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勉強法

成績の9割を決めるポイントで勉強を加速させる方法とは

あじさいを背景とした「6月の勉強」

塾長です。

小中学校では昨日から新学期の勉強が始まりました。

コロナ臨時休校の間に、家庭学習で予習を進めることができたお子さんもいるでしょう。
しかし、油断は禁物です。
できた「つもり」は危険です。

予習が進んでいるのは見せかけかもしれません。
おごらず、油断しないでください。
学校の授業を真剣に聞いて、勉強のヌケ、モレを見つけていくようにしましょう。

そこで6月の学習テーマとして、今回は

「勉強した『つもり』の総点検!」

というお題で書きます。

「勉強したのに点が取れない」

になってしまう理由と対処にいて、中学の英語と数学を例に書きます。

生徒が良い成績をとるためのサバイバル作戦として読んでほしい

最初にお断りしておきますが、今回のブログで書く指導法は、本当の勉強でもなければ、正しい学力の評価でもありません。
ちょっと残念な現状において、少しでも生徒が有利に評価されるための護身術です。

日本の教育は素晴らしいですが、次の観点で見ると、残念な欠陥もあります。
その欠陥が当面の間まだまだ運用されるのですから、その教育を受ける生徒としては護身術を覚えるしかありません。

成績の9割が決まるポイント

学校にしろ塾にしろ、日本の現状の教育においては、生徒の学力の測り方はとても偏っています。
非常に辛い現実として、子供たちの成績は次の観点で9割が評価されてしまいます。

  • 正確な暗記力(文字列の解析能力)
  • 文脈から答え方を正確に推測する力(空気を読む能力)
  • 短時間に多くの類題をミスなくこなす力(事務処理能力)

こうした能力は知性を鍛える「過程」においては欠かせない必要条件です。
しかし評価という「結果」の採点に使って良いのかといえば、それは話しが別です。

人工知能が得意な能力で人間を評価すべきか

人間の能力はもっと多様だからです。
第一これから先、上のような能力は、ほとんど人工知能がやってしまうようになるからです。

たとえ上のような能力に優れた人間を社会に排出しても、正直、あまり役に立たないです。
コンピューターの無かった時代は、人間が電卓になり、ワープロになる必要がありました。
しかし、もうそういう時代ではないのですよ。

人工知能と生身の人間を競争させ、優劣を競い合わせるのは、人工知能が勝つに決まっている出来レースであり、消耗にすぎません。

読み、書き、そろばん・・・もう終わりにしましょう。
どんどん学力の評価軸を「多種多様な表現」や「人間らしさ」に置き換えていきましょう。

国の教育が変わるまでの護身術

と言いたいのですが、残念ながら現場はすぐには変わりません。
残念ながら教育が変わるのには時間がかかり、その間に生徒はどんどん卒業していきます。
こうした辛い現実があるのは大人のせいであって子供のせいではありません。

従いまして、現状の評価で少しでも有利に点数が取れる「護身術」を生徒が身に着けるのは、決してズルいことではありません。
むしろ仕方のないことです。

ズルいのは、現状を変えず、自分の価値観さえ満足すれば良いと、その場しのぎで仕事をしている大人の方なのですから。
そういう大人たちは、学んできた学力を「できない理由を並べる」ために使っています。

誰がそうなのか。
子供たち、よく見ておきましょう。
そして16歳以上になったら、選挙権を行使してくださいね。

どんどん進む割には点数が取れない「作業癖」の子供たち

前置きが長くなりましたが、本題に入ります。

  • 間違えを隠して「できたことにする」
  • 勉強ではなく「作業」をしてしまう

このようなお子さんは、机に向かう時間が多い割には点数が取れません。
自宅学習がポンポン進んでいるとしたら逆に要注意です。

かわいそうなので何とかしてあげたいです。
単に何も考えずに突っ走っているなら心配ないのですが、中には・・・

できた時には褒められるかもしれないけれど、間違えた時には叱られる、馬鹿にされる。

そのような辛い経験を繰り返してしまったお子さんは、間違えることに後ろ向きな気持ちを持っています。
トラウマか、その一歩手前です。
その心の傷から自分を守るために、

  • たくさん書いたから褒められた
  • たくさん〇がついたから褒められた
  • たくさんページが進んだから褒められた

という評価を求めるような行動パターンが身についてしまっています。
しかも小学生までは、雰囲気やあいまいな暗記でも点数が取れました。
だから、それが勉強だと勘違いしやすいです。

なぜ中学生になると点数が取れなのか

しかし中学生からは1文字でもミスしたら減点です。
このような「作業」的な発想では、中学の勉強を正しく進めることができません。

小学校のテストとは違います。
中学校のテストは「正確な暗記」と「細かい暗記」をしておかなければ点数が取れません。

だから、特に中学1年生は要注意です。

だから、暗記を精密に鍛えることが勉強の大部分になります。

少なくとも、テストや受験で教科書やノート、電卓を持ち込んでもよくなる時代になるまでは・・・

とにかく現状において子供たちが点数を取るためには、テストのリハーサルを多くこなすことが必要です。
テストを受ける前に、できるだけ多くの間違いをたたき出し、それらを修正して弱点をつぶしておかねばなりません。

つまり問題を解いたら「間違い」を大切にし、それを周囲の人に知らせ、早くアドバイスをもらう姿勢が必要です。

中学生からの勉強とは、間違えを大切にし、共有し、改善することです。
間違えることに対して前向きな気持ちを持っていなければ勉強になりません。

小学校のときに身についてしっまった「作業癖」から脱却できず、勉強している「つもり」が「勉強」になっていない状態で中学生になってしまう。
このような意識のズレを「中1ギャップ」と呼ぶ人もいるそうです。

もちろん「中1」に限らず、成績が伸び悩むお子さんは何年生であろうと同じ課題を抱えています。

自宅学習では、このギャップを埋めることがなかなか難しいです。
指導経験者でないと子供がやっているのが「作業」なのか「勉強」なのか、なかなか見抜けないものです。

一字一句を正確に「言わせる」

したがって自宅学習で予習が進んだからと言って、それが順調とは限りません。
そうなると臨時休校が明けた、この6月にやっておくべきことは

「やったつもり」

の総点検となります。
理解が浅いまま「作業」だけで進んでしまった所を見直して、「勉強」としてやり直しましょう。

理解できているか否かのチェックは簡単です。

説明が正確にできるかどうか、子供に説明させればよいのです。

「太郎くん、数学はだいぶ予習が進んだようだね。」

「はい、学校課題の穴埋めプリントは教科書を見ればわかったので、自分で全部終わらせました。」

「けっこう、けっこう。それじゃ、『絶対値』の意味を言ってみてくれるかな?」

「絶対値・・・。ええと、例えば -10 なら10とか。」

「そうだね。教科書には絶対値の意味をなんて説明していたかな?」

「ええと、プラスとかマイナスとかを外した数のこと?」

「残念。新しい言葉が出てきたら、その意味を正確に覚えようね。「絶対値」を漢字で書かせたり、その意味を書かせるような用語の意味を問うような、国語みたいな問題が数学のテストでも出題されるよ。だから必ず用語の意味は正確に覚えてね。」

「あ、はい。」

「絶対値の意味は、数直線において原点0からの距離だよ。教科書でも塾のテキストでもいいから、絶対値の意味が載っている所をよく見てごらん。」

こんな感じチェックしていきましょう。

それでは中学生の数学と英語について、もう少し具体的な例で見ていきます。

数学の勉強の仕方

下の図は、中学2年生の数学です。
例年であれば5月の学習内容ですから、予習が順調に進んでいる生徒ならば学習済みかもしれません。

あなたなら、どのようにしどうしますか?

中2数学_文字式の利用_文理ー1

これを一字一句チェックできる子に指導していきましょう。

問題文をよく読む

まず問題文の意味をどれくらい正確に分析して理解できるか。これを生徒に言わせてください。

各位の数の和が9である3けたの自然数は9の倍数になる

この1文の採点ポイントは次の通りです。

  • 「各位の数」の意味と例を言わせる
  • 「各位の数の和」は、上で言わせた例ではいくつか言わせる
  • 「自然数」の定義を言わせる
  • 「9の倍数」を列挙させる
  • この一文から「仮定」と「結論」を抽出して言わせる

同様に問題文の2~3行目についてもチェックします。

  • 「百の位をx、十の位をy、一の位をzとする」は、上で言わせた例でどう対応するか言わせる

4~5行目について

  • 「3けたの自然数」をx、y、zで表した式を言わせる(書かせる)
  • 「各位の数の和が9である」をx、y、zで表した式を言わせる(書かせる)

回答形式をよく読む(空気を読む)

この問題は穴埋め形式ですから、出題者の意図する答え方の文脈が読み取れないと回答できません。

出題者の意図を読み解く一番の方法は「結論から逆算する」という読ませ方です。

  • 問題文の「仮定」と「結論」をもう一度言わせる
  • 「結論」の式がどんな形になっているべきかを言わせる
  • 「結論」の式が登場するのはア~オのどこだと思うか言わせる
  • その式の形式に向かって「9の倍数」と「その他」に式を変形するというヒントを与え、ア~オのどこがそうなっているか言わせる

こんな感じで問題文の解釈の仕方を言わせながら進め、どこが言えないか(勉強したつもりになっていたか)をチェックしながら復習を進めましょう。

このように問題文を定義通りに精密に読む力と、空気を読む力の両方を鍛えるのが勉強であると自覚させながら進めるのです。

英語の勉強の仕方

中学1年生の英語といえば、最初は「英語習字」と呼ばれるアルファベットの「書き方」の指導および英語の発音の指導がメインになるでしょう。

発音(フォニックス)は、アルファベットの数およびshなどの2文字発音の数だけチェックポイントがあるので、ここでは省略します。

少なくとも書き方については以下のチェックポイントがあります。

  • 大文字25文字の形、大きさ、位置のチェック
  • 小文字25文字の形、大きさ、位置のチェック
  • 文頭および名前の1文字目は大文字で書く
  • 単語と単語の間は1文字開ける
  • 文末はピリオドを打つ
  • YesとNoの後にはカンマをつける

などです。

これらを何か書くごとに生徒に言わせてみてください。
講師が説明してしまったら台無しです。
勉強した「つもり」をチェックするのですから、生徒に言わせてみてください。

それでは中学3年生ならどうでしょうか?

下の図は中3の受動態の問題です。
例年であれば5月の学習内容ですから、予習が順調に進んでいる生徒ならば学習済みかもしれません。

あなたはどのように指導しますか?

中3英語_受動態の穴埋め問題_文理ー1

これを一字一句チェックできる子に指導していきましょう。

問題文をよく読む

中学3年生であれば、まず大まかな語順を知っている必要があります。

  • 一般的な英語の語順について説明させる
  • 受け身の語順について説明させる

主語と述語から書けばよいことを確認したら、次に問題文の解釈に移りましょう。

  • 問題の日本文について「主語」と「述語」がどれか言わせる
  • 表現や文法のポイント(受け身、時制など)を言わせる
  • その「主語」と「述語」を英語に訳させる

基本的に英作文は主語と述語が訳せれば、もう半分は終わりです。

回答形式をよく読む(空気を読む)

あとは回答形式に合わせて、抜けもれなく答えを書くようにチェックさせましょう。

  • 問題の日本文と英文の対応を1語1語もれなく確認させる
  • 英文で欠けている部分に対応する日本語について、英語に直す
  • 複数の英訳を思いついたら、回答欄と語数の合うものを選ばせる

たった1行の穴埋め問題ですが、こうした基本問題ほど、内容をしっかりと言葉で説明できることが大切です。

結局のところ学力とは文字列の解析力

人間の表現手段は文字だけではありません。
顔の表情や声の抑揚、ジェスチャーなどによる体を使った表現も可能ですし、絵や図、楽器などによる表現もあります。

しかし、冒頭で書いたように、学校のテストで評価される対象は文字列での処理能力です。
なぜなら文字列のペーパーテストがもっとも実施しやすいからです。

だから文字列の解釈と文字列のアウトプットが優れてさえいれれば、5教科全体の成績が上がりやすいです。

いわゆる「国語力」とは違う

ちなみに、これを国語力とは呼ぶのは早計です。
教科ごとに文字列解釈の語彙やルールが違うので、教科ごとに訓練する必要があるからです。
国語だけ勉強していても、数学や理科の問題文を解釈できるようにはなりません。

いずれにせよ、こうした現状の成績評価は、人間の能力を測るにはあまりにも偏っています。
子供たちが持っているかもしれない、多くの才能を見つけることができず、評価できていないかもしれません。

そういう意味では、上で書いてある勉強の指導は、小手先のテクニックに見えるのかもしれません。
それには私自身も同意しています。

しかし今の時点で子供たちに広い視点で評価をしてあげたとしても、学校の成績が不利になるのであれば、結局は子供が不幸になります。
日本の教育がより進化するその日までは、子供たちに降りかかる火の粉をテクニックで防いであげるしかないでしょう。

たとえ学校でICT活用が進んだとしても、単に教科書の表示がPDFやパワーポイントに置き換わっただけであれば、当面、この状況は変わりません。

偏った成績評価を打開するために

論外のレベル

学校では数年前に、やっとのことで漢字や仮名の「とめ、はね、はらい」が採点基準から除外されました。
これに伴って学習塾でも、そこにこだわらない指導に変化してきました。

フォントによって異なる字体の表現を、先生の好き嫌いをルールにして採点しないように、ということになりました。

しかし似たような問題はまだまだ残存しています。

  • 英語のテストで筆記体で書いたら減点された
  • 社会や理科のテストなのに用語を平仮名で書いたら減点された
  • 数学の証明問題で、証明の過程がすべて正しいにもかかわらず、最後の合同条件の記述から「それぞれ」が漏れたので減点された

などなど、人間を「文字列編集マシン」に仕立て上げようとする「評価の暴力」が、まだまだ根強く存在しています。
学校だけではなく、模試など民間の採点基準も同様です。

テストは教科書を持ち込みOKにすべき

こうした悲しい現状を早く脱するためには、どうすべきでしょうか。

テストに教科書や授業ノートを持ち込み可能にしてしまえばよいと私は思っています。
たったのそれだけで、大部分の問題が解決されるでしょう。

何ならGoogle検索も許可してしまえばよいと思います。

もっともっと言ってしまえば、テスト不要です。
普段からの取り組みをちゃんとロギングできていて、それを集計できる環境さえあれば、むしろ評価のためにわざわざテストするなんて、時間の無駄でしかありません。

このような理想の教育を目指す過程でICTの導入があるわけです。

アフターコロナやGIGAスクール構想で、これから急ピッチに学校のICT化が進みます。
それを「やらされ感」で使うのであれば、何も良くなりません。

国家100年の計のスタートに私たち教育者は立っています。
そのような気持ちで教育の進化に取り組んでいきたいですね。

 


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社会が得意な人に勉強の仕方を聞いてみたらすごかった件

5教科の教科書のイラスト

塾長です。

今日は「社会が苦手な人」に向けた記事を書きます。

社会が頭に入りません

塾長は中学生のとき、社会がもっとも苦手でした。いま思えば、色々な勘違いがあったからです。

正直に言って社会が好きではなかったです。テスト前になると、

「とにかく覚えることを最低限に絞りたい!」

という思いから「まとめノート」を作ったり「これだけ覚えれば」的な参考書を買ったりして、それだけを覚えるようにしていました。しかし全く頭に入らなかったです。

高校受験生になると、苦手などと言ってはいられません。自分なりに暗記を頑張りました。それでも5には届きませんでした。最高値が5×(ゴバツ)でした。4.5くらいの価値なんですかね。社会は高得点者が多かったので5が取りにくかったです。美術、音楽、技術は5が取れたのに、社会は最後まで取れなかったです。

塾長が社会を克服できたのは、大学受験の後半になってからでした。色々な遠回りをしたもんです。

(多くの人は、年齢とともに社会は頭に入りやすくなるようです。きっと知識が増えたり、視野が広がって興味を持てるようになるからでしょう。)

社会が得意な人に聞いてみた

ちょっと前に、ヒーローズの勉強会がありました。その帰りに、小出先生を車で駅まで送ることになりました。小出先生はヒーローズ西春校の塾長です。なんと早稲田大学の文系学部ご出身。

早稲田大学の文系ともなれば、社会の偏差値70後半~80台という世界です。きっと社会なんて最初から得意だったに違いありません。

そして、ふと、知りたくなりました。

いったい何をどのように勉強していたのだろうか?
そもそも私とは頭のつくりが違うのだろうか?

こりゃもう、聞くしかない!

そう思って、助手席の方へ質問をぶつけていったわけです。

私: 小出先生は、社会が得意でしたか?

小: ええ、まぁ、文系でしたから。

私:  社会の勉強の仕方って、どうしたらよいですか?

小: まぁ、そうですねぇ。
実は、よく聞かれるんですけど、何て答えたらよいか困ってしまうんですよね。

私: え、なんで困るんですか?

小: これと言って特別な何かを答えられるわけでもないですから。
どこを覚えればよいかとか、何が重要かとか、ポイントは何かとか聞かれても、
「全部」
としか答えようがないんです。
問題集や模試の問題を解いてみて、出題されたところをチェックしていくじゃないですか。そうすると結局のところ、教科書のどこからでも出題されているんですよ。だから何をどうに勉強したとしても、結局は
「教科書のすべてが大切」
という話になっちゃうんですよ。それなら最初から「全部が大切」って言ってもらった方が解りやすいと僕は思うんです。

私: な、なるほどぉ・・・。
確かに、理系に置き換えたら、それ、分かる気がします。
数学でも化学でも物理でも、結局のところ、
「自分で教科書や参考書を執筆できる!」
くらいに身に着いてないと、勉強したとは言えないですもんね。

小: 英文法とかでもそうですよね。

私: そうですね。

小: 社会だからと言って、何か特別な勉強があるという感覚は、僕にはあまりないです。
他の教科と同じで、教科書を隅々まで全て頭に入れれば良いというか。
逆に、教科書の中で知らないことが1つでもあると不安になりますよね。
それで、もっと細かく読み込むとか、そのベージに関連した問題を解いてみるとか。
何を勉強するかなんて、そうやって自然にやることが決まってくるじゃないですか。

私: 確かに。
そう言われると、アニメやポケモンの好きな生徒と同じかも。
めちゃくちゃキャラ設定が詳しいんですよね。
そして知らないことがあると友達から聞いたり、自分で調べたりして、まめにチェック。
それって勉強法と同じですよね。

小: ホントですよね。
本当は生徒だって、勉強の仕方が分かってるんじゃないかと思うんです。

私: 確かに!
どのような教科であろうと、いさぎよく最初から
「教科書のすべてが大切」
と受け入れてしまえば、自然に勉強の方法が決まってくるってことですね。
なるほど、なるほど。
確かに、言われてみればそうですね。

まとめ

ということで、社会の勉強方法はいたってシンプルでした。

「教科書のすべてを頭に入れると決める!」

そのように決めて徹底すれば、勉強の仕方は自動的に決まります。そのように自動的に決まってくる勉強法こそが、正しい勉強法というわけです。

極めた人の答えはシンプルですね。ズバッと一刀両断されたような凄さでした。

現場からは以上です。

あとがき

塾長は大学受験でも社会にてこずりました。理系の国公立大学を受験していたので、社会はセンター試験だけ必要でした。社会はできるだけ勉強したくないと思っていました。

現役の高校3年生では日本史を選択しました。
「日本史なら中学でやったし、センターはマーク試験だし、ある程度はカンでも行けるっしょ。」
みたいな甘い考えでした。日本史を選択した動機からして安直というか不純でした。
それで日本史の「一問一答」という問題集の1冊だけをやり込もうと決めたのですが、そもそも姿勢が後ろ向きだったせいか、いくらやっても頭に入らなかったです。
そしてセンター本番では全く点数が取れませんでした。

浪人してからは「倫理、政治・経済」に変更しました。
「公民ならば、文脈や理屈で内容を理解できそうだし、まだ理屈で覚えることが可能だろう」
と思ったからです。
一問一答のような丸暗記だけではダメだという反省から、少しは進化しました。

倫理、政治・経済を勉強してみると、日本史よりは興味を持つことができました。ちゃんと教科書を読むようになりました。(教科の好き嫌いにムラが出てくるのは仕方がないですね。)
そして良かったのは、ちゃんと深く理解しながら勉強する姿勢に変わったことでした。用語解説の厚い参考書(駿台の「倫理,政治・経済用語資料集」だったかな)を買ってきて、調べながら、納得しながら勉強するようになりました。

もちろん社会の勉強時間も読み込む参考書のページ数も大幅に増えてしまったのですが、むしろ、その方が楽に頭に入りました。
そしてセンター本番では目標点を取る事ができました。

結局のところ「これだけ」みたいな勉強はダメだということです。「全部」とか「深く」とかいう姿勢の勉強にしたほうが、むしろ楽に頭に入っていくものです。

この先、教育の方針がどんどん変わって、例えば、社会の試験が「教科書の持込可能」というような制度に変わったとしても、「全部」・「深く」という姿勢で勉強しておけば、対応できるのではないでしょうか。

 


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【勉強法】うわさは本当だった。学年上位の勉強のやり方!

勉強が好調な女の子のイラスト

塾長です。

ブログ、何を書こうかなー。撮りためた動画とか書きかけの記事とか、ストックは色々あります。それでも昨日の生徒たちの顔を思い浮かべると、何から書こうか迷うんです。それが今回たまたま、塾の大先輩にあたる國立先生のブログを拝見したら、私の思ってたことが絵になっているではありませんか。流石です。ということで、今日はもう、これを紹介します!

出典: さくら個別指導学院 國立先生のブログ 「さくら個別ができるまで」

学年順位1ケタだった10人のテスト勉強の平均値を紹介!

学年10番以内の中学生からヒアリングした、データにもとづいた「正しい勉強法」の示唆。國立先生のブログと言えば、このように受験情報や勉強法をデータに基づいて紹介されていることでも有名。流石ですね!

できる生徒は無理をしない「コツコツ型」

下の数字をご覧ください。意外です。
学年10番以内と言われると、毎日ガリ勉している印象かもしれませんが、思ったほど勉強時間は多くありません。むしろ中学お受験生の方が勉強しています。

  • テスト週間中の平日勉強時間 3.4時間
  • テスト週間中の土日勉強時間 7.8時間
  • 普段の平日勉強時間 1.5時間
  • 普段の土日勉強時間 2.45時間

※詳細は出典元をご参照ください

直前に焦って10時間とかやっても遅いんですね。「普段からコツコツやっている人には勝てない」ということが、あらためて浮き彫りになりました。

勉強と部活の両立も可能だった

よく「部活と勉強の両立」といわれますが、このくらいの勉強時間なら、十分に両立が可能でしょう。逆に、このくらいの勉強時間すら確保できないような、練習時間の長い部活は、度が過ぎていると言えるでしょう。
実際、昨年度から多くの中学校で、部活動の活動時間を「準備や片付けを含めて3時間以内」に自主規制する動きが広がってきました。制限がある中で練習効率を上げるために知恵を絞る。これこそ「プログラミング的思考」なのですが、部活もプログラミング的思考で「ダラダラにサヨナラ」ですね!

「勉強時間」の意味にも注意しよう!

勉強時間を考える時に、やはり「集中力」も大切です。集中していない時間を勉強時間に数えるわけにはいかないのですが・・・実は、数えてしまう子がたくさんいます。
学年上位者にとって「勉強」だと思う時間は、おそらく「集中して乗っている状態」だけを思い浮かべています。
成績の低い子は、気が散っていても机に座っていれば「勉強」したと思ってしまうので、同じ「勉強時間」でも濃度が違います。

同じ時間だけ机に向かっていても、成績の良い子は、頭の中で考えていることが全くちがいます。

これについては、先週の私のブログで書いております。そちらもご覧ください。

塾長ブログ 2019/12/6
逆です。お友達と一緒に勉強するから成績が上がらない!

集中力がある、という意味を「授業中にノートをとる」ことを例に具体的に説明してあります。

できる生徒は学校のワークを先出しする「未来予知型」

下の数字をご覧ください。勉強のできる子とできない子の決定的な違いだと思います。

  • 学校のワークの1度目を終えるタイミング 9.5日前
  • 学校のワークを何回繰り返すか 2.5回
  • 副教科を取り組み始めるタイミング 6.2日前

※詳細は出典元をご参照ください

学校からテスト範囲表が配られた時点で、学校の課題類は2周目に入っているのです。2~3回繰り返して完璧にしようと思ったら、逆算して、テスト10日前には2周目を開始する必要があります。そのような「未来から逆算して行動する習慣」が身に着いているのです。

さらに、副教科も1夜漬けではありません。1週間前から悠々と開始しています。これが内申42を超えて来る世界です。

もちろん私の指導経験でも、同じような感覚です。植田学区は比較的レベルが高いと言われて来ましたが、この数字を見る限り、正しい勉強法は学区に関係ないことが分かります。勉強に王道なし、正しいものは正しい、ということですね。

ということは、もう次のテスト勉強が始まっている!?

ちょうど昨日、中学3年生に学年末テストの対策案内を配布しました。ついでに愛知全県模試の過去問も配りました。未来志向で行動するには、早め早めの行動に越したことはありません。早く終われば2周目、3周目ができますし、弱点補強もできます。

中学1、2年生の学年末テストは、2月ですが、同様に早く着手しましょう。ちょうど個票が返って来て、学校の懇談会も終わって、テストの振り返りをしたところですよね。ここで勉強しなければ、せっかくの振り返りが水の泡です。

もう次のテスト範囲を勉強し始めていなければいけませんね。

テスト範囲?

そんなの、前回のテスト範囲の次のページからに決まってます!

少なくとも今、学校で進んでいるところまでは、学校のワークの1周目を終わらせましょう。もう始まっています。

まとめ

まずは基本から、という意味で、簡単にまとめます。

  • 部活のある平日は、超集中して毎日1.5時間くらい勉強する
  • 部活のない平日は、超集中して毎日3.5時間くらい勉強する
  • テスト10日前には、学校のワーク1周目を終わらせる
  • 学校のワークは3周くらいする
  • 今日からテスト対策をはじめる

あとがき

今回は國立先生のブログから正しい勉強法について紹介しました。中学生のデータだと思いますが、高校生の定期テスト対策も同様だと思います。さすがに高校生が毎日1.5時間は少ないと思いますが、方向性は同じです。

上で紹介した國立先生のブログ記事には、ピクトグラムでアイコン化した「勉強法」と「ダメダメ勉強法」の表示がありまして、これがまた秀逸です。國立先生にお願いして、うちの教室にも張らせていただこうかしら。

 


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教室の様子(360度カメラ) http://urx.blue/HCgL

必ず定期テストの振り返りシートを記入して提出しましょう

テストの見直し「忘れがちなもう1つの方法」のタイトル絵

塾長です。

2学期中間テストが終わりつつあります。早い所では先週から返却も始まっています。
さっそくヒーローズ植田一本松校では「定期テスト振り返りシート」と、次の期末テストに向けたテスト対策の申込用紙を配付しています。

テストが返却されたら、すぐに「定期テスト振り返りシート」を記入して塾へ提出してください。書き方を動画にしましたので、以下のYouTubeをご覧くださいませ。

「定期テスト振り返りシート」の書き方(解説動画)

【勉強法】定期テストは点数ではなく「○○」で見るべきだった!←「○○」が何か分かりますか?超重要です。必ずやりましょう!その方法を「定期テスト振り返りシート」で具体的に解説します。

テストの結果は点数で見てはいけない!?

「定期テスト振り返りシート」の特徴は、点数ではなく相対値で自己評価をしていることです。

実は、テストの点数はあてになりません。テストの問題は、毎回、難易度にばらつきがあって、点数の取りやすさが変わります。同じ60点でも、難易度によって価値が変わるのです。

ですから偏差値や学年順位で評価するのが正確なのです。だた、ゆとり教育の趣旨を極端に解釈した学校や、統計学を理解できなかった先生の影響もあって、偏差値や順位を発表しない学校が増えてしまいました。

そこで塾では、その代用として「自分の点数と平均点との差」で自分の実力を評価するように指導しています。また目標点の設定の仕方も「平均点±〇点」という設定をさせています。

ちなみに500点満点のテストで合計200点未満のお子様は、何でもかんでも「目標80点」に設定する傾向があります。目標設定が現実を無視し過ぎていて、常に感情で勉強している状態です。こうした状況を脱しないと、まず落ち付いて勉強できません。

点数の見方から、ちゃんと教えていく必要があります。

できる子は見直し、できない子は無かったことにする

テストは受けて終わりではありません。

先回より今回、そして今回より次回。少しずつ行動を改善することにより、テストの点数は伸びていきます。

生まれつきの能力の差で点数に差が出ることは否定しませんが、だから何だという話です。そういう話には未来がありません。

今の自分よりも未来の自分の方が、良くなっていること。

現実的に考えて、最も大切なことは、これです。人間は、それ以上のことはできません。
ですから、定期テストでも、必ず見直しをして、今回の勉強方法よりも、次回の勉強方法を改善するより外にありません。
そして、そのことが理解できていて、ちゃんと実践している生徒が、実際に成績を伸ばしています。

だから教室では毎回配ります。

「定期テスト振り返りシート」

真剣に、細かく、具体的に、必ず記入して提出しましょう。

数字を読めないのは動物と同じ

ちょっと現実的で重い話をします。

テストの点数は文字通り数字です。数字は何かを表しています。その数字の奥にある意味を拾いあげ、自分の行動に活かすことが「理性」と言っても過言ではありません。

数字の奥に隠れた意味を拾いあげることを「数字を読む」といいます。

大人になった時に数字が読めない人は、ほぼ活躍の場がありません。最近では手取りで月給13万円の貧困ネタがツイッターやYouTube、ニュースサイトで炎上しています。何年たっても給料が上がらない理由の1つが「数字が読めない」という能力の低さにあります。

日本人は狩猟採集や農業をどんどんやめて、今やほとんどの人がサービス業や製造業で生活の糧を得ています。その時点で数字を読む能力がますます重要視されてしまっています。この流れは個人的にどう思おうと、後戻りはできません。

ですから、テストの点数を読むことは、良い訓練だと思って取り組むのが現実的です。

このように、テストの点数は一喜一憂するものではありません。点数の裏にある、自分の習慣や行動パターンを読み取り、課題を見つけ、改善するためにあります。そもそも「テスト」は「調査する」という意味です。

テストの振り返りを前向きにキッチリやる生徒は、その時点で伸び始めています。それだけではなく、大人になっても活躍できる素養が育まれています。逆に、めんどうくさがったり、提出しない生徒は、だいたい成績が伸びませんし、人としても成長のチャンスを損ねています。

保護者様には、ぜひ、「定期テスト振り返りシート」をご家庭でお子様にキッチリ取り組ませてほしいと思います。これを提出することも「勉強の仕方」の指導なのです。

躾(しつけ)は、怒鳴ったり殴ったりすることではありません。正しい価値観を見つけ、子供と一緒になって共感し、できれば一緒に取り組むことだと思います。

感情だけで行動するのは動物です。そうではなく、点数で自分を客観的に観察し、論理的に考えて行動を改善する。この繰り返しで点数をアップさせるとともに、人間力も育んで欲しいと思います。

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【勉強法】時事問題の対策の仕方!3つのポイント

時事用語の解説書のイメージ

塾長です。

季節の変わり目で体調を崩す生徒さんが増えています。まず体調に気を付けてください。

さて、中学も高校も、ついに定期テスト期間に入りました。植田中学では中学2年生と3年生で「時事問題」の出題があるそうです。みなさんの学校ではいかがですか?

その定期テストで出題される時事問題ですが、対策方法について動画にまとめました。「優先順位」「出題範囲」「勉強の仕方」の3つの視点でお話ししました。ぜひご覧ください。

 

【勉強法】時事問題の対策の仕方!3つのポイント

優先順位

普通のテスト対策の勉強を、まずやりきってください。それでも余裕があれば手を出しましょう。

  • 一番下(普通のテスト勉強が終わってから取り組む)
  • 配点はせいぜい10点未満(100点満点中)

出題の範囲

時事問題が出されるか否か、どの教科で出されるかは、毎回チェックしましょう。

  • 社会、理科、保健・体育から出題されやすい
  • 学校で配られるテスト範囲表を隅々までチェック
  • ここ2カ月間くらいのニュース(新聞やテレビ)の話題から出題

勉強の仕方

問題を当てに行くのは不可能なので「まっとうな勉強」で対応してください。まっとうな勉強というのは、次の2つの取り組みです。

  • 時事用語の意味を調べて理解する(ヒーローズの塾生なら、教室で配布した「時事対策 用語!」プリントを読む)
  • ニュースの話題を教科書に関連付けて理解する

このような取り組みをしても解けないような問題は、できなくても気にしないこと。

 


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「暗記が苦手」「勉強がつまらない」のは情報不足だから

Hero's マインクラフトの世界で暗記を得意にする方法を語る絵

こんにちは、塾長の松下です。

1年じゅう受ける質問ですが、特にテスト直前になると駆け込み的に増える質問があります。

「社会が覚えられません。どうやったら暗記できますか?」

焦って、藁をもつかむ思いで、こういう根本的なことを質問してしまいます。そういう生徒を見ると、こちらにも焦りと心配がありますが、まずはお応えします。

ということで、動画を作りました。社会に限らず、暗記科目、いや、全ての科目について言える話です。

【勉強法】暗記科目を得意にするには?苦手な人と得意な人の決定的な違いとは!?

 

勉強は楽しいですか?

上の動画は、勉強の楽しさにもつながってきます。みなさん、勉強は楽しいですか?

正直に答えてしまえば「面白くない」、「つまらない」・・・ですよね。

ところが大人に話を聞くと「勉強は楽しい」と答える人が多いです。またハイレベルな大学へ合格する受験生ほど、そう思う人の割合が高いです。なぜでしょうか。ですから質問を変えましょう。

勉強が好きってどういうこと?

この秘密が分かれば、学生の皆さんが楽しく勉強できるかもしれませんよ。

好きなことは、いくらでも話せる

今や生徒たちが好きなものと言えば、ゲームやアニメ、ライトノベル、それにYouTube。女の子はTikTokも好きみたいですね。そういう色々なところから情報が入って来て、雑学の知識が豊富なんです。

例えば、休み時間になるとカードゲームについて熱く語ってくる生徒がいます。僕はゲームをやらないので、ほとんど宇宙語に聞こえて理解できないのですが、本人はそんな僕の様子にもお構いなく、滝のように口から流れ出る言葉を浴びせまくってくるわけです。

「そいつに勝てないんですよ。強いんですよ。何度やっても勝てないんですよ。」
「わかった、わかった。そろそろ次の授業だから、俺もう行くね。」

カードゲームの世界では、キャラクターの種類が何百とあり、それぞれに固有の特性や使える技があるらしいです。用語の多さにびっくりしますが、それ以上に、それだけの量を覚えている記憶力にもビックリです。

またパソコンのCPUや自作方法に詳しい子もいます。パソコンの自作ブームがまだ健在だったとは驚きました。やっぱりCPUの種類や部品の型番など、とにかく用語をたくさん知っています。

よくテレビで魚や昆虫にめちゃくちゃ詳しい小学生が出てきたりしますが、便利な時代になって、そういう人が増えているのかな、と思います。

そして、その正確で緻密な用語の使い方を、勉強にも活かせばよいだけなのに。と思います。

暗記のテクニックで暗記は楽になるのか!?

それでは、大好きなゲームのキャラクターやアニメの登場人物の名前を、皆さんはどうやって覚えていますか?

どうもこうも無いですよね。どんどん見て、どんどん体験しているうちに、いつの間にか詳しくなっています。好きなだけ触れているうちに頭が勝手に覚えてしまいます。覚えることが負担とは思わないでしょう。

ところが勉強になると

「暗記が大変だなぁ。脳に負担がかかるかなぁ。」

などと考えてしまいます。少しでも楽に覚えようと、

「み・は・じ」

みたいな覚え方や語呂合わせを使って暗記しますよね。あれ、何かおかしくないですか?

嫌いだから早く終わらせたい。だから手軽に暗記したい。そのために「覚え方」も一緒に覚えよう。そうやって何か1つを暗記するたびに覚え方も一緒に覚える羽目になる。・・・かえって覚えること増えてます!

好きであれば、覚えようと思わなくても覚えてしまいます。
好きでなければ、覚えようと思うほど覚えるのが大変になってしまいます。

だったら、嫌いなものを好きだと思い込んだ方が早いのではないでしょうか。

上の動画でも話したように、頭に入れる情報を削って絞るより、むしろ増やした方が暗記できるのです。情報を増やそうと行動するためには、手っ取り早く、好きだと自己暗示をかけることではないでしょうか。

効率を上げようとすると効率が下がるジレンマ

生徒や保護者から「勉強の仕方を教えて欲しい」と言われて応えてきました。そういう塾を目指しているからです。しかし気を付けなければいけない点があります。それは次のことを分かっていて欲しいということです。

  • 「勉強の仕方を知りたい」の真意が「楽して身に着けたい」「楽して覚えたい」である限り、成果が出ない
  • 「勉強の仕方を知りたい」の真意が「勉強を好きになりたい」「できるようになりたい」であれば成果が出る

上で考えたとおり、嫌いな勉強を避けようとして暗記テクニックを使えば、それだけ勉強が大変になります。それよりも、嫌いだと思わないようにした方が近道です。

勉強の効率を上げる目的が「勉強をたくさんしたいから」なら効率が上がるし、「勉強を最小限にしたいから」なら効率が下がります。逆説的ですが、効率を上げるには勉強量を増やしてしまうのが一番手っ取り早いのです。

「勉強の量が勉強の質を変える」

という真実に向き合うことが大前提です。この教訓は、仕事の効率を考えようとした時のパターンとよく似ています。

成功できない人が考える効率

  • 楽して儲けたい → ギャンブルで一山当てようとして日銭も失う
  • 言われたらやる → 常にリストラ候補で間もなく職を失う

仕事の量を少なく済ませようと、下手に効率を求めて努力を怠るがために、かえって成果が出ません。これと反対のパターンは次のようになります。

成功する人が考える効率は努力の中にある

  • 努力を継続する → 5分の無駄もなくコツコツと知識や富を蓄積
  • 自ら進んでやる → 信頼を得て出世する

努力をする中で無駄を省くのが本当の意味での効率です。効率は努力の中に存在します。

勉強も仕事も全く同じですね。
勉強を通じて成功する行動パターンを身に着けたいものです。

 


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「やる気」をぶっ壊せ!やる気を大切にしたら勉強は負け!?

塾長の顔写真「やる気ってそんなに重要?ウソでしょ!」

塾長です。

世間にはびこる「間違った常識」たち。論理的な思考でそれらをバッサリと切ってやりたいと、たまに思います。ですから今回は「やる気が出れば勉強ができる。」というウソをぶった切ります。流行りのスタイルで言うなら「やる気をぶっ壊す!」という感じでしょうか。

続きを読む

あなたの勉強法は何点?同じ環境でも成績に差が出る理由とは

勉強法のチェックシートの画像

塾長です。

2学期の中間テストまで、あと1カ月を切りました。これからの勉強の1つ1つが点数になると思って、気合を入れて勉強していきましょう。そこで、勉強の仕方を動画にまとめました。

同じ環境で同じ問題集に取り組んでも、それが身に着く人と見に着かない人がいます。その理由がよく分かります。そして改善できます。
勉強の効率を上げるために、ぜひ活用してください!きっとテスト勉強がはかどるようになるでしょう!!

なお、この動画にあるチェックシートは教室でもらえます。

【勉強法】同じ問題集をやっているのに成績に差が出るのはなぜ?
「勉強」と「勉強のふり」を見分けて勉強法を今すぐ改善するチェックシート

 


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プログラミングと英数国のセンスが同時に身に着く勉強法

教科書を読む学生のイラスト

塾長です。

「勉強ができる」ということは、ズバリ「言葉の使い方が正確」だと言い換えることができます。そこで今日は「言葉を正確に使う」ための練習をします。あとで3つの例題を出しますから練習してみてください。

その前に、なぜ、こんな練習をするかについて、もう少し説明します。

勉強ができる子の最強な状態

成績が良い子が、どのような心づもりで教科書を読んでいるか、知っていますか?

少しでも曖昧な記憶があったら直ぐに修正する。教科書の内容くらいなら何も見ずに説明できるようにする。そういう心づもりです。

教科書に出て来た用語を正しく使って、教科書の内容がちゃんと説明できれば、勉強したことが良く身に着いている、と言えます。つまり「自分の力だけで教科書の執筆をどこまで再現できるかに日々チャレンジするのが勉強の基本です。このような生徒は、実に問題を1問解くたびに実力が上がっていきます。正に最強の状態です。チートではありません。基本ですが徹底すれば最強。勉強ってそういうもんです。

ただ、これだけでは精神論で終わってしまいますから、今日は具体的な練習まで踏み込みます。

「何て言ったらよいか分からない」=「理解できてない」

こういうセリフをよく聞きます。

「あー、分かってはいるけど、何て書いたらよいか分からない。」

これは実のところ「解ってない」ということです。言葉の使い方、受け取り方が雑だから、それだけ記憶が雑になっている状態です。教科書や参考書に書いていあることを大雑把にとらえれば、大雑把であいまいな記憶しか残りません。その状態は「解っているつもり」であって、解っていないのです。伸び悩む子は、こうした「解っているつもり」にはまり込んでいます。

つまり、そこを改善すれば、もっと成績が上がるわけです。それなら「用語を使って正確に説明できる」を「解った」の基準に変えれば良いわけです。これを決意して日々実行するようにすれば、その時点で、あなたの成績はさらに上がり始めます。

他の教科も勉強するから国語力が上がる

ここで注意が1つあります。このような話をすると、

「国語力を鍛えれば、他の教科もできるようになるはずだ。」

という極論に走ってしまう人がいます。教育者の中にも、こういう人がいるので驚きです。もちろん、これは間違いです。国語力は国語だけ勉強しても身につきません。そもそも言語というのは、色々な知識体系の中で使われて、初めて深く使いこなせるようになるのです。

そこで、今回は、英語、国語、数学、プログラミングの4分野を横断して、言葉の使い方についてレクチャーします。同じことを言うのに、英語、国語、数学、プログラミングのそれぞれで書き方が変わります。同時に、それぞれの書き方の性格が深く理解できます。

今回は時間の都合で例題が3つだけですが、考え方の雰囲気をぜひ掴んでください。

例題1.その1文字が重要です!

次の2つの文について意味の違いを説明してください。

  1. 私は金ダイヤモンドを探しています。見つかるまで帰れません。
  2. 私は金ダイヤモンドを探しています。見つかるまで帰れません。

2つの意味の違いは、英語にすれば明確になります。英語なら次のようになります。

  1. I’m looking for gold or diamond. I can’t go home until I found it.
  2. I’m looking for gold and diamond. I can’t go home until I found them.

同じ日本語でも数学的な表現を導入すれば、もっと明確な日本語になります。

  1. 私は金またはダイヤモンドを探しています。少なくともどちらか一方を見つけたら帰ります。
  2. 私は金かつダイヤモンドを探しています。金とダイヤモンドの両方を見つけたら帰ります。

ちなみにプログラミング的な思考で言えば、次のようになります。

  1. {{金またはダイヤモンド}が見つかるまで探し続けろ。帰れ。}を私が実行している状態。
  2. {{金が見つかった状態、かつ、ダイヤモンドが見つかった状態}になるまで探し続けろ。帰れ。}を私が実行している状態。

解説

この例題では、たった1文字の違いで意味が大きく異なる例を考えました。日本語の助詞の「や」を「と」に変えるだけで、お家に帰れる条件が大きく変わってしまいました。英語やプログラミング言語では、”and” と “or” の違いに相当します。

数学やプログラミングは表現が厳密です。曖昧を許しません。「分かったつもりだった。でも、わかってなかった」というのを見抜くには、このように数学的な表現で言い換えてみるのが一番です。

例題2.時間の流れを正確につかもう!

次の2つの文について意味の違いを説明してください。

  1. 私は釣りに行は鳥を観察している
  2. 私は今朝釣りに行き、昼に鳥を観察し

2つの意味の違いは、英語にすれば明確になります。英語なら次のようになります。

  1. I go fishing in the morning. I am watching birds now. (*)
  2. I went fishing this morning and watched birds this noon.

(*)  文脈によっては次の解釈もあり得る。今回は上の意味とします。
I will go fishing tomorrow morning. But now I am watching birds.

同じ日本語でも数学的な表現を導入すると、もっと明確な日本語になります。

  1. 私は一般の人よりも高い確率で朝よく釣りに行く。今の時刻は鳥を観察しているが、次の瞬間も鳥を観察している確率は不明である。
  2. 私は今朝は釣りに行き、なおかつ昼には鳥を観察した。

ちなみにプログラミング的な思考で言えば、次のようになります。

  1. {{朝になったら乱数で「やる」「やらない」を決め、もしも「やる」が出たら魚を釣れ}を毎日繰り返せ}を私が実行している状態。そしてちょうど今、それと平行して{鳥を観察しろ}も私が実行している状態。
  2. {魚を釣れ}を私が今朝実行した。「鳥を観察しろ」を私が今日の昼に実行した。

解説

この例題では、文章から「いつやったのか」という時間の概念を読み取ることを考えました。

時間の概念を正しく読み取れるか否かは、「現在形」を正しく理解しているか否かにかかっています。

現在形は現在のことではない!

現在形、過去形、未来形、進行形など色々な時制がありますが、おそらく、もっとも難しい時制が「現在形」だと思います。なぜなら現在形は「時制がない」というのが本質だからです。不思議なことに英語も日本語も、現在形だけは時間の概念が曖昧です。

例文の現在形「私は朝釣りに行く」を、「日々の習慣」として読み取ってくれた人は何割いたでしょうか。おそらく「(今は鳥を見ているが、明日の)朝は釣りに行く(つもりだ)。」と解釈した人もいたと思います。英語の現在形で書かれて初めて「習慣」のことだと納得できたのではないでしょうか。

英語と比較して初めて理解が深まる日本語の時制

詳しい参考書を見れば、英語の「現在形」は次のように解説されていると思います。このことは、中学2年生は知っていなければいけません。

英語の現在形が表わす意味の範囲

○ いつものこと、習慣
○ あたりまえのこと、真理
× 意思(やるつもり)
× 今のこと(現在だけのこと)

日本語でも語尾「します」を「しました」に変えれば過去形です。しかし反対に「します」が現在形なのかと言えば、そうとも限りません。強い意志で言い切る時も「します!」と言いますから、この場合は未来形になってしまいます。そのため、誤解を避けるために日本語では「よく」「しばしば」などを添えて現在形を表現します。

じゃあ、現在のことはどう表現するの?

現在だけのことを表現するのは、現在進行形です。進行形は注目した瞬間の様子を写真のように切り取って来て、臨場感と共に表現する言い方です。現在進行形は「今この瞬間のこと」を表現します。過去進行形なら「過去のある時点での瞬間のこと」を表現します。

時制の種類は歴史とともに増える

実は、人間の文化が発展するのに伴って、言葉で使われる時制の種類も増えてきた、という歴史があります。

実際、漢文(中国語の古文)には時制がありません。それより1,000年以上も新しい時代に開発された日本語の古文でさえ、現在・過去・未来の3種類くらいしか時制がありませんでした。

それに対して、現代の日本語や英語には、その倍以上の時制があります。進行形や完了形、仮定法があり、それぞれに現在、過去、未来の組み合わせがあります。

おそらく原始時代、人類が話し始めたころには、言葉に時制などは無かったのだと思います。その時々のことを話していただけだと思います。きっと、それが今でいう現在形なのでしょう。その後、過去形や未来形など追加され、表現の幅が増えて来て、現在の文法に至ったのだと思います。

このように時間の概念は、歴史と共に複雑になってきています。ちゃんと意識すればするほど、時間の感覚を正確に言葉にするのは難しいことだと分かります。それだけに、ちゃんと勉強しなければ正しく読み書きができません。

例題3.話しが切り替わるポイントを正確につかもう!

次の文を読んで「私」が持っているものを正確に説明してください。

  • 私はお金を持っていないし、その他財宝の類も全く持っていないが、リンゴ1つは持っている。

英語なら次のようになります。

  • I do not have money and any other kinds of treasure but an apple.

同じ日本語でも数学的な表現を使えば、もっと明確な日本語になります。

  • 私が持っているものには、少なくともリンゴ1つが含まれるが、お金以外の財宝の類は1つも含まれない。お金は含まれないか、または含まれたとしても概算すると約0円である。

ちなみにプログラミング的な思考で言えば、次のようになります。

  • 「私の所持品」情報が「リンゴ=1つ」と「お金=(概算結果の)0円」に設定されている状態。かつ「カテゴリ=財宝」にあてはまるその他全ての情報が0個に設定されている状態。

解説

人が口論するとき「そこまでは否定していない。」という誤解が良く起こります。使っている言葉が、自分の言いたい事とズレていたり、相手が解釈を間違ったりするからです。

何が否定で、何が肯定なのか。

表現のルールを正しく知らないと、こうした誤解を招きます。受験生は点数を落とします。

not と but はオセロゲーム

ご存知、not は後続の文脈を全て否定しますが、but があると、それ以降は肯定に戻ります。つまり not の否定を but でキャンセルします。オセロのように、not の後ろは黒一色だけど but 以降からは白一色になる、と考えればわかり易いでしょう。従って、例文をわかり易くすれば、

I don’t have money. I don’t have any other kinds of treasure. I have an apple.

となります。すると、お金は「全否定」ではないことにも気が付くでしょう。お金が0とは明言していません。お金に関しては「事実上は持ってない」くらいの意味になります。

おわりに

今回は私の時間や体力の関係で、例題が3つだけでした。この種の例題は考え始めればきりがありません。要は、一字一句に込められた意味を、1つ1つ確認しながら漏らさず拾っていく、そういう読み方をしましょう、ということです。

逆に、そのような読み方ができるように、文法や単元のポイントを覚えていきましょう。

今後どんな教科のどんな文章でも、ここで考えて来たように、一字一句の細部に注意して読むおようにしてください。教科書を読むとき、黒板を見る時、参考書を読むとき、すべてこのように一字一句を正確にとらえるようにしましょう。

ぜひ、この姿勢を身に着けて欲しいと思います。

例えば、数学で「平行四辺形」について理解を深めようと思ったら、まず平行四辺形の「定義」と「性質」を、それぞれ正確に確認し、言えるようにすることです。

「平行四辺形」の定義を答えてみてください。

○ 2組の辺が平行な四角形
× 平行が2つある(用語「辺」、「四角形」がない)
× 対角線が中点で交わる(これは定義ではなく性質)
× 体格の和は180度(これは定義ではなく性質)
など

もちろん、理科でも社会でも一緒です。

社会人になって、会議に出たりお客さんと話しをする時も一緒です。

教科書に10のことが書いてあったら10のことを覚えて使えるようにしましょう。相手が10のことを言ったら、10のことをメモしましょう。もしも7や8になったら、読み返して、質問して、必ず10にするのです。

それが勉強の神髄といっても過言ではないです。頑張ってね。

余談

私たち人間が、日常の会話で使っている日本語や英語は「自然言語」と呼ばれます。みんなが使っているなかで、単語や言葉の使い方が、自然に生まれたり変化したりしているからです。

自然言語では、説明不足が良く起こります。文脈の細かいことは説明しないで、相手の想像にだいたい任せてしまいます。話し手や聞き手にとって何らかの不便が生じない限り、説明不足でも会話が成り立っていることになります。例えば、

「今日は良い天気ですね。どこかへ出かけるんですか?」
「ええ、良い天気ですね。ちょっとそこまで買い物に行くだけです。」

こんな会話はよくあります。
しかし冷静に考えれば、この会話は全く意味が不明です。まず「良い天気」とは、どの程度の天気なのでしょうか。その人がその日に望んでいた天気なんて知りません。もっと言えば、雲の割合は?、日照時間は?、降水量は?、気温?は、湿度は?、など一切情報がありません。また「ちょっとそこまで」って、どこまでなんでしょうか。これも答えが得られていません。

しかしお互いに声を掛け合って挨拶がしたいだけなら、このような情報の欠落した会話でも、ちゃんと成立したことになります。

これが自然言語というものです。

挨拶には良いかもしれませんが、何かを正確に表現しようとすればするほど、むしろ誤解を招くリスクが増大します。そういうものだということを皆が良く知っておく必要があります。

ですから勉強で知識を正確に使ったり、考えを正確に整理したりするときには、自然言語を無理にでも正確に使う必要があります。これには訓練が必要で、5教科をちゃんと勉強していく中で熟練度が上がります。ただし1教科だけ、3教科だけ、理系科目だけ、など勉強の幅を狭めてしまうと、このような訓練が十分にできなくなります。

実際、社会人になったら「5W1Hを確認しろ!」などという研修を受けます。あるいは入社試験で読解力が無いと判断されれば、そもそも採用されません。仕事では「いつ」「どこ」「だれ」「なに」「どのように/いくらで」を確認しながら会話するように訓練します。情報のヌケモレが無いようにするためです。

自然言語は、ものごとを正確に表現するのに、とても苦労します。表現の仕方も人によってバラバラになりやすい、そういう性質があるのです。

一方、数学やコンピューター言語はまったく逆です。最初から、物事を正確に記述するために生まれた技法だからです。

数学は自然界の法則を正確に記述できるように、記号や式の書き方が決まっています。プログラミング言語はコンピューターへ正確に命令を伝えるために記号や文法が決まっています。どちらも人間が論理的に考え出した「言語」です。

ですから、もしも自分が何か説明しようとした時、その説明が十分に正確なのか否かをチェックするのに、数学やプログラミング言語が使えます。数学やプログラミング言語を使って説明し直してみると、説明不足があるかないかをチェックする事ができるでしょう。

ちなみに、プログラミング言語でも、まだまだ曖昧な記述ができてしまいます。曖昧な記述は、あとあとコンピューターの誤作動を引き起こし、時には社会問題にさえなります。そのため曖昧な記述を排除すべく、プログラミング言語も進化してきました。昔からあるプログラミング言語(C言語やBASICなど)よりも、近年に登場してきたプログラミング言語(JavaやPythonなど)の方が、曖昧な記述が排除されやすく、より高機能になっています。

今後もプログラミング言語はどんどん進化して、新しい言語が出て来るでしょう。ですから学生の皆さんが、もしもプログラミングを勉強するなら、その時代に合ったプログラミング言語で学習するのが良いです。

逆に小学生や中学生が、今から特定のプログラミング言語に精通したとしても、大人になるころには違うプログラミング言語を使うことになるでしょう。

来年度からプログラミング教育が必須化されますが、これは特定のプログラミング言語をマスターする活動ではありません。プログラミング的な考え方を体験する活動です。例えば、学校の授業としてC++言語やJavaでゲームをつくる、なんてことには決してならないので注意しましょう。プログラミングの文法を子供たちに細かく教えても、将来はその文法が変わるでしょう。

そんなことよりも、より普遍的な「論理的な思考力」の方をしっかり磨いてほしいと思います。そのために、多くの教科を学んで欲しいと思います。

 


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必見!「やってるけど伸びない」ダメな勉強法とその根本治癒

机に向かっている男の子の絵

こんにちは。塾長です。

各中学校からの期末テストの範囲が出そろいました。
それで昨日は朝から対策プリントの準備で忙しかったです。夕方から来る生徒に渡せるように「うおーー」って授業の直前まで作業していました。

さて。これからテスト週間を迎えるわけです。ここでもう一度、正しい勉強方法を押さえておきたいです。

最初に「やってはいけない勉強」から書き出します。みんなはやってないよね!?

やってはいけないテスト勉強

  1. 問題集を区切りの良いところまで解く
  2. 〇付けをし、間違えは正答を赤ペンで書き写す
  3. これを2、3回繰り返す

はい、これは絶対にやってはいけない勉強法ですね。ここで「絶対に」と強調するのは、誰でもやってしまいそうなミスだからです。気を付けていないと、ついついこうなってしまいます。何が悪いのかというと「勉強を全くやっていない」という点です。こんなことをやっていても、伸びるわけがありません。

しかし、ひょっとしたら「え、これのどこがダメなんですか?」という人もあるかもしれません。

最悪のやり方

  1. 問題集を何ページも解き進め、分からないところは飛ばす
  2. 最後に一気に〇付けをし、間違えは正答を赤ペンで書き写す
  3. 終わったら次の問題集に移る

これがダメなのは、わかり易いでしょう。他人の行動は客観的に分析しやすいですからね。しかし、やっている本人にしてみれば、「やっているのに伸びない」と悩むものです。実際、初めて塾に来る生徒の何割かは、こんなやり方をしてきた生徒たちです。しかも、こうした悪い習慣を直してもらうのって、意外と苦労するものなんですよ。習慣になってしまっていますから。

〇付けが終わってからが勉強!

上で挙げた2例は、どちらも「勉強していない」という点がダメな点です。〇付けで終わるのは、準備作業だけで終わる、ということです。準備作業を勉強だと勘違いしているのが根本原因です。誰かが教えてあげるまで同じ行動を繰り返してしまいます。

「問題を解いて〇付けをする。」

これは今の実力で解ける範囲を確認しただけです。この段階では、できなかったことが、まだそのままです。何ができないかが判明したにすぎません。

しかし勉強とは「できない」を「できる」に変えることです。

つまり、できなかった問題について、教科書や説明ページに戻るか先生に聞くなどして、理解や暗記をやりなおし、再びチャレンジして「できる」ようになったことを確認して、そこで初めて「勉強した」と言えるのです。

できることを繰り返すのは、ただの作業です。

実力を伸ばしたいなら、点数を上げたいなら、「できなかったこと」を「できる」ように変えるための「勉強」をしなければ何も始まりません。

しかし伸び悩んでいる人の多くが、勉強をする前に止めてしまいます。

「勉強」していますか?
「作業」で終わっていません?

できる子は「〇付け」ではなく「×付け」をしている!?

逆に言えば、〇付けというのは本当は正しくありません。〇になった部分は作業なのですから大切ではないんです。大切なのはむしろ×の方。×に着目して、そこを早く「できる」に変えていくことが大切です。

実は、勉強ができる子がやっているのは〇付けではなかったのです。本当は「×付け」をしていたんですよね。

同じように机に向かい、同じページを解き、同じように赤ペンで〇付けをしているようで、実は考えていることが全く逆だったんです。

勉強ができる子は「×付け」をしていて、伸び悩む子は「〇付け」をしていたんです。

勉強は人と競争しても仕方がありません。それでやる気が出るなら手段として競争するのは勝手です。しかし勉強ができるか否かは、やり方や意識の持ち様が大きいのです。人の優劣とは関係ないです。誰にでもできますし、今の自分を超えることができます。

ですから、今日からぜひ「×付け」をするようにしてください。×を前向きにとらえる良い習慣に変えてください。分からない問題が多いなら、×付けを5問ごととか10問ごととか、細かく区切って行えばよいのです。

そして×の問題について、ちゃんと教科書やノートに戻って納得がいくまで見直しましょう。それを加速するには学校の先生や塾の先生に聞くのが一番でしょう。もちろんGoogle先生でも良いです。手段はどうであれ、そうやって「できる」問題が増えていく時間が、あなたの本当の「勉強」です。

「×付け」ではなく「〇付け」をさせたがる大人のエゴ

勉強とは「できない」を「できる」に変えることです。ですから「できない」を発見したら、それを周囲の大人たちと共有できることが出発点になります。しかし現実には、

  • 怒られる
  • バカにされる
  • 恥ずかしい

と子供に思わせてしまっています。反射的にそう思ってしまうのは可哀そうです。しかしそういう子供たちが日本にはとても多いです。もちろん、それは周囲の大人たちが子供たちにそう教え込んでいるからです。

お父さん、お母さん、子供が間違えたり悪い点数をとっても、決して怒らないでください。「難しいね」と言って一緒に考えてあげてください。それが「できる」に変わることを一緒に喜んでください。大人として子供を叱らなければ、躾なければ、という呪縛から、ぜひご自身を解放してあげてください。

まとめ

  • 〇付けではなく「×付け」をする
  • できない問題はどんどん先生や講師たちと共有する
  • できなかった問題を「できる」ようにすることに全力を注ぐ
  • 「できる」ようになるまで机に向かい続ける
  • 大人は子供ができない事に対して怒ったり見下したりしない

 


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