塾長です。
「ABC予想」の証明!
昨晩のネットニュースや今朝の新聞でトップを飾っているニュースです。
日本が誇る天才数学者、京都大学の望月教授による業績で、その論文は600ページにも及びます。
実は、この話題が盛り上がったのは今回が初めてではありません。
2012年と2017年と、そして今回です。
そんな何度も話題になる「ABC予想」とは、いったい何でしょうか?
2012年から今までの7年以上ずっと確かめてた!?
ニュースになるたびに私もブログに書いてきました。
今回で3回目です。
ですからABC予想とは何か、などの説明は、もう、昔の私のブログに譲りますね。
それから朝日新聞デジタルの次の記事が読みやすいです。
「ABC予想とは?京大・望月新一教授が終止符を打った、35年間未解決だった超難問」朝日新聞デジタル (2020/4/3)
「あれ、またニュースに。」
「ああ、7年以上も経ったんだぁ。」
そんな感じです。
どれくらい凄いの?
この証明がどれくらい凄いのか。
フェアリーテイル的に言えば「100年クエスト」と言ったところです。
ラスボス攻略の難易度なら「無理ゲー」というレベルです。
全世界の数学の問題という問題の中で、最難解レベルです。
解くのに20年とか100年とかかかります。
数学の世界には、そのような問題がいくつかあるそうです。
ABC予想の証明も、そうした難問の1つです。
ABC予想は、中1や中3で習う素因数分解や、整数どうしの足し算とかけ算の関係を扱います。
数学で「整数論」と呼ばれる分野です。
35年前にイギリスとフランスの2人の数学者によって提唱されました。
整数論は2000年以上の歴史がありますが、その英知をもってしても、いまだに証明が完成されていません。
本当に証明されたの?
この望月教授の業績。上で少し触れたように、これで3度目の話題です。
2012年
望月教授が自身のホームページに公開し、また学会へも報告。
「本当に証明が正しければ、歴史に残る快挙かも?」
「斬新!」
「論文のページ数がハンパねえ」
新しい数学が生まれた的な騒ぎでした。
2017年
某新聞社が「証明された」と誤報したのをきっかけにネット上で話題が再燃。
「日本から天才」「日本スゲー」みたいな数学と関係ないノリも多かった。
2020年(今回)
京都大学が発行する権威のある数学専門誌「PRIMS」の特別号に掲載されるが決まった。
発表してから7年以上、ずっと複数の数学者によって論文のチェックがおこわて来た。しかし論文に欠陥が見つからなかった。
まだ疑っている数学者もいる
実は、まだ証明が世界的に認められたわけではありません。
「論文が権威のある雑誌に掲載された」
という段階です。
もちろん、それだけでも凄いのですが、残念なが「証明になっていない」と厳しい意見を寄せる海外の数学者もいます。
少なくとも複数の数学者によって検証されてきた限りでは「だれも決定的な欠点を指摘できずにいる」ということのようです。
何年かしたらまた話題になる!?
望月教授ご本人は次のように語っていらっしゃいます。
「証明したことに間違いがないと言って構わない。ABC予想は根本的な問題で、証明できたことは非常に大きなインパクトがある」
銭形警部がルパンを追いかけるように「証明されてなるものか、必ずミスはあるはず!」と疑いの目で検証を続ける数学者もまだいるはずです。疑う人がいなければ検証にはなりませんからね。
ということで、まだまだ大論争中なのだそうです。
すでに数学界の世界では目立っているようですが、さらに今回のことで注目を集め、いよいよ世界の目で本格的に検証されるようになるでしょう。
そして、いよいよ理論の正しさが確かめられた暁には、また新聞の一面を飾るのだと思います。
そうなればよいですね。
LINE登録するとプレゼントがもらえます!
【会員限定】お子様の成績と可能性を伸ばす18個のノウハウ
名古屋市天白区の植田で塾を探すなら個別指導のヒーローズ!!
★ 直接のお問い合わせ ★
――――――――――――――――――――――
個別指導ヒーローズ 植田一本松校
〒468-0009
名古屋市天白区元植田1-202 金光ビル2F
TEL:052-893-9759
教室の様子(360度カメラ) http://urx.blue/HCgL