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推薦入試

受験生の夏休み 勉強時間はどれくらい?

勉強している学生のイラスト

塾長です。

ブログは久しぶり。ちょっとプログラミング教育のシステム開発に没頭しておりました。

そんなこんなで、もう来週から夏休みです。あっという間ですね。

ここで、よくある質問です。

受験生は、どれくらい勉強するものなのでしょうか?

これに対する答えは明確です。

ということで、今回は塾長の中での「常識」を書いておきます。
ぜひ、参考にしてくださいませ。
ちなみに、自分の中にある「常識」は、自分の周りの人たちによって決まります。

「頑張った」の意味が、人によって全く違う!

そういうことを、よく知っておいた方が良いでしょう。

1日あたり何時間まで勉強できるのか。
どこまでやったら「頑張った」と言えるのか。

その基準を示します。

全集中で「1日10時間」を早くできるようにしよう

学校で6時限の授業を受けています。
つまり中学生や高校生は、それだけで毎日5時間の勉強量をこなしています。

受験生であれば、それに加えて自宅で毎日3時間くらいは勉強するでしょう。
もちろん塾で勉強する時間や夏期講習の時間も含みます。

部活がハードな生徒でも、これくらいやっている生徒がいます。
そう考えると、これでも少ないくらいです。

どちらにしても、夏休みは、これらがすべて無くなってしまいます。
つまり、

受験生ならば、1日8時間が当たり前!

ということになります。
それを下回るような勉強時間は、受験生らしいとは呼べません。

思ったよりも多いですか?

もしもそう思ったのであれば、それはあなたも、あなたの周りにいる人たちの意識も、それだけ低いということです。

意識を変えましょう。
環境を変えましょう。

1日10時間といっても、やってみれば、あっという間です。

午前中に4時間やりましょう。
そうすると午後はたったの6時間です。

08:00~10:00 勉強(2H)
(休憩)
10:15~12:15 勉強(4H)
(昼食&休憩)
13:00~15:00 勉強(6H)
(休憩)
15:15~17:15 勉強(8H)
(休憩&シャワー)
18:00~19:00 勉強(9H)
(夕食)
19:30~21:30 勉強(11H)
(休憩)
21:45~23:45 勉強(13H)

受験生らしい1日とは、こういう感覚です。

13時間も勉強する時間が取れる中で、どこまでできるのか?

ということですね。
毎日フルに13時間も勉強していたら、それこそ「本当に頑張った」と言えるでしょう。

塾長は大学受験の時に、11~12時間くらいでした。
医学部に行った友人は、もっとやっていました。

どちらにしても、8時間は一瞬です。

こういう話をすると、効率だのなんだの言う人がいるのですが、それは後の話です。

1日1時間しか勉強しない人に、10%の改善をしても効果は6分しかありません。
そもそも、それしか集中できない人に、6分は意味がないでしょう。

たくさん勉強するから、5%とか10%とかの改善が大きな価値を持つのです。

勉強の全体量 × 勉強の効率 = 実質的な勉強

だとすれば、まず「勉強の全体量」を増やさないことには、お話になりません。

もちろん効率うんぬんは大切ですが、効率を上げたとしても、たくさん勉強する必要はある、ということです。

200時間では変化なし。成績向上は300時間から

夏休みが約40日間。
1日10時間やるとすれば、単純に400時間ということになります。

その半分だとすれば、200時間。
1日5時間くらいです。
受験生の中では、ごくごく当たり前の勉強量です。

確かに、やった分だけ何かしらの実力は着くと思います。

しかし、みんなも同じだけ伸びているのです。
つまり、順位も偏差値も大して変わりません。
そのことを忘れてはいけません。

みんなと同じ勉強量なら、みんなと同じ結果です。
だから、テスト結果も模試の結果も変わりません。
ここが要注意です。

しかし、自分の人生の中では、

「今までで一番がんばった夏休み」

という、あいまいな感想だけが残るでしょう。
自分の中では、確かにそれは事実でしょう。
しかし、それが落とし穴なのです。

そうしたら、どうなるでしょうか?

「これまでにないくらい頑張った。だけど伸びなかった。」

そういう落胆になりやすいのです。

たとえ本人の中で頑張ったとしても、客観的に周りを見れば、大して頑張ってはいなかった。

それが本当の事実です。
夏休みの200時間という勉強量は、そのような危険性のある数字です。

自分だけが知らないとは、いかに恐ろしいことでしょう。

ですから、

めっちゃ集中して勉強している人
1日に10時間も11時間も当たり前のように勉強している人

そういう人たちが周りにいる状況を、ぜひ作ってください。
ダラダラしている人や、自己管理ができないお友達には、流されないこと。

自分の中の常識は、環境で決まってしまいます。
しかし、ある程度その環境は自分で選ぶことができます。

中途半端な努力というのが、最も体に悪いのです。

やるならば、とことんやりましょう。

やる気は関係ない!?

やる気があっても無くても、やるべきことをする。

それが成長というものです。

やる気があるから、無いから。

そんな短絡的な理由で行動を決める人なんていませんよ。

深い理由があるなら良いですよ。例えば、

「反社会勢力との関わるようなことは、やりたくない。」

とか、そういう「やる気がない」ならOKです。
つまり「やらないべき」と言い換えれるような判断ならOKだと思います。

そういう理由があるわけではなくて、なんとなく気分が前向きにならない、みないな類のものは論外だということです。
そんなもので勉強量が変わるようでは、逆に何のための勉強なのか分かりません。

勉強を通じて、ちゃんと自分をコントロールすることも学ぶべきではないでしょうか?

やる気が出たらやる?

そんな状態では、勉強に限らず、何にしたって、いつまでも手につかないですよ。

やる気を大切にする人間って、社会に出てから全く信用されません。

気を付けましょう。

競争がなくても一生懸命は大切!

今や受験から競争は無くなりつつあります。
生徒数に対して学校の定員数が多すぎるからです。

特に愛知県は人口に対して高校の数が多いです。
すでに公立高校では定員割れが毎年のように拡大しています。
人気が上昇している私立高校では、定員の7割以上を推薦で受け入れ、試験らしい試験で入学するのは3割弱です。

つまり、過半数の高校にとっては、むしろ「ぜひ入学してください」という状態です。

教育は人を育てることですから、

「入学してから、しっかり頑張ってもらう、しっかりサポートする」

という推薦の趣旨は、とても良いことでしょう。
とても理にかなっています。

ただし、競争がないから頑張らなくても良い、ということにはなりません。

推薦入試の面接や自己PRで、何を問われるかを考えれば、それは明らかです。

高校で何をどう頑張りますか?

推薦入試で最も重点的に確認されることが、これです。

それを証明するために、

中学時代に、何をどう頑張ったか?

をアピールするわけです。
このような場面は、社会人になってからも、全く同じように、何度も経験します。

頑張れる人と頑張れない人の格差

似たような記事を、何年か前にアメブロの方にも書いた気がします。
(このサイトを立ち上げる前はアメブロを使っていました。)

スマホやインターネットの普及や行政サポートなどが拡大してきました。
高校くらいまでの教育に限れば、だんだん貧富の差が教育の差では無くなりつつあります。
もちろん、まだまだ格差はありますが、時間とともに縮退していくでしょう。

つまり、これからは

同じ環境が与えられたときに、どれくらい頑張れるか?

で格差が起こると言われています。

「モチベーション格差」

と呼ばれているそうです。

真実よりも信じたいものを信じてしまう落とし穴

フォロワーを増やしたいユーチューバーや活動家の中には、

「頑張らなくてよい」

という逆説を訴える人がいます。

わざと常識とは逆のことを言うのです。
そうやって目立とうとする方法があるのです。

耳障りの良い言葉や、意外な言葉を使って目立つことができれば、それだけ早くフォロワーを増やしたり、「いいね」を稼ぐことができます。

もちろん、そのような逆説が成り立つのは、極めて限られた状況だけです。

確かにウソではない。
けれども、
多くの人には当てはまらない。

それがカラクリです。
もちろん、そのような主張は、すぐに別の人から論破されてしまうでしょう。
だから、論破されないように、これまた巧妙に話ができています。

よくよく話を聞けば

「別のことでは頑張らなければいけないよ。」
「ちゃんと最後まで見て(読んで)ください。ウソは言っていません。」

とも言って(書いて)いるものです。

「なんだ、結局、何かしらは頑張らなければいけないんじゃん!」

ということです。
世の中、そんなにうまい話はありません。

宝くじで億万長者になれる確率はゼロに等しいです。
しかし「いつかは当たる」と思わせれば、宝くじの商売は成り立ちます。

それと同じで、ウソではないが、たいていは自分には当てはまらない。
そういう物事に落とし穴があります。
ダマされないようにしましょう。

目立つ言葉だけに踊らされないようにしましょう。
目立たない言葉で言われている「本当のこと」の方が大切です。
それを見失ってしまいます。

ちゃんとすべての言い分に目を通しましょう。
安易に耳障りの良い言葉や陰謀論などに惑わされないようにしましょう。

(余談)今後の入試はどうなっていく?

誰も口には出しませんが、今後の入学試験は、次のような「フィルター」になっていくと思います。

迷惑行為や問題行動を起こしそうな生徒、モンスターペアレント、クレーマー、暴力団関係者などを排除する。

そういうフィルターの意味合いに収束していくと思われます。
すでに私立の小学校や中学校の入試では、親の仕事を調べたり、両親参加の3者面談を行ったりしています。

大学の入学式に、わざわざ親が同伴するような時代です。
そのような意味合いは、ますます強まっていくでしょう。

社会人の入社試験でも、優秀な人材を見つけるよりも、問題のありそうな人を落とす方に、より多くの注意を払うようになってきました。

国家権力や行政指導でしか対処できないことは、学校や民間としては排除するしかないのです。

高等教育は義務教育ではありません。
高校や大学には、人を「更生」させる役割なんて、あるはずがないですよね。

どちらにしても、問題を起こせば退学です。

 


ヒーローズ植田一本松校の進学実績

卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたりますが、当塾の理念に反するので生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。

国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校

私立高校

中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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〒468-0009
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TEL:052-893-9759
教室の様子(360度カメラ) http://urx.blue/HCgL

【高校入試】面接対策の必勝ポイント 良い例と悪い例

面接でこれはアウト

塾長です。

私立高校の推薦入試が迫ってきました。

推薦でも不合格は出る!

推薦とはいえ、ちゃんと学力テストと面接という試験がありますよ。

そして、舐めてかかれば容赦なく落とされますので、気を引き締めて!

推薦の定員が増えてきている代わりに「選抜」の要素も強くなりつつある傾向です。

例えば、学力テストの問題。
最近は一般入試と同じくらいの難易度や問題量で出題するところが増えてきました。
ちょっと昔までは、基礎的な問題だけだったのですが、今は難しい問題も出題されます。

このように、推薦だからと油断して甘い態度でいれば、痛い目を見ます。
ですから面接も手を抜けません。

面接とは何か?

そもそも面接とは何か。

キミは答えられますか?

もしも答えられないのに準備をしているとしたら、それは準備とは呼びません。

さて、高校の立場で考えれば、面接で聴きたいのは大きく2つです。

  • キミの志望動機
  • キミが高校で頑張れる理由

面接とは、この2つのことを高校がキミに確認する「お見合い」です。

「知りたい」のではなく「確認したい」というのがポイントです。

つまり、質問の仕方を色々と変えてみて「証拠」を集めようとします。
ですから質問のバリエーションは多いかもしれません。
しかし、それも全て上の2つの「証拠集め」なのです。

ちなみに「証拠」とは具体例や実体験といったエピソードのことです。

今すぐ志望動機を書き起こそう!

そこで、すぐにやって欲しいのが「志望動機」の確認です。

何よりもまず紙に文章で書き起こしてください!

「ちゃんと考えてますよ!」

という生徒に限って、いざ書かせてみるとボロボロだったりします。

何となくできるように思えても、意外と書けないことに気が付くでしょう。
1時間でも早く危機感を持ってもらえるように、いちはやく紙に書き起こしてください。

その上で、次の事例を参考にして欲しいと思います・・・

事例で学ぼう!どこがダメで何が良いのか考えよう!

いくつか回答例を載せますから、どこがどうダメなのか、逆に何が良いのか、考えてみてください。

例題1 初級

面接官:「どうして当校を志望したのですか?」
生徒A:「はい。体験会に参加した時に、校舎がキレイで、貴校の先輩たちがとても親切に、丁寧に説明してくれたので、感動して受験を決めました。」

好印象な受け答えですが、実は質問に対する答えになっていません。
生徒Aさんには何も加点されません(減点もありません)。

なぜでしょうか?

例題2 中級

面接官:「なぜ推薦で当校を受験しようと思ったのですか?」
生徒B:「はい。自分は勉強が苦手なので一般試験では確実に合格できるか不安でした。そこで学校の先生に相談し、親の勧めもあって、推薦の方が自分に合っていると思うようになったからです。」

ちょっと質問が意地悪なので中級にしました。本当のことを答えているので、誠実な印象です。
しかし、これも生徒Bには加点がありません。減点もされないとは思いますが、もしも普通科であれば減点されるリスクが僅かにあります。

なぜでしょうか?

例題3 中級

面接官:「本校を志望した理由を教えてください。」
生徒C:「あ、は、はい。ぼ、ぼぼ僕は、じ、柔道部を頑張ってきました。き、き貴校の柔道部も、つ、強い、、、あ、県大会で、いつも優勝しているのを、いつも見ていまして、、、えっと、、、ふぅ、、、えっと、、、」
面接官:「ゆっくりでいいですよ。」
生徒C:「はい、ありがとうございます、、、そ、それで最初から志望していたのですが、た、担任の先生から勉強をもっと頑張らないといけないと、言われましたので、えっと、それで、一生懸命に勉強して、なんとか学校の先生から推薦が、もらえるようになって、それで受験できるように、なりました。よ、よろしくお願いします。えっと、、、い、以上です。」

とても緊張してしまったのか、どもったり止まったりしてしまいました。面接官からフォローされて後半は少し流ちょうになりました。
こんなボロボロな受け答えでしたが、ちゃんと生徒Cには加点されました。そして減点はありません。

なぜでしょうか?

何を質問されても、その真意は同じです

上の3題について、どうでしたか?
ちょっと簡単すぎましたかね?

それでは、解説です。

ポイント

もう1度書きますが、面接官が確認したいことは次の2つです。

  • キミの志望動機
  • キミが高校で頑張れる理由

つまり、この2つの情報が回答に含まれていれば加点されます。

例題1の解説 何も言ってないのと同じ

生徒Aの回答には、生徒A自身が何を考えて志望したのかが、全く含まれていません。
いくら高校を褒めても、面接官からしてみれば、生徒A自身のことが何も伝わってきません。

面接官は褒められて悪い気はしませんが、点数をあげたくても、あげようがありません。

幸い減点はありませんから、合格できるか否かは定員次第です。
だれか1人を落とさなければ・・・となったら、少しリスクが出て来ます。

推薦と言っても多くは集団面接です。
質問は2つか、せいぜい3つ。

そんな中で、他の質問で挽回する必要性が出てきてしまいます。

もしも面接官が親切なら

「例えば、具体的に当校の何が良かったですか?」

などと追加の質問をくれます。
そこで挽回しましょう。

逆に追加の質問が無く、ニコニコ和んでスルーされてしまう方が不利ですよ。

例題2の解説 あるある的な失敗

これも例題1と同じです。生徒B自身の志望動機が回答に含まれていません。
回答したのは「きっかけ」でしかなく「動機」ではないからです。

それ以前に、推薦入試が勉強しなくて良いことの言い訳にされてしまったら、高校としては面目丸つぶれです。
勉強の努力が足りないし、それを気づいた後でも努力をしようとしなかった。そんなふうに受け取られてしまったら減点されるリスクさえあります。

一般受験は1点の差で合否が決まります。そういう競争が苦手な人もいます。また5教科の点数には表れない良さが人にはあります。
だから推薦入試のように、多面的に評価できる入試制度があるのです。

確かに一般入試に比べて5教科の点数は大目に見られるかもしれませんが、その代わり、入学後も頑張り続けることや、自分の適性を伸ばし続けることを期待されているのです。

それができるかどうかを質問で確認されているのです。

その期待に応えるような回答になっていませんでした。
もしも面接官が厳しくて、期待を裏切る回答だと受け取られてしまったら減点されます。

例題3の解説 アナウンサーの面接ではありません

生徒Cの回答には、「話し方」と「話した内容」の両方が気になると思います。

もしもこの生徒が「アナウンス学科」とか「接客科」などというコースの面接に挑戦しているのであれば、このような話し方をしてしまったら、まず合格できません。

しかし、少なくとも愛知県にはそのような高校は無いです。

生徒Cは、ちゃんと考えて準備して来たであろう回答を、真面目に思い出しながら最後まで答え切っています。
しかも、高校で頑張りたいこと、つまり「志望動機」を明言しています。
そして、推薦をもらえるように勉強を頑張ったというエピソードは、文武両道で「入学後も頑張れる」という「証拠」になります。

むしろ回答としては完ぺきな内容だったと言えます。

こんなに良い生徒だったら、話し方が少しくらい苦手でも、それも含めて入学してから頑張ってもらえれば良いと思えてしまいます。
話し方のことなど、とても小さな問題です。

ということで、この生徒は間違いなく合格します。

エピソードの話し方

面接のポイントについて、大枠は上に書いた通りで、とてもシンプルです。

続いてエピソード、つまり「証拠」の言い方について、少し細かいポイントです。

過去より未来に重点を置くこと

例えば、こんなことです。

面接官:「あなたの短所は何ですか?」
✖生徒:「やったらやりっぱなしな所です。例えば学校の課題は真面目にやりますが、見直しがおろそかでした。」

これはダメですよね。
短所は過去のこと。それはそれとして「未来をどうしたいのか」も答えましょう。
こんなふうにしてみてください。

面接官:「あなたの短所は何ですか?」
〇生徒:「やったらやりっぱなしな所がありました。例えば学校の課題は真面目にやりますが、見直しがおろそかでした。そこで、やることを絞って、その代わり徹底してやるように心がけています。他の問題集にいろいろ手を出さず、その代わり学校の課題の見直しを繰り返すようにしたら、テストの点数も少し上がりました。中3になってからやり始めたことなので、今後も続けていきたいと思います。」

こんな感じで、自己管理をちゃんとしていて、今後も工夫して頑張っていきます、みたいな未来志向で回答します。

そして、このうような回答を準備することも、前向きに考える練習です。
ある意味、これも勉強です。

自分で自分を褒めないこと

自分について良いことを言うのが自己PRです。しかし、ここに落とし穴があります。

みんな自分で自分を褒めちゃうんですよね。
自己PRでありがちなミスです。

面接官:「あなたの長所は何ですか?」
✖生徒:「はい、明るく活発な所です。私はいつも元気よく挨拶し、学校の行事には何でも積極的に参加してきました。」

自画自賛しても、面接官には信じてはもらえません。
だから学校の先生や友達に褒めてもらいましょう。

面接官:「あなたの長所は何ですか?」
〇生徒:「はい、明るくて元気だと部活の仲間たちから言われます。校内の練習試合でも公式の大会でも変わらずに大きな声で仲間を応援したり、声を掛けたりしました。特に仲間がプレーに失敗したときほど、笑顔を維持して次のプレーに影響が出ないように気を遣いました。」

周囲の人から自分はどのように評価されて来たのか。
それを冷静に受け止めて、あくまでも事実の範囲で語った方が良いです。

固有名詞を使いまくること

面接に限らず、やりがちなのが「抽象的に話す」「ぼんやり話す」というミスです。
変に一般化してしまい、かえって「何を言っているのか分からない」という状況です。

面接官:「中学生活で最も頑張ってきたことを教えてください。」
✖生徒:「はい。私は何でも一生懸命やるようにしてきました。必ずしも努力が実るとは限りませんが、頑張ることが大切だと思っております。」

分かりやすい失敗事例を挙げてみました。
この生徒が中学生活で何をして来たのか、全く分かりませんよね。
でも馬鹿にしてはいられませんよ。この類のミス、みんなけっこうやってます。

エピソードは具体的である方が良いのです。
一般論なんて不要です。

面接官:「中学生活で最も頑張ってきたことを教えてください。」
〇生徒:「はい。1つのことに打ち込んだという特別な活動は特に無いのですが、それでも私は何でも一生懸命やるようにして来ました。例えば今年はコロナ禍で文化祭が無くなり、代わりにクラス内で学習発表をすることになりました。私は授業で使うタブレットの使い方や注意事項について詳しく調べ、それを図や表にまとめて発表しました。例えば学校の「みんなの資料集」というサイトでは、どこにどんな資料があるのか分からなかったり、探し方に慣れていなかったりする友人が多かったからです。発表したら、そのままマニュアルとして全員に配りたいと、先生に褒めてもらいました。」

いつ、どこで、だれが、どのように、何をしたのか。

5W1H

って、よく言うでしょう。それを明確にしましょう。
それが具体的ということです。
固有名詞を使いまくれば、自然にそうなります。

話の大小は関係ありません。
人に誇れるようなエピソードである必要もないです。そういうのが1つも無くても大丈夫。ない方が普通。

ですから、自分が一生懸命やったこと、ちゃんと考えてやったことを、小さなことでも良いので、具体的に、こまかく、はっきりと答えましょう。

自分の言葉で書こう

このように、面接の準備として、まずは文章に書き出してチェックをしていってください。
そして上のような観点で問題があれば、どんどん修正していきましょう。

ただし、必ず自分で書くこと。

たまーに、保護者や家庭教師に書いてもらって、それをただ暗唱しているような人がいます。

何も準備をしていないよりは、まだ「まし」です。
ただ気がかりなのが、自分で書き直していないことです。

自分のことなのに、最後まで人任せ。
人から渡されたものを、ただ覚えるだけ。

そういう人は、必ず何でもかんでも人のせいにします。
ろくな人生を歩みません。

人として、それはやってはいけません。
周囲の大人にしてみたって、そういう過保護は良くないですよ。

そして、鋭い面接官であれば、自分の言葉か他人の言葉かなんて、すぐに見抜いてしまいます。

「対策なのだから、別にいいじゃん。」

そういう人は、まぁそういう価値観なので「論理的には、そうですね。」としか言いようがありません。

でも、高校側からしてみたら、どうでしょう。
たぶん、そういう生徒は絶対に入学して欲しくはないでしょうね。

だって、きっと本人は何も頑張れないだろうし、そういう過保護なタイプの保護者は、きっとクレーマー予備軍です。
関わりたくはないでしょう。

ですから見抜かれてしまえば、確実に落とされます。

対策で人からアドバイスを受けたり添削してもらうのは良いことですよ。
指導やアドバイスならね。
むしろ成長のチャンスなので、どんどんやってください。

でも、丸投げは絶対にダメですよ。

一般入試から面接が消えている!?

※ 例年通り公立高校入試では面接があります。混同しないようにお気を付けください。

私立高校の一般入試では、今年から面接が無くなっているケースが増えています。

もちろんコロナ禍の影響だと思います。

もう一度、よく出願要綱を確認するようにしてください。
また出願方法(受験方法)によっても異なるので気を付けますよう。

もちろん高校から中学校へ連絡がいっているでしょうから、不安ならば担任の先生にも確認してみましょう。

コロナ禍の第3波。
2回目の緊急事態宣言が出されているにもかかわらず、なかなか沈静化してくれません。

すでにメディアは「ウィズ・コロナ」(with コロナ)という言葉を使い始めています。
全部ではありませんが、今後も面接を課さない試験が広がっていくのでしょう。

 


ヒーローズ植田一本松校の進学実績

卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたりますが、当塾の理念に反するので生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。

国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校

私立高校

中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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実力を伸ばす「間違え直し」と、それを邪魔する古い大人たち

プログラムのエラーと問いかけ

塾長です。昨晩は月、土星、木星が近かったみたいですね。

さて、学習塾でもプログラミング教室でも、塾長が戦わなければならない相手がいます。
この悪魔を倒さなければ、生徒の能力が伸びていきません。なかなかの強敵です。
その相手とは、

間違え = 悪い

というマイナスイメージです。
子どもの勉強に限らず、日本の成長を止めている諸悪の根源だと塾長は思っています。
ほんと、どうにかしたい!

ダメ出しから入るのは、日本人の悪いクセです。

ラグビー日本代表も克服した

スポーツ心理学。

ラグビー日本代表チームの練習に取り入れられたことで有名ですね。
2019年のワールドカップではベスト8という歴史をつくり変えました。

メンタルコーチを務めた荒木香織さんの特番が先日やってました。

それまでは、コーチが指導に入ると、選手が

「すみません」

と答えていたそうです。
コーチは成長のチャンスだと思って声をかけるが、選手はダメ出しだと思って謝ってしまう。
この雰囲気を最初に改善しようと思ったそうです。

  • 間違えを成長の出発点とする文化
  • 間違えを失敗として叱る文化

この違いは大きいですね。
世界トップに仲間入りするためには、努力だけでは足りなかったわけです。

スポーツ心理学は、海外から日本に持ち込まれた学問です。
日本のスポーツ界にも、今やなくてはならないものです。

失敗をどうとらえるか

これはとても示唆に富む話だと塾長は思います。

学習塾でも学校でも同じ

例えば、このへんとか

例えば、このへんとか

高濱先生も、藤原先生も、どちらも学校の教育現場と民間の両方に関わってきた人たちです。

プログラミングは失敗から学べる!だからオモシロイ!!

教室には、子どもたちが目を輝かせてプログラミングに通っています。
その最大の理由は、

間違ってもディスられない勉強だから!

だと思います。
いえ、むしろ

  • たくさん間違えた方が良い!
  • どんどん失敗しなさい!

こんな勉強です。
なかなか今までは無かった教育でしょう。

しかし子供はそういう環境に飢えています。

画像処理のやり方やエクセルの使い方なども、ちょっとやって見せれば、あとは自分でやりだします。

もちろん見よう見まねですから、すぐに分からなくなったり、失敗したりします。

でも、そんな「小さなこと」は気にしない。

使いたい、実現させたい、という興味の方が強いんですよね。

そして間もなく、できるようになってしまいます。

座標も三角関数も、使い方から教えてしまう方が速いです。

新しい教育が全く理解できない大人たち

一方で、プログラミング教室へ見学に来られても、どうしても古い勉強や古い常識にこだわってしまう方がいらっしゃいます。

体験授業のとき、私は見学している保護者様に、

「間違えて試行錯誤するのが大切ですから、決して横から正解を教えたり、最短の手順を教えたりしないでください。」

ということをお願いします。
しかし、それでも中には、

「ああ、そうじゃない、ちがうでしょ。そこが2じゃなくて、隣が2でしょ!」
「隣の子はもう終わってるよ。もっと速く、がんばって!」

こんなふうに口を出してしまう方が出て来ます。
でも、ここまでは普通です。
僕もそうですが、ずっと古い教育を受けてきたのですから。

「お母さん、ダメですよ。お子様が自分で発見していきますから、それを見守っていてください。」

それで「はっ」と気づいて下さる方がほとんどです。
しかし、中には聞く耳を持たない方もいます。

お子様が試行錯誤している過程には一切目もくれず、スマホの画面とにらめっこ。
たまにお子様の様子を見たと思ったら、違うだの遅いだの、ダメ出しばかり。
そういう方に限って、

宿題は出るのですか?
テストはありますか?
隣の子より遅かったので才能が無いんですかね。
・・・

日本再興への道のりは、なかなか険しそうです。

新しい開発よりミスの修正の方が速く技術が身につく!?

塾長がプログラマーだった若かりし頃の思い出です。

当時の私に与えられた仕事といえば「バグ取り」という作業ばかりでした。
他人が作ったプログラムの不具合を、来る日も来る日も修正していくのです。

本当は、新しいソフトウェアの開発がしたかったのに・・・

ちょっと仕事が嫌になってきました。
それで上司に相談しました。

意外にも、こう言われました。

「技術力が速く身につくのは、新規の開発よりも不具合を修正する方だよ。」

これは今から振り返っても、確かにそうでした。

つまり、失敗をたくさん見て経験した方が、成長が速いのです。

成功事例よりも、失敗事例の方が勉強になるんですよね。

間違えを隠して出発点にすら立てない子供たち

私たちはテストで×を付けられると、それがダメなことだと思ってしまいますよね。
なぜなら×が着くと成績が下がるからです。

本当は×を修正する時点からが初めて「勉強」になるのです。

しかし、その「本当の勉強」をさせてはくれません。

テストの結果で成績が判断されてしまうのであれば、わざわざテストを見直しをする理由がありません。
それ以前に、テストで悪い点数を取りようものなら、

ガミガミ
イライラ

こういう大人の姿を見たら、そりゃ見直しや復習どころではありません。

どうごまかすか。
何を言い訳にするか。
誰のせいにするか。

そんなことばかり考えるお子さんになってしまいます。
塾というのをやっていると、そうなってしまったお子さんを多く見てきました。

現に、悪い点数を取ったら成績が下がってしまうのですから、仕方がありません。
しかも受験では内申点となって不条理に付きまとうのですから、仕方がありません。
そういう教育行政の仕組みでした。

仕組みがそうだったのですから、そりゃ誰だってそうなります。
そういう歪んだ価値観になるように、育てられてきました。

間違ったら成長できる!

日本でこれをちゃんと自覚できている子供たちは何割でしょうか?

私たち大人が古い価値観を断ち切れるか否か。

子どもたちの未来は、これにかかっていると思います。

未来ではなく今、すでに時代が変わっている

次のような古い教育を日本はいつまで続けるのでしょうか?

テストの結果を将来の評価まで引きずってしまう。
だからテストには後がない。

このような評価制度では、人は学ぶようにはなりません。

今はどういう時代!?

ベビーブームの時代で、なおかつコンピューターが未発達だった時代は、このような「落とす」ための評価システムで回っていたのかもしれません。
しかし、今の時代はこうです。

  • 少子化で限られた人材をちゃんと教育すべき時代
  • 定員割れで全員が進学できる時代
  • 集合知で知恵を出し合う時代
  • 速く正確な作業はコンピューターがやる時代
  • グローバル化や多様化で、社会問題が複雑化する時代
  • 答えのない問題にチャレンジしていく時代

貴重な人材を「落とす」なんてしていたら、どんどん人手不足になっちゃいます。

貴重な人材を、わざわざ人工知能と戦わせて消耗させて良いのでしょうか?

教科書の全てをやる必要がなくなる

「学校で勉強したことなんて、仕事に役立たない。」

そう言うのであれば、

なぜ教科書を丸暗記させるようなテストをするのでしょう?
なぜ全単元を漏れなく履修させる必要があるのでしょう?

例えば歴史。

ある生徒は江戸時代に詳しいけど他の時代はよく知らない。
ある生徒は幕末に詳しいけど、他の時代はよく知らない。
ある生徒は古い地名に詳しいけど、歴史の用語は苦手。

それでOKです。

「日本全体の集合知」として「日本の歴史をきちんと語ることができる社会」であればよいのです。

それではテストができないって?

いや、テストくらいできますよ。
間違ったら、そこからが勉強なのですから。
どんどんテストで間違えればよいのです。

それでは成績がつけられないって?

いや、成績なんてつけてどうするんですか。
どうせ入試なんてしなくても、必ずどこかには進学できるのですから。
むしろ「ぜひ来てください」と言われるようになりますよ。

人が学んで知恵を出すのが大切なのであって、人を落とすのが大切なのではないですから。

古い価値観でITSを間違って使ったら日本は沈没する

政府が進めている行政のITS化やSociety5.0構想。
例えばビッグデータをちゃんと活用すれば、

× 成績を付ける

という概念は無くなって、

○ 学習のログを付ける

という概念に代わるでしょう。
ただし、こうした新しい取り組みも活用を間違えれば台無しです。
その活用として正しいのはどちらでしょうか。

  •  × 過去の学習状況から成績を評価する
  •  ○ これから学ぶ/活躍するために使う

こういう考え方。
まだ難しいのでしょうか。

これができる大人を、どれくらい増やしたら日本は再興できるのでしょうか。

そろそろタイムリミットだと思うのですけれど。

進学は推薦で行け!

残念ながら、大学受験や高校受験において、一般受験の出題傾向は、しばらく古い基準のままです。

教育改革には長い時間とたくさんの労力や予算を使います。
ですから教育改革はもともと時代の急な変化には追いつけません。

現に、国際バカロレアの教育方針と比較しても日本の教育は事務処理型に偏り過ぎています。
この指摘は数十年前からありましたが一向に変わりません。

それでは、海外より高度な教育内容なのかと言えば、そうでもありません。
数学1つを例にとっても、人工知能や量子コンピューターに必要な単元はほとんど高校では習いません。
日本人の学生は経済観念に疎く、起業する発想もなく、政治にも関心が薄いです。

学問的にも社会的にも日本の教育が先進的であるとは言えないでしょう。

というわけで、時代に合った教育で突き進むなら、どうしても高校入試や大学入試が邪魔になります。
そこで、一般入試の評価基準や出題傾向に左右されにくい方法で進学するのが良いということになります。

そう、推薦入試です。

いちおう文部科学省は、推薦入試が学力低下にならないよう、大学側には厳格な審査を要求しています。
しかし「学力とは何か?」という定義は指定しておらず、また、それは時代によって激しく変化してきています。

国が定義できる学力は「読解力」だけ

逆に文部科学省にたいして「今年の学力の定義を送ってください!」と大学側から詰め寄られたら、文部科学省自身が困ってしまうでしょう。
実のところ文部科学省が定義できる学力は「読解力」だけです。

それ以外の専門分野は時代と供にニーズが変わり、それは民間が決めることだからです。

そのため読解力と小論文を書く力を鍛えればよいわけです。
しかも小論文を書くためには何かしらの分野において深い知識が必要です。

ですから読解力と小論文さえ厳格に審査しておけば、大学側も文部科学省から文句を言われません。
代わりに専門性について問えばよいのですから、大学に合う分野の学生を早くから発掘できて一石二鳥です。

集合知の時代なのですから、無理して全教科で偏差値が高い学生を入れるより、専門性があって論文を書ける人材を入れた方が良いに決まっています。

学生としても、全教科の偏差値を上げる、という呪縛から解放されます。
そうやって節約した時間と体力を、自分の極めたい分野にどんどん回して、競争力のある「何か」を手に入れてしまった方が良いでしょう。

これは部活動でも同じです。

たとえば大学進学では、部活で推薦が効くのは全国レベルだけです。
高校進学ならもう少し緩いですが、それでも県選抜メンバーくらいの実力が必要でしょう。

もしも部活で忙しいなら、自分がそのレベルに到達できるかどうかを冷静に判断して欲しいと思います。
そして、不可能であることが明らかなのであれば、すぐに戦う土俵を変えるべきです。

進路選択も試行錯誤してよい時代です。努力の方向性を間違えたら修正すればよいだけ。
初志貫徹が美徳だったのは過去の話です。

「間違えてもOK」が評価される!?

そして推薦入試の面接でも「間違えを前向きに対処できたか」が評価されます。

面接官は、受験者の欠点や失敗談を質問してきます。
悪いことばかり聞いてくるので、意地悪な質問だと思うかもしれませんね。

しかし、そうではありません。

答えのない問題にチャレンジしていく、そういう高等教育や研究をしているのが大学です。

ですから間違えたり失敗したりするのは当たりまえ。
間違えたり、失敗した後で、それをどうして来たか、なのです。

間違えを前向きにとらえ、分析し、次に活かしてきたのか。
試行錯誤の中から最適解を見つけるような経験をしてきたのかどうか。

ノーミスで研究成果が出て論文を書けた。
そんなラッキーな研究者はいません。
試行錯誤の上に研究があります。

面接官は、そういう事ができる学生なのかどうかを知りたいんです。

まとめ

「何でこんな勉強しなきゃいけなんだ!」
「部活が忙しくて勉強できない!」

本心からそう思うなら、努力する方向性を変えましょう。

ただし何をするにしても努力は必要です。

 


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【大学受験】推薦入試 指導事例で見る志望理由書の書き方

志望理由書の書き方(サムネイル)

塾長です。

大学受験生のうち、指定校推薦の内定が決まり始めました。AO入試の出願も大詰めです。
昨日はさっそく

中央大学の指定校推薦とれたよ~!
志望理由書、また持ってくるので見てください!!

と嬉しい報告をしてくれた生徒がいました。

そこで志望理由書の書き方について解説動画をつくりました 。
書いてはダメな例や、良い例文なども載せました。
12分ちょっとにまとめたので、ぜひご覧ください!

【大学受験】推薦入試 指導事例で見る志望理由書の書き方(YouTube)

0:00:15 大学からの「3つのニーズ」に応えるべき
0:03:12 指導事例: 志望校の設定(架空)
0:04:48 指導前の志望理由書(架空)
0:08:28 指導後の志望理由書(架空)
0:11:41 (まとめ)3つのポイント

参考資料

動画の中で登場する大学名や学部名、教授名はすべて架空です。
ネタ元は敬愛する「虚構新聞」さんの以下の記事です(笑)

人工知能、抽象絵画の出力にも成功 千葉電波大虚構新聞
https://kyoko-np.net/2017071001.html

なお動画中のアドミッションポリシーは虚構新聞さんとは関係なく、塾長が勝手に作文した架空のものです。

 


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本当に「偏差値の高い高校・大学」へ進学する方が正解か?

塾長です。

今回は学習塾の先生っぽくないことを書きます。時には自由な発想も大事です。

さて、

中学生のみなさん、高校へ進学したいですか?
高校生のみなさん、大学に進学したいですか?

それならば聞きましょう。

「何のために」「なぜ」

進学したいですか?

これ、AO入試や推薦入試の面接で、必ず聞かれます。
しかも、しつこいくらいに、めっちゃめちゃ突っ込まれます。

これからの時代、この理由がとても大切なんです。
今まではテンプレ回答でよかったのですが、どうやら今後は本気みたいです。

そうなってきた背景とは!?

いま世の中で起こっていること。
順に見ていきましょう。

まずは手始めに、Googleの話題から・・・

就活で大卒が無意味になる!? Googleのキャリア認定

College(カレッジ)と呼ばれる、教養を深めるタイプの大学は、これから無くなっていくのかもしれません。
アメリカでは、こんな記事が世間を驚かせています。

Google Has a Plan to Disrupt the College Degree (AUG 19, 2020 by INC.)

この記事によれば、
グーグル社は、就職に役立つ基本スキルを教える専門コースを開設するそうです。
カリキュラムを終えればGoogleが「キャリア証明書」を発行してくれます。

1つのコースは月額約5千円(49ドル)、6か月で卒業できるようです。
つまり5千円×6か月=3万円で1つのキャリア認定が得られます。
さらに奨学金制度もあるそうです。

もちろんGoogleは自社の採用でこの認定書を活用します。
なんと「大卒と同じ価値」で扱うそうです。

さらに、ウォルマート、ベストバイ、インテル、バンクオブアメリカ、Huluといった名だたる大企業が、その制度に参画していくようです。

「大学の学位は多くのアメリカ人にとって手の届かないものであり、経済的安全を確保するために大学の卒業証書を必要とすべきではありません」
「私たちは、アメリカが回復し、再建するのを助けるために、強化された職業プログラムからオンライン教育まで、新しくてアクセス可能な職業訓練ソリューションを必要としています。」
「私たち自身の採用では、これらの新しいキャリア証明書を、関連する職種の4年の学位に相当するものとして扱います。」
(上記記事をGoogle翻訳にて日本語化し、一部を引用)

少なくともアメリカでは今まさに

「大卒が就職に有利」

という従来の価値観が消えつつあるようです。
4年制大学に行く意味を、あらためて考え直す必要があります。

就職が有利になる

もしもそれが進学の理由なら、もはや4年制大学に行くのは得策ではありません。
上のようなスキル認定を受けてしまった方が、安いし速いし有利です。

さて、ここから先は日本の話題に移ります。
さらに破壊的というか根本的な投げかけがあります。

義務教育は小学校までで十分!? 日本のキャリア教育を考える

つい最近、おもしろい動画を見つけました。
N高校政治部の特別授業がYouTubeで公開されていたのです(2020/9/9)

三浦瑠璃先生が顧問で、現職の麻生太郎副総理に色々な質問をしてしまう企画です。

とりあえず見てください。
自分の頭で考えて、自分に置き換えて見て欲しいと思います。

【N高政治部】麻生太郎副総理 特別授業(高校生のための主権者教育)

この動画の注意事項

なお、動画の冒頭にあるように、この動画は特定の立場に立つものではないし、特定の思想を伝えるものでもありません。この動画の趣旨としては、

変化を自分の目でとらえて、自分自身で考えることが大切

ということですので、そのつもりでご覧いただけたらと思います。
動画を見た感想や意見は、見た人がそれぞれに感じて自由に考えて頂ければ結構です。

25:12~34:38 「教育における同調圧力」について

  • 明治維新以降は、みんなで同じことを頑張る教育が大切だった
  • 男性社会だったので、国が教育を義務にしないと女性に同じ教育が与えられなかった
  • しかし今は、色々な人が出て来て、色々な表現ができるようになった
  • 日本は義務教育のレベルは高い一方で、大学は留学の方に魅力がある
  • きちんとした教育は小学校までで十分、例えば因数分解が義務として全員に必要とは思えない
  • 高校でさえ進学率が90%を超える今ならば、中学の進学から自由にしてもかまわない
  • その方が自由な発想で、自分に合った才能を伸ばせる

55:58~59:56 「コロナ騒動で就職が厳しい」状況などについて

  • コロナの騒ぎで世の中は色々変わるだろうが、それで全てがダメになるのではない
  • 新しいタイプの仕事が出てくる、今まで考えられなかった職業が出てくる
  • そのような時代を若い人はむしろ面白いと思って生きて欲しい
  • もちろん宮大工など古い職業も残るし、それがハッキリしてるなら義務教育が邪魔なほど
  • 1つの会社で退職までいくのも1つだが、若いんだから色々やった方が良い
  • マンガやオタク文化はサブカルチャーと言われているが、今やメインカルチャー
  • これから何が期待の職業になるか分からない
  • 置かれた時代は選べないが、生き方は自分で選べる

自由な発想をして良い

この動画でもう1つ面白いのは、発想の柔軟さや大胆さは、年齢に関係ないということですね。
80歳の副総理が

「中学まで義務教育である必要がないんじゃないか」

などとコメントするのは、既存の常識にとらわれない柔軟さと大胆さを感じます。
「え、そんなこと言っちゃうんだ?」的な面白さというか、新鮮さがあります。

もちろん、本当に義務教育が小学校までで十分なのか否かは、皆さんそれぞれの考えに委ねたいと思います。

要は、それくらい自由に考えて良いということです。

自分のキャリアも、自分の気持ちに正直に、自由に挑戦して積み重ねていって欲しいと思います。

そしてもう1つ。

むしろ若い議員の方が、若い人の意見をちゃんと聴いてない(46:25~49:18)。

これも確かにそうですね。

年齢に関する思い込みを外すことも、自由な発想のためには大切です。
同じように、性別や人種についてもそう。
とても示唆に富むコメントです。

自分のキャリアについて、ぜひ自由な発想で考えて欲しいと思います。

もっと評価されるべき「高卒で就職」

もう1つ紹介します。
高校生からのキャリアを積極的に支援する活動です。

アスバシの活動

一般社団法人アスバシ (明日の社会にかける橋)

18歳の選択の質を上げ、若者のチカラで変わる企業と社会

ぜひ上のホームページで活動内容をご覧いただきたいのですが、

  • 高校生インターンシップ
  • 高卒採用のマッチングサポート
  • 企業の枠を超えた4年間のOFF-JT教育
  • 東海若手起業塾
  • 社会イノベーターフォーラム

などなど、色々な活動をされています(2020/9/15確認)

高校生と企業、高校生と社会をどんどん繋げていく活動です。

高校生にとっては、社会のこと、仕事のことが早くからよくわかり、視野もキャリアも広がります。
企業にとっては意識の高い高校生と早い段階から接点が持てますし、地域へ会社を知ってもらうことにもつながるでしょう。

日本でも多様なキャリアの在り方が求められ、すでに色々な取り組みが始まっています。

今どきの学習塾に求められる「進路指導」とは

ここまで、破壊的な話題を紹介してきました。

義務教育とは?
高校受験とは?
大学受験とは?

みんなと同じようにやってきた常識に「なぜ?」が突きつけられています。
既存の教育の仕組みや常識が、これから破壊されていくのでしょうか。
だとすれば学習塾も、今の姿のままでは不要になっていくのかもしれません。

他にも多くのネタがありますが、これ以上の例を挙げてしまうと

「塾長はクビになるの?」

と心配されてしまうので、ここらへんで止めておきます。
(いちおう塾長は社長なのでクビにはならないです、ご心配なく)
その代わりに、そろそろ

「これから塾はどうするのか?」

について書こうと思います。

「学習塾も変化に対応していくぜ!」

っていうお話です。

これまで学習塾と言えば、テスト対策や受験対策というイメージです。
多かれ少なかれ、それは今後も変わらないでしょう。

しかし、明らかに変わってきたのが進路相談の「中身」です。

もはや偏差値で高校や大学のブランドを説く人など、いなくなってきました。
これ、なかなか信じない人も多いのではないでしょうか。
でも事実です。

高校受験の現在

高校のブランド力は「キャリアの提案力」になりつつあります。

多くの中学生が「人生初の受験」を経て入学するのが高校です。
進学ということ自体が、まだよく理解できないし、できたとしても限界があります。
そのため、

  • どんな高校生活が送れるか?
  • どんな将来性が開けるか?

これを提案できている高校が強いです。
そうなると公立高校よりも私立高校の方がアピールが上手で、体制の構築も速いです。
それで必然的に、次のような傾向になってきました。

  • 偏差値だけで高校の高低を単純に語る人が、とても少なくなってきた
  • 私立高校の特長や強みが目立つようになってきた
  • 学校の先生から私立推薦を勧められるケースが増えてきた
  • 「どうしても公立高校」という人が減ってきた(定員割れが拡大)

保護者様から塾に対するご要望もマイルドになりました。

  • しっかりとした基礎学力を身に着けて欲しい
  • 本人が行きたいと思う高校に行かせてやりたい
  • 子供の得手不得手をちゃんと分かって欲しい

「偏差値上げて」「点数上げて」の一辺倒ではなくなってきたということです。
これは明らかに、昔ほど受験競争がシビアではなくなったためでしょう。

私立高校のパンフレットを見れば「進学したくなる理由」が書かれています。
生徒たちが漠然と抱えている不安や疑問。

  • 何のために進学するの?
  • 高校へ行って何するの?
  • 何の役に立つの?

こうした中学生の疑問に、ちゃんと答えられている高校が人気です。
こうした状況を踏まえれば、進路指導では次のことが大切です。

  • 何の勉強がどんな仕事にどう役立つかを説明できること
  • 特に普通科への進学は、できるだけ高卒後の進路希望まで確認しておくこと
  • キャリア意識の高い生徒がいれば、その意思をしっかり汲み取ること

要するに、高校進学の指導で大切になって来たのが、

「早い段階でのキャリア意識」

なのです。かつての受験競争では、

  • 模試の結果で偏差値が高かったから○○高校
  • とにかくよい大学へ行くためには良い高校へ

という漠然とした理由で勉強し、進学していく人が多かったです。
しかし、今後はいなくなっていくことでしょう。

「○○高校に〇人合格!」

みたいな学習塾の合格実績は、次第に価値がなくなっていくのかも知れません。
すると高校受験において、学習塾の役割で大切になることが見えてきます。

世の中を良く知っていて、勉強する理由や仕事やキャリアの実態について、ちゃんと語れること

このような講師や塾長が求められるようになってきました。

大学受験の現在

大学のブランド力は「高い専門性と社会貢献」です。
研究成果を通じて社会に貢献する、それができるレベルの人材を社会に排出する、というのが大学です。
そのため大学は、

  • 自分からテーマを見つけて探求していける人
  • 社会貢献を通じて大学の名誉を上げてくれそうな人

という人材を、できるだけ

「一本釣り」

で獲得しようと模索しています。

アドミッションポリシーで欲しい人材像を宣言しています。
小論文を書かせたり面接をしたりして、その素養を見抜こうとします。
それで次のような入試の傾向になってきました。

  • AO入試や公募推薦の活用が目立ってきた(推薦受験の定員枠の拡大)
  • 私立大学は一般入試の合格水準が上がった(一般受験の定員枠の縮小)
  • 資格や実学を求める人が多くなってきた(資格系の学科が増加)
  • 文理を問わず、グラフや図表を読み解く力、論理的な文章を構築できる力、仮説を立てて問題の解決策を論じられる力、などが問われるようになってきた
  • (オマケ)地元志向が強まってきた(愛知県の地元残留率は全国1位)

お父さんやお母さんが経験してきた大学受験と比べてみてください。
すっかり様変わりしていますよね?
世の中が大卒者に求める能力が、もはや完全に変わってしまったからです。

大卒者に求められるのは、専門知識そのものではありません。
専門性を活かした問題解決力です。

身の回りや世の中に転がっている、大小さまざまな問題。
それらを自ら見つけて解決していく力です。

本当は今までもそうだったのですが、コンピューターやAIの台頭で専門知識の価格が下がってしまったため、ようやく明確になって来たとも言えます。

そもそも仕事とは何であれ、何かしらの社会貢献なわけですから、当たり前と言えば当たり前です。
しかし大卒者には、それが研究レベルで求められるわけです。

つまり、大学に行く価値というのは、

他の人や人工知能には真似できない問題解決力が身につく

ということです。
そのようなモチベーションで推薦の願書や志望理由書を書く必要があるわけです。
だとすれば、大学受験において、学習塾の役割で大切になることが見えてきます。

大学の研究内容まで調べて理解し、大学で取り組みたい研究テーマや大学卒業後の展望などについて、ちゃんと指導できること。

このような講師や塾長が求められるようになってきました。

いやー、正に塾長の出番って感じです!
こういうの得意です!

ぶっちゃけた話し、問題解決をやったことが無い人に、志望理由書や小論文の指導をお願いしても、あまり意味がないでしょう。

例えば、卒業論文や修士論文がヘッポコだった人に指導してもらっても、ちょっと厳しいかもしれません。
学習塾の先生なら、起業した人や、社内の業務改善に取り組んだことがある中堅以上の社員でなければ難しいでしょう。
学校の先生であれば、教育改革を推進したり、主体的に業務改善に取り組んだたりしたような経験を持つ、中堅以上の先生に指導してもらうのが良いと思います。

どのような立場であれ、これからの進路指導には、指導する側にもそれなりのキャリアが必要になってくると思います。

「どこへ行くか」ではなく「何をしたか」

昨今のような変化の激しいときこそ「あたり前」のことが大切になってきます。
進学であれば、

  • 「どこの高校に行ったか」 < 「高校で何をしたか」
  • 「どこの大学に行ったか」 < 「大学で何をしたか」

という至極当然のことを、それこそ真剣に考える時代になってきたわけです。

例えば、コロナ禍で大学のキャンパスに行けないとなれば、なおさら大学に行く意味が問われるというものです。
留学ともなれば、なおさらのことです。
こんな動画は、いかにもそれらしい話題です。

脳科学者の茂木健一郎さんです。

塾長は10年ほど前にお会いしたことがありましたが、とにかく熱い方でした。
本の裏表紙にサインをいただきましたが、そこに添えて頂いたメッセージが

「誠司よ、噴火しろ!ドカーン」

ですからね!
ドカーンと噴火して奮起し、それから間もなくヒーローズを始めてしまったわけですけれども・・・。

そういうわけでして、

就職に有利だから

これはもう、大学へ行く理由にはなりません。
そもそも、問題解決力が問われている時代です。

大学に行く理由が、そんな大雑把でフワフワしている時点で、おかしいと思われます。

何も考えずに進学した

つまり下手をすれば、

論理的に考えて行動できない

と見なされてしまいますよね。
これまでの方が異常だったのだと思います。

高校進学にしろ、大学進学にしろ、そして専門学校への進学にしろ、どこに進路を設定しても、必ず

行ってから何をするか?

を考えることが重要です。

Society 5.0にむけた進路指導

塾長だけが言っていても信ぴょう性が低いので、今度は学習塾のブログを1つご紹介。

個別学習のセルモ 日進西小学校前教室 西尾先生のブログです。

Society 5.0にむけた進路指導

ほらね、僕だけではないでしょ。
西尾先生みたいな立派な先生だって、同じように考えていらっしゃいます。

  • 来るSociety5.0の時代、これまでの学歴モデルが崩壊する
  • 普通科にとらわれず商業科や工業化などの専門学科も検討してみよう
  • 進路指導では、大人は、幅広い選択肢を提示し、子どもは、その中から進路を「自ら選ぶ」のが理想

西尾先生は、

愛知総合工科高校(旧東山工業高校)→日立に就職→東大留学→マイクロソフトに転職→セルモ開校

という異色の経歴をお持ちです。
正に時代の先を行くキャリアで、西尾先生のプロフィールはモデルケースの1つと言えます。

説得力あり過ぎです!

あとがき

ところで余談ですが、上のN高校の動画を見ると、

  • 政治家は現状を変えるのが仕事(役割)
  • 官僚は現状を守るのが仕事(役割)

であることが、あらためて分かりますね。
そう考えると、双方が議論を戦わせるのは世の常であり、どちらが良い悪い、というものではないです。

ただ、任期と選挙がある政治家の方に権力が置かれるのが民主主義というワケですね。
逆に、選挙のない官僚が権力を持ってしまえば、これは独裁主義になるわけで、そうなれば市民の声が届く仕組みがなくなってしまいます。

もちろん日本は民主主義国家ですが、それでも官僚の反対で教育改革が大胆にできない国のようです。
国の仕組みがコロコロ変われば混乱しますから、このへんはバランスなのでしょう。

現政権に関しては、色々な意見や反対・賛成もあるでしょう。
塾長は立場上、生徒の前ではどちらとも言えません。
生徒がそれぞれに考えてくれればよいと思います。

ただ少なくとも、第一線で頑張ってきた人のお話というのは、色々な角度で見るたびに、色々な学びがあると思います。

 


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AO入試の誤解あれこれ。いやいや、簡単じゃないぞ!(2)

志望理由書を添削している先生のイラスト

塾長です。

AO入試(総合型選抜)について続きです。
なお前半は「AO入試の誤解あれこれ。いやいや、簡単じゃないぞ!(1)」をご覧ください。
今回はもっと具体的に、対策や志望理由書の書き方について解説します。

対策はいつから?

AO入試の準備は、高2の冬から考え始めるのが良いでしょう。

あらかじめ大学のオープンキャンパスに参加しておくことが重要だからです。
すべてではありませんが、

  • 面接でオープンキャンパスに参加した感想を聞かれた
  • 出願時にオープンキャンパスで出された課題のレポートを提出

などのように、AO入試はオープンキャンパスと連動していることが多いからです。

大学のオープンキャンパスは、早いところでは3月から実施されます。
高2の12月頃から志望校を考え始めれば、高3春のオープンキャンパスに間に合います。

それに、できるだけ多くの大学のオープンキャンパスに参加しておく方が、志望校を決めやすいでしょう。

AO入試の出願は高3の9月から始まります。

遅くとも、夏のオープンキャンパスには参加できるよう、早めに準備を始めましょう。
秋のオープンキャンパスでは、ギリギリ過ぎるか、あるいは間に合いません。

志望校の決め方

次のステップで考えるのがベストです。

  1. 志望する「学部や学科」の仮説を立てる
  2. AO入試を実施している大学をピックアップする
  3. オープンキャンパスに参加する
  4. 「研究したいこと」の仮説を立てる
  5. 「大学の卒業後になりたい自分」の仮説を立てる

実際には、志望校というよりは、志望する学部や学科を決める方が先です。
それがステップ1です。

しかし、最近は「学部や学科を決める」からして、すでに「ハードルが高い」と感じる高校生が多いのです。
重く考えすぎたり、学部や学科の将来性を打算的に考えたり、あるいは、単に何も考えていなかったりするからです。

そこで、コツを教えます。

「仮説」として考えよう

この発想です。

そもそも、まだ人生が始まったばかりの若い高校生が、将来のことなんて解るワケがありません。
ですから真面目に重く考えてしまうと、かえって決められなくなります。

そういう時は、気持ちを楽にして、大雑把に、適当にやってしまうのです。

  • 本当にプロになれるかどうかは考えない
  • 幼稚園や小学校の時に思っていたことを採用してみる
  • 人と比べない
  • 特別なエピソードは不要
  • 一生懸命という自覚が無くてもよい
  • 後で変わってもよいから「今はそう思う」で考える
  • 自分のコンプレックスが逆に研究テーマかもしれない
  • 大したことない自分の趣味を「大真面目に」語ってみる
  • キラキラした夢でなくてもよい

こんな風に、発想の邪魔になっている先入観や安全志向を、どんどん取っ払ってしまいましょう。
そして、あくまでも「仮説」として自分の方向性を決めていけばよいのです。

「特に夢がありません。」

そういう高校生の方が普通です。
むしろ多数派です。

教室でも、それで悩む生徒には、上のように発想の壁を取っ払うようなお話をします。

みなさん「自分の良さ」を忘れすぎですよ。

この際、思い出してもらいましょう。

志望理由書を書く前に

ここからが今回の本命です。

自己流では失敗する!?

まず自己流では失敗します。うまくいきません。

なぜかというと、大学側が考えていることを日常生活で触れることが無いからです。
これまで大学と無縁な生活をしてきた人が、自己流で大学の考えに沿った文章を書ける可能性は0に近いです。

ということで、ちゃんと推薦入試やAO入試の指導ができる人に添削をお願いしましょう。

まず、高校の進路指導部の先生や、進路指導経験の豊富な国語の先生に、ぜひ相談してみてください。
もちろん塾の先生でもOKです。
ただし、塾の先生に指導を受けたとしても、必ず高校の先生にも相談してください。

志望理由書の書き方を指導できる先生のスキルは、だいたい次のようなものです。

指導者に必要なスキルとは

  • 大学側のニーズを的確に調べられること
  • 論説文を書く能力があること
  • 生徒の良さを見抜けること
  • 自分の価値観や理想を生徒に押し付けないこと

こんな感じでしょうか。
このようなスキルを持つ先生に相談しましょう。

学校の先生と塾の先生の役割分担

それから、塾の先生と高校の先生の両方から助言を受ける場合、次のような役割分担を期待するとよいでしょう。
万が一、双方からの指摘が反発した時に、参考にしてください。

  • 高校の先生: フォーマットや段落構成、論理展開などといった形式面を見てもらう
  • 塾の先生 : 志望理由に「何」を書くかといったコンテンツ面を見てもらう

これは、あくまでも大まかな傾向です。
どちらが良いというのではなく、双方の立場や社会的な役割を理解して「両方の知恵」を上手に取り込むことが大切です。
合格したいなら、両方を味方につけましょう。

学校の先生は公平な立場

立場上、学校の先生は「何を書くか」については「本人に任せる」のが原則です。
あくまでも生徒自身が考えた文章を「整える」ような指導がメインとなります。

「これは志望理由になってないよ」

という指摘は出すことができます。
しかし、具体的に何を書いたら志望理由書になるかまでは、助言したくてもできません。
なぜなら、立場上、学校の先生が助言したことを、そのまま書かれてしまったらマズイからです。

「例えばねぇ・・・」

と先生が言ったことを、そのまま書き写されてしまったら大変です。
学校の先生としては、それをされるのが一番困ります。
それでは試験の公平性や他の生徒指導との公平性など、色々なことに矛盾します。

学校の先生は国家資格を持ち、大学と高校の橋渡しをする役割も持っています。
社会的な立場、つまり試験制度や生徒指導の公平性や、それの前提となる生徒の主体性を保証する立場と言えます。

塾の先生は身内の立場

一方、塾の先生は、本人から「想いのかけら」を引き出して「志望」まで練り上げるコーチングを行います。
本人の中にある考えや経験が、なかなか言葉にならないので、それを原石のまま引っ張り出してきて、文章にまで仕立て上げるのです。

例えば、生徒がお父さんやお母さん、あるいは親戚のお兄さんや先輩などに相談して、進路や将来の希望を具体的に決めていくのは普通でしょう。
彼らと相談して思いついた文章や一緒に考えた文章を、願書に書いてもかまいませんし、そうするのが普通です。

このように、学校の先生に聞いた通り書くのはダメですが、生徒が身内や先輩の人たちと相談して「何を書くか」を決めていくのは普通ですよね。

塾の先生は、保護者様からそうした相談の代役を任されているので、内容まで踏み込んで助言ができます。
高校の先生から見たら、塾の先生は家庭や親せきと同じで、生徒の内部に含まれます。
つまり塾の先生は、

生徒の中の人

というワケです。
学校の先生から見たら、生徒しか見えません。
塾の先生は生徒の「中の人」なのですから。

そのため生徒は学校の場で「塾の先生が、こう書くように言った」とか言ってはいけません。
あくまでも「私はこう思って書きました。」とする必要があるわけです。
百歩譲っても「親や親せきに相談して、こう思いました。」と言いましょう。

対立はNG!

たまに学校の先生と対立してしまう塾の先生がいますが、それは勘違いだと思います。
学校の先生には、学校の先生の役割と立場があり、塾には塾のそれがある、というだけのことです。

私の場合は、そうした全体像を俯瞰したうえで、生徒には両者の知恵を取り込んでもらえるように指導しています。

大学が欲しがる人とは?

まず大前提として、最初に

「高校と大学は全く違う!」

ということを自覚して欲しいです。
これを知らないと何を説明しても志望理由書の文章に正しく反映されていきません。
超超大切です。

  • 高校: 教科書で勉強するところ
  • 大学: 研究成果を出すところ

つまり、こういうことです。

  • 高校: 一生懸命な人に来て欲しい
  • 大学: 研究できる人に来て欲しい

大学のホームページには「アドミッションポリシー」が学部ごとに書いてあります。
いろいろと難しいことや大義名分的なことが書いてあるのですが、一言で言えば、ぶっちゃけ上のようなことです。

大学の立場で考えてみてください。
研究で成果を上げてくれそうな人材を、どうやって集めますか?

  • 学力の高い人を多く入れて可能性を上げる → 一般入試
  • 研究者らしい人をピンポイントに募集する → AO入試

こんな風に想像できますよね。
このような想像力が大切です。

これは直感レベルでも理解して欲しいです。
次に、同じことを3種類の見方で説明しますので、感覚的にも身に着けて欲しいです。

過去ではなく「未来」について書こう

推薦入試で重要視されること①

  • 高校受験の推薦: 人間力 > 研究力
  • 大学受験の推薦: 人間力 < 研究力

推薦入試で重要視されること②

  • 高校受験の推薦: 過去の実績 > 未来の展望
  • 大学受験の推薦: 過去の実績 < 未来の展望

推薦入試で重要視されること③

  • 高校受験の推薦: 前向きに生懸命がんばります!
  • 大学受験の推薦: ○○の専門性で社会に貢献します!

こうした考え方の基本を、しっかりと頭に叩き込んでください。
志望理由書の作成に取り掛かるのはそれからです。

なぜ志望理由書に「興味を持ったきっかけ」や「高校で頑張った事」を多く盛り込んでも評価されないのかが理解できるでしょう。
800字~1000字しか書けないのに、過去の話に字数を費やすのはもったいないです。

志望理由書の書き方

さて、いよいよ「書く内容」について説明します。

まずは箇条書きでネタ出しをする

いきなり文章を書くのは効率が悪いです。
文章にする前に、まず内容(コンテンツ)を先に洗い出しましょう。

まず次のことを箇条書きで決めてください。

気楽に考えて「仮説」として決めればOKです。もちろん仮説ではなく本気ならなお良いです。

  • 志望する学部や学科を決める
  • その学部の教授や助教授について、ゼミや研究テーマを調べ、興味のある研究分野を決める
  • 研究分野に関連して「自分がやりたい研究」を決める
  • 研究で出したい成果や、その先の卒業後の「なりたい自分」を決める
  • 自分の得意や長所、過去の経験、オープンキャンパス、大学の教育体系などとの関連性を整理する

なお、順番はどこから手を付けてもかまいません。
箇条書きですから、思いついた所から埋めては修正して・・・を繰り返しましょう。

ここをサボると、ろくな文章になりません。
絶対に妥協しないで、ちゃんと具体的に決めてください。

教授の研究テーマは専門用語ばかりで難しいですよね。
でもネットで検索すれば調べられます。調べましょう。
調べるくらいのことができなければ、研究者にはなれませんぜ。

悪い例

  • ○○大学 理学部
  • オープンキャンパスで見学した○○教授のゼミに参加したい
  • ○○教授のもとで気象の研究をしたい
  • 一生懸命に勉強し、気象予報で人の役に立ちたい
  • オープンキャンパスでは施設が新しく充実していて良いと思った

自分の視点が無く、受け身であり、具体性がありません。
もっともっと考えを練り上げましょう。

良い例

  • ○○大学 理学部 地球環境学科
  • 集中豪雨の研究をされている○○教授のゼミか、積乱雲の研究をされている○○助教授のゼミ
  • 名古屋の集中豪雨の規模や発達スピードについて詳細に研究したい
  • 名古屋の集中豪雨の予報や警報をより早く細かく出せるよう貢献したい
  • オープンキャンパスでは○○教授の地球温暖化の講義が興味深く、集中豪雨の研究にも役立ちそうだと思った

このくらい具体的でなければ、何も書いてないのと同じです。

パソコンで文章を作る

ネタ出しができたら、文章にしましょう。
ただし、これから何度も何度も書き直すことになります。
手書きはやめましょう。効率が悪く、先に心が折れてしまいます。

パソコンで文章を作りましょう。
パソコンなら、段落の組み換えや文章の書き換えが楽です。
編集の履歴を残すことも簡単です。

最初は字数制限の2倍くらいで書く

最初から字数制限に合わせて書かないようにしてください。
むしろ書き過ぎで、ちょうどよいくらいです。

まずは字数を気にせず、大量に長く書いてください。
逆に字数制限を埋めるので精いっぱい、という状況なら、まだまだネタ出しが甘いです。
前の作業に戻って、箇条書きから練り直しましょう。

文章を書きなれていない人が書いた文章というのは、重複が多いものです。
また論点がぼやけていたり、バラバラで統一されていなかったりもします。

つまり余分なものだらけです。

添削して文章を構成していくと、そうした余分なものがビシバシ削られていきます。
たくさん書いたつもりでも、どんどん文字数が減っていきます。

ですから最初は、それを見越して字数制限を大幅にオーバーするくらいで書きましょう。

添削指導を受ける

文字数オーバーの志望理由書が出来上がったら、印刷して、先生に見てもらいましょう。
もちろん

「字数制限はまだ合わせていません。先に書く内容を決めたいです。」

と断ってから出さないといけません。

この添削で論点と内容をビシバシ絞っていき、そこで初めて原稿の方針が決まります。
つまり大まかな段落構成と、段落ごとに書く内容が決まります。

ここまで来て、やっと次回から字数制限を守って原稿を書けるようになります。

字数制限を守った原稿で添削を繰り返す

とはいえ、まだまだ文章を練り上げるのは大変です。
「あ、これも書かないと」と書きながら気づくことや決まることもあります。

添削を受けて、どんどん内容の論点を絞っていき、時には箇条書きのネタ出しをも修正します。

偏差値60の高校生でも10回くらいは書き直さないと、合格点を出せません。

内容は塾の先生、形式は学校の先生に見てもらいましょう。

学校の先生に見せるのは、塾の先生に何度か添削を受けた後が良いでしょう。

書く内容が決まり、字数制限も守れるようになったレベルの原稿を見せましょう。
完成度が低すぎると、先生も困ってしまいます。

何度もダメ出しを食らうと気が滅入るかもしれません。

しかし、一般入試に向けて頑張っている他の受験生の姿を見てください。
頑張る種類が違うだけです。
他のみんなも頑張ってますよ。

あとがき

AO入試について、塾長の経験から書きたいことを、書きたい順番に書いてきました。

もっと短くまとめたかったのですが、2回のブログに渡ってしまいました。
長文は私の悪いクセです。

そういえば今回のテーマは、

とんがれ!

でした。

研究テーマを具体的に決めていくと、人は誰でも「オタク」になります。
テーマを絞って、論点を絞って、マイナーな視点に興味を深めること。
他の人がやっていないようなことにこだわること。

とんがった志望理由書を書いて、ぜひ合格を勝ち取って欲しいと思います。

頑張ってね!

 


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AO入試の誤解あれこれ。いやいや、簡単じゃないぞ!(1)

志望理由書を添削している先生のイラスト

塾長です。

今回は高校生や保護者の間に蔓延する誤解について、喝を入れます。
というのはウソですけど、ただ、冗談抜きで誤解があります。
後半ではAO入試の対策についても書きます。

AO入試が楽なワケない!?

× AO入試は楽ちん

そんなワケなーい!!
AO入試は不合格者がたくさん出ますよ、選抜試験ですから。

〇 AO入試は難しい

このような正しい認識を持ち、気を引き締めて対策をして欲しいと思います。

対策しないで撃沈するパターン

あまり対策せずに自己流でやってしまうと、多くは失敗します。
例えば、こんな志望理由書を書いてしまいます。

これのどこが悪いのか、分かりますか?

私は小さい頃から○○が好きだったので、大学に入ってからも○○を勉強したいです・・・オープンキャンパスで参加した○○先生の模擬授業はとても面白かったです。キャンパスは自宅からの交通の便が良く通いやすいです。・・・一生懸命勉強し、貴学の○○という理念にあるような人の役に立つ人材に成長したいです。以上から私は貴学の○○学部への入学を志望します。

このレベルだと大学のAO入試では撃沈してしまいます。
面接試験に進む前に、書類選考の段階で落とされるか大幅に減点されています。
大学の立場で読めば、本人の良さが何も伝わってこないからです。

ちなみに、受験指導の研修を受けていない先生に見てもらうと危険です。
「起承転結」や「背景、経緯」などといった「どうでも良いこと」にこだわるよう指導されてしまいます。
上のような文章でも、これで良しとしてしまうからです。

本番直前になって、ちょちょいのチョイと書いた志望理由書は、こういうレベルです。
AO入試が楽ちんだと勘違いしているからこそ、対策が不十分になって、こうなるのです。

ちなみに愛知県の場合、このレベルだと公立高校の推薦入試でも減点されます。
私立高校なら「学校が推薦した」という事実の方が大きいので、ギリギリセーフでしょう。

添削指導で真っ赤にしたら親からクレームが来た話し

そもそも、自己推薦文や志望理由書は、かなり添削指導が必要です。

まず普通の生徒は文章が書けません。
その状態からスタートになるからです。

例えば、こんな質問をお子様や生徒たちにしてみてください。

ここ1週間以内に500字以上の文章を書いたことがありますか?

まず9割以上は

書いたことない

と答えるでしょう。
SNSで100文字以内の文を書くのがせいぜい。
ましてや、段落構成まで考えることなんてありません。

私だって大学生になるまでは文章を書くことがほとんどなかったです。

というわけで、文章を書くという経験が、そもそも無いのですから、1から訓練が必要になります。
1から教えるのですから、最初の添削は

真っ赤っか

になります。
それを普通は

「真っ赤っか」=「熱心な指導」

と受け止めてくれるのですが、中には

「そんなに否定することないじゃない!」

と悲観的に思われる人もいます。

「うちの娘が添削でショックを受けています。なんでこんなに真っ赤にするんですか!」

などとクレームを上げてこられたお母様がいたほどです。
もう、だいぶ昔の話ですが。
受験を楽ちんで済まそうとした甘い誤解と、現実とのギャップで、感情が高ぶったのでしょう。

しかし私が赤をつけずに甘い言葉で褒めたとしても、大学は褒めてくれません。

最終的に誰が見る文章なのか?

それを勘違いしてしまうと、このような過保護になります。
本番前に真っ赤にして改善しなければ、本番が真っ赤になります。

志望理由書は、きわめて論理的に文章を書く必要があります。
感情をコントロールし、自分の文章を他人のもののように客観的に分析し、改善する努力が必要です。
そこは指導する上で、ぜったいに譲れません。

指導の趣旨をお母様に何度も説明しましたが、理屈が通りませんでした。
ひとたび高ぶってしまった感情は、治まるのに時間がかかります。
しかし、それを待っている時間がありませんでした。

途中からお父様に代わっていただき、ご理解を得ることができました。
お父様が出てこなかったら、私は指導を諦めて他の塾へ行くよう薦めたかもしれません。
しかし、そのまま指導を続ける話で落ち着きました。

もちろんその子は合格したので、真っ赤に添削して良かったというものです。

百歩譲って楽チンできたとしても、大学に進学した後はレポート作成が日常です。
卒論もあります。
真っ赤にされるのは、むしろこれからですよ。

  • 添削で真っ赤にされるのが当たり前
  • 10回くらい書き直すのは当たり前

そういう心構えを持っておきましょう。

ちなみに、書き直す作業の効率を上げるために、私はパソコンでの下書きを推奨しています。
いきなり原稿用紙に手書きをするのは効率が悪いのでやめましょう。

大学入試の方法と用語

大学入試の選抜方法は次の3通りあります。
ただし今年(2020年の受験生)から呼び名が新しくなっているので注意してください。教育改革「高大接続改革」のためです。

  • 一般選抜 (旧:一般入試)
  • 総合型選抜 (旧:AO入試)
  • 学校推薦型選抜 (旧:推薦入試)

学校推薦型選抜は、さらに公募推薦と指定校推薦に分かれます。

学校現場や塾では、まだしばらくは古い呼び名も併用されるでしょう。
このブログでも便宜上、旧用語も区別なく使います。

AO入試(総合型選抜)とは?

大学側が「こういう人材が欲しい!」という人材像を宣言します(アドミッションポリシー)。
そして、それにマッチした高校生がいたら、通常の入試とは別に「一本釣り」で合格させてくれる制度です。

大学側としては、大学の実績に貢献してくれそうな高校生を早くから「青田刈りしたい!」というわけです。
高校生側としても、5教科の他に、自分の得意分野を評価してくれなら「これはチャンス!」というわけです。
こうして双方にとって、入学後の「こんなはずじゃなかった」というリスクを減らそうという入試制度です。

ということで、AO入試の利用は増加傾向です。

そもそもAOとは、海外の入試制度 “Admission Office” から来ているようです。特に Admission (アドミッション)とは「大学が求める人材像」のことです。

ところが、日本の大学がこの制度を導入し始めたとき、一部の大学が「知識・技能」や「思考力・判断力・表現力」を問わない入試をしてしまいました。
そのため、講義について行けない学生たちによる授業崩壊が起こるなど、社会的な問題が起こってしまいました。

当然、この失態は文部科学省の目に留まり、大学へ改善要求が出されました。
もちろん教育改革でも改善対象となり、学力や思考力も問うように修正されたワケです。

ということで、今年(2020年の受験生)からは次のような入試となります。

  • 出願時期: 9月以降(これまでは8月以降)
  • 合格発表: 11月以降(これまでは規定無し)
  • 選抜要件: 調査書等の出願書類、志願者本人の記載する資料(活動報告書、志望理由書、学修計画書等)、「学力の3要素」を多面的・総合的に評価
  • 学力評価: 少なくとも次のどちらか1方は実施
    •  各大学が実施する評価方法等(例:小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等)
    •  「大学入学共通テスト」

AO入試(総合型選抜)は厳格化の流れ

上で見たように、AO入試でも学力または思考力を問われます。

もしも先輩の合格体験記で

×「AO入試は楽だったよ」

なんて感想があったとしても、それは参考になりません。

先輩の時代とは違います!

今は「学力の3要素」もしっかりと見られます。

実際、AO入試なのに大学入学共通テスト(旧センター試験)の受験を課す大学もあります。

注意してください。

大学の黒歴史「大卒なのに、こんなこともできないの?」

実はAO入試に限らず、大学付属の私立高校に内部推薦で進学する場合も同様です。
いわゆるエスカレーター式に大学へ進学する場合でさえも、ちゃんと試験を課す流れです。

かつて大学を卒業した人の中には、こんな人もいました。

  • 中学英語すら分からない
  • 消費税の計算すらできない
  • 日報の1行、2行の作文ができない
  • パソコンのキーボードが打てない

ここまで来ると、もはや大卒であることに意味がありません。

こういう事が実際にあったので、産業界から大学や文部科学省へ多くのクレームが上がりました。

大学で何してたの?
こんな状態で卒業させるな!

また外国との比較でも、日本の学力低下が明らかになり、何かと批判されてしまいました。

推薦入試にメスが入ったのは、仕方のないことでしょう。

むしろ一般入試(一般選抜)の方が簡単?

そんなわけで、今では推薦入試といえども、学力や思考力をきちんと測るように改革されています。

ただし、だからと言って、偏差値教育や暗記に偏った入試に戻ることはないでしょう。

AO入試では「学力」と「思考力」の少なくともどちらか1方を試験する必要があります。

学力の方を試すなら、大学入学共通テストを利用することができます。
しかし、大多数は基礎的な学力試験やレポート課題を採用しているようです。
過去問や事前予告があれば、これらは対策しやすいでしょう。

思考力の方を試すなら、自頭力を試すような試験が多いです。
ディベートや小論文、研究計画やキャリアプランの発表などです。

残念ながら、自頭力は学校の授業を受けていても向上しません。
それだけに、こちらは対策に限界があります。

自頭力がどう試される?

「○○について、何か意見を言ってみて?」

このような質問をされたときに固まったりしませんか?

もしも固まってしまうようなら、とてもハードルの高い課題です。
更にAO入試では、

「大学で何を研究したいのか?」

という質問に、主体的に回答できる必要があります。

アドミッションポリシーに応えるのですから、当然です。
多くの人が

「大学で何をするかは、大学に入ってから決めよう」

などと漠然に考えています。
これが普通です。
そんな中で、いきなり

「研究テーマ」

を問われます。

この様に、研究の意欲があって、自己表現が得意で、質問に対してその場でぱっと解答できる。

そういう適性が必要です。

「コンテンツ力」が問われる

  • 志望理由書の段落構成を練る
  • 志望理由書を清書する

こうしたことは、学校や塾の先生から指導を受けて向上させることができます。
しかし志望理由書に記載するコンテンツ、つまり、

  • どんなことに興味があるのか
  • 今まで何をしてきたのか
  • 卒業後はどうなりたいのか

などの情報は、進学する学生自身の中にあります。
志望理由書を表現する「コンテンツのネタだし」は、せめて自分で用意する必要があります。

もしも、その「コンテンツのネタ出し」すら何も思いつかないなら、AO入試の適性があるとは言えません。
志望理由書を無理やり作れたとしても、面接が通りません。

親や学校の先生に志望校を決めてもらうような生徒には絶望的でしょう。

自己表現が苦手

そういう生徒にとっては、むしろ一般入試の方が簡単に感じるかもしれません。
暗記しまくった知識で入試の正答率を高めれば合格できるのです。
一般選抜では、自己表現なんて不要ですから。

後半へ続く

ちょっと厳しめに書きましたが、AO入試を甘く見なければ大丈夫です!

何より、この入試制度で合格している学生の人数は年々増加傾向です。
多くの高校生に多様なチャンスを与えている、良い入試制度だと思います。

さて、AO入試の対策について書きたいのですが、

ちょっと長くなったので、ここでいったん切ります。

続きは次のブログ

AO入試の誤解あれこれ。いやいや、簡単じゃないぞ!(2)

をご覧ください。

次回のテーマは、

とんがれ!

です。

お楽しみに?

 


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愛知県公立高校入試 2020 競争が緩和され得点率が下落

受験戦争は終わりました

塾長です。

生徒の皆さん、朗報です。
受験戦争が終わりつつあります。

しかも私立高校も公立高校も無償化されています。

みなさん、好きな高校へ行きましょう!

愛知県公立高校入試 過去4年間の平均点

愛知県のホームページ「高等学校への入学」に昨年度の平均点が掲載されました。
公立高校入試の平均得点(22点満点)について以下の通りです。

国語 数学 社会 理科 英語
R02 受検者 14.1 14.2 10.8 9.7 12.8 12.4 10 10.7 10.9 10.8
合格者 14.7 14.7 11.5 10.1 13.4 13 10.7 11.3 11.5 11.4
H31 受検者 13.6 13.5 12.7 12 12 12.6 8.5 9.6 11 11.2
合格者 14.1 13.8 13.1 12.4 12.5 13 9.1 10.1 11.7 11.5
H30 受検者 13.8 14.2 12.4 11.2 13.4 11 10.3 10.8 11.1 11.4
合格者 14.5 14.8 13 11.8 13.8 11.6 10.8 11.4 11.6 12
H29 受検者 15.3 13.6 10 13.5 13.9 11.6 11.4 11 11 12.3
合格者 15.7 14.1 10.3 13.9 14.4 12 11.9 11.5 11.3 12.8

※ 出典: 愛知県HP「高等学校への入学」-「(6) 学力検査得点の平均点(全日制課程)」

全体的な傾向としては、毎年どんどん平均点が下がってきているようです。

ただし表のままでは分かりにくいですね。
他の情報も含めて分析していきましょう。

過去5年の推移

科目別に平均点を見てしまうとバラツキが大きいです。
そこで5教科の合計点で見ることにします。
各方面や各先生のブログなどから次の情報を集めてみました。

  1. 公立高校入試5教科総合得点の平均点
    個別学習のセルモ 日進西小学校前教室 西尾先生のブログ
    https://www.selmo-nisshin.jp/2019-06-21-enter-exam-average/
  2. 公立高校定員割れによる二次募集の人数(県の合計)
    未来義塾 守田先生のブログ
    https://miraigijuku.com/2020/03/28/28-3/
  3. 中学生の人数(県の合計)
    愛知県 令和元年度 学校基本調査結果「学校調査(PDFファイル)」P20
    https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/321931.pdf
  4. 普通科全体の受験倍率
    2018~2019年度 愛知県ホームページ
    https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kotogakko/0000027366.html
    2015~2017年度 さくら個別指導学院 國立先生のブログ
    https://sakura394.jp/aichi-hi-school/owari-kouritu/how-to-read

次の表にまとめました。

愛知県公立高校入試 年度推移

卒業年度 二次募集
人数
中学生数
(人)
倍率 平均得点率 (%)
A日程 B日程
2015 420 216944 2.43 59.6 57.4
2016 550 213816 1.9 55.1 56.9
2017 789 210948 1.88 56.0 56.4
2018 1,064 206910 1.96 55.5 53.3
2019 1,560 206367 1.91 52.5 53.5

せっかくなので表にしました。

  • 青色系が平均点の推移です。
  • 赤色~オレンジ系が定員に関する動態です。

愛知県公立高校入試の年度推移_2020

 

なぜ入試の平均点が下がり続けるのか?

上の青い折れ線のグラフを見れば、年々、入試の平均点が下がっているのは明らかです。

「脱ゆとり教育」や「高大接続教育改革」などで指導要領が増えて難易度も上がっていることは確かです。
ということは、やっはり、入試が難しくなってきたので平均点が下がっていると見るべきでなのでしょうか?

塾長は今年の入試問題について次のように分析してブログを書きました。

愛知県 公立高校入試 2020年の問題を解いてみた塾長の所感

この中で全体的に問題文が長くなる傾向や、思考力を試す問題が増えている傾向をだと書きました。
確かに少しずつ問題が難しくなっているのだと思います。

ただし気になるのが赤い折れ線のグラフです。

公立高校の定員割れが、どんどん目立ってきているということです。

また、オレンジ色の折れ線のうち、上の折れ線は中学生の人数、下のは公立入試の競争倍率です。

生徒数が減少しているにもかかわらず、入試の倍率が2倍弱で安定しているのは、公立高校の定員が調整されているためです。

これについて考察してみましょう。
グラフには書いてないことも含めて、一昨年前から昨年にかけて、次の変化が分かっています。

  • 中学生の人数が540人くらい減少した
  • 公立高校の定員が320人減少した
  • 私立高校の定員が約100人減少した
  • 公立高校の二次募集人数が496人増加した
  • 高校進学率は9割以上である
  • 私立高校のほとんどが定員の50~80%を推薦入試としている
  • 私立高校も含めて高校が無償になった

まず生徒数が540人減ったけど定員は420人しか減っていません。この時点で定員に余裕があります。

同時に、私立高校の推薦枠が増大し、私立も無償化されました。であれば入試日程の遅い公立高校の人気は下がります。

結果として公立高校は定員割れをおこして二次募集の人数が増えています。

志願時点までは受験倍率を2倍弱にキープできていますが、実際には途中から多くが私立高校に流れていることが浮き彫りになってきました。
公立高校は定員割れを起こしており、その人数が増加しいていることから、実質的な倍率は低下していると言えましょう。

つまり高校の受験競争は緩くなってきていると言えます。

これはもう確実でしょう。

つまり、そんなに難しい問題まで解けなくても合格できる状況にあると言えます。

受験生の学力が例年通りだと仮定しても、問題が難しくなれば平均点が下がるだけと予想され、実際に数字がその通りになっています。

つまり入試の問題を難しくしても平均点が下がるだけで、教育的な効果は無いと言えます。

受験や競争が勉強する理由にはならなくなってきた

上のことを簡単にまとめますと、

  • 子供の数より高校の定員の方が多い
  • 推薦入試の方が定員が多いし受験も早く終わる
  • 私立高校も含めて高校は無償で行けることになった

という時代になりましたので、無理して勉強しなくても進学できるようになりました。だから、

  • 入試の問題を難しくしても、だれもそこまで勉強しない
  • 入試の難易度をx点分難しくすれば、平均点がx点分だけ下がる

という状況になりつつあります。

従いまして、

教育改革の方向性として、入試の問題を難しくする路線は間違い(意味ない)

という結論になりそうです。

そして、この状況は大学入試も同様です。

大学の方が、もっと定員が余っています。

おそらく大学入試の新テストはセンター試験よりも平均点が下がるでしょう。

同時に、新テストで導入された難しい問題は、受験生の学力を上げる効果には繋がらないでしょう。

意外に思われるかもしれませんが、実は塾長としては、それはそれで良いことだと思っています。

二極化が起こり、次に差別化が起こり、最後に個別化が起こる

このように全体としては大きく早い変化の最ただ中です。

しかし人々の価値観は、変化に気づいてから追従するかたちで、ゆっくりと変化します。

二極化のフェーズ

ですから当面は

「偏差値が高い高校」=「良い高校」

という価値観は存続するでしょうし、姿を変えて永続もすることでしょう。

つまり一生懸命3月まで勉強する生徒と、あまり勉強しない生徒で、学力の格差がものすごく開きます。

あくまで偏差値という見方をすれば、おそらく中堅クラスの高校という存在が無くなっていきます。

偏差値の難易度は、難関校はさらに偏差値が上がり、中堅以下はどんどん偏差値が下がります。

差別化のフェーズ

私立高校は推薦枠を広げて一般入試の定員を絞ることで、一応、偏差値ランクの維持を試みます。

しかし生徒数はさらに減ります。

そのような対策もすぐに限界が来るでしょう。

同時に、推薦で受け入れた生徒たちをしっかりモチベートし、勉強してもらうように導かなければなりません。
その子たちが卒業した後で、高校の名誉を上げてくれなければ、高校が続きません。

だからといって偏差値で競争して大学の進学実績を上げる作戦には無理があります。
推薦で受け入れた生徒たちは偏差値の競争が苦手だからです。
しかも大学はもっと二極化が進んでいて、名の通る大学は、さらに偏差値の難易度が上がっています。

では、どうするか?

進学実績以外で、高校の存在意義をアピール数しかありません。

他の高校との差別化です。

  • 注目度の高い部活を強くする
  • かるた部など新しい分野の部活で一気に有名になる
  • 大学とのパイプを太くする
  • 交換留学のパイプを太くする
  • 資格試験に強い学校にする
  • 特殊学科を増やす

などです。

すると今度は、推薦入試のマッチングがもっと大切になってきます。

高校の活動や特長に賛同してくれる生徒を1人でも多く一本釣りするような入試になります。

こうなると入試というよりは「お見合い」です。

高校全体としては、むしろ一般入試で偏差値の高い学生を受け入れるよりも良い結果をうむでしょう。

このように「お見合い」入試をする高校は現在どんどん増えています。

もちろん大学も同様です。

個別化のフェーズ

差別化はさらに細分化し、最終的には、生徒ひとり一人に合った教育をしていく所まで行きつくでしょう。

これまでは不可能だったかもしれませんが、ITSで可能になってきます。

個別化です。

しかし、このフェーズにある高校は、まだほとんどありません。

これからです。

これからの学力とは?

上のようなことを書くと、

学力の向上が置き去りにされてしまうのではないか?

と心配になる人もあるでしょう。

もちろん学力は大切です。

ただ「学力」の意味を問い直したうえで「新しい学力」の向上をはかる、という意味で大切です。

そういう時代に来ていることは確かだと思います。

難解な文章の読み書きが、本当に国語力なのか?

塾長は文を書くのが好きですが、分かりやすい文章で書こうと思うと、すごく書くのに苦労します。
こうしてブログを書くからには、多くの人に読んてもらわないと役に立ちません。
しかし難解な文章を書いていたら、だれも読んではくれません。

そのようなことに気を遣うと、作業の効率が悪くなるのです。
だから塾長は、文章力がないというか、本当の国語力がまだまだ足りないと思っています。
まだまだ国語を勉強しいてます。

そう考えますと、

あれ?

学校や入試対策では、今まで逆のことをやってきましたよね。

お偉い評論家の書いた難しい文章を、正確に緻密に読み解く訓練をしてきました。
生徒に現代文を指導するときも、そんな感じで指導すると点数が伸びます。

だからパズルのように深い意味が編み込まれた文章を書ける方が偉いのだと、何となく思わされてきました。

しかし社会に出て、

  • ブログを書くとき、
  • 広告を書くとき、
  • 報告書を書くとき、

どうでしょう?

難しい文章を書こうものなら、

  • 誰にも読んでもらえません、
  • 注目されずに成果が出ません、
  • 上司から「わからん!」などと怒られます

おかしいですよね。

今まで勉強してきた国語力とやらを発揮すればするほど、役に立ちません。

日本の国語の教育は、本当に正しいのでしょうか?

私は最近、難解な文章の読解を試すような教育は、正しくないと思うようになりました。

それどころか職場で使えない人間を量産してしまう危険性すらあります。

表現方法を多種多様にするべし!

上のような国語教育の失敗がなぜ起こってしまうのかを考えましょう。
次のことを考えてみてください。

これまでの偏差値教育の最大の欠点は何でしょうか?

これについて私なりに答えを持っています。
私がこの問題に名付けた名前からご想像ください。

「文字列依存症」

こうに呼びたいと思います。

※ 中二病でもよいですが、これには色々な意味がありすぎるようなので、別の名前にしました。

その問題とは、

教科が何であれ「読む」「書く」「聞く」「話す」という4技能のすべてが「文字列」だけに依存しているということです。

例えば、社会の試験なのに、漢字で書けなければ失点、とかは単なる罰ゲームです。
時間の無駄とは言いませんが、その採点基準をクリアするための努力は時間と体力の消耗でしかありません。

情報処理の資格試験でさえ、回答が漢字でないとダメみたいですから、もう病気ですね。
パソコンを使う技術者に漢字調べや漢字の自動変換を許さないと言っているようなものですから。

難しい文章で説明するより、図表を使った方が分かりやすいのであれば、図表を使うべきです。

情景を表現するのは文章だけではありません。

文章を読み書きする力と、絵や図表で読み書きする力は、教科を問わず等しく扱われるべきですよね。

既存のくだらない採点基準を一発で亡き者にできる方法があります。

試験には、辞書でもパソコンでも持ち込み可能にしてしまえばよいです。
これだけで教育のすべてが改善されるでしょう。

今までこれができなかったのは、情報の伝達手段が貧弱で高価だったからです。

本当の学力とは?

今は違います。

文でダメなら絵で、あるいはスピーチや動画で。

情報のインプットもアウトプットも、色々な手段があるので、どれか1つの手段で解釈に成功すれば〇がもらえれば良いでしょう。

そのような教育体系に早く進化させるべきでしょう。

試験の問題は多種多様な表現手段と膨大な情報量で構成されるべきでしょう。
回答形式も自由で良いと思います。

その前に、そもそも試験は不要になるという問題もあります。
ITSで生徒たちの学習過程の全てがロギングされていれば、評価のためにわざわざ試験を行うなんて必要がありませんから。

これからの学力は5感のどれかで、あるいは全てを使って回答を導く能力のことだと、塾長は思います。

しかも問題が複雑化する現代にあっては、模範解答ではなく、最適解が求められるのです。

ますます多様な表現手段が必要です。

これまでは、教育の世界で扱うことができた情報伝達手段がショボかったので、そのシュボさに合わせて文字列依存症の教育になっていました。

文字列というごく狭くて限られた世界で、文字列を扱う能力が伸ばせた人だけが高い偏差値をとって「優秀」とされてきました。

今もです。

早くその状態を脱するために、教育のITS化があるのだと思います。

 


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祝合格! 鹿児島大学 地震の研究者になる夢をつかめ!

鹿児島大学_祝合格!

塾長です。

今日の夕方、鹿児島大学に合格した生徒が挨拶に来てくれました。明日、晴れて出発するそうです。

名古屋市天白区から鹿児島大学を目指す人は珍しいですね。遠いですから。それをわざわざ志望したのは、強烈な理由があったからです。

珍しい進学先なので、体験記を先に紹介します。大学の紹介は後半にしました。

合格体験記

ヒーローズの先生の丁寧なご指導のおかげで、私が希望していた大学に合格しました。
先生たちのお力なしでは、不合格で終わっていたと思います。
短い期間でしたが、今までの間、本当にありがとうございました。

合格体験記は、たくさん書きたい子と、あっさりの子がはっきり分かれます。もちろん、どちらも好きです。本人の性格を知っているからこそ、塾長にとっては暖かい文章に見えますよ。

世界から見てセンター試験は特殊なの?

秋が終わるころだったでしょうか。確か、もう寒い時期だったと記憶しております。

帰国子女で日本の教育課程では教わってきませんでした。
それでも、行きたいところは全て日本の大学なんです!
でもセンター試験の問題が解けません。
日本の教育は海外とは全然違う・・・どうにか差を埋められないでしょうか。

そんなご相談のお電話でした。

塾長は、国際バカロレアの教育課程の生徒を指導した経験があります。そのこと書いた昔のブログを見て、お電話したそうです。なかなか指導できる人が見つからなかったそうです。

こうして、一般入試で点が取れるようにする指導と、国際バカロレアの特別枠で受験するための指導の、2本立てがスタートしました。

もちろん国際バカロレアで手薄になっている単元を中心に、センター試験や赤本について対策しました。というか、残された期間で他のことを少しでもやったら、それこそ時間の浪費でした。

マイナスからのスタート、超・面接対策!

課題は他にもありました。これは指導が始まって、しばらくしてから分かったことです。

面接の対策です。面接で「逆転」する必要があったからです。

というのは、願書と一緒に提出した「自己推薦文」が一部まずかったのです。

もちろん大部分はOKです。さすが、国際基準の教育を受けて来ただけあって、自分の考えを述べることには積極的です。これは強みですね。

しかし「自己推薦文として」見れば、これは問題があったのです。

「大学の教授が」読むという視点で整理できていなかったのです。読ませてもらって、私は直ぐに気が付きました。

あー、もっと早く見せてもらうべきだった!

塾長は焦りました。

高校では自己推薦文の内容までは指導しない?

もともと入塾した時には、

「自己推薦文は学校の指導を受けているので大丈夫です。」

と言われました。学校から特別枠で推薦を出してもらうからです。国際コースを擁する高校からの国際枠での推薦です。わざわざ塾から口出しするのも高校側に失礼だと思いました。それならば、高校側でしっかり指導されているだろうと思ってしまいました。

すでに受験していた他の大学の面接について話を聞いた時に、彼はこう言いました。

「いやー、面接官との相性が悪かったんですよ。高校の先生にも、そう言われました。そこは残念でした。」

この話を聞いて、塾長は胸騒ぎがしました。
確かに、面接官との相性が無いとは言わない。しかし入試である。普通、そんなものは排除するように行われる。少なくとも面接官との相性と合否は関係ないことを前提にして、面接対策をすべきなのだ。

本当に高校側でちゃんと指導されているのだろうか?
あるいは、あえて慰めで言ったのだろうか?

志望校のハードルが高いこともあり、とても気になりました。それで念のために、鹿児島大学の自己推薦書に、どんなことを書いたのか聞いてみました。すると、不安がほぼ的中していたのだと悟りました。

やっぱり面接も塾で指導します

すぐにお母さまに

「面接も指導することにします。」

と伝え、願書のコピーを見せてもらうように伝えました。

そして次の授業の時に、それを開けてみて不安の原因がハッキリしました。

「大学の教授が読む」という視点で書かれていなかったからです。

高校受験や専門学校なら良いでしょう。しかし大学受験は違うのです。大学受験は「研究者に成りたい人」に向けた受験なんです。その考慮がゴッソリ抜けていました。

これはまずい、どう逆転するか・・・

国立大学の試験です。高いハードルです。競争相手がいたとしたら、相当レベルの合否争いになります。

本人には正直に「マイナスからのスタート」だという厳しい現実を伝えました。そして想定質問と回答の原稿をゼロから練り直していったのです・・・

夢を貫いて勝ち取った合格!

対策の練り直しです。

「どうして地震の研究がしたいの?」

地震の研究がしたいことは、前から聴いていました。それが具体的にどういうことなのかを、あらためて本人に質問してみて、その真意を深堀りしていきました。

次に、鹿児島大学の中でも特に行きたい研究室はどこか、どの教授の研究のどこに興味があるかを確認しました。

それが分かると、私も一緒に調べました。その分野の研究がどういうものか、一緒に勉強しました。

「あ、ほんとだ。〇〇教授の研究ってすごいね。ちょっと論文の一部が載っているから訳してあげるね。」

そうやって、大学で研究している自分の姿が目に浮かぶまで、徹底的に詰めていきました・・・

とまあ、なんやかんやありましたが、

「先生、鹿児島大学に合格しました。私立も合格しました!」

喜びの電話をいただいた時には

「うおー、すごい、本当にすごいぞ!」

と喜び合いました。

最初は厳しい現実がありました。
しかし、それにもめげずに、淡々と努力を続けました。
そのひたむきな努力が、きっと彼に合格をもたらしたのでしょう。

ちなみに、3教科の一般受験で挑んだ私立大学も、全て合格していました。
一般受験の対策は、これはこれで、また多く語れるのですが、きりがないので割愛します。

とにかく、武勇伝をありがとう。

そして、本当に合格おめでとう!

推薦入試は甘くないぞ!

昨日の合格体験記もそうですが、これからは指定校推薦でも特殊推薦でも、塾長はガンガン指導します。推薦だって甘くはないですよ!

政府は教育改革の中で

「推薦受験やAO入試が、学力の低い生徒たちの抜け穴的な受験にならないように」

と各大学へ通達をしています。

推薦受験も今後は基準が厳しくなっていきます。

各大学が示している「アドミッションポリシー」と比較して、自分がそれに合っていれば優秀、そうでなければご縁が無い、というのが推薦入試です。

今後はそういう審査が厳格になっていきます。

鹿児島大学

国公立の総合大学で、9学部および複数の研究施設を擁している、とても規模の大きな大学です。キャンパスも広大です。南九州を代表する大学と言えます。都会の大学が2,3のビルで構成されているのに比べると、土地の広さも建物の数もスケールが違います。いかにも国立の総合大学という感じで、広くて大きなキャンパスに憧れている人にはお勧めの大学です。

  • 文系(2学部): 法学部と教育学部
  • 理系(7学部): 医学部、歯学部、共同獣医学部、工学部、理学部、農学部、水産学部

稲森和夫氏が卒業生であることでも有名です。京セラを創業し、日本航空を経営難から立て直した日本を代表する経営者ですね。

南九州の地場産業や地理の特性を活かした研究や、防災など地元の要求に応える研究が盛んです。学部名を見ても、そのことが分かるでしょう。

例えば、火山、地震の研究も有名です。特に火山と地震の研究については、世界中から科学者が集まります。南九州は、霧島火山群や桜島など、狭い範囲に複数のカルデラ火山があります。こんな土地は世界でここしかありません。だから研究者が集まります。

ちなみに桜島を含む姶良カルデラと言えば、今から2万9000年前の旧石器時代に大噴火を起こしたことで有名です。吹き上げられた溶岩や噴石や灰によって、南九州は30mも埋められてしまいました。現在のシラスです。
海を隔てた高知県でも20m、鳥取でも7m、京都で4m、関東でさえ10cmも降り積もったそうです。当時、日本の西半分の縄文文明を壊滅させました。

九州地方は、このように世界最大規模の噴火を起こすカルデラがあるため、鹿児島大学は国の重要な研究拠点になっています。

南にある種子島は、ロケット発射で有名ですね。鹿児島大学は宇宙産業の研究も盛んです。

このように、鹿児島という場所を活かした大学であるため、日本の中でその地位は揺らぎようがないでしょう。

 


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私立推薦入試 全員合格!

合格発表のイラスト

私立高校の推薦入試

全員合格!

ひゃー、よかった、よかった!!

昨日は合格発表日でした。
当日までは全く心配はしていなかった。

でも、1日たっても報告がない子がいるもんだから、少し心配になる。

こちらから電話する時に、ちょっと手が震えた・・・やっぱり緊張する。

最終確認が取れるまではドキドキです。

 


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