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マナビバ

逆です。お友達と一緒に勉強するから成績が上がらない!

塾長です。

今回は勉強法の盲点をとらえてお伝えします。そのお題と塾長の結論は、ズバリこれです!

  • お題: 友達と一緒に勉強した方が良いのか、悪いのか?
  • 結論: 友達に合わせて勉強する人は成績が伸びません!

その理由を動画にしました。

※ 誤解を招かないために「勉強法の議論の他は一切含まない」ことを先にお断りしておきます。

【勉強法】友達の勉強法は参考にならない。たいていは間違っている。

周りに合わせてばかり。それじゃぁ成績どころじゃない。

× 友達がテスト勉強を始めたから、オレもはじめる。
× 友達が公立高校を受験するから、僕も受験する。
× 顧問の先生が「他のみんなは続けるよ」と言ったから、部活を引退せずに続ける。
× 友達が講習を受講するから、私も受講する。
× 友達が一緒に走ろうと言ったから、一緒に走った。(でも、途中で置いていかれた)
× 友達が「やる気がしない」と言ったから、今日は一緒に遊んだ。(でも、いちいち発言が後ろ向きすぎて、途中からウザくなった)

あれ、俺、何やってるんだろう・・・
あれ、私、何がしたいんだろう・・・

立ち止まって、自分はどうしたいのか、どうすべきなのか。
ちゃんと冷静に、じっくりと考えてみましょう。

勉強は人それぞれ。
目標も志望校も、頑張りたい度合いも、みな違います。
もちろん得意や不得意も。
たとえ目標点がはっきりしていないとしても、何点くらい取りたいか、くらいはあるはず。

それならば当然、やることも、努力の量も、いつから始めるのかも、すべて違ってきます。
自分の考えとお友達の考え、先生の経験と自分の現状、これらは全て別のことですよ。

自分はどうしたいのか、すべきなのか。

まずは「自分のため」に考えてみましょう。
自分のことが分かっていなければ、人のことを参考にすることは出来ません。

ただ合わせているだけ、というのは勉強にとって最悪の状態です。

自分の目標を達成している人を真似する

「学ぶ」は古語の「真似ぶ」が語源だとかなんとか。とにかく、勉強は、できている人の真似をするのが基本です。

自分が目指していることをすでに達成している人、自分より優れている人。
そういう人たちの真似をすることから始めましょう。

もしもその人とは、あまり仲の良くなかったとしても、話を聞くくらいはできるでしょう。勇気を出して声をかけてみてください。

「僕も君みたいに数学ができるようになりたい。いつもどうやって勉強しているの?」

聴いてみてください。

きっと、いろいろな事が、自分とは違っているはずです。

科目が好きか嫌いか、使っている参考書、授業態度、教科書の読み方、問題集の使い方、記憶の正確さ・・・
目標が高ければ高いほど、その違いは多くなります。
発見が多くなるはずです。

自分との違いが分かったら、真似できることを真似しましょう。

勉強を頑張ろう!

と思ったら、仲の良いお友達に合わせるのではなく、「目標の上にいる人の真似をする」のです。

仲の良い友達は、仲の良いまま、ずっと付き合えばよいのです。
それまえ仲良くしてきた友達と、勉強時間に一緒にいる人達が違ったとしても、悪いことではありません。
プライベート時間は家族といるように、勉強時間は勉強仲間といるのが普通です。

部活の友達、趣味の友達、勉強の友達、いろいろな友達がいてOKです。

そして勉強の目標が変わったら、一緒に勉強する友達も変わります。むしろそうやって、どんどん友達が増えることもあります。

参考にできる人が少ないから上位は難しい

例えば、40人のクラスの中で、定期テストで1番を目指すとしましょう。

すると、今クラスで1番の人の勉強の仕方が、もっとも参考になるわけです。
逆に、自分を含めて残り39人の勉強法は、それより劣っていて、あまり参考になりません。

受験生なら、志望校の合格水準に達しているか、それ以上の人しか参考になりません。

天白高校から名古屋大学を目指すなら、360人中358人が参考にならない。

もっと具体的な話をしましょう。

うちの教室から最寄りの進学校と言えば天白高校です。

1学年360名のマンモス校ですが、ここから名古屋大学に現役で合格できるのは、年に2~3名くらいです。
仮に文系と理系で、それぞれから1人ずつ合格するとしましょう。

すると、どうなるでしょうか?

天白高校から名古屋大学に合格したければ、模擬試験で学年トップでいること。

注意すべき点は「模擬試験」での順位です。
「定期試験」で学年トップというのは、難関大学を受験する上で、それほど大きな価値がありません。
むしろ定期試験で消耗しないために、定期試験は学年10位くらいまで落とすべきです。

つまり、同級生のだれも参考にならない、と言うことです。
周りのみんなが使っている参考書、休憩時間の雰囲気、勉強に対する価値観、集中力を持続できる勉強時間など何もかもが違います。

真似したい人がいない!?

同様に、天白高校から国公立大学に合格しようと思ったら、模擬試験で上位1クラスにいる必要があります。
参考になるのは上位10%のみ。
90%の同級生たちは、自分の目標には合わない勉強をしている、と見る必要があるのです。

大雑把に言ってしまえば、天白高校から国公立大学に進学したい場合、
周囲の友達に合わせて勉強している時点で、90%の確率で不合格、となるわけです。

ひたすら孤独な受験勉強になるわけです。

「上位の勉強法を知っている人間に会いに」塾や予備校に行くわけです。
塾の先生やアルバイトの講師たち。
あるいは自分よりも上位にいる他校の生徒たち。

たいていの人は、塾や予備校に「勉強を教わりに」行くと思います。
一方で、難関校を目指す生徒たちは、真似する相手を探しに行くのです。

勉強の中身も見よう!

自分よりも上の目標を達成している、ということは、同じ時間を過ごしても、自分よりも中身の濃い時間を過ごしているに違いありません。

例えば、学校の授業中は、ほとんどの生徒たちが真面目にノートをとっていると思います。外見上は、みな同じようにノートをとっています。しかし、頭の中で起こっていることは、全く別なのです。

例えば、授業のノートをとりながら「頭の中」で考えていることが違う

<自分の現状>

  • 先生の話しを聴くよりも、黒板をノートに書き写す作業に専念
  • その場では頭に入っていない
  • 黒板以上の情報はノートに残らない

<自分より成績上位者の状態>

  • 先生の話しを真剣に聴き、頭の整理として黒板を見る
  • その場で、覚える、解釈する、反復する、忘れないように念じる
  • 気づいたことや注意点など、黒板以上の情報もノートに残る

授業中に頭に入れるなんて、無理だ!

何もしない内から、そのように決めつけて行動しない人もいるかもしれません。しかし、それでは人の真似をすることはできません。

ちなみに、これまでグンと成績を伸ばすことに成功してきた生徒たちは、みな1年くらいでできるようになっています。

それから、人の話を正確に聞き取れることは、社会人になったら当たり前にできる必要があります。むしろ学生のうちに、そのような訓練をしておかないと大変ですよ。

できると思って毎日続けていれば、できるようになります。

結論

× 友達がやっているからやる、友達がやっていないからやらない

◎ 目標を達成している人の良い習慣、考え方、頭の使い方を真似する

 

注意事項!

人間は勉強だけでは測れません。だから友達は色々です。みんないいヤツです。そんなの当然。
ここでは「勉強」という分野において「成績を伸ばす」という目的を果たす話し「だけ」をしています。
その限られた目的を果たすために、限られた時間、限られた資源、限られた体力をどういう風に配分するのか。そういうお話です。
人の存在意義とか、人権とか、道徳とか、友情とか、勉強以外の議論は一切混ぜないように、お願いします!

それでは逆に、なぜ、勉強以外の話しを混ぜてはいけないのか?

勉強しようとした時に、勉強以外のことも同時に、全てごちゃまぜでは、何の行動もできません。
全てを同時に考えたら、難しすぎて、何も言えないし、何もできなくなってしまうのです。
だからこそ、難しい話を切り離して、今、自分ができる勉強ことだけを切り取ってきて、そこに集中して、勉強という限られた成果からだけを、まずは出すのです。

それこそが、勉強の基本です。

ちなみに、何かをしようとすれば、必ず制約が付くものです。
人間は神ではありませんし、1日は24時間しかありません。
勉強に集中する時は、他のことについて多少の我慢や妥協をしましょう。

それも成長するのに必要な事だと塾長は思います。

 


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予算3万円!子供のために立派なパソコンとソフトウェアを揃える方法

3万円で子供のICT環境を実現できる方法を考える塾長

塾長です。今回は「お子様のために3万円をどう使うか?」というお話です。ご家庭にお子様用のパソコンとソフトの一式をそろえる方法についてご提案です。加えて、動画を見ていただければ「知らないことの恐ろしさ」も痛感するかもしれません。

予算3万円!子供のために立派なパソコンとソフトウェアを揃える方法

動画の目次

  • 1:26 日本の学校のICT環境は絶望的
  • 6:02 コスパの高い中古パソコンの見つけ方
  • 12:53 買ったパソコンを家のどこに置くべきか?
  • 14:07 子供にパソコンでやらせたい3つのこと
  • 16:57 LibreOffice (文書作成、表計算、プレゼン資料作成など)
  • 19:08 GIMP (画像処理、写真の加工、お絵かき)
  • 20:48 Blender (3DのCGアニメーション作成)
  • 22:47 Scratch (小中学生向けのプログラミング)
  • 25:45 Python と Java (本格的なプログラミング)

「学校のICT化が遅れている」という心配

今や日本の学校現場では、ICT化の遅れが深刻です。端末の台数不足で生徒5人に1人しか使えません。来年から小学生、再来年から中学生のプログラミング教育が必須化されますが、これでは環境面で不安が残ります。

11月11日に自民党の教育再生実行本部などの議員たちは、すべての児童や生徒に1人当たり1台のコンピューター端末が行き渡るようにすることなどを求める提言書を安倍総理大臣に提出しました。そして首相はこれを受理し、前向きな姿勢を見せました。

しかし、生徒1人にコンピューター1人という構想は、ずっとも前から言われてきたこと。なかなか進まないICT化を象徴するニュースとも言えます。

待ってはいられない!

なにより、目の前にいるお子様や生徒のことを考えたら、学校のICT環境が整うのをまってはいられません。それは何年も先でしょう。その間に今の生徒たちは学校を卒業してしまいます。そして世の中もどんどん進んでいきます。

待っていてはダメです。「今の」お子様のために、直ぐにできること。これを探して行動するしかありません。

そこで3万円で十分な環境を構築する方法を上の動画でお伝えしています。もちろん、これは「できること」の1例でしかありません。しかし少なくとも、多くの人の予想よりも低い予算で環境が実現できることは、お分かりいただけるでしょう。

パソコン以外は無料

実は3万円の予算の大半は中古パソコンの購入費です。今やほとんどのソフトウェアは無料でも満足のいくものが揃うからです。「コンピューターを使いこなす」ための訓練だと教育的に考えれば、なおさらお金がかかりません。

自由研究や宿題のレポート作成、委員活動報告書などの文書作成、技術や数学で学ぶような統計処理、プレゼン資料の作成、データーベースといた、いわゆるオフィスソフトはもちろん、写真加工、イラスト、CGアニメーションなどのソフトも無料です。もちろん、プログラミング環境も無料です。

おすすめの無料ソフトウェア

動画で紹介している無料ソフトウェアのリンクを張っておきます。

塾長が学生だった頃、写真加工やイラストを行える「フォトショップ」というソフトウェアは10万円くらいでした。プログラミングをしたければ、やはり4万円から10万円のソフトを買う必要がありました。何かをしようとすれば、すぐに何万円ものソフトを買う必要がありました。

しかし今やほとんどのソフトが無料で手に入ります。ソフトウェアだけで言えば、だれでもクリエイターに成れます。そういう時代です。

パソコンはリビングに置きましょう

高性能なパソコン。その性能をゲームやSNSにしか使わないのは宝の持ち腐れです。子供がゲーム依存症になるリスクも心配です。特に小中学生は精神が未熟です。大人が見ている中で、安全に、有効に使わせる必要があります。

そこで塾長はリビングルームに置くことをおすすめします。ご家庭の共有スペースに置いて家族みんなで使う。それくらいがちょうどよいと思います。逆に子供部屋には置かない方が良いでしょう。

ちなみに、塾長は小中学生にスマートフォンを持たせることに反対です。できれば携帯できるゲーム機も買い与えない方が良いと思っています。携帯できるゲームやスマフォは便利なので四六時中ハマるようになるからです。

勉強している間も、食事している間も、ずーとゲームやSNSのことを考えている、そういう人間になってしまいます。外見は勉強している様に見えても、頭の中ではSNSの返事待ちでソワソワしていたり、休憩時間にやったゲームのことを考えていたりします。何をやっても上の空ですから、何も身に着かず成果が出ません。脳の中がSNSやゲームに侵されてしまったゾンビ状態といえます。

勉強のフリだけ。そういうお子さんが最近は増えています。

コンピューターで子供にやらせるべき3つのこと

それでは何がコンピューターの正しい使い方なのでしょうか?

私は次の3つを子供にやらせればよいと思います。もちろん何ごともやり過ぎはよくありません。テレビと同じで、時間を決めて使わせるようにしましょう。

  1. 調べること
    → 知識を増やす、探求心を育む、情報を批判的に読む
  2. 学ぶこと
    → 学校で分からなかったことを復習する、学校で教われないことを学ぶ
  3. 創ること
    → 知識を応用・実践する、情報を表現・発信する、行動力を育む

ICT環境がもたらす次世代の「格差」

これからの世界は「モチベーション格差」になるそうです。

社会のインフラが整ってきて、国民の「健康で文化的な最低限度の生活」に「ICT環境」が含まれるようになったら、そうなるそうです。つまり、物質やお金の有無ではなく、モチベーションの有無で格差が発生する、というのです。

このことは動画のように3万円でパソコンとソフトを揃えて見れば分かります。贅沢なICT環境がそれだけで揃ってしまうのですから。一昔前ならソフトウェア代だけで100万円。業界の売れっ子たちだけが手にしていたクリエイティブな環境。それが今は無料。そういう時代です。無料で高機能なソフトウェアを提供してくれる。そういう天才プログラマーたちが世界にはたくさんいるのです。

環境はある。あとはやるだけ。

多くの人が、すでにそのような状態になっていることに、きっと気が付くでしょう。

もっと早く知っていればよかったかも。そうに思いませんか?
そして、みんなが気づいて、みんながやりだしたら、どうなると思いますか?

やるか、やってきたか、どれくらいやってきたか。

それだけで差がつくようになります。だから、無料なものほど、早く手に入れて早くやるべきなんです。子供のためにICT環境を用意すること。待ったなしです。

そして、周囲の大人が「知らなかった」ために、子供からその環境が奪われていることが、次世代の「格差の芽」であるかもしれません。

そのように考えると、ICT環境の遅れが、いかに深刻かお分かりいただけるでしょう。ですから待ったなしです。親としてできることなら、ぜひ、ご家庭でもICT環境を作ってあげて欲しいと思います。

 


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【塾長の独り言4】大学入試 英語の民間試験活用がドタキャンされたので、言いたい事を言います

塾長が大学入試制度の諸問題を考えている様子の絵

こんにちは。塾長です。

今回は、ちょっと文句を言います。

センター試験に代わって来年度から実施される大学入学共通テスト。その準備として、いよいよ高校2年生に共通IDと呼ばれる受験番号が発行されようとしていました。しかし、いきなり英語でコケてしまいました。なんと、英語の民間資格試験を入試に活用する話が、急に無くなったのです。正確には2024年度まで延期されました。文部科学省の決定は11月1日。正にドタキャンでした。

これについて、ぐちぐち言います(動画です)↓

大学入試 英語の民間試験活用がドタキャンされたので、言いたい事を言います

https://youtu.be/JB4AZvM4OFs

 

何がキャンセルされたの?

令和2年度(2019年11月の時点で高校2年生)から、大学入試制度が新しくなります。センター試験が廃止されて、新しく「大学入学共通テスト」になります。

といっても、独立行政法人 大学入試センター が実施することには変わりがありません。一部の試験形式と、制限時間、配点が変わります。ここでは全てを書きませんが、詳細は当センターが発表している

★ 独立行政法人 大学入試センター
令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等

などをご覧くださいませ。
今回は英語に話を絞ります。英語では、下のように変更される予定でした。

新しい英語の試験

  • リーディング 80分 200点 → 80分 100
  • リスニング  60分  50点 → 60分 100 
  • 話す・書く  なし → 民間資格試験を活用

このうちの「民間試験を活用」が今回キャンセルされてしまい、4年間も延期されてしまいました。

これまでは、入試センターの用意したリーディング試験とリスニング試験だけを受験すれば、その合計点が志望する大学へ通知される仕組みでした。入試改革では、それに加えて、英検やGTECといった民間試験のスコアも一緒に、志望する大学へ通知されるようになる、というのが新しく、大きな変更点でした。

そして11月1日に、民間試験をスコアを使うことが、延期されたということです。

ちなみに、英語の民間試験は、「英検」、「GTEC(ベネッセ主催で、主に学校で受験)」、「TOEFL」、「ケンブリッジ英検」などです。他にもありますが、塾長の周りでは受験した人を見たことが無いので、メジャーなのはこれくらいでしょう。検定料だけで見れば5,000円台で受験できるのが英検とGTECだけですから、多くの高校生にとって、事実上はこの2つで選択となります。

受験可能な4技能試験は、次のサイトが便利です。

★英語4技能試験情報サイト 資格・検定試験 比較一覧表
http://4skills.jp/qualification/comparison.html

まだ1年以上あるのに、どうしてドタキャンなの?

今回の変更で最初に影響を受けたのが、大学入試を目指している高校2年生たちです(この記事を投稿した2019年11月の時点)。大学入試は、まだ1年以上先の話しです。

いえいえ、実は、その準備がすでに始まろうとしていたのです。そのための手続きが、正に11月1日から開始されるよう体だったからです。具体的には、下の手続きがドタキャンされました。

とん挫した実施計画

  • 11月1~14日 高校→入試センター 共通ID発行の申込
  • 2020年1月 入試センター→生徒 共通IDの通知(ハガキ)
  • 4月~12月 民間の英語資格試験を受験(2回まで)
  • 2021年1月 共通テストの受験

練習して慣れるために今年から受験していた

そして、実質的にはもう始まっていました。民間試験を高校3年生の内に2回受験できるとはいえ、生徒たちからしてみれば、少しでもスコアを伸ばそうと思ったら3回でも4回でも練習したいでしょう。

実際、次の日曜日は英検準2級や2級の面接試験(2次試験)の日です。うちの教室からも高校2年生が受験します。もちろん練習のためです。しかし、今回の件で、その練習は取り越し苦労になってしまいました。もちろん本人のためにはなりますので決して無駄にはなりません。しかし他のやることを切り捨てて受検してきたことには変わりありません。そして受験料もかかっています。

そもそもの問題とは?

検定料の問題

大学入試改革で、センター試験と新しい共通テストの検定料は変わりません。しかし、英語だけは民間資格試験が別料金なので、その分が事実上の追加料金になります。

そして、民間の試験ということは、もともと任意の受験です。学習塾や英会話教室にかよったり、練習で回数を多く受験したりするのも、すべてお金がかかります。ということは、収入の格差で大学受験の有利・不利が決まりやすくなってしまいます。

つまり、経済格差の問題があたらしく発生します。

機会の不公平

大学入試センターが行う試験は、これまで実施してきた実績や体制があり、地方や交通の便の悪い地域でも受験できました。

しかし民間試験は基本的に都市部でしか受験会場が用意されません。そうなると英語の民間試験を受験するために、別途、交通費や宿泊費がかかります。年に2回受験できるのが、安心ではなくて経済負担という不安になってしまうのです。仮にお金があったとしても、それだけ予定の都合がつきにくくなります。

つまり、受験のチャンスが不平等である、という問題も発生します。

ちなみに、民間企業が地方に試験会場を用意できないのは当たり前です。赤字が出せないからです。多くの人数が集まらない地域では、経費がかさむばかりで、1企業ではその損失に耐え切れません。これは企業が悪いのではありません。日本の税制は赤字企業でも法人税を課しますし、信用保証協会や銀行、株主が評価するのは黒字であることで社会奉仕ではないからです。利益の出ない行動をする企業なんて、国や銀行や株主、時には世論によって一瞬でつぶされます。つまり赤字の行動=悪行というのが方程式です。日本に限らず、どこでもそうですが。

教科間のバランスの問題

これは塾長の意見です。何人かの知識人は似たような主張をしていますが、少数意見かもしれません。

英語、数学、理科、社会、国語

この5教科の中で、もっとも資格だ、スコアだ、習い事だ、などと騒がれているのが英語です。他にたくさん教科があるのに、英語だけが騒がれ過ぎている印象です。これは1億人がみな英語を喋れなければいけない、という間違った印象があるからでしょう。

どうせ1億人の全員に学ばせるなら、英語なんかよりも、数学や読解力(論理国語)、それに近代史とそれに関係する地理や文化(現代の文学)でしょう、って思います。数学に抵抗がある人はプログラミング(コーディングではないよ)でも良いです。

逆に、英語がペラペラでも、話の内容に教養がなく、文化への理解もなく、ウィットのない事ばかりをしゃべられたのでは、仕事にしろ文化交流にしろ、何の役にも立ちません。むしろ害です。英語が片言でも、論理的で、文化への理解があり、創造的なことを話せた方が良いに決まっています。

何が言いたいかというと、国が主導して、ほとんどの受験生が受験するような試験であるのに、英語だけを特別に取り上げて騒いでいるのが滑稽だということです。

英語は表現手段の1つに過ぎません。日本語、英語、数式、楽譜、絵画なご、数ある表現技法や言語のうちの1つです。

それでも英語力の優れた人材を求めるのであれば、それは大学がそれぞれ個別に試験を実施すればよいだけです。

例えば数学なら、センター試験や共通テストで数学Ⅲを出題していませんよね。数学Ⅲは大学の理系学部が個別試験で実施しています。

共通テストで英語に実用的な技能試験まで出題するというおは、数学で言えば数Ⅲを出題するようなものです。

ちなみに、日本語でさえ、日本人の読解力は、まだまだ不足しています。そちらの技能アップの方が先、という指摘もあります。

みなさんは、どう思います?

問題は前から指摘されていた

英語の民間資格試験の活用には、このように色々な問題がありました。しかも、これらはずっと以前から指摘されていました。

だとしても、つい先月までは、実施が決まっているものとして、目の前の生徒たちと一緒に対策を進める方に力を入れてきました。文句を言っても教育論を語っても、困るのは生徒です。ならば黙って対策を進めるしかありません。

しかし、ここへ来て、いきなりストップです。急ブレーキをかけたら、完成の法則で止まり切れなかったのが文句でしえた。ちょっと言いたくなったので動画にしました。

メディアや野党の皆さん、問題を指摘して政府や文部科学省をたたくのはけっこうですが、どうせ炎上させるなら、なぜ、もっと早くやらなかったんですかね?

どちらにしろ、国で主導する試験である限り、大学入試センターに窓口を一本化するような試験方式や体制をつくるしか解決のしようが無いように思います。

細かいことは未定

さて、英語以外の科目ついては、予定通り、新しい形式や時間配分、配点で試験が準備されていくそうです。

とはいえ、英語の試験の細かい部分が、まだ曖昧です。ストップすることしか決まっていません(11月3日)。

英語の民間試験活用がストップした今、このまま、リーディング100点、リスニング100点の新しい配点で行くのか、あるいはセンター試験の形式に戻すのか。はたまた、さらに折衷案を出してくるのか。

今後の文部科学省の発表を待つ必要があります。

直接の被害者はもちろん大学受験を目指す高校2年生。そして高校の教職員と大学入試センターの職員。もちろん参画していた英語の資格試験を行っている民間の業者さんたち。心中をお察しします。

お疲れ様です。これからも日本のために、一緒に頑張りましょう。

 


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【塾長の独り言2】小学生や中学生にプログラミングさせても無意味!?という誤解がなぜ日本には根強いのか?

なぜプログラミング教育は誤解だらけ?

塾長です。

2020年度から実施されるプログラミング教育が目の前に迫ってきました。それなのに、今だに「そんなの意味あるの?」という疑問の声を聞くことがあります。もちろん多くは「誤解」からくるご意見です。今回はその誤解の正体について語ります。

解説動画の方が良い方は下のYouTubeでどうぞ。

【塾長の独り言2】小学生や中学生にプログラミングさせても無意味!?という誤解がなぜ日本には根強いのか?

(※)動画を撮った後で気付いたのですが、「黒歴史」と「ブラック企業」の2つの「黒」で話しがまとまっている気がするのは偶然です。たまたまで、他意はありません。何はともあれ、誤解が解けて日本のプログラミング教育が正しい形で盛り上がることを願います。

 

子供にプログラミングなんて習わせてどうするの?

最初に政府がプログラミング教育をうたったとき、賛同の声よりも、むしろ批判の声が高まりました。多くの人が誤解し、そして混乱したからです。私が思うに、その混乱の原因は2つあります。

日本人の誤解

  1. 日本ではプログラミング教育で失敗した黒歴史があるから
  2. 日本では「プログラミング」の意味が「コーディング」だから

1つ目は、高校数学にプログラミングを導入して失敗した「黒歴史」があったからです。
あの時は「フローチャート」と「BASIC」という特定の技術領域に偏ってしまったのが敗因です。実際、2014年度のセンター試験まで数学2BでBASICのプログラミングが出題されていました。センター試験の過去問集が、まるで人に見られたくない黒歴史のアルバムのようになっています。

2つ目は、日本では「プログラミング」の意味が、頭脳労働ではなく肉体労働の「コーディング」を意味しているからです。
日本では経験豊富でスキルの高い人が頭脳労働の「設計」を分担します。そして若手がその設計をただコンピューター語に翻訳することを「プログラミング」と呼んできました。要するに日本の多くの職場では「プログラマー」=「下っ端」なのです。
ところが海外でプログラマーと言えば、時にスティーブジョブスビルゲイツのように「世の中の仕組みを変えてしまった人」という意味まで含みます。

さて、海外視察で意識を高めた政府高官は、もちろん未来志向で意欲的な意味を込めて「プログラミング教育」と言ったつもりでした。しかし上記2つの背景を持つ日本社会では、その言葉はマイナスイメージでした。とても残念です。

日本のプログラマーは文系で、海外では理系!?

海外でプログラマーが世界の仕組みを変え続けてきたのには、日本とかなり違った事情があります。それは、日本のプログラマーが文系で、海外のプログラマーが理系だということです。

日本では理系の大学生の多くが公務員か研究職か工業系に進んでしまい、ソフトウェア産業にはあまり就職しませんでした。一部のパソコン好きな人くらいでした。信じられないかもしれませんが、2010年ころまで、多くの日本企業はプログラムの価値を低く見てきました。若手はその価値を理解していたかもしれません。しかし日本は年功序列。企業の上層部の人達は平成初期の感覚でプログラムを機械の付属品くらいにしか思っていませんでした。そのためプログラミングしている部署自体が、出世の見込めない部署にされていました。そんな状況のため、理系の技術者が多く育ちませんでした。そして才能のある人間は海外に行ってしまいました

実際、日本においてプログラマーの仕事の多くは、理系の知識を使いませんでした。日本のIT会社の仕事と言えば、ほとんどが事務作業を自動化するような開発です。そのような仕事が山ほどあって、それで飯が食っていけました。その種のプログラムは高度な数学や物理を使いません。算数しか使いません。いえ、本当は目に見えない所で、めちゃくちゃ高度な数学や物理学が使われているのですが、そういう肝心な機能は海外で発明されてしまっており、日本はそうした海外の技術を使ってプログラミングするだけです(※)。ですから文系の人でもプログラミングさえ勉強すればできるようになります。しかも仕事が多くあって、常に人材不足で残業だらけ。文系だろうが理系だろうが、多くの人がプログラマーになってきました。それが日本です。

(※)悲しいことにソフトウェア産業において日本は技術後進国です。
WindowsにMacOS、Linux・・・どれもアメリカ産です。インターネットやデーターベースの仕組みもアメリカ産です。人工知能や新しいプログラミング言語など、時代を切り開くソフトウェア技術のほとんどが海外製です。ビッグデータを抱えるGAFAは全てアメリカの企業です。日本人の多くは日本ではなくアメリカに納税している形になっています。
そして、塾長がマイクラミングを開発した時に参考にしたのは、英語のホームページと中国語のホームページだけです。スクラッチ3.0の仕組みをちゃんと解説している日本人は一人もいませんでした

日本のプログラミングはプラモデルみたいなものだった

たとえ話をします。

たとえば、プラモデルを組み立てるのに文系も理系も関係がありませんよね。必ず組み立て方を説明する図面や解説が着いてきます。その通りに組み立てれば、ちゃんと形が出来上がります。確かに作るためには一定の技量が必要で、時間もかかるし苦労もします。同時にチャレンジや楽しさもあります。色塗りなどで作り手の個性を出すこともできます。日本のプログラミングは、正に「プラモデルを組み立てる作業」のような感じでした。

しかし海外のプログラミングは、もっと根本的な開発を含んできました。

化学の専門知識を持った技術者がプラモデルに相応しいプラスチックそのものを創造しました。あるいは塗料を作りました。物理学や工学の専門家がプラスチックを綺麗に成型する機械を発明しました。数学を操る技術者が図面や解説を何倍に拡大・縮小して印刷しても滑らかに表示できる数式を作りました。ソフトウェア工学の専門家が、それらをデーターベースやソフトウェアに置き換えてパッケージ化し、製造方法そのものを商品にしました。

上の話しは、あくあまでもたとえ話です。

要するに、ほとんどの日本のプログラマーは、今まで発明の必要がないか、発明ができない立場や状況にいました。しかしプログラミングは安い作業ではありません。他の職業と同じで、むしろ世の中を良くする仕組みを創造する活動です。

色々な分野の専門知識が、色々な立場の人たちに広く利用できるようになる、そういう仕組みを創り出していく活動も「プログラミング」に含められます。また、そういう夢をぜひ持って欲しいと思います。

20世紀後半、確かに日本人の技術力は多くの分野で世界1位だったかもしれません。しかしコンピューターが発達してソフトウェアの重要性が高まるにつれ、日本の技術力はどんどん影を薄めてきました。過去の栄光に浸るには、僕らはまだ若すぎます!

早く目覚めなければいけません。日本人はプログラミングにおいても「世の中の仕組みを根本から変える発明」を目指さすべきです。そういう人が千人に1人、いや万人に1人でも出て来るような社会にしていく必要があると思います。

プログラムの基礎が国語や数学や物理!?

プログラミング教育よりも、まず読解力だ、算数・数学だ、という主張が根強いです。英語教育を強化する時にも同様の主張があります。読解力や算数・数学が大切なのはもちろんです。しかし、だからと言ってプログラミングや英語は後回しで良いとはなりません。むしろ読解力や算数・数学の技能を発揮してプログラミングして欲しいと思います。

それがどういう事かを考えてみましょう。

コンピューターを触らないプログラミング

今から25年くらい前、大学生の時。私は選択科目の中で「コンピューターアルゴリズム」を受講しました。大学生になったらプログラミングを勉強しようと決めていたからです。「アルゴリズム?」という疑問を抱きつつも、コンピューターと名の付く講義がそれしかなかったので、迷わず選択しました。ところが、最初の講義で取り組んだのは図形の問題でした。次の週も数学でした。最後は円周率を速く正確に求める数式の問題でした。結局、その講義の中ではコンピューターを1秒も使いませんでした。紙と鉛筆だけの世界でした・・・

アルゴリズムは「算法」と和訳されるみたいですね。そういえばコンピューターは計算機でした。同じ計算結果を得るために、どんな式を使うかで計算の速さが変わりますプログラミングする前に、より速くより正確に計算できる数式を考えること。それがアルゴリズムでした。ですから、残念ながら最後までコンピューターを使わなかったわけです。

仕事の早さも電気代もプログラマー次第!?

ただし学びは大きかったです。

  • プログラマーが数学や物理の公式を知っているか否か
  • 更にその公式を目的に応じてカスタマイズできるか否か

こうしたことで、計算の速さも計算結果の正確さも大きく変わってしまう、ということを理解できました。しかも電気代も時間も大きく変わってしまいます。同じ仕事をするのに、時には1万倍くらい効率が変わったりします。使うエネルギーが何桁も小さくて済みます。

もしも世界中のプログラマーがアルゴリズムを学べば、世界中のコンピューターが消費する電力が今よりもずっと減って、地球の温暖化さえ防げるのではないか、と思ったくらいです。

例えば、四捨五入をどう求めるか?

アルゴリズムしだいで計算量が変わってしまう簡単な例を出します。おそらく、よくある例題だと思います。

「与えられた小数を、小数第1位を四捨五入して整数の概数にしなさい。」

これを四捨五入の考え方どおりに、正直にプログラミングするなら、次のような6行以上の処理(プログラム)になるでしょう。

「整数部分」 に 「小数」の整数部分を代入しろ
「小数第1位の数」 に 「小数」の小数第1位を代入しろ
もしも 「少数第1位の数 」が4以下 ならば
「整数部分」を表示しろ
そうでなければ
(「整数部分」+1)を表示しろ

しかし、もっと簡単な方法があります。

「整数部分」に(「小数」+ 0.50 )の整数部分を代入しろ
「整数部分」を表示しろ

これなら、たったの2行です。工夫すれば1行にもできます。注目すべきは小数第一位について「四捨」と「五入」で場合分けする必要がないところです。コンピューターで遅い処理の1つが場合分けです。これが無いのは大きいですね。

これがアルゴリズムを考えるということです。そして本来はアルゴリズムも「プログラミング教育」に入ります。むしろアルゴリズムの方が大切です。

「目的」と「手段」を分けて考える発想を養う

上で見たように、コンピューターを使いこなすということは、目的と手段を分けて考えることに他なりません。

「四捨五入を求める」という目的の実現方法は何通りも考える事ができます。視野を広げるほど、いろいろな手段が思いつきます。
そして上の例題では、たまたま「小数第1位を」四捨五入する条件だったので「0.5を足す」という短い計算方法が選択できたわけです。

プログラミング教育では、次のような取り組みを体験させる狙いがあります。

  • 答えが1つに定まらないような問題にチャレンジする。
  • 試行錯誤で最適解を見つける。

難問に対して「無理だ」と即答しては何も生まれません。正解が1つという発想を捨て、今できる最大限の答えを見つける発想を変えれば、できることが生まれます。そのように視野を広げて、手段を何通りも並べて、何度も試しながら、最適解を導いていくこと大切なのです。

またそのために、国語、算数、理科、社会、英語や美術、技術などの素養が必要です。逆に、勉強したことを使おうとするから身に着きやすくなる、という側面も出てくるでしょう。

今こそ理系的なプログラミング教室が必須!

ですから「ただ図面を見ながら組み立てるだけ」みたいなプログラミング教室には、絶対にしたくありませんでした。
また、時代や流行りに依存するような専門知識を詰め込んでも、価値がないと思いました。

かつて高校生がBASICというプログラミング言語を習わされて、それでセンター試験も受験しました。しかし今やBASICを使う最先端の仕事など、ほとんどありません。高校までの学校教育において、特定のプログラミング言語の用語や文法を覚えさせても意味がないのです。時代に合わせた職業訓練は専門学校の仕事です。
第一、みんながプログラマーになるわけではありません

そして実際のところ、「組み立てるだけ」とか「職業訓練の簡易版」のような小中学生向けのプログラミング教室が多いです。私はそういうプログラミング教室を教育とは見なしていません。もちろん趣味と割り切れば良いですが、私は少なくとも自分の子供にそれをやらせようとは思いません。

そうではなく、もっと根本的に、生徒たちの血肉になるような活動にしたいと思いました。
理数系の頭脳や論理的な思考力を、ちゃんと伸ばす活動にしたいと思いました。

知らないうちに、高度な数学的なセンスや図形のセンスが身に着いている。
知らないうちに、創造する喜びが体験できている。

そんなプログラミング教室にすべきだと思いました。

だから、もう自分でプログラミング教室を作るしかなかったのです。

マイクラミング

本来のプログラミング教育は、偏った専門知識を覚えさせたり、特定の技能を訓練するものではなく、子供たちが問題に立ち向かう基礎力を育てるものです。

マイクラミング」は、そんなプログラミング教室になっています。そうなるように教育改革後の学習指導要領をにらめっこしながら作りました。子供たちの頭を良くするために塾長が自ら開発!しました。

そして、テキストは本厚木校の髙橋先生にお願いして、小学生にも親しみやすい構成にしてもらいました。「プロボン」というキャラクターも生まれました。ありがとうございます。

生徒たちは、パソコンやプログラミングの専門用語なんて、ほとんど覚えません。いち早く課題を解決することやマインクラフトで建築を「創造」することに没頭できるようになっています。試行錯誤が大切なのであって、専門知識の暗記をしたいわけではないからです。

それでいながら、小学1年生がマイナスの数を理解し、計算もできるようになります。それどころか、高校2年生の空間ベクトルで習うはずのxyz座標を、小学生が理解して、使いこなしています。そのような数学の知識を活用してプログラミングを楽しんでいます。
そして、マインクラフトの世界に多くの魔法をもたらしています。

小学1年生でも取り組めるジュニアコースから、三角関数やデータ処理を扱うハイコースまで用意しました。実際ヒーローズ植田一本松校プログラミング教室には、小学1年生から高校3年生まで広い層が在籍しています。

日本人の「プログラミング」に対する誤解がちゃんと解けて、正しいプログラミング教育が、もっともっと盛り上がっていくことを願うばかりです。

まずは近隣の方から、ぜひお立ち寄りくださいませ。

 


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塾の先生が作った頭が良くなるマイクラのプログラミング教室

マイクラ×Scratch3.0

塾長です。

私が開発したプログラミング教室の「マイクラミング」。PTA新聞に掲載するなどして本格的に生徒募集を始めてから約1年。色々な方から色々な形でご支援をいただきながら、お陰様でもうすぐ全国50教室になります。2020年度からプログラミング教育が必須化されますから、もっともっと広げていく必要があります。

なんでこんなに人気なのか。生徒たちや保護者さまたちにお聞きすると、やっぱりマインクラフトだそうです。マイクラミングでは、ForgeやModが利用できるフル機能のマインクラフトをそのままプログラミングすることができます。プログラミング専用のへぼいマインクラフトではなくて、Java版でできる。そんなディープな知識をどこで身に着けるのか分かりませんが、とにかく子供たちは、そういう拡張性が好きみたいです。しかも最新のスクラッチ3.0でプログラミングできるのは、今のところ世界で「マイクラミング」だけです。

ということでマイクラミングで実際にプログラミングをしている様子を、そのまま解説動画にしました。ご覧くださいませ。

【マイクラ】スクラッチ3.0でプログラミングってどうやるの!?実況中継でお見せします。教育改革対応!無料版で遊べます!

 

無料版で遊ぶ

無料版のインストール方法は、こちらのブログをご覧くださいませ。パソコンを設定するスキルが少し必要です。

スクラッチ3.0で始めるマインクラフトのプログラミング
https://mana-viva.jp/mana-viva/2019-01-08-scratch30-micraft

※ インストールや設定は全て自己責任でお願いします。
※ インターネットからソフトウェアをダウンロードして、指定のフォルダにインストールする作業が必要です。
※ 無料版についてのお問い合わせはお受けいたしませんので、あらかじめご了承くださいませ。

 

謝辞

SENSHIN社 EIJI KURAMOTO代表のブログ

マイクラミングのフリー版について、SENSHIN社さんのブログ内で詳細に取り上げていただきました。ありがとうございます。
インストールの仕方やプログラミングの実況動画まで、読みやすく親切に書かれています。お勧めです!

Scratch3.0【スクラッチ】マインクラフトを動かしてみた
https://ssit.jp/scratch3-minecraft/

 

T Umezawa さんの動画

動画の中で JavaプログラミングとScratchプログラムの違いを説明するために、T Umezawa さんの動画を紹介させていただきました。
Java でプログラミングを始めたい方は、こちらがお勧めです。

【Java】ゲームプログラミング超入門 Part01
https://youtu.be/FsRHdL_r0pE?list=PLJ86MSrhnFKVQPf-E8y0FZKv7uzR4L4Dt

 

 


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「読解力」の伸ばし方。国語の勉強だけじゃダメだった!?

AIに負けない子供を育てる

塾長です。

週末は台風19号で塾をお休みにしました。幸い名古屋の被害は少なかったようですが、実家のある群馬をはじめ関東地方や長野県で被害が大きかったようです。とても心配です。

さて、その週末は何もできなかったので自宅で読書をしました。2019年9月の新刊「AIに負けない子供を育てる」(新井紀子著)です。超お勧めです。

それで、例によって感想を動画にしました。

「AIに負けない子供を育てる」新井紀子著を読んでみた塾長の感想(解説動画)

【書評】読解力がヤバイ!?「AIに負けない子供を育てる」新井紀子著を読んでみた塾長の感想

読解力を伸ばせはAIに負けない!?

筆者の新井紀子先生は、人工知能で東大合格を目指す「東ロボくん」プロジェクトのディレクタをされていました。人工知能の東ロボくんは、最終的には理系科目で合格点を達成しましたが、長文読解問題ではそこに至りませんでした。

つまり総合的には、高度な読解力を試される難関国公立大学の二次試験を突破できないということでした。ただし高度な読解能力を試されない出題形式である、関関同立やMARCHの入試問題は合格点を突破したそうです。

つまり、人工知能に勝つためには、読解力を鍛えればよい、ということです。ちなみに日本人は平均して、ほとんど読解力が無いらしいです。読めているようで、実は読めていない。確かに、いたるところでネットが炎上しているのも頷けます。そういうヤバイ現状もまた事実だそうです。

そして、この本では、読解力のテストと、読解力の鍛え方について書かれています。

読解力に必要な6つの能力

書籍の中で読解力は以下6つの能力で測るとあります。

  1. 係り受け解析
    文の構造(主語・述語・修飾語など)を正しく把握する。読解力の最も基礎となる能力。
  2. 照応解決
    代名詞が何を指しているかを正しく認識する。
  3. 具体例同定(辞書・理数)
    辞書の定義を用いて新しい語彙とその用法を獲得できる。
    または理数的な定義を理解し、その用法を獲得できる。
  4. 同義文判定
    与えられた二文が同義かどうかを正しく判定する。語彙力や論理力が必要。
  5. 推論
    既存の知識と新しく得られた知識から、論理的に判断する。
  6. イメージ同定
    文と非言語情報(図)を正しく対応づける。

出展:本の82ページ および RSTのホームページhttps://www.s4e.jp/ )より

国語だけ勉強しても読解力は伸びない

上の1~4の前半が、いわゆる国語力です。そして4の後半~6については、国語の授業では学ばない内容です。

そうです。なるほど、と思ったのは、国語の授業の範囲を超えて読解力を計っているという点です。

塾長は日ごろから「国語は万能ではない」とか「数学や理科や社会など他の教科も勉強しなければ読解力は上がらない」とかいう主張を、たびたびブログなどで言ってきました。それがビシッと上のように書かれていたものですから、とても納得がいきました。

教育改革で新設される「論理国語」とは!?

ところで、高校生の国語に新しく加わる「論理国語」ってご存知ですか?

ここで突然、そんなことを思うのは、この本でいう「読解力」が、まさに「論理国語」の一足先を行っているように思えるからです。

プログラミング教育必須化やセンター試験廃止、英語の民間試験活用を皮切り2020年度から始まる教育改革。高校生の教科書改訂は2022年度から実施されます。その時に高校生は「論理国語」なる新しい科目に出会います。

いったい何でしょうね、論理国語って。みんなで出口先生の論理エンジンを勉強しようって話でしょうか?
これとか。

しかし、そうではないようです(ただのネタです)。

正確には、国語の選択科目が変わります。従来の

「国語表現」「現代文A」「現代文B」「古典A」「古典B」

から、

論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探求」

に変更されます。単位数に変更はないようです。そして論理国語は選択科目の1つです。

選択科目なので学校やコースによっては全く選択されないケースも出てきます。ただし社会的な要請や大学入試の出題傾向を考えれば、「論理国語」を選択する人が増えていく流れになると思います。

文学作品が軽視されるのではないか、などと懸念の声があるようですが、私はそうなるとは思いません。そもそも文学的な価値があるか否かは読み手が自由に判断することです。いつまでも古い大先生の古典作品を「よいしょ」し続ける風潮は、逆にどうかと個人的には疑問に思います(あくまで個人の感想です)。

本の構成

話しを本の内容に戻します。本の構成は、ズバリ、科学的で実践的なアプローチです。本の章立て自体が、問題解決の手法手順と同じ順で構成されているのが分かりやすいです。つまり、

読解力の底上げという課題設定

「読解力」の計り方を6つの能力で定義

RSTでテスト

タイプ別分析と読解力アップの処方箋

という流れが一通り書かれています。このような文章構成そのものが勉強になります。

読解力をテストする!?

本の中で紹介されている読解力テスト「RST」は有料ですが、本の中にお試し版の28問があり、解答用紙もついています。
自己採点して自分の読解力を試せます。

詳細はRSTのホームページhttps://www.s4e.jp/ )をご覧くださいませ。

ホームページを見ると、読解力の6つの能力(分類)のうち「具体例同定」が更に2つに分かれた7分類で説明されています。
さらに、その7つは読解過程の11の読解プロセスからピックアップされた能力であることも分かり、興味深いです。
本に書かれていることは、理論体系のほんの一部だったんですね。

おすすめのポイント

この本はAIの本ではなくて、教育の本です。AIに負けないために読解力を伸ばそう、という本です。そして、かなり実践的な本です。学校の先生や塾の先生にはもちろん、お子様をお持ちの保護者様たちにもお勧めです。概ね、次の点で良かったと思います。

  • 読解力をテストするRSTのお試し版を体験できる
    自己採点すると自分のタイプが分かります。
  • 読解力を上げる方法が分かる
    上のテスト結果をもとに処方が書かれています
  • 学校や塾の先生向けに授業の進め方が書かれている(第8章)
    読解力を上げるための実践的な方法が具体的に書かれています
  • ご家庭向けにお子様への接し方が書かれている(第9章)
    幼少期、小学校低学年・・・中学生、など学齢別に子供への接し方や教育方針が書かれています

最後に、著者である新井先生の「ここまでやるのか」というほどの熱意を感じました。日本人に読解力が無い。その事実が分かったとして、普通の人は「ヤバイ」で終わってしまいます。この先生はその課題を克服すべく、ここまで仕組みを用意して活動されています。本当にスゴイと思いました。

 


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必ず定期テストの振り返りシートを記入して提出しましょう

テストの見直し「忘れがちなもう1つの方法」のタイトル絵

塾長です。

2学期中間テストが終わりつつあります。早い所では先週から返却も始まっています。
さっそくヒーローズ植田一本松校では「定期テスト振り返りシート」と、次の期末テストに向けたテスト対策の申込用紙を配付しています。

テストが返却されたら、すぐに「定期テスト振り返りシート」を記入して塾へ提出してください。書き方を動画にしましたので、以下のYouTubeをご覧くださいませ。

「定期テスト振り返りシート」の書き方(解説動画)

【勉強法】定期テストは点数ではなく「○○」で見るべきだった!←「○○」が何か分かりますか?超重要です。必ずやりましょう!その方法を「定期テスト振り返りシート」で具体的に解説します。

テストの結果は点数で見てはいけない!?

「定期テスト振り返りシート」の特徴は、点数ではなく相対値で自己評価をしていることです。

実は、テストの点数はあてになりません。テストの問題は、毎回、難易度にばらつきがあって、点数の取りやすさが変わります。同じ60点でも、難易度によって価値が変わるのです。

ですから偏差値や学年順位で評価するのが正確なのです。だた、ゆとり教育の趣旨を極端に解釈した学校や、統計学を理解できなかった先生の影響もあって、偏差値や順位を発表しない学校が増えてしまいました。

そこで塾では、その代用として「自分の点数と平均点との差」で自分の実力を評価するように指導しています。また目標点の設定の仕方も「平均点±〇点」という設定をさせています。

ちなみに500点満点のテストで合計200点未満のお子様は、何でもかんでも「目標80点」に設定する傾向があります。目標設定が現実を無視し過ぎていて、常に感情で勉強している状態です。こうした状況を脱しないと、まず落ち付いて勉強できません。

点数の見方から、ちゃんと教えていく必要があります。

できる子は見直し、できない子は無かったことにする

テストは受けて終わりではありません。

先回より今回、そして今回より次回。少しずつ行動を改善することにより、テストの点数は伸びていきます。

生まれつきの能力の差で点数に差が出ることは否定しませんが、だから何だという話です。そういう話には未来がありません。

今の自分よりも未来の自分の方が、良くなっていること。

現実的に考えて、最も大切なことは、これです。人間は、それ以上のことはできません。
ですから、定期テストでも、必ず見直しをして、今回の勉強方法よりも、次回の勉強方法を改善するより外にありません。
そして、そのことが理解できていて、ちゃんと実践している生徒が、実際に成績を伸ばしています。

だから教室では毎回配ります。

「定期テスト振り返りシート」

真剣に、細かく、具体的に、必ず記入して提出しましょう。

数字を読めないのは動物と同じ

ちょっと現実的で重い話をします。

テストの点数は文字通り数字です。数字は何かを表しています。その数字の奥にある意味を拾いあげ、自分の行動に活かすことが「理性」と言っても過言ではありません。

数字の奥に隠れた意味を拾いあげることを「数字を読む」といいます。

大人になった時に数字が読めない人は、ほぼ活躍の場がありません。最近では手取りで月給13万円の貧困ネタがツイッターやYouTube、ニュースサイトで炎上しています。何年たっても給料が上がらない理由の1つが「数字が読めない」という能力の低さにあります。

日本人は狩猟採集や農業をどんどんやめて、今やほとんどの人がサービス業や製造業で生活の糧を得ています。その時点で数字を読む能力がますます重要視されてしまっています。この流れは個人的にどう思おうと、後戻りはできません。

ですから、テストの点数を読むことは、良い訓練だと思って取り組むのが現実的です。

このように、テストの点数は一喜一憂するものではありません。点数の裏にある、自分の習慣や行動パターンを読み取り、課題を見つけ、改善するためにあります。そもそも「テスト」は「調査する」という意味です。

テストの振り返りを前向きにキッチリやる生徒は、その時点で伸び始めています。それだけではなく、大人になっても活躍できる素養が育まれています。逆に、めんどうくさがったり、提出しない生徒は、だいたい成績が伸びませんし、人としても成長のチャンスを損ねています。

保護者様には、ぜひ、「定期テスト振り返りシート」をご家庭でお子様にキッチリ取り組ませてほしいと思います。これを提出することも「勉強の仕方」の指導なのです。

躾(しつけ)は、怒鳴ったり殴ったりすることではありません。正しい価値観を見つけ、子供と一緒になって共感し、できれば一緒に取り組むことだと思います。

感情だけで行動するのは動物です。そうではなく、点数で自分を客観的に観察し、論理的に考えて行動を改善する。この繰り返しで点数をアップさせるとともに、人間力も育んで欲しいと思います。

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祝ノーベル賞! 科学者になりたい中学生、高校生にお勧めの本

祝!ノーベル化学賞受賞、吉野教授おめでとうございます。

塾長です。

台風19号の対応で投稿がすっかり遅れてしまいました。本当はこれを投稿したかったんです。

祝!ノーベル化学賞受賞

名城大学の吉野教授、ノーベル化学賞の受賞、おめでとうございます!!
地元の名古屋は歓喜して盛り上がってます。

そこで科学者になりたい中学生・高校生に向けた動画をつくりました。おすすめの本を紹介します。

科学者になりたい中学生・高校生におすすめの本

【進路選択】名城大学の吉野教授、祝!ノーベル化学賞!!科学者を目指したい中学生、高校生にお勧めの本とは?

 

実学に偏り過ぎてヤバイ日本の基礎研究

学問には、いや、国にとって、基礎研究と実学の両方がバランスよく必要です。ところが日本の現状では、基礎研究をないがしろにし、実学を重んじる傾向が強くなりすぎています。先進国の中で唯一、研究者の人数や論文の数を減らしているのが日本。今は過去の実績でノーベル賞が出ていますが、今後は受賞できなくなるだろうと言われています。

このままで良いのでしょうか?

科学者を目指す中学生や高校生を応援しよう!

確かに、科学者になれるのは、ほんの一握りの人達です。天才なのか努力家なのか、その両方なのか。どちらにしろ人並外れたものをもっている人が鳴れる職業の1つです。とはいえ、どんな分野でもそうですが、そういう人材はすそ野が広くないと誕生しません。多くの人が科学者を目指すから優秀な科学者が生まれるのです。

目指すのは自由です。途中で挫折したって良いです。大学で何を学ぼうが、結局はすべて自分の役に立ちます。

ですから、科学者になりたいという学生がいたら、ちゃんと応援してあげたいものですね。

幸い、名古屋には名城大学と名古屋大学があります。2つの大学は距離が近く、また共同研究も盛んで、人事の交流もあります。どちらもノーベル賞を受賞した先生が在籍しています。科学者になりたい中学生や高校生は、ぜひ、この地域の大学を目指してみてください。

お待ちしております!

もちろん、教室でそのための受験指導もしますよ!!

科学者を目指す中学生や高校生にお勧めの本

さて動画の中でも紹介していますが、科学者を目指す、または科学に興味のある学生に読んで欲しい本があります。それが講談社の「ブルーバックス」というシリーズの本です。私見ですがこのシリーズには、次の特長があります。

  • 理数系で話題の分野がほとんど網羅されている
  • 有名な研究者ご本人が執筆されている本が多い
  • 難解な専門用語や数式をできるだけ避けて解説

ということで、中学生や高校生が、科学者のディープで難解な研究分野について知るのに、ちょうどよい本です。

例えば・・・

物理学者を目指すなら、こんな本はいかがでしょうか。

地学や火山に興味があれば、例えばこんな本。

生物学ならこれとか。

数学ならこれなど。

もちろんプログラミングの本もあります。

これ以上難しい内容になると、もう大学に行ってからでないと理解できません。逆に、これ以上簡単になると、研究の本当の姿がつかめません。そういうギリギリのところで書かれている本だからこそ、お勧めします。

本によっては、中学生や高校生にとって、読んでも難しくてよく分からないところを多分に含んでいます。しかし、科学者になりたいような生徒なら、それを解りたい、知りたいと思うことが、またモチベーションになるでしょう。

教育改革の趣旨はOK! でも勘違いは禁物

塾長の立場で心配なのは、教育改革の趣旨がねじ曲げられてしまうことです。

教育改革で理想なのは、基礎研究を目指す学生と、実学を目指す学生が、バランスよく輩出されるようになることだと思います。

ここで「基礎」というのは簡単という意味ではなくて「いろいろな研究や学問の土台」という意味です。

今までの日本の教育は「知識の詰込み」がメインで知識を活かす「実学」の側面が弱かったです。それを反省して教育改革では知識を積極的に活かしていく趣旨になっています。とてもよい趣旨だと思います。

ただし、その過程で産業界の意見を多く取り入れたせいか、産業界の「実学」的なものの見方で、その趣旨を極端に解釈している人が多くなっています。

たとえばプログラミング教育の勘違い

たとえば、来年度からプログラミング教育が必須化されますが、それを「コーディング教育」だと勘違いしているプログラミング教室があります。特定の開発言語を覚えさせるような教室です。ただ単に大人の技術者向けの研修を簡単にしただけという、教育改革とは関係のないプログラミング教室が多く乱立してしまいました。

技術は日進月歩だし、幼少期における英才教育は無意味であると科学的に証明されています。それなのに小学生に特定のプログラミング言語を教え込むことに、いったいどんな意味があるのでしょうか。彼らが大人になるころには、せっかく覚えたプログラミング言語が、すっかり廃れている可能性が大きいです。それなら、しっかりと国語や算数の勉強をして、時代の流行り廃りによらない基礎学力を、しっかり身に着けておくべきでしょう。

そもそも、知識を活かす分野には、自然や社会の心理を探求して新しい知識や価値観をもたらす「基礎研究」が根底にあって、その上に、時代に合わせて社会を豊かにしていく「実学」があります。そのどちらも大切です。国や社会にとって、どちらか一方というわけにはいきません。要はバランスなんです。

政治での勘違い

最近の日本は「国家百年の計」を志せる人間が少なくなってきました。行政の予算割を1つ見ても「ムダ」の定義がおかしいです。民間で十分にできることに予算を出し、国家でしかできない事には予算を出しません。ひとたび「産学官連携」という言葉が出ると、全ての研究分野がそうでなければならない、という勘違いが政治家の間で直ぐに蔓延してしまいます。

産学官連携は良いことですが、行政の役割は3者をつなげる「仕組み」を提供する事であって、直接的に税金を投入する事ではありません。すぐに応用できそうな研究を民間につなげる、あるいは投資家の目に見えるようにする、というものであって、お金を出すのはあくまで民間です。

国が税金を投入するのは、民間では難しい、基礎研究に他なりません。今は役に立たないかもしれない。しかし人々の価値観にインパクトを与えたり、数十年後には何かの役に立つかもしれない。そういう基礎研究は民間では予算を出せません。だから国が出すべきなんです。

今の予算配分は、その逆をやっています。

教育者は勘違いしてはいけない

最近の学生はとてもしっかりしています。ちゃんと将来のことを考えています。たのもしいです。これは中学校や高校でキャリア教育がされてきた成果だと思います。若者の平均所得が低下している中で現実的な選択を迫られている、という背景は否めませんが、学校の先生やNPOの活躍が大きいことも事実だと思います。

そうした学生たちを私たちが、いざ進路指導をする時に、何に気を付けるべきでしょうか。

やはり世の流行り廃りに流されて、何でもかんでも実学の方面へ導くようなことがあってはならないと思うのです。

「先生、ぼくはノーベル賞を取りたいです。」
「そんなの無理に決まってるだろ。」

「文学部で哲学を学びたいです。」
「それは何の役に立つか分からないし、就職に有利とはいえないぞ。」

「大学に行きたいです。」
「女の子なんだから、そんなに勉強しなくてもよいでしょう。」

こんな間違った指導をしてしまわないように、本当に気を付けなければいけません。

難しいのは、保護者と生徒の間で、上で見るような闘争や葛藤がある時です。
もちろん、最終的にはご家庭の判断にゆだねるしかありませんが、少なくとも間に入って、生徒の本音を保護者にぶつけるところまでは、やり切る必要があると思います。

この変化の激しい時代に、だれも10年先を予想できません。だからこそ、生徒たちが大人になって頑張っていくためには、少なくとも生徒たち自身が納得して選択してきた道でなければならないと思います。

 


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【高校数学】数B 群数列の解き方! テスト・入試の対策

群数列わからん女生徒のイラスト

塾長です。

高校生もテスト期間です。高2までは、やっぱり定期テストが忙しいですね。高2までは辛抱強く基礎固めです。

さて、その高校2年生の今の時期と言えば、数学で苦労する生徒が続出します。数列、軌跡、ベクトル・・・「わかりません!」

特に数列の後半で扱う「群数列」で気持ちが打ち砕かれるようです。そこで今回は群数列について解説します。

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「暗記が苦手」「勉強がつまらない」のは情報不足だから

Hero's マインクラフトの世界で暗記を得意にする方法を語る絵

こんにちは、塾長の松下です。

1年じゅう受ける質問ですが、特にテスト直前になると駆け込み的に増える質問があります。

「社会が覚えられません。どうやったら暗記できますか?」

焦って、藁をもつかむ思いで、こういう根本的なことを質問してしまいます。そういう生徒を見ると、こちらにも焦りと心配がありますが、まずはお応えします。

ということで、動画を作りました。社会に限らず、暗記科目、いや、全ての科目について言える話です。

【勉強法】暗記科目を得意にするには?苦手な人と得意な人の決定的な違いとは!?

 

勉強は楽しいですか?

上の動画は、勉強の楽しさにもつながってきます。みなさん、勉強は楽しいですか?

正直に答えてしまえば「面白くない」、「つまらない」・・・ですよね。

ところが大人に話を聞くと「勉強は楽しい」と答える人が多いです。またハイレベルな大学へ合格する受験生ほど、そう思う人の割合が高いです。なぜでしょうか。ですから質問を変えましょう。

勉強が好きってどういうこと?

この秘密が分かれば、学生の皆さんが楽しく勉強できるかもしれませんよ。

好きなことは、いくらでも話せる

今や生徒たちが好きなものと言えば、ゲームやアニメ、ライトノベル、それにYouTube。女の子はTikTokも好きみたいですね。そういう色々なところから情報が入って来て、雑学の知識が豊富なんです。

例えば、休み時間になるとカードゲームについて熱く語ってくる生徒がいます。僕はゲームをやらないので、ほとんど宇宙語に聞こえて理解できないのですが、本人はそんな僕の様子にもお構いなく、滝のように口から流れ出る言葉を浴びせまくってくるわけです。

「そいつに勝てないんですよ。強いんですよ。何度やっても勝てないんですよ。」
「わかった、わかった。そろそろ次の授業だから、俺もう行くね。」

カードゲームの世界では、キャラクターの種類が何百とあり、それぞれに固有の特性や使える技があるらしいです。用語の多さにびっくりしますが、それ以上に、それだけの量を覚えている記憶力にもビックリです。

またパソコンのCPUや自作方法に詳しい子もいます。パソコンの自作ブームがまだ健在だったとは驚きました。やっぱりCPUの種類や部品の型番など、とにかく用語をたくさん知っています。

よくテレビで魚や昆虫にめちゃくちゃ詳しい小学生が出てきたりしますが、便利な時代になって、そういう人が増えているのかな、と思います。

そして、その正確で緻密な用語の使い方を、勉強にも活かせばよいだけなのに。と思います。

暗記のテクニックで暗記は楽になるのか!?

それでは、大好きなゲームのキャラクターやアニメの登場人物の名前を、皆さんはどうやって覚えていますか?

どうもこうも無いですよね。どんどん見て、どんどん体験しているうちに、いつの間にか詳しくなっています。好きなだけ触れているうちに頭が勝手に覚えてしまいます。覚えることが負担とは思わないでしょう。

ところが勉強になると

「暗記が大変だなぁ。脳に負担がかかるかなぁ。」

などと考えてしまいます。少しでも楽に覚えようと、

「み・は・じ」

みたいな覚え方や語呂合わせを使って暗記しますよね。あれ、何かおかしくないですか?

嫌いだから早く終わらせたい。だから手軽に暗記したい。そのために「覚え方」も一緒に覚えよう。そうやって何か1つを暗記するたびに覚え方も一緒に覚える羽目になる。・・・かえって覚えること増えてます!

好きであれば、覚えようと思わなくても覚えてしまいます。
好きでなければ、覚えようと思うほど覚えるのが大変になってしまいます。

だったら、嫌いなものを好きだと思い込んだ方が早いのではないでしょうか。

上の動画でも話したように、頭に入れる情報を削って絞るより、むしろ増やした方が暗記できるのです。情報を増やそうと行動するためには、手っ取り早く、好きだと自己暗示をかけることではないでしょうか。

効率を上げようとすると効率が下がるジレンマ

生徒や保護者から「勉強の仕方を教えて欲しい」と言われて応えてきました。そういう塾を目指しているからです。しかし気を付けなければいけない点があります。それは次のことを分かっていて欲しいということです。

  • 「勉強の仕方を知りたい」の真意が「楽して身に着けたい」「楽して覚えたい」である限り、成果が出ない
  • 「勉強の仕方を知りたい」の真意が「勉強を好きになりたい」「できるようになりたい」であれば成果が出る

上で考えたとおり、嫌いな勉強を避けようとして暗記テクニックを使えば、それだけ勉強が大変になります。それよりも、嫌いだと思わないようにした方が近道です。

勉強の効率を上げる目的が「勉強をたくさんしたいから」なら効率が上がるし、「勉強を最小限にしたいから」なら効率が下がります。逆説的ですが、効率を上げるには勉強量を増やしてしまうのが一番手っ取り早いのです。

「勉強の量が勉強の質を変える」

という真実に向き合うことが大前提です。この教訓は、仕事の効率を考えようとした時のパターンとよく似ています。

成功できない人が考える効率

  • 楽して儲けたい → ギャンブルで一山当てようとして日銭も失う
  • 言われたらやる → 常にリストラ候補で間もなく職を失う

仕事の量を少なく済ませようと、下手に効率を求めて努力を怠るがために、かえって成果が出ません。これと反対のパターンは次のようになります。

成功する人が考える効率は努力の中にある

  • 努力を継続する → 5分の無駄もなくコツコツと知識や富を蓄積
  • 自ら進んでやる → 信頼を得て出世する

努力をする中で無駄を省くのが本当の意味での効率です。効率は努力の中に存在します。

勉強も仕事も全く同じですね。
勉強を通じて成功する行動パターンを身に着けたいものです。

 


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