成績が上がったのに怒られた!?

想定外に怒られている絵

定期テストの結果(成績個表)がひととおり返ってきました。

点数だけ見て「やばい」と言っていた生徒の多くが、学年順位を見てホッとしています。

お父さんに怒られた損した!
お母さんに怒られて損した!

いやいや、保護者様の立場からすれば、

え、今って、こんなに平均点が低いの!?
・・・怒ってゴメンね。

という感じではないでしょうか。

これは事故みたいなものです。

今日は、そんな家庭内の事故を起こさないために、
「点数の正しい見方」
について書きたいと思います。

混乱の原因は大きく2つあります。

  1. 教育改革や入試改革の先行実施で問題が難化
  2. 順位や偏差値を出したがらない学校が増えた

1.教育改革の先行実施で問題が難化

入試問題や教科書を見れば、問題の難化や長文化は一目瞭然です
そして問題を難しくしたら平均点が下がります。

なぜなら、教育改革に現場や生徒がついてきていないからです。
教育改革の成功は

  • ICTの充実(電子黒板や情報端末の活用)
  • 逆転授業(生徒が主体的に調べて予習や応用をする)
  • 学校の先生が英語ペラペラであること
  • 学校の先生がプログラミングできること

などが前提になっていますが、全くそうなっていませんよね。

かといって、学校の先生は対応しないわけにはいきません。
結局、現場の先生や生徒に、しわ寄せがいっています。

2.順位や偏差値を出したがらない学校が増えた

数値で人間を評価したり、1点の差で合否が決まるのは良くない!
という考え方があります。
もちろんこれには賛成です。

しかし、成績を数値ではなく段階で評価する、という流れには反対です。
問題の原因に対する対応になっていないからです。
これは感情的な流れで、科学的な根拠は不明です。

そもそも、科目別に達成度を点数や数値で示すこと自体は自然なことです。
数値は事実を反映したに過ぎないからです。

悪いのは、非科学的な考え方や風習の方です。
点数や数値を、人間の評価にまで勝手に拡大解釈してしまう思考の弱さです。

偏差値や順位は、しっかりと示すべきです。
その上で、数値の正しい見方や客観的な思考を、むしろ身に着けさせるべきですよ。

数値から目を背けさせる逃げの手法は、私は良くないと思います。
何の解決手段にもなっていないとすら思います。

結果として、非科学的な教育者の声が大きくなったと私は見ています。

学年順位や偏差値を表示するのか否かについては、学校の方針です。
数値をあいまいにしたがる先生には、ぜひ、統計学を正しく学んでいただいた方が良いでしょう。

3.定期テストの点数の見方

この様に、定期テストが混乱している状況で、
お子様の成績を「ちゃんと見る」には、どうしたら良いでしょうか。

幸い、順位や偏差値が出されなくても、平均点は出されます。

ですから、ヒーローズ植田一本松校と赤池校では、

必ず「平均点との差」で成績を評価するように指導

しています。

平均点との差を簡易的に指標にするのです。

もちろん「平均点との差」も難易度で上下します。
しかし点数を直接見るよりは、まだ安定した評価になります。
そもそも難易度まで考慮して平均点との差を評価したものが「偏差値」なのですから、
それがない以上は仕方がありません。

もしも成績個表と一緒にヒストグラム(何点台に何人いるかを示す棒グラフ)が配布されていたら、大まかな学年順位も計算できます。

その場合は、だいだいの学年順位を出して、それを成績として見てあげるのが良いでしょう。

ヒストグラムから学年順を概算する

というのも良い見方です。

まとめ

点数だけを見て、上がった、下がったと一喜一憂するのは無意味です。

  • 平均点との差を見る
  • ヒストグラムから学年順位を概算して見る

という対策で、成績を「正しく見る」ようにしましょう。

順位が上がったのに親から怒られたという理不尽を経験するのは嫌なものです。
多感な時期なだけに、子供の反抗に拍車がかかるケースだってあります。

教育改革で混乱しやすい時期だからこそ、偏差値や順位といった数値をしっかり示すべきです。
社会的に、かなり実害のある動きなので、早く是正して欲しいものです。

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