塾長です。
小、中、高の学校の再開。名古屋市は6月1日から。
特に予定の変更はなかったようですね。幸いにしてコロナの感染者は激減しているようです。
コロナ対応で長びく学校の臨時休校。むしろ引きこもり癖がついてきたお子さんもいるかもしれません。
このままでは心配ですから登校の再開が待ち遠しいです、親としては。
Contents
やることが溜まりすぎた!?
さて、6月の再登校に向けて勉強も少しずつ再開・・・なんて甘い話ではありません。
勉強については、かなり加速が必要です。そして挽回が必要です。
3月下旬と4月と5月の勉強。これが臨時休校で進めることができませんでした。
しかも5月6日までの休校中に出された宿題は、復習と教科書に無関係な課題ばかりでした。
5月7日~31日の宿題には一部で予習も含まれますが、自宅では限界があります。
つまり、まるっと2か月分の勉強が遅れました。
1年の6分の1以上の勉強。めちゃ大きいです。
これを挽回するという大きな課題。本当にできるのでしょうか?
文部科学省の方針
遅れを挽回する施策として、文部科学省は大きく2つの特例を出しました。
- 家庭学習で進んだ単元は、学校で授業をしなくてもよい(2020/04/10)
- 今年度の授業の遅れを来年度以降で取り戻してもよい(2020/05/15)
もう少し簡単に言い換えます。・
- 生徒が自習でマスターしたところは教科書をスキップしてもよい
- 今年度の遅れは卒業までに何とかすればよい
ただし卒業を3月に控えている最終学年は、時間の猶予がありません。とくに受験はどうなるのでしょうか。
高校受験は出題範囲が絞られる!?
文部科学省は高校受験について次の方針を出しました。
入試問題を中3の範囲から出題する場合は臨時休校の遅れを考慮すること(2020/05/13)
大学受験は格差拡大!?
しかし大学受験の一般入試については特に言及がありません。
そのためオンライン授業ができている学校とそうでない学校での格差や、塾に行ける生徒と行けない生徒の格差が問題になり始めています。
大学受験は改革元年です。センターが廃止されて新テストが導入され、ただでさえ大忙し。浪人生も受験することを考えると、安易に単元の削減はできません。
推薦入試は、対策が進むと思われます。
部活や資格試験中止「不利にならぬ配慮を」 大学推薦入試で文科省通知(毎日新聞 2020/05/11)
例えば、部活動大会や資格・検定試験に向けた努力のプロセスなどを推薦書や活動報告書に記載するなどして評価するようです。
同時に、推薦選抜の時期を遅らせることも検討しているそうです。
そうとは言っても実績のアピールが分かりにくくなる以上、実力よりは人間性や表現力による差が出やすくなると思われます。
自己推薦文の表現力を今のうちから磨いておくほうが良いかもしれません。
学校の対応
学校としては教育委員会の方針を受けての対応です。
名古屋市教育委員会が管轄する小中学校では、概ね次のような対応です。
- 夏休み: 7月21日(火)から8月16日(日)まで
- 冬休み: 12月26日(土)から1月4日(月)まで
- 授業数: 1週間あたりの授業時間数を1時間増やす
夏休みと冬休みを減らして授業日数を確保し、さらに週に1~2時間くらい授業を延長して挽回する方針です。
もちろん大変だとは思いますが、コロナの第二波が来なければ、これで帳尻が合いそうです。
ただし定期テストの日程や回数、それから内申点のつけ方など、細かい運用は学校に任されています。
生徒たちに聞く限りでは、多くの学校では
- 1学期中間テストは無し(追試もなし)
- 1学期期末テストは7月に入ってから(夏休み前に)実施
ということだそうです。
まだ分かりませんが、正式には登校が再開された後ですぐに決まるでしょう。
ヒーローズ植田一本松校としても、このスケジュールで生徒が困らないようバックアップしたいと思います。
自宅で進んだ分は学校で授業をしてくれないのですか?
おそらく小中学校では、その心配はなさそうです。
また、高校では学校によりバラバラになると予想します。
文部科学省からの通達によれば、家庭学習で進んだ単元は、あらためて学校で授業を実施しなくてもよいことになっています。
「しなくてもよい」なので結局は学校での判断になりそうです。
実際のところはどうなのでしょうか。
これを判断するには、ちゃんと「家庭学習でマスターできたのか否か」を学校側で確かめる必要があります。
現状ではほとんどの学校が双方向のオンライン授業を実施できていません。
すると、生徒たちが家庭学習できちんと理解できているのか否かを確認する手段がないです。
その代替として、6月に実力テストを実施して結果を見て判断する方法もあります。
しかし、そういう話は上がっていません。
実は植田中学の3年生は、5月にそのようなテストが計画されていましたが臨時休校の延長でなくなりました。
もうテストをしている時間もないということです。
つまり学校の現実としては文部科学省のいう「家庭学習で学ぶことができたかどうか」を判断できません。
従いまして、教科書の最初から授業をやっていくことになると思います。
そのために夏休みと冬休みを短縮して対応するということなのでしょう。
そのように考えれば、学校で授業をしてくれない、ということにはならないと思います。
生徒たちにとっては幸いだと思います。
休みが減ったりして大変ではありますが、一緒に乗り越えていきましょう。
ITSがもっと進んでいたら・・・
ただし上で書いたことは、あくまでも現状での公立の小中学校の話です。
一部の高等学校や私立の中学校や高校では、ITSを活用したオンライン学習を早くから取り入れています。
そのような学校では、オンライン学習で進んだ分がスキップされるかもしれません。
国つまり総務省や文部科学省としては、このようなITSを活用した授業を進めてほしかったようです。
政府は学校のITS化を「GIGAスクール」構想として十分な予算をもって推進してきました。
それなのに、残念ながら名古屋市ではまったくもって未達です。
これは学校ではなくて行政の問題です。
学校の現場では意欲的な先生ほど歯がゆい思いをされたでしょう。
これについては、また別にブログを書きます。
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