ×)
  • 問11: 高校は普通科の方が工業科や商業科よりもレベルが高い(〇 / ×)
  • 問12: 途中で意見を変えるのは卑怯だ(〇 / ×)
  • 問13: ディベートは相手を論破したら勝ちだ(〇 / ×)
  • 問14: 若い人の意見の方が新しい時代にふさわしい(〇 / ×)
  • 問15: 学校のテストは平均点くらい取って欲しい(〇 / ×)
  • 問16: コロナ禍で政府は何も有効な対応ができなかった(〇 / ×)
  • 問17: 「批判的に見る」とは「ダメ出しをする」ことだ(〇 / ×)
  • 問18: みんな頑張っているから楽をしてはいけない(〇 / ×)
  • 問19: 起業するには多額の貯金や特別な才能が必要だ(〇 / ×)
  • 問20: 英語力がなければ国際的に活躍するのは難しい(〇 / ×)
  • 問21: 数学は考える科目で、社会は暗記する科目だ(〇 / ×)
  • 問22: 専門知識を身に着けた方が将来は有望だ(〇 / ×)
  • 問23: 大学へ進学しなければ高等教育を受けることは難しい(〇 / ×)
  • 問24: 簡単にできることは、あまり価値がない(〇 / ×)
  • 問25: 速く正確に答えを出せるよう訓練するのが勉強だ(〇 / ×)

お疲れさまでした。

解答と解説

  • 問1:× ルールや風習の根本理由を考え、必要なら変えるべし。
  • 問2:× 苦手を克服するよりも、できることを伸ばして社会に貢献すべし。
  • 問3:× 適材適所は年齢とは無関係、そもそも普遍的な文化などではない。
  • 問4:× 利益=会貢献度であり、また、そうなるよう行動するのが本来。
  • 問5:× 本来の目的に立ち返り、やり方や手段は臨機応変に変えるべし。
  • 問6:× 日本のモノづくり技術に匹敵する国はすでに多い。最先端技術やソフトウェア技術はむしろ遅れている。
  • 問7:× 気付いた人がやればよく、そもそも「雑用」であるならそれを不要にする改善に取り組むべし。
  • 問8:× オンライン授業やオンライン会議の方が気持ちや臨場感がよく伝わる事例は多い。根拠や事例をもって科学的に考えるべし。
  • 問9:× 我慢=主体性なし。人生100年時代では60歳でも若者。我慢するより第2、第3の挑戦をすべし。
  • 問10:× 学歴よりも「何ができるか」「何を成したか」。そもそも勉強は一生続くもの。また知識の不足はコンピューターで補える。
  • 問11:× 今後キャリアが細分化し学び方の選択肢が増えるに伴い、むしろ工業科や商業科の役割は重要になる。若い人の生産性向上は格差是正になると期待。
  • 問12:× 目的は問題を解決することであって我を張る事ではない。ITSが発達した集合知の時代では、言論の正しさよりも速く問題を解決できることの方が重要視される。解決に必要なら自分の意見などコロコロ変えてしまったた方が良い。
  • 問13:× ディベートの目的は相手の論破ではなく、より優れた提案を行うこと。問題解決を忘れて攻撃に終始すれば敗者となる。
  • 問14:× 若い人の意見が本当に若い人自身にとって有利なのかは慎重な議論が必要。同様に、若い人が若い人の意見に耳を傾けられるとも限らない。むしろ若くして上から目線な人は傲慢で、同世代の若い人たちを踏み台にしているかもしれない。
  • 問15:× 「人並み」や「平均点」という目標が子供を苦しめないよう注意が必要。子供の個性を大切にし、9教科の枠組みを越えた「選択と集中」も時には必要。苦手をITSで補い子供の可能性を広げる教育が必要。しかし学校教育は改革に8年もかかるため、変化の激しい今の時代にあっては、テスト内容や成績のつけ方そのものが時代遅れというリスクもある。GIGAスクール構想やプログラミング的思考の教育について、その真意が広く認知されるまで、まだまだ時間がかかる。先進国の中で日本のITS教育は10年単位で遅れており、その差は中学、高校になるにつれ顕著。ITSアレルギーな大人たちによって改革が邪魔されないことを望む。成長が著しい企業ほど学歴や学校の成績によらない独自の採用活動をしている。受験生の能力を多面的に評価する高校受験や大学受験の形式が増えている。
  • 問16:× 全否定や全肯定というレッテル貼りではなく、正しい情報で科学的に見ることが大切。さらにコロナ禍は人類初の経験で「だれも正解がわからない」問題。仮説を立て試行錯誤を繰り返す中で「最適解」を探っていく対応が基本となる。今後は「正解が分かる問題」はコンピューターが担当し、「正解が分からない問題」が人の担当になっていく。政府が「最適解」を求めて試行錯誤を求めていく過程を正しく理解しようとしないのは、正しい批判姿勢とは言えない。
  • 問17:× 「ダメ出しをする」では問題解決に至らない。知識を簡単に検索できる時代においては「解決策」まで考えることが批判に含まれる。そのためダメ出ししか言わない評論家には、むしろ批判が集まってしまう。
  • 問18:× みんなが楽できる方法を探るのが最適解のはず。まず率先して楽する方法を見つけ、それを他の人たちも矛盾なくできるようにすべし。
  • 問19:× 起業すること自体は資本金100円でも可能。今後ITSや新しいビジネス基盤が発達し、お金や技能を集めることが容易になっていくにつれ、格差の原因は財産や能力から「モチベーション」に変わっていくと言われている(モチベーション格差)。
  • 問20:× 自分の能力不足はコンピューターや他人の能力に頼ればよい。苦手を嘆くよりも自分にできることを活かし、WIN-WINのコラボができるチームを構築すべし。ちなみに日常会話なら自動翻訳機が2~3万円で実用化されている。
  • 問21:× 知識や正解がすぐに検索できるため、どの教科も「考える」ことが勉強の中心になっていく。社会も暗記科目ではなくなり、資料を読み解きながら論述するような科目になっていく。
  • 問22:× 今の時点で学んでいる専門知識が将来も変わりなく価値を保つとは限らない。コンピューターや人工知能が専門知識を持ってしまえば価値がなくなっていく。専門知識を使って問題を解決したり、人に感動や貴重な体験を提供できることに価値が移っていくと言われている。
  • 問23:× 無料で学べるコンテンツが増え、学ぶ方法も増えている。有料コンテンツも安く優れたものが多い。大学にいくよりも早く安く専門知識や技能を習得できることが可能になって来た。奨学金で借金をしてまで大学へ進学する必要はなくなってきている。キャリアを積みながら、必要な知識や技能を必要になった時に体得していけるような環境が、これからどんどん整っていく。
  • 問24:× 難しいことを誰でも簡単にできるようにすることで価値が出る。また簡単なことを組み合わせて新しいサービスや複雑な仕組みを作りだすこともできる。1つの知識の難易度や、個人の頭の良さで、安易にものごとの可能性や優劣を評価してしまうのは危険。問題を解決できることが大切なので、きることを組み合わせたり他の知恵を借りたりして、最適解を求めていく「プログラミング的思考」が大切。
  • 問25:× 速く正確に答えを出す仕事はコンピューターの役割になっていく。生身の人間がコンピューターに挑戦するような不毛な努力を若い人にさせて消耗させてはいけない。

答えは全て「×」って単純すぎますかね?
まぁテストが目的ではないですから。
これはブログ(エッセイ)ですから、一応。

おわりに

もちろん別解もあります。上の解答解説は、あくまでも答え方の事例です。

またコンピューターや人工知能が、私たちの予想とは違う進化を遂げれば、それに応じて私たちの価値観も変わるでしょう。

上に書いた塾長の設問のし方や、解答・解説の事例の示し方も、これから変わってしまう可能性があります。
塾長の考え方も常に更新されています。

最適解はあくまでも「今の」「目の前の」最適解にすぎません。
時代や土地や立場によって、より優れた最適解が簡単に出てくるでしょう。

私たちは神ではありません。
人としてできることは、変化を前向きにとらえ、できることを組み合わせて「最適解」を求めていくことです。

 


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本当に「偏差値の高い高校・大学」へ進学する方が正解か?

塾長です。

今回は学習塾の先生っぽくないことを書きます。時には自由な発想も大事です。

さて、

中学生のみなさん、高校へ進学したいですか?
高校生のみなさん、大学に進学したいですか?

それならば聞きましょう。

「何のために」「なぜ」

進学したいですか?

これ、AO入試や推薦入試の面接で、必ず聞かれます。
しかも、しつこいくらいに、めっちゃめちゃ突っ込まれます。

これからの時代、この理由がとても大切なんです。
今まではテンプレ回答でよかったのですが、どうやら今後は本気みたいです。

そうなってきた背景とは!?

いま世の中で起こっていること。
順に見ていきましょう。

まずは手始めに、Googleの話題から・・・

就活で大卒が無意味になる!? Googleのキャリア認定

College(カレッジ)と呼ばれる、教養を深めるタイプの大学は、これから無くなっていくのかもしれません。
アメリカでは、こんな記事が世間を驚かせています。

Google Has a Plan to Disrupt the College Degree (AUG 19, 2020 by INC.)

この記事によれば、
グーグル社は、就職に役立つ基本スキルを教える専門コースを開設するそうです。
カリキュラムを終えればGoogleが「キャリア証明書」を発行してくれます。

1つのコースは月額約5千円(49ドル)、6か月で卒業できるようです。
つまり5千円×6か月=3万円で1つのキャリア認定が得られます。
さらに奨学金制度もあるそうです。

もちろんGoogleは自社の採用でこの認定書を活用します。
なんと「大卒と同じ価値」で扱うそうです。

さらに、ウォルマート、ベストバイ、インテル、バンクオブアメリカ、Huluといった名だたる大企業が、その制度に参画していくようです。

「大学の学位は多くのアメリカ人にとって手の届かないものであり、経済的安全を確保するために大学の卒業証書を必要とすべきではありません」
「私たちは、アメリカが回復し、再建するのを助けるために、強化された職業プログラムからオンライン教育まで、新しくてアクセス可能な職業訓練ソリューションを必要としています。」
「私たち自身の採用では、これらの新しいキャリア証明書を、関連する職種の4年の学位に相当するものとして扱います。」
(上記記事をGoogle翻訳にて日本語化し、一部を引用)

少なくともアメリカでは今まさに

「大卒が就職に有利」

という従来の価値観が消えつつあるようです。
4年制大学に行く意味を、あらためて考え直す必要があります。

就職が有利になる

もしもそれが進学の理由なら、もはや4年制大学に行くのは得策ではありません。
上のようなスキル認定を受けてしまった方が、安いし速いし有利です。

さて、ここから先は日本の話題に移ります。
さらに破壊的というか根本的な投げかけがあります。

義務教育は小学校までで十分!? 日本のキャリア教育を考える

つい最近、おもしろい動画を見つけました。
N高校政治部の特別授業がYouTubeで公開されていたのです(2020/9/9)

三浦瑠璃先生が顧問で、現職の麻生太郎副総理に色々な質問をしてしまう企画です。

とりあえず見てください。
自分の頭で考えて、自分に置き換えて見て欲しいと思います。

【N高政治部】麻生太郎副総理 特別授業(高校生のための主権者教育)

この動画の注意事項

なお、動画の冒頭にあるように、この動画は特定の立場に立つものではないし、特定の思想を伝えるものでもありません。この動画の趣旨としては、

変化を自分の目でとらえて、自分自身で考えることが大切

ということですので、そのつもりでご覧いただけたらと思います。
動画を見た感想や意見は、見た人がそれぞれに感じて自由に考えて頂ければ結構です。

25:12~34:38 「教育における同調圧力」について

  • 明治維新以降は、みんなで同じことを頑張る教育が大切だった
  • 男性社会だったので、国が教育を義務にしないと女性に同じ教育が与えられなかった
  • しかし今は、色々な人が出て来て、色々な表現ができるようになった
  • 日本は義務教育のレベルは高い一方で、大学は留学の方に魅力がある
  • きちんとした教育は小学校までで十分、例えば因数分解が義務として全員に必要とは思えない
  • 高校でさえ進学率が90%を超える今ならば、中学の進学から自由にしてもかまわない
  • その方が自由な発想で、自分に合った才能を伸ばせる

55:58~59:56 「コロナ騒動で就職が厳しい」状況などについて

  • コロナの騒ぎで世の中は色々変わるだろうが、それで全てがダメになるのではない
  • 新しいタイプの仕事が出てくる、今まで考えられなかった職業が出てくる
  • そのような時代を若い人はむしろ面白いと思って生きて欲しい
  • もちろん宮大工など古い職業も残るし、それがハッキリしてるなら義務教育が邪魔なほど
  • 1つの会社で退職までいくのも1つだが、若いんだから色々やった方が良い
  • マンガやオタク文化はサブカルチャーと言われているが、今やメインカルチャー
  • これから何が期待の職業になるか分からない
  • 置かれた時代は選べないが、生き方は自分で選べる

自由な発想をして良い

この動画でもう1つ面白いのは、発想の柔軟さや大胆さは、年齢に関係ないということですね。
80歳の副総理が

「中学まで義務教育である必要がないんじゃないか」

などとコメントするのは、既存の常識にとらわれない柔軟さと大胆さを感じます。
「え、そんなこと言っちゃうんだ?」的な面白さというか、新鮮さがあります。

もちろん、本当に義務教育が小学校までで十分なのか否かは、皆さんそれぞれの考えに委ねたいと思います。

要は、それくらい自由に考えて良いということです。

自分のキャリアも、自分の気持ちに正直に、自由に挑戦して積み重ねていって欲しいと思います。

そしてもう1つ。

むしろ若い議員の方が、若い人の意見をちゃんと聴いてない(46:25~49:18)。

これも確かにそうですね。

年齢に関する思い込みを外すことも、自由な発想のためには大切です。
同じように、性別や人種についてもそう。
とても示唆に富むコメントです。

自分のキャリアについて、ぜひ自由な発想で考えて欲しいと思います。

もっと評価されるべき「高卒で就職」

もう1つ紹介します。
高校生からのキャリアを積極的に支援する活動です。

アスバシの活動

一般社団法人アスバシ (明日の社会にかける橋)

18歳の選択の質を上げ、若者のチカラで変わる企業と社会

ぜひ上のホームページで活動内容をご覧いただきたいのですが、

  • 高校生インターンシップ
  • 高卒採用のマッチングサポート
  • 企業の枠を超えた4年間のOFF-JT教育
  • 東海若手起業塾
  • 社会イノベーターフォーラム

などなど、色々な活動をされています(2020/9/15確認)

高校生と企業、高校生と社会をどんどん繋げていく活動です。

高校生にとっては、社会のこと、仕事のことが早くからよくわかり、視野もキャリアも広がります。
企業にとっては意識の高い高校生と早い段階から接点が持てますし、地域へ会社を知ってもらうことにもつながるでしょう。

日本でも多様なキャリアの在り方が求められ、すでに色々な取り組みが始まっています。

今どきの学習塾に求められる「進路指導」とは

ここまで、破壊的な話題を紹介してきました。

義務教育とは?
高校受験とは?
大学受験とは?

みんなと同じようにやってきた常識に「なぜ?」が突きつけられています。
既存の教育の仕組みや常識が、これから破壊されていくのでしょうか。
だとすれば学習塾も、今の姿のままでは不要になっていくのかもしれません。

他にも多くのネタがありますが、これ以上の例を挙げてしまうと

「塾長はクビになるの?」

と心配されてしまうので、ここらへんで止めておきます。
(いちおう塾長は社長なのでクビにはならないです、ご心配なく)
その代わりに、そろそろ

「これから塾はどうするのか?」

について書こうと思います。

「学習塾も変化に対応していくぜ!」

っていうお話です。

これまで学習塾と言えば、テスト対策や受験対策というイメージです。
多かれ少なかれ、それは今後も変わらないでしょう。

しかし、明らかに変わってきたのが進路相談の「中身」です。

もはや偏差値で高校や大学のブランドを説く人など、いなくなってきました。
これ、なかなか信じない人も多いのではないでしょうか。
でも事実です。

高校受験の現在

高校のブランド力は「キャリアの提案力」になりつつあります。

多くの中学生が「人生初の受験」を経て入学するのが高校です。
進学ということ自体が、まだよく理解できないし、できたとしても限界があります。
そのため、

  • どんな高校生活が送れるか?
  • どんな将来性が開けるか?

これを提案できている高校が強いです。
そうなると公立高校よりも私立高校の方がアピールが上手で、体制の構築も速いです。
それで必然的に、次のような傾向になってきました。

  • 偏差値だけで高校の高低を単純に語る人が、とても少なくなってきた
  • 私立高校の特長や強みが目立つようになってきた
  • 学校の先生から私立推薦を勧められるケースが増えてきた
  • 「どうしても公立高校」という人が減ってきた(定員割れが拡大)

保護者様から塾に対するご要望もマイルドになりました。

  • しっかりとした基礎学力を身に着けて欲しい
  • 本人が行きたいと思う高校に行かせてやりたい
  • 子供の得手不得手をちゃんと分かって欲しい

「偏差値上げて」「点数上げて」の一辺倒ではなくなってきたということです。
これは明らかに、昔ほど受験競争がシビアではなくなったためでしょう。

私立高校のパンフレットを見れば「進学したくなる理由」が書かれています。
生徒たちが漠然と抱えている不安や疑問。

  • 何のために進学するの?
  • 高校へ行って何するの?
  • 何の役に立つの?

こうした中学生の疑問に、ちゃんと答えられている高校が人気です。
こうした状況を踏まえれば、進路指導では次のことが大切です。

  • 何の勉強がどんな仕事にどう役立つかを説明できること
  • 特に普通科への進学は、できるだけ高卒後の進路希望まで確認しておくこと
  • キャリア意識の高い生徒がいれば、その意思をしっかり汲み取ること

要するに、高校進学の指導で大切になって来たのが、

「早い段階でのキャリア意識」

なのです。かつての受験競争では、

  • 模試の結果で偏差値が高かったから○○高校
  • とにかくよい大学へ行くためには良い高校へ

という漠然とした理由で勉強し、進学していく人が多かったです。
しかし、今後はいなくなっていくことでしょう。

「○○高校に〇人合格!」

みたいな学習塾の合格実績は、次第に価値がなくなっていくのかも知れません。
すると高校受験において、学習塾の役割で大切になることが見えてきます。

世の中を良く知っていて、勉強する理由や仕事やキャリアの実態について、ちゃんと語れること

このような講師や塾長が求められるようになってきました。

大学受験の現在

大学のブランド力は「高い専門性と社会貢献」です。
研究成果を通じて社会に貢献する、それができるレベルの人材を社会に排出する、というのが大学です。
そのため大学は、

  • 自分からテーマを見つけて探求していける人
  • 社会貢献を通じて大学の名誉を上げてくれそうな人

という人材を、できるだけ

「一本釣り」

で獲得しようと模索しています。

アドミッションポリシーで欲しい人材像を宣言しています。
小論文を書かせたり面接をしたりして、その素養を見抜こうとします。
それで次のような入試の傾向になってきました。

  • AO入試や公募推薦の活用が目立ってきた(推薦受験の定員枠の拡大)
  • 私立大学は一般入試の合格水準が上がった(一般受験の定員枠の縮小)
  • 資格や実学を求める人が多くなってきた(資格系の学科が増加)
  • 文理を問わず、グラフや図表を読み解く力、論理的な文章を構築できる力、仮説を立てて問題の解決策を論じられる力、などが問われるようになってきた
  • (オマケ)地元志向が強まってきた(愛知県の地元残留率は全国1位)

お父さんやお母さんが経験してきた大学受験と比べてみてください。
すっかり様変わりしていますよね?
世の中が大卒者に求める能力が、もはや完全に変わってしまったからです。

大卒者に求められるのは、専門知識そのものではありません。
専門性を活かした問題解決力です。

身の回りや世の中に転がっている、大小さまざまな問題。
それらを自ら見つけて解決していく力です。

本当は今までもそうだったのですが、コンピューターやAIの台頭で専門知識の価格が下がってしまったため、ようやく明確になって来たとも言えます。

そもそも仕事とは何であれ、何かしらの社会貢献なわけですから、当たり前と言えば当たり前です。
しかし大卒者には、それが研究レベルで求められるわけです。

つまり、大学に行く価値というのは、

他の人や人工知能には真似できない問題解決力が身につく

ということです。
そのようなモチベーションで推薦の願書や志望理由書を書く必要があるわけです。
だとすれば、大学受験において、学習塾の役割で大切になることが見えてきます。

大学の研究内容まで調べて理解し、大学で取り組みたい研究テーマや大学卒業後の展望などについて、ちゃんと指導できること。

このような講師や塾長が求められるようになってきました。

いやー、正に塾長の出番って感じです!
こういうの得意です!

ぶっちゃけた話し、問題解決をやったことが無い人に、志望理由書や小論文の指導をお願いしても、あまり意味がないでしょう。

例えば、卒業論文や修士論文がヘッポコだった人に指導してもらっても、ちょっと厳しいかもしれません。
学習塾の先生なら、起業した人や、社内の業務改善に取り組んだことがある中堅以上の社員でなければ難しいでしょう。
学校の先生であれば、教育改革を推進したり、主体的に業務改善に取り組んだたりしたような経験を持つ、中堅以上の先生に指導してもらうのが良いと思います。

どのような立場であれ、これからの進路指導には、指導する側にもそれなりのキャリアが必要になってくると思います。

「どこへ行くか」ではなく「何をしたか」

昨今のような変化の激しいときこそ「あたり前」のことが大切になってきます。
進学であれば、

  • 「どこの高校に行ったか」 < 「高校で何をしたか」
  • 「どこの大学に行ったか」 < 「大学で何をしたか」

という至極当然のことを、それこそ真剣に考える時代になってきたわけです。

例えば、コロナ禍で大学のキャンパスに行けないとなれば、なおさら大学に行く意味が問われるというものです。
留学ともなれば、なおさらのことです。
こんな動画は、いかにもそれらしい話題です。

脳科学者の茂木健一郎さんです。

塾長は10年ほど前にお会いしたことがありましたが、とにかく熱い方でした。
本の裏表紙にサインをいただきましたが、そこに添えて頂いたメッセージが

「誠司よ、噴火しろ!ドカーン」

ですからね!
ドカーンと噴火して奮起し、それから間もなくヒーローズを始めてしまったわけですけれども・・・。

そういうわけでして、

就職に有利だから

これはもう、大学へ行く理由にはなりません。
そもそも、問題解決力が問われている時代です。

大学に行く理由が、そんな大雑把でフワフワしている時点で、おかしいと思われます。

何も考えずに進学した

つまり下手をすれば、

論理的に考えて行動できない

と見なされてしまいますよね。
これまでの方が異常だったのだと思います。

高校進学にしろ、大学進学にしろ、そして専門学校への進学にしろ、どこに進路を設定しても、必ず

行ってから何をするか?

を考えることが重要です。

Society 5.0にむけた進路指導

塾長だけが言っていても信ぴょう性が低いので、今度は学習塾のブログを1つご紹介。

個別学習のセルモ 日進西小学校前教室 西尾先生のブログです。

Society 5.0にむけた進路指導

ほらね、僕だけではないでしょ。
西尾先生みたいな立派な先生だって、同じように考えていらっしゃいます。

  • 来るSociety5.0の時代、これまでの学歴モデルが崩壊する
  • 普通科にとらわれず商業科や工業化などの専門学科も検討してみよう
  • 進路指導では、大人は、幅広い選択肢を提示し、子どもは、その中から進路を「自ら選ぶ」のが理想

西尾先生は、

愛知総合工科高校(旧東山工業高校)→日立に就職→東大留学→マイクロソフトに転職→セルモ開校

という異色の経歴をお持ちです。
正に時代の先を行くキャリアで、西尾先生のプロフィールはモデルケースの1つと言えます。

説得力あり過ぎです!

あとがき

ところで余談ですが、上のN高校の動画を見ると、

  • 政治家は現状を変えるのが仕事(役割)
  • 官僚は現状を守るのが仕事(役割)

であることが、あらためて分かりますね。
そう考えると、双方が議論を戦わせるのは世の常であり、どちらが良い悪い、というものではないです。

ただ、任期と選挙がある政治家の方に権力が置かれるのが民主主義というワケですね。
逆に、選挙のない官僚が権力を持ってしまえば、これは独裁主義になるわけで、そうなれば市民の声が届く仕組みがなくなってしまいます。

もちろん日本は民主主義国家ですが、それでも官僚の反対で教育改革が大胆にできない国のようです。
国の仕組みがコロコロ変われば混乱しますから、このへんはバランスなのでしょう。

現政権に関しては、色々な意見や反対・賛成もあるでしょう。
塾長は立場上、生徒の前ではどちらとも言えません。
生徒がそれぞれに考えてくれればよいと思います。

ただ少なくとも、第一線で頑張ってきた人のお話というのは、色々な角度で見るたびに、色々な学びがあると思います。

 


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AO入試の誤解あれこれ。いやいや、簡単じゃないぞ!(2)

志望理由書を添削している先生のイラスト

塾長です。

AO入試(総合型選抜)について続きです。
なお前半は「AO入試の誤解あれこれ。いやいや、簡単じゃないぞ!(1)」をご覧ください。
今回はもっと具体的に、対策や志望理由書の書き方について解説します。

対策はいつから?

AO入試の準備は、高2の冬から考え始めるのが良いでしょう。

あらかじめ大学のオープンキャンパスに参加しておくことが重要だからです。
すべてではありませんが、

  • 面接でオープンキャンパスに参加した感想を聞かれた
  • 出願時にオープンキャンパスで出された課題のレポートを提出

などのように、AO入試はオープンキャンパスと連動していることが多いからです。

大学のオープンキャンパスは、早いところでは3月から実施されます。
高2の12月頃から志望校を考え始めれば、高3春のオープンキャンパスに間に合います。

それに、できるだけ多くの大学のオープンキャンパスに参加しておく方が、志望校を決めやすいでしょう。

AO入試の出願は高3の9月から始まります。

遅くとも、夏のオープンキャンパスには参加できるよう、早めに準備を始めましょう。
秋のオープンキャンパスでは、ギリギリ過ぎるか、あるいは間に合いません。

志望校の決め方

次のステップで考えるのがベストです。

  1. 志望する「学部や学科」の仮説を立てる
  2. AO入試を実施している大学をピックアップする
  3. オープンキャンパスに参加する
  4. 「研究したいこと」の仮説を立てる
  5. 「大学の卒業後になりたい自分」の仮説を立てる

実際には、志望校というよりは、志望する学部や学科を決める方が先です。
それがステップ1です。

しかし、最近は「学部や学科を決める」からして、すでに「ハードルが高い」と感じる高校生が多いのです。
重く考えすぎたり、学部や学科の将来性を打算的に考えたり、あるいは、単に何も考えていなかったりするからです。

そこで、コツを教えます。

「仮説」として考えよう

この発想です。

そもそも、まだ人生が始まったばかりの若い高校生が、将来のことなんて解るワケがありません。
ですから真面目に重く考えてしまうと、かえって決められなくなります。

そういう時は、気持ちを楽にして、大雑把に、適当にやってしまうのです。

  • 本当にプロになれるかどうかは考えない
  • 幼稚園や小学校の時に思っていたことを採用してみる
  • 人と比べない
  • 特別なエピソードは不要
  • 一生懸命という自覚が無くてもよい
  • 後で変わってもよいから「今はそう思う」で考える
  • 自分のコンプレックスが逆に研究テーマかもしれない
  • 大したことない自分の趣味を「大真面目に」語ってみる
  • キラキラした夢でなくてもよい

こんな風に、発想の邪魔になっている先入観や安全志向を、どんどん取っ払ってしまいましょう。
そして、あくまでも「仮説」として自分の方向性を決めていけばよいのです。

「特に夢がありません。」

そういう高校生の方が普通です。
むしろ多数派です。

教室でも、それで悩む生徒には、上のように発想の壁を取っ払うようなお話をします。

みなさん「自分の良さ」を忘れすぎですよ。

この際、思い出してもらいましょう。

志望理由書を書く前に

ここからが今回の本命です。

自己流では失敗する!?

まず自己流では失敗します。うまくいきません。

なぜかというと、大学側が考えていることを日常生活で触れることが無いからです。
これまで大学と無縁な生活をしてきた人が、自己流で大学の考えに沿った文章を書ける可能性は0に近いです。

ということで、ちゃんと推薦入試やAO入試の指導ができる人に添削をお願いしましょう。

まず、高校の進路指導部の先生や、進路指導経験の豊富な国語の先生に、ぜひ相談してみてください。
もちろん塾の先生でもOKです。
ただし、塾の先生に指導を受けたとしても、必ず高校の先生にも相談してください。

志望理由書の書き方を指導できる先生のスキルは、だいたい次のようなものです。

指導者に必要なスキルとは

  • 大学側のニーズを的確に調べられること
  • 論説文を書く能力があること
  • 生徒の良さを見抜けること
  • 自分の価値観や理想を生徒に押し付けないこと

こんな感じでしょうか。
このようなスキルを持つ先生に相談しましょう。

学校の先生と塾の先生の役割分担

それから、塾の先生と高校の先生の両方から助言を受ける場合、次のような役割分担を期待するとよいでしょう。
万が一、双方からの指摘が反発した時に、参考にしてください。

  • 高校の先生: フォーマットや段落構成、論理展開などといった形式面を見てもらう
  • 塾の先生 : 志望理由に「何」を書くかといったコンテンツ面を見てもらう

これは、あくまでも大まかな傾向です。
どちらが良いというのではなく、双方の立場や社会的な役割を理解して「両方の知恵」を上手に取り込むことが大切です。
合格したいなら、両方を味方につけましょう。

学校の先生は公平な立場

立場上、学校の先生は「何を書くか」については「本人に任せる」のが原則です。
あくまでも生徒自身が考えた文章を「整える」ような指導がメインとなります。

「これは志望理由になってないよ」

という指摘は出すことができます。
しかし、具体的に何を書いたら志望理由書になるかまでは、助言したくてもできません。
なぜなら、立場上、学校の先生が助言したことを、そのまま書かれてしまったらマズイからです。

「例えばねぇ・・・」

と先生が言ったことを、そのまま書き写されてしまったら大変です。
学校の先生としては、それをされるのが一番困ります。
それでは試験の公平性や他の生徒指導との公平性など、色々なことに矛盾します。

学校の先生は国家資格を持ち、大学と高校の橋渡しをする役割も持っています。
社会的な立場、つまり試験制度や生徒指導の公平性や、それの前提となる生徒の主体性を保証する立場と言えます。

塾の先生は身内の立場

一方、塾の先生は、本人から「想いのかけら」を引き出して「志望」まで練り上げるコーチングを行います。
本人の中にある考えや経験が、なかなか言葉にならないので、それを原石のまま引っ張り出してきて、文章にまで仕立て上げるのです。

例えば、生徒がお父さんやお母さん、あるいは親戚のお兄さんや先輩などに相談して、進路や将来の希望を具体的に決めていくのは普通でしょう。
彼らと相談して思いついた文章や一緒に考えた文章を、願書に書いてもかまいませんし、そうするのが普通です。

このように、学校の先生に聞いた通り書くのはダメですが、生徒が身内や先輩の人たちと相談して「何を書くか」を決めていくのは普通ですよね。

塾の先生は、保護者様からそうした相談の代役を任されているので、内容まで踏み込んで助言ができます。
高校の先生から見たら、塾の先生は家庭や親せきと同じで、生徒の内部に含まれます。
つまり塾の先生は、

生徒の中の人

というワケです。
学校の先生から見たら、生徒しか見えません。
塾の先生は生徒の「中の人」なのですから。

そのため生徒は学校の場で「塾の先生が、こう書くように言った」とか言ってはいけません。
あくまでも「私はこう思って書きました。」とする必要があるわけです。
百歩譲っても「親や親せきに相談して、こう思いました。」と言いましょう。

対立はNG!

たまに学校の先生と対立してしまう塾の先生がいますが、それは勘違いだと思います。
学校の先生には、学校の先生の役割と立場があり、塾には塾のそれがある、というだけのことです。

私の場合は、そうした全体像を俯瞰したうえで、生徒には両者の知恵を取り込んでもらえるように指導しています。

大学が欲しがる人とは?

まず大前提として、最初に

「高校と大学は全く違う!」

ということを自覚して欲しいです。
これを知らないと何を説明しても志望理由書の文章に正しく反映されていきません。
超超大切です。

  • 高校: 教科書で勉強するところ
  • 大学: 研究成果を出すところ

つまり、こういうことです。

  • 高校: 一生懸命な人に来て欲しい
  • 大学: 研究できる人に来て欲しい

大学のホームページには「アドミッションポリシー」が学部ごとに書いてあります。
いろいろと難しいことや大義名分的なことが書いてあるのですが、一言で言えば、ぶっちゃけ上のようなことです。

大学の立場で考えてみてください。
研究で成果を上げてくれそうな人材を、どうやって集めますか?

  • 学力の高い人を多く入れて可能性を上げる → 一般入試
  • 研究者らしい人をピンポイントに募集する → AO入試

こんな風に想像できますよね。
このような想像力が大切です。

これは直感レベルでも理解して欲しいです。
次に、同じことを3種類の見方で説明しますので、感覚的にも身に着けて欲しいです。

過去ではなく「未来」について書こう

推薦入試で重要視されること①

  • 高校受験の推薦: 人間力 > 研究力
  • 大学受験の推薦: 人間力 < 研究力

推薦入試で重要視されること②

  • 高校受験の推薦: 過去の実績 > 未来の展望
  • 大学受験の推薦: 過去の実績 < 未来の展望

推薦入試で重要視されること③

  • 高校受験の推薦: 前向きに生懸命がんばります!
  • 大学受験の推薦: ○○の専門性で社会に貢献します!

こうした考え方の基本を、しっかりと頭に叩き込んでください。
志望理由書の作成に取り掛かるのはそれからです。

なぜ志望理由書に「興味を持ったきっかけ」や「高校で頑張った事」を多く盛り込んでも評価されないのかが理解できるでしょう。
800字~1000字しか書けないのに、過去の話に字数を費やすのはもったいないです。

志望理由書の書き方

さて、いよいよ「書く内容」について説明します。

まずは箇条書きでネタ出しをする

いきなり文章を書くのは効率が悪いです。
文章にする前に、まず内容(コンテンツ)を先に洗い出しましょう。

まず次のことを箇条書きで決めてください。

気楽に考えて「仮説」として決めればOKです。もちろん仮説ではなく本気ならなお良いです。

  • 志望する学部や学科を決める
  • その学部の教授や助教授について、ゼミや研究テーマを調べ、興味のある研究分野を決める
  • 研究分野に関連して「自分がやりたい研究」を決める
  • 研究で出したい成果や、その先の卒業後の「なりたい自分」を決める
  • 自分の得意や長所、過去の経験、オープンキャンパス、大学の教育体系などとの関連性を整理する

なお、順番はどこから手を付けてもかまいません。
箇条書きですから、思いついた所から埋めては修正して・・・を繰り返しましょう。

ここをサボると、ろくな文章になりません。
絶対に妥協しないで、ちゃんと具体的に決めてください。

教授の研究テーマは専門用語ばかりで難しいですよね。
でもネットで検索すれば調べられます。調べましょう。
調べるくらいのことができなければ、研究者にはなれませんぜ。

悪い例

  • ○○大学 理学部
  • オープンキャンパスで見学した○○教授のゼミに参加したい
  • ○○教授のもとで気象の研究をしたい
  • 一生懸命に勉強し、気象予報で人の役に立ちたい
  • オープンキャンパスでは施設が新しく充実していて良いと思った

自分の視点が無く、受け身であり、具体性がありません。
もっともっと考えを練り上げましょう。

良い例

  • ○○大学 理学部 地球環境学科
  • 集中豪雨の研究をされている○○教授のゼミか、積乱雲の研究をされている○○助教授のゼミ
  • 名古屋の集中豪雨の規模や発達スピードについて詳細に研究したい
  • 名古屋の集中豪雨の予報や警報をより早く細かく出せるよう貢献したい
  • オープンキャンパスでは○○教授の地球温暖化の講義が興味深く、集中豪雨の研究にも役立ちそうだと思った

このくらい具体的でなければ、何も書いてないのと同じです。

パソコンで文章を作る

ネタ出しができたら、文章にしましょう。
ただし、これから何度も何度も書き直すことになります。
手書きはやめましょう。効率が悪く、先に心が折れてしまいます。

パソコンで文章を作りましょう。
パソコンなら、段落の組み換えや文章の書き換えが楽です。
編集の履歴を残すことも簡単です。

最初は字数制限の2倍くらいで書く

最初から字数制限に合わせて書かないようにしてください。
むしろ書き過ぎで、ちょうどよいくらいです。

まずは字数を気にせず、大量に長く書いてください。
逆に字数制限を埋めるので精いっぱい、という状況なら、まだまだネタ出しが甘いです。
前の作業に戻って、箇条書きから練り直しましょう。

文章を書きなれていない人が書いた文章というのは、重複が多いものです。
また論点がぼやけていたり、バラバラで統一されていなかったりもします。

つまり余分なものだらけです。

添削して文章を構成していくと、そうした余分なものがビシバシ削られていきます。
たくさん書いたつもりでも、どんどん文字数が減っていきます。

ですから最初は、それを見越して字数制限を大幅にオーバーするくらいで書きましょう。

添削指導を受ける

文字数オーバーの志望理由書が出来上がったら、印刷して、先生に見てもらいましょう。
もちろん

「字数制限はまだ合わせていません。先に書く内容を決めたいです。」

と断ってから出さないといけません。

この添削で論点と内容をビシバシ絞っていき、そこで初めて原稿の方針が決まります。
つまり大まかな段落構成と、段落ごとに書く内容が決まります。

ここまで来て、やっと次回から字数制限を守って原稿を書けるようになります。

字数制限を守った原稿で添削を繰り返す

とはいえ、まだまだ文章を練り上げるのは大変です。
「あ、これも書かないと」と書きながら気づくことや決まることもあります。

添削を受けて、どんどん内容の論点を絞っていき、時には箇条書きのネタ出しをも修正します。

偏差値60の高校生でも10回くらいは書き直さないと、合格点を出せません。

内容は塾の先生、形式は学校の先生に見てもらいましょう。

学校の先生に見せるのは、塾の先生に何度か添削を受けた後が良いでしょう。

書く内容が決まり、字数制限も守れるようになったレベルの原稿を見せましょう。
完成度が低すぎると、先生も困ってしまいます。

何度もダメ出しを食らうと気が滅入るかもしれません。

しかし、一般入試に向けて頑張っている他の受験生の姿を見てください。
頑張る種類が違うだけです。
他のみんなも頑張ってますよ。

あとがき

AO入試について、塾長の経験から書きたいことを、書きたい順番に書いてきました。

もっと短くまとめたかったのですが、2回のブログに渡ってしまいました。
長文は私の悪いクセです。

そういえば今回のテーマは、

とんがれ!

でした。

研究テーマを具体的に決めていくと、人は誰でも「オタク」になります。
テーマを絞って、論点を絞って、マイナーな視点に興味を深めること。
他の人がやっていないようなことにこだわること。

とんがった志望理由書を書いて、ぜひ合格を勝ち取って欲しいと思います。

頑張ってね!

 


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AO入試の誤解あれこれ。いやいや、簡単じゃないぞ!(1)

志望理由書を添削している先生のイラスト

塾長です。

今回は高校生や保護者の間に蔓延する誤解について、喝を入れます。
というのはウソですけど、ただ、冗談抜きで誤解があります。
後半ではAO入試の対策についても書きます。

AO入試が楽なワケない!?

× AO入試は楽ちん

そんなワケなーい!!
AO入試は不合格者がたくさん出ますよ、選抜試験ですから。

〇 AO入試は難しい

このような正しい認識を持ち、気を引き締めて対策をして欲しいと思います。

対策しないで撃沈するパターン

あまり対策せずに自己流でやってしまうと、多くは失敗します。
例えば、こんな志望理由書を書いてしまいます。

これのどこが悪いのか、分かりますか?

私は小さい頃から○○が好きだったので、大学に入ってからも○○を勉強したいです・・・オープンキャンパスで参加した○○先生の模擬授業はとても面白かったです。キャンパスは自宅からの交通の便が良く通いやすいです。・・・一生懸命勉強し、貴学の○○という理念にあるような人の役に立つ人材に成長したいです。以上から私は貴学の○○学部への入学を志望します。

このレベルだと大学のAO入試では撃沈してしまいます。
面接試験に進む前に、書類選考の段階で落とされるか大幅に減点されています。
大学の立場で読めば、本人の良さが何も伝わってこないからです。

ちなみに、受験指導の研修を受けていない先生に見てもらうと危険です。
「起承転結」や「背景、経緯」などといった「どうでも良いこと」にこだわるよう指導されてしまいます。
上のような文章でも、これで良しとしてしまうからです。

本番直前になって、ちょちょいのチョイと書いた志望理由書は、こういうレベルです。
AO入試が楽ちんだと勘違いしているからこそ、対策が不十分になって、こうなるのです。

ちなみに愛知県の場合、このレベルだと公立高校の推薦入試でも減点されます。
私立高校なら「学校が推薦した」という事実の方が大きいので、ギリギリセーフでしょう。

添削指導で真っ赤にしたら親からクレームが来た話し

そもそも、自己推薦文や志望理由書は、かなり添削指導が必要です。

まず普通の生徒は文章が書けません。
その状態からスタートになるからです。

例えば、こんな質問をお子様や生徒たちにしてみてください。

ここ1週間以内に500字以上の文章を書いたことがありますか?

まず9割以上は

書いたことない

と答えるでしょう。
SNSで100文字以内の文を書くのがせいぜい。
ましてや、段落構成まで考えることなんてありません。

私だって大学生になるまでは文章を書くことがほとんどなかったです。

というわけで、文章を書くという経験が、そもそも無いのですから、1から訓練が必要になります。
1から教えるのですから、最初の添削は

真っ赤っか

になります。
それを普通は

「真っ赤っか」=「熱心な指導」

と受け止めてくれるのですが、中には

「そんなに否定することないじゃない!」

と悲観的に思われる人もいます。

「うちの娘が添削でショックを受けています。なんでこんなに真っ赤にするんですか!」

などとクレームを上げてこられたお母様がいたほどです。
もう、だいぶ昔の話ですが。
受験を楽ちんで済まそうとした甘い誤解と、現実とのギャップで、感情が高ぶったのでしょう。

しかし私が赤をつけずに甘い言葉で褒めたとしても、大学は褒めてくれません。

最終的に誰が見る文章なのか?

それを勘違いしてしまうと、このような過保護になります。
本番前に真っ赤にして改善しなければ、本番が真っ赤になります。

志望理由書は、きわめて論理的に文章を書く必要があります。
感情をコントロールし、自分の文章を他人のもののように客観的に分析し、改善する努力が必要です。
そこは指導する上で、ぜったいに譲れません。

指導の趣旨をお母様に何度も説明しましたが、理屈が通りませんでした。
ひとたび高ぶってしまった感情は、治まるのに時間がかかります。
しかし、それを待っている時間がありませんでした。

途中からお父様に代わっていただき、ご理解を得ることができました。
お父様が出てこなかったら、私は指導を諦めて他の塾へ行くよう薦めたかもしれません。
しかし、そのまま指導を続ける話で落ち着きました。

もちろんその子は合格したので、真っ赤に添削して良かったというものです。

百歩譲って楽チンできたとしても、大学に進学した後はレポート作成が日常です。
卒論もあります。
真っ赤にされるのは、むしろこれからですよ。

  • 添削で真っ赤にされるのが当たり前
  • 10回くらい書き直すのは当たり前

そういう心構えを持っておきましょう。

ちなみに、書き直す作業の効率を上げるために、私はパソコンでの下書きを推奨しています。
いきなり原稿用紙に手書きをするのは効率が悪いのでやめましょう。

大学入試の方法と用語

大学入試の選抜方法は次の3通りあります。
ただし今年(2020年の受験生)から呼び名が新しくなっているので注意してください。教育改革「高大接続改革」のためです。

  • 一般選抜 (旧:一般入試)
  • 総合型選抜 (旧:AO入試)
  • 学校推薦型選抜 (旧:推薦入試)

学校推薦型選抜は、さらに公募推薦と指定校推薦に分かれます。

学校現場や塾では、まだしばらくは古い呼び名も併用されるでしょう。
このブログでも便宜上、旧用語も区別なく使います。

AO入試(総合型選抜)とは?

大学側が「こういう人材が欲しい!」という人材像を宣言します(アドミッションポリシー)。
そして、それにマッチした高校生がいたら、通常の入試とは別に「一本釣り」で合格させてくれる制度です。

大学側としては、大学の実績に貢献してくれそうな高校生を早くから「青田刈りしたい!」というわけです。
高校生側としても、5教科の他に、自分の得意分野を評価してくれなら「これはチャンス!」というわけです。
こうして双方にとって、入学後の「こんなはずじゃなかった」というリスクを減らそうという入試制度です。

ということで、AO入試の利用は増加傾向です。

そもそもAOとは、海外の入試制度 “Admission Office” から来ているようです。特に Admission (アドミッション)とは「大学が求める人材像」のことです。

ところが、日本の大学がこの制度を導入し始めたとき、一部の大学が「知識・技能」や「思考力・判断力・表現力」を問わない入試をしてしまいました。
そのため、講義について行けない学生たちによる授業崩壊が起こるなど、社会的な問題が起こってしまいました。

当然、この失態は文部科学省の目に留まり、大学へ改善要求が出されました。
もちろん教育改革でも改善対象となり、学力や思考力も問うように修正されたワケです。

ということで、今年(2020年の受験生)からは次のような入試となります。

  • 出願時期: 9月以降(これまでは8月以降)
  • 合格発表: 11月以降(これまでは規定無し)
  • 選抜要件: 調査書等の出願書類、志願者本人の記載する資料(活動報告書、志望理由書、学修計画書等)、「学力の3要素」を多面的・総合的に評価
  • 学力評価: 少なくとも次のどちらか1方は実施
    •  各大学が実施する評価方法等(例:小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等)
    •  「大学入学共通テスト」

AO入試(総合型選抜)は厳格化の流れ

上で見たように、AO入試でも学力または思考力を問われます。

もしも先輩の合格体験記で

×「AO入試は楽だったよ」

なんて感想があったとしても、それは参考になりません。

先輩の時代とは違います!

今は「学力の3要素」もしっかりと見られます。

実際、AO入試なのに大学入学共通テスト(旧センター試験)の受験を課す大学もあります。

注意してください。

大学の黒歴史「大卒なのに、こんなこともできないの?」

実はAO入試に限らず、大学付属の私立高校に内部推薦で進学する場合も同様です。
いわゆるエスカレーター式に大学へ進学する場合でさえも、ちゃんと試験を課す流れです。

かつて大学を卒業した人の中には、こんな人もいました。

  • 中学英語すら分からない
  • 消費税の計算すらできない
  • 日報の1行、2行の作文ができない
  • パソコンのキーボードが打てない

ここまで来ると、もはや大卒であることに意味がありません。

こういう事が実際にあったので、産業界から大学や文部科学省へ多くのクレームが上がりました。

大学で何してたの?
こんな状態で卒業させるな!

また外国との比較でも、日本の学力低下が明らかになり、何かと批判されてしまいました。

推薦入試にメスが入ったのは、仕方のないことでしょう。

むしろ一般入試(一般選抜)の方が簡単?

そんなわけで、今では推薦入試といえども、学力や思考力をきちんと測るように改革されています。

ただし、だからと言って、偏差値教育や暗記に偏った入試に戻ることはないでしょう。

AO入試では「学力」と「思考力」の少なくともどちらか1方を試験する必要があります。

学力の方を試すなら、大学入学共通テストを利用することができます。
しかし、大多数は基礎的な学力試験やレポート課題を採用しているようです。
過去問や事前予告があれば、これらは対策しやすいでしょう。

思考力の方を試すなら、自頭力を試すような試験が多いです。
ディベートや小論文、研究計画やキャリアプランの発表などです。

残念ながら、自頭力は学校の授業を受けていても向上しません。
それだけに、こちらは対策に限界があります。

自頭力がどう試される?

「○○について、何か意見を言ってみて?」

このような質問をされたときに固まったりしませんか?

もしも固まってしまうようなら、とてもハードルの高い課題です。
更にAO入試では、

「大学で何を研究したいのか?」

という質問に、主体的に回答できる必要があります。

アドミッションポリシーに応えるのですから、当然です。
多くの人が

「大学で何をするかは、大学に入ってから決めよう」

などと漠然に考えています。
これが普通です。
そんな中で、いきなり

「研究テーマ」

を問われます。

この様に、研究の意欲があって、自己表現が得意で、質問に対してその場でぱっと解答できる。

そういう適性が必要です。

「コンテンツ力」が問われる

  • 志望理由書の段落構成を練る
  • 志望理由書を清書する

こうしたことは、学校や塾の先生から指導を受けて向上させることができます。
しかし志望理由書に記載するコンテンツ、つまり、

  • どんなことに興味があるのか
  • 今まで何をしてきたのか
  • 卒業後はどうなりたいのか

などの情報は、進学する学生自身の中にあります。
志望理由書を表現する「コンテンツのネタだし」は、せめて自分で用意する必要があります。

もしも、その「コンテンツのネタ出し」すら何も思いつかないなら、AO入試の適性があるとは言えません。
志望理由書を無理やり作れたとしても、面接が通りません。

親や学校の先生に志望校を決めてもらうような生徒には絶望的でしょう。

自己表現が苦手

そういう生徒にとっては、むしろ一般入試の方が簡単に感じるかもしれません。
暗記しまくった知識で入試の正答率を高めれば合格できるのです。
一般選抜では、自己表現なんて不要ですから。

後半へ続く

ちょっと厳しめに書きましたが、AO入試を甘く見なければ大丈夫です!

何より、この入試制度で合格している学生の人数は年々増加傾向です。
多くの高校生に多様なチャンスを与えている、良い入試制度だと思います。

さて、AO入試の対策について書きたいのですが、

ちょっと長くなったので、ここでいったん切ります。

続きは次のブログ

AO入試の誤解あれこれ。いやいや、簡単じゃないぞ!(2)

をご覧ください。

次回のテーマは、

とんがれ!

です。

お楽しみに?

 


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8月最後の週末は教室で第3回愛知全県模試を実施します!

試験会場に向かう学生のイラスト

塾長です。

今年はコロナ禍で学校の授業が遅れ気味です。

そのため、中学3年生の愛知全県模試は、できるだけ後ろの日程で受験生てもらうように設定しました。

第3回愛知全県模試 実施のお知らせ

  • 日時: 8月29日(土)8:45開場 ~ 14:25閉場
  • 場所: ヒーローズ植田一本松校
  • 対象: 高校受験を予定している本科生
  • 持物: 受験票、志望校登録カード、筆記用具、時計、昼食

※ 第3回の受験申込はすでに締め切りました

詳細は、すでに配布した受験案内および時間割表をご覧くださいませ。

当日受験できない生徒への配慮について

学校行事や部活動などの理由により、8月29日に受験ができない場合は、別の日時で受験していただけます。
受験の日時については、個別に調整済みです。

詳細は、すでに配布した受験案内および時間割表の付箋紙をご覧くださいませ。

志望校登録カードに記載する内申点について

志望校登録カードには、9教科の内申点(通知表の5段階評価)を記入して提出してください。

そこには手元にある最新の成績でご記入いただければ結構です。

  • 1学期の通知表が手元にあれば、それに書かれている評定を記入
  • 通知表がまだ手元にない場合は、中学2年生の3学期の通知表で記入

今年はコロナ禍で通知表の発行がまだの学校が多いと思われます。
どちらでもけっこうです。

補足 模試の日程について

ヒーローズ植田一本松校では、上記の通り8/29に実施します。
すでに実施済みの会場もある中で、当教室は遅めの日程です。

実際、この日程は4月にお伝えした日程よりも1週間ほど遅いです。
日程を後ろにずらした背景は、

  • コロナ禍で高校を会場とした受験ができなくなった
  • 学校の臨時休校で模試範囲の勉強が遅れていた
  • 学校の夏休み短縮で夏期講習の時間が取れていない

という状況があったからです。
こうした事情から、模擬試験の出題範囲の学習が終わらない生徒が多くなると予想しました。

学習の遅れを少しでも回避するために、模試の受験日をギリギリの8月末の土曜日に設定しました。

夏期講習や8月の授業で少しでも遅れを挽回できればと思います。
あと少しです!

もう、これ以上は日程を後ろに伸ばせません。

 

当日は遅刻や欠席、忘れ物などが無いよう、くれぐれもよろしくお願いします。

 

 


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中学2年生からの質問 今から受験に備えてやるべきこと

基礎固め≠簡単

塾長です。

中学2年生の女子から質問をもらいました。

今から少しずつ受験に備えて勉強していくとすれば、何がおすすめですか?

はい、お答えします!

当たり前なんだけど、なかなかできない。

みなさんなら何と答えますか?

中2から準備する高校受験の対策ベスト3

  1. 英単語を覚える
  2. 漢字を覚える
  3. 計算練習

これです!
即答でした。
順位は人によりますが、どれも外すことはできません。

なぜですか?

それぞれ次の理由があるからです。

  1. 必須単語が約1200もあって大変だから
  2. 必須漢字が約2100もあって大変だから
  3. 計算できなければ応用もできないから

勉強で最初に克服すべきものとは?

もっと根本的には、次のような勉強の定石があります。

  1. 数が多いもの
  2. 土台になるもの

は早いうちからコツコツやるべし!

英文法は中3から起死回生が可能です。ただし英単語が全く頭に入っていなければ不可能です。
計算ができなければ文章題はおろか、地理の時差計算や理科の濃度や密度の計算もできません。

数が多いものとは?

上でも書きましたが、まず何といっても漢字と英単語です。

これだけで合計3300個以上もあります。
およそ半分は「読める」だけでよく、残り半分は「書ける」までの実力が必要です。

そして漢字の多くは二字熟語で練習しますから、その過程で語彙力もかなり身につきます。

英単語の意味を確認する過程でも同様です。
英語と日本語の意味を比較しながら真面目に取り組めば、漢字と英単語の練習だけでも、かなり読解力が底上げされるでしょう。

同時に、英単語や漢字を練習することは、言葉1つ1つの意味を注意深く捉える練習にもなります。

読解が苦手な子は1つ1つの単語の意味をとらえていません。
1つの文を全体として、何となくボヤンと意味をとらえてしまう癖があります。

この現象は英語の和訳をやらせれば、素人の目にも明らかでしょう。
ご家庭でもお子様にやらせてみてください。
簡単にチェックできます。

こうした悪い癖を直すのは難しいのです。
なぜかというと、言葉1つ1つの意味をとらえる練習をする必要があるからです。

漢字や英単語の練習をすれば、そうした練習のかなりの部分を兼ねることができるでしょう。

「理解しているけど書けない。」

そう言う子の弱点は、たいてい単語力や漢字の力です。
しかも自分が思っているほどは、実は理解できていないものです。

しかも、数が多いので受験生になってから焦ってやっても間に合いきれません。

土台になるものとは?

土台になるものとは、計算力と読解力です。

ただし読解力の方は、漢字力と語彙力さえ身に着いていれば受験生になってからでも起死回生が可能です。
一方、計算力の方は根が深いです。

読解力と計算力のどちらが土台か、と問われたら、私は計算力の方を挙げます。
もちろん、これは究極の選択で、どちらも外すことはできませんよ!

それはともかく、

土台になっているものは、着手が遅れると全ての勉強が遅れます。
影響範囲がとても広いのです。

読解力が極端に低ければ、理科や社会の文章題の意味がくみ取れません。
計算力が無ければ、社会の資料問題、理科の計算問題などが全て解けません。

このように色々なものの基礎になっています。
ですから、そのような勉強は早めに手を付けておく必要があります。

基礎=簡単ではない!

私立高校の推薦入試がメインになってきました。
そのため、最近は夏休みが終わって秋になってから

「受験対策をお願いします!」

と慌てて塾に来られる人が増えてきました。

もちろん、可能な限りのサポートはします。
しかし、例えばお子様のIQが120未満であれば、ご期待に添えるのは難しいです。
何かの特殊能力や事情でも無い限り、普通は難しいです。

さて、多くの人は、

基礎

と聞けば、

簡単

というイメージを持たれるかもしれません。
しかし上で述べてきました通り、

基礎 = 多数 かつ 土台

というのが本当です。

勉強が苦手で嫌いで、そのま秋になってしまった・・・
そのようなお子様は多くの場合、入試では国語の漢字と記述問題、および英語をまるっと捨てる運命になります。

もちろん私立中学のお受験経験者とか、IQが高いとか、何かチートな設定があれば、それこそドラマのような超人的な努力によって奇跡的な挽回を狙うことは可能です。

でもね、それができるのは、たいてい自分ではないのです。私もそうでしたが。
そんなに都合よく一発逆転とはいかないものです。

最近は転生したら最強だったというチート系のアニメや小説が流行っているようですが、それは自分ではありません。

受験の終盤になってから焦っても、間に合いません。

何はともあれ、数が多いものや土台となるものは、学習に時間がかかります。
できるだけ中1からコツコツとやって欲しいです。
着手が遅れると得点力を落とします。

中2から基礎の鍛え直しに気付いた君はラッキーだ!

それでも、中2で気が付けば、まだラッキーです。
ぜんぜん、十分に挽回できます!

頑張ってちょ!!

あとがき 甘い言葉には要注意!?

漢字も英単語もあまり書けない。

中3の夏休みまで勉強らしい努力をせず、盆休み明けに駆け込みで相談してきた親子がありました。

私は上で述べたような現実的な話をして、できることを提案しました。
これまで、同じくらいの成績の生徒たちが、どの高校へどうやって進学して行ったかをお話ししました。
また高校には行ってから目覚めて、化ける生徒もいたことをお話ししました。

高校受験だけではなく、高校へ進学した後も継続して努力する、という話も含めて、勉強の話や実力をつけることの意味を説きました。

しばらくして、その親子は、家庭教師にお世話になることにしたと、わざわざ連絡をしてくれました。
ちょうど同じ時期に、訪問販売で売り込みに来たのだそうです。
それはそれで良い選択をされたと思いました。

しかし気になることを言いました。

その訪問販売員は、私のアドバイスの話をしたら、私の話しを馬鹿にしたそうです。
そして、

「うちなら絶対に成績を上げて、○○高校に行けるようしにますよ!」

と言われたそうです。
それが決め手だったようです。

「松下先生は、絶対に○○高校に合格させるとおっしゃっていただけませんでしたよね。」

「はい。指導経験から嘘偽りなく、言葉を選んでお話ししているつもりです。○○高校はとても努力して来た生徒が合格しています。」

「でも、その家庭教師は『絶対に行ける』と言ってくれたんです。それにかけてみようと思ったんです。」

「わかりました。吉報をお待ちしております。」

私は不安になりました。

後で聞きましたが、成績は上がらず、当初から私と相談していた高校に進学したそうです。
そして教科書改訂にも対応していない、多くの教材を買わされたそうです。

現実を隠して「がんばれ」と非現実的なアドバイスを言う人は、信用してはいけません。
気持ちの良いことを言うのは霊感商法と同じです。

ただし、人生はそれほど単純ではありません。
幸いなことに、その子の人生がそれで狂ってしまったのかと言えば、そんなことはありません。

進学した私立高校で、充実した3年間を送ってくれたようです。

受験の苦い経験は、決して無駄にはならないでしょう。

塾長も高校受験で公立を不合格になって、大学受験でも浪人しました。
受験の失敗くらいで、人生まで失敗してしまうことにはなりません。

そういうことを教えるのも仕事です。

 


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愛知県の大学入試と高校入試 コロナの影響 ポイントまとめ

入試会場に向かう学生(男女)の絵

塾長です。

新型コロナウィルスの臨時休校で学校の授業が遅れたり急加速したりしています。
特に受験生は受験の日程や試験範囲がどうなるのか気になります。

あのあと入試の対応はどうなったのでしょうか?

7月の時点でまとめました。

愛知県の公立高校

愛知県の公立高校入試については6月24日(水)に県から発表がりました。

公立高校入試は変更なし!

愛知県では、なんと公立高校入試の試験範囲を「削減しない」と発表しました。
例年どおり教科書の全てが入試の出題範囲となります。

愛知県で3学期制の中学校では、コロナ臨時休校の遅れを取り戻すために、

  • 夏休みを2週間くらい短縮
  • 授業数を週に1~2時間くらい増加
  • 1学期のテストを1回にまとめる

という対応をしているところが多いようです。

そして2学期以降のテスト日程は例年通りに戻っています。
つまり、

  • 8月末までに遅れを挽回完了!
  • 2学期からは例年通りに戻す!

という大方針のようです。

そのため高校入試の予定は「特に変更しない」という判断になったのでしょう。

ちなみに、

  • 8月31日(月) 1学期の終業式
  • 9月 1日(火) 2学期の始業式

という慌ただしさです。

第2波で10月に方針が修正される可能性

ただしコロナの第2波で影響があれば、また方針が変わるかもしれません。
その場合は10月にこの方針が修正されるようです。

他県と比べて愛知県は厳しい?

2021年の公立高校入試の出題範囲について、東京、大阪、名古屋の方針は次の通りです。
時系列に順を追って整理します。

  • 5月13日 文部科学省は、高校入試の出題から中3範囲の一部を削減してよいと発表
  • 6月11日 東京都は、中3の範囲を一部削減すると発表
  • 6月19日 大阪府は、例年より2割くらい範囲を縮小すると発表
  • 6月24日 愛知県は、例年通りで縮小しないと発表

東京と大阪は早い段階から、試験範囲の削減方針を打ち出しました。
これにより中学3年生で習う、数学の「三平方の定理」や英語の「関係代名詞」などが、高校入試の範囲から外れました。

これに対して、愛知県は最も発表が遅かった上に、例年通りとしました。

ちなみに入試日程について、東京、大阪、名古屋の間で大きな差異はありません。

大学入学共通テスト

2021年1月の大学入学共通テスト(旧センター試験)についてはどうでしょうか?

試験の「日程」と、「出題形式」の両方で注意が必要です。

現役生と本試の病欠者のための「第2日程」追加

まず日程としての配慮についてです。
例年の「追試」にあたる日程を「第2日程」と変更して対応するようです。

  • 本試日程: 2021年1月16日(土)~17日(日) 新形式
  • 第2日程: 2021年1月30日(土)~31日(日) 新形式、本試の追試または高校長が第2日程での受験を認めた場合
  • 特例追試: 2021年2月13日(土)~14日(日) 従来のセンター試験と同形式、第2日程の追試

例年の追試は、体調不良、事故、悪天候で受験できなかった人が利用できました。
それを今回だけ「コロナで勉強が遅れてます!」と学校長が認めた場合でも利用できるようになりました。
つまり浪人生が最初から第2日程を希望することはできません。
それが「第2日程」です。

「追試」が「第2日程」になってしまったので、さらにその追試「特例追試」が追加されました。
いわゆる「追試の追試」みたいなものです。
ですから、特例追試は昨年までの追試と同じで、体調不良、事故、悪天候で受験できなかった人が対象です。

ちなみに私立大学の個別試験は2月1日ころから始まってしまいます。
そう考えると、必ずしも第2日程や特別追試の受験が有利とは言えないです。

色々書きましたが、基本的には例年通り、本試日程がメインになります。
ただし高等学校の校長が必要と認めれば、コロナ対応での遅れを理由に第2日程で受験ができます。

なお、本試と第2日程の間で平均点に大きな隔たりが出たとしても、点数調整は行われないそうです。

英語の民間試験活用および国語・数学の記述問題が無くなった

コロナの影響で出題範囲が変わることは無いようです。

ただし準備不足が理由で、次の新しい出題形式の導入が見送られました。

導入が見送られたもの

  • 英語の民間試験の活用
  • 国語の記述試験
  • 数学1の記述試験

英語の民間試験は、入試の公平性や安全性がまだ確保されていません。受験料も高額で経済格差が指摘されています。
国語と数学の記述試験は、自己採点と実際の採点結果が一致しない問題や、採点体制の構築が間に合わない問題があり、まだ実用段階にありません。

こうした理由から時期尚早とされ、2021年の導入は見送られました。
なお、延期なのか廃止なのか部分導入なのか、などの詳細は不透明です。

論理的思考力や問題解決力は問われる

ただ記述試験が無くなったとはいえ、教育改革の趣旨が消えたわけではありません。
いくつかの仮説を比較させたり、実社会の問題に数学や理科の公式を当てはめさせるような、新しい出題形式は計画通りに出されます。
いわゆる論理的な思考力や問題解決力です。

また、多様な資料やディスカッションの記録などから必要な情報を選び出させるような問題の出題も増えるでしょう。
もっとも、すでにセンター試験にその傾向が表れていましたから想像はつくでしょう。

特例追試だけがセンター試験形式という謎

最も気を付けなければいけないのが「特例追試」の出題形式です。

特定追試は、もしも第2日程が体調不良、事故、悪天候で受験できなかった場合に受験する日程の試験です。
追試であるはずなのですが、なぜか出題形式が「本試験」や「第2日程」とは異なります。

特例追試だけが、従来のセンター試験の形式で出題されるのです。

たとえば英語なら、出題されなくなったはずの発音問題や文法問題が相変わらず出題されます。
時間配分や大問の構成が、センター試験そのものです。

もしも自分の高校が学校長の判断で第2日程で受験することになった場合、くれぐれも体調管理は気を付けましょう
風邪などをひいて特別追試で受験することになってしまうと、出題形式が変わってしまうからです。

過去問を解いておけば大丈夫かもしれませんが、時間の取れない現役生には酷な条件かもしれません。

気を付けてくださいね。

細かい変化は10月下旬に確認

東京都は3日連続で新規感染者の人数が100人以上となりました。
まだコロナの第2波が来る危険性が残っていそうです。

ということは、上で書いたことも、まだ変更される可能性があります。
あまり細かい情報まで気にしていると「また変更か・・・」と思って疲れてしまいます。

ですから、こういう時は、大まかな変化の流れだけをとらえておいて、細かいことは、いよいよ受験が近づいてきた時に確認すれば良いと思います。
10月の下旬ころにもう一度ニュースをチェックするのがよいでしょう。

少なくともそれまでは、上で書いたことは、およそ変化しないと思います。

文献

 


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愛知県公立高校入試 2020 競争が緩和され得点率が下落

受験戦争は終わりました

塾長です。

生徒の皆さん、朗報です。
受験戦争が終わりつつあります。

しかも私立高校も公立高校も無償化されています。

みなさん、好きな高校へ行きましょう!

愛知県公立高校入試 過去4年間の平均点

愛知県のホームページ「高等学校への入学」に昨年度の平均点が掲載されました。
公立高校入試の平均得点(22点満点)について以下の通りです。

国語 数学 社会 理科 英語
R02 受検者 14.1 14.2 10.8 9.7 12.8 12.4 10 10.7 10.9 10.8
合格者 14.7 14.7 11.5 10.1 13.4 13 10.7 11.3 11.5 11.4
H31 受検者 13.6 13.5 12.7 12 12 12.6 8.5 9.6 11 11.2
合格者 14.1 13.8 13.1 12.4 12.5 13 9.1 10.1 11.7 11.5
H30 受検者 13.8 14.2 12.4 11.2 13.4 11 10.3 10.8 11.1 11.4
合格者 14.5 14.8 13 11.8 13.8 11.6 10.8 11.4 11.6 12
H29 受検者 15.3 13.6 10 13.5 13.9 11.6 11.4 11 11 12.3
合格者 15.7 14.1 10.3 13.9 14.4 12 11.9 11.5 11.3 12.8

※ 出典: 愛知県HP「高等学校への入学」-「(6) 学力検査得点の平均点(全日制課程)」

全体的な傾向としては、毎年どんどん平均点が下がってきているようです。

ただし表のままでは分かりにくいですね。
他の情報も含めて分析していきましょう。

過去5年の推移

科目別に平均点を見てしまうとバラツキが大きいです。
そこで5教科の合計点で見ることにします。
各方面や各先生のブログなどから次の情報を集めてみました。

  1. 公立高校入試5教科総合得点の平均点
    個別学習のセルモ 日進西小学校前教室 西尾先生のブログ
    https://www.selmo-nisshin.jp/2019-06-21-enter-exam-average/
  2. 公立高校定員割れによる二次募集の人数(県の合計)
    未来義塾 守田先生のブログ
    https://miraigijuku.com/2020/03/28/28-3/
  3. 中学生の人数(県の合計)
    愛知県 令和元年度 学校基本調査結果「学校調査(PDFファイル)」P20
    https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/321931.pdf
  4. 普通科全体の受験倍率
    2018~2019年度 愛知県ホームページ
    https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kotogakko/0000027366.html
    2015~2017年度 さくら個別指導学院 國立先生のブログ
    https://sakura394.jp/aichi-hi-school/owari-kouritu/how-to-read

次の表にまとめました。

愛知県公立高校入試 年度推移

卒業年度 二次募集
人数
中学生数
(人)
倍率 平均得点率 (%)
A日程 B日程
2015 420 216944 2.43 59.6 57.4
2016 550 213816 1.9 55.1 56.9
2017 789 210948 1.88 56.0 56.4
2018 1,064 206910 1.96 55.5 53.3
2019 1,560 206367 1.91 52.5 53.5

せっかくなので表にしました。

  • 青色系が平均点の推移です。
  • 赤色~オレンジ系が定員に関する動態です。

愛知県公立高校入試の年度推移_2020

 

なぜ入試の平均点が下がり続けるのか?

上の青い折れ線のグラフを見れば、年々、入試の平均点が下がっているのは明らかです。

「脱ゆとり教育」や「高大接続教育改革」などで指導要領が増えて難易度も上がっていることは確かです。
ということは、やっはり、入試が難しくなってきたので平均点が下がっていると見るべきでなのでしょうか?

塾長は今年の入試問題について次のように分析してブログを書きました。

愛知県 公立高校入試 2020年の問題を解いてみた塾長の所感

この中で全体的に問題文が長くなる傾向や、思考力を試す問題が増えている傾向をだと書きました。
確かに少しずつ問題が難しくなっているのだと思います。

ただし気になるのが赤い折れ線のグラフです。

公立高校の定員割れが、どんどん目立ってきているということです。

また、オレンジ色の折れ線のうち、上の折れ線は中学生の人数、下のは公立入試の競争倍率です。

生徒数が減少しているにもかかわらず、入試の倍率が2倍弱で安定しているのは、公立高校の定員が調整されているためです。

これについて考察してみましょう。
グラフには書いてないことも含めて、一昨年前から昨年にかけて、次の変化が分かっています。

  • 中学生の人数が540人くらい減少した
  • 公立高校の定員が320人減少した
  • 私立高校の定員が約100人減少した
  • 公立高校の二次募集人数が496人増加した
  • 高校進学率は9割以上である
  • 私立高校のほとんどが定員の50~80%を推薦入試としている
  • 私立高校も含めて高校が無償になった

まず生徒数が540人減ったけど定員は420人しか減っていません。この時点で定員に余裕があります。

同時に、私立高校の推薦枠が増大し、私立も無償化されました。であれば入試日程の遅い公立高校の人気は下がります。

結果として公立高校は定員割れをおこして二次募集の人数が増えています。

志願時点までは受験倍率を2倍弱にキープできていますが、実際には途中から多くが私立高校に流れていることが浮き彫りになってきました。
公立高校は定員割れを起こしており、その人数が増加しいていることから、実質的な倍率は低下していると言えましょう。

つまり高校の受験競争は緩くなってきていると言えます。

これはもう確実でしょう。

つまり、そんなに難しい問題まで解けなくても合格できる状況にあると言えます。

受験生の学力が例年通りだと仮定しても、問題が難しくなれば平均点が下がるだけと予想され、実際に数字がその通りになっています。

つまり入試の問題を難しくしても平均点が下がるだけで、教育的な効果は無いと言えます。

受験や競争が勉強する理由にはならなくなってきた

上のことを簡単にまとめますと、

  • 子供の数より高校の定員の方が多い
  • 推薦入試の方が定員が多いし受験も早く終わる
  • 私立高校も含めて高校は無償で行けることになった

という時代になりましたので、無理して勉強しなくても進学できるようになりました。だから、

  • 入試の問題を難しくしても、だれもそこまで勉強しない
  • 入試の難易度をx点分難しくすれば、平均点がx点分だけ下がる

という状況になりつつあります。

従いまして、

教育改革の方向性として、入試の問題を難しくする路線は間違い(意味ない)

という結論になりそうです。

そして、この状況は大学入試も同様です。

大学の方が、もっと定員が余っています。

おそらく大学入試の新テストはセンター試験よりも平均点が下がるでしょう。

同時に、新テストで導入された難しい問題は、受験生の学力を上げる効果には繋がらないでしょう。

意外に思われるかもしれませんが、実は塾長としては、それはそれで良いことだと思っています。

二極化が起こり、次に差別化が起こり、最後に個別化が起こる

このように全体としては大きく早い変化の最ただ中です。

しかし人々の価値観は、変化に気づいてから追従するかたちで、ゆっくりと変化します。

二極化のフェーズ

ですから当面は

「偏差値が高い高校」=「良い高校」

という価値観は存続するでしょうし、姿を変えて永続もすることでしょう。

つまり一生懸命3月まで勉強する生徒と、あまり勉強しない生徒で、学力の格差がものすごく開きます。

あくまで偏差値という見方をすれば、おそらく中堅クラスの高校という存在が無くなっていきます。

偏差値の難易度は、難関校はさらに偏差値が上がり、中堅以下はどんどん偏差値が下がります。

差別化のフェーズ

私立高校は推薦枠を広げて一般入試の定員を絞ることで、一応、偏差値ランクの維持を試みます。

しかし生徒数はさらに減ります。

そのような対策もすぐに限界が来るでしょう。

同時に、推薦で受け入れた生徒たちをしっかりモチベートし、勉強してもらうように導かなければなりません。
その子たちが卒業した後で、高校の名誉を上げてくれなければ、高校が続きません。

だからといって偏差値で競争して大学の進学実績を上げる作戦には無理があります。
推薦で受け入れた生徒たちは偏差値の競争が苦手だからです。
しかも大学はもっと二極化が進んでいて、名の通る大学は、さらに偏差値の難易度が上がっています。

では、どうするか?

進学実績以外で、高校の存在意義をアピール数しかありません。

他の高校との差別化です。

  • 注目度の高い部活を強くする
  • かるた部など新しい分野の部活で一気に有名になる
  • 大学とのパイプを太くする
  • 交換留学のパイプを太くする
  • 資格試験に強い学校にする
  • 特殊学科を増やす

などです。

すると今度は、推薦入試のマッチングがもっと大切になってきます。

高校の活動や特長に賛同してくれる生徒を1人でも多く一本釣りするような入試になります。

こうなると入試というよりは「お見合い」です。

高校全体としては、むしろ一般入試で偏差値の高い学生を受け入れるよりも良い結果をうむでしょう。

このように「お見合い」入試をする高校は現在どんどん増えています。

もちろん大学も同様です。

個別化のフェーズ

差別化はさらに細分化し、最終的には、生徒ひとり一人に合った教育をしていく所まで行きつくでしょう。

これまでは不可能だったかもしれませんが、ITSで可能になってきます。

個別化です。

しかし、このフェーズにある高校は、まだほとんどありません。

これからです。

これからの学力とは?

上のようなことを書くと、

学力の向上が置き去りにされてしまうのではないか?

と心配になる人もあるでしょう。

もちろん学力は大切です。

ただ「学力」の意味を問い直したうえで「新しい学力」の向上をはかる、という意味で大切です。

そういう時代に来ていることは確かだと思います。

難解な文章の読み書きが、本当に国語力なのか?

塾長は文を書くのが好きですが、分かりやすい文章で書こうと思うと、すごく書くのに苦労します。
こうしてブログを書くからには、多くの人に読んてもらわないと役に立ちません。
しかし難解な文章を書いていたら、だれも読んではくれません。

そのようなことに気を遣うと、作業の効率が悪くなるのです。
だから塾長は、文章力がないというか、本当の国語力がまだまだ足りないと思っています。
まだまだ国語を勉強しいてます。

そう考えますと、

あれ?

学校や入試対策では、今まで逆のことをやってきましたよね。

お偉い評論家の書いた難しい文章を、正確に緻密に読み解く訓練をしてきました。
生徒に現代文を指導するときも、そんな感じで指導すると点数が伸びます。

だからパズルのように深い意味が編み込まれた文章を書ける方が偉いのだと、何となく思わされてきました。

しかし社会に出て、

  • ブログを書くとき、
  • 広告を書くとき、
  • 報告書を書くとき、

どうでしょう?

難しい文章を書こうものなら、

  • 誰にも読んでもらえません、
  • 注目されずに成果が出ません、
  • 上司から「わからん!」などと怒られます

おかしいですよね。

今まで勉強してきた国語力とやらを発揮すればするほど、役に立ちません。

日本の国語の教育は、本当に正しいのでしょうか?

私は最近、難解な文章の読解を試すような教育は、正しくないと思うようになりました。

それどころか職場で使えない人間を量産してしまう危険性すらあります。

表現方法を多種多様にするべし!

上のような国語教育の失敗がなぜ起こってしまうのかを考えましょう。
次のことを考えてみてください。

これまでの偏差値教育の最大の欠点は何でしょうか?

これについて私なりに答えを持っています。
私がこの問題に名付けた名前からご想像ください。

「文字列依存症」

こうに呼びたいと思います。

※ 中二病でもよいですが、これには色々な意味がありすぎるようなので、別の名前にしました。

その問題とは、

教科が何であれ「読む」「書く」「聞く」「話す」という4技能のすべてが「文字列」だけに依存しているということです。

例えば、社会の試験なのに、漢字で書けなければ失点、とかは単なる罰ゲームです。
時間の無駄とは言いませんが、その採点基準をクリアするための努力は時間と体力の消耗でしかありません。

情報処理の資格試験でさえ、回答が漢字でないとダメみたいですから、もう病気ですね。
パソコンを使う技術者に漢字調べや漢字の自動変換を許さないと言っているようなものですから。

難しい文章で説明するより、図表を使った方が分かりやすいのであれば、図表を使うべきです。

情景を表現するのは文章だけではありません。

文章を読み書きする力と、絵や図表で読み書きする力は、教科を問わず等しく扱われるべきですよね。

既存のくだらない採点基準を一発で亡き者にできる方法があります。

試験には、辞書でもパソコンでも持ち込み可能にしてしまえばよいです。
これだけで教育のすべてが改善されるでしょう。

今までこれができなかったのは、情報の伝達手段が貧弱で高価だったからです。

本当の学力とは?

今は違います。

文でダメなら絵で、あるいはスピーチや動画で。

情報のインプットもアウトプットも、色々な手段があるので、どれか1つの手段で解釈に成功すれば〇がもらえれば良いでしょう。

そのような教育体系に早く進化させるべきでしょう。

試験の問題は多種多様な表現手段と膨大な情報量で構成されるべきでしょう。
回答形式も自由で良いと思います。

その前に、そもそも試験は不要になるという問題もあります。
ITSで生徒たちの学習過程の全てがロギングされていれば、評価のためにわざわざ試験を行うなんて必要がありませんから。

これからの学力は5感のどれかで、あるいは全てを使って回答を導く能力のことだと、塾長は思います。

しかも問題が複雑化する現代にあっては、模範解答ではなく、最適解が求められるのです。

ますます多様な表現手段が必要です。

これまでは、教育の世界で扱うことができた情報伝達手段がショボかったので、そのシュボさに合わせて文字列依存症の教育になっていました。

文字列というごく狭くて限られた世界で、文字列を扱う能力が伸ばせた人だけが高い偏差値をとって「優秀」とされてきました。

今もです。

早くその状態を脱するために、教育のITS化があるのだと思います。

 


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