愛知県公立高校入試の全日程が終わりました。
受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
私は翌日の中日新聞で問題を確認しました。
余裕のある生徒には解説もしました。
さて、それらを少し振り返ってみたいと思います。
愛知県公立高校入試の全日程が終わりました。
受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
私は翌日の中日新聞で問題を確認しました。
余裕のある生徒には解説もしました。
さて、それらを少し振り返ってみたいと思います。
進級や進学に際して、子供にスマートフォンを買い与えたくなる季節です。
同時に、
などと心配にもなります。
私が多くの生徒を見てきた経験からズバリ言ってしまうと、
です。
小学生や中学生は、親の心配や信頼に反して、確実にスマホ依存になります。
しかも巧みなので、親は使いこなせていると信じてしまいます。
もしも既に買い与えてしまったとしたら、今すぐに使い方を決めて、徹底させる仕組みを作ってほしいです。
具体的には、以下のように対処してください。
★『勉強の合間にスマートフォンを絶対に触らない』ための3か条
ポイントは、家族で決めたルールをお友達や関係者にも周知徹底しておく、です。
これは、友人に周知徹底しておくことで、
という2つの効果を生みます。
この方法を友人が取り入れれば、その友人のためにもなります。
大人でも依存症になりやすいスマートフォン。
お子様が使いこなすには、これくらい明確で強制力のあるルールが必要です。
さて、スマートフォンの悪影響をもう少し詳しく解説します。
例えば、
50分間は勉強して、
10分間の休憩だけスマートフォン
これを4回繰り返して、だいたい3時間半の勉強をしたとしましょう。
中学生が普段から3時間半も勉強したとしたら、かなり多いと思います。
きっと褒めたくなるでしょうが、
残念なことに、
翌日には、勉強した内容をほとんど忘れてしまいます。
勉強の合間にゲームをしたり、スマートフォンを楽しんだりすると、勉強した意味が無くなります。
何もしないで休憩した場合に比べて、圧倒的に忘れ去られてしまうのです。
このことは以前にも少し書きました。
なぜでしょうか?
人間の脳は常に記憶の整理をしています。
そして不要な情報を忘れるのも立派な能力です。
何が必要な記憶で、何が不要な記憶なのかは、興味があるか無いかで決まります。
さて、子供にとって、
のうち、どちらが楽しかったでしょうか?
もちろん、スマートフォンの10分間でしょう。
すると、もう想像できますね。
子供の脳内では、
という方程式になります。
この設定をされた脳が睡眠をとって記憶を整理したら、当然、勉強した内容は優先的に消去されていきます。
さらにスマートフォンは脳を疲れさせます。
休憩にはなりませんので、勉強の効率はさらに落ち込みます。
代わりに、ゲームやSNSの内容はよく覚えていることでしょう。
もちろん、それは成績には1点も貢献しません。
社会人でも、休憩時間や仕事の合間にスマートフォンやSNSに時間を割いている人が、仕事の効率を落としています。
顧客との話し合いや会議で話し合った結果を正確に覚えたりメモしておけない人がいます。
実は社会的な問題になっていて、各企業ではWebの閲覧制限やスマートフォンの私的利用の制限に乗り出しています。
こういう大人になったら迷惑です。
一生懸命働いている周囲の社員たちは相当な不満でしょう。
ましてや子供たちならば、大人のような自己管理を期待できるわけがありません。
冒頭で上げた3か条を、ぜひ、徹底させてほしいと思います。
スマホ依存も予防が大切です。
逆に、
スマートフォンを理性的に扱えるお子様はいるのでしょうか?
まれに「うちの子は使いこなせている!」みたいな著名人の記事を目にします。
しかし、どうしたらそうなれるかは書いてありません。
今のところ、ルール以外で、つまり子供の意思だけを尊重する方法で、
子供たちが理性的な大人のようにスマートフォンを使いこなせる教育方法を私は知りません。
もしも発見したら、もちろん、この場でアナウンスします。
名古屋の人は、3月5日夕方の速報ニュースに驚かれたことでしょう。
名古屋市教育委員会によれば、2021年3月末をもって小学校の部活動を廃止する方針とのことです。
教員が関わらない形で、児童がスポーツなどを楽しむ場所をつくれないか研究していくそうです。
こうなると、
中学校は?
名古屋市以外では?
などと、周辺の動向も気になってきます。
ちなみに中学校の運動部については、
「中学では休養日を週2日以上とし、1日の活動時間を平日2時間、休日3時間程度までとする指針」
(2018年1月 スポーツ庁によるガイドラインのまとめ方針)
となりそうです。
教員の超過労働を是正するために指導者を外部から呼び込んだり、
部活動の行きすぎた指導を是正するために参加の仕方に多様性を持たせたりするのは、
とても良いことだと思います。
この際、スポーツに限らず、課外活動全体の扱い方を整えて欲しいですね。
課外活動は、部活にしても、クラブ活動にしても、そして家業の手伝いやアルバイトにしても、全て内申書に前向きな評価として記載されるべきです。
活動の場所、種類、所属、学校との関係、あるいは、有償か無償か、学校の先生の価値観に合うのか否か、などにかかわらず、課外活動はちゃんと平等に扱ってほしいものです。
もっと言えば「勉強を頑張りたいから塾に通っている」ことだって、立派な課外活動だと思います。
スポーツを頑張ることも、勉強を頑張ることも、ボランティアに参加することも、家業を手伝うことも、地域の行事に参加することも、お金を稼ぐことも、すべて素晴らしく、そして十分に教育的な意義があります。
プログラミング教育必須化について注意したいことがあります。
あまり知られていない混乱があります。
実は、国や文部科学省が推進したいプログラミング教育は、
プログラミングすることではない!
という事実です。
しかし実際には、多くのプログラミング教室やロボット教室が実施しているのは、プログラミングすること、になってしまっています。
どういうことか、お判りでしょうか?
みなさん、
「プログラミング」
というと、どんなことを思い浮かべますか?
何やら難しい文字列をコンピューターの画面いっぱいに打ち込んでいる・・・
そんなイメージをお持ちの方も多いでしょう。
そのイメージは正確に言うと「コーディング」と呼ばれます。
誤り: プログラミング=コーディング
というのが日本で浸透している認識です。
しかし、海外の認識からすると、これは間違っています。
海外でプログラミングといえば、もっと広く、「設計」から「検証」の意味まで含まれます。
「コーディング」はクリエイティブというよりは、どちらかというと「作業」に近いものにすぎません。
というのが、正しい認識です。
もちろん、国や文部科学省がやりたかった教育はコーディングなどではなく、これです。
コンピューターを使って、目的を早く実現させたり、身の周りを便利にしたり、社会の問題を解決しよう、という意識や思考力を伸ばす教育でした。
ロボットや人工知能が躍進する時代に、人間はむしろ「コンピューターを使いこなす能力」を伸ばす必要があるのですから、この方針はとても自然なことだと思います。
文部科学省は慌てて「プログラミング」を「プログラミング的思考」という言葉に訂正したのですが、この新しい言葉はあまり認知されていないでしょう。
教育の専門家がプログラミング教育に反対している理由も、よく理解してみれば、
「小学生からコーディングなんてやるより、もっと基礎力を伸ばすべきだ!」
という主張がほとんどです。
これは英語教育の必須化に反対している人が、
「国語力や異文化を理解する力を伸ばす方が先だ!」
と主張している状況にとても似ています。
教育を改革する上で、国がどのような言葉を使って方針を説明するかが、いかに重要かが分かります。
ですから皆さん、
IT企業に勤めている社会人がやっているようなことを小学生にやらせる、というイメージは捨てて下さい。
まずは、
と覚えて欲しいです。
そして、プログラミング的思考の教育とは、数学的な思考力や論理的な思考力(国語力)を駆使して、コンピューターを使いこなす能力だと思えば、およそ正しいでしょう。
では、どうすれば「プログラミング的思考の教育」と「コーディング教育」を見分けられるのでしょうか?
それは、このようにご判断ください。
プログラミング教室をのぞいた時に、意外に思う方が本当のプログラミング的思考の教育です。
たとえば次の1と2では、どちらがプログラミング的思考の教育だと思いますか?
もうお分かりですね。正解は、
です!
コーディングは、よく勉強してきた人間にとっては、短期間でマスターできますから、小学生からやる必要なんてありません。社会人になってから学んでも遅くはありません。
これでプログラミング教室の正しい方向性は分かりました。
しかし、これは私塾の話です。
学校教育の現場で、学校の先生が、どこまで理解できていて、どこまで教育できるのか?
これが日本にとって、最大の課題でしょう。
英語の授業では、日本人の先生のほとんどがネイティブの発音ができませんでした。
そして外国人や有資格者を英語の先生とは別に招き入れることになりました。
おそらく、プログラミング的思考の教育も、そのようにする必要があるでしょう。
プログラミングが小学生から必須化される話をご存知でしょうか?
2020年の教育改革に向けて国が正式に打ち出している方針です。
すでにイギリスでは導入済みで、数年間の実績報告までまとめられています。
ところが、日本ではプログラミング教育必須化の認知度がまだまだ低いことが判明しています。
「プログラミング教育に関する意識調査」2018年2月20日 コエテコbyGMO 発表
によると、
という結果が出ています。
また、意識や行動については、
だそうです。
国や文部科学省が必ず導入する、と決めている割には、あまり浸透していないようです。
人工知能やロボットが安く賢くなるこの時代。
人は人らしい能力を発揮することに集中し、コンピューターにできることはコンピューターにやってもらうようになります。
コンピューターを使いこなす能力が必要になることは明白です。
もっともっと知ってもらうために、マナビバにできる事をしていきたいと思います。
3月に入りました。
新しく塾を訪れる保護者様や生徒たちが増えてきました。
この時期は、進級や進学を前に、おすすめの参考書や、勉強法について、ご相談をよく受けます。
進級や進学の準備に話題を絞って、まず伸び悩んでいる生徒さんに共通のことを並べてみましょう。
ご自身に当てはまる、という場合は要注意です。
一見すると、やる気があって前向きなものが多いように思われます。
なぜダメなのでしょうか?
その理由は、それぞれ以下の通りに対応しています。
ですから、次のように準備して欲しいと思います。
そして、特に注意したいのが、4番のスマートフォンです。
勉強の合間や休憩時間にゲームやSNSをやってしまう生徒は、全員、もれなく成績が下がります。
というよりも、一生懸命やっている生徒から、すぐに差をつけられます。
問題が難しくなったり平均点が下がったり、という変化に対して、他の生徒たちよりも点数が崩れやすい生徒は、これが原因かもしれません。
例えば、50分間だけ勉強して、次の10分間だけスマートフォンを楽しんだとしましょう。
すると、先にやった50分間の記憶は、何もしないで10分間休んだ場合に比べて、圧倒的に忘れ去られてしまいます。
なぜかは、人間は覚えたいものしか覚えないからです。
これについては長くなるので、また別の機会に詳しく説明します。
さて、簡単にまとめて終わります。