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国語力

愛知県公立高校入試 2020 競争が緩和され得点率が下落

受験戦争は終わりました

塾長です。

生徒の皆さん、朗報です。
受験戦争が終わりつつあります。

しかも私立高校も公立高校も無償化されています。

みなさん、好きな高校へ行きましょう!

愛知県公立高校入試 過去4年間の平均点

愛知県のホームページ「高等学校への入学」に昨年度の平均点が掲載されました。
公立高校入試の平均得点(22点満点)について以下の通りです。

国語 数学 社会 理科 英語
R02 受検者 14.1 14.2 10.8 9.7 12.8 12.4 10 10.7 10.9 10.8
合格者 14.7 14.7 11.5 10.1 13.4 13 10.7 11.3 11.5 11.4
H31 受検者 13.6 13.5 12.7 12 12 12.6 8.5 9.6 11 11.2
合格者 14.1 13.8 13.1 12.4 12.5 13 9.1 10.1 11.7 11.5
H30 受検者 13.8 14.2 12.4 11.2 13.4 11 10.3 10.8 11.1 11.4
合格者 14.5 14.8 13 11.8 13.8 11.6 10.8 11.4 11.6 12
H29 受検者 15.3 13.6 10 13.5 13.9 11.6 11.4 11 11 12.3
合格者 15.7 14.1 10.3 13.9 14.4 12 11.9 11.5 11.3 12.8

※ 出典: 愛知県HP「高等学校への入学」-「(6) 学力検査得点の平均点(全日制課程)」

全体的な傾向としては、毎年どんどん平均点が下がってきているようです。

ただし表のままでは分かりにくいですね。
他の情報も含めて分析していきましょう。

過去5年の推移

科目別に平均点を見てしまうとバラツキが大きいです。
そこで5教科の合計点で見ることにします。
各方面や各先生のブログなどから次の情報を集めてみました。

  1. 公立高校入試5教科総合得点の平均点
    個別学習のセルモ 日進西小学校前教室 西尾先生のブログ
    https://www.selmo-nisshin.jp/2019-06-21-enter-exam-average/
  2. 公立高校定員割れによる二次募集の人数(県の合計)
    未来義塾 守田先生のブログ
    https://miraigijuku.com/2020/03/28/28-3/
  3. 中学生の人数(県の合計)
    愛知県 令和元年度 学校基本調査結果「学校調査(PDFファイル)」P20
    https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/321931.pdf
  4. 普通科全体の受験倍率
    2018~2019年度 愛知県ホームページ
    https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kotogakko/0000027366.html
    2015~2017年度 さくら個別指導学院 國立先生のブログ
    https://sakura394.jp/aichi-hi-school/owari-kouritu/how-to-read

次の表にまとめました。

愛知県公立高校入試 年度推移

卒業年度 二次募集
人数
中学生数
(人)
倍率 平均得点率 (%)
A日程 B日程
2015 420 216944 2.43 59.6 57.4
2016 550 213816 1.9 55.1 56.9
2017 789 210948 1.88 56.0 56.4
2018 1,064 206910 1.96 55.5 53.3
2019 1,560 206367 1.91 52.5 53.5

せっかくなので表にしました。

  • 青色系が平均点の推移です。
  • 赤色~オレンジ系が定員に関する動態です。

愛知県公立高校入試の年度推移_2020

 

なぜ入試の平均点が下がり続けるのか?

上の青い折れ線のグラフを見れば、年々、入試の平均点が下がっているのは明らかです。

「脱ゆとり教育」や「高大接続教育改革」などで指導要領が増えて難易度も上がっていることは確かです。
ということは、やっはり、入試が難しくなってきたので平均点が下がっていると見るべきでなのでしょうか?

塾長は今年の入試問題について次のように分析してブログを書きました。

愛知県 公立高校入試 2020年の問題を解いてみた塾長の所感

この中で全体的に問題文が長くなる傾向や、思考力を試す問題が増えている傾向をだと書きました。
確かに少しずつ問題が難しくなっているのだと思います。

ただし気になるのが赤い折れ線のグラフです。

公立高校の定員割れが、どんどん目立ってきているということです。

また、オレンジ色の折れ線のうち、上の折れ線は中学生の人数、下のは公立入試の競争倍率です。

生徒数が減少しているにもかかわらず、入試の倍率が2倍弱で安定しているのは、公立高校の定員が調整されているためです。

これについて考察してみましょう。
グラフには書いてないことも含めて、一昨年前から昨年にかけて、次の変化が分かっています。

  • 中学生の人数が540人くらい減少した
  • 公立高校の定員が320人減少した
  • 私立高校の定員が約100人減少した
  • 公立高校の二次募集人数が496人増加した
  • 高校進学率は9割以上である
  • 私立高校のほとんどが定員の50~80%を推薦入試としている
  • 私立高校も含めて高校が無償になった

まず生徒数が540人減ったけど定員は420人しか減っていません。この時点で定員に余裕があります。

同時に、私立高校の推薦枠が増大し、私立も無償化されました。であれば入試日程の遅い公立高校の人気は下がります。

結果として公立高校は定員割れをおこして二次募集の人数が増えています。

志願時点までは受験倍率を2倍弱にキープできていますが、実際には途中から多くが私立高校に流れていることが浮き彫りになってきました。
公立高校は定員割れを起こしており、その人数が増加しいていることから、実質的な倍率は低下していると言えましょう。

つまり高校の受験競争は緩くなってきていると言えます。

これはもう確実でしょう。

つまり、そんなに難しい問題まで解けなくても合格できる状況にあると言えます。

受験生の学力が例年通りだと仮定しても、問題が難しくなれば平均点が下がるだけと予想され、実際に数字がその通りになっています。

つまり入試の問題を難しくしても平均点が下がるだけで、教育的な効果は無いと言えます。

受験や競争が勉強する理由にはならなくなってきた

上のことを簡単にまとめますと、

  • 子供の数より高校の定員の方が多い
  • 推薦入試の方が定員が多いし受験も早く終わる
  • 私立高校も含めて高校は無償で行けることになった

という時代になりましたので、無理して勉強しなくても進学できるようになりました。だから、

  • 入試の問題を難しくしても、だれもそこまで勉強しない
  • 入試の難易度をx点分難しくすれば、平均点がx点分だけ下がる

という状況になりつつあります。

従いまして、

教育改革の方向性として、入試の問題を難しくする路線は間違い(意味ない)

という結論になりそうです。

そして、この状況は大学入試も同様です。

大学の方が、もっと定員が余っています。

おそらく大学入試の新テストはセンター試験よりも平均点が下がるでしょう。

同時に、新テストで導入された難しい問題は、受験生の学力を上げる効果には繋がらないでしょう。

意外に思われるかもしれませんが、実は塾長としては、それはそれで良いことだと思っています。

二極化が起こり、次に差別化が起こり、最後に個別化が起こる

このように全体としては大きく早い変化の最ただ中です。

しかし人々の価値観は、変化に気づいてから追従するかたちで、ゆっくりと変化します。

二極化のフェーズ

ですから当面は

「偏差値が高い高校」=「良い高校」

という価値観は存続するでしょうし、姿を変えて永続もすることでしょう。

つまり一生懸命3月まで勉強する生徒と、あまり勉強しない生徒で、学力の格差がものすごく開きます。

あくまで偏差値という見方をすれば、おそらく中堅クラスの高校という存在が無くなっていきます。

偏差値の難易度は、難関校はさらに偏差値が上がり、中堅以下はどんどん偏差値が下がります。

差別化のフェーズ

私立高校は推薦枠を広げて一般入試の定員を絞ることで、一応、偏差値ランクの維持を試みます。

しかし生徒数はさらに減ります。

そのような対策もすぐに限界が来るでしょう。

同時に、推薦で受け入れた生徒たちをしっかりモチベートし、勉強してもらうように導かなければなりません。
その子たちが卒業した後で、高校の名誉を上げてくれなければ、高校が続きません。

だからといって偏差値で競争して大学の進学実績を上げる作戦には無理があります。
推薦で受け入れた生徒たちは偏差値の競争が苦手だからです。
しかも大学はもっと二極化が進んでいて、名の通る大学は、さらに偏差値の難易度が上がっています。

では、どうするか?

進学実績以外で、高校の存在意義をアピール数しかありません。

他の高校との差別化です。

  • 注目度の高い部活を強くする
  • かるた部など新しい分野の部活で一気に有名になる
  • 大学とのパイプを太くする
  • 交換留学のパイプを太くする
  • 資格試験に強い学校にする
  • 特殊学科を増やす

などです。

すると今度は、推薦入試のマッチングがもっと大切になってきます。

高校の活動や特長に賛同してくれる生徒を1人でも多く一本釣りするような入試になります。

こうなると入試というよりは「お見合い」です。

高校全体としては、むしろ一般入試で偏差値の高い学生を受け入れるよりも良い結果をうむでしょう。

このように「お見合い」入試をする高校は現在どんどん増えています。

もちろん大学も同様です。

個別化のフェーズ

差別化はさらに細分化し、最終的には、生徒ひとり一人に合った教育をしていく所まで行きつくでしょう。

これまでは不可能だったかもしれませんが、ITSで可能になってきます。

個別化です。

しかし、このフェーズにある高校は、まだほとんどありません。

これからです。

これからの学力とは?

上のようなことを書くと、

学力の向上が置き去りにされてしまうのではないか?

と心配になる人もあるでしょう。

もちろん学力は大切です。

ただ「学力」の意味を問い直したうえで「新しい学力」の向上をはかる、という意味で大切です。

そういう時代に来ていることは確かだと思います。

難解な文章の読み書きが、本当に国語力なのか?

塾長は文を書くのが好きですが、分かりやすい文章で書こうと思うと、すごく書くのに苦労します。
こうしてブログを書くからには、多くの人に読んてもらわないと役に立ちません。
しかし難解な文章を書いていたら、だれも読んではくれません。

そのようなことに気を遣うと、作業の効率が悪くなるのです。
だから塾長は、文章力がないというか、本当の国語力がまだまだ足りないと思っています。
まだまだ国語を勉強しいてます。

そう考えますと、

あれ?

学校や入試対策では、今まで逆のことをやってきましたよね。

お偉い評論家の書いた難しい文章を、正確に緻密に読み解く訓練をしてきました。
生徒に現代文を指導するときも、そんな感じで指導すると点数が伸びます。

だからパズルのように深い意味が編み込まれた文章を書ける方が偉いのだと、何となく思わされてきました。

しかし社会に出て、

  • ブログを書くとき、
  • 広告を書くとき、
  • 報告書を書くとき、

どうでしょう?

難しい文章を書こうものなら、

  • 誰にも読んでもらえません、
  • 注目されずに成果が出ません、
  • 上司から「わからん!」などと怒られます

おかしいですよね。

今まで勉強してきた国語力とやらを発揮すればするほど、役に立ちません。

日本の国語の教育は、本当に正しいのでしょうか?

私は最近、難解な文章の読解を試すような教育は、正しくないと思うようになりました。

それどころか職場で使えない人間を量産してしまう危険性すらあります。

表現方法を多種多様にするべし!

上のような国語教育の失敗がなぜ起こってしまうのかを考えましょう。
次のことを考えてみてください。

これまでの偏差値教育の最大の欠点は何でしょうか?

これについて私なりに答えを持っています。
私がこの問題に名付けた名前からご想像ください。

「文字列依存症」

こうに呼びたいと思います。

※ 中二病でもよいですが、これには色々な意味がありすぎるようなので、別の名前にしました。

その問題とは、

教科が何であれ「読む」「書く」「聞く」「話す」という4技能のすべてが「文字列」だけに依存しているということです。

例えば、社会の試験なのに、漢字で書けなければ失点、とかは単なる罰ゲームです。
時間の無駄とは言いませんが、その採点基準をクリアするための努力は時間と体力の消耗でしかありません。

情報処理の資格試験でさえ、回答が漢字でないとダメみたいですから、もう病気ですね。
パソコンを使う技術者に漢字調べや漢字の自動変換を許さないと言っているようなものですから。

難しい文章で説明するより、図表を使った方が分かりやすいのであれば、図表を使うべきです。

情景を表現するのは文章だけではありません。

文章を読み書きする力と、絵や図表で読み書きする力は、教科を問わず等しく扱われるべきですよね。

既存のくだらない採点基準を一発で亡き者にできる方法があります。

試験には、辞書でもパソコンでも持ち込み可能にしてしまえばよいです。
これだけで教育のすべてが改善されるでしょう。

今までこれができなかったのは、情報の伝達手段が貧弱で高価だったからです。

本当の学力とは?

今は違います。

文でダメなら絵で、あるいはスピーチや動画で。

情報のインプットもアウトプットも、色々な手段があるので、どれか1つの手段で解釈に成功すれば〇がもらえれば良いでしょう。

そのような教育体系に早く進化させるべきでしょう。

試験の問題は多種多様な表現手段と膨大な情報量で構成されるべきでしょう。
回答形式も自由で良いと思います。

その前に、そもそも試験は不要になるという問題もあります。
ITSで生徒たちの学習過程の全てがロギングされていれば、評価のためにわざわざ試験を行うなんて必要がありませんから。

これからの学力は5感のどれかで、あるいは全てを使って回答を導く能力のことだと、塾長は思います。

しかも問題が複雑化する現代にあっては、模範解答ではなく、最適解が求められるのです。

ますます多様な表現手段が必要です。

これまでは、教育の世界で扱うことができた情報伝達手段がショボかったので、そのシュボさに合わせて文字列依存症の教育になっていました。

文字列というごく狭くて限られた世界で、文字列を扱う能力が伸ばせた人だけが高い偏差値をとって「優秀」とされてきました。

今もです。

早くその状態を脱するために、教育のITS化があるのだと思います。

 


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成績の9割を決めるポイントで勉強を加速させる方法とは

あじさいを背景とした「6月の勉強」

塾長です。

小中学校では昨日から新学期の勉強が始まりました。

コロナ臨時休校の間に、家庭学習で予習を進めることができたお子さんもいるでしょう。
しかし、油断は禁物です。
できた「つもり」は危険です。

予習が進んでいるのは見せかけかもしれません。
おごらず、油断しないでください。
学校の授業を真剣に聞いて、勉強のヌケ、モレを見つけていくようにしましょう。

そこで6月の学習テーマとして、今回は

「勉強した『つもり』の総点検!」

というお題で書きます。

「勉強したのに点が取れない」

になってしまう理由と対処にいて、中学の英語と数学を例に書きます。

生徒が良い成績をとるためのサバイバル作戦として読んでほしい

最初にお断りしておきますが、今回のブログで書く指導法は、本当の勉強でもなければ、正しい学力の評価でもありません。
ちょっと残念な現状において、少しでも生徒が有利に評価されるための護身術です。

日本の教育は素晴らしいですが、次の観点で見ると、残念な欠陥もあります。
その欠陥が当面の間まだまだ運用されるのですから、その教育を受ける生徒としては護身術を覚えるしかありません。

成績の9割が決まるポイント

学校にしろ塾にしろ、日本の現状の教育においては、生徒の学力の測り方はとても偏っています。
非常に辛い現実として、子供たちの成績は次の観点で9割が評価されてしまいます。

  • 正確な暗記力(文字列の解析能力)
  • 文脈から答え方を正確に推測する力(空気を読む能力)
  • 短時間に多くの類題をミスなくこなす力(事務処理能力)

こうした能力は知性を鍛える「過程」においては欠かせない必要条件です。
しかし評価という「結果」の採点に使って良いのかといえば、それは話しが別です。

人工知能が得意な能力で人間を評価すべきか

人間の能力はもっと多様だからです。
第一これから先、上のような能力は、ほとんど人工知能がやってしまうようになるからです。

たとえ上のような能力に優れた人間を社会に排出しても、正直、あまり役に立たないです。
コンピューターの無かった時代は、人間が電卓になり、ワープロになる必要がありました。
しかし、もうそういう時代ではないのですよ。

人工知能と生身の人間を競争させ、優劣を競い合わせるのは、人工知能が勝つに決まっている出来レースであり、消耗にすぎません。

読み、書き、そろばん・・・もう終わりにしましょう。
どんどん学力の評価軸を「多種多様な表現」や「人間らしさ」に置き換えていきましょう。

国の教育が変わるまでの護身術

と言いたいのですが、残念ながら現場はすぐには変わりません。
残念ながら教育が変わるのには時間がかかり、その間に生徒はどんどん卒業していきます。
こうした辛い現実があるのは大人のせいであって子供のせいではありません。

従いまして、現状の評価で少しでも有利に点数が取れる「護身術」を生徒が身に着けるのは、決してズルいことではありません。
むしろ仕方のないことです。

ズルいのは、現状を変えず、自分の価値観さえ満足すれば良いと、その場しのぎで仕事をしている大人の方なのですから。
そういう大人たちは、学んできた学力を「できない理由を並べる」ために使っています。

誰がそうなのか。
子供たち、よく見ておきましょう。
そして16歳以上になったら、選挙権を行使してくださいね。

どんどん進む割には点数が取れない「作業癖」の子供たち

前置きが長くなりましたが、本題に入ります。

  • 間違えを隠して「できたことにする」
  • 勉強ではなく「作業」をしてしまう

このようなお子さんは、机に向かう時間が多い割には点数が取れません。
自宅学習がポンポン進んでいるとしたら逆に要注意です。

かわいそうなので何とかしてあげたいです。
単に何も考えずに突っ走っているなら心配ないのですが、中には・・・

できた時には褒められるかもしれないけれど、間違えた時には叱られる、馬鹿にされる。

そのような辛い経験を繰り返してしまったお子さんは、間違えることに後ろ向きな気持ちを持っています。
トラウマか、その一歩手前です。
その心の傷から自分を守るために、

  • たくさん書いたから褒められた
  • たくさん〇がついたから褒められた
  • たくさんページが進んだから褒められた

という評価を求めるような行動パターンが身についてしまっています。
しかも小学生までは、雰囲気やあいまいな暗記でも点数が取れました。
だから、それが勉強だと勘違いしやすいです。

なぜ中学生になると点数が取れなのか

しかし中学生からは1文字でもミスしたら減点です。
このような「作業」的な発想では、中学の勉強を正しく進めることができません。

小学校のテストとは違います。
中学校のテストは「正確な暗記」と「細かい暗記」をしておかなければ点数が取れません。

だから、特に中学1年生は要注意です。

だから、暗記を精密に鍛えることが勉強の大部分になります。

少なくとも、テストや受験で教科書やノート、電卓を持ち込んでもよくなる時代になるまでは・・・

とにかく現状において子供たちが点数を取るためには、テストのリハーサルを多くこなすことが必要です。
テストを受ける前に、できるだけ多くの間違いをたたき出し、それらを修正して弱点をつぶしておかねばなりません。

つまり問題を解いたら「間違い」を大切にし、それを周囲の人に知らせ、早くアドバイスをもらう姿勢が必要です。

中学生からの勉強とは、間違えを大切にし、共有し、改善することです。
間違えることに対して前向きな気持ちを持っていなければ勉強になりません。

小学校のときに身についてしっまった「作業癖」から脱却できず、勉強している「つもり」が「勉強」になっていない状態で中学生になってしまう。
このような意識のズレを「中1ギャップ」と呼ぶ人もいるそうです。

もちろん「中1」に限らず、成績が伸び悩むお子さんは何年生であろうと同じ課題を抱えています。

自宅学習では、このギャップを埋めることがなかなか難しいです。
指導経験者でないと子供がやっているのが「作業」なのか「勉強」なのか、なかなか見抜けないものです。

一字一句を正確に「言わせる」

したがって自宅学習で予習が進んだからと言って、それが順調とは限りません。
そうなると臨時休校が明けた、この6月にやっておくべきことは

「やったつもり」

の総点検となります。
理解が浅いまま「作業」だけで進んでしまった所を見直して、「勉強」としてやり直しましょう。

理解できているか否かのチェックは簡単です。

説明が正確にできるかどうか、子供に説明させればよいのです。

「太郎くん、数学はだいぶ予習が進んだようだね。」

「はい、学校課題の穴埋めプリントは教科書を見ればわかったので、自分で全部終わらせました。」

「けっこう、けっこう。それじゃ、『絶対値』の意味を言ってみてくれるかな?」

「絶対値・・・。ええと、例えば -10 なら10とか。」

「そうだね。教科書には絶対値の意味をなんて説明していたかな?」

「ええと、プラスとかマイナスとかを外した数のこと?」

「残念。新しい言葉が出てきたら、その意味を正確に覚えようね。「絶対値」を漢字で書かせたり、その意味を書かせるような用語の意味を問うような、国語みたいな問題が数学のテストでも出題されるよ。だから必ず用語の意味は正確に覚えてね。」

「あ、はい。」

「絶対値の意味は、数直線において原点0からの距離だよ。教科書でも塾のテキストでもいいから、絶対値の意味が載っている所をよく見てごらん。」

こんな感じチェックしていきましょう。

それでは中学生の数学と英語について、もう少し具体的な例で見ていきます。

数学の勉強の仕方

下の図は、中学2年生の数学です。
例年であれば5月の学習内容ですから、予習が順調に進んでいる生徒ならば学習済みかもしれません。

あなたなら、どのようにしどうしますか?

中2数学_文字式の利用_文理ー1

これを一字一句チェックできる子に指導していきましょう。

問題文をよく読む

まず問題文の意味をどれくらい正確に分析して理解できるか。これを生徒に言わせてください。

各位の数の和が9である3けたの自然数は9の倍数になる

この1文の採点ポイントは次の通りです。

  • 「各位の数」の意味と例を言わせる
  • 「各位の数の和」は、上で言わせた例ではいくつか言わせる
  • 「自然数」の定義を言わせる
  • 「9の倍数」を列挙させる
  • この一文から「仮定」と「結論」を抽出して言わせる

同様に問題文の2~3行目についてもチェックします。

  • 「百の位をx、十の位をy、一の位をzとする」は、上で言わせた例でどう対応するか言わせる

4~5行目について

  • 「3けたの自然数」をx、y、zで表した式を言わせる(書かせる)
  • 「各位の数の和が9である」をx、y、zで表した式を言わせる(書かせる)

回答形式をよく読む(空気を読む)

この問題は穴埋め形式ですから、出題者の意図する答え方の文脈が読み取れないと回答できません。

出題者の意図を読み解く一番の方法は「結論から逆算する」という読ませ方です。

  • 問題文の「仮定」と「結論」をもう一度言わせる
  • 「結論」の式がどんな形になっているべきかを言わせる
  • 「結論」の式が登場するのはア~オのどこだと思うか言わせる
  • その式の形式に向かって「9の倍数」と「その他」に式を変形するというヒントを与え、ア~オのどこがそうなっているか言わせる

こんな感じで問題文の解釈の仕方を言わせながら進め、どこが言えないか(勉強したつもりになっていたか)をチェックしながら復習を進めましょう。

このように問題文を定義通りに精密に読む力と、空気を読む力の両方を鍛えるのが勉強であると自覚させながら進めるのです。

英語の勉強の仕方

中学1年生の英語といえば、最初は「英語習字」と呼ばれるアルファベットの「書き方」の指導および英語の発音の指導がメインになるでしょう。

発音(フォニックス)は、アルファベットの数およびshなどの2文字発音の数だけチェックポイントがあるので、ここでは省略します。

少なくとも書き方については以下のチェックポイントがあります。

  • 大文字25文字の形、大きさ、位置のチェック
  • 小文字25文字の形、大きさ、位置のチェック
  • 文頭および名前の1文字目は大文字で書く
  • 単語と単語の間は1文字開ける
  • 文末はピリオドを打つ
  • YesとNoの後にはカンマをつける

などです。

これらを何か書くごとに生徒に言わせてみてください。
講師が説明してしまったら台無しです。
勉強した「つもり」をチェックするのですから、生徒に言わせてみてください。

それでは中学3年生ならどうでしょうか?

下の図は中3の受動態の問題です。
例年であれば5月の学習内容ですから、予習が順調に進んでいる生徒ならば学習済みかもしれません。

あなたはどのように指導しますか?

中3英語_受動態の穴埋め問題_文理ー1

これを一字一句チェックできる子に指導していきましょう。

問題文をよく読む

中学3年生であれば、まず大まかな語順を知っている必要があります。

  • 一般的な英語の語順について説明させる
  • 受け身の語順について説明させる

主語と述語から書けばよいことを確認したら、次に問題文の解釈に移りましょう。

  • 問題の日本文について「主語」と「述語」がどれか言わせる
  • 表現や文法のポイント(受け身、時制など)を言わせる
  • その「主語」と「述語」を英語に訳させる

基本的に英作文は主語と述語が訳せれば、もう半分は終わりです。

回答形式をよく読む(空気を読む)

あとは回答形式に合わせて、抜けもれなく答えを書くようにチェックさせましょう。

  • 問題の日本文と英文の対応を1語1語もれなく確認させる
  • 英文で欠けている部分に対応する日本語について、英語に直す
  • 複数の英訳を思いついたら、回答欄と語数の合うものを選ばせる

たった1行の穴埋め問題ですが、こうした基本問題ほど、内容をしっかりと言葉で説明できることが大切です。

結局のところ学力とは文字列の解析力

人間の表現手段は文字だけではありません。
顔の表情や声の抑揚、ジェスチャーなどによる体を使った表現も可能ですし、絵や図、楽器などによる表現もあります。

しかし、冒頭で書いたように、学校のテストで評価される対象は文字列での処理能力です。
なぜなら文字列のペーパーテストがもっとも実施しやすいからです。

だから文字列の解釈と文字列のアウトプットが優れてさえいれれば、5教科全体の成績が上がりやすいです。

いわゆる「国語力」とは違う

ちなみに、これを国語力とは呼ぶのは早計です。
教科ごとに文字列解釈の語彙やルールが違うので、教科ごとに訓練する必要があるからです。
国語だけ勉強していても、数学や理科の問題文を解釈できるようにはなりません。

いずれにせよ、こうした現状の成績評価は、人間の能力を測るにはあまりにも偏っています。
子供たちが持っているかもしれない、多くの才能を見つけることができず、評価できていないかもしれません。

そういう意味では、上で書いてある勉強の指導は、小手先のテクニックに見えるのかもしれません。
それには私自身も同意しています。

しかし今の時点で子供たちに広い視点で評価をしてあげたとしても、学校の成績が不利になるのであれば、結局は子供が不幸になります。
日本の教育がより進化するその日までは、子供たちに降りかかる火の粉をテクニックで防いであげるしかないでしょう。

たとえ学校でICT活用が進んだとしても、単に教科書の表示がPDFやパワーポイントに置き換わっただけであれば、当面、この状況は変わりません。

偏った成績評価を打開するために

論外のレベル

学校では数年前に、やっとのことで漢字や仮名の「とめ、はね、はらい」が採点基準から除外されました。
これに伴って学習塾でも、そこにこだわらない指導に変化してきました。

フォントによって異なる字体の表現を、先生の好き嫌いをルールにして採点しないように、ということになりました。

しかし似たような問題はまだまだ残存しています。

  • 英語のテストで筆記体で書いたら減点された
  • 社会や理科のテストなのに用語を平仮名で書いたら減点された
  • 数学の証明問題で、証明の過程がすべて正しいにもかかわらず、最後の合同条件の記述から「それぞれ」が漏れたので減点された

などなど、人間を「文字列編集マシン」に仕立て上げようとする「評価の暴力」が、まだまだ根強く存在しています。
学校だけではなく、模試など民間の採点基準も同様です。

テストは教科書を持ち込みOKにすべき

こうした悲しい現状を早く脱するためには、どうすべきでしょうか。

テストに教科書や授業ノートを持ち込み可能にしてしまえばよいと私は思っています。
たったのそれだけで、大部分の問題が解決されるでしょう。

何ならGoogle検索も許可してしまえばよいと思います。

もっともっと言ってしまえば、テスト不要です。
普段からの取り組みをちゃんとロギングできていて、それを集計できる環境さえあれば、むしろ評価のためにわざわざテストするなんて、時間の無駄でしかありません。

このような理想の教育を目指す過程でICTの導入があるわけです。

アフターコロナやGIGAスクール構想で、これから急ピッチに学校のICT化が進みます。
それを「やらされ感」で使うのであれば、何も良くなりません。

国家100年の計のスタートに私たち教育者は立っています。
そのような気持ちで教育の進化に取り組んでいきたいですね。

 


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【国語の自由勉強】デマが生まれる日本語の仕組みと思いやり

デマや誤解

塾長です。

新型コロナウィルスの話題に関係して、デマや誤報があります。よっぽど注意しないといけませんね。

そこで、誤解したり誤った情報を発信したりしないよう、国語の「紛らわしい表現」について考え、国語力を鍛えましょう。

たまたま最近ネットやニュースで目にした2つの事例が題材です。

国語の「自由勉強」にどうぞ!

状況で自動的に意味が変わる例

最初の例文は、軽い気持ちで考えてみてください。

「ホワイトデーのお返しを買いに行く。」

これはどういう意味だと思いますか?

  1. バレンタインデーのお返しを買いに行く
  2. ホワイトデーにプレゼントをもらったので、そのお返しを買いに行く

3月14日より前なら1ですよね。過ぎていたら2です。
または、男なら1ですよね。女なら2です。

このように状況によって文章の意味は自動的に変わってしまいます。

なぜ、そうなってしまうのか、理由を考えてみましょう。

この文章には「だれが」「いつ」「どこで」という状況が書かれていません。
同時に「ホワイトデーのお返し」に使われている助詞「の」の意味が曖昧です。

  1. 「ホワイトデーとしての」
  2. 「ホワイトデーに対しての」

つまり「情報の説明不足」かつ「曖昧な言い方を含む」ような文章です。

このような2つの条件がそろってしまうと、誤解を発生させやすいです。

ただ、日常会話で使われる大部分の日本語は、このような不完全な日本語である方が、むしろ普通です。

普段から接している仲であれば、相手が自分の状況を知っているからです。説明しなくても分っていることが多いからです。狭い世界で使う分には、特に困らないかもしれません。

ところがインターネットは要注意です。ちょっとした書き込みが勝手にどんどん拡散されるかもしれません。

日常会話のような不完全な文章が、書いた本人とは関係ないところで誤解を生む可能性があります。

「え、そんなこと自分は言った覚えがないんだけど。」

寝耳に水みたいなことが、起こらないとも限りません。

なるほど、わからん!

次の例文は実話なので、ちょっと気が重いです。

次の2つの例文。ある新聞の誤報と、それを訂正した文です。

どのように意味が変わったのか、みなさん分かります?

【誤報の文】入院患者が感染した○○病院

【訂正の文】入院していた患者の感染が判明した○○病院

実際にある新聞の「おわびと訂正」欄にそれぞれ載っていました。新型コロナウィルスにまつわる風評被害を懸念して、とある病院が新聞社に抗議し、訂正を求めたからです。

さて、この2つの文章は何がどう違うのでしょうか。

2つとも、なんだか難しい日本語ですよね。それで「ふむふむ、なるほど・・・結局わからん!」ってなります。

みなさん、わかります?

まず、上の誤報の文の意味を読んだとおりに解釈してみます。

「病院の中で新たに感染者が発生した」 (補足:事実とは違います)

というように読めてしまいます。
そして「誤報」とあるので、これは事実と違うんだな、と思います。

次に、下の訂正の文の意味を読んだとおりに解釈してみます。

「病院の中で患者の感染が判明した」??

何が訂正されたのか、サッパリ分かりませんでした。
何を訂正したかったのかも伝わってきませんでした。
ぱっと読んだ限りでは、違いが頭に入ってきませんでした。

みなさん、わかります?

訂正も間違えてしまった件

何度か読み返して、間違え探しのような疑った目で一字一句を確認して、ようやく「あぁ、そういうことかも?」と分かってきました。

つまり、ちゃんと訂正すれば、こういうことです。

【訂正の文の補完】検査のために新たに入院していた患者の感染が後から判明した○○病院

これでも、まだ無理がありますよね。まだまだ情報不足です。

ちゃんと説明すると、こうです・・・

新型コロナウィルスに感染した疑いのある人や、そのような状況にいた人は、検査を受けると同時に、2週間ほど入院して隔離されます。こうした検査入院は、地域の病院が受け入れています。

ですから今回のその病院も、検査入院を慎重に受け入れました。そういう理由で新たに入院していた患者が、検査の結果が出て、後から陽性だと分かりました。

この病院は日本のために、前線で体を張って検査入院を受け入れました。

病院に最初から入院している他の患者とは、なにも関係がありません。

・・・という、ありがたいお話しでした。

それが誤報では、あたかも病院の予防体制が甘かったと誤解さるような文章でした。事実は正反対。病院側にとっては、とても不名誉な誤報になってしまいました。

さて、訂正文を見て、こうした意味を読み取れた人が何人いたのでしょうか。超能力でもない限り無理だと思います。

私がこの訂正文の意味をちゃんと理解できたのは、病院側のホームページに載っていた説明文を読んでからでした。

この新聞社の訂正は、ちょっと言葉が足りなかったと思います。

1つの文に詰め込まない!漢文にしない!

さて、日本語としての説明です。

今回の訂正の文。なぜ意味不明だったのでしょうか。2つ原因があると思います。

  1. 情報の欠落
  2. 無理な修飾

まず情報が欠落していたことは上で説明しました。病院側の説明文を見ないと、意味を補完できませんでした。

つぎに無理な修飾について。

とりあえず、例の訂正文に含まれる情報を分解してみます。

入院していた患者の感染が判明した○○病院

  • ある患者が入院していた。
  • その患者の感染が判明した。
  • そういう経緯のあった○○病院。

この文の要点は「○○病院」という1つの固有名詞です。
その1語を説明するために、2つの文が修飾語の中にぎゅうぎゅうに押し込れられたような構造になっていますね。

とっても難しい形の文だということです。

難しいので、情報を押し込める時に欠落しやすいのです。こんな複雑な文に、必要な情報を正直に入れてしまったら、もっと長くて複雑になってしまいます。ですから文を作る過程で、情報を捨てたりポロポロ落としたりしてしまい、説明した気になってしまいます。

だったら、最初から2~3の文を使って、解りやすく書けばよかったと思います。

難しい文を書いてしまう人。
きっと「漢語や漢文のように考えてしまう発想」のクセがあるのだと思います。
これは極端にやってみると、なるほどと思うでしょう。

入院患者感染判明病院

ここまで来ると「何のこっちゃ?」です。でも上の訂正文と大して情報量が変わっていないことに気づくでしょう。

専門分野の用語は、なにかと漢語が多いですよね。それかカタカナ語。ですから頭の良さそうな文を書こうと肩に力が入ってしまうと、漢語に漢語をくっつけて、どんどん難解になります。

漢語のところを和語にかみ砕いて説明しないと、解りやすくなりません。

日本人なら、もっと和語を使いましょう!

とも言えますね。

おわりに

誰でも間違いはあります。自分だって、もしかしたら間違った発言をしてしまうかも。

他人事ではないですよね。

今回は、国語の勉強という視点で、誤報やデマのリスクを考えました。

このように、学びの題材はたくさん転がっています。

批判するだけでは価値がありません。

自分ならどうするか、どうしたら良かったか、を一人ひとりが考えることが大切です。そして、思いやりが無ければ、講じた対策さえ、役立たなくなってしまいます。

自分のことに置き換えないと、気づけないし学べません。

批判をするだけではなく、それぞれが学んで、そして思いやりと勇気をもって、恐怖に立ち向かいましょう。

 


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国語はどうやって勉強しますか? どんな問題が出ますか?

国語

塾長です。

今日は国語の「読解力」について書きます。

3月は急に学校がお休みになってしまいました。時間を持て余すくらいなら、普段やらない勉強にも取り組んでみましょう。
そこで、ついつい後回しになりがちな国語の勉強。少し本気で取り組んでみてはいかがでしょうか。

  • 国語が苦手
  • 国語の対策がわからん

という人のために、国語の勉強の仕方について書きます。

※ 毎度のこと、長文注意です。

国語にS・F・Kはあり得ない!

塾長は中2まで国語はS・F・Kで解いていました。センスとフィーリングとカンです。もちろん悪い点数でした。何を勉強したらよいか、まったく解らなかったです。

今は得意ですよ。だって、

国語にはセンスやフィーリングは不要、むしろ邪魔!

ということを知っていますから。だから、そのことをズババッと書いていきます。

  • 勉強のやり方が良く分からない
  • ちゃんと勉強したことがない

国語と言えば、そんな感じの生徒が多いです。

  • センスやフィーリングで何となく解いている
  • 小説や物語は読めるけど、説明文や論説文は苦手

これも本質は同じですね。

こういう状態だと、ちゃんと勉強していないので、学年とともに点数が下がっていきまう。それが一般的です。センスやフィーリングで解いている限り、いくら問題集をこなしても点数は伸びません。

読解力とは?

そもそも「読解力」とは何でしょうか?

もちろん色々ありますが、一言でまとめるなら、

「一字一句を正確に読み取れる、書ける。」

ということです。これに尽きます。本当です。

逆に言えば、言葉の「意味の受け取り方」や「言葉の使い方」が少しでも雑だと、直ぐに減点されます。それがもっとも大きな目線での出題傾向です。国語のテストはそのように作られています。実はむしろ、そのようにしか問題の作りようがないのです。

センスやフィーリングで解くから間違える

逆に、国語の読解で出題されない問題というのがあります。次のようなことは問われません。

  • 読んだ感想を書け
  • この文の主旨をふまえて自分の考えを書け

このような問題は正答を1つに決めることができません。受験者が10人いたら10通りの答え方ができてしまいます。つまり答え合わせができません。だから出題されないのです。

あくまでも、

  • 書いてある通りに読み取れたか?
  • どこまで正確に読み取れたか?

ということが問われます。「言葉通りに読んだなら、こうにしか読み取れないはず。」そういう内容だけが問われます。それが読解問題です。

そして国語の問題の難易度は、語彙力の他に、読解の「正確さ」や「厳密さ」でも決まります。

筆者が使う言葉の1つ1つについて、細かいニュアンスまで読み取れたかどうか?

これで国語の実力に差がつくようになっています。

正解が1つに決まるような問題ですから、読み手の価値観や感情は関係ありません。読み手がだれであろうと答えは1つです。そのことを強く意識しなければ全く点数が取れません。

つまり、自分のセンスやフィーリングで解くから点数が取れなかったわけです。

自分の考えを脇に置くことから始めよう

次に対策を考えましょう。

書かれてある通りに答えれば正解する!

国語が得意な人からすれば、これは簡単に思えます。しかし苦手な人にとっては、これが難しいのです。なぜなら、

文章を最後まで集中して読めない

からです。読んでいる途中で気が散ってしまい他の事を考えてしまいます。文章を読み終える前に、どうしても自分の感情や考えに注意が移ってしまいます。

国語が苦手な人は、頭の中で、こうした注意散漫が頻繁に起こっています。

これを克服する必要があります。

文章を読んでいる間に、自分の考えを脇に置き続ける訓練

これが必要です。まず自分の考えを横に置いて、書かれている内容に最後まで集中する事から始めましょう。

「復唱」と「指さし呼称」を試してみよう

実は、こうした注意散漫への対策はすでに存在します。

工場や工事現場など、ケガをすることが許されないような現場で実践されています。交通安全も同じです。学校で自転車の乗り方を教わった時に、もしかしたら経験しているかもしれません。

それは次の2つの行動をすることです。

  • 復唱(ふくしょう)
  • 指さし呼称(ゆびさしこしょう)

安全にかかわる注意事項は、うっかり読み飛ばしたり、聞き漏らしたりすれば、ケガや事故になりかねません。注意散漫が命取りです。だから対策があるのです。

復唱とは

復唱とは、言われたことを自分の口で言い直すこと、オウム返しをすることです。

文章に書かれたことを黙読したら、文章を手でおおい隠して、声に出して言ってみましょう。一字一句正確に。きっと慣れない用語や言い回しがあると、うまく出てこないでしょう。そしたら、チラと文章を見て、また空で言ってみましょう。

練習ですから「1文字でも間違えたらやり直し」です。

ちゃんと「1文字でも間違えたらやり直し」を守りましょう。こういう小さいことをバカにせず、きっちりやることです。

指さし呼称とは

指さし呼称とは、注意すべきものを指さして、その名前や状態を声に出して言うことです。

例えば「信号が青になったら横断する」を徹底させるために、信号を指さして「信号が青」と声に出して確認させます。こうすると、青になる前の「見切り行動」や「飛び出し」が防止されて事故を防ぎやすくなります。

文章を読んでいる時に、新しい言葉や言い回しが出てきたら、その言葉を指でさして、声に出して言いましょう。そして、その意味が書かれている文章を指でなぞって、声に出して読んで確認しましょう。

体も動かして集中を持続させる

だれでも文章を読んでいる途中で気が散ってしまったら、もういちど読み直します。しかし、ただ読み直すだけでは、また気が散ってしまい、注意散漫の無限ループになってしまいます。

そこで「体も動かす」という工夫をします。頭と体は連動して動きやすいので、「読む」という頭の働きと並行して、「声に出す」「指でさす」という体の動きを加えれば、文章に集中しやすくなります。

家庭学習で、ぜひやってみてください。

  • 国語が苦手な人
  • 学校の先生の話が頭に残っていない人

は、こうした訓練から始めてください。

人の話を聞く時も「復唱」や「指さし呼称」は有効です。ただし相手に失礼にならないよう、あらかじめ断っておく必要があるので注意しましょう。

どんどん書き込もう!

復唱や指さし呼称にも欠点があります。周りに人がいる場所やテスト中に使えません。声を出したら恥ずかしいし、迷惑かもしれません。

そこで、代わりに文章に書き込むことをしてください。

  • 復唱する代わりに、指で文章をなぞりながら、頭の中で言い直します。
  • 指をさす代わりに、キーワードを〇で囲ったり、文の横に線を引いたりします。

教科書を汚したくなければ、コピーを取ってガンガン書き込みましょう。

文章のジャンルに左右されず、国語で満点ちかく取れる生徒は、だいたい文章に線やマークを多く書き込みます。苦手な生徒は、問題文が真っ白のままです。

文章に書き込むノウハウは色々あります。長くなるので、ここでは書きませんが、まず国語が苦手な人は、手を動かしてください。まずスタートラインに立ちましょう。

5W1Hを明確に

今回は「文章に集中する」ということをメインに書きました。読解の「正確さ」や「緻密さ」については、難問を解く次のステップと考えて、今回は書きませんでした。

それでも最低限の「正確さ」を体得するために、できることはあります。それは

会話の中で5W1Hを意識する

ということです。

そもそも日常の会話があいまいで、日本語をちゃんと使えていないかもしれません。会話しているようで会話になっていない。子供の会話というのは、往々にしてそういうものです。

そこで、「だれが」「だれに」「なにを」「いつ」「どこで」「どのように」を明確にして話すように心がけましょう。

お家で会話する時も、

  • × 今日は友達と遊んでから帰ってくる。
  • 〇 今日は3時に中央公園で待ち合わせて、花子ちゃん家でカードゲームで遊んでくる。4時30分になったらバイバイして家に帰ってくる。

のように正確な会話を心がけるようにしましょう。

「国語が苦手」=「先生の話を聞けてない」

最後に、ちょっと怖いことを書きます。

  • 文章を読み終える前に、注意が他に行ってしまう。
  • 自分の考えが邪魔をして文章の内容が頭に入ってこない。

こうした注意散漫は、文章に限らず、学校で先生の話を聞いている時にも起こります。

先生が話している最中に、他の事を考えてしまい、途中から先生の話が耳に入っていません。だから授業の内容が頭に残っていないのです。

好きな教科であれば、こうした注意散漫が起こりにくく、嫌いな教科であれば起こりやすい、とも考えられます。

  • 読解力があれば集中できる
  • 集中できるから読解できる

さて、どちらが先なのでしょうか。おそらく互いに相補的で、2つは同時に発達していくものだと想像しています。

何はともあれ、

文章を最後まで集中して読む

ということが全ての勉強の土台です。

今回は安全行動で実践されている「復唱」や「指さし呼称」を紹介し、そこから「問題文に線を引く、書き込む」という応用を紹介しました。

ぜひやって欲しいと思います。

1回や2回ではなく、継続的に習慣になるまでやりましょう。勉強の苦手な子は習慣になる前に止めてしまいます。1週間や1カ月だけ試して「やった」と言わないように。無意識に毎回やるようになるのが習慣です。

 


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「読解力」の伸ばし方。国語の勉強だけじゃダメだった!?

AIに負けない子供を育てる

塾長です。

週末は台風19号で塾をお休みにしました。幸い名古屋の被害は少なかったようですが、実家のある群馬をはじめ関東地方や長野県で被害が大きかったようです。とても心配です。

さて、その週末は何もできなかったので自宅で読書をしました。2019年9月の新刊「AIに負けない子供を育てる」(新井紀子著)です。超お勧めです。

それで、例によって感想を動画にしました。

「AIに負けない子供を育てる」新井紀子著を読んでみた塾長の感想(解説動画)

【書評】読解力がヤバイ!?「AIに負けない子供を育てる」新井紀子著を読んでみた塾長の感想

読解力を伸ばせはAIに負けない!?

筆者の新井紀子先生は、人工知能で東大合格を目指す「東ロボくん」プロジェクトのディレクタをされていました。人工知能の東ロボくんは、最終的には理系科目で合格点を達成しましたが、長文読解問題ではそこに至りませんでした。

つまり総合的には、高度な読解力を試される難関国公立大学の二次試験を突破できないということでした。ただし高度な読解能力を試されない出題形式である、関関同立やMARCHの入試問題は合格点を突破したそうです。

つまり、人工知能に勝つためには、読解力を鍛えればよい、ということです。ちなみに日本人は平均して、ほとんど読解力が無いらしいです。読めているようで、実は読めていない。確かに、いたるところでネットが炎上しているのも頷けます。そういうヤバイ現状もまた事実だそうです。

そして、この本では、読解力のテストと、読解力の鍛え方について書かれています。

読解力に必要な6つの能力

書籍の中で読解力は以下6つの能力で測るとあります。

  1. 係り受け解析
    文の構造(主語・述語・修飾語など)を正しく把握する。読解力の最も基礎となる能力。
  2. 照応解決
    代名詞が何を指しているかを正しく認識する。
  3. 具体例同定(辞書・理数)
    辞書の定義を用いて新しい語彙とその用法を獲得できる。
    または理数的な定義を理解し、その用法を獲得できる。
  4. 同義文判定
    与えられた二文が同義かどうかを正しく判定する。語彙力や論理力が必要。
  5. 推論
    既存の知識と新しく得られた知識から、論理的に判断する。
  6. イメージ同定
    文と非言語情報(図)を正しく対応づける。

出展:本の82ページ および RSTのホームページhttps://www.s4e.jp/ )より

国語だけ勉強しても読解力は伸びない

上の1~4の前半が、いわゆる国語力です。そして4の後半~6については、国語の授業では学ばない内容です。

そうです。なるほど、と思ったのは、国語の授業の範囲を超えて読解力を計っているという点です。

塾長は日ごろから「国語は万能ではない」とか「数学や理科や社会など他の教科も勉強しなければ読解力は上がらない」とかいう主張を、たびたびブログなどで言ってきました。それがビシッと上のように書かれていたものですから、とても納得がいきました。

教育改革で新設される「論理国語」とは!?

ところで、高校生の国語に新しく加わる「論理国語」ってご存知ですか?

ここで突然、そんなことを思うのは、この本でいう「読解力」が、まさに「論理国語」の一足先を行っているように思えるからです。

プログラミング教育必須化やセンター試験廃止、英語の民間試験活用を皮切り2020年度から始まる教育改革。高校生の教科書改訂は2022年度から実施されます。その時に高校生は「論理国語」なる新しい科目に出会います。

いったい何でしょうね、論理国語って。みんなで出口先生の論理エンジンを勉強しようって話でしょうか?
これとか。

しかし、そうではないようです(ただのネタです)。

正確には、国語の選択科目が変わります。従来の

「国語表現」「現代文A」「現代文B」「古典A」「古典B」

から、

論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探求」

に変更されます。単位数に変更はないようです。そして論理国語は選択科目の1つです。

選択科目なので学校やコースによっては全く選択されないケースも出てきます。ただし社会的な要請や大学入試の出題傾向を考えれば、「論理国語」を選択する人が増えていく流れになると思います。

文学作品が軽視されるのではないか、などと懸念の声があるようですが、私はそうなるとは思いません。そもそも文学的な価値があるか否かは読み手が自由に判断することです。いつまでも古い大先生の古典作品を「よいしょ」し続ける風潮は、逆にどうかと個人的には疑問に思います(あくまで個人の感想です)。

本の構成

話しを本の内容に戻します。本の構成は、ズバリ、科学的で実践的なアプローチです。本の章立て自体が、問題解決の手法手順と同じ順で構成されているのが分かりやすいです。つまり、

読解力の底上げという課題設定

「読解力」の計り方を6つの能力で定義

RSTでテスト

タイプ別分析と読解力アップの処方箋

という流れが一通り書かれています。このような文章構成そのものが勉強になります。

読解力をテストする!?

本の中で紹介されている読解力テスト「RST」は有料ですが、本の中にお試し版の28問があり、解答用紙もついています。
自己採点して自分の読解力を試せます。

詳細はRSTのホームページhttps://www.s4e.jp/ )をご覧くださいませ。

ホームページを見ると、読解力の6つの能力(分類)のうち「具体例同定」が更に2つに分かれた7分類で説明されています。
さらに、その7つは読解過程の11の読解プロセスからピックアップされた能力であることも分かり、興味深いです。
本に書かれていることは、理論体系のほんの一部だったんですね。

おすすめのポイント

この本はAIの本ではなくて、教育の本です。AIに負けないために読解力を伸ばそう、という本です。そして、かなり実践的な本です。学校の先生や塾の先生にはもちろん、お子様をお持ちの保護者様たちにもお勧めです。概ね、次の点で良かったと思います。

  • 読解力をテストするRSTのお試し版を体験できる
    自己採点すると自分のタイプが分かります。
  • 読解力を上げる方法が分かる
    上のテスト結果をもとに処方が書かれています
  • 学校や塾の先生向けに授業の進め方が書かれている(第8章)
    読解力を上げるための実践的な方法が具体的に書かれています
  • ご家庭向けにお子様への接し方が書かれている(第9章)
    幼少期、小学校低学年・・・中学生、など学齢別に子供への接し方や教育方針が書かれています

最後に、著者である新井先生の「ここまでやるのか」というほどの熱意を感じました。日本人に読解力が無い。その事実が分かったとして、普通の人は「ヤバイ」で終わってしまいます。この先生はその課題を克服すべく、ここまで仕組みを用意して活動されています。本当にスゴイと思いました。

 


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小説をたくさん読んでます。でも国語が得意になりません。

寝っ転がって読書する少年のイラスト

こんにちは、塾長です。

昨日は残業していたら、なんと夜23時過ぎに来客がありました。音大に進学した卒業生です。
大学の帰りにピアノのレッスンを受け、終電と最終バスで戻って来たところだそうです。いつもこんな感じで夜までレッスンだそうです。大学生活はとても充実しているようですね。20分ほど近況を話してくれました。
学業でも優秀な生徒だったので講師をお願いしたかったのですが、まだまだ忙しそうでした。「はい、先生、こんな時間までお疲れさまです。」と言って、お菓子をちょこんと置いて帰っていきました。

ありがとう!

さて、今日は国語の読解力についてです。

本をたくさん読んだら読解力が上がりますか?

そんな素朴な疑問にお答えします。もちろん読む本によります。そして残念ですが「ライトノベル」を読んでも国語力は上がりません。

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なぜプログラミング教育で頭が良くなるのか

マイクラミング_授業中

プログラミングで論理的思考力、問題解決力が鍛えられると言われます。
どういうことかイメージするために、ちょっと次の問題を考えてみてください。

「ボタンが押された」を使って「ボタンが放された」を作ってください。

こんなことばかり考えるのがプログラミングです。
そしてこれが問題解決力につながる理由について考えます。

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