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受験

【プログラミング教育】確率を使えば円の面積が求まる?

受験が終わったらプログラミングで遊んでみよう!

塾長です。

もう春ですね。
3月3日と言えば桃の節句ですが、ことしは中学の卒業式でもあります。そのあとすぐに愛知県公立高校入試が始まります。国公立大学は先週から始まっていますね。
もう、そういう季節です。

受験が終わったら何をする?

一方で、すでに受験を終えている生徒も多いです。教室では私立高校から届いた課題に取り組む生徒たちや、中学生の総復習にあらためて取り組む生徒たちがいます。

要するに放っておけば新学期まで暇です。そんなキミたちに、

ぜひ今こそ、自分なりの「本当の勉強」というものにチャレンジしてみたらいかが?

などと声をかけています。
たとえば、理系の子には「ブルーバックス」というシリーズの本をお勧めするとか、逆に哲学の変な本を読んでみたらどうかとか、そういう雑談もしています。
コロナ禍で卒業旅行が難しい、そんなご時世だからこそ、落ち着いて本を読んでみるのも一興です。

もちろんマンガやアニメでも良いと思います。

新しい本との出会いは、新しい自分との出会いになることがあります。

また最近ではパソコンで遊んでみることもお勧めです。

塾長が生まれて初めて目にした科学計算プログラム

そんな話を生徒たちにしていたせいか、自分が高校生になったばかりの頃を急に思い出しました。

塾長は高校生になってから直ぐに地学部に入りました。天文少年だったので迷わずストレートに行きました。
高校の屋上には1つ部屋があって、その上が天文台になっていました。地学部は屋上もその部屋も天文台も、すべて自由に使うことができました。そして屋上の部屋には1台のパソコンが置いてありました。
ある日、3年生の先輩がそのパソコンで自作のプログラムを披露してくれました。

衝撃でした。何のプログラムだったか、今でもハッキリと覚えています。

モンテカルロ法による円周率の計算プログラム

今から30年以上も前です。たしかSHARPのX1というパソコンで、BASICというプログラム言語でした。
もちろんプログラムの1行1行を覚えているわけではありません。覚えているのは先輩がしてくれた説明です。

どんな計算をしているプログラムか

その仕組みというか、考え方が面白くて、今でも覚えているのです。

「あー、コンピューターって、こんなことまでできるんだ。」

そんなことを初めて実感した瞬間でした。

どんな話だったか、ちょっと説明しますね。

確率で面積を求める!?

突然ですが、もしもこんな図形があったら、どうやって面積を求めますか?

いびつな形の面積の図

長方形の中に雲みたいな形があって、色が塗られています。その部分の面積です。

もちろん、こんな変な形の面積を出す公式なんて知りません。

こういう時に次のような発想で求められると言うのです。

確率で面積を求められる!

もう少し説明を続けます。

もしも次のことが分かれば面積が求められます。

長方形の中で雲の形が占める割合

たとえば仮に、雲の面積が長方形の面積の3分の2だとすれば、

$$ 10 \times 6 \times \frac{2}{3} = 40 cm^{2}$$

という具合に求まるわけです。つまり、

実際には何分の何なのか?

という「割合」を求められれば良いわけです。

この割合、どうやって求めましょうか?

そこで確率の登場です。

上から針を落とす実験

長方形の中で雲の形が占める「割合」を求めるために、この絵に対してランダムに点を描いていくことを考えます。

点を描く場所に偏りがあってはいけません。人間の意思が働くと偏りが出るかもしれないので、人間の意思が入らないように、でたらめにやる必要があります。例えば、この絵を地面に敷いて上から針を落とし、針の先端が止まった場所に点を描く方法などがあります。そういう方法ができたとしましょう。

試しに10本ほど針を落として、その先端に赤い印をつけてみた例が次の図です。

いびつな形にランダムに点を打った図

10本の針を落としたら7本が雲の図の中に入りました。つまり針が雲の中に落ちる確率が $\frac{7}{10}$ ということです。これは言い換えると、雲の面積が占める割合が長方形の $\frac{7}{10}$ だったと見なすことができます。だったら、

$$ 10 \times 6 \times \frac{7}{10} = 42 cm^{2}$$

ということで求めたことになりそうです。

良ろしいでしょうか?

けっこう良い線まで求められたとは思いますが、まだ不安ですよね。

たったの10本で決断してよいの?

そういう不安感があるからです。たまたま7本だったのかもしれません。もう1回実験したら $\frac{6}{10}$ になったり、 $\frac{8}{10}$ になったりするかもしれません。

10回では自信が持てないのなら回数を増やせばよいです。そこで1万回くらい実験しましょう。そしてその結果が、 $\frac{6711}{10000}$ になったとします。だったら、

$$ 10 \times 6 \times \frac{6711}{10000} = 40.266 cm^{2}$$

ということで良いでしょうか?

かなり良い線まで求められたとは思います。
しかし、まだ不安が0ではないですよね。1万回よりは10万回、いや100万回。いやいや1億回なら・・・などと増やしていけば、いつかは求まるだろうと思うワケです。

このようにランダムな行為で発生する確率を利用して、何かを計算していく方法を「モンテカルロ法」と呼びます。

この発想法、すごくないですか?

塾長は高1の春に感動した思い出があります。

ところで、円の面積も、これと同じ方法で求めることができます。そして円の面積が分かれば円周率も分かるというワケです。

確率で円の面積を求める!

それでは円の面積を求めていきましょう。

いま半径1の円を描きます。中心を座標の原点にすると下の図のようになります。

xy座標の中の円の図

ここでマイナスの座標を使うと計算が面倒です。そこでx座標もy座標も「正の数」だけ使うことにします。それが図で黄緑色の部分です。

つまり下図のように円の右上4分の1の扇形だけを実験に使います。

xy座標の中の扇形

この図で色のついた扇形は、1辺が1の正方形の中にピタリと納まっています。この正方形の中に針を落とす実験をしてランダムに点を打っていきましょう。すると

$$半径1の円の\frac{1}{4}の面積=1 \times 1 \times \frac{扇の中の点の数}{点の総数} =\frac{扇の中の点の数}{点の総数} $$

となりますね。
一方で円の面積の公式を使った式では、

$$半径1の円の\frac{1}{4}の面積=1 \times 1 \times \pi \times \frac{1}{4} = \frac{\pi}{4} $$

両者は同じはずですから、

$$ \frac{扇の中の点の数}{点の総数}=\frac{\pi}{4} $$

よって

$$ \pi = 4 \times \frac{扇の中の点の数}{点の総数}$$

となって円周率 $\pi$ が求まるわけです。

プログラミングで求める!

それでは上の考えをプログラミングします。

ちなみに正しい円周率は、

$$\pi=3.1415926535 \dots$$

だそうです。
今回はこれを模範解答として、プログラミングで得られた円周率の精度を評価してみましょう。

扇の中か外かの判定は?

プログラミングをする上で、あと1つ問題が残っています。それは

打たれた点が「扇の中か外かを判定する計算」をどう実現するか?

という問題です。
先に答えを言ってしまうと、これは中3の「三平方の定理」で解決します。

扇形の中か外か

例えば上のように点が打たれたとします。もしもその座標が $(a, b)$ だったとすれば、原点からその点までの距離は三平方の定理から $\sqrt{a^{2}+b^{2}}$ となります。これが円の半径1よりも小さければ扇形の内部というワケです。

ただし1は2乗してもしなくても1なので、 $\sqrt{a^{2}+b^{2}}$  の代わりに $a^{2}+b^{2}$ を使っても、1以上か未満かの判定には影響しません。少しでも計算を楽にしてあげた方がコンピューターから高速に結果を得られます。そこでプログラムではルートを取る前の $a^{2}+b^{2}$ と1を比べて判定します。

さぁ、今度こそプログラミングです。

まずは私が高校生の時に経験したBASICというプログラミング言語で再現してみます。

BASICのプログラミング

半径1の図をそのまま描くと小さすぎて何も見えなくなるので、400倍に拡大して描画するようにプログラミングしています。

10 CLS
20 DEFINT L
30 L=400:COUNT=0:R=0.0:X=0.0:Y=0.0
40 CIRCLE(0,0),L,1
50 LINE(L,0)-(L,L)
60 LINE(0,L)-(L,L)
70 INPUT N
80 FOR I=1 TO N
90 X=RND(1)
100 Y=RND(1)
110 PSET((L*x),(L*Y)),2
120 R=X*X+Y*Y
130 IF R <= 1.0 THEN COUNT=COUNT+1
140 NEXT I
150 PRINT (4*COUNT/N)

このプログラムを使って、針を落とす実験の回数を10000回まで実行したのが下の図です。この1万回の実験で、だいたい6秒くらいかかりました。
扇形は青い線で、針の落ちた場所が赤い点です。

モンテカルロ法で円周率を求める

円周率が3.132と出ています。
残念ながら1万回の実験をもってしても小数第1位くらいまでしか求まらなかったようです。

そこで10万回に増やしてみました。今度は60秒くらいかかりました。

BASIC_モンテカルロ法で円周率_10万回

10万個も点を打つと、かなり塗りつぶされている感じになります。
そして円周率が3.1404と出ています。
ようやく10万回でお馴染みの「3.14」つまり小数第2位まで求められました。

こりゃ、とてもじゃないけど、人間の手で実験なんてしていられませんね。

Pythonのプログラミング

今度は同じことを「Python(パイソン)」というプログラミング言語で実行しました。下がそのプログラムです。
BASICよりも高速に動作するので、10万回を超えるような計算はPythonの方で実験することにします。
グラフィックは面倒なので省略します。その代わり計算にかかった時間を表示するようにしました。

import random as r
import time as t

def cal_pai(n):

count_in  = 0
start = t.time()
for i in range(n):

x = r.random()
y = r.random()
if (x*x + y*y) <= 1:

count_in += 1

pai_n = 4*count_in/n
print(“n={}, pai={}, time={}[sec]”.format(n, pai_n, (t.time()-start)))

cal_pai(100)
cal_pai(1000)
cal_pai(10000)
cal_pai(100000)
cal_pai(1000000)
cal_pai(10000000)
cal_pai(100000000)
cal_pai(1000000000)

実行結果が下の図です。私のパソコンでは1億回の計算に21秒くらい、10億回の計算に4分12秒くらいかかりました。

Python_モンテカルロ法で円周率_10億回

なるほど、やっぱり10万回で「3.14」まで求まるようですね。
そして1億回で小数第3位の3.141まで求まっています。
しかし10億回に増やしても小数第4位まで出すことができませんでした。本当は3.1415…と表示されて欲しいのですが、3.1416…となっています。

そこで100億回にチャレンジしてみたいところですが、そうすると1時間くらいかかりそうなので止めておきます。

Scratch(スクラッチ)のプログラミング

最後にスクラッチのプログラミングです。
スクラッチは計算が遅いので、このように何千万回も計算をするような処理には向きません。ただしプログラムは読みやすいです。

Scratch_モンテカルロ法で円周率_100万回

実行してみると100万回で小数第2位の3.14まで求まりました。かかった時間は3秒弱でした。意外と速いですね!

同じ100万回で見ると、Pythonは約0.22秒、BASICは約600秒ですから、スクラッチの計算速度はBASICの200倍、Pythonの$\frac{1}{13}$くらいの速さということになりました。もっとも今回のBASICはエミュレーター上で動作し、なおかつグラフ表示もしているため遅いのは仕方がありません。

スクラッチは簡単にプログラミングできる環境でありながら、立派にアルゴリズムをプログラミングして実験できる環境だと言えます。

小学生が初めてプログラミングする環境として「スクラッチが最強」であることが、あらためて実感できました。

弱点を補うのもプログラミング

スクラッチにも弱点はあります。今回のプログラムに関しては次の2つです。

  1. 小数の乱数を生み出す命令が無い
  2. 「以上」「以下」を表す演算子が無い(「より大きい」「より小さい」しかない)

この2つの弱点を補うために、それぞれ次のような工夫しています。

  1. 「0~1000の範囲」で整数の乱数を生成し、それを1000で割って小数にした
  2. 「1以下のとき」の条件が作れないので、代わりに「「1より大きい」でないとき」とした

みなさんならどのように工夫しますか?

有るもので工夫するのもプログラミング的思考の大切なポイントです。

とても奥が深い分野

モンテカルロ法は奥がとても深くて、大学の卒業論文などでもよく取り上げられる問題です。

奥が深いとは、例えば、実際に実験することを想像すればわかります。

実際に実験するときには、先に実験の目的を決めますよね。今回なら

「円周率を小数第何位まで求めたいか?」

ということを決めます。
仮に、これが世界で初めての実験だったとしましょう。
すると逆に、

「その桁まで求めるには、何回くらい実験する必要があるのか?」

ということが分かっていなければ、実験を終わらせることができません。

世界で初めて実験するのですから、まだ誰も円周率の小数第4位の数を知りません。つまり正解が分かっていません。

答え合わせができない!

というのが、この実験の難しいところなのです。

そこで代わりに

「何回目の実験で正解にたどり着けるのか?」

を何らかの方法で求めておく必要があります。
それが分かっていなければ、いつまでもゴールできません。永遠に実験をし続ける羽目になってしまいますから。

この「実験を終えてよい回数」を求める方法は、実はとても難しい理論になります。大学の数学レベルの話になってしまいます。

上の実験では、Pythonで10億回やっても小数第4位を正しく出せんでした。しかし実際の実験では、そもそも「正しく出なかった」という判断ができません。今回は先に円周率の正解を表示するという「ズル」をしていたので「まだ求まっていない」という判断ができた、というワケです。

さて、円周率の小数第4位の数。

100億回なら出るのでしょうか?
もしかしたら1000億回なのでしょうか?

こういうたいへんな作業をやる前に、先に「何回やったら終わっていいよ。」という回数を知っておきたいですね。

大学受験の範囲を超えてしまいますが、興味のある人は調べてみてください。

暇な時間を上手に使える人に成ろう

高校受験や大学受験を終えた皆さんが、暇つぶしをするネタとして、今回はモンテカルロ法で円周率を求めるプログラミングを提供してみました。

塾長の過去の思い出から、たまたま思い出したので書いてみました。

コンピューターを使った遊び方は色々ですが、ゲームをするだけではもったいないです。

ぜひコンピューターが持つ本当の力を引き出してみてください。

もちろん、これは時間の使い方の1つの例です。

みなさんは暇な時間に何をしますか?

そういう時間を上手に使える人に成りたいものですね。

 


ヒーローズ植田一本松校の進学実績

卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたりますが、当塾の理念に反するので生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。

国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校

私立高校

中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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教室の様子(360度カメラ) http://urx.blue/HCgL

ICTでどうなる?とある塾長が教育の未来を予想してみた

未来の教育

宇宙とコンピューターが大好きな塾長です。

「これから日本の教育はどうなると思いますか?」

こんな質問を昨日、とある教育関係に就職を希望している講師から質問されました。そこで私のした回答をブログにも書いておこうと思います。

プログラミングで「すでに起こっている未来」とは!?

最初に「すでに起こっている未来」について紹介します。面白い事例です。

そして実はこの話は今日のブログの最後の話に繋がります。

その「すでに起こっている未来」とは「マイクラミング」の「プロコース」に通う生徒たちの姿です。

なんと、学年がバラバラすぎるのです。

小学生から大学生まで、本当に色々な学年の生徒たちが、同じコースを受講しています。

飛び級とか、そういうレベルではありません。

もっと言えば、ぜひ大人たちにも受講して欲しいとすら思っています。大人たちが子供を引っ張っていくのですから、大人にもプログラミングを学んでほしいです。

小学生は、かなり背伸びをして学んでいます。それでも付いてきています。「ハイコース」を卒業して来ただけのことはあります。
中学生は、すこし背伸びをして学んでいます。ちゃんと付いてきています。もちろんハイコースの卒業生です。
高校生以上は、理解が速いです。でもプログラムのミスは小中学生と同じように発生します。

人間はランダムにミスを起こしやすい生き物です。知識の差がない内は、学年によらず、みんな同じようなミスをします。みんなでミスを共有してノウハウを高めていきます。

またプログラミングはコンピューターのサポートを受けながら学ぶのが前提です。人間の得手不得手がコンピューターのサポートで穴埋めされてしまうので、それだけ学年の差が目立たなくなります。

さらにプログラミングでは「答えのない問題」にチャレンジします。これまでの勉強とは逆に、むしろ「間違えること」が大切なのです。そのため知識のある人が素早く解いて暇を持て余すような状態が起こりにくいです。

「コンピューター」とか「ITS」などと言われると、みなさんは何を思い浮かべますか?

「作業効率」や「便利さ」などが注目されがちです。もちろん、それもありますが、上で書いたように人間の経験がフラット化して、

「先輩も後輩もなくなってしまう」

という現象も起こるのです。

今まで日本の学校ではプログラミングをほとんど教えて来ませんでした。ですから何年生であろうとプログラミングを学ぶのに知識や経験の差はほとんどありません。

学年は大きな意味を持たないのです。

そのため結果として、同じプロコースを小学生から大学生までが同時に受講しているという現象が起こります。

さて、こうした事実をヒントに、みなさんも

これからの教育がどうなっていくのか?

ぜひ予想してみてください。

テストや入試が無くなる!?

最もインパクトの強そうものから、あえて大胆に行こうと思います。

将来的には学校のテストが無くなると思います。考えれば考えるほど「成績をつける」という行為がそもそも無駄な作業だと思えてきます。何年後になるか分かりませんが、そうなると予想します。

これは「教育の理想」から逆算した予想です。わたしはそれを次のように設定してみました。

  • 誰でも、希望のスキルを習得するまで必要十分な教育を受ける権利がある
  • 誰でも、教育の内容や方法は自分に合った個別最適で受ける権利がある

もしもコンピューターがこの理想に向かって活用され、進化していったらどうなるでしょうか?

きっと、生徒が学習して来た全ての過程がコンピューターに記録されるようになるでしょう。するとそこから、その生徒に必要な次の学習が素早く適切に示されるようになります。このような仕組みの下では、そもそも学年が不要です。できるところはどんどん進んでしまい、できないところはじっくりマイペースにやればよくなります。
そして学校の先生はコンピューターの記録を見れば生徒の状況をすぐに把握できます。いつでもすぐに把握できるなら、わざわざテストを実施する必要がありません。

このような仕組みの下では、そもそも優劣の定義ができません。みんなが違うことを違いペースで行うため、横並びの比較ができないからです。あるのは一人一人の緻密な記録です。

人間には指紋があって、それは一人一人違います。しかし誰も「こっちの指紋の方が優れている」なんて比較しませんよね。そのような状態になるでしょう。

進学に関しては、学習内容のマッチングが重要になります。高校や大学でやっていることと、生徒がやってきたこととの相性が何らかの指標で示されるでしょう。学習を進めればその相性はリアルタイムで更新されていくので、自分に合う進路をどの時点においてもじっくり考えることができます。入試は不要です。

第一、少子化がどんどん進むのですから定員は満たされません。競争が無いのですからマッチングの質を高めるしかないでしょう。入試は自然消滅していくと思います。

学校の先生は、今よりももっと生徒指導にやりがいを感じやすくなると思います。テストをしたり成績を付けたりする手間がなくなるのですから、それだけ生徒のよき相談相手として役割に集中できるでしょう。しかも今までよりも実践的な相談ができます。勉強で何を伸ばしたいのか。逆に苦手をどうしたいのか。回避したいのか、克服したいのか、そこそこに乗り切りたいのか。そのような相談をして、一人一人の教育方針をきめ細かく設定し、コンピューターに指示していくことができるでしょう。

ビッグデータの学習ログさえ実現できてしまえば、テストも入試も不要になると思いませんか?

学年もクラスも無くなる!?

生徒の教育を最後までやり切る。

そこに集中していけば、上のようにテストも成績管理も不要になると考えました。

私はさらに「学年」や「クラス」も消えてしまうと予想します。それらの代わりになる別のグループ単位が構築されるだろうと思います。

今度は逆に「今までの方がおかしい」という所から考えてみましょう。

今の僕たちは、テストが終わればそのテスト範囲の勉強は終わりです。よい成績を取るのが目的であり、その先が無いからです。もうそれ以上は授業を受けることができません。

これって変ですよね?

なぜなら勉強とは「できない」を「できる」に変えることだからです。テストで間違えたところを「できる」ようにすべきで、本当はテストを終えた後こそ、もっと勉強すべきです。先に進んではダメでしょう。

ところが今はそうなっていません。なぜなら「学年」や「クラス」という制限があるからです。

昔はコンピューターが無かったので、生徒一人一人の学習過程を細かく記録することができませんでした。そこで記録を細かくつけるのは諦めて、1人の先生が覚えきれるくらいの人数で指導する「クラス」という単位ができました。記録ばかりしていたら指導ができません。コンピューターが無かったので大雑把に記録するしかありませんでした。

また昔は教材も電子化されていなかったので、1冊の本に合わせて勉強する方が分かりやすかったのです。指導もその方が楽です。そこで「学年」を設けて学年ごとに1冊の教科書が対応するようになりました。1年の学習計画も教科書に合わせて立てられました。

このように学校の学年もクラスも定期テストも、全てコンピューターが無かった時代の仕組みです。

コンピューターの発達でその前提が崩れました。「作業が大変だから無理」という理由が無くなり、もうすぐ生徒1人1人の細かい学習の記録が可能となり、教科書も電子化されてランダムに参照できるようになります。いよいよ個別最適の教育ができるようになります。

個別最適の教育

その行きつく先では、学年もクラスも無くなっていると思いませんか?

本当の意味で表現が自由になる

教育改革では、

  1. 知識・技能
  2. 思考力・判断力・表現力
  3. 主体性

の3つの内の2番目と3番目の強化がうたわれています。
その中でも特に気になるというか、疑問に思っているのが「表現力」です。

主体性は表現した結果を見て判断するしかありません。そのため主体性も表現力次第になってしまいます。「実力はないけれど、表現がうまいから主体性があると見なされる」では、教育に中身がありませんし、不公平です。

そう考えると「表現力」とは何なのかが気になります。というよりも「何を表現と認めるのか」が気になります。そこで先に理想を設定してみようと思います。

  • 多様な表現手段や表現形式が認められるべき
  • 誰でも、自分の望む表現ができるようにサポートを受ける権利がある

コンピューターの発達で、それが可能になっていくだろうと塾長は思うわけです。

代表的な例が、漢字の自動変換です。キーボードで漢字入力が正しくできるのであれば、書き取りの能力としては十分だと認められるべきでしょう。

それだけではありません。塾長はもっともっと多様な表現形にも対応していくべきだと思うワケです。

仮に入試そのものが無くなるとしても、現実問題として、学習過程の練習や演習では「認められた表現形式」でしか回答が許されないでしょう。これはつまり、「学習の記録」の残る「できた」「できない」の評価がその形式に依存してしまうことになります。社会科なのに漢字で書かないから「できない」と見なされたのでは社会科の学習過程を正しく記録できません。

自分の表現が形式上の制約を受けてしまい、思うような表現ができないのであるなら、それは問題です。例えば進路のマッチングについて正確に分析ができなくなるかもしれません。

教育改革後の入試問題を見る限り、相変わらず表現手段として「文字列」しか認めていないのが現状です。問題文には図表が出て来ますが、図表で回答することができません。許されている回答の表現形式が、あまりにも限定されすぎています。

言葉で答えたら〇なのに絵では×

塾長が中1のときの話です。理科のテストでした。動物の分類が問われました。

ハチュウ類のワニは大きく2種類に分類されます。アフリカやアジアに住む「クロコダイル」と、アメリカに住む「アリゲーター」です。確か生息地をヒントに名前を回答する知識問題でした。

私は肝心の「クロコダイル」「アリゲーター」という名前を忘れていしまいました。なんとか必死に思い出そうしていると、授業中に先生が「アフリカの(クロコダイル)は下の歯が見えるが、アメリカの(アリゲーター)は見えない。」と説明していたのを思い出しました。そこで「クロコダイル」と書くべき解答欄に、代わりに「下の歯が見えているワニの横顔の絵」を描きました。そして「アリゲーター」と書くべき回答欄には、「下の歯が見えないワニの横顔の絵」を描きました。

もちろん×でした。

まぁ期待はしていませんでしたが、あわよくば部分点をという期待が打ち砕かれて、何とも寂しい気持ちになったのを今でも覚えています。とにかく中1の時の塾長は、テストに慣れていなかったので、このように回答形式で空気が読めずに苦労しました。

表現力や主体性を評価したければ表現の自由度を拡大させる必要がある

それはそうと、今あらためて教育者の立場として振り返ってみますと、今だからこそ「別に〇でも良いじゃん。」などと思えてくるのです。

もちろん昭和の時代は×でよかったです。コンピューターが未発達でしたから「紙に文字をしっかりと書く」という表現形式が前提になっていたのは仕方がなかったと思います。社会に出れば何かと「紙に文字を書く」ことが要求される世の中でしたからね。

でも今は違います。コンピューターが当たり前の時代で、しかも日々ものすごいスピードで進化しています。ペーパーレス化が進み、ほとんど直筆の文字も書かなくなり、人工知能が落書きも認識してくれるような時代です。もっと広く表現手段を認めても良いだろうと思うワケです。

実際問題として、学年が低くなるほど、表現力も主体性も乏しくなります。まだ知識が少ないし、表現手段や表現のテンプレも多くは知りません。特に文字の読み書きに関しては、学習障害で生まれつきの格差が起こり易いです。

ですから今のまま義務教育の段階の子供たちや習熟度の低い高校生たちに、表現力だ、主体性だ、などと言っても、生徒たちは何もできずに困ってしまうだけではないでしょうか?

一方で、確かに表現力や主体性の強化は大切です。

それではどうするか?

もう、その「表現力」として認める表現形態を多様に認めるより他にないでしょう。子供たちが使える数少ない表現手段で、一生懸命に表現してくれたものを前向きに認めていく必要があると思うのです。

つまり、表現力や主体性を評価したいのであれば、評価する側には、多様な表現形式を受け入れられるだけの懐の広さが求められるというものです。

そのように、教育のあるべき姿を考えれば、表現する側も、それを評価する側も、コンピューターのサポートを受ける必要がどんどん出てくるでしょう。

コンピューターによる表現サポートが発達すれば、その先には、表現の自由が拡大した世界が待っている思いませんか?

一生ちょこちょこ勉強し続けるスタイルになる

コンピューターで人々がつながるようになり、率直な意見の出し合いも盛んになりました。TwitterなどのSNSを見ればわかるように「意見」になる手前の「心のつぶやき」レベルの言葉がたくさん共有されるようになりました。

これが教育に与える影響は大きいと思います。つまり今まで何となく心の中だけで「これ勉強しなくても良いんじゃね?」と疑問に思っていたようなことが、見えるようになってしまったからです。

例えば、誰かが

「ぶっちゃけ漢文って勉強する意味ないよね。みんなが勉強することじゃないよね?」

みたいにつぶやいたとします。それをみんながリツイートしたり賛同のコメントを書いたりしていくと、それが一種の社会現象になります。その中から世論にまで拡大するものが出てくるでしょう。

「みんなもそう思ってたんだ。だったら勉強したい人だけすれば良いじゃん!」

このような意見が世論の圧力にまで高まってしまえば、国も指導要領を変えるしかありません。教育改革していたら対応が間に合いませんから、文部科学省から教育委員会へ通達を出すような形で小改訂が繰り返されるようになると思います。

もちろん今の段階では「入試で出すから勉強しろ!」と脅して学生諸君を黙らせることができています。しかし、少子化や学校の経営難などが加速すれば、その脅しも効かなくなるでしょう。不合理な出題をするような大学には学生が集まらなくなるかです。そうやって不合理な入試そのものが無くなっていきます。ですから、そのころになると、いよいよ文部科学省から教育委員会へ通達する改善案件の数も増えていくでしょう。ちゃんとICT化を進めていれば、この対応もそれほど難しくはありません。もしもICT化ができていなければ、その対応作業に追われてブラック職場になり、果ては閉鎖に追い込まれると思います。

このような合理化の流れによって、学生の学ぶものがミニマム化したり、アラカルト形式に変わったりしていくことでしょう。

漢文を勉強したい人はするし、したくない人はしない。必要性があれば勉強するし、なければしない。そのような合理化によって、みんなが画一的に勉強するというシステムが、どんどん壊れていくと思います。

こうした変化は義務教育では起こりにくいかもしれませんが、高等教育ほど起こり易くなると思います。学年が高いほどオンデマンド的な教育が進みやすいでしょう。

今のシステムに代わりに「学びたいものを学びたい時に学ぶ」というスタイルになるでしょう。つまり生涯教育が加速していくと思います。

これまで多くの人にとって「大学入試までの勉強」だったものが「一生涯の勉強」に変化していくのだろうと思います。

「三角関数なんて、要らないよ。」

と信じている人は、それを勉強しない選択をするでしょう。どうせやっても頭に入りません。しかし人生は長いので、もしかしたら必要になる時が来るかもしれませんし、本当に一生必要ないかも知れません。ですから

誰であろうと、必要な時に必要なものが勉強できる!

という環境を整えておくことが社会全体としては大切なのです。

生身の人間だけでその環境を作るのは無理でした。しかしコンピューターの発達で、それができるようになっていきます。それに伴って、人々の学びに対する態度はさらに合理的になっていき、結果として「生涯ちょこちょこ勉強し続ける」ようなスタイルになると思います。

世の中は少しずつ良くなっていく

私は根柢のところで

「世の中は少しずつ良くなっていく」

と信じております。

そして「良くなる」の意味が「自由になる」ことだと思っています。

ICTの活用でそれが進むと信じているので、上のような予想になりがちなのだと思います。

みなさんはどう予想しますか?

 


ヒーローズ植田一本松校の進学実績

卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたりますが、当塾の理念に反するので生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。

国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校

私立高校

中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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教室の様子(360度カメラ) http://urx.blue/HCgL

勉強で「伸びきったゴム」のようになってしまうリスク

伸びきってしまう人たち

宇宙やコンピューターが大好きな塾長です。

ここんところ、ずっと受験シーズンですが、同時に中学2年生や高校2年生は「受験生0学期」でもあります。
そういった下級生のキミたちから

「受験勉強はいつから始めた方が良いですか?」

という質問を、チラホラ受けるようになってきました。今年も、もうそんな季節になったのですね。

今回は未来を広げるための勉強法についてお話します。前半は「やってはいけないこと」で、後半は「やるべきこと」みたいな感じで書きます。

何が優秀で何が努力なの?

小学校、中学校、高校、大学・・・僕の周りで努力家だった友人たちは、だいたいみんな今は幸せそうにしています。
こう考える時、自分の目に映っていた友人たちの「努力」は、明らかにテストや模試の「偏差値」ではないです。
人生の「幸せ」まで考え出してしまうと、話が大きすぎて塾長の手には負えません。

とは言え、学生のキミたちは目の前のテストや受験を乗り越えなければなりません。やっぱり

成績を上げる「努力」とは何なのか?

が気になりますよね。ですから、あくまでも学校の成績や受験の偏差値ということに話を絞りますね。

テストの点数や受験の偏差値で見たら、どのような努力が良いのでしょう?

というお話です。ちなみに「何が幸せなのか?」は、キミたち自身が決めて作っていくものです。他人に決めてもらうモノじゃないですよ。

他人に決めてもらったら奴隷です。

小学校では、中学校では、優秀だったのに・・・

塾長が中学生に上がって初めて定期テスト期間になった時は、

「テスト期間はテスト勉強をするものだ!」

という常識を知りませんでした。そういう常識がないまま中学生になってしまった人は、そのあと苦労します。
他の子たちが一生懸命に勉強している一方で、自分はのんびり過ごしているのですから、そりゃ大変です。
テストが終わった後で、

「あれれぇ、小学校の時は、もっと頭良くなかったっけ(笑)」

などと、からかわれたりします。
私は中学生の時に塾へ通っていなかったので、テスト期間に勉強モードになるという雰囲気が分かりませんでした。
その後の挽回がとても大変でした。

中学から高校へ上がった時も同様ですね。

高校受験は県内の競争ですよね。ほぼ全員が受験生になりますから、学校の平均点と県内の平均点の価値は、それほど変わりません。ですから学校の勉強を頑張れば、合格の可能性も上がります。
しかし高校生の勉強はまったく違います。今度は日本全国の競争になります。学校の平均点や校内順位には全く価値がありません。大切なのは全国の受験生の中で偏差値がいくつかなのです。模試や受験に通用する勉強の仕方をしなけれ、クラスで1番でも大学へ進学できません。

その切り替えができず、中学生の感覚のまま、目の前の定期テストだけに集中していると、実力テストや模試で同じ失敗となります。いえ、なりました。

「スゲー勉強できるヤツかと思いきや、ところがどっこい(笑)」

なんてクラスの同級生から言われちゃいましたよ。

これ、全て塾長の実話です。誰から言われたのかまで覚えているくらいの赤っ恥な黒歴史ですね(笑)
当時、塾長には歯に物着せぬ言い方をする友達が多かったので、ハッキリと言って気付かせてくれただけ運が良かった方です。

何をどれくらい勉強すべきか?

という常識は、人によって大きく違うものです。

「え、知らないのは僕だけ!?」

みたいなことも起こります。
キミのご両親、キミたちがよく話をする友人や先輩や後輩たちが、キミに何を言うかによって「キミの中の常識」は大きく違ったものになるでしょう。

例えば、友人からこんな話を聞いたら、あなたは参考にしますか?

「え、全然勉強してないよ。」
「そんなに努力したら、もしも悪い点数だった時に恥ずかしい。」
「今はそんなにやる気がしないしなぁ。次は頑張るわぁ。」

はい、テンプレですよね。
マラソン大会で「一緒に走ろう」と約束したのに置いて行かれる。あれです。
このような「うわべだけの言葉」を真に受けてしまったら大変です。

勉強量が減ってしまい、本当に点数の低い状態になります。
なぜって、塾長が経験済みだから。

今思えば、本気で言っているワケがない。本気だとしたら、かなり視野狭窄な状態ってもんですよね。
周りの人が自分に注目してるなんて、考えすぎです。自分が何点取ったとか、自分のやる気が人からどう見えているかなんて、誰も気にしてなんかないっての。

真に受けてしまったのは、まぁ、自分の都合の良いようにしか理解しなかった自分のせいなんですけれども。

さて、この種の問題は自分の中の「常識」をバージョンアップすれば済む話です。
実のところ、それほど大きな問題ではありません。

テスト勉強を1日5時間しかやらないのに「スゲー努力した」と思っていたなら、その甘い認識を更新して1日10時間とか12時間とかやるように修正すればよいだけです。

もちろん簡単ではありません。
しかし「やることが明確」という意味では、「世界で最も簡単に克服できる問題の1つ」と言えましょう。
自分次第でどうにかなります。

社会に出たら、こんなに簡単に解決できる問題なんて、ほとんどないですよ。

やるべきことをやっていない。それが原因で伸び悩んでいるなら「やればよい」ということです。

良い高校に行っても良い大学に合格できるとは限らない

また別の観点で、伸び悩むケースがあります。

例えば名古屋のトップ御三家と言えば、旭丘、明和、菊里ですね。そのような近所から

「へぇー、優秀な高校に通っているのねぇ。」

なんて感心されるような高校に通っていたとしても、それで良い大学へ行けるわけではありません。
次の表は、令和1年度の卒業生が国公立大へ現役合格した人数です。( )内は高校入学時の偏差値です。だいたい1学年は350人くらいで浪人生は含みません。

国立 公立 合計
明和(70) 112 21 133
菊里(68) 104 39 143
名東(61) 45 28 73
天白(59) 不明 不明 51

さて、これをどう思いますか?

高校へ合格する偏差値は、明和高校が70で菊里高校が68です。これは植田中学で言えば、学年300人の上位20番以内くらいです。それらに合格できない人が名東高校や天白高校に進学します。

ところが3年後の実績は上の表のようになっています。高校3年間の中で、名東高校や天白高校の一部の生徒たちが、明和高校や菊里高校の生徒を追い抜いたということですね。
逆に言えば、名古屋の御三家といわれる高校といえども、伸び悩む学生がかなりいるというワケです。

ちなみに、国公立大学に絞った理由は3つあります。
1つめは、数が少なくて集計が楽だから。2つめは、高1の段階で「どこの大学に行きたい?」と聞けば90%の高校生が「できれば国公立大学」と答えるから。そして3つめは、国公立大学は合格したらほぼ進学するから。つまり私立大学のような2重カウントが起こりにくいからです。私立大学の合格者数って学年人数の2倍くらいいたりして意味不明ですからね。

どちらにしろ愛知県は関東と違って、私立より国公立の方にブランド力を感じる人が多いです。この表でも十分に参考になるでしょう。

さて、そんな漠然と「良い大学」と好評の国公立大学ですが、現役で合格できるのは上の表のような人数です。

高校へ進学しただけで偏差値が10下がる!?

上の表のようになるカラクリをもう少し説明します。

高校受験までは、ほぼ全員が参加します。しかも県内の競争です。ですから学校のテストで優秀ならば、模試でも優秀です。テストと模試で大きな差はありません。

しかし高校生になれば一変します。まず大学へ進学するのは全体のせいぜい6割です。さらに学力試験をパスして進学する人は、その中の半分もいません。今どき半分以上は推薦で進学します。つまり模試を受験する時点で、競争相手が最初から上位3分の1に絞られているということです。

上位3分の1の中で、偏差値をいくつ取れるのか?

が進学の決め手になります。ですから次のような感覚になります。

大学受験の偏差値 = 高校受験の偏差値 - 10

だいたい高校受験で偏差値60だった生徒が合格できるのは、偏差値50の大学ということです。

このことからも上の表を説明できるでしょう。中学生の上位3分の1が進学するような優秀な高校へ進学できたとしても、全国偏差値にして見たら50ということです。さらに一層の努力をしなければ有名大学へはいけないということですね。

その一層の努力の中で、また差がついて行くということです。しかも高校受験までは「全部暗記」で何とかなりましたが、大学受験は「考える問題」の割合が多くなります。よけいに実力に差が付きやすいです。

このことを理解しておくことが大切です。高校受験が終わって、

「やったー。これでまた遊べるぞ。」

となってしまう人は、もうその時点で出遅れているということですね。

せっかく高校受験で勉強する習慣が身に着いたのに台無しです。もうその時点で上位3分の1からは脱落したことになります。

高校3年生になってから受験勉強を開始する人は、その時点で国公立大学は無理です(IQ120越えとかなら可能かも)。「短期間で逆転合格!」みたいなことを語る人がいますが、自分に当てはまるとは思わない方が良いでしょう。それができるなら、もう2~3ランク上の高校へ行ってたはずですから。

浪人しても偏差値が上がるとは限らない

もっと恐ろしい話をしますね。

大学受験で浪人する人もいますよね。塾長も浪人の経験者です。

でも、浪人したからと言って偏差値が伸びるとは限らないんですよ。浪人生活が辛くて遊んでしまう心の弱い人もたくさんいます。まぁ、その人たちは自業自得だから置いとくとして、一生懸命やったとしても下がる人がいるのです。

例えば、現役の時に合格した大学をわざわざ辞退して、さらに上を目指して浪人した、という人がいます。しかし1年後に合格したのは、現役の時に合格した大学と同じでした・・・まったく笑えない話ですが、けっこうあるあるです。中には逆に下がってしまう人もいます。

ちなみに塾長は浪人してから、めちゃくちゃ伸びました。めちゃくちゃ伸び続けて2年間も浪人しました。スタートがどんだけ悪かったんだって話ですが(笑)

後から思うと、伸びなかった理由は明確です。

基礎は基礎、応用は応用・・・基礎と応用を別のものとして扱っていると伸び悩んでしまいます。基礎は基礎のプリント、応用は応用のプリント。そのような縦割りがダメです。

自分は浪人生で基礎はできている。だからハイレベルな問題を解き続けてもっと実力を強化しよう・・・

実はこれが陥りやすいミスです。

一生懸命やっても伸び悩んでしまう理由とは

いろいろ書いていたら、もうこんなに長い文章に。そろそろ本題に入りますね。

一生懸命やっても伸び悩む、いわゆる「伸びきったゴム」という現象。どういう人に起こり易いのでしょうか?

私が経験した中から、その明確な答えが1つあります。

知りたいですか?

知りたくないですか?

知りたいですか?

じゃぁ、答えますね。

「人に用意してもらった大量の宿題プリント」で勉強して来た人

これが伸び悩む人の共通点です。

中学受験をこのように過ごせば、中学から伸び悩むリスクがあります。
高校受験をこのように過ごせば、高校から伸び悩むリスクがあります。
大学受験をこのように過ごせば、大学から伸び悩むリスクがあります。

いわゆる、

  • 面倒見の良い学校
  • 面倒見の良い塾
  • 宿題がたくさん出る塾

という、

保護者から見て「ありがたい環境」

にどっぷりつかってしまうと、自分の頭で考えなくなるのかもしれません。
私の中では、こういうのは子供の将来をダメにする環境だということになっています。

えーと、なんだか一部の人たちから怒られそう・・・

だとしても、私の中では経験上、これが真実なんですよね。実際に自分の子供にはそんな指導をしていません。もちろん塾生にもね。

実はこれ、大学に入ってからも同じように思いました。

卒論のテーマや卒論の構成を自分で考えて決めることができない人。やることが高度になると自分の判断ができなくなる人。こういう人が大学にいましたが、大学受験をどのように過ごしたか聞くと、だいたい上のような感じでした。

だから

先生、うちの子にもっと宿題を出してください!

などとお願いされると、ちょっと躊躇してしまうワケです。

10年後に後悔しないかなぁ・・・

ってね、将来まで考えてしまうワケですよ。だから「はい」なんて軽く即答ができないわけです。

どどど、どうしよう・・・

って考えて悩んで、いろいろ思案を巡らせてから宿題を考えます。

宿題をもらっているようでは人生負け組み。でも、そうならないように主体的に取り組んでもらうには・・・

なんて悩みながら宿題を出すわけですよ。本人にその意図を説明してね。

教材が増えるほど教科書が読まれなくなっていく

大量のプリントや宿題を与えられるままにやる、あるいは、こなすので精いっぱい、という状態になれば自分で考えなくなります。九九の暗記みたいな計算マシンには成れますが、応用力はつきません。100歩譲って偏差値が上がったところで頭は良くなりませんよね。

そして、もう1つ悪いのが、

基礎をおろそかにしてしまう

ということです。実際に生徒たちを指導している実感として、基礎は大切です。そして基礎は教科書に書いてあります。

高校の合格偏差値が70の高校生でも、教科書をないがしろにしたら問題集は解けません。進学校の生徒たちとはいえ、基礎が無かったら応用はできません。

ここまでは当たり前なんですけれど、そのあたり前のことも勘違いしている人がいます。基礎ができてないのに、いきなりハイレベルな問題集やったり、やらせたりとかね、そういう無駄なことを一生懸命やってしまう人がいます。これ、ものすごく効率が悪いです。これは学生にも高校の先生にも、両方とも勘違いがいます。

例えば、菊里高校の数学は赤チャートが必須課題らしいですが、あれも3分の2の生徒にとっては可哀そう。無駄な気力と体力の消耗ですね。いくら天下の菊里高校とはいえ、基礎をおろそかにして赤チャートに飛び級しても、無理なものは無理です。やるなら数を絞るとか工夫が必要ですね。そもそも上位3分の1に対して宿題なんて不要ですから、その上位者に基準を合わせるのって、もしかしたら東大・京大・医学部以外は無視なんですかね。ちょっと怖いです。

そして、これは意外と思われるかもしれませんが、教科書を理解するスピードは偏差値60の高校生も70の高校生も、それほど大差がないです。これ、意外でしょう。

例えば、数学1なら、2次関数の最大値と最小値を求める問題で、みんな悩みますよね。それで参考書を見れば、4通りの場合分けについて解説が網羅されていて「分かりやすい!」って感動するかもしれません。

しかし教科書をよく見ると、ちゃんと全て書いてあるわけです。

そしてキミたちが学校から配られる問題集。あれのほとんどは教科書の知識を確認するような問題ばかりです。センター試験や大学入学共通テストもそうですよね。まぁ英語は別として、それ以外はすべて教科書の範囲内の知識だけで解けます。それだけ教科書が大切な基礎になるわけです。
ところが教科書を1回読んだくらいでは、

  • 教科書を読んだつもりでも読んでなかった
  • 教科書を理解したつもりでも理解してなかった

というところが多いものです。偏差値がいくつの学生であろうと、少なからずそういう抜けモレがあるわけで、そこを穴埋めしない限りは、応用問題になんて太刀打ちできません。
教科書という基礎は、とりあえず暗記です。1つ残らず暗記。そしてそこまでが基礎です。

その上で、その知識を組み合わせて問題を解く。これが演習です。

演習には「レベル」がありますが、基礎にはレベルはありません。基礎にあるのは「完成度」だけです。

このことを知らないでいると、本当に伸び悩んでしまいます。

教科書と問題集の区別、できてますか?

まとめると、

全ての問題は教科書に出てくる知識の組み合わせだけで解けるはず!

というものです。そして、

  • 基礎(教科書)→ 完成度を高める(抜けモレを無くす)
  • 演習(基礎の組み合わせ) → レベルを高める

という正しい認識を持つことです。
言い換えれば、

何も見ずに教科書を1冊執筆できるのが普通

というのが「受験生の基礎」という意味です。ですから、

教科書を頭に入れること!

これが第一関門というか常に気にすべき最低条件です。つまり、

演習したら必ず教科書をチェックして抜けモレを補強!

というのが基礎の徹底ということです。

ところが、学校の問題集やプリント、塾の教材や過去問などを解いている一方で、

ほとんど教科書を読んだことが無い

という驚くような学生が、結構いるものです。これは本当に驚きです。

なぜ教科書を読まない人たちが大量に発生しているかと言えば、これは

  • 学校が用意してくれたプリント
  • 塾の教材
  • 塾の用意してくれた対策プリント

ばかりやっているからです。
塾に通い慣れている学生ほど、この傾向が強いです。

  • 塾でしか勉強しない
  • 家では勉強しない

こういう人はかなりヤバイです。
勉強時間が不足しているところへ学校のプリントや塾の教材が追加されるのですから、そりゃ教科書を読まなくなりますよね。

もちろん、

教科書に目を通したけど、なかなか頭に入らない。だからスタサプなどの動画で同じ内容を見た。

というのは「あり」です。これも基礎徹底ですからすばらしい。

ただ、教科書を読んだことが無くて、テスト前になって焦ってスタサプを見るとかは論外ですよ。もうお判りですよね。

とにかく基礎をおろそかにしたら伸び悩むってことです。

そこは自分で考えるところでしょ!

学校や塾の先生はこう思っているでしょう。もしかしたら保護者様も。

教科書は各自でしっかり穴が開くほど読んでくれているに違いない

しかし実際には、ほとんど教科書が読まれていないようです。

プリントや宿題を増やせば、それだけ教科書が読まれなくなっていく、というのが現実だからです。

基礎ができていないからと、わざわざ教科書に書いてあるようなことをプリントにして配って暗記テストをしたり、そのレベルの参考書を追加したとします。
すると「やりなさい」と強制されることが増えるので、時間が無くなるなどして、ますます教科書を読まなくなります。
そのような負のスパイラルにどんどん陥っていきます。大量に紙資源を無駄にしながら・・・。

世間では、こういう塾や予備校が

「面倒見が良い」

と呼ばれるのかもしれません。しかし、私なら怖くて

「そんな指導はしないで欲しい」

と思ってしまします。

なぜだか分かりますか?

「教科書が頭に入ってない」→「じゃあ、見直してから解き直そう」

という当たり前の思考を、生徒たちが自分でやらなくなるからです。

「この問題ができない」→「じゃあ、新しい教材をやりたい」

という変な思考回路になっています。これが変だと思わない時点でおかしいのですけれど。まぁ、とにかく、

「教科書を見直す」

という当たり前のことすら、他人に準備してもらわないとできない。

それって教育なんですかね?
頭が良くなる未来がまったく見えないですよね。
そんなんじゃ、いくら大量のプリントや問題集をやっていたとしても、実力が付くはずありませんよね。

まるで、誰かにプログラムされた通りに動くだけのロボットですよ。人間をロボットにするような教育をしたところで、生身の体では人工知能に勝てません。

人間の脳みそはロボットとは違って、自分の意思で自分を書き換えられることが強みです。

自分の弱点が何で、どう対応すべきか?

自分で考えた上で先生や講師からアドバイスをもらうのが理想ですよね。

考えることを放棄して、ひたすらプリントをやっても、そりゃ伸び悩むようにしか成れないです。

入試では人間の能力が試されるのであって、ロボットの能力が試されているのではありません。そしてさらに、今後は思考力を試す問題がどんどん増えていきます。
自分で考えないで他人が用意したものをこなすだけ、というのがダメだということです。

考えるのが勉強です。
将来、勉強した知識は忘れたり、仕事には役に立たなかったりするかもしれません。
しかし勉強を通じて身に着いた

「自分の行動を改善する習慣」

は一生役に立ちますよね。

「大量のプリントを何も考えずにこなしていたら合格できた。」

何はともあれ合格おめでとう!
まぁ、とにかく合格きたからよいです。

でも今後は、少しは自分の頭で考えて勉強していかないと、その先が伸び悩んでしまいますよ。

学生のキミたち、とりあえず、教科書と問題集の区別、できてますか?

保護者のみなさん、「お子様が自分の頭で考えなくなるようなお願い」を塾や予備校に要求してはいませんか?

偏差値の競争が終わろうとしています。そういう時代ではなくなりつつあります。
しかし、たとえ偏差値でないもので評価されるようになったとしても、自分で考えない人が評価されるようにはならないと思います。

自分で考えれるようになりたい人であれば、テストが何点でも、偏差値がいくつでも入塾できます。
ヒーローズ植田一本松校は、本当に実力をつけたい人ほど居心地がよく、長続きする塾です。

 


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国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校

私立高校

中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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【勉強の仕方】簡単なようで難しい英文。やっぱり文法は大事

簡単だけど難しい英語

塾長です。

きのうの中日新聞で、アマンダ・ゴーマンさんの特集がありました。
バイデン米大統領の就任式で詩を朗読した女性です。

アマンダ・ゴーマンさんの詩

彼女の詩が世界的に大絶賛されています。
YouTubeでも流れていました。

新聞の紙面やCNNのニュースサイトに載っていたので、読んでみました。

けっこう難しい・・・いや、それほど難しくはない・・・あ、やっぱり難しい。
これ、入試に出たら嫌だよなぁ・・・

そんな感想でした。
受験とは関係なく味わいたいものです。

その詩の冒頭を少しお見せしますね。
辞書や参考書を見ながらでOKですから、ちょっと読んでみてください。

The Hill We Climb

(1) When day comes we ask ourselves,
(2) Where can we fined light in this never-ending shade?
(3) The loss we carry,
(4) a sea we must wade
(5) We’ve braved the belly of the beast
(6) We’ve learned that quiet isn’t always peace
(7) And the norms and notions
(8) of what just is
(9) Isn’t always just-ice
(10) And yet the dawn is ours
(11) before we knew it
・・・

Amanda Gorman さん (詩の冒頭のみ)

※ブログの構成上の都合で行番号を追加してあります。

英文は「思い込み」で訳せなくなる!?

さて、ちょっと訳してみてください。
まずは1行目です。

(1) When day comes we ask ourselves,

なになに・・・あれ、語順がよく分からない?

・・・いきなり難しくないですか?

とりあえず「詩」なので、細かな文法はアレンジされています。まぁ、芸術作品ですから。
ということで、教科書通りに補足するとこうなります。

(1′) When day comes, we ask ourselves,

中学2年生が習います。

「接続詞の文が最初にきた時は、主節の前にカンマをつけるべし」

でしたよね。
だから学校で教わった通り、カンマを付け加えました(赤文字の部分)。
これで教科書通りです。

さて訳してみましょう。

「日が来たとき、私たちは私たち自身に尋ねます。」???

もしもこんな和訳になってしまったら、もうハマり込んでしまいます。
詩の2行目以降を読む勇気が無くなります。

ポイントは、 day という英単語の意味の取り方です。

・ the day: その日
・ a day, one day: ある日
・ day: 日中、昼間

つまり day の意味は大きく2種類。

・ a や the などが付く → カレンダー上のどこかの「日」
・ 何もつかない → 「日中」

というように、意味が2通りに変わります。
この違い、もしも

day and night 「昼と夜」

のように使われていたら、すぐに day を「日中」の方の意味だと分かったでしょう。
しかし今回のように、文中にパッと出てきてしまうと、経験した回数の多い「日」の方だと思い込んでしまいます。

英語の長文読解で、こうした「思い込み」でドハマりすること、ないですか?
けっこうあると思います。

ということで、正しく「日中」で訳せば次のようになります。

「日中が来たとき、私たちは私たち自身に尋ねます。」

つまり

「夜が明けたとき、私たちは自分に問います。」

こんなふうに、ちょっとした違いで、英語1行の意味が分かる、分からないが変わってしまいます。

最後の1文字まで気が抜けない!?

さて、ここでクイズです。

よく見ると1行目の文は、最後がピリオドではなくカンマです。

(1) When day comes we ask ourselves,

文の最後なのにピリオドではない。
詩ですから、きっと何か意味のあるアレンジでしょう。

なぜ、アマンダさんは、わざわざピリオドをカンマにアレンジしたのでしょうか?

みなさん、分かりますか?

ヒントは、続く2行目です。

(2) Where can we fined light in this never-ending shade?

どこからどう見ても、1つの独立した疑問文です。

ですから、やっぱり1行目は文の終わりのピリオドしかない?

いえ、1行目をよく見てください。
中2では、ask の使い方をこう習ったはずです。

・ ask [人] [内容] 「 [人] に [内容] をたずねる。」

1行目では、まだ ask の続く [内容] が書かれていません。
つまり、その内容が2行目です。

試しに、1行目と2行目は間接疑問文(中3)を使って、

When day comes, we ask ourselves where we can fined light in this never-ending shade.

と繋げてしまうこともできそうです。
このように1行目と2行目を1つのかたまりと見なせば、確かに1行目の文は、まだ終わりではありません。

なぜ、アマンダさんは、わざわざピリオドをカンマにアレンジしたのか?

それは、1行目が2行目に続く問いかけだったからです。
気持ちとしては文末ではないからでしょう。

言い換えると、

2行目は、

Where can we fined light in this never-ending shade?

でもあり、同時に

where we can fined light in this never-ending shade.

でもある、ということなのかもしれません。
もちろん詩ですから、色々な解釈を楽しめるでしょう。

みなさんは、どうお考えですか?

このように詩の朗読は難しいです。
とはいえ、言葉や文字の1つ1つに込められた意味を読み解こうとすれば、文法の1つ1つを使うことになります。

もちろん、こんなことまで入試では問われません。
それでも、入試で得てきた知識でも、ちゃんと朗読を楽しめるというワケです。

やっぱり英文法って大切ですよね!

ちなみに2行目以降の和訳は、こうなるそうです。

和訳の例

大統領就任式で注目を集めたアマンダ・ゴーマンさんの詩を、ここでもう一度読んでみてください(2021/1/28)」(esquire.com)

難しくないのに読めない英文

例えば、一昨年のセンター試験の小説文。
それほど難しい文章ではありませんでした。
使われていた英単語も、それほど難しいものはありませんでした。

それなのに、

読んだ内容が頭に入ってこない・・・
情景が思い浮かばない・・・

そういう生徒がちらほらいました。

死んだはずの犬が自分を助けてくれた話し。
幻覚なのか幽霊なのか。
あやふやで確信が持てない、そういう人の気持ち。

そして今回の詩のように、
何かを示唆する抽象的な表現。
心に訴えかけるような言葉。

そのような形のハッキリしないものの表現。
必ずしも難しい単語が出てくるわけではありません。

また説明文や論説文でも、たいてい第1パラグラフが「まとめ」や「問いかけ」です。
辛抱して第1パラグラフを乗り越えると、第2パラグラフ以降で、やっと何を言いたいのか分かってくる・・・
よくある段落構成です。

詩や情景の表現。
論説文の第1パラグラフ。

それらはたいてい抽象的で、格好つけた文章です。
ポエムです。

こうした雲をつかむような読解。
複数の意味をもつ単語なら、どの意味なのかを取り違えやすくなります。
ニュアンスの思い違いを1つ、また1つと重ねるうちに、どんどん意味が分からなくなっていきます。

いっそうのこと、難しい単語でも良いから、具体的で形のあるものであってほしい。
何のことを言っているのか分からない。

そうやって解釈が難しくなります。

制限時間のあるテストともなれば、焦りも重なります。
英語の読解に不安が増大していきます。

英文法や語法の知識が道具になる

ですから、
文法や構文が簡単な文だからといって、
使われている英単語が簡単だからといって、
軽く見てはいけません。

特に複数の意味を持つ場合。
どの意味なのか、共通するニュアンスと共通しないニュアンスは何なのか・・・
普段から深く知ろうとする態度が必要です。

この先、英語のテストから英文法や語法の問題が少なくなっていきます。
そういう教育改革の流れです。

しかし、だからといて、英文法や語法の知識が不要になったのではありません。
それらが「使えることが当たり前」と見なされるようなったのです。

たとえば語法なら、単語の意味を単語帳で機械的に覚えているだけでは実力不足です。
抽象的な表現に出会った時、その読解力に差が出てきてしまうのです。
たとえ同じ英検2級でも、

単語のニュアンスまで注意すること。
たとえば冠詞が付くときと付かない時で意味が違うなど、少しの違いにも目を見張ること。

そのような普段からの注意で、読解力が違ってきます。

英文法や語法の知識は、小さな違い、少しの違いに気付くための道具だと言えます。

必要な英語の知識

最後に、上の詩で抜粋したところを読むための知識をまとめておきます。

主な英文法

(1) 接続詞 When → 中2
(2) 疑問詞 where → 中1、間接疑問文 where S V → 中3、助動詞 can → 中1、”単語-単語” でつくる形容詞 → 高1
(3) 倒置 → 高1(または関係代名詞の省略 → 中3)
(4) 倒置 → 高1(または関係代名詞の省略 → 中3)、助動詞 must → 中2
(5) 現在完了 → 中3
(6) 現在完了 → 中3、接続詞 that → 中2、部分否定 → 高1
(7) 接続詞 and → 中1
(8) 前置詞+複合関係代名詞 what → 高1
(9) 部分否定 → 高1、”単語-単語” でつくる形容詞 → 高1
(10) 接続詞 and → 中1、接続詞 yet → 高1
(11) 接続詞 before → 中2

使われている英単語(中学生用)

・ ourselves: 私たち自身(we, our, us, ours, ourselves)
・ never-ending ~: 終わることのない~
・ shade: 陰、暗がり
・ the loss: 損失、うしなったもの
・ wade ~: (ぬかるみや雪場など足場の悪い所)~を歩いて渡る
・ brave ~: (勇敢に)~に立ち向かう
・ belly: 腹部、お腹、胃
・ beast: 動物、(人間の反対語として)けもの
・ norm: 基準、標準、規範
・ notion: 概念、意見、意志
・ just: 正しい、公正な
・ ~ of what just is: 「正しい」が意味することの~
・ just-ice: 正義(おそらく just+ice = justice から ice 「よそよそしさ」を掛詞にした(塾長の推測))
・ yet: しかし(but と同じ意味)
・ dawn: 夜明け、暁

 


ヒーローズ植田一本松校の進学実績

卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたりますが、当塾の理念に反するので生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。

国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校

私立高校

中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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共通テスト2021年を解いて分かった大学受験の勉強法(後半)

大学入学共通テスト2021年1月

塾長です。

日本初の共通テストについて、ブログの後半です。

やってみた教科

現代文、英語、数学1A、数学2B、を解いてみました。
これらのうち、今回は数学1Aおよび2Bについて書きます。

なお、現代文と英語については、先回の「共通テスト2021年を解いて分かった大学受験の勉強法(前半)」をぜひご覧くださいませ。

難易度の表記

大学受験としての標準レベルを黄色チャート(数研出版)に設定して評価しました。

★☆☆☆☆: 教科書の知識1つを使えば解ける
★★☆☆☆: 教科書の知識と前問の結果を考慮する必要がある
★★★☆☆: 黄色チャート相当の解法の知識または発想が必要
★★★★☆: 黄チャート相当のレベルを越えた知識や発想が必要
★★★★★: 高校数学の知識や発想とは関係ない特別な訓練が別途必要

こんな感じで各教科のテスト内容を見ていきます(評価は塾長の主観です)。

数学1A

数学1Aは、共通テストで最も波乱のあった教科の1つです。

  • 記述試験が撤回されてしまった
  • しかし論理的思考の出題は維持された
  • 制限時間も10分拡張されたままだった

まるで教育改革の亡霊とも言える出題形式に今年の受験生は翻弄されました。実際その中身はどうだったのでしょうか?

難易度など全体の所感

塾長の主観ですが全体の難易度は次のような構成でした。

数学的基礎力: ★★★☆☆(思考の土台となる数学だけの実力)
論理的思考力: ★★☆☆☆(日本語の文脈を数学用語に置き換える力)
事務処理能力: ★★★★★(数学の知識が増えるに伴って自然に加速するスピードの程度に比べて)

ひたすら事務的に処理していくような問題でした。
数値計算が多く、電卓やエクセルが欲しかったです。もちろん道具の持ち込みは失格ですから、手で計算するしかありません。
ですから数学というよりは「そろばん」や「暗算」のテストに近いと思いました。

必要な対策

選択問題の大問3~大問5は、どれも後半で数値計算を速く正確に行う必要があります。

目標点が80点以下でよければ、数値計算の面倒な設問は、積極的に捨てに行きましょう。
目標点が80点以上でなければ困る場合、小学4年生~6年生レベルの数値計算を超速にできるような訓練が必要です。

その計算の「えぐさ」をご紹介しましょう。

大問3(4)

A~Dの事象について確率を高い順に並べる問題でした。ちなみに、その比較をするために最低限必要な計算が次の通りです。

計算式 式の工夫 計算結果
A 8×27×125 8×27×125 27000
B 4×64×125 8×32×125 32000
C 9×27×125 9×27×125 30735
D 16×27×64 8×27×128 27648

どうでしょう?
あなたは計算式を見ただけで、A~Dを大きい順に並び替えれますか?

式を工夫しても分からなくらい微妙ですよね。
最大や最小を答えるのではありません。
4つを「大きい順に並べる」必要があるのです。

悩むくらいなら、全て計算した方が速いです。
つまり、考えて工夫しようとしたら、それで余計に時間をロスしてしまい、負けなんです。

この問題は「思考力」を試す位置づけに出題されました。
ですが、上のように考えた方が負けになります。
試験時間に追加された10分は「数値計算に使え」ということらしいです。

「数学力」よりも「算数力」のようです。
信じられないことに、電卓やそろばん、計算用紙などを持ち込んだら失格になります。
常識が通用しませんので、十分に気を付けてください。

大問4(4)

整数の不定方程式の問題でした。出だしは面白そうな問題だと期待したのですが・・・次の条件式を満たす x+y が最小となるようなk を求める羽目になりました。

{x+yを最小にする正整数k(10≦k≦14)| 正整数x,yは 5x-3y =k または 5x-3y =k-15 を満たす}

つまり「5の倍数」と「3の倍数」の差を計算して、次のような比較検討をします。

x+y の値
5x-3y=k の時 5x-3y=k-15 の時 最小値
k=10 10 3 3
k=11 7 4 4
k=12 4 9 4
k=13 9 6 6
k=14 10 3 3

 

この計算方法(アルゴリズム)を思いついた時点で正解にしてくれよ!って感じです。
でも違います。電卓も計算用紙の持ち込みも禁止した上で、ただ単に、ひたすら小学3年生レベルの「掛け算」と「引き算」をやるのです。

トホホ・・・

大問5 円の嵐!?

三角形と円の性質。1つ解いたら、また次の円。それを解いたら、また次の円。もう図を描くスペースが無いんですけど・・・。
試しに実物の大きさで描いてみたのが下の絵です。実物大でもこの煩雑さです(27インチ4Kディスプレイで円の直径が約5cmに見えます)。
2021年1月共通テスト数1A問5の図

図の性質が判明するたびに図を描き直して情報を整理していく・・・

これは普通の手順なのですが「円の3連発」は、さすがに手間がかかります。

しかも問題を解く過程で、円Pや円Qの半径を描いたりしますから、更に図は複雑になっていきます。
なんで半円の中に全ての図形を詰め込んでくるんだよ・・・

そして何よりも、本番の環境では、こんなに大きな絵を描いてしまったら不便です。
他の計算用紙にするスペースが無くなってしまいます。
1分1秒を争うようなテストで、これはえぐいです。

ひたすら作業的な制約で悩むという、事務的な工夫を多く求められるテストです。

思考力とは何だったのか?

大問3は整数の「かけ算」の速さが思考力でした。

大問4も整数の「かけ算」と「引き算」の速さが思考力でした。100歩譲って、5の倍数5~50と-3の倍数-3~-30を縦に並べて、計算を一目で見やすくする工夫をすれば、多少は計算が楽にできたかも。でも、まぁ、そんな工夫は事務作業としての工夫でしかありません。数学1Aとは関係ないですよね。

大問5は、図形を素早く描いて、込み入った情報を整理する技術が必要でした。
設問の趣旨からいえば、図を表示した上で出題する方法がいくらでもあったと思います。わざわざ文字列だけで出題した意図がちょっと不明でした。

こんなものが「高校生らしい思考力」なのかと言われれば、かなり疑問です。

文句の1つでも言いたくなりますが、まぁ、事実です。

出題形式は予測できただろうか?

大手予備校が出版していた対策問題に比べると、次の点で「めんどくさい」問題となりました。

  • 電卓で行うような数値計算を手計算でさせる
  • 次々に新しい言葉や言い回しを登場させて問題文が冗長になる

また予想問題に比べて、図表を多用する傾向は予想よりも少なかった印象です。

上のように、

図表ではなく、文字列で情報の複雑性を増大させる

という手法で問題の難易度を挙げたかったようです。

各予備校が「数学の応用」という発想で予想問題を作成した一方で、大学入試センターはそれ以外の方向性で対応してしまった印象です。
大学入試センターからしてみれば、いきなり文部科学省から出題の方針を大きく変更されてしまいました。
おそらく相当な混乱があったものと思われます。

同情はしますが、ちょっと失敗作だったかなと思います。
来年は、形式を踏襲しつつも、中身はもう少し「算数」から「数学」に寄せて改善してくると予想います。

数学2B

難易度など全体の所感

塾長の主観ですが全体の難易度は次のような構成でした。

数学的基礎力: ★★★☆☆(思考の土台となる数学だけの実力)
論理的思考力: ★★☆☆☆(日本語の文脈を数学用語に置き換える力)
事務処理能力: ★★★★★(数学の知識が増えるに伴って自然に加速するスピードの程度に比べて)

必要な対策

センター試験の過去問で対策できる範囲です。

あえて言うなら、大問1(3)について、多項式の計算が少し面倒でした。
数1の最初に習う「式の計算」の単元で、計算を大量にやりこんでスピードアップしておく必要があるでしょう。

出題形式は予測できただろうか?

数学2Bに関しては、大きな波乱はなかったと思います。
高い事務処理能力を求める傾向は、昨年までのセンター試験と同様でした。

数1Aに比べれば設問の意図がとても素直でした。
数式や図形の性質を探求していく過程を、上手に導いていくような問題の構成でした。

とても教育的な良問だったと思います。

ある意味「1つのあり方」として数2Bは完成形です。

これ以上は難しくする必要もないでしょう。
これ以上の要求は、大学側が個別試験を用意してテストすればよいだけです。

あとがき

ツッコミどころが満載の数1A。
混乱が少なく落ち着いた数2B。

今回は両者のコントラストがとても激しかった印象です。
本当に同じ大学入試センターで作られた問題なのかと思うほど、状況が違っていました。

改革というのは本当に大変なんだな、と実感しました。

ただ、数学1Aの方向性は

「人工知能に負けない人材」

を育成していくものとは程遠い姿でした。
とても残念です。
改善されていくことを祈っております。

そして共通テストには次のことを提案して本日のブログを終わります。

  • 電卓や辞書の持ち込みを許可すべし
  • 数値計算よりもアルゴリズムを重視するような回答形式とすべし
  • 試験会場では計算用紙を大量に渡すようにすべし
  • 出題者は文字列だけに表現を依存することをせず、図表で示せる意図は、できるだけ図表で表示すべし

以上です

 


ヒーローズ植田一本松校の進学実績

卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたりますが、当塾の理念に反するので生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。

国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校

私立高校

中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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【高校入試】面接対策の必勝ポイント 良い例と悪い例

面接でこれはアウト

塾長です。

私立高校の推薦入試が迫ってきました。

推薦でも不合格は出る!

推薦とはいえ、ちゃんと学力テストと面接という試験がありますよ。

そして、舐めてかかれば容赦なく落とされますので、気を引き締めて!

推薦の定員が増えてきている代わりに「選抜」の要素も強くなりつつある傾向です。

例えば、学力テストの問題。
最近は一般入試と同じくらいの難易度や問題量で出題するところが増えてきました。
ちょっと昔までは、基礎的な問題だけだったのですが、今は難しい問題も出題されます。

このように、推薦だからと油断して甘い態度でいれば、痛い目を見ます。
ですから面接も手を抜けません。

面接とは何か?

そもそも面接とは何か。

キミは答えられますか?

もしも答えられないのに準備をしているとしたら、それは準備とは呼びません。

さて、高校の立場で考えれば、面接で聴きたいのは大きく2つです。

  • キミの志望動機
  • キミが高校で頑張れる理由

面接とは、この2つのことを高校がキミに確認する「お見合い」です。

「知りたい」のではなく「確認したい」というのがポイントです。

つまり、質問の仕方を色々と変えてみて「証拠」を集めようとします。
ですから質問のバリエーションは多いかもしれません。
しかし、それも全て上の2つの「証拠集め」なのです。

ちなみに「証拠」とは具体例や実体験といったエピソードのことです。

今すぐ志望動機を書き起こそう!

そこで、すぐにやって欲しいのが「志望動機」の確認です。

何よりもまず紙に文章で書き起こしてください!

「ちゃんと考えてますよ!」

という生徒に限って、いざ書かせてみるとボロボロだったりします。

何となくできるように思えても、意外と書けないことに気が付くでしょう。
1時間でも早く危機感を持ってもらえるように、いちはやく紙に書き起こしてください。

その上で、次の事例を参考にして欲しいと思います・・・

事例で学ぼう!どこがダメで何が良いのか考えよう!

いくつか回答例を載せますから、どこがどうダメなのか、逆に何が良いのか、考えてみてください。

例題1 初級

面接官:「どうして当校を志望したのですか?」
生徒A:「はい。体験会に参加した時に、校舎がキレイで、貴校の先輩たちがとても親切に、丁寧に説明してくれたので、感動して受験を決めました。」

好印象な受け答えですが、実は質問に対する答えになっていません。
生徒Aさんには何も加点されません(減点もありません)。

なぜでしょうか?

例題2 中級

面接官:「なぜ推薦で当校を受験しようと思ったのですか?」
生徒B:「はい。自分は勉強が苦手なので一般試験では確実に合格できるか不安でした。そこで学校の先生に相談し、親の勧めもあって、推薦の方が自分に合っていると思うようになったからです。」

ちょっと質問が意地悪なので中級にしました。本当のことを答えているので、誠実な印象です。
しかし、これも生徒Bには加点がありません。減点もされないとは思いますが、もしも普通科であれば減点されるリスクが僅かにあります。

なぜでしょうか?

例題3 中級

面接官:「本校を志望した理由を教えてください。」
生徒C:「あ、は、はい。ぼ、ぼぼ僕は、じ、柔道部を頑張ってきました。き、き貴校の柔道部も、つ、強い、、、あ、県大会で、いつも優勝しているのを、いつも見ていまして、、、えっと、、、ふぅ、、、えっと、、、」
面接官:「ゆっくりでいいですよ。」
生徒C:「はい、ありがとうございます、、、そ、それで最初から志望していたのですが、た、担任の先生から勉強をもっと頑張らないといけないと、言われましたので、えっと、それで、一生懸命に勉強して、なんとか学校の先生から推薦が、もらえるようになって、それで受験できるように、なりました。よ、よろしくお願いします。えっと、、、い、以上です。」

とても緊張してしまったのか、どもったり止まったりしてしまいました。面接官からフォローされて後半は少し流ちょうになりました。
こんなボロボロな受け答えでしたが、ちゃんと生徒Cには加点されました。そして減点はありません。

なぜでしょうか?

何を質問されても、その真意は同じです

上の3題について、どうでしたか?
ちょっと簡単すぎましたかね?

それでは、解説です。

ポイント

もう1度書きますが、面接官が確認したいことは次の2つです。

  • キミの志望動機
  • キミが高校で頑張れる理由

つまり、この2つの情報が回答に含まれていれば加点されます。

例題1の解説 何も言ってないのと同じ

生徒Aの回答には、生徒A自身が何を考えて志望したのかが、全く含まれていません。
いくら高校を褒めても、面接官からしてみれば、生徒A自身のことが何も伝わってきません。

面接官は褒められて悪い気はしませんが、点数をあげたくても、あげようがありません。

幸い減点はありませんから、合格できるか否かは定員次第です。
だれか1人を落とさなければ・・・となったら、少しリスクが出て来ます。

推薦と言っても多くは集団面接です。
質問は2つか、せいぜい3つ。

そんな中で、他の質問で挽回する必要性が出てきてしまいます。

もしも面接官が親切なら

「例えば、具体的に当校の何が良かったですか?」

などと追加の質問をくれます。
そこで挽回しましょう。

逆に追加の質問が無く、ニコニコ和んでスルーされてしまう方が不利ですよ。

例題2の解説 あるある的な失敗

これも例題1と同じです。生徒B自身の志望動機が回答に含まれていません。
回答したのは「きっかけ」でしかなく「動機」ではないからです。

それ以前に、推薦入試が勉強しなくて良いことの言い訳にされてしまったら、高校としては面目丸つぶれです。
勉強の努力が足りないし、それを気づいた後でも努力をしようとしなかった。そんなふうに受け取られてしまったら減点されるリスクさえあります。

一般受験は1点の差で合否が決まります。そういう競争が苦手な人もいます。また5教科の点数には表れない良さが人にはあります。
だから推薦入試のように、多面的に評価できる入試制度があるのです。

確かに一般入試に比べて5教科の点数は大目に見られるかもしれませんが、その代わり、入学後も頑張り続けることや、自分の適性を伸ばし続けることを期待されているのです。

それができるかどうかを質問で確認されているのです。

その期待に応えるような回答になっていませんでした。
もしも面接官が厳しくて、期待を裏切る回答だと受け取られてしまったら減点されます。

例題3の解説 アナウンサーの面接ではありません

生徒Cの回答には、「話し方」と「話した内容」の両方が気になると思います。

もしもこの生徒が「アナウンス学科」とか「接客科」などというコースの面接に挑戦しているのであれば、このような話し方をしてしまったら、まず合格できません。

しかし、少なくとも愛知県にはそのような高校は無いです。

生徒Cは、ちゃんと考えて準備して来たであろう回答を、真面目に思い出しながら最後まで答え切っています。
しかも、高校で頑張りたいこと、つまり「志望動機」を明言しています。
そして、推薦をもらえるように勉強を頑張ったというエピソードは、文武両道で「入学後も頑張れる」という「証拠」になります。

むしろ回答としては完ぺきな内容だったと言えます。

こんなに良い生徒だったら、話し方が少しくらい苦手でも、それも含めて入学してから頑張ってもらえれば良いと思えてしまいます。
話し方のことなど、とても小さな問題です。

ということで、この生徒は間違いなく合格します。

エピソードの話し方

面接のポイントについて、大枠は上に書いた通りで、とてもシンプルです。

続いてエピソード、つまり「証拠」の言い方について、少し細かいポイントです。

過去より未来に重点を置くこと

例えば、こんなことです。

面接官:「あなたの短所は何ですか?」
✖生徒:「やったらやりっぱなしな所です。例えば学校の課題は真面目にやりますが、見直しがおろそかでした。」

これはダメですよね。
短所は過去のこと。それはそれとして「未来をどうしたいのか」も答えましょう。
こんなふうにしてみてください。

面接官:「あなたの短所は何ですか?」
〇生徒:「やったらやりっぱなしな所がありました。例えば学校の課題は真面目にやりますが、見直しがおろそかでした。そこで、やることを絞って、その代わり徹底してやるように心がけています。他の問題集にいろいろ手を出さず、その代わり学校の課題の見直しを繰り返すようにしたら、テストの点数も少し上がりました。中3になってからやり始めたことなので、今後も続けていきたいと思います。」

こんな感じで、自己管理をちゃんとしていて、今後も工夫して頑張っていきます、みたいな未来志向で回答します。

そして、このうような回答を準備することも、前向きに考える練習です。
ある意味、これも勉強です。

自分で自分を褒めないこと

自分について良いことを言うのが自己PRです。しかし、ここに落とし穴があります。

みんな自分で自分を褒めちゃうんですよね。
自己PRでありがちなミスです。

面接官:「あなたの長所は何ですか?」
✖生徒:「はい、明るく活発な所です。私はいつも元気よく挨拶し、学校の行事には何でも積極的に参加してきました。」

自画自賛しても、面接官には信じてはもらえません。
だから学校の先生や友達に褒めてもらいましょう。

面接官:「あなたの長所は何ですか?」
〇生徒:「はい、明るくて元気だと部活の仲間たちから言われます。校内の練習試合でも公式の大会でも変わらずに大きな声で仲間を応援したり、声を掛けたりしました。特に仲間がプレーに失敗したときほど、笑顔を維持して次のプレーに影響が出ないように気を遣いました。」

周囲の人から自分はどのように評価されて来たのか。
それを冷静に受け止めて、あくまでも事実の範囲で語った方が良いです。

固有名詞を使いまくること

面接に限らず、やりがちなのが「抽象的に話す」「ぼんやり話す」というミスです。
変に一般化してしまい、かえって「何を言っているのか分からない」という状況です。

面接官:「中学生活で最も頑張ってきたことを教えてください。」
✖生徒:「はい。私は何でも一生懸命やるようにしてきました。必ずしも努力が実るとは限りませんが、頑張ることが大切だと思っております。」

分かりやすい失敗事例を挙げてみました。
この生徒が中学生活で何をして来たのか、全く分かりませんよね。
でも馬鹿にしてはいられませんよ。この類のミス、みんなけっこうやってます。

エピソードは具体的である方が良いのです。
一般論なんて不要です。

面接官:「中学生活で最も頑張ってきたことを教えてください。」
〇生徒:「はい。1つのことに打ち込んだという特別な活動は特に無いのですが、それでも私は何でも一生懸命やるようにして来ました。例えば今年はコロナ禍で文化祭が無くなり、代わりにクラス内で学習発表をすることになりました。私は授業で使うタブレットの使い方や注意事項について詳しく調べ、それを図や表にまとめて発表しました。例えば学校の「みんなの資料集」というサイトでは、どこにどんな資料があるのか分からなかったり、探し方に慣れていなかったりする友人が多かったからです。発表したら、そのままマニュアルとして全員に配りたいと、先生に褒めてもらいました。」

いつ、どこで、だれが、どのように、何をしたのか。

5W1H

って、よく言うでしょう。それを明確にしましょう。
それが具体的ということです。
固有名詞を使いまくれば、自然にそうなります。

話の大小は関係ありません。
人に誇れるようなエピソードである必要もないです。そういうのが1つも無くても大丈夫。ない方が普通。

ですから、自分が一生懸命やったこと、ちゃんと考えてやったことを、小さなことでも良いので、具体的に、こまかく、はっきりと答えましょう。

自分の言葉で書こう

このように、面接の準備として、まずは文章に書き出してチェックをしていってください。
そして上のような観点で問題があれば、どんどん修正していきましょう。

ただし、必ず自分で書くこと。

たまーに、保護者や家庭教師に書いてもらって、それをただ暗唱しているような人がいます。

何も準備をしていないよりは、まだ「まし」です。
ただ気がかりなのが、自分で書き直していないことです。

自分のことなのに、最後まで人任せ。
人から渡されたものを、ただ覚えるだけ。

そういう人は、必ず何でもかんでも人のせいにします。
ろくな人生を歩みません。

人として、それはやってはいけません。
周囲の大人にしてみたって、そういう過保護は良くないですよ。

そして、鋭い面接官であれば、自分の言葉か他人の言葉かなんて、すぐに見抜いてしまいます。

「対策なのだから、別にいいじゃん。」

そういう人は、まぁそういう価値観なので「論理的には、そうですね。」としか言いようがありません。

でも、高校側からしてみたら、どうでしょう。
たぶん、そういう生徒は絶対に入学して欲しくはないでしょうね。

だって、きっと本人は何も頑張れないだろうし、そういう過保護なタイプの保護者は、きっとクレーマー予備軍です。
関わりたくはないでしょう。

ですから見抜かれてしまえば、確実に落とされます。

対策で人からアドバイスを受けたり添削してもらうのは良いことですよ。
指導やアドバイスならね。
むしろ成長のチャンスなので、どんどんやってください。

でも、丸投げは絶対にダメですよ。

一般入試から面接が消えている!?

※ 例年通り公立高校入試では面接があります。混同しないようにお気を付けください。

私立高校の一般入試では、今年から面接が無くなっているケースが増えています。

もちろんコロナ禍の影響だと思います。

もう一度、よく出願要綱を確認するようにしてください。
また出願方法(受験方法)によっても異なるので気を付けますよう。

もちろん高校から中学校へ連絡がいっているでしょうから、不安ならば担任の先生にも確認してみましょう。

コロナ禍の第3波。
2回目の緊急事態宣言が出されているにもかかわらず、なかなか沈静化してくれません。

すでにメディアは「ウィズ・コロナ」(with コロナ)という言葉を使い始めています。
全部ではありませんが、今後も面接を課さない試験が広がっていくのでしょう。

 


ヒーローズ植田一本松校の進学実績

卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたりますが、当塾の理念に反するので生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。

国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校

私立高校

中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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共通テスト2021年を解いて分かった大学受験の勉強法(前半)

大学入学共通テスト2021年1月

塾長です。

大学受験のキミたち!
日本初の共通テスト、本当にお疲れさまでした。

特にコロナ禍でマスク着用やソーシャルディスタンスなど予定外の対策まで必要になってしまい、本当にご苦労様でございました。
まずは2日間の受験を終えました苦労をねぎらいたいと思います。

さっそく後輩たちのために塾長の所感を書きますが、気に障るようでしたらここから先は読まないでくださいませ。

やってみた教科

昨年同様、現代文、英語、数学1A、数学2B、を解いてみました。

それらのうち今回は英語と現代文について書きます。
数学1A、数学2Bについては次回のブログにします(こちらです)。

使ったのは中日新聞の朝刊です。つまり1日遅れて問題を目にしました。
字が小さいので老眼との戦いでした。塾長は視力が0.1未満で、さらに老眼。
眼鏡をはずし、紙面を20cmまでぐぐぐっと近づけ、背中を丸めるようにして1問、そしてまた1問・・・と解きました。

あらためて健康体でなければ受験が困難な試験だと思いました。

それでは教科ごとに中身を見ていきましょう。

難易度の表記

  • ★☆☆☆☆: 中2未満のレベル
  • ★★☆☆☆: 中2~中3レベル
  • ★★★☆☆: 高1~高2レベル
  • ★★★★☆: 高3レベル
  • ★★★★★: 教科書とは関係なく専用の訓練が必要

ただし塾長の感覚です。

英語

難易度など全体の所感

塾長の所感ですが、端的にまとめると次のようになります。
文章自体の難易度は例年通りかやや易しくなったものの、とにかく増量しすぎて解ききらない。
そんなテストになりました。

  • 英語の語彙力: ★★★★☆ 英検2級程度の単語力と熟語力
  • 文章の読解力: ★★☆☆☆ 中2~中3程度(同じ内容が日本語だった場合)
  • リスニング力: ★★★★☆ 英検2級以上
  • 事務処理能力: ★★★★★ ハイレベル。スピードと集中力を維持できること

文章の読みやすさ、つまり構文や単語、熟語のレベルはそれほど高くはないと感じました。
昨年と同じくらいか、むしろやや簡単になったと思います。
文法・語法の出題が無くなったことで、余計に語彙数の負担が減ったように感じたのかも知れません。

資料との対応が増えた、というか、そればっかりの出題になりました。
資料との対応を読み取る能力を含めた「読解力」は、せいぜい中3程度でした。
つまり同じ内容が日本語で書かれていたとすれば、中学2年生~3年生でも読解可能な内容でした。

ただし、長文と資料の対応を確認しながら読むため、平文を読むのに比べれば、どうしても時間がかかります。それだけ焦ると思います。
なにしろ分量が多いです。
とにかく文字数が多い、多すぎる!

つまり「思考力を試す」というよりも、相変わらず「事務処理能力を試す」ようなテストでした。
むしろ従来よりもその症状が悪化してしまいました。

ひたすら読解のスピード勝負!

そんな感じのテストです。

必要な対策

とにかく多読と音読です。
語彙力、読解力、リスニング力、スピード力(事務処理能力)のうち、自分の弱点がどこかを把握しましょう。

個々に考えてみましょう。

英語の語彙力

単語や熟語は、もちろん教科書だけでは不足です。

単語帳(熟語帳)は、学校から配布されてテストに使われているようなものがあれば、それでも十分だと思います。
あるいは偏差値55以上の私立の独自試験や、偏差値50以上の国公立の2次試験を対策している生徒であれば、その対策に用いている単語帳で十分でしょう。
マーク試験ですから、読めればよいですし、分からない単語が1つや2つあっても推測できます。

英検2級対策の単語・熟語集などもおすすめです。
多読を兼ねて速読英単語(Z会)を使うのも良いでしょう。「必修編」のレベルで対応可能です。

文章の読解力

英語以前に、もしも現代文の定期テストで赤点前後だったり、模試で現代文の偏差値が30台だったりする場合は、まず国語力から鍛える必要があります。
たとえば高校受験用の国語の過去問などを使って、文章読解の基礎を固めましょう。
高3でやることではありません。できれば高1、遅くても高2までに潰しておきましょう。

次に英語としての読解力について。

英語の全国模試で偏差値45未満、あるいは英語に苦手意識のある人は「英文解釈教室 伊藤和夫 著」などで強制的に思考回路をリセットすることをオススメします。
自分が「読めている」と思っていることが、実は「全く読めていない」という自覚を持つことが全ての出発点です。何もかもが変わります。

英語の偏差値が45以上ある人は、学校から配布されている英文解釈の参考書や問題集をやりこんでみましょう。
ただし進学校でない場合は、そもそも問題集が配られていなかったり、よく分からない問題集だったりするので、別途、定評のある問題数をオススメします。
「英語の構文150 鷹家秀史 著」がムダが無くておすすめです。

リスニング力

発音の聴き分けは英検2級くらいの実力で対応可能です。
しかし内容の把握には、それ以上の能力が必要だったと思います。これも英語というよりも読解力になります。

まず中3英語を1語も洩らさずにリスニングできること。これで5割くらい取れるでしょう。
リスニングが全然ダメ、という人は、中3の教科書と、教科書準拠のリスニングCDを購入して聞きこみましょう。
やるなら高1か遅くとも高2です。

語と語のつながりの発音

なお、語と語のつながりが聞き取れない、という人は、そもそもフォニックスが身に着いていません。
アルファベット25文字の基本的な発音をマスターしたうえで、できるだけそれに忠実に音読してください。
そうすれば、自然に語と語のつながりで発音が変わるようになります。

もちろん例外はありますが、そういう細かいことはやりながら見つければよいだけのこと。

リスニングは耳だけで聴いているイメージですが、実は運動神経にも問い合わせが行われているように感じます。
つまり、自分の体で発音できない音は聞き取りにくいですが、正しく発音できる音は聞き取りやすいです。

ですから、フォニックスで口の形や舌の位置をしっかり気を付けながら音読できるようになれば、必然的にリスニングの感度が上がります。

このあたりの基本がマスターできれば、あとは普通に共通テスト用のリスニング対策の教材が使えるようになると思います。

私の生徒に、速読英熟語のCDを使っている生徒がいました。熟語力アップとリスニング力アップの両方を兼ねてやっていたそうです。これはうまいやり方です。もちろん秋になれば別途、共通テスト用のリスニング対策をする必要がありますが、このように効率を上げるやり方も良いと思います。

4人の会話を聞き取る例の問題

ところで、今回話題になった第6問B。4人が会話する形式で「私は聖徳太子ではないので聞き取れません。」というような悲鳴がネット上で散見されました。聞いてみると流石に4人が同時にしゃべっているワケではなく、順番に話している形式でした。そりゃそうですよね。
こうした形式に依存した練習は高3になってからやれば大丈夫です。

事務処理能力

まず大前提として、高2までに英文解釈の問題集をやりこんでおきましょう。英文解釈がめちゃくちゃだと読解スピードを上げようがないからです。
英文解釈ができていれば、英語は英語の語順のままで理解できるはず。日本語の語順で英文を読むようでは論外です。スピードが上がりません。

英文解釈の基本ができたうえで、スピードアップの対策をやりましょう。
そしてスピードアップの練習は必須です。

高3の早い段階で、時間をはかってスピードを上げていく訓練です。
これは学校や予備校の授業とは関係なく、自分で時計と問題集を用意して訓練することです。

スピードを上げて多読するには、センター試験の過去問でも十分に役立ちます。
センター試験の過去問について、大問4~6の長文問題だけを使って、10年分を読みまくる、解きまくる、という訓練が手っ取り早いです。
大問1あたり15分以内を設定して取り組みます。そこから30秒とか1分とか、できるだけ短時間で解けるように練習してみてください。

なお、長文で有名な問題集として「やっておきたい英語長文」シリーズがありますが、これは多読の練習には不向きです。
個別試験対策と位置付けましょう。

出題傾向の予測は可能だったか?

初めての共通テストということで、出題形式を心配していました。

しかし、予備校が出版している予想問題パックと全く同じ形式でした。
塾長はZ会の「共通テスト予想問題パック」で事前に傾向を把握したのですが、ドンピシャでした。

お見事です!

ただ、twitter などネット上では

「模試とは全くちがった」

という悲鳴が散見されました。どこの模試だったのでしょうか?

一方、これまで文科省が高校で2回実施してきた試行調査の問題とは、かなり傾向が違っていたのは確かです。
民間試験や記述試験の導入が見送られ、途中で方針がだいぶ変わってしいましたから。

よって予備校のマーク模試も、回数を重ねるごとに精度が上がったものと思われます。
直前模試や予想問題で対策しなかった人は、予想外の出題形式だと面食らったのかもしれません。

イギリス英語に注意!?

今回はイギリス人が留学しているという場面設定がありました。
そのためイギリス英語の影響を少し受けていたように思います。

例えば、問3Bの中で「サクラ国際センター」を “Sakura International Centre” とつづっていました。センターはアメリカ英語では Center ですが、イギリス英語では Centre です。最後の「アー」を er とするか re とするかが違います。

日本の参考書の多くはアメリカ英語で解説されています。単語帳もそうでしょう。ですから

「イギリス英語とは少し違うものだ」

という知識が無いと、ちょっと戸惑ったかもしれません。
ただでさえ共通テストは時間が無い中で焦って解くようなテストですから、こうした些細な違いでも精神的なプレッシャーは大きかったことでしょう。

もしも今後、これがリスニングまで影響してくると、ちょっと高校生には対応が不可能なんじゃないかと思います。
例えば、walk 「歩く」は、アメリカ英語では「ウォーク」と発音しますが、イギリス英語では「ワーク」です。work「仕事」に聞こえてしまいます。

本当に高校の現場で、ここまで指導することを求めているのでしょうか?
不可能だと思うのですけれど・・・

現代文

難易度など全体の所感

塾長の所感ですが、端的にまとめると次のようになります。
昨年と同様に、共通テストという趣旨の問題としては、すでに難易度が上限に達していると思います。
本文の文字数は昨年と同程度でしたが、設問の文字数が大幅に増加したため、全体としては文字数が増加しました。

  • 国語の語彙力: ★★★☆☆ 高1~高2程度、漢字検定2級程度(読めればよい)
  • 文章の読解力: ★★★☆☆ 高1~高2程度
  • 論理的思考力: ★★★★☆ 高3程度
  • 事務処理能力: ★★★★★ ハイレベル。スピードと集中力を維持できること

昨年のセンター試験から継続して、論理的思考力や主体的な学びをテーマとした設問がありました。
難易度に大きな変更はなかったものの、生徒の主体的な学びについての出題が肉厚になりました。

必要な対策

次のようなことに注意して読む訓練をしましょう。それ以外は現代文の参考書や問題集の通りです。

  • 物事の変化を時系列に整理しながら読む
  • 論理的思考のプロセス(後述)に当てはめながら読む
  • 意見と事実(記載や引用)を区別して読む
  • 回答を決めるときは、単語単位の精度で消去法をおこなう
  • 抽象的な議論は、具体例をあてはめて解釈を簡単にしてみる

また英語と同様に、事務処理能力を鍛えるにはセンター試験の過去問も有効です。
現代文の問題を大問1あたり19分以内に設定して解けるように訓練してみましょう。

論理的思考力とは?

ところで「論理的思考力」って何よ?
「読解力」と何が違うのよ?

とツッコミたくなる人もいるでしょうから、塾長なりの説明で補足しておきます。

  • 読解力  : 語と語、文と文、段落と段落などといった文脈の枠踏みを意識しながら読み解く力
  • 論理的思考: 文脈の中身のあり方の1つ。次の1~5のプロセスを踏襲する科学的な行動パターン

論理的思考のプロセス

  1. 研究テーマを設定する
  2. 評価方法(見方や分析の手法)を宣言して現状を把握する
  3. 仮説を立てる
  4. 調査や実験をおこない、宣言した評価方法で分析する
  5. 結論をまとめる
  6. 発展や応用または課題をまとめる

※2と3は逆の順番になる場合もあります。
※6が無い時もあります。

つまり「論理的思考力」というのは、上のようなプロセスを徹底しながら物事を理解していく能力のことです。

文系にも理系にも使える世界共通の考え方です。

ただし、論理は万能ではありません。
例えば、論理的思考のプロセスを守ったからと言って、正しい結論が出るとは限りません。

しかし、プロセスを決めておくからこそ、後で検証したり改善したりすることができます。
前回より今回、今回より次回と、回数を重ねて、より良い方法を見つけていくことができます。
こうして論理的思考というプロセスを守ることで、たとえ正解が分からなくても、「正解に近づいていくような活動」ならばできます。

人間は神様ではないので答えの分からない問題がたくさんあります。
そのような問題にチャレンジするために論理的思考というプロセスが有効というワケです。

第1問

論理的思考の手本とも言える文章が出題されました。
文系だろうと理系だろうと、大学を卒業する際の「卒論」は、このような構成の文章を書きあげる必要があります。

みなさんは上の論理的思考のプロセスに、本文を当てはめることができますか?

  1. 妖怪がいつからどのようにフィクションになったのか?
  2. 「アルケオロジー」という手法で評価、とりわけ「物」「言葉」「記号」「人間」の関係でとらえていく
  3. 妖怪がフィクションになるためには、その認識が根本的に変容することがあったはずだ
  4. 中世は「物=記号=妖怪」、近世は「物≠記号=妖怪→キャラクター化」、近代は「人間の内面=記号=妖怪」
  5. 「近世まで妖怪は恐怖であり、近代は合理性でそれを消し去った」という一般的な認識とは、むしろ逆の結論になった。つまり中世後期までにフィクション化した妖怪は、近代になると人間の不安定な内面に住み着くようになり、リアリティな領域へ回帰した。
  6. 本文中にはなし。ただし問題の後半でNさんの「ノート3」がそれにあたる。発展を主体的な学びとして実施している。

このように物事の理解を論理的思考のプロセスに沿って整理しながら読む訓練が必須になりました。
まだまだ過去問の中で、このような文章を見つけるのは大変です。
しかし不完全でも良いですから、できるだけ説明文や論説文をこのプロセスに当てはめて読むように練習してみてください。

第2問

昨年は戦時中の生活様式を知らなければ場面を理解しにくい作品が出されましたが、今年はそのような前提知識は問われませんでした。
古臭さい作品ですが、特別な時代背景の知識が無くても読めたと思います。

問1~5の読解問題

例年通りの難易度だと思います。

相変わらず「消去法」というテクニックに依存した設問でした。
純粋に国語の問題というよりは「なぞなぞ」のようなゲーム的な要素を含みますから、受験生は消去法のテクニックを磨く必要があります。

例えば「問2」(回答番号16)の正解は③でしたが、それが完全に正解かと言えば、△くらいの正解です。
なぜなら「擽られるような思」をしたのがセリフを言った瞬間だけのことなのか、それ以前から思い続けていたことが表面化したことなのか、時間軸が読み取れないからでです。

仮に瞬間の想いだったと仮定すれば、「誤魔化した」ときの気持ちとなって③の「うれしさ」は不自然です。誤魔化すというのは1つの事実を別の事実で覆い隠すことですから、セリフの中で礼服を褒めていたとしても、それは別の事実にすぎません。
一方、長い間の想いだったと仮定すれば、前後の文脈から「うれしさ」と解釈するのもありでしょう。
つまり、正答の③は「×ではない」というものです。

「最も適当なもの」を選ぶのですから、どうしても消去法になるしかありません。
そういうゲームだと思って練習しましょう。

問6の「主体的な学び」の問題

本文に対する批評を紹介したうえで、

  • その批評文の解釈として正しいのはどれか
  • その批評とは別の見解として成立し得るものはどれか

をそれぞれ選ばせる問題でした。
とても良い問題だったと思います。

個人的には「初めからこのような設問にしておけばよかったのに」と思いました。
つまり受験生に消去法なんて使わせなくても、ちゃんと色々な解釈の可能性があることを、素直に問えばよいと思います。

文学作品を試験問題にするのは難しいところですが、今回の問題は、その好例を示したと言えます。

高校の授業でもこうなる!?

教育改革が、なぜ大学受験の改革を筆頭とした「高大接続改革」になったのか?

実は3年ほど前に、塾長がYouTubeで動画を出していました。

※古い情報なのでご視聴には注意ください。当初の計画から違って、英語の民間試験や数学の記述試験は導入が先送りされています。

指導要領や教科書を改訂しても、大学受験に出題されなければ学生は勉強しない。だから授業も変わらない・・・

それが現場からの声でした。そこで、

  • 大学受験を変えてやる!
  • 授業のあり方を受験問題で示してやる!

という発想で改革がスタートしたのでした。

つまり今後、英語の授業は資料たっぷりの授業をする必要があります。
英語を使ってスケジュールを立てたり、図表つきの解説書を読んだりするような実用的な活動がされるようになるでしょう。

現代文は、小説であれば色々な解釈の仕方を出し合って議論を行い、論説文であれば論理的思考のプロセスにそって物事を理解していくような活動がされるようになるでしょう。

高校の先生は大変そう・・・でも、その必要性は十分に示されたと思います。

共通テスト1日目について

1日目は語学と社会でした。

今回は特に英語と現代文を取り上げました。

語学に関しては難易度の表記が難しいです。
そこで今回は上のような表現で書かせてもらいました。

2日目については、あらためて別のブログにまとめます。
理系科目は難易度の表記を学年で表示しても仕方がないので、また別のモノを考えます。

ご期待くださいませ。

作品として問題文を鑑賞してみる

さて、ここからは完全に趣味?の話しです。

いま高校1年生や2年生のキミたち。受験という意味では、まだ少し余裕があるよね。
もしも「何となく勉強が好き」なら、読んでみてください。

せっかく文系科目なので、英語や現代文に出題された文章を「作品」として味わってみてください。

少し話が逸れますが、塾長は浪人を経験しています。
浪人生活は辛いので、できるだけ勉強の中に良いものを見出すように心がけていました。
そういう仲間が予備校にいました。

例えば、問題文を解くだけではなく、そこから人生の教訓をも学び取ろうと前向きに考えることにしていました。

そういう視点で、ちょっと問題文を作品として眺め、感想文を書いてみましょう。

現代文の第1問について

出典は「江戸の妖怪革命」香川雅信 著(2013年6月初版) からだそうです。

文章の構成としては、典型的な「論理的思考」のパターンでした。

では、その中身、つまり筆者が導いた結論については、皆さん、どう思われましたか?

私は純粋に「スゴイ!」と思いました。

確かに、科学や経済の発展に伴って合理性が浸透していく一方で、あいかわらず現代の人々の中にも消えずに残っていますよね。
人間の内面にこそ「人生や宇宙の心理」があるとする考え方や風潮が。
それはこんな問いかけで見えてくると思うのです。

もしも、いま自分が経験していることが、それまでの経験や教訓からでは理解できないとき、あなたはどんな風に行動しますか?

例えば、何か悩みを抱えてしまったとき、その答えを自分の心の内面に見つけ出そうとして、余計に悩みが深まってしまう経験は、誰にでもあるでしょう。
少なからず「きっと自分の中の、どこか奥の方に答えがあるに違いない」と思い込んでしまうクセが、現代人にもあるように思います。

もう少し肩を落として考えれば、

瞑想すれば空を飛べる

とか、

気合を入れればカメハメハが撃てる

とか、そういった可能性を0.001%くらい信じてしまう感覚です。

そのことを筆者は鋭く分析して見せたのだと思います。
そんなふうに感心したのと同時に、19世紀には現代社会のような風潮がもうすでに始まっていたのだという初耳にも感動しました。

今のところ、コンピューターには「心」は芽生える気配がありません。
それに比べれば、確かに人間の心がどのように生まれるのかは、不思議で仕方がありません。

しかし、だからと言って、人間の内面というものは、そんなに神秘的なものではありません。
こういう風に割り切って考えられるようになるには、30歳、40歳と年齢を重ねる必要があるでしょう。

若いうちは自分の可能性を信じていますから、そのことと「自分の内面に神秘的な何かが隠されている」という希望を混同しやすいのかもしれません。
うまくコントロールできれば想像力となりますが、過信しすぎれば視野が狭くなってしまい、自分をさらに苦しめます。

まさに不安定な内面にこそ妖怪が住みついていると言えます。
あるいは諸刃の刃です。

もちろん、こうした内面は否定する必要はなく「心の遊び」として上手に扱えばよいと思います。

念じれば技を繰り出せる。魔法や特殊スキル。

そういうアニメが大人気なのは、内面の不安定さを上手に遊びに変えている姿なのかもしれません。
日本人のアニメ文化は200年前から始まっていたのかもしれません。

さて、「出題者は絶対に『鬼滅の刃』ブームを意識したな」と思ったのは塾長だけでしょうか。

炭治郎が斬っている鬼の正体とは、いったい何なのでしょう。

英語リーディング第5問について

出典は何かのニュース記事みたいです。

角の生えた牛が、馬のような芸を覚えて成功するという、ほのぼのしたお話しでした。

主人公の世話をしていた牛が子牛を生みました。
しかしオスだったので精肉用の牛として売られる予定になってしまいました。
そこで主人公はその子牛を買い取りました。

少し後になって馬のポニーも買い取りました。
ポニーと牛は仲良くなりました。

ポニーに歩き方やジャンプなどの芸を教えていると、牛が真似するようになりました。
それどころか自主練までやるようになり、牛なのに、馬の芸がどんどん上達してしまいました。

そしてヨーロッパじゅうでその芸を見せて回るようになり、大人気になりました。

そんなサクセスストーリーです。

馬みたいな芸なんて、牛ができっこない。
牛に近づいたら危ない。
角が怖い。

こうした牛に対する人々の先入観が、次々にひっくり返されていきます。

これは人生に重ね合わせれば、色々な示唆に富んだ話ですね。

ちょっと変わったことをしようとすれば、色々な人から反対されたり、怪しいと思われたり、ときには非難されたりします。
しかし、少しずつ理解をしてもらえれば、良いこともある、ということでしょう。

塾長もプログラミング教室を始めた当時は、そんな感じでした。

プログラミングなんで小学生にやらせてどうするの?
仕事を増やすな!
民間から教育に余計な風を吹き込むな!

そういう厳しいご意見をいただいたものです。

今はだいぶ流行ってきて、良かったですよ。

 


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国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校

私立高校

中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

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※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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中3生の難問「理科の天体問題」を宇宙大好きな塾長が解説

天体問題の作図「遠くのモノは平行線で」

宇宙とコンピューターが大好きな塾長です。

中学3年生、高校受験生。

今回の学年末テストの対策。理科の天体で悲鳴を上げる人が多かったです。
これを乗り越えたとしても、私立高校入試や公立高校入試はこれからが本番です。

そこで忘れないように動画を作っておきました(ページ後半)。
直前対策のド忘れ防止にお役立てください。

理科の難問「天体」

特に次のような問題が難しいです。
暗記では答えにくく、ちゃんと考える必要があるからです。
ただし慣れれば1分で回答できるようになります。

  • 地球が太陽の周りを公転している図を使って見える星座やその方向を答える問題
  • 金星と地球が太陽の周りを公転している図を使って金星の満ち欠けや大きさ、見える方向を答える問題
  • 月が地球の周りを公転している図を使って月の満ち欠けや見える方向を答える問題

天体の模式図がウソだから難しい

これらの問題が難しく感じるのは、教科書は問題文に載っている図がウソだからです。
もちろん悪意があってウソをついているのではありません。
ちゃんと精密に描くことが不可能だから「模式的」と称してウソを描くしかないのです。

そのウソとは、縮尺です。

次の動画の中で詳しく説明しています。

このウソを考慮して考えた時だけ正しい答えが出せるようになります。

【高校受験】中3理科 天体問題「遠くのモノは平行線で」

このポイント、教科書に書いてあるようで書いてない。図から察するしかないです。

もちろん、学校の授業を真剣に聞いていれば、学校の先生が説明していることだとは思います。
しかし図の情報が多すぎて、先生のお話を聞き洩らしてしまった生徒が多いんですよね。

だから、「おや、おかしいな。図の意味が分からなくなったぞ。」などとど忘れしたら、この動画をご覧くださいませ。

宇宙が大好きな人なら考えなくても解ける!?

ちなみに今回のこの問題、塾長は考えなくても解けました。
宇宙が大好きで、天体写真を撮ったり毎日星座を眺めている人には簡単です。

「さそり座」が夏の星座です。
「しし座」が春の星座です。

この2つは小学校でも習うので有名ですね。

「おうし座」は、秋から春にかけて長く見られる星座ですが、メインは冬です。

それでは「おうし座」が正解の候補かと言えば、実はそんなことはあり得ません。

なぜなら、そもそも、おうし座は南には見えません。
北東から登って天頂付近を通り北西に沈みます。

だから、この星座もちがいます。

ということで消去法で「みずがめ座」が正解だろうと自動的に出てしまいます。

おそらく選択肢の中で一番マイナーなのが「みずがめ座」でしょう。
それが正解というのですから、なかなかよくできた問題です。

ちなみに天体写真を撮る人なら秋から「みずがめ座」にある「らせん状星雲 NGC7293」を撮影し始めますから、季節感覚だけで即答するでしょう。

話が前後しますが、おうし座には「スバル(プレヤデス星団 M45)」がありますね。
青い星雲をまとった、きれいな星団です。

塾長は小中学生のころ、星雲と星団の両方が一発で撮影できる一石二鳥の被写体として、この天体をよく撮影したものです。

ちなみに、富士重工の創立者は星が大好きだったので車のブランド名を「スバル」にしたそうです。
それが今の自動車メーカーのスバルです。
英語名のプレアデスではなく、和名の「すばる」の方で名付けたのが良いですね!

アニメが好きな人は、例えばオーバーロードに出てくるメイド服のキャラクター「プレアデス」としても有名ですね。
この星団にまつわるギリシャ神話では7人の姉妹が出て来ます。
そしてオーバーロードのプレアデスもメンバーが7人。
ただし、こちらは1人がおっさんですから、神話を参考程度に引用しただけなのでしょう。

天体写真を撮る人なら他にも「かに星雲(M1)」や「ヒヤデス星団」なども知っていますね・・・

きりがないので、このへんにしておきます。

「理科や数学も暗記だ」とかいうのは無意味な議論

昔は、理系科目は思考力で、文系科目は暗記力、などと言われていましたが、関係ないと思います。
上のように「考える問題」だとしても、知識や経験がある人にはそれだけで解けてしまうことがあるからです。

科学というのは、人間のあらゆる経験(実験結果も経験です)を矛盾なく説明するために、法則を見出したり、それを式に表したりする活動です。

経験や知識が先に来れば、そこから法則が見いだされるでしょう。
逆に、法則を先に来れば、そこから未経験の領域を思考力で予測することができます。

このあたりのうんちくは、アニメ「ドクターストーン」の名台詞に譲りましょう。

知識も思考力も、両方とも大切ということですね。

出典

今回、動画の中で使わせてもらった問題。
これは愛知県公立高校入試問題 2017年度(平成29年度) Aグループ 理科 第5問(2) でした。

公立高校入試の過去問は愛知県の公式サイトで一般公開されています(2021/1/15 現在)。
みなさんもダウンロードしてチャレンジしてみてください。

愛知県ホームページ:ホーム>組織でさがす>高等学校教育課>高等学校への入学

https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kotogakko/0000027366.html

※ 本屋さんや学習塾へ行けば詳しい解説本も販売されています。

 


ヒーローズ植田一本松校の進学実績

卒塾生(進路が確定するまで在籍していた生徒)が入学した学校の一覧です。
ちなみに合格実績だけであれば更に多岐・多数にわたりますが、当塾の理念に反するので生徒が入学しなかった学校名は公開しておりません。

国公立大学

名古屋大学、千葉大学、滋賀大学、愛知県立大学、鹿児島大学

私立大学

中央大学、南山大学、名城大学、中京大学、中部大学、愛知淑徳大学、椙山女学園大学、愛知大学、愛知学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、帝京大学、藤田保健衛生大学、日本福祉大学

公立高校

菊里高校、名東高校、昭和高校、松陰高校、天白高校、名古屋西高校、熱田高校、緑高校、日進西高校、豊明高校、東郷高校、山田高校、鳴海高校、三好高校、惟信高校、日進高校、守山高校、愛知総合工科高校、愛知商業高校、名古屋商業高校、若宮商業高校、名古屋市工芸高校、桜台高校、名南工業高校

私立高校

中京大中京高校、愛工大名電高校、星城高校、東邦高校、桜花学園高校、東海学園高校、名経高蔵高校、栄徳高校、名古屋女子高校、中部第一高校、名古屋大谷高校、至学館高校、聖カピタニオ高校、享栄高校、菊華高校、黎明高校、愛知みずほ高校、豊田大谷高校、杜若高校、大同高校、愛産大工業高校、愛知工業高校、名古屋工業高校、黎明高校、岡崎城西高校、大垣日大高校

(番外編)学年1位または成績優秀者を輩出した高校

天白高校、日進西高校、愛工大名電高校、名古屋大谷高校

※ 成績優秀者・・・成績が学年トップクラスで、なおかつ卒業生代表などに選ばれた生徒

 


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高校でプログラミングしたい中学生が目指すべき志望校とは?

進路希望_ゲームを作る高校

塾長です。

先日、とある塾長さんから電話でご相談を受けました。

プログラミングできる高校に進学したい!

「プログラミングできる高校を受験したい!

そうに言っている中学生がおります。
独学でプログラミングをしているそうで、もっと上を目指したいそうです。
どのように進路指導すればよいでしょうか?」

その中学生の気持ち、よくわかります。
何かを創り出すのって楽しいですから。

ところで、一言で「プログラミング」と言っても、内容は様々です。

「どんなプログラミングがしたいと言ってますか?」

「ゲームを作りたいそうです。」

なるほど。
すでに独学で始めていて、しかも「ゲーム」を作りたいと。

それで私の説明のしかたが決まりました。

そういう高校はありません

「おそらく、その生徒さんが望んでいるような授業をやってくれる高校は、愛知県には無いと思います。専門学校ですね。」

「え!そうなんですか? でも『情報』と名のつく学科やコースを設けている高校がありますよね。」

「確かにそうですね。でも、そういう所で学ぶプログラミングは、ちょっと違います。」

「そうなんですか。じゃぁ、どんなプログラミングをやるんですか?」

「統計の数学とか、機械を動かしてみるとか、データーベースの考え方とか、そういうものです。」

「ああ、要するに勉強ってことですね。」

「そうです。あくまでも勉強です。」

「パンフレットやホームページで『ゲームを作っている』と謳っている高校もありますよ。」

「皆さんがスマホやゲーム機でやっている『ゲーム』とは程遠いものですよ。」

「確かに一言で『ゲーム』と言っても、色々ありますもんね。」

「その生徒さんは、すでに趣味でゲームをつくり始めているのでしょう。高校の授業で作るゲームがそのレベルを超えることはないです。きっと期待外れになりますよ。」

「ゲームらしいゲームが授業の中で作れる! などと期待するのは違うんですね。」

「そういうのは専門学校になります。」

日本の高校で受けられる「授業」としてのプログラミングは、その生徒が思い描くものとは違うものでしょう。

  • ゲームを作りたい
  • 何かのシミュレーションをしたい
  • CGをぐりぐり動かしたい

具体的に作りたいものが明確に決まっていればいるほど、期待を裏切られると思います。

ちなみに最近はN高校やS高校があります。
高校の勉強と実践的なプログラミングを両立して学ぶことができる数少ない高校です。
ただし愛知県の場合はオンライン授業がメインとなります。

高校の情報科で学べること

情報科の高校で教えてくれるのは、もっと普遍的な知識や技術です。

時代に左右されにくい基礎の部分です。

とても大切である反面、すぐに何かを作れるような知識というわけではありません。

試しに本屋さんに行って

「情報処理技術者試験」

という国家資格を取るための参考書を見てみてください。

ちょうど、そこに載っているようなことを学びます。
それが情報科の授業です。

専門用語や使われている数学は、けっこう難しいです。
ちゃんと勉強しないと理解できないことが多いでしょう。

コンピューターの使い方は色々あります。
その色々な使い方に通用する部分を基礎として学びます。
卒業後に生徒たちがどの方面に進んでも困らないように、基礎をまんべんなく学びます。

基礎だから簡単というワケではなく、むしろ難しいものもあります。
だからじっくりと時間をかけて基礎を固めます。

技術の流行り廃りが速いからこそ

コンピューターの世界は技術の入れ替わりが激しいです。
そのため長いあいだ変わらず通用し続けて残るのは、基礎の部分だけになります。
それ以外の知識は、5年くらいで変わったり使い捨てたりしていきます。

ですから長い目で見れば、基礎がとても大切です。

直ぐに何かを作れる技術ではないものの、
ずっと役立ち続ける基礎をしっかり学ぶ。

それが情報科で学べることです。

急がば回れ

ですね。

コンピューターの業界に長くいればいるほど、基礎が大切になってきます。

実は普通科でも多くを学べる!?

ちなみに今後は、その「基礎」の多くが普通科でも学べるようになります。

教育改革で「情報」という教科の内容が強化されるからです。
この件で全国の高校で先生が悲鳴を上げています。

「教えられる人、どれくらいいるの?」

そのくらい内容が濃くなります。
しかも、2025年から大学入試の試験科目にもなります。

これに連動するかのように、文系学部でも数学を入試の必須科目とする大学が増えてきています。

コンピューターが当たり前になる中で、文系・理系を問わず、情報処理が重要になります。
すると、情報処理に必要な数学も連動して重要になっていくからです。

こうした背景から、普通科でも学べることが多くなります。

ここからは塾長の推測ですが、おそらく推薦入試の試験形態も変わっていくでしょう。

今は小論文が主流ですね。
しかし「小論文」の代わりに「コンピューターを使った表現力」を見られるように変わるかもしれません。

自分の考えを論理的に表現する方法は、何も文章だけではないからです。

グラフやチャート、プログラムなど、色々あります。
コンピューターが当たり前になってくれば試験をコンピューターで受ける形式も増えるでしょう。
推薦入試の試験内容が、小論文からコンピューターによる表現形式に代わっても、何ら不思議はありません。

自由にやりたければ部活やサークルで

「それでは、どのように指導したらよいでしょうか?」

「プログラミングにこだわらず、しっかり勉強するために進路を選んでほしいと思います。普通科でも情報科でも、どちらもで構わないと思います。」

「それで納得しますかね?」

「これから3年間くらいのスパンで考えるなら、部活やサークルでゲームを作る生活の方が、きっと本人のイメージに合うと思います。」

「先ほどの、授業でゲームが作れるわけではない、ということですね。」

「そうです。」

高校は何科でも正解。しっかり学ぶことが大切!

「それならば、専門学校に行くのはありですか?」

「言い忘れましたが、ゲームクリエイターの専門学校には、中卒の人はむしろ少ないです。高卒や大卒、または大学中退の学生が多いです。高校までしっかり基礎を学んでおかないと、結局は通用しません。」

「そうなんですか。」

「例えば、最近はUnity(ユニティ)を学びたいという小学生が増えています。ゲームプログラマーを目指すお子さんは、そういう開発環境の知識をYouTubeなどを見て知っているんですよね。凄いでしょう。そのUnityでリアルな物体の動きを再現しようとします。そうすると、Unityのなかで物理学の公式に数字を設定していく作業が出てくるんです。そやって何か少しでも緻密なことをやろうとすると、とたんに高校の知識が出てくるんです。」

「ちょっと待ってください。今メモします。『ユニティ』ですね。」

「はい。その言葉が分かる子なら、なおさら高校の授業に期待してはいけませんよ。ですから高校までは『しっかり勉強する方がおすすめ。』とお伝えください。」

軽いゲームなら趣味でも作れます。
趣味のレベルでもプログラミングそのものは鍛えられます。

学校で教わるのを待つよりも、具体的に何かを作ながら、先輩や友達からアドバイスをもらいながら、
そうやって部活やサークルで、自由にプログラミングしていく方がイメージに合うでしょう。

そして本格的なゲームを作るともなれば、高校までの勉強も大切になってきます。

普通科でも情報科でも工業科でも、どちらへ進学しても良いですが、とにかく高校で学べることをしっかり学んでおくことが重要です。
ちなみに植田一本松校では昨年、商業科からプログラマーを輩出しました。

苦手や得意のデコボコがあっても全くかまいませんが、それでも高校までは最低限しっかり学んでおきたいところです。

 


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実力を伸ばす「間違え直し」と、それを邪魔する古い大人たち

プログラムのエラーと問いかけ

塾長です。昨晩は月、土星、木星が近かったみたいですね。

さて、学習塾でもプログラミング教室でも、塾長が戦わなければならない相手がいます。
この悪魔を倒さなければ、生徒の能力が伸びていきません。なかなかの強敵です。
その相手とは、

間違え = 悪い

というマイナスイメージです。
子どもの勉強に限らず、日本の成長を止めている諸悪の根源だと塾長は思っています。
ほんと、どうにかしたい!

ダメ出しから入るのは、日本人の悪いクセです。

ラグビー日本代表も克服した

スポーツ心理学。

ラグビー日本代表チームの練習に取り入れられたことで有名ですね。
2019年のワールドカップではベスト8という歴史をつくり変えました。

メンタルコーチを務めた荒木香織さんの特番が先日やってました。

それまでは、コーチが指導に入ると、選手が

「すみません」

と答えていたそうです。
コーチは成長のチャンスだと思って声をかけるが、選手はダメ出しだと思って謝ってしまう。
この雰囲気を最初に改善しようと思ったそうです。

  • 間違えを成長の出発点とする文化
  • 間違えを失敗として叱る文化

この違いは大きいですね。
世界トップに仲間入りするためには、努力だけでは足りなかったわけです。

スポーツ心理学は、海外から日本に持ち込まれた学問です。
日本のスポーツ界にも、今やなくてはならないものです。

失敗をどうとらえるか

これはとても示唆に富む話だと塾長は思います。

学習塾でも学校でも同じ

例えば、このへんとか

例えば、このへんとか

高濱先生も、藤原先生も、どちらも学校の教育現場と民間の両方に関わってきた人たちです。

プログラミングは失敗から学べる!だからオモシロイ!!

教室には、子どもたちが目を輝かせてプログラミングに通っています。
その最大の理由は、

間違ってもディスられない勉強だから!

だと思います。
いえ、むしろ

  • たくさん間違えた方が良い!
  • どんどん失敗しなさい!

こんな勉強です。
なかなか今までは無かった教育でしょう。

しかし子供はそういう環境に飢えています。

画像処理のやり方やエクセルの使い方なども、ちょっとやって見せれば、あとは自分でやりだします。

もちろん見よう見まねですから、すぐに分からなくなったり、失敗したりします。

でも、そんな「小さなこと」は気にしない。

使いたい、実現させたい、という興味の方が強いんですよね。

そして間もなく、できるようになってしまいます。

座標も三角関数も、使い方から教えてしまう方が速いです。

新しい教育が全く理解できない大人たち

一方で、プログラミング教室へ見学に来られても、どうしても古い勉強や古い常識にこだわってしまう方がいらっしゃいます。

体験授業のとき、私は見学している保護者様に、

「間違えて試行錯誤するのが大切ですから、決して横から正解を教えたり、最短の手順を教えたりしないでください。」

ということをお願いします。
しかし、それでも中には、

「ああ、そうじゃない、ちがうでしょ。そこが2じゃなくて、隣が2でしょ!」
「隣の子はもう終わってるよ。もっと速く、がんばって!」

こんなふうに口を出してしまう方が出て来ます。
でも、ここまでは普通です。
僕もそうですが、ずっと古い教育を受けてきたのですから。

「お母さん、ダメですよ。お子様が自分で発見していきますから、それを見守っていてください。」

それで「はっ」と気づいて下さる方がほとんどです。
しかし、中には聞く耳を持たない方もいます。

お子様が試行錯誤している過程には一切目もくれず、スマホの画面とにらめっこ。
たまにお子様の様子を見たと思ったら、違うだの遅いだの、ダメ出しばかり。
そういう方に限って、

宿題は出るのですか?
テストはありますか?
隣の子より遅かったので才能が無いんですかね。
・・・

日本再興への道のりは、なかなか険しそうです。

新しい開発よりミスの修正の方が速く技術が身につく!?

塾長がプログラマーだった若かりし頃の思い出です。

当時の私に与えられた仕事といえば「バグ取り」という作業ばかりでした。
他人が作ったプログラムの不具合を、来る日も来る日も修正していくのです。

本当は、新しいソフトウェアの開発がしたかったのに・・・

ちょっと仕事が嫌になってきました。
それで上司に相談しました。

意外にも、こう言われました。

「技術力が速く身につくのは、新規の開発よりも不具合を修正する方だよ。」

これは今から振り返っても、確かにそうでした。

つまり、失敗をたくさん見て経験した方が、成長が速いのです。

成功事例よりも、失敗事例の方が勉強になるんですよね。

間違えを隠して出発点にすら立てない子供たち

私たちはテストで×を付けられると、それがダメなことだと思ってしまいますよね。
なぜなら×が着くと成績が下がるからです。

本当は×を修正する時点からが初めて「勉強」になるのです。

しかし、その「本当の勉強」をさせてはくれません。

テストの結果で成績が判断されてしまうのであれば、わざわざテストを見直しをする理由がありません。
それ以前に、テストで悪い点数を取りようものなら、

ガミガミ
イライラ

こういう大人の姿を見たら、そりゃ見直しや復習どころではありません。

どうごまかすか。
何を言い訳にするか。
誰のせいにするか。

そんなことばかり考えるお子さんになってしまいます。
塾というのをやっていると、そうなってしまったお子さんを多く見てきました。

現に、悪い点数を取ったら成績が下がってしまうのですから、仕方がありません。
しかも受験では内申点となって不条理に付きまとうのですから、仕方がありません。
そういう教育行政の仕組みでした。

仕組みがそうだったのですから、そりゃ誰だってそうなります。
そういう歪んだ価値観になるように、育てられてきました。

間違ったら成長できる!

日本でこれをちゃんと自覚できている子供たちは何割でしょうか?

私たち大人が古い価値観を断ち切れるか否か。

子どもたちの未来は、これにかかっていると思います。

未来ではなく今、すでに時代が変わっている

次のような古い教育を日本はいつまで続けるのでしょうか?

テストの結果を将来の評価まで引きずってしまう。
だからテストには後がない。

このような評価制度では、人は学ぶようにはなりません。

今はどういう時代!?

ベビーブームの時代で、なおかつコンピューターが未発達だった時代は、このような「落とす」ための評価システムで回っていたのかもしれません。
しかし、今の時代はこうです。

  • 少子化で限られた人材をちゃんと教育すべき時代
  • 定員割れで全員が進学できる時代
  • 集合知で知恵を出し合う時代
  • 速く正確な作業はコンピューターがやる時代
  • グローバル化や多様化で、社会問題が複雑化する時代
  • 答えのない問題にチャレンジしていく時代

貴重な人材を「落とす」なんてしていたら、どんどん人手不足になっちゃいます。

貴重な人材を、わざわざ人工知能と戦わせて消耗させて良いのでしょうか?

教科書の全てをやる必要がなくなる

「学校で勉強したことなんて、仕事に役立たない。」

そう言うのであれば、

なぜ教科書を丸暗記させるようなテストをするのでしょう?
なぜ全単元を漏れなく履修させる必要があるのでしょう?

例えば歴史。

ある生徒は江戸時代に詳しいけど他の時代はよく知らない。
ある生徒は幕末に詳しいけど、他の時代はよく知らない。
ある生徒は古い地名に詳しいけど、歴史の用語は苦手。

それでOKです。

「日本全体の集合知」として「日本の歴史をきちんと語ることができる社会」であればよいのです。

それではテストができないって?

いや、テストくらいできますよ。
間違ったら、そこからが勉強なのですから。
どんどんテストで間違えればよいのです。

それでは成績がつけられないって?

いや、成績なんてつけてどうするんですか。
どうせ入試なんてしなくても、必ずどこかには進学できるのですから。
むしろ「ぜひ来てください」と言われるようになりますよ。

人が学んで知恵を出すのが大切なのであって、人を落とすのが大切なのではないですから。

古い価値観でITSを間違って使ったら日本は沈没する

政府が進めている行政のITS化やSociety5.0構想。
例えばビッグデータをちゃんと活用すれば、

× 成績を付ける

という概念は無くなって、

○ 学習のログを付ける

という概念に代わるでしょう。
ただし、こうした新しい取り組みも活用を間違えれば台無しです。
その活用として正しいのはどちらでしょうか。

  •  × 過去の学習状況から成績を評価する
  •  ○ これから学ぶ/活躍するために使う

こういう考え方。
まだ難しいのでしょうか。

これができる大人を、どれくらい増やしたら日本は再興できるのでしょうか。

そろそろタイムリミットだと思うのですけれど。

進学は推薦で行け!

残念ながら、大学受験や高校受験において、一般受験の出題傾向は、しばらく古い基準のままです。

教育改革には長い時間とたくさんの労力や予算を使います。
ですから教育改革はもともと時代の急な変化には追いつけません。

現に、国際バカロレアの教育方針と比較しても日本の教育は事務処理型に偏り過ぎています。
この指摘は数十年前からありましたが一向に変わりません。

それでは、海外より高度な教育内容なのかと言えば、そうでもありません。
数学1つを例にとっても、人工知能や量子コンピューターに必要な単元はほとんど高校では習いません。
日本人の学生は経済観念に疎く、起業する発想もなく、政治にも関心が薄いです。

学問的にも社会的にも日本の教育が先進的であるとは言えないでしょう。

というわけで、時代に合った教育で突き進むなら、どうしても高校入試や大学入試が邪魔になります。
そこで、一般入試の評価基準や出題傾向に左右されにくい方法で進学するのが良いということになります。

そう、推薦入試です。

いちおう文部科学省は、推薦入試が学力低下にならないよう、大学側には厳格な審査を要求しています。
しかし「学力とは何か?」という定義は指定しておらず、また、それは時代によって激しく変化してきています。

国が定義できる学力は「読解力」だけ

逆に文部科学省にたいして「今年の学力の定義を送ってください!」と大学側から詰め寄られたら、文部科学省自身が困ってしまうでしょう。
実のところ文部科学省が定義できる学力は「読解力」だけです。

それ以外の専門分野は時代と供にニーズが変わり、それは民間が決めることだからです。

そのため読解力と小論文を書く力を鍛えればよいわけです。
しかも小論文を書くためには何かしらの分野において深い知識が必要です。

ですから読解力と小論文さえ厳格に審査しておけば、大学側も文部科学省から文句を言われません。
代わりに専門性について問えばよいのですから、大学に合う分野の学生を早くから発掘できて一石二鳥です。

集合知の時代なのですから、無理して全教科で偏差値が高い学生を入れるより、専門性があって論文を書ける人材を入れた方が良いに決まっています。

学生としても、全教科の偏差値を上げる、という呪縛から解放されます。
そうやって節約した時間と体力を、自分の極めたい分野にどんどん回して、競争力のある「何か」を手に入れてしまった方が良いでしょう。

これは部活動でも同じです。

たとえば大学進学では、部活で推薦が効くのは全国レベルだけです。
高校進学ならもう少し緩いですが、それでも県選抜メンバーくらいの実力が必要でしょう。

もしも部活で忙しいなら、自分がそのレベルに到達できるかどうかを冷静に判断して欲しいと思います。
そして、不可能であることが明らかなのであれば、すぐに戦う土俵を変えるべきです。

進路選択も試行錯誤してよい時代です。努力の方向性を間違えたら修正すればよいだけ。
初志貫徹が美徳だったのは過去の話です。

「間違えてもOK」が評価される!?

そして推薦入試の面接でも「間違えを前向きに対処できたか」が評価されます。

面接官は、受験者の欠点や失敗談を質問してきます。
悪いことばかり聞いてくるので、意地悪な質問だと思うかもしれませんね。

しかし、そうではありません。

答えのない問題にチャレンジしていく、そういう高等教育や研究をしているのが大学です。

ですから間違えたり失敗したりするのは当たりまえ。
間違えたり、失敗した後で、それをどうして来たか、なのです。

間違えを前向きにとらえ、分析し、次に活かしてきたのか。
試行錯誤の中から最適解を見つけるような経験をしてきたのかどうか。

ノーミスで研究成果が出て論文を書けた。
そんなラッキーな研究者はいません。
試行錯誤の上に研究があります。

面接官は、そういう事ができる学生なのかどうかを知りたいんです。

まとめ

「何でこんな勉強しなきゃいけなんだ!」
「部活が忙しくて勉強できない!」

本心からそう思うなら、努力する方向性を変えましょう。

ただし何をするにしても努力は必要です。

 


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